青い目の大後寿々花、映画『バルトの楽園』

     出目昌伸監督映画『バルトの楽園』(2006年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。ちなみに「楽園」の読みは「がくえん」らしい。
     若いドイツ人捕虜のたどたどしい日本語による独白。なぜ日本語ができるのかの説明がない。物語上、母親への手紙なのだからドイツ語のはず。すごく邪魔な設定。
     桜並木の下を行進するドイツ兵たち。人物と風景が合成。捕虜収容所は江戸村っぽい作り。映像とか美術とか、いわゆる邦画基準で白ける。
     捕虜になったドイツ軍の将校ブルーノ・ガンツに松平健がいちいち報告に行く。意味不明すぎ。ブルーノ、後半まで捕虜との接触が描かれない。なんのための登場人物なのかわからない。
     ブルーノに話す時はドイツ語を使っている松平。過去のことを話して聞かせる時は日本語で説明している。うーん、ブルーノは日本語が片言しか喋れないよねえ。なんで日本語で説明しているの?。映画内で整合性のない適当な部分が散見される。
     ブルーノ、拳銃による自殺未遂のはずが、怪我したのは腕だけ。なんで?。暴発したの?。辻褄があわなすぎ。
     合戦シーン、刀の刺し方が適当。ものすごく雑。
     目を引いたのは大後寿々花。間の子という設定なので目がブルーになっている。SFぽくてすごく良い。
     映画の中で「美しく青きドナウ」「第九」を演奏するシーンがある。エンドロールには、カラヤンによる第九、日本橋三越本店での「三越の第九」、国技館5000人の第九コンサート、この三箇所の映像が使われている。
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