温水風の鎌田規昭、映画『KARATE KILL カラテ・キル』

     光武蔵人監督映画『KARATE KILL カラテ・キル』(2016年公開)を観た。映画としてはいまいちなんだけど、光る部分もある。微妙〜。
     映画冒頭は日本国内だけど、西島秀俊を小柄にした主人公ハヤテが渡米すると、その後のロケ地はずーっとアメリカ。カリフォルニア・シティ空港などが出てくる。回想シーンはSUIHO-ENかな。
     カラテ風の動作はいい。アクション全体としては可もなく不可もなし。ショットのつなぎでごまかしたりはしていない。けど、自分から斜面を転がったり、技をもらいにいっているのがわかったり、今ひとつな部分もある。
     セリフはすごくつまらない。ハヤテが部屋に踏み込むと相手の男が最初から喧嘩腰とか、黒人が女を人質にとる理由がよくわからない、ハヤテが最初は戦わないで黙っているだけ、銃を構えているだけで棒立ちの外人たち、など、脚本が詰められてない感じ。
     ナイフで刺したり注射器の針を刺すなどのグロシーンは丁寧に撮られていて迫力があるのに、ディスポーザーで切り取られた指が、後のショットでは血で染まっているだけで、指が残った普通の手の状態のままとか、結構雑な部分がある。
     スロー多すぎ。ベタベタした映像表現で、作品の雰囲気を壊している。
     紗倉まな、亜沙美、が脱ぎ用員。特に紗倉はほぼおっぱいポロリ状態のまま。
     トレーラートラックの中での格闘は、アイディアが面白い。コンテナ内部、ポロック風の内壁に驚いた。美術が秀逸。トラックの走行が対決に影響するのもよく考えられている。光武、大がかかりな仕掛けのアクションのほうが向いているのでは?。アメリカで撮影して正解かも。
     この映画で発見はNORIAKI R. KAMATA(鎌田規昭)。温水洋一風の外観と弱々しい演技をしているかと思えば、銃を持ったときの悪人顔。表と裏の表情の差が大きくてうまい。この人、もっと邦画に出てくれればいいのに。
     亜沙美の乗る車は赤いFORDのマスタングV8GTと思われるが、フロント周りのフォグランプなどのデザインが微妙に違う。正確な年式などはわからない。クーペプレミアムエレノアか?。
     VAN BEETHOVENの「PIANO SONATA NO.14 IN C-SHARP MINOR OP.27, NO.2」が使われている。
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    グブリー川平(かびら)
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