2019年06月後半観たおすすめ映画(邦画・洋画)

2019年06月後半観たおすすめ映画(邦画・洋画)
 2019年06月後半観た映画は邦画8、洋画7、計15本。

【次点】

『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』監督ギャヴァン・フッド、2016年公開、イギリス製作、2019/6/27掲載。
 少女の命の心配する前に誤爆を減らせ、とツッコミたくなるけど、まあ、映画としてよくできている。現場とデスクの駆け引きはどんなタイプの映画(刑事ものとか)でも面白い。

『哭声/コクソン』監督ナ・ホンジン、2017年公開、韓国製作、2019/6/29掲載。
 ヌルヌルした展開で最後まで飽きさせない。役に立たない主人公、一時代昔を思わせる村風景、過剰さが映画的ギャグになっていたり、過去作から学んだと思われる展開など、おもしろ要素満載。國村隼がヒール役を好演。

【次点の次点】

『ギフト』監督サム・ライミ、2001年公開、2019/6/19掲載。
 ケイト・ブランシェットが熱演、キアヌ・リーヴスがヒール役を演じている。一応、最後まで誰が犯人なのかわからない展開にはなっている。ただ、ケイトが仕事で使うゼナーカードが全く役に立っていない。

『この胸いっぱいの愛を』監督塩田明彦、2005年公開、2019/6/24掲載。
 タイムスリップもの、ソフトSF。子役の富岡涼と伊藤英明とのやり取りがなかなかいい。ミムラのヴァイオリン演奏もそこそこ見れる。ロケ地の北九州市の雰囲気もよい。塩田、こういう現実から少し外れた世界を描かせるとうまい。例『月光の囁き』(2014/8/6掲載)とか。

【駄作】『アヤメくんののんびり肉食日記』

高齢ドライバー必見、映画『家族はつらいよ2』

 山田洋次監督映画『家族はつらいよ2』(2017年公開)を観た。映画としては見てもいいし見なくてもいい。けど、高齢ドライバーの実態が描かれている点は先見の明あり。
 免許返上、道路の逆走。傷だらけの車(トヨタMarkⅡ)からの買い替えが、トヨタのプリウス、ツーリングセレクション2WD、色はブロンドメタリック。いやはや、プリウスに買い換えるなんて、現在起こっている高齢者の運転操作ミス事故を彷彿とさせて怖いほど。
 追突事故シーンの見せ方は下手くそ。かなりひどい。ライン?、SNSの会話と思われるやり取りも、字幕で表示されるだけ、実際の操作は見せない。それに字幕の表示時間が長い。なんか古臭い。
 古臭いといえば、家族内のドタバタも作り過ぎでスローモー。生活保護とかに対する主義主張もあからさまなセリフで、身もふたもない感じ。
 最も理解しづらいのが橋爪功の小林稔侍に対する態度。旧友との久しぶりの再会。橋爪は飲んで小林を自宅に連れて行く。自宅でも飲み続け、翌朝、小林が死んでいるのを、蒼井優が確認する。で、蒼井が橋爪に小林の死を告げる。橋爪、何もしない。死体の確認もしないし、悲しむこともない。うーん、バカすぎ。幼馴染だよねえ。わざわざ居所も探し当てて、飲み会まで開いたんだよねえ。設定と行動がチグハグすぎる。なのに、火葬場では悲しんだりしている。話がデタラメすぎ。山田、相当、人物描写の腕が落ちている。
 病院の大部屋は『続男はつらいよ』(2016/1/1掲載)でも描かれているように、ちゃんと他の患者がいる。山田、こういうところは手を抜かない。
 吉行和子が旅行準備のために集まる部屋、スピーカーがTADのTAD-R1MK2かな?。『謝罪の王様』(2019/6/20掲載)でもTADが出てきた。なんか、TADがやる気出してない?。

エクソシスト+震える舌+ゾンビ、映画『哭声/コクソン』

 ナ・ホンジン監督映画『哭声/コクソン』(2017年公開、韓国製作)を観た。とらえどころのないヌルヌルした話の進め方、撮影がうまい。
 主人公、警察官なんだけど全然役に立たない。最後まで自分で何かをするわけではない(暴力行為に一度出るだけ)。こういう主人公を初めて見た。斬新。
 國村隼がヒール設定。日本人が悪役という時代を反映した展開で、韓国映画はこういうところぬかりがない。
 國村に襲われてから目が覚めるまでの展開と編集がすごくうまい。役に立たない主人公が痙攣気味に飛び起きる姿に爆笑。映画的ギャグになっている。
 惨殺現場、おどろおどろしくて怖い。けど、惨殺シーンはほぼ見せない。このあたりのメリハリの付け方もうまい。特殊メイクはよくできていて気持ち悪い。
 車などは新しい装備なのに、村の中に入ると一つ時代を遡ったような雰囲気。こういうロケ地の使い方もうまい。
 祈祷師による祈祷シーンが最高。韓国の伝統的打楽器がいい音で鳴り響く。短いショットを畳み掛けて雰囲気を盛り上げるし、笑える。祈祷シーンは『エクソシスト』(2019/1/31掲載)の次にくるぐらい上位の出来。
 子供の病気設定は『震える舌』(2014/4/5掲載)を彷彿とさせる。ひきつけのショットや、子供より親のほうが精神的に追い詰められる展開も似ている。
 最後の最後まで先を読ませない展開はうまい。ただ、主人公が個人的に暴力は振るけど、警察官なのに警察としてなにもしないのはどうなんだろう?。例えば、銃で対抗しないとか、容疑者として取り調べないとか、國村を野放し状態なのはかなり気になる。あと、毒キノコも思わせぶりで回収してない感じ。ラストは若干煙に巻かれた終わり方。
 主人公の乗るバイクはYAMAHAのSR400か?。國村の持っているカメラはMINOLTAのHI-MATIC S。
 今日の韓国語。
 「아버지(アボジ)」父親、お父さん。「일본(イルボン)」日本。「谷城(コクソン)」舞台となる村。実際は谷城郡かな?。

小学生向け?、映画『アヤメくんののんびり肉食日記』

 芝崎弘記監督映画『アヤメくんののんびり肉食日記』(2017年公開)を観た。駄作。
 映画冒頭の博物館の中、逆光が眩しすぎる。ただただ邪魔。その後、テカテカした隅々まで光の当たるのっぺりした映像が続く。今時、こんな映像で満足するなんて。
 とにかくずーっと字幕で説明。吹き出しを使ったり、学生証を見せたりと、延々と映画の最後まで続く。解説ビデオを見せられているよう。完全に映像で説明することを投げ出している脚本の手抜きがバレバレ。恥はないのか?。
 オープニングロールに英語を使う必要性がまったくない。バカすぎる。まさかこんな作品を海外に売るつもりなのか?。
 足立梨花がシャワーから出てきて、黒羽麻璃央が「おっぱい、触らせてください」という。けど、なにも起こらない。うーん、バカすぎ。だったら、なんでこんな場面を設定したんだあ?。登場人物の動きが無意味すぎて、早送りしたくてしたくてしょうがない。
 大学なのに学生の描写がものすごく少ない。嵐なのにセリフと雨だけしか見せない。普通さあ、ニュース映像見せるとか、ラジオから気象情報が流れるとか、色々見せ方あるよねえ。そんな基本的なことすらしない、撮らない。ものすごい手抜き改め映画的省略。
 黒羽、転ぶ。駄作は本当によく転ぶねえ。演出の引き出しが少ないのがバレバレ。例『ドラゴンヘッド』(2019/5/11掲載)。
 恋愛のハードルがなにもない。単に足立が優柔不断なだけ。だからカタルシスがまったくない。
 これほどの低レベルの映像とお話を誰がわざわざ見るのだろう。人生の貴重な100分をドブに捨てる勇気があるならどうぞ。

映画『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』

 ギャヴァン・フッド監督映画『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(原題・EYE IN THE SKY)』(2016年公開、イギリス製作)を観た。現場とデスクの葛藤が描かれていて「非情」に面白い。おすすめ。
 ジェット機の着陸は実写、だけど夜間の車はCG。微妙に手抜き改め映画的省略が見られる。何度も出てくる各種軍事用ドローンもCG。実際の飛行シーンがないのは撮影のコスト以外に国防上の機密みたいなものがあるのか?。
 爆撃対象地域のケニア、ナイロビのイーストリーの雰囲気はとても良い。最後まで重要な登場人物のアリアについ引き込まれる。特にヒマール?(イスラム教の女性の服装)で顔だけだしてパンを売る姿がカオナシ風でかわいい。
 アリアがフラフープで遊んでいると狂信的な住民が注意する。ひえー、戦時中の日本そっくり(見たことないけど)。非国民というやつですな。さらに自爆攻撃も同じ。つまり、日本も過去に、アル・シャバブと同じように狂信国家に見えていたということ。ただ違うのは変わり身の速さ。鬼畜米英だったのが、現代では日本の右翼が米軍の味方。いやはや、どこまで迎合するんでしょうか。天皇教が維持されるなら誰でもいいんだ。
 政治家がYoutubeへの映像のアップやそれを見た国民の反応をすごく気にしているのが印象的。ドローンなどを使った偵察の高度化、ドローンからのピンポイント爆撃など、軍事の進化を見せてくれるけど、もっとも破壊力があるのはネット。中国がネット規制に躍起になるのがすごくよくわかる。
 まあ、正直言うと、子供一人の命とテロリストの命を天秤にかけるなんてありえない。そんな暇があるなら誤爆を減らせ。とまあ、そんなこといい出したら、身もふたもないことになるけど、イギリス、アメリカ、爆撃対象のナイロビの各地点の刻々と変化する状況を伝えながら見せるので、手に汗握りながら最後まで見れる。努力は報われ、ない、ラストもグッド。
 淀んだ低音が大量に含まれる劇伴がおどおどしくて映画を盛り上げる。音楽はポール・ヘプカーとマーク・キリアン。
 ロケ地は南アフリカのケープタウン。
 今日の英単語。
 「GMT」グリニッジ標準時。Greenwich Mean Timeの略。「PST」太平洋標準時。または、西海岸標準時。Pacific Standard Timeの略。「permanent」永続する、半永久的な。「Hellfire」ヘルファイア空対地ミサイル。軍事用ドローンMQ-9?からの空爆に使われる。
 「Room, attention.」全員、気をつけ。室内の全員への呼びかけだからroomなのか?。room 7というチームなのか?。「Carry on.」続けて。部屋に入ってきた上官のセリフ。「code name」暗号名。「egret」しらさぎ。軍事作戦名に使われている。
 「Where are you from originally?」元々はどこの出身なの?。「qualify」入隊、と訳されていた。資格を得る、適任とする。「giraffe」キリン。「running covert」偵察飛行、と訳されていた。covertで、密かな、隠れた、内密の。「Don't suck.」ドジるなよ。
 「CABINT OFFICES」内閣府。「Whitehall」ホワイトホール。ロンドンの官庁街。英国政府を指す意味もある。「BRIFING ROOM」作戦会議室。「land」上陸する、到着する。「IMAGE ANALYSIS UNIT」画像解析班。「Have a good shift.」頑張って、と訳されていた。交代制の職場なので、引き継ぎのときにこの挨拶をしている。
 「Stay on PAX.」追跡して、と訳されていた。PAXはpassengerのことか?。「massacre」虐殺。「MATCH HIGHLY PROBABLE」ほぼ一致。probableで、確からしい。「suicide vest」自爆ベスト。「CDE」付随的損害、と訳されていた。Collateral Damage Estimateの略と思われる。巻き添え被害のこと。
 「Just stay cool.」落ち着いていけ。「ARMS TRADE FAIR」武器見本市。「Stand by.」待機せよ。「Reaper」リーパー。アメリカ軍のドローンMQ-9のこと。reaperには、刈り取り機、死神、の意味もある。「micro RPA」小型遠隔操縦無人機。Remote Piloted Aircraftの略と思われる。この映画では、小鳥型、昆虫型のドローンが出てくる。
 「food poisoning」食中毒。「NOT FOR TARGETING」照準外。カメラの中に四角の白枠があり、そのラインに沿って書かれている。「estimate」見積もり、概算、推定。「Engage now.」直ちに発射せよ、と訳されていた。engageで、交戦する。「nominal」計画通りの、満足できる。
 「Rifle, rifle, rifle.」日本語訳なし。調べてみるとミサイルを発射したときの掛け声らしい。NATO brevity codeだという情報もあるが確認できず。

DVで一夫多妻、映画『血と骨』

 崔洋一監督映画『血と骨』(2004年公開)を観た。うーん、微妙。見てもいいし見なくてもいい、かな。
 画質がSD。今時、この画質というのは鑑賞の妨げになるほど。
 ビートたけし、無表情で無口な演技が見られて、それはそれでいいのだけど、他の役者の中に混ざると微妙。他の役者は演技しているのに、ビートだけ異質な感じ。まあ、主人公のキャラがそうだからと言われるとそれまでなんだけど、演技に温度差があるというのかなあ、すごく気になる。
 アクションの撮影は短いショットをつなぐよりも長めに回すタイプの撮り方。泥の中での格闘など体当たり演技で迫力はある。が、叩いている棒がしなる(発泡スチロール製か?)。あと、コマ送りのように動きが速くなるシーンもある。など、粗も目立つ。
 ビート、女を見るとすぐに襲う。ここ笑える。鈴木京香を襲うシーン、熱演だけど、鈴木のおっぱいポロリは無し。意外だったのは濱田マリがポロリしていること。濱田が脱ぎ用員だったなんて、びっくりした。
 中村優子の設定は、これだけで短編が作れそう。寝たきりなのに階段から転げ落ちてくるシーンはもう殆どホラー映画。戦争未亡人になりビートに殺されるまでの中村を描くと結構面白いかも。
 ビートが屠殺した豚肉を一斗缶に入れていおいてウジが湧いた頃に食べるシーンがある。どうもこの料理は架空らしい。印象的で、主人公のキャラを強化する設定ではある。ちなみに、ビート、包丁持って外歩いているだけで怖い。なんか得体の知れない感じが出ている。
 車窓、戦闘機、大成大通りの奥、などCG合成?はしょぼい。ロケ地は韓国。セットは日活撮影所か?。
 ラスト、ビートが北朝鮮に連れて行った子供が成長すると伊藤淳史になっている。ビートの若い頃も伊藤がやっていた。うーん、わざわざ一人二役しているけど、観客をミスリードするだけだと思うけど。
 映画全体を通して新井浩文の視点からの語りになっているけど、説明以外に特に新井である必要性を感じない。ビートの一夫多妻の家族構成を考えると、鈴木の視点からの語りのほうが面白かったような気がする。
 ちあきなおみの「喝采」が使われている。

ケイレブの病気演技、映画『アンチヴァイラル』

 ブランドン・クローネンバーグ監督映画『アンチヴァイラル(原題・ANTIVIRAL)』(2013年公開、カナダ・アメリカ合作)を観た。見てもいいし見なくてもいい。けど、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズは見ておいた方がいいかも。
 出てくる液晶?テレビがすべてTOSHIBA。今時、テレビが韓国製でないのは珍しい。
 THE LUCAS CLINICの設定がデタラメすぎて、なにをしている会社なのかが全くわからない。
 ビューティークリニックの様で、客が問診みたいなものを受けて薬?ウイルス?を選ぶ。で、客はそれを注射してもらう。で?。で、なに?。なにも起こらない。男の客の唇の周りに吹き出物が出来たぐらい。社長らしき男がセリフで説明するけど、全くなにがしたいのかわからない。このクリニックはなにをしているんですかあ?。
 で、このクリニックの会社員ケイレブ・ランドリー・ジョーンズが、ウイルス?を勝手に自分に注射して帰宅し、自宅の隠し部屋で端末?と呼ばれる機械でウイルスをコピー?増殖?する。その時、ローテクっぽい機械が動いて画面に歪んだ顔(『リング』(2015/2/1掲載)に出てきた写真みたいな感じ)が出てくるんだけど、これがどういう画像になったらコピー?完了なのかが全然わからない。
 その後、ケイレブ、どうも肉屋にウイルス?を横流ししているみたい。肉屋はそのウイルスを使って培養肉?を作っているみたいなんだけど、それを作って食べたらどうなるのか、美味しいのか、美しくなれるのか、なぜその肉が人気商品なのか、などなど、全然全く説明がない。
 その後、ケイレブ、自分に注射したウイルス?の影響で病気になる。これまたこの病気の設定がすごくデタラメ。周りの人、老人の医者など普通に対応しているのに、監禁された部屋だと防護服を着ている。病気は感染するのかどうかの設定がすごくあやふや。ラスト近くで、ケイレブがクリニックを逃げ出すときには、吐いた血を脅しに使っているけど、結局、感染するわけですか?。本当に設定が適当。
 とまあ、脚本は思わせぶりに風呂敷広げてたたまないありがちな駄作だけど、映画としては見るべきところもある。
 まず、映像の雰囲気。低予算なりに、端末のローテクな感じとか、会社内部の無駄な部分を削ぎ落とした美術とか、近未来というか別世界というのか、ここではないどこかぽい感じは映像に出ている。これには音楽担当E.C. WOODLEYも貢献している。
 見るべきはケイレブ。外観はエディ・レッドメインを細くしてソバカスだらけにした感じ。病気演技がうまい。徐々に弱っていく感じが本当に苦しそう。気だるそうな喋り方も良い。ケイレブは見て確認しておいたほうがいいかも。
 注射シーン、採血シーンが何度も出てくる。
 ロケ地はカナダのオンタリオ州ハミルトン、トロント。
 今日の英単語。
 「connoisseur」鑑定家、目利き。「I have an appointment.」予約してあります。「Excuse me?」なんですか?。質問された内容が理解できなかったときの聞き返し方。イントネーションは語尾上げ。「S-558」ウイルス?の記号番号。エスファイブファイブエイトと発音している。「Just a little pinch.」ちょっだけチックとします。注射針を刺すときのセリフ。
 「cannibalism」食人、カニバリズム。「autopsy」検死解剖。「console」端末、と訳されていた。ローテクな外観の機械。「ordeal」試練。「What's with the cane?」杖とはどうした?。caneで、籐や竹などの茎、ステッキ、むち。「calamari」イカ。
 「How about you?」あなたは?。食堂で店員が注文を催促するときの訊き方。「You're looking pretty sick.」顔色が悪いな。prettyで、かなり、相当、とても。「You're a commodity.」君はお客さんだ、と訳されていた。commodityで、商品、役に立つもの。「This is it.」ここだ。目的地に着いたときのセリフ。
 「shortness of breath」息切れ。「nausea」吐き気。「ringing in your ears」耳鳴り。「auditory hallucinations」幻聴、幻音。「delusions of grandeur」誇大妄想。「bleeding」出血。
 「cover story」作り話。「spiritual man」敬虔な人。「two, three times daily」一日2、3錠、と訳されていた。two to three times dailyで、一日2、3回。「Welcome back.」おかえりなさい。「extraordinary」非凡な、桁外れの、異常な。「patent」特許。「How are you feeling?」気分はどう?。

ソフトSF、映画『この胸いっぱいの愛を』

 塩田明彦監督映画『この胸いっぱいの愛を』(2005年公開)を観た。撮影、演技、展開、などわりと丁寧で、SF風味も切ない。最後まで見れる。
 1986年設定。ランボルギーニ・ミウラのカレンダー、ラジカセ、など、室内の美術は当時の雰囲気が出ている。伊藤英明の乗る運搬用自転車も懐かしい。
 急にSF設定になるので面食らうけど、あくまでも設定なだけ。『時をかける少女』(2014/2/19掲載)などと同じ系統のソフトSF。SFを見せたいわけではない。
 ミムラの病名がチャナ症候群。調べてみたら架空の病名(原作は「クロノス・ジョウンターの伝説」)らしい。ミムラのヴァイオリン演奏シーン、音と映像がシンクロしていて、そこそこ見れる。 
 夜の船を待つ休憩場所。富岡涼と伊藤の長回しの演技。熱演で感情移入してしまう。富岡、演技上手いのに調べてみるとすでに芸能界から引退しているみたい。
 ふいに訪れた過去へのタイムトラベル。伊藤、勝地涼、宮藤官九郎、倍賞千恵子の大人向けのエピソードが散りばめられている。特に、伊藤とミムラのエピソードが恋愛バカ映画になっていないのが良い。
 ただ、若干気になる点もある。
 まず、ミムラの病気。入院していて余命三ヶ月の割に元気すぎる。病室でも普通にウロウロしている。さらに外出してコンサートで演奏までする。正直、病気設定がいい加減で白ける。
 さらに、病院の外から流れるバイオリンの音。本当にこういうのやめてほしい。こういうエピソードというかプロットというか場面というのか、駄作にありがちだから。駄作の例ではないけど、邦画だと『湯を沸かすほどの熱い愛』(2019/5/20掲載)、洋画だと『アンコール!!』(2019/5/4)。どちらにも病院の外でパフォーマンスを繰り広げる場面がある。こういうの本当に白ける。
 愛川欽也の車、ヘッドレストなし。ミムラの老けメイク、雑すぎ。ラストの天国風シーン、こういうの本当にいらない。これまでのシリアス路線が台無し。
 富岡の部屋にあるモノラルラジカセはTOSHIBAのRT-325F。ミムラの部屋のステレオラジカセはスピーカーグリルのデザインがSANYOのMR-X850に似ているけど、メーカー、機種ともにわからず。2006年の現代に戻り海岸で飛行機事故のニュースが流れるCDラジカセはAIWAのCSD-A200(シルバー?)。
 ミムラがラストに演奏する曲はH・ヴュータンの「ヴァイオリン協奏曲 第5番 第3部」。このシーンでオーケストラの指揮をしている金聖響とミムラは結婚したそうな。
 ロケ地は北九州市。ホールシーンはよこすか芸術劇場か?。
 ちなみに塩田の作品は青春の描き方に味わい深いモノがあるけど、特におすすめは『月光の囁き』(2014/8/6掲載)。変態性愛が与える方も受ける方も切ない。

CGがしょぼい、映画『メカニック:ワールドミッション』

 デニス・ガンゼル監督映画『メカニック:ワールドミッション(原題・MECHANIC:RESURRECTION)』(2016年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 ブラジルのリオデジャネイロの空撮。洋画特有の金のかかった映像。期待して見ていると、レストランのオープンテラスから見える風景が合成。それもすごくわかりやすい。うーん、スタジオじゃないとアクションが撮れなかったのか?。それにしても雑で貧相。実写部分と合成のバランスが悪い。海上、船の外の風景が合成。本当に安っぽい。
 格闘アクションはいろんな動きがあり結構見れる。ビルの壁面を昇るシーンは、準備段階から実際に昇るまで丁寧に描かれていて手に汗握る。
 お話は、かなり雑。ジェイソン・ステイサム、女と島でいちゃついて余裕こいていたら敵に捕まる。本当に凄腕の殺し屋なのか?。敵の要求通り、二人殺したあと、敵の船を急襲。だけど、失敗。結局、三人目を殺しに行くはめに。うーん、この襲撃は無駄なのでは?。世界を股にかけて行動している割に詰めが甘い。殺害するターゲットを二人にして、丁寧に描いたほうが良かったのでは?。
 敵は急襲され部下が多数殺されているのに、ジェイソンを許して、女も殺さない。適役がなんかジェントルマンなので、カタルシスが弱い。
 ジェイソンが使っているストップウォッチはCITIZEN Q&QのHS-45かな。銃器多数。
 ロケ地は、タイ、ブルガリア、ブラジル、オーストラリア、カンボジア、マレーシア、など多数。映画後半、ブルガリアのBuzludzha peak(ブズルジャ?、バズルジャ?)にあるブルガリア共産党本部(共産党ホール?)と呼ばれる巨大展望台風の建築物(現在は廃墟)が出てくる。
 今日の英単語。
 「Armed」武装した。ジェイソンの携帯電話に表示される。防犯装置が作動していることを知らせている。「I am out.」外出中。「PONTOON」はしけ、浮桟橋。「Nothing has changed.」昔のままだ。「This is all I have.」これで全部。「eastern medicine」東洋医学。「healer」治療する人、癒やす人、信仰療法を行う人。
 「zodiac」ボート、と訳されていた。フランスのゾディアック社のこと。高性能インフレータブルボート(日本での通称ボムボート)を製造することからインフレータブルボートの通称として使われている。「I was an orphan too.」俺も孤児だ。
 「gangster」暴力団員、悪党、やくざ。「payback」復讐。「facial recognition」顔認識。「bonne chance」幸運を祈る。フランス語。「scar」(皮膚に残る)傷跡。「SHARK REPELLENT CREAM」サメよけクリーム。repellentで、忌避剤。
 「cantilever pool」ビルの屋上からビルの外に張り出したプールのこと。cantileverは、片持ち梁。「penthouse」塔屋、ペントハウス。アパート、マンション、ホテルなどの最上階の部屋。「harbour master's office」港湾局、と訳されていた。。harbour masterで、港長、港務部長。
 「Playtime is over.」遊びは終わりだ。playtimeで、(学校の)遊び時間。「arms dealer」武器商人。「intercontinental ballistic missile」大陸間弾道弾。ICBMのこと。「sadly」嘆かわしい。「slingshot」投石機、と訳されていた。パチンコ、石つぶて。「Stay sharp.」気を抜くな。
 「You can count on it.」期待してていいよ。count onで、当てにする、頼りにする。「bait」餌。「anchor」錨。「diving bell」潜水鐘。

男顔の鈴木保奈美、映画『カノン』

 雑賀俊朗監督映画『カノン Kanon』(2016年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 ロケ地は石川県金沢駅の鼓門、富山県黒部市、黒部峡谷鉄道、トロッコ電車、国際文化センターコラーレ、など風光明媚で観光映画の部分あり。
 長女役ミムラのおどおど演技が意味不明すぎる。母親がアルコール依存症(後にアルコール性認知症)だと娘はこういう性格になる?。長女なのに?。逆なのでは?。自分がしっかりしないとやっていけない家庭だよねえ?。妹たちを支え自分が母親代わりの自立した性格になるのでは?。このミムラのキャラが不自然すぎて、物語がものすごく白々しい。この時点でこの映画は、ない。
 過去映像のアルコール依存症の母親と子どもたちの対決シーンがイマイチ。扱っている内容は重いのに、表現は腰が引けている。ミムラの結婚生活で夫婦喧嘩が起こるけど、モラルハラスメントとかいう言葉で有耶無耶にするだけで、映像はしょぼい。携帯電話をゴルフクラブで破壊するだけ。最低でも『ギフト』(2019/6/19掲載)のキアヌ・リーヴスとケイト・ブランシェットの対決ぐらいの演出と演技ぐらいは見せてくれないかなあ?。
 ちらほらと素人と思われるセリフ回しをする人が出てくる。地元のエキストラにセリフを喋らせているのか?。俳優のセリフと差がありすぎて、違和感がある。
 回想の子どもたちのピアノシーン、映像と音が合ってないような。
 急に島田陽子が出てきて色々説明。一人で喋りすぎ。説明ゼリフが長過ぎる。
 鈴木保奈美、顔が男みたい。なんか別な何かを感じる。なんかホラー映画とかに出ると当たるかも。この映画の中で、鈴木の顔は確認しておく必要はあるかも。
 ひまわり植えたら罪滅ぼしになるのか?。観光映像と薄っぺらいシーンが連続して飽きる。
 映画後半のピアノ三台によるカノン演奏。使っているピアノはShigeru Kawaiグランドピアノ。演奏の途中からピアノ以外の楽器が入ってくる。盛り上げるためなのはわかるけど、白ける。
 ちなみにパッヘルベルのカノンはドイツ語表記だとKanon、英語表記だとCanonかな。

日本語字幕に誤訳あり、映画『夢の降る街』

 テリー・ヒューズ監督映画『夢の降る街(原題・The Butcher's Wife)』(1991年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 デミ・ムーアがケバい。主人公というより、問題を起こしそうな脇役な感じ。予知能力があるという神秘性や異邦人感がまるでない。逆に、俗世間に入り浸っている感じ。キャラ設定が間違っているのでは?。
 映画冒頭のデミの独白による説明、長い。画質はテレビドラマのような画面隅々まで光の当たったテカテカした白々しい色合い。
 ストーリーがわりといい加減。デミ、予知能力があるのに結婚相手を間違え、夫の肉屋の近所の人間関係をかき回すだけ。全然、予知できてないと思うけど。目合(まぐわ)っているようにも見えないし。
 ジェフ・ダニエルズがドラムの練習をするシーンで、LOUIS PRIMAの「SING, SING, SING」が流れる。
 ユジーンが乗っているバイクはBMWのR100GS PARIS DAKARと思われる。
 ロケ地はアメリカのノースカロライナ州ボールド・ヘッド・アイランド、ニューヨーク州ニューヨーク。
 今日の英単語。
 「great gift」まれな才能。「clairvoyant」透視能力者、千里眼。「split apart」分身、と訳されていた。「bride」花嫁。「Welcome to the neighborhood.」歓迎するわ、と訳されていた。neighborhoodで、近所。「No peeking.」覗き見するな。
 「That's so brave.」勇気あるわね。braveで、勇敢な、勇ましい。「shrink」分析屋、と訳されていた。精神科医、分析医の意味があるみたい。「psychiatrist」精神分析医。「Oh, plenty.」十分。部屋が狭くないかと訊かれたときのデミの答え。「perpetual motion clock」永久時計。perpetual motionで、永久運動。
 「the empress of the blues」ブルースの女王。「How come it sounds so scratchy?」どうして雑音が多いの?。how comeで、どうして?。scratchyで、ぞんざいな、ガリガリいう、チクチクする。「gypsy」馬の骨、と訳されていた。放浪癖のある人。「curious」興味深い。
 「The unexamined life is not worth living.」容易い人生に、生きる価値なし。ジェフの着ているTシャツに書かれいてる。ソクラテスの言葉か?。「butcher」肉屋。「What's the occasion?」なんの行事?。「dowdy and plain」地味で目立たない。dowdyで、野暮ったい、みすぼらしい、だらしない。plainで、簡単な、装飾のない、無地の、質素な、地味な。
 「cozy」居心地の良い、気持ちの良い。この映画では靴が履き心地が良いことを言っている。「supper」夕食。「confuse」混同する、まごつかせる。「hocus pocus」呪文、インチキ、呪い。「creep」気持ち悪いやつ。「I got to go get a drink.」一杯ひっかけてくる。
 「mojo」魔力のあるお守り。「sack」ずだ袋。「The Complete Book of SPELLS, CEREMONIES & MAGIC」呪文、呪術、儀式全書。デミの夫が呼んでいる本のタイトル。実在の本。「chick」ひよこ。「nuts」気が狂った。変わり者、変人、狂人。「couch」寝椅子、ソファー、長椅子。「Do you really think so?」本当にそう思う?。
 「lookout」灯台、と訳されていた。これは完全な誤訳。展望台、と訳するのが正解。なぜなら、灯台が映画冒頭と最後に出てきて、デミが待っている場所と灯台は別な場所だから。ちなみに灯台は、lighthouse。翻訳者がlookoutとlighthouseを間違うはずがないので、誤訳は意図的と思われる。なんか、翻訳者の配慮が邪魔になっている。

田口淳之介は見ていた?、映画『謝罪の王様』

 水田伸生監督映画『謝罪の王様』(2013年公開)を観た。前半はまだコメディとして見れるけど、後半は駄作。ひどい。
 冒頭、語りによる謝罪についての説明、登場人物がカメラ目線で説明し第四の壁もないという前提。そういったリアリティーラインの映画であるという宣言がなされる。
 前半は、人格を疑うような阿部サダヲのキャラ設定と演技でコメディとして見れるし、笑える。謝罪という現代の形骸化している風俗習慣を笑っている点も映画のテーマとして面白い。謝罪の長さは20秒が効果的という説明は田口淳之介の土下座姿を思い出させて爆笑した。
 「CASE 1.」というタイトルが出て各個人のトラブルを阿部が解決していく設定も相談者のキャラが独特でまあ、見れる。
 けどねえ、マンタン王国の話になってからが凄まじくつまらない。まず、マンタン王国のロケ地が、邦画にありがちな石切場風。貧乏臭さ丸出し。しょぼすぎる。異文化との接触による勘違いが語られるんだけど、これが本当につまらない。で、謝罪の最終兵器が、べろべろばあのギャグ。とほほ。
 これまで阿部のやってきた映画的ギャグをすべて帳消しにした上に、完全にマイナス。凄まじいつまらなさ。ただただ小学生レベル。後半は、本当に駄作。
 マンタン王国、チベット風な国でごまかしているけど、やるなら韓国を仮想敵国として設定しろよ。当時から、謝る謝らないで揉めていたらだろう。設定が生ぬるくて腰が引けている。やるなら徹底的にやれ。
 小磯一家にあるオーディオスピーカーはTADのTAD-M1と思われる。阿部たちが入り浸っている喫茶店のカウンターに置かれているブラウン管テレビはNationalのTR-901と思われる。ただしこれは白黒テレビなはず。カラー画面は合成か、改造したのか。記者会見場にあるLCDモニターはPanasonicのBT-LH1760かな。嶋田久作が乗る車はトヨタのメガクルーザー。
 エンドロールに流れるEXILEやE-girlsのダンスが本編と一切一ミリも関係がない。お金の関係でねじ込まれたのかな。糞つまらない。

カードの意味がない、映画『ギフト』

 サム・ライミ監督映画『ギフト(原題・The Gift)』(2001年公開)を観た。ラストまでサスペンスを引っ張るので、一応最後まで見れる。
 最近、映画の画面アスペクト比がよくわからなくなった。劇場公開された映画だと通常、16:9の画面に上下に黒い帯の出るワイド画面のはずだけど、16:9画面いっぱいに投影される映画もある。こういうのってトリミングされているの?。
 ギフトは16:9画面いっぱいに映像が映るタイプ。表情のアップが多いし、画質も若干眠たい。画質なんか誰も興味ないんだろうけど、途中でいじるのはなしにしてもらいたい。
 ケイト・ブランシェット、熱演。ペンキで転ぶ、パンツ見せながらすぐに立ち上がる、一連の動作がスピーディー。北欧系の顔がこの世から一歩はみ出している感じを醸し出していて、なかなか良い。
 サム、脅しの音や心音の入れ方があからさまだけど、大音量で鳴り響くのでどぅまんぎる。
 ケイトの使うゼナーカードの意味がほぼない。この図柄のカードが出たらどうとかタロットカードのような意味づけとかがない。ので、なぜ相談相手にカードを切ってもらうのか、などの占いの動作に説得力がない。ここわりと致命的。
 キアヌ、最後までDV野郎で悪役。こういう役もこなすんだねえ。感心。
 ラスト近く、ミスリードを誘うような展開があるし、事件が終わってももう一つ、オチがある。飽きさせない工夫は感じる。
 キアヌの乗っている車はDODGEの初代RAM CHARGERかな。ケティ・ホームズの腕時計はOMEGAのConstellation。
 ロケ地はアメリカのジョージア州。広大な沼地、大木の枝には糸ぼこりのようなエアープランツ?が絡みついている。こういう風景、『それでも世は明ける』(2018/12/4掲載)などでも見られた。
 今日の英単語。
 「It's nearly neine.」もうすぐ九時よ。「legal help」法的手段、と訳されていた。「He's in the infirmary.」彼は保健室にいる。infirmaryで、(学校や工場の)医務室、病院。「pass away」消滅する、終わる、亡くなる。「fortun teller」占い師。「What's the matter?」どうしたの?。
 「I'm used to tennis shoes.」テニスシューズばかりを履いている。be used toで、慣れている。「They put food on our table.」生活費を稼がなきゃ、と訳されていた。直訳すると、彼らは私達のテーブルに食物を出す。「ESP」超感覚的知覚。extrasensory perceptionの略。「psychic」霊能者、超能力者。
 「Search for missing Brixton woman enters fourth day」行方不明のブリクストンの女の捜索は四日目になる。新聞の見出し。「Toscana red」トスカーナレッド。ケイトの子供が塗った壁の色。
 「I want icing.」砂糖衣がほしい。砂糖衣とは、粉砂糖に卵白を加えねったもの、らしい。映画の中で出てきたのはチョコレートクリームだと思うけど。icingにはもっと別の意味があるのか?。「You've had icing enough to put you in a coma.」気絶するほどなめたでしょう。
 「prosecutor」検察官。「Have a sheet.」座ってください。「phenomenon」現象。「crystal ball」水晶玉。「I'm all ears.」興味津々だ。「Give me a hand.」手伝って。
 「zener cards」ゼナーカード。ESP実験に使うカードらしい。単純な幾何学模様が描かれている。

「日本は生ぬるい地獄」、映画『ハゲタカ』

 大友啓史監督映画『ハゲタカ』(2009年公開)を観た。高級なテレビドラマな感じ。微妙だけど、一応最後まで見れる。
 日本の自動車会社が中国資本のファンドに企業買収されるかどうかの攻防を描く。サブプライムローン、中国残留孤児、非正規雇用、公開買付け、ホワイトナイト、など、過去に話題になった事柄をまんべんなく詰め込んで、飽きさせない工夫はされている。
 ただし、微妙な部分も多々ある。
 まず撮影とロケ地。中国ロケがあり国際的な拡がりを感じるけど、日本国内になると微妙にせせこましい。自動車会社が舞台でオフィスなど広々としているのに、生産ラインは下請けのような作業のみしか写さない。自動車自体の生産は見せない(アカマGTの実車は出てくる)。この辺、わりとせこい。
 同じようなことで、例えば大森南朋が株を売り抜ける場面。株価の動きはパソコンの画面のみ。野外ロケで株価が下がるディスプレイに群がる衆とか、証券取引所の中の動きとかは、ない。世の中の動きを見せるのがテレビ画面と新聞の紙面のみ。野外ロケに出て群衆シーンとかはない。このあたりが、この映画がテレビドラマレベルに見えてしまう原因かな。
 俳優陣、みんな深刻な顔の演技ばかり。大森と柴田恭兵は演技作り過ぎ。玉山鉄二、こういう役もできるんだあ、とちょっと見直したけど、あおりの顔のアップで鼻が低い。撮り方もう少し考えてあげないと。全体的に顔のアップが多すぎるかな。
 松田龍平の役割が雑。猫抱いてウロウロするだけだったのに、急に外国企業との橋渡し役をやる。前フリとかが全く無いのですごい違和感がある。あと、柴田が重要人物風に描かれるけど、全く活躍しない。拍子抜け。
 栗山千明の働いている会社にあるブラウン管モニターはSONYのPVM-14M1Jかな。
 今日の英単語。
 「May I?」いいですか?。テーブルに同席するときの許可を求めるときの言い方。「This is tough.」厳しいな。toughで、しっかりしている、難しい、手強い。
 今日の日本語?。
 「頭を取る」パスポートの写真部分を張り替えて偽造すること。中国語での隠語か?。「ガトゥラ」アラブ圏で男性が頭にかぶる布のこと。

SFの必要がない、映画『ミスター・ノーバディ』

 ジャコ・ヴァン・ドルマル監督映画『ミスター・ノーバディ(MR. NOBODY)』(2011年公開、仏・独・加・白耳義合作)を観た。つまらない。見てもいいし見なくてもいい。
 ジャレッド・レトの老人特殊メイク、なかなか手が込んでいる。未来社会のCG映像はスタイリッシュではあるけど、それだけ。特別、すごいわけではない。
 未来社会から過去の自分を回想するジャレッド。三人の女との結婚生活、幼少期、青春期、などが交互というか混交しながら描かれる。これが実につまらない。未来社会から回想する意味がないので、SF設定が無駄。回想の内容も、恋愛話に終止するだけ。本当につまらない。
 NENAの「LUFTBALLOONS」、Eurythmicsの「SWEET DREAMS」などの懐かしい曲が流れる。ロケ地はカナダ、ドイツ、ベルギー、イギリスと思われる。
 今日の英単語。
 「VISA D'EXPLOITATION:112 536」フランス版の映倫か?。映画のタイトルの下に出る。フランスの映画館で使用される映画に必要な行政許可らしい。「pigeon superstition」鳩の迷信行動。superstitionで、迷信、不合理な信仰。「CRAFT」Can't Remember A Fucking Thing.の頭文字。意味は、過去が思い出せない。
 「THE LAST MORTAL」人類最後の死ぬ人間、と訳されていた。mortalで、死ぬべき運命の。「Sun hurts my eyes.」光が眩しい。「Your eyelids are getting heavy.」あなたのまぶたは重くなる。eyelidで、まぶた。「I'm going to count to three.」これから三つ数える。「When I say three, you will be asleep.」三つ目で、あなたは眠りに落ちる。
 「butterfly effect」バタフライ効果。「eeny meeny miney moe」どれにしようかな、神さまの言うとおり。英語版の押韻。「It still works.」まだ動きます。オープンリールデッキが動くかどうかを言っている。「We screwed.」我々はヤッた。screwで、性交する。「TIME DID NOT EXIST」時間は存在しなかった。existで、存在する、現存する、生存する。
 「You are whistling.」あなたは口笛を吹いている。whistleで、口笛。「I'll see you around.」じゃあまたね。その後、いつ会うかどうかわからないときに使うらしい。「D'you have a girlfriend?」彼女はいるの?。d'youは、do youの短縮形らしい。「weirdo」奇人、変人。「neighbor」隣人。「I'm fucking bored.」すごく退屈だ。boreで、退屈させる。
 「It is my handwriting.」僕の字だ。「You have no right.」身勝手だ。「end of hibernation」冬眠終了。「Is she depressed?」彼女はうつなの?。depressedで、元気のない、意気消沈した、うつ状態の。「Why are you looking at me like that?」なぜそんな目で見るの?。
 「BIG CRUNCH」宇宙大収縮。crunchで、噛み砕く、粉砕する。「transcript」台本、と訳されていた。transcriptで、写し、写本。「GIVE WAY」先方優先のため止まれ。踏切にある道路標識。give wayで、道を譲る、降参する。「contradictory」矛盾した、両立しない。「SHOOTING IN BELGIUM」ベルギーの撮影。エンドロールに書かれている。ハリウッド映画だとBELGIUM UNITと書かれる。shootingで、射撃、撮影。

アクションの見せ方が下手くそ、映画『岳 -ガク-』

 片山修監督映画『岳 -ガク-』(2011年公開)を観た。前後関係の意味不明なエピソードの羅列、泣かせのショットなど映画としてはひどい。けど、山岳ロケは迫力あり。
 映画冒頭から山岳風景の画が素晴らしい。山の斜面、空撮、冬山、など、広々として美しい。その中に俳優が入り込んでも不自然さがない。一部、合成もあるけど、自然で映画鑑賞を妨害しない(ただ、ひどい部分あり)。
 話はかなりデタラメだし、ぶつ切りだし、説明映像が下手なので、前後関係がわかりにくい部分が多め。
 例えば、映画冒頭で山をなめた登山者が遭難する。けどねえ、この人の遭難を長野県北部警察署山岳遭難救助隊に誰が通報したんですかねえ。単独行な上にクレバスにはまり身体が動かせない状態ですよねえ。こういう話の辻褄が合わないエピソードがいっぱい出てくる。脚本、デタラメ。
 これ邦画にありがちなんだけど、登場人物を低能に設定している。もうさあ、こういう人物像いいから。小学生みたいに手を振るとか、もう飽きたよ。普通の男女の大人を出せよ。邦画の製作陣は小学生のようなレベルの話を誰に見せようとしているのだろうか。全くわからない。
 長澤まさみがコンドームを凝視して動かなくなるショットは爆笑。こういうの、こういうの見せてよ。この映画の中で風景の次にベストショット。
 握り飯とか小学生の話とか、こういう泣かせる話とか、本当に本当にいらない。手垢の付いた糞つまらないエピソードに汚されて、せっかくの美しい自然描写が台無し。
 遭難遺体の父親が小栗旬を殴るショットでわかるけど、この監督、アクションの撮り方は下手くそ。ヘリでの救出ももっさりして手に汗握らない。挙句の果は、遭難シーン自体を撮らない。自覚していると思われる。
 遭難場所をすぐ見つけたり、遭難場所に急に現れたり、クレバスに飛び込んだり、小栗は天狗なのか?。長澤も急にクレバスの中にいるし、エピソードもぶつ切りだし、飽きる。
 女性山岳救助隊員として長澤が成長する姿を丹念に撮れば、いい映画になっていたはずなのに。食い散らかしたエピソード、小学生みたいな主人公のキャラ、泣かせる人情噺に終始。山岳風景の美しさに比べ、ストーリーの作りがひどくて、見終わったあとのがっかり感が半端ない。
 長澤が父親の形見として持っているマイクロカセットレコーダーはSONYのM-88、腕時計はTIMEXのEXPEDITION T44452かな。救難隊が使っているトランシーバーはSTANDARDのVX-D291Uか。
 エンドロールには山岳ガイド、山岳サポートの名前多数。協力に、長野県警察山岳遭難救助隊、富山県警察山岳警備隊の名がある。

2019年06月前半観たおすすめ映画(邦画・洋画)

2019年06月前半観たおすすめ映画(邦画・洋画)
 2019年06月前半観た映画は邦画7、洋画8、計15本。

【次点の次点】

『ノーカントリー』監督ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン、2008年公開、2019/6/2掲載。
 非情で特殊な武器を使う殺し屋役をハビエル・バルデムが好演。だけど、保安官役のトミー・リー・ジョーンズが愚痴ばかりこぼして全然物語に絡んでこない。期待はずれ。

『ボビー・フィッシャーを探して』監督スティーヴン・ザイリアン、1994年公開、2019/6/4掲載。
 チェスの天才少年が主人公というなかなか珍しい設定。三人のメンターから影響を受けながら成長していく。ホームドラマとして安心して見れる。

『北緯15°のデュオ』監督根本順善、1991年公開、2019/6/7掲載。
 川谷拓三が川谷拓三役で出てくる映画としてはどうしょうもない出来。けど、フィリピンでの戦いを知らない人にはフィリピンロケ満載の教育映画として見る価値あり。

『僕のワンダフル・ライフ』監督ラッセ・ハルストレム、2007年公開、2019/6/8掲載。
 犬の蘇りを描くちょっと変わった展開。カナダの広々とした大地やダムなど、犬と少年が暮らすなら天国だろうなあ、と思わせる。ラストは、犬好きなら落涙するはず。

『不都合な真実』監督デイビス・グッゲンハイム、2007年公開、2019/6/10掲載。
 アル・ゴアの講演を収録、その合間にアルの過去や現在が語られる。アルに関する宣伝映画の一面は多分にあるけど、地球温暖化の話は一聴の価値あり。北極の氷の厚さを観察し続けているのは潜水艦だとは知らなかった。

『ジャッジ・ドレッド』監督ピート・トラヴィス、2013年公開、2019/6/13掲載。
 近未来、法執行官によるバディもの。閉鎖空間に閉じ込められた上司とルーキによる暴力団との戦いはそこそこ面白い。主人公の顔が最後まで見れない(見せない)のは挑戦的な設定。映像に関してはグロいシーンが多数あるも、スロー映像が独特でついつい見てしまう。

【駄作】『宇宙兄弟』

血管がすごいシルヴェスター、映画『バレット』

 ウォルター・ヒル監督映画『バレット(原題・BULLET TO THE HEAD)』(2013年公開)を観た。刑事と殺し屋のバディもの。見てもいいし見なくてもいい。
 画面全体の発色が悪くのっぺりしている。オリジナルはフィルムではないはずなのになぜこんな画質なのかよくわからない。
 サン・カンがシルヴェスター・スタローンに電話をかけるシーン。刑事が殺し屋の電話番号を知っているという設定がバカすぎ。電話番号ばれているって殺し屋として失格なのでは?。
 殺し屋役のジェイソン・モモア。体格がよく、非情な殺し屋役、なかなかの適役。
 わざわざ仮装の店に入った割に、出てきた服装が仮面のみ。うーん、このシーン、いらないのでは?。
 サン、右肩を撃たれたはずなのに、痛がっている時と普通にしているときがある。設定、割と適当。
 携帯電話から位置がばれるという説明があるのに、サンの携帯電話は追跡しない。これまた設定が適当。
 あと、USBメモリーを受け取ったら安心する悪党がお人好しすぎ。コピーしたかとか全然訊かない。
 シルヴェスターは爆弾のスペシャリストという過去があるみたいだけど、爆弾は二回爆発するだけで、その過程とか仕掛けの面白さとかはほぼ見せない。見せ方、結構雑。
 サンが若干おバカキャラ(お人好し?)で描かれる。殺人事件のことを地元警察が質問しないあたりで、警察がぐるになっているの気づきそうなものだけど。
 ロケ地はアメリカのルイジアナ州ニューオーリンズ、など。
 今日の英単語。
 「EAST BATON ROUGE PARISH」イーストバトンリュージュ郡。アメリカで郡はcountyだが、ルイジアナ州(Louisiana)のみ郡はparishらしい。「hitman」殺し屋。「Polis of Washington.」ワシントンの警察。サンの職業。Metropolitan Police Department of the District of Columbia(MPDC)のことを指していると思われる。
 ネット上のスクリプトがいい加減すぎて英語の勉強にならないのでここで断念。

NASAとJAXAの協力が無駄、映画『宇宙兄弟』

 森義隆監督映画『宇宙兄弟』(2012年公開)を観た。近未来SFをなめている。駄作。見てもいいし見なくてもいい。
 子供二人が野外にいるシーン。夜なのに明るい。全体的にこんなレベル。場面転換して2025の字幕。近未来の設定なのに未来感がゼロ。ガジェットとか普通に現代のもの。未来を描く気がないのがまるわかり。バカすぎる。
 無駄な設定がとにかく多い。
 まずひどいのが小栗旬のキャラ設定。面接で細かいことに気がつく人物として描かれるけど、生活はどちらかと言うとズボラ。どういう人物像なのかがブレブレ。脚本が下手くそ。
 アメリカにある岡田将生の家。岡田がビールを振って渡すシーンがある。何度も缶ビールを振るのに、開けた瞬間はちょっとしか泡が出ない。なんのためにこのシーンがあるのか、本当にわからない。脚本がすごく適当。
 あと、JAXAでの閉鎖環境試験。六人の受験生が密室内で生活することになる。で、小栗にグリーンカードと呼ばれる内密の指令が来る。課題の模型を壊すようにという命令が書かれている。でまあ、当然、仲間内でこの破壊工作について揉めるんだけど、それだけ。なんとそれ以上の進展がない。
 小栗に命令が下ったけど、実は壊してないとか(壊しているシーンがないので)、実は壊したのは優秀な受験生だったとか、そういうどんでん返しとかは一切なく、誰が壊したのかも不問のまま試験が終わる。もう本当にバカすぎる設定。
 それ以前にさあ、反社会的な命令に従ったら小栗は当然失格だろう。宇宙空間で、宇宙船や宇宙基地を破壊しろという命令が地球から来たら従うのか?。そんな宇宙飛行士、精神の基本的なところでダメだろう。もう本当に話の基本や人物描写が薄っぺらくてただただ飽きる。
 あとさあ、弟が月面で事故にあい通信途絶なのに、閉鎖環境試験の施設から出てきた小栗がただぼーっと立っているのってさあ、人間としてダメだよねえ。一番に部屋を出て、月の事故の状況聞きたくなるのが人情だよねえ。そんな、人の行動の基本的なことすら描けないの?。映画撮るのやめたほうがいいのでは?。人としての何かが欠けていると思う。
 そうかと思うと急に走り出す小栗。案の定、予想通り、途中で転ぶ。爆笑。邦画の常套手段。例『ドラゴンヘッド』(2019/5/11掲載)の妻夫木聡も転んでいた。駄作の格言「登場人物がよく転ぶ」。
 ラスト近く、野外に置かれているビデオカメラが急に再生になる。なんで?。オカルトなの?。色々デタラメすぎ。
 月面の描写もひどい。
 月面車が事故を起こすシーン。うーん、バカすぎる。月面の地形を理解せずに月面探査をしているの?。この映画の製作陣、脚本家、バカなのでは?。あと、月から見える地球の出がでかすぎる(『不都合な真実』2019/6/10掲載参照)。なんのためにJAXAとかNASAに協力を仰いでいるんだあ?。もっと真面目に作れ、バカ。
 月面での動作が宇宙っぽくない。とくに移動シーンでぴょんぴょん跳ねるあの特徴的な動きをしない、見せない。
 とまあ、近未来を描く気なし。宇宙描写は適当、NASAやJAXAまでロケして映画の殆どが人情噺。小栗は大した努力もせずに宇宙飛行士になるし、もう本当に見るべきところがない。
 「英語の曲が流れる邦画は駄作」という格言があるけど、本当に英語の曲が流れてきた。ちゃんと駄作。
 小栗と岡田の子供時代。野外で生録しているラジカセ。MORIやALARM CLOCK FUNCTIONなどの文字が見えるけど、調べても全く出てこない。デザインはSONYのCFM-E5やWINTECHのSCT-M200に似ているけど、細部が違う。MORIなんて家電メーカーあるのか?。謎。
 あと小学生がガンマイク持っている。設定としてどうなの?。なんで宇宙に興味があるのに録音に凝っているの?。設定が本当に適当でいい加減。

スロー映像が独特、映画『ジャッジ・ドレッド』

 ピート・トラヴィス監督映画『ジャッジ・ドレッド(原題・DREDD)』(2013年公開)を観た。グロテスクな表現で見るのを敬遠すると損かも。独特な表現で一見の価値はある。
 荒廃したビルの外観、俯瞰のCGは汚しもあり悪くない。バイクと銃(Lawgiver MK2?)はオールドフューチャーでいいけど、銃は多機能すぎだけど、画面があり情報を表示するのは面白い。治療セットのアイディアは単純だけど映像として見せていて良い。
 ただねえ、ジャッジのユニフォームというか制服が、正直ださい。特にヘルメット。映画ラストまでヘルメットを脱がないので、カール・アーバンの顔が見えないという、主人公ではありえない設定と見せ方。ある意味画期的ではあるけど、デザイン、もう少しなんとかしてほしい。
 スロー映像が多すぎて駄作かなと、最初は思ったけど。一応、このスロー映像はストーリー上の意味がある。その上、なんか映像センスが独特。光のキラキラしたかんじとか、奇妙な構図とか、癖のある映像で見てしまう。ただ、人が死ぬシーンはかなりグロい。人体損壊をスローで詳細に見せたりする。
 オリヴィア・サールビーの脳内は畳み掛けるようなイメージ映像の連打でちょっと面白い。仲里依紗似のオリヴィア、なかなかかわいい。初めて見たかも。もっと他の作品に出て活躍しても良いのでは?。
 撃たれる身体の部位が三人共(カール、オリヴィア、レナ・ヘディ)同じ。ちょっと単調すぎる。徹甲弾が壁を貫通していく表現は良い。
 閉鎖空間の作り方はスムーズ。オリヴィアの超能力も活用されるし、成長もある。メンター役のカールは無骨で、表情が見えない分、態度で示す感じは出ている。
 ロケ地は南アフリカのケープタウン、ヨハネスブルグと思われる。
 今日の英単語。
 「judge」裁判官、判事。「Driving erratic.」蛇行運転、と訳されていた。erraticで、普通でない、不安定な、不規則な。「hostage」人質。「hotshot」やり手、名人、大物ぶる人。作品内では、白熱弾、の意味もある。「Your assessment starts now.」卒業試験だ、と訳されていた。assessmentで、評価、査定。
 「HOMELESS JUNKIE WILL DEBASE SELF FOR CREDITS」PEACH TREESビルの入り口にいる男がダンボールに書いてある言葉。直訳すると、ホームレス中毒者は信頼を失うだろう、かな。debase oneselfで、品性を落とす、面目を失う。
 「small time perps」こいつらは雑魚だ、と訳されていた。small timeで、取るに足らない、三流の、軽犯罪の。perpはperpetratorの略で、加害者、犯人。「clan」組織、と訳されていた。一族、一門、大家族。「A.K.A.」別名。読み方はエーケーエー。also known asの略。
 「secure」安全な、危険のない。「Appreciate that.」恩に着るよ。「You just saved my ass over here.」首がつながった、と訳されていた。save my assで、間一髪のとこで助かる。「ATRIUM」アトリウム、中庭、吹き抜け。エレベーターの中で表示される。
 「All residents remain calm.」居住者は冷静に。ビルのシャッターが下りて閉鎖されたときに、ビル内に流れるアナウンス。「Makes no difference.」大差はない。「You're mine.」こっちのもんだ。「comply」応じる、従う。「There's ten of us, only two of you.」こっちは十人、お前はたった二人だ。
 「Open up.」(ドアを)開けろ。「Negative.」駄目だ。「neutral ground」中立地。「Looks like the med center's closed early today.」今日、医療センターは早めに閉店のようだ。「concentrate the fire」集中射撃、と訳されていた。「Comms are back on.」通信が再開された。commsは、communicationsの略。
 「Spill it.」吐け。spillで、こぼす、流す、漏らす。「Welcome to the inside of your head.」あなたの頭の中へようこそ。オリヴィアが他人の精神に入り込んだときの言葉。直訳すると若干意味不明。
 「incendiary」焼夷弾。「You're relieved.」交代だ、と訳されていた。relieveは、ホッとした、安心した、安堵した。「AMMUNITION LOW」銃弾わずか。銃の液晶画面に表示される。ammunitionで、弾薬、武器、飛び道具。ammoと略する。
 「I.D. FAIL」身分確認失敗。銃の画面に表示される。銃の使用者が決められているようで、他人が使うと爆発(暴発?)する。I.D.はidentificationの略。「meat grinder」肉挽き器。「HIGH EX」破壊弾、と訳されていた。high explosiveと思われる。「armor piercing」徹甲弾。「reload」弾薬補給。
 「You're a piece of work.」君にはまいったよ。いい根性している。「uncooperative」非協力的な。「a pass or a fail」合格か、不合格か。「10-24」銃撃された、という意味のテンコード。「slo-mo」スローモー。レナたちが製造販売しているドラッグ。

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール

 大根仁監督『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』(2017年公開)を観た。見るべきはオーディオ機器のみ。見てもいいし見なくてもいい。
 『ドラゴンヘッド』(2019/5/11掲載)を見て以来、妻夫木聡の大根演技が目について仕方がない。落ち込んだ演技とか、やっぱりひどい。『悪人』(2014/10/20掲載)で役者になった気がしたけど、仕事を選ばないのか?。
 ずーっと妻夫木と水原希子のキスシーンが続く。飽きるし、ガリガリに痩せた水原の身体とか、長時間の視聴に不向き。妻夫木が独白で説明。これまた飽きる。
 今時、出版社勤務とか、『22年めの告白 -私が殺人犯です-』(2019/5/14掲載)では出版して大儲けとか、なんか、最近の邦画は設定が古臭い。
 映画タイトルが長すぎ。こういうの本当に面倒臭いからやめてほしい。
 映画冒頭に出てくるブラウン管テレビは、SONYのMicro TVだと思うけど機種は特定できなかった。その後出てくるのはPanasonicのCT-778。SONYにKV-1030というそっくりな機種があり間違えやすい。
 松尾スズキの部屋にあるスピーカーはSONYのSS-G7。妻夫木の部屋にはヘッドフォンがSONYのMDR-CD900ST、レコードプレーヤーがVestaxのhandy trax usb。
 安藤サクラの部屋にあるラジオはTivoli AudioのModel Oneか?。洋画でよく見るけど、邦画にも出てくるようになった。

年老いた女は誰?、映画『シャフト』

 ジョン・シングルトン監督映画『シャフト(原題・SHAFT)』(2000年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 オープニングロール映像、サミュエル・L・ジャクソン?の短いショットが連続するんだけど、大した情報がなくイメージ先行。見せ方がうまくない。
 サミュエルとクリスチャン・ベールの出会いのシーンはそこそこ面白い。黒人暴力刑事のサミュエル、父親が大金持ち?の人種差別主義者クリスチャン、と対決する人物のキャラが立っている。でまあ、期待して見ていると、、、。
 二年が経過する。急激に映画全体のクオリティーラインが低下する。サミュエルが多弁でニタニタしている。なんじゃこりゃ?。ハードボイルドな雰囲気はどうしたの?。意味不明すぎ。キャラ、ブレすぎ。
 クリスチャンを再度捕まえる意味がわかりづらい。後に仮釈放なのに国外に逃げたのが罪みたいだけど、特に説明とかがない。やっぱり脚本があまりうまくない。
 法廷に意味有りげに出てくる年老いた女性。これまた全然説明がないので、誰なのか、なんのために法廷に出てきているのかがわからない。その上、この人物、映画の最後で結構重要な場面に関係しているけど、その行為の意味が観客に伝わらない。うーん、この脚本駄作だな。
 サミュエルとクリスチャンの対決だと思ってみていたら、なんと暴力団のボスピープルズとの揉め事に話がすり替わっている。ピープルズのキャラがそれほど悪そうに見えない(とっつあん坊や風)なので、やつけたとてカタルシスが低い。敵が分散しているし意味不明な年老いた女(たぶんクリスチャンに殺された青年の肉親)の関係するラストのために、オチがたいして決まらない。やっぱり、脚本、駄作。
 ヴァネッサ・ウィリアムスが乗っている車に積んである電話の盗聴機材は、OPTOELECTRONICSのDC442 DECODER。横にカセットレコーダーがあるけど、メーカー、機種ともにわからず。
 ロケ地はアメリカのニューヨーク州ニューヨークと思われる。
 今日の英単語。
 「Hang up the phone.」電話を切れ。「How did you get that blood?」その血はどうした?。「I'm gonna ask you again.」もう一度訊く。「I was defending myself.」正当防衛だ、と訳されていた。defend oneselfで、身を守る、弁解する、自衛する。
 「malt liquor」モルト・リカー。麦芽酒、アルコール度の高いラガービールのことらしい。作品内では安酒と訳されていた。「big man」大物。「criminal record」犯罪歴。「homicide」殺人。murderは故意による殺人。「anytime anywhere」いつでもどこでも。「Freeze.」動くな。アメリカで日本人が射殺されたときに使われたのもこの言葉。
 「Refresh my memory.」思い出させてくれ。「fifteenth precinct」15分署。precinctで、地区、管区。「You depressed?」がっかりした?。「Not for a while.」ご無沙汰だ。「Boston Whaler」ボストン・ホエラー。アメリカのボートメーカー。クリスチャンが持っていると言っている。
 「ten times out of ten」十回のうち十回。nine times out of tenは、十中八九。「inherit」受け継ぐ、相続する。「You take half. I take half.」あんたが半分、俺が半分。「WE BUY ANTIQUE AND ESTATE JEWELRY」骨董、宝石、買います。質屋?の窓に書いてある。estate jewelryで、高価な宝石。
 「Pure notorious P.I.G..」黒人のワル、と訳されていた。P.I.G.の部分はピーアイジーと発音していた。pig(豚)の意味なのか、スラングで頭文字なのか、調べてもわからなかった。「You've got to be kidding me.」冗談だろう。「OFF DUTY」回送中。タクシーに書いてある。off dutyで、非番、勤務時間外。「I'm putting the gun down.」俺は銃を置く。「LANE FIRE」消防車専用車線、かな?。路面に書かれている。

教育映画か、宣伝かなあ?、映画『不都合な真実』

 デイビス・グッゲンハイム監督映画『不都合な真実(An Inconvenient Truth)』(2007年公開)を観た。説教臭い部分があるも、教育映画として最後まで見れる。
 事前に編集したビデオやデータを見せながら講演をするアル・ゴア元副大統領。スライド講座と呼んでいるらしく、アメリカ国内はもとより世界中を回っているらしい。スライド講座の冒頭から最後までを見せながら、途中にアルの過去映像や現在の活動の様子が挟まれる。だから、一見すると温暖化防止の教育映画に見えるけど、アルの宣伝映画にもなっている。
 車のことを考えるだけで、すぐに気がつく。電気自動車が地球環境にいいか悪いかはどうでもいいけど、車の方向性は中国という生産と消費を担う国が握っている。アメ車好きはいても、アメ車に学ぶべきものはない。
 今、排出されている二酸化炭素が動植物由来で中生代あたりに地下に閉じ込められたものだとする。ならば、ヒトがそれをせっせと地面を掘り返して、地球環境を中生代まで戻しているとも言える。
 地球生物を太陽圏外まで飛ばせるのは、今の所、ヒトしかいないわけだし。中生代の環境に戻れば、地球にヒトは住めなくなり、他の星に移住せざる得ない。良いか悪いかは別。一つの方向性ではある。
 北極の氷の厚さのデータを持っているのはアメリカ海軍だという。潜水艦が浮上する時、氷の厚さが105センチ以下だと浮上できるらしい。そのために氷の厚さを測っているんだって。これはへーだった。映画を見ると勉強になるねえ。
 今日の英単語。
 「Greyhound Bus」グレイハウンド・バス。アメリカ最大のバス会社。「earth rise」地球の出。日の出のように月から地球が昇る写真の説明のときに使われる単語。「They snapped this picture.」彼らはこの写真を撮った。snapで、(スナップ写真を)撮る。「atmosphere」大気。「It's so thin.」とても薄い。「varnish」ニス。
 「solar radiation」太陽放射、日射。「lightwave」光波。「infrared waves」赤外線。「GLOBAL WARMING」地球温暖化。「NONE LIKE IT HOT!」映画『お熱いのがお好き(Some Like It Hot)』のパロディと思われる。「greenhouse gas」温室効果ガス。
 「Onece and for all.」解決だ、と訳されていた。今回限りで、これっきり。「isotope」同位元素、同位体。「ice age」氷河期。「present day」現代。「Keep that in mind.」肝に銘じておいてください。「haurricane's eye」ハリケーンの目。
 「black angus bull」アンガス種の黒牛。スコットランド産で黒くて角がない品種らしい。「canary in a coal mine」炭鉱のカナリア。「permafrost」永久凍土。「pine beetles」マツクイムシ。「frost」霜。「avian flu」鳥インフルエンザ。「bleaching」白化。「coral」サンゴ。「habit」癖、習慣。
 「More Doctors Smoke Camels」医師はキャメルを吸う。タバコの宣伝広告。「editor」改竄者、と訳されていた。編集者、校訂者。「gold bar」金の延べ棒。「CCS」二酸化炭素の回収と貯蔵。carbon dioxide capture and strageの略。「efficiency」能率、効率。「political will」政治家の意思、と訳されていた。「proverb」ことわざ、金言。

色々適当、映画『祈りの幕が下りる時』

 福澤克雄監督映画『祈りの幕が下りる時』(2018年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 映像や内容、テレビドラマを高級にした感じ。『麒麟の翼~劇場版・新参者』(2014/8/24掲載)に出ていた登場人物たち(阿部寛、溝端淳平など)がでている。わざわざシリーズ化して映画館で上映する必要性は感じない。
 とにかくセリフや字幕で説明。ひつこくて飽きる。わかりやすくしているつもりらしいけど、見せ方、脚本が下手くそなだけだと思われる。
 山﨑努と及川光博の顔が変。特殊メイク?CGなのか?。すごく安っぽい。
 話がめちゃくちゃ飲み込みづらい。同級生が父親の自殺をみんな勘違いして覚えている。その現場というのが繁華街のビル。そんな人通りが多い場所で飛び降り自殺した事件を全員が勘違いして記憶しているの?。昔のフェイクニュース?。設定がデタラメすぎ。
 小日向文世の別人になる偽装工作がひどい。そんな状態で女川原発に働きに行ってバレないわけ?。放射線管理手帳とか偽装したとしても、これまでの仕事の経験とか、周りの仕事仲間とかはどうするの?。本当に設定がデタラメ。脚本、すごい適当。
 小日向は借金と殺人犯で逃げ回っているわけだよねえ。なぜ指名手配のショットとか暴力団の追手は描かれないの?。だから小日向に緊張感がまるでない。
 音楽うるさいとか、通話記録を調べないとか、ルンペンの橋の下の小屋が雑とか、色々イマイチ。あと、ラストの別れのシーンとか説明がダラダラ長くて飽きる。

犬の輪廻転生、映画『僕のワンダフル・ライフ』

 ラッセ・ハルストレム監督映画『僕のワンダフル・ライフ(原題・A DOG'S PURPOSE)』(2017年公開)を観た。犬が三度蘇る、ちょっと珍しい設定。一応、最後まで見れる。
 犬の独白による心理説明、犬目線のカメラアングル、犬の嗅覚による人の行動分析、など犬視点により物語は語られていく。
 ロケ地はカナダのマニトバ州かな。広々とした農地が、犬と少年にとっては最高の場所なんだろうなあ、と思わせる。外国は空間が贅沢。
 イーサンの父親が酒浸りになる。外回りの営業から内勤になる要望を会社の上司に断られる。それぐらいしか原因が描かれない。優秀な営業マンという設定なのに、そんなことで酒浸りになる?。父親の描き方が安直。その他にも、火事のシーン。火の拡がり方が雑。警察犬なのに警官の家で飼われている。など、イマイチな部分が散見される。
 警察犬として活躍するシーン、ロケはロックポートダム。水量が豊富で迫力がある。
 犬の認識票に名前を刻印する機械が出てくる。そういうアナログな機械があるんだあ。知らなかった。
 Simon & Garfunkelの「APRIL COME SHE WILL」、a-haの「TAKE ON ME」、Bee Geesの「HOW DEEP IS YOUR LOVE」など、懐かしい歌が使われている。
 犬の短い一生と輪廻転生を利用して、五つの家庭(重複あり)を描く。これは面白いアイディアで感心した。映画としては食い足りないところもあるけど、犬好きなら落涙映画かも知れない。
 今日の英単語。
 「dog catcher」野犬捕獲員。「japanese chin」狆。「a couple of bucks」2、3ドル。「Who's gonna feed him?」誰が彼を食べさせるんだ?。彼は犬のこと。feedで、餌を与える。飼った場合を想定しいるので、willではなくbe going toを使っているのか?。「You have a dog.」飼っていいぞ。
 「Shake your paw.」お手。pawは、犬猫などの足。「Fetch.」取ってこい。「Turn around.」回れ。「pack」群れ。「It's time to go to bed.」寝る時間よ。「Time to turn out the light.」消灯の時間よ。
 「toad」ヒキガエル。「It stinks.」臭い。「puppy」子犬。「sniff」くんくん嗅ぐ。「chop chop」ほらほら、急いで。「1907 saint gaudens golden eagle.」イーサンの父親が収集している金貨。「quite」並外れた、大した。「May I please be excused?」席を外してもいいですか?。
 「I get off the road and take an office position.」外回りの営業から内勤に移りたい、と訳されていた。get offで、降りる、仕事から開放される。「SHOOTING GALLERY」射撃練習場、射的場。「such intelligent eyes」とても利口そうな目。
 「never again」懲りた。もう二度と〜しない。「scholarship」奨学金。「You spying on me?」俺を監視しているのか?。「Stay out of it.」でしゃばるな。「I'm keeping watch.」見張っている。「All clear.」異常なし。「It's pretty obvious.」図星だろう。be pretty obviousで、見え透いている。
 「We shouldn't be with each other anymore.」終わりにしよう。イーサンがハンナに別れを伝えるセリフ。直訳すると、私達はもう一緒にいてはいけない。「It's not gonna work.」無理だ、と訳されていた。それはうまくいかない。「agricultural school」農学校。
 「This is K9 unit.」こちらは警察犬部隊。「I needed to cheer her up.」彼女を元気づける必要があった。「So long, doggie.」あばよ、わんちゃん。「collar」首輪。「That's a dog's purpose.」それが犬の目的。purposeで、目的、意図、用途、決意。

川谷拓三はなに役なの?、映画『北緯15°のデュオ』

 根本順善監督映画『北緯15°のデュオ』(1991年公開)を観た。映画としての出来はひどいけど、記録映像やロケ地は見る価値あり。
 フィルムノイズが多くスタンダードサイズをブローアップしたような粗い画質。
 空港の中。川谷拓三が川谷拓三役で出ている。この設定にどんな意味があるのか。うーん、意味不明で面食らう。阿部寿美子、オーバーアクションで白ける。
 フィリピンの太平洋戦争戦跡をめぐる旅になる。マニラ市内、コレヒドール島、リンガエン湾、クラーク空軍基地、レイテ島、パロ海岸と、ロケ地はこれまで見たことのない風景や遺跡、遺構が多数出てくる。また、歴史的フィルムが多用されていて、過去の映像と現地の場所が交互に出ていて、わかりやすい。
 毎週、週末に「太平洋戦史」というテレビ番組があって、こういう歴史フィルムを沢山流していたんだけどなあ。こういうのテレビで見せなくなるんだから、そりゃあ、ネトウヨみたいなバカが増えるのも自業自得だわな。
 とまあ、いいところもあるんだけど、映画としての出来はひどい。
 まず、映画冒頭からひどい。阿部の目的は「戦争で亡くなった人たちの墓参」と明確。だけど、川谷がなにをしにフィリピンまで来ているのかが全くわからない。急に特攻隊のことに詳しくなり、戦跡を案内し始める。自身が軍服を着た白日夢を見たり、特攻の説明中に嫌な表情をしたり、何かしら訳ありなのかと見ていると、最後まで理由が説明されない。結局、単なる案内人なだけ。川谷、一人でテレビ番組に出ているみたいにずーっとセリフで特攻の説明をするし。川谷の存在が意味不明すぎ。
 散髪を途中でやめるとか、溺れている子供を助けないのはフィリピンもみんな傍観者になるからだとか、なにをしたいのかよくわからないショットがちょいちょいある。
 今日の日本語。
 「陸続(りくぞく)」ひっきりなしに続くこと。「終戦まで陸続と行われた」という字幕が出る。「仆れる」読みは、たおれる。前向きに倒れること。
 今日のラテン語。
 「Requiescat in Pace」安らかに眠れ。「memento mori」死を忘れるな。二つの言葉は、記録フィルムの中の絞首刑シーンで棺桶に書かれている。絞首刑を行うMPは刑を受ける人と目を合わさない。

口論する妻がバカ、映画『ワールド・トレード・センター』

 オリバー・ストーン監督映画『ワールド・トレード・センター(原題・WORLD TRADE CENTER)』(2006年公開)を観た。すごくつまらない。見てもいいし見なくてもいい。
 ニコラス・ケイジの家。夜明け前なのに子どもたちの部屋が明るい。テレビドラマのような画面で白ける。
 CG合成と思われるトレードセンターのビルは街の風景に馴染んでいて、違和感はない。
 崩落した瓦礫の下。熱により銃が勝手に発砲(暴発?)し始める。自動的に装填され打ち続けるのが不思議。一気に爆発とかではないんだあ。こちとら、銃社会ではないので、銃に関してわからないことが多い。
 映画前半、暗闇の中での会話と家族の描写を交互に見せる。ニコラスと部下の会話の間は物語が停滞するし、家族の、特に妻は他人に当たり散らす怒り出すバカばっかりだし、見ていて飽きる。駄作の登場人物がバカに見えるのは邦画も洋画も一緒。それにしても洋画って緊迫したシーンになると口論したり怒り出したりするよね。そんな暇があるなら物事進めろ。
 救助側が無線で呼びかけるシーンが皆無。バカすぎる。
 家族シーンとか、救出シーンとか、海兵隊をヨイショしたりとか、イエス風の光とか、なにが見せたいの散漫。テロを起こした側の姿や話がほぼ出てこないのも、ノー天気すぎ。オリバーってこんなに浅い監督だったんだあ。知らんかった。
 外国のニュースのシーンで大型ラジオが出てくる。スピーカーグリルがシルバーですごく目立つ。けど、メーカー、機種ともにわからず。
 ロケ地はアメリカのニューヨーク州、ニュージャージー州、カリフォルニア州、と思われる。
 今日の英単語。
 「participant」参加者、出場者。「be base on」基づいている。「primary」予備選挙。調べると、primary electionの方が多く出てきた。primary(形容詞)で、初期の、最初の、原始的な。「G Washington Br」ジョージ・ワシントン橋。道路標識に書いてある。
 「PAPD」ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社警察。Port Authority Police Departmentの略と思われる。ニコラスたちが勤務している。それにしてもアメリカの警察組織は複雑すぎてわからない。「Sarge.」sergeant(軍曹)の略か?。ニコラスに名前を呼ばれた部下たちの返事。班長の意味と思われる。
 「I'll catch you at break.」じゃああとで、と訳されていた。I'll catch you later.の方が一般的なのか?。I can't catch a break.で、ついてないな、という意味があるんだとか。
 「statue」彫像。「loading dock」埠頭、と訳されていた。調べてみると、搬出口、積荷を詰め替える場所。「ASAP」できるだけ早く、至急。as soon as possibleの略。「eight forty」8-40。PORT AUTHORITY OF NEW YORK AND NEW JERSEYの無線通信時のコード(一般にはテンコードが有名)。8-40で、GO TO HQ。本部へ戻れ、の意。HQは、headquartersの略。
 「NO FUMAR SMOKING」喫煙禁止。警察署の壁に書かれている。fumarはスペイン語で、タバコを吸う。「Listen up.」いいか、よく聞け。「commuter plane」通勤者用旅客機。「evacuate」避難させる。「Let me see your phone.」電話を貸せ。let me seeで、〜を見せてくれ。
 「Step forward.」前へでろ。「Coming through.」通ります。人混みをかき分けて通るときのセリフ。「FOR LEASE」貸す。leaseは、一定期間、契約を結んで有料で貸すこと。「Stay safe.」無事でいろよ。「Sound off.」大声で叫べ。「PENTECOST」ペンテコステ、五旬節。
 「He's the oldest.」彼が一番年上だ。「What's the status here?」状況は?。「The search has been called off.」捜索は中断された。have been 動詞の過去分詞で、受動態か?。call offで、中止する、取りやめる。
 「nut bag」イカレ野郎、と訳されていた。nutで、頭のおかしい人。ナッツの入った袋だから、とっても頭のおかしい人、かな。「NO TURN ON RED」赤信号時右折禁止。信号のある交差点にある道路標識。アメリカでは赤信号でも右折は可(たぶん)。それが出来ない交差点であることを示している標識。
 「We're Marines.」俺達は海兵隊だ。俺達と言う割には一人しか出てこない。その割に海兵隊宣伝臭がきつい。なんか滑稽。
 「temporary」一時的な。「still alive」まだ生きている。「manpower」人手、人的資源。「I'm stuck.」動けない。「Building going down like a pancake.」ビルはパンケーキのように崩れ落ちた。パンケーキのように平たくなった、と言いたいのか?。
 「paramedic」救急救命士。「pharmacy」薬局。「ADMITTING」入院。「be pull out alive」助け出される。「surgery」外科手術。「medically induced coma」医療行為から生じた昏睡。「duty」義務。「re-enlist」再入隊。

過呼吸カップル?、映画『雨にゆれる女』

 半野喜弘監督映画『雨にゆれる女』(2016年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 ロケ地は神奈川県川崎市の高木鋳工と思われる工場。赤く溶けた金属で満たされた釜の前で働く青木崇高。廃屋のようなガレージでの寝起きなど、隠遁生活の雰囲気は良い。雨や暗めの画面に現代音楽風の効果音が、得体の知れない感じを盛り上げる。
 大野いと、幸薄そうな女役うまい。豆腐に釘というか、柳に雪折れなしというか、雪山で死体をテントの外に出しても翌朝にテントの中に戻ってくる感じ(出典「世にも奇妙な物語」)。「この世界の片隅」の実写版で浦野すず役やれそう。
 警察が調べに来ないのに、先に大野が青木を見つけるのはどうなんだろう?。青木の後輩の男が大野と青木を橋渡しするだけで、その後、ほぼ物語に絡んでこない。ラスト近く、大野による種明かしがあるのだけど、大野の過去の生活シーンが全く描かれないので、説得力が薄い。あと、結婚が破談になったから自殺、真相がわかると自殺、とか、展開が割と安易。
 サイト「クラウドファンディング・プラットフォーム」によると金集めの目標金額は三百万円。集まった金額は4,291,555円らしい。邦画って地味だね。
 あと、エンドロールのSpecial Thanksに坂本龍一の名前がある。

名簿は姓名、映画『ボビー・フィッシャーを探して』

 スティーヴン・ザイリアン監督映画『ボビー・フィッシャーを探して(原題・SEARCHING FOR BOBBY FISCHER)』(1994年公開)を観た。チェス競技が舞台というのは珍しい。成長物語として一応最後まで見れる。
 チェスの世界チャンピオン、ボビー・フィッシャーのモノクロ映像に、主人公マックス・ポメランクの声で説明があり、ボビーに憧れているという設定になっている。マックスは七歳ですでにチェスの才能が備わっている設定になっている。けど、チェスを学ぶシーンはない。ここ、かなり映画的省略がされていてわかりにくい。
 目の動きや表情でマックスの心理を表現しているのはうまい。ただ、顔のアップが多く、テレビドラマのような絵作り。これはマイナス。競技会場で子どもたちよりも同伴の親がエキサイトするのはちょっと面白い。映画前半はチェスクロックを使う早指しの対決を見せてスピード感を出す工夫が見られる。
 父親のジョー・マンテーニャ、公園で金を賭けたチェスを指すローレンス・フィッシュバーン、チェスの師匠のベン・キングズレーと、三人のメンターを最後に団円させる。若干、玉虫色かな。
 ロケ地はアメリカのニューヨーク州ニューヨーク、カナダのオンタリオ州かな。
 今日の英単語。
 「He disappeared.」彼は姿を消した。「NO GAMBLING ALLOWED」ギャンブル禁止。公園にある看板の注意書き。allowで、許す、許可する。「beat」(敵を)負かす。「parcheesi」パーチージ。インド発祥のボードゲームらしい。「You have a good heart.」優しいのね、と訳されていた。「That's the most important thing in the world.」それは世の中で一番大切なことだ。
 「like forgers」真似事、と訳されていた。forgerで、偽造者、捏造者。「U.S. champion」全米チャンピョン。「I'll be downstairs.」下にいるから。「water basketball」ウォーターバスケットボール。マックスがこのスポーツのおもちゃを持っている。「This is very rare.」これは貴重だ。「blank」空欄。
 「80 Waitzkin, Josh」チェスの大会の名簿に書かれている名前。日本の外務大臣が英語で日本人の名前を表現するとき、姓名の順序についてとやかく言っている。洋画を見ていると口語だと名姓、名簿だと姓名の順序になっている。日本国内で逆転して書くことなんかない。その国のルールに従えばいいだけ。なにを今更、片腹痛い。話がバカすぎる。
 「Master Chess Certificate」マスターコース認定書、と訳されていた。certificateで、証明書、修了証明書、免許状。「It's only a game.」たかがゲーム。「tuna fish sandwich」ツナサンド。
 「pinochle」ピノクル。アメリカのカードゲームの一つ。「yard」(学校などの)中庭。「Trick or treat.」どうする?、と訳されていた。マックスが対戦相手に言う決め台詞。「check」王手。「They're terrified of you.」お前を恐れている。terrifyで、恐れさせる、怖がらせる。「seven moves」七手。将棋の「手」は、チェスだとmoveみたい。
 「speed chess」(ストリートで行われている)早指し。「loser」負け犬。「It's white's move.」白からだ。チェスでは白が先手。「Xerox」コピー、複写。本来の意味は商標のゼロックス。「He's decent.」彼は立派よ、と訳されていた。decentで、ちゃんとした、礼儀正しい、親切な、寛大な。
 「What happened to your room?」どうしたんだよ、この部屋?。マックスの部屋が綺麗に片付けられているのを見て、父親が言うセリフ。「In fact,,,」実際は、。「grueling days」苦しい日々。gruelingで、つらい、過酷な、厳しい。「sudden death rules」決勝の一回勝負。sudden deathで、急死、突然死。
 「Start your clocks.」チェス競技開始の掛け声。「There it is.」やったぞ。「Take the draw.」引き分けにしよう。「promptly」即座に、すぐに、素早く。

伊藤歩のおっぱいポロリ、映画『スワロウテイル』

 岩井俊二監督映画『スワロウテイル(英題・SWALLOWTAIL BUTTERFLY)』(1996年公開)を観た。腕があるのはわかるけど、ダラダラ長い。
 左右に黒い帯の出る画角、オリジナルがスタンダードサイズなのか?。なぜななのか理解不能。
 映画前半部の国籍不明、東南アジアのスラムっぽい街の雰囲気は非常に良い。三ヶ国語ちゃんぽんの会話もアイディアとしては面白い。
 撮影、編集ともに腕あるなあ、と思わせるショットやつなぎあり。ダンプに轢かれる塩見三省がマネキン。90年代ってまだそんなレベルだっけ。夜の墓場の照明はうまい。あと、伊藤歩のおっぱいポロリシーンの逆光とか。アンディ・ホイの発砲の仕方はうまい。
 ただ、カメラは手持ちカメラ風で無駄に動かしすぎて、今見ると古臭い。バンド演奏シーンはそこそこ見れるけどリップシンクがずれているような。面会室、三上博史と伊藤を隔てる衝立が途中で切れている。なぜそんなところでわざわざ面会しないといけないのか意味不明。事情聴取のときの三上博史への暴行アクションはいまいち。
 映画後半になると、なんでも屋あおぞらの野外セットぽさが強くなるし、アヘン街も映画冒頭の街並みと比べると落ちる。普通に東京のビルが見えたり、東京の街なかでロケしたりするのも微妙。
 金がなければ金を作れば(偽造)いいとか、札束を燃やすとか、バブルへの皮肉とも読める。
 フランク・シナトラの「マイウェイ」が何度も流れる。今の邦画だとこいう洋楽の名曲を流すのは無理そう。この「マイウェイ」使いまくりが一番バブルっぽい。
プロフィール

FC2USER172171IPA

グブリー川平(かびら)
おすすめ映画の紹介は
毎月15日と末日
【使用機材】
プロジェクター BenQ HT2550M
スクリーン ファーストスクリーンMB-80W(ビーズ)
ヘッドフォン BOSE Quiet Comfort 25

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示