2019年05月後半観たおすすめ映画(邦画・洋画)

2019年05月後半観たおすすめ映画(邦画・洋画)
 2019年05月後半観た映画は邦画8、洋画8、計16本。

【次点】

『砂時計』監督佐藤信介、2008年公開、2019/5/18掲載。
 夏帆の中学、高校時代が最高。俳優の青春時代すら切り取ったようなみずみずしさ。少女から女になる描き方が最高。これでおっぱいポロリがあれば、、残念。松下奈緒になった後半は落ちる。

『あさひなぐ』監督英勉、2017年公開、2019/5/28掲載。
 全く期待していなかったけど、薙刀部という高校の部活に焦点を定め、恋愛抜きの物語が成功している。会話のスピード感、配役、フィルムと対極のメリハリある明るい画質など、見るべきところは多い。

【次点の次点】

『湯を沸かすほどの熱い愛』監督中野量太、2016年公開、2019/5/20掲載。
 宮沢、杉咲、オダギリなど四人の家族関係が面白く、前半は見入るのだけど、ガンを宣告され入院した宮沢の回復を願う周りの人たちの行動が、もう邦画の欠点の貧相さが出ていて超右肩下がり。ラストのファンタジーに逃げた結末もがっかり。邦画の限界を感じる作品。

【駄作】『マイ・ベスト・フレンド』『血まみれスケバンチェーンソー』『悲しみよりもっと悲しい物語』

除霊の必要がない、映画『ドクター・エクソシスト』

 ブラッド・ペイント監督映画『ドクター・エクソシスト(原題・INCARNATE)』(2017年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 片親、親権で揉める、洋画は多いなあこういう設定。主人公は車椅子。この設定、あまり生かされない。ドキドキハラハラしない。
 据え付け型の大型オーブンレンジの横に30センチくらいの隙間がある。なんで?。普通、そんな設置の仕方するかなあ?。わざとらしい。
 映画後半になっても何故とりつかれた人を除霊しなければならないのかが全然説明されない。だって、取り憑かれた人たち、天井から机の上に落ちるか、部屋の中でうずくまっているだけだよ。なぜ静かにしている人を除霊するの?。脚本の作りがものすごく適当。物語の動機が説得力ゼロ。
 触れたら絶対にダメだと言っているのに、普通に部屋の中に入っていく。熱湯風呂の「押すなよ」と同じパターン。脚本、本当に適当。
 取り憑かれた人(キャメロン)がいる部屋から、普通に死体を運び出す鑑識?。うーん、バカすぎ、間抜けなショット、緊張感なさすぎ。その後、警察とかが調べに来ない。殺人事件が起こっているのにだよ。脚本、デタラメすぎ。
 最後まで見てもアーロン・エッカートの個人的な恨み意外に除霊する理由がない。それになんで霊が取り付いているとわかるのかも説明がない。単なる夏バテなのでは?。虚弱体質なのでは?。話と見せ方がバカすぎる。
 ロケ地はアメリカのカリフォルニア州ロサンゼルス、サンタ・クラリタ。
 今日の英単語。
 「What are we eating?」何食べる?。夕食を二人で食べるときの質問なのでwe。「Call Back」折り返し。「Voicemail」留守番電話。アメリカではこのサービスが一般的なのか?。『レフト・ビハインド』(2018/11/22掲載)、『パーフェクト・ルーム』(2019/1/15)にも出てきた。
 「My watch froze.」時計が壊れた、と訳されていた。freezeで、動作が停止する。「Time for you to go.」失せろ、と訳されていた。time to goは、It's time to go.を短くしたもの。直訳すると、あなたはもう行く時間だ。「That's rude.」失礼だぞ。
 「I'm loseing my mind.」正気を失う。「Rise and shine.」さあ、起きろ。「archdiocese」大司教区。「She's hot.」いい女だな。「I almost forgot.」忘れるところだった。「You're wasting your time.」時間の無駄だ。wasteで、浪費する、無駄にする。
 「What do you have against the Church?」教会が嫌い?、と訳されていた。againstは、〜に反対して、不賛成で。「whorehouse」売春宿。「crystal clear」澄み切った、明白な。「throat cutter」喉を切る人、か?。「head-on collision」正面衝突。
 「Above:」上は。写真の下に書かれている説明の先頭の単語。上の写真は、という意味だと思われる。「Wi-Fi hotspot」Wi-Fi(無線LAN IEEE 802.11規格)を使ってインターネットに接続できる場所のこと。「desire」願望、欲望。
 「You should see an image.」映像を確認して。監視カメラの映像を確認するときのセリフ。「glitch」(機械や計画に発生する)問題、故障、誤作動。「lie down」横になる。「I am too close.」ここまで来たら、と訳されていた。too closeで、近づきすぎる。「I have come too far.」戻れはしない、と訳されていた。直訳すると、遠くまで来てしまった。
 「I'm in a wheelchair.」俺は車椅子に乗っている。バーで勝手に他人の酒を飲み干したアーロン。注意されてこのセリフ。洋画は身体障害者も威張っている。洋画を見る価値はこういうところにある。「green vomit」緑のゲロ。「head turning」首が回る。映画『エクソシスト』(2019/1/31掲載)の例を上げていると思われる。
 「There's no turning back.」今更引き返せない。「I'm sport to her.」彼女の狙いは俺だ、と訳されていた。sportには、娯楽、からかい、という意味もある。遊びの対象になっていることを言っていると思われる。
 「Do you have a favourite colour?」好きな色はありますか?。「Mine too.」私も。「concussion」脳震盪。「blame」責める、非難する。

アニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』

 武内宣之監督アニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』(2017年公開)を観た。つまらない。見てもいいし見なくてもいい。
 謎の玉や花火の色彩などメリハリある画質に驚く部分もあるけど、キャラクターなどは凡庸。個性などは感じられず、どこかで見たような描画で可もなく不可もなし。
 なずなが外観、性格ともに可愛くない。これ致命的。さらになずなと主人公の声に違和感がある。広瀬すずと菅田将暉が声優をやっているみたいだけど、ミスキャスト。普通にプロの声優に任せるべき。
 なぜこの物語がリメイクされるのかが理解できない。ロリコンのIFの物語なだけ。繰り返しと花火がたいして物語に絡んでこない。登場人物に成長も見られない。ロリコンやるなら宮崎駿ぐらい徹底しろ。
 松田聖子のカバーで「瑠璃色の地球」が流れる。その後、英語バージョン。うーん、「英語の曲が流れる邦画は駄作」の格言通り。とにかく雰囲気にしか興味ないのがまるわかり。
 円形校舎が出てくるなど、取材しているのかと思ったけど、そうでもなさそう。灯台の入り口のシーン。ドアノブがグレモンハンドルになっている。そのハンドル、そういう施設につけないし、取り付け方も変。スタジオとかのドアをコピーしたのかな?。ドアノブの構造と機能を全く理解していないのがまるわかり。
 「千と千尋の神隠し」「AKIRA」のパクリ、改めオマージュ風の映像が出てくる。まだモノマネレベルでオリジナルは薄そう。だからどうした?という同じような繰り返しがダラダラ続いて、飽きる。
 エンドロールの曲、作詞作曲米津玄師。今更だけど、才能ありそう。見るべき(聞くべき)ところはここだけ。

正真正銘駄作、映画『悲しみよりもっと悲しい物語』

 ウォン・テヨン監督映画『悲しみよりもっと悲しい物語』(2010年公開、韓国製作)を観た。お話、撮影ともに雑。いわゆる恋愛バカ映画。駄作。
 テレビドラマ風の撮り方で顔のアップが多すぎる。クォン・サンウと松たか子を細くしたようなイ・ボヨン、それで高校生役?。老けすぎ。制服着ているだけ。若作りしようともしていない。雑すぎ。手抜きすぎ。後にわかるけど、高校時代の映像が全く必要ない。脚本、デタラメ。
 クォンがイの下着姿を見てしまうシーン。クォン、イ、カメラの位置関係がおかしい。カメラがパンしているのに、なぜイはカメラに向かって枕を投げるんだあ?。あと、鏡に写ったクォン。鏡が斜めになっているのがまるわかり。それだと全然自分を見てないよねえ。撮影、すごく雑。
 クォン、ガンのために余命幾ばくもないご様子。薬飲んで、病院らしき場所が出てきて、ふらふらして倒れるだけ。これだけの描写でガンらしい。デタラメすぎ。がん患者を表現するつもりがサラサラないのがまるわかり。ふざけすぎ。
 ポカリスエットの缶が何度も出てくると思ったら、エンドロールに協賛?として名前が出ている。
 クォンとイの関係が、もう本当にバカ設定というのか浮世離れしているというのか、適当すぎてただただ飽きる。同じ屋根の下で一緒に生活しているのに目合(まぐわい)はどうもしてないらしい。うーん、二人はバカなのかな?。ガンだと目合はしない?、結婚もしないの?。イはクォンがガンだと知らない設定なのになんで目合なしを受け入れているの?。脚本家の独りよがりな設定に105分も付き合わされるのが苦痛。
 夜なのにベッドルームが明るい。食事シーンが何度も出てくるけど、なんか食べ方と撮り方が汚い。場面転換はワインからワインなど小物を利用していて、少しは工夫のあとが見える。携帯メールで話すシーン、本当にこういうの必要ない。
 映画後半、イの視点で話が進む。イの独白で説明、これまでと同じ映像の繰り返しで、輪をかけて映画がつまらなくなっていく。知らない薬を勝手に食べるイ。クォンもバカ気味だけど、イもバカ。「登場人物を低能に設定する」という駄作の格言通り。本当に駄作。
 なんかイも死んだみたい。なんで?。録音が残っているということは自殺?。自殺すれば解決するという発想が安易で暗すぎる。心の底まで駄作。
 チョン・エヨンのカメラはCanonのEOS 5DとLEICAのMG。クォンの携帯電話はhpのiPAQ RW6100と思われる。イのマイクロカセットレコーダーは革製のカバーがかけられていてメーカー、機種ともにわからず。

卒業というドロップアウト、映画『あさひなぐ』

 英勉監督映画『あさひなぐ』(2017年公開)を観た。二回見てしまった。映像、脚本ともによくできている。
 西野七瀬の嗚咽シーン。映像と音楽のシンクロはうまいけど、いらない。あと、体重計のシーンもいらない。太っていることはセリフでなく映像で見せろ。
 明るくメリハリがあるのに繊細感もある画面、画質。フィルムライクから映画の基準が一つ頭抜け出した感じ。デジタル化の恩恵を感じる。
 スピード感のある台詞回しがうまい。セリフによるキャラづくりもされていて、ちょっと感動した。
 東京武道館が出てくる。デジャヴ?。『一礼して、キス』(2019/5/26掲載)にも出てきた。日本の武術、高校の部活、公開年が同じ、ロケ地も似ている。邦画の関係者さあ、発想が貧困じゃない?。
 配役は絶妙。まず目立つのが先生役の中村倫也。映画から若干浮き気味の演技で独特の世界観。臭くならず笑いになっているのは立派。郁林役藤谷理子も中村と似た役回りだけど、笑いになっている。
 で、最も美味しい役は江口のりこ。薙刀の達人(教士)なのに坊主。二ッ坂高校薙刀部を指導し、試合の解説も加える。薙刀道を教えるメンター的存在。江口、声が通って迫力あり。
 高校生役では丸顔の伊藤万理華と太った富田望生が目立つ。あと、真中瞳似の生田絵梨花は気の強そうなおなご役がぴったりでごわす。
 主人公の西野は微妙。入部最初はそのキャラでいいけど、強くなったあとのフィジカルがいまいち。ここはやっぱりデ・ニーロ・アプローチを見せてくれないと。筋力トレーニングで変わったことを映像で見せてほしい。
 森永悠希の設定はいまいち。白石麻衣の弟のはずなのに、部員との会話がほぼない。森永の役、正直、いらない。
 セリフで感心したのは、松村沙友理が合宿場の白滝院を逃げ出すシーン。合宿を途中で投げ出すことを「卒業」と言い換えている。アイドル映画なのに卒業を自己批判するとは、なかなかチャレンジング。脚本のやる気を感じる。
 恋愛要素がほぼないこと、映画のラストが練習試合であること、など、青春映画優先で作られているのは立派。エンドロールを見ると、薙刀関係の学校の数がすごい。
 今日の日本語。「残心(ざんしん)」技のあとも注意を払う状態のことらしい。「打突(だとつ)」面、小手、胴、突き、脛の五種類の技のこと。映画ラストで西野は打突が見える状態になる。

三人の密室劇、映画『トランス・ワールド』

 ジャック・ヘラー監督映画『トランス・ワールド(原題・ENTER NOWHERE)』(2011年製作、日本劇場未公開)を観た。低予算で面白くしたいのはわかるけど、見てもいいし見なくてもいい、かな。
 この映画の肝となる閉鎖空間。作り方は可もなく不可もなし。洋画はちょっと郊外に出れば荒涼とした大自然があるので閉鎖空間の作り方も割と簡単。ただ、この作品では森に迷い込むショットがないので、閉鎖空間の説得力は乏しい。特に壊れた車と小屋との位置関係など、見せ方は今ひとつ。
 低予算なので森の小屋の中で登場人物三人による密室心理劇風。それぞれの生い立ちが語られたり、防空壕の存在など、小出しにした情報で一応最後まで物語を引っ張ってはいる。中盤の展開はなかなかうまい。
 山小屋の無線機は古そうでいいけど、防空壕の中のライト、缶詰、ワインなど、美術が今ひとつかなあ。ドイツ軍を示すのが言葉と制服、銃だけというのもどうなんだろう。映像の説得力はあまりない。
 銃声と同時に転ぶスコット・イーストウッドが意味不明気味。その後、普通に走っているし。あと、結局、ハンスはなんで発砲していた?。爆撃、しょぼい。低予算だから仕方がないか。
 ラストの落ち。すごくわかりづらい。何故生き残ったのか?。努力は報われたのか?。が判断つきかねる。スコットはどうなったんだあ?。うーん、なんかもやもやする。ま、劇場未公開は正しい判断だろうねえ。
 エンドロール、なぜだか文字が画面の左右からはみ出している。フィルムじゃあるまいし、トリミングとか今時あるの?。
 映画冒頭の店にあるラジオはCROSLEYのModel 10-135(139?)と思われる。ロケ地はアメリカのニューヨーク州サザンプトンか?。
 今日の英単語。
 「Register, now, everything.」レジの金を出せ、と訳されていた。registerで、金銭登録器、記録、登記、登記簿、名簿、(オルガンの)音程、換気調節弁。「I'm gonna give you to the count of three.」三つ数えたら、撃つ。on the count of threeで、三つ数えたら。
 「You don't know how to fix it?」直せないの?。壊れていると言われている無線機の直し方を訊いている。fixで、固定する、修理する、直す。「cabin」小屋、客室。「Same as you, car trouble.」君と同じ、自動車の不具合だ。「How did you survive?」どうやってしのいだ?。「It's below freezing.」氷点下だ。belowで、〜より下に、より低く。
 「It doesn't hurt now.」今は痛まない。hurtで、痛い、痛む。「It's kinda slow.」ポンコツよ。自動車について言っている。kindaは、kind ofの口語的な短縮形。遅い車を遠回しに表現していると思われる。「creek」小川。「in my condition」体調のせい。
 「Is anybody out there?」誰かいるのか?。「rude」失礼な、無作法な。「hermit」隠者、世捨て人。「broken ham radio」壊れた無線機。「Hear me out.」最後まで聞いてくれ。「It's a stretch.」飛躍しすぎ。「We're on your side.」我々はあなたの味方だ。on your sideで、あなたの味方。「philanthropist」慈善家。

防音ドアの自作13

woodwork13

 上の写真は有孔ボードを自作しているところ。
 二枚目の防音ドアの自作を開始した。一枚目と全く同じように製作しても芸がないので、片面を有孔ボードにして吸音効果があるのかどうか確認することにした。もしこれで吸音効果が実証されれば、次は壁の大面積を覆ってみたい。

弓道場冒涜してない?、映画『一礼して、キス』

 古澤健監督映画『一礼して、キス』(2017年公開)を観た。つまらない。恋愛バカ映画気味。見てもいいし見なくてもいい。
 高校の雰囲気は良い。わざとらしさがあまりなく、一応、高校生らしく見える。弓道場の撮り方は落ち着いており、貧相な感じはしない。
 ただし、話はかなり薄っぺらい。
 まず、中尾暢樹が努力家の先輩池田エライザ(斉藤由貴に似ている)に憧れる設定になっているんだけど、全然努力家である点が描かれない。居残りで練習しているだけ。あと、左腕に「腕をはらった」傷跡があるだけ。これだけ。うーん、ただの出来の悪い部員にしか見えないんですけど。見せ方が上っ面だけ。人物描写が下手くそ。ちなみに「腕をはらう」とは弦が弓を支える腕や顔に当たることらしい。
 でまあ、練習をしなくても個人優勝してしまう中尾。で、二人が付き合い出すと、なぜか中尾が池田の「射を真似する」ようになる。理由は、好きだかららしい。うーん、バカすぎ。個人戦で優勝する池田が、なんで努力しか才能のない池田の真似をするんだあ?。で、これまた優勝するだよねえ。うーん、なんか、話がバカすぎてよくわからない。
 調べてみると、顔や腕を払うのは初心者に多く見られるんだとか。やっぱり池田は下手くそなだけなのでは?。設定がバカすぎる。
 でまあ、なんか薄っぺらい話が最後まで続く作品なんだけど、最大の欠点が、現代劇の恋愛映画に共通する「恋愛のハードルがどこにもない」こと。恋路を邪魔するのが中尾のさじ加減だけ。マッチポンプで恋路が困難に直面すだけであり、中尾の性格が歪んでいることが原因。友達の病気心配する前に、まず、中尾が精神科にいけよ。
 川沿いの小高い公園にいる中尾を見つける池田の設定が、ものすごくつけたし。理科室での告白もつけたし感がすごい。脚本、雑。
 中尾のマンションでのシーン。ソファーに座る中尾の後ろ姿が映るけど、これ誰の視点?とミスと思われるショットあり。
 病院の大部屋シーン。ありがちな、他に患者がいない。まあ、屋上が出てこなかったことが救いかな。
 「俺は何でも思い通りにする人間ですよ」と中尾が言う割に、目合(まぐわい)シーンがない。キャラと行動に乖離がある。人物のキャラ設定が薄い。描くならちゃん描け。
 これもありがちなんだけど、学校の友人関係しか描かない。中尾の父親が出てくるのみで、池田に至っては家族すら出てこない。最近の青春映画、恋愛映画の世界観がものすごく縮小している現れ。こんなの誰が見るんだあ?。
 中尾と池田の恋愛の結論が、弓対決で決着を決めることになる。うーん、バカすぎる。なんの意味があるのかさっぱりわからない。恋愛バカ映画にありがちな展開。
 あとさあ、弓道場でキスしたり、更衣室に女連れ込んだり、いいのか?。弓道指導の弓馬術礼法小笠原流は映画に対するクレームはないのか?。

棒術、映画『ゴールデン・アームズ 導かれし者』

 イファ・イスファンシャ監督映画『ゴールデン・アームズ 導かれし者(英題・THE GOLDEN CAME WARRIOR)』(2014年製作、インドネシア、日本劇場未公開)を観た。話は今一つだけど、アクションはそこそこ面白い。
 インドネシア製作のアクションという初めて目にする映画。その上、アクションが棒術専門。いやはや、色々珍しい。
 まず、良い点を先に上げると、ロケ地がすごい。荒涼とした平原のような場所。地層の褶曲が見られる海岸線など、インドネシア、まだまだ未知の映像がありそうな可能性を感じる。
 アクション、なかなか見られる。棒術に特化していて、ワイヤーアクションを使ったり、細かいショットを連続したり、世界に売り出す意欲は感じる。
 悪い点。世界中の映画に共通することだけど、脚本。穴が多め。
 まず、黄金杖の力がすごいとセリフでは言うけど、全然映像で見せない。だからみんなが杖を奪い合っていることに感情移入できない。
 アギン(子供役ARIA KUSUMAH)の力(術?技?で相手の動きを止めてしまえる)の説明がないので、メラ・ダラ(EVA CELIA)の動きが止まったときの意味がわからない。このあたり、脚本の検討がまだまだだとわかる。
 細かい見せ方だと、メラとアギンが崖から落ちるけど、誰が落ちたのかがわかりにくい。トレーニングシーンになると、アクションが若干落ちる。村の感じが作り物っぽい。川の中洲にテントを張るとかありえない。木の上に逃げるシーンだと、馬を先に逃がすショットを入れるとか、工夫できるはず。など、気になるシーンやショットが多め。
 あと、エラン(NICHOLAS SAPUTRA)が戦いに参加できない理由がわかりづらい。杖をめぐる設定はもう少し整理整頓しないと、飲み込みづらい。
 ローカルネタだけど、映画に出てくる衣装の布が沖縄のミンサー織りと非常によく似ている。あと、監督のイファが「伊波」の琉球語の発音に似ている。
 エンドロールを見ているとSUMBA UNITの文字がある。ロケ地はインドネシアのスンバ島か?。
 今日のインドネシア語。「terima kasih」ありがとう。

またまた学芸会、映画『血まみれスケバンチェーンソー』

 山口ヒロキ監督映画『血まみれスケバンチェーンソー』(2016年公開)を観た。ありがちな駄作。
 パンチラ、スプラッターアクション、棒立ちで会話、このルーティーンが延々と続く。会話も説明セリフが延々と続くので、ただただ退屈。アクションも同じ場所でダラダラダラダラ続くだけ。うんざりする。
 出ました屋上。「屋上の出てくる邦画は駄作」の格言通り。ロケ地を探すのが面倒臭いんだろうねえ。
 セーラー服でスプラッター、またはSF、棒立ちで会話、舞台劇のような演技や台詞回し、と邦画駄作のパターンをきちんと踏襲している。恋愛バカ映画、地方宣伝映画などと肩を並べる邦画駄作の一つのジャンルを確立している。低レベルを量産するだけで進歩がない、過去作に学んで乗り越える技量もアイディアもない。邦画は終わっている。

銃を撃つ真似、映画『いぬやしき』

 佐藤信介監督映画『いぬやしき』(2018年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 映画冒頭の木梨憲武に関するエピソードがぶつ切り。犬の話とか、地下道でのカツアゲと三吉彩花と出会うシーンとか、だからどうした?という場面ばかりでその後の展開に何も繋がらない。
 特にひどいのは機械になった木梨の説明シーン。聴覚の説明がないので、病院行ったり、殺人現場へ行ったりするのが、全部いきあたりばったりに見える。この辺の見せ方、すごく下手。
 あと、木梨、役作りすぎ。演技しすぎ。どうしてもおじいちゃんコントに見えてしまう。
 警察の突入シーン。ショットが変わるともう室内にいる。突入する緊迫感を全く撮らない。アクションシーンの撮り方、イマイチ。
 機械の身体を持っているのに、殺人の方法が手で銃を撃つ真似。これがものすごくしょぼい。わざわざ機械の身体という設定をしている意味がない。
 公衆電話ボックスから電話すると木梨と話ができる。うーん、何ができて何ができないのか、機械の身体の説明がいい加減なので、見ていても「いろいろできるんだねえ」と飽きてくる。
 『砂時計』(2019/5/18掲載)が良かったので、佐藤に期待して見たけど、なんか普通の監督でしかない。映画って難しいねえ。

バカの一つ覚え、映画『ミッション:インポッシブル2』

 ジョン・ウー監督映画『ミッション:インポッシブル2(原題・MISSION:IMPOSSIBLE Ⅱ)』(2000年公開)を観た。すべてが鈍重。見てもいいし見なくてもいい。
 トム・クルーズのロッククライミングはおっと思わせるけど、ジェット機のCGがものすごく粗い。仕事がやっつけなのがすぐわかる。
 とにかくスロー映像が使われる。思わせぶりなだけで、意味不明。ただただ物語の進行を遅くしているだけ。ジョン、自分の技に固執しすぎ。
 朝起きてすぐにベッドの上でキス。外人、不潔すぎ。ネイティブはこの映像で盛り上がるのか?。外人の神経がわからない。
 トム・クルーズに変装するシーンが何度も出てくるんだけど、変装用のマスクを脱ぐシーンしか出てこない。どうやって装着しているのかは見せない。バカすぎ。
 またトムのロープによる宙吊りシーン。『ミッション:インポッシブル』(2018/5/1掲載)にも出てきたよねえ。バカの一つ覚えで本当に飽きる。
 爆破前の緊張感の出し方が、服が引っかかる。なんか、高校とかの映画研究会レベル。古典的すぎて笑った。
 病気が女に感染するんだけど、薬を打つだけで防護措置とかを全くしない。感染のメカニズムが説明されないので、病気の緊張感がまるでない。脚本が適当すぎて呆れる。
 また、鳩。もうほんとうにスローと鳩。ジョン、バカの一つ覚え。
 格闘シーン、もっさりしている。バイクのおっかけこ、ここだけ面白い。この映画で面白いのは本当にここだけ。その後、また格闘。これがもう本当にもっさりしていて金魚の糞のようにダラダラしている。
 格闘シーンに挟まれる無意味な波のショット。ジョン、波まで挟むようになったの?。耄碌すると怖い。
 物語、アクション、編集、撮影と全てにおいて鈍重。これ以上やると愚鈍になると思うけど。
 ラデ・シェルベッジアの腕時計はSIMON CARTERのALARM QUARTZ。トムの腕時計はCASIOのDW-6900-1Vかな。出てくるカメラはKodak。
 ロケ地は、オーストラリアのシドニー、ブロークンヒル、アメリカのユタ州モアブ、カリフォルニア州ロサンゼルス。
 今日の英単語。
 「pharmaceutical」医薬、薬。「You are sorry and I'm sorry.」ままならぬ世の中だ、と訳されていた。「one six thousand」16000。ジェット機のコクピットの計器(ALT)に表示される数字の読み方。「Terrain, pull up.」地表に接近中、機首を上げろ、と訳されていた。コクピットの中で流れる警告アナウンス。terrainで、地域、地形。pull upで、引き上げる、上昇する。
 「AGENT:HUNT, ETHAN」スパイ:ハント、イーサン。サングラス型モニターに映し出されるトムの役名。最近、日本人の名前も国内で呼ぶ順序姓名にしようみたいな動きがあるけど、洋画見ていると姓名の順序はバラバラ。何を今更、日本人が英語での姓名の呼び方にこだわっているのか。日本の政治家って暇なんだね。
 「Would you mind slowing down?」スピードを落としてもらえる?。「This wasn't exactly by the book.」これは完全にルール違反だ。by the bookで、規則に従って、型どおりに。「She's clean.」ボディーチェックをした側の人物が言う定番の言い方。「Go ahead.」着ろよ、と訳されていた。相手に行動を催すときの言葉。やれよ、始めろよ。
 「I am gagging for it.」私はセックスがしたくてたまらない。「naturally vain」うぬぼれ屋、と訳されていた。vainで、虚栄心の強い。「Thanks, mate.」ありがとう。mateは、オーストラリアで初対面の人を呼ぶとき使うらしい。「Take me home.」家まで送ってくれ。「touch of flu」インフルエンザ気味。
 「Check check, copy?」の無線での問いかけに「You're five by five.」感度良好。ちなみにアマチュア無線用語だと「five nine」59。「Copy that.」了解。「Hold your fire, damn it.」射撃をやめろ、畜生。「How you been?」元気か?。「stock option」株式購入権。
 「TRANSFER IN PROGRESS」送金中。in progressで、進行中。transferは、移す、動かす。

自業自得なだけ、映画『マイ・ベスト・フレンド』

 キャサリン・ハードウィック監督映画『マイ・ベスト・フレンド(原題・MISS YOU ALREADY)』(2016年公開、イギリス製作)を観た。がんと不妊をなめている。駄作。
 見せ方、すごく表面的。とにかく楽しげなところばかり撮る。泣きのショットは嘘っぽい。演技、いまいち。
 B&Wのスピーカーが大量に出てくる。けど、再生装置は一切出てこない。ファッションでスピーカーを撮っているだけで、オーディオ装置に興味がないことがまるわかり。バンドメンバーだったはずの夫の仕事シーンも全く出てこない。描き方が適当。
 トニ・コレットの顔、怖い。そういえば『湯を沸かすほどの熱い愛』(2019/5/20掲載)の宮沢りえと設定が似ている。子供二人、やせすぎの女優、末期のがん患者。公開年も一緒。
 手術シーンは撮らない。のに、乳がん摘出後の胸は見せる。なんか見せ方が気持ち悪い。映像の自己主張だけ強くて、説明映像や観客を説得する映像を撮る気がないのがまるわかり。この監督、自分の腕に自惚れていそう。
 「英語の曲が流れる邦画は駄作」という格言がある。なんと最近、洋画にも当てはまる。この作品も英語の曲かかりまくり。駄作は世の東西を問わず似ている。R.E.M.の「LOSING MY RELIGION」が使われている。
 トニ、不倫したはずなのに、その後、夫の関係がどうなったかを描かない。バカすぎ。ドリュー・バリモアと喧嘩したことだけを描いている。夫と家庭をどうするのかがトニにとって大切なのでは?。脚本、人物描写が本当に適当。
 「女はわがままでいい」みたいな、わがままと自由と履き違えているウーマンリブの頃のような古臭いストーリーで、今の時代の映画とは思えない手垢の付いた古色蒼然とした内容。
 見るべきところはロケ地、イギリスのハワースの海岸線かな。寒々、荒涼とした風景は素晴らしい。
 今日の英単語。
 「No ball games」球技禁止。壁に貼られている注意書き。『アンコール!!』(2019/5/4掲載)にも出てきた。イギリスでは普通なのか。「LICE」エルアイシーイー、と発音していた。louseの複数形。意味はなんとシラミ。トニの子供二人の頭に発生している。えー、イギリスではシラミが普通にいるの?。日本だったら学校中大騒ぎだよ。イギリスってシラミに関してはまだ終戦直後なのか?。すごい。
 「Get dressed.」着替えなさい。「dirty snitch」汚いちくり屋。「Milly is drama.」ミリーは火種よ、と訳されていた。トニがあちこちで問題を起こす行為を指している。「FOUNDED 1845」1845年設立。「sex worker」娼婦、と訳されていた。「drill bits」ドリルビット。ドリルの刃先のこと。「Left right, left right」左右、左右。行進するときの掛け声。「Where's Jess's number gone?」ジェスの(電話)番号はどこにいったの?。電話帳から番号が消えていることに疑問を持った子供のセリフ。

邦画の限界あり、映画『湯を沸かすほどの熱い愛』

 中野量太監督映画『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016年公開)を観た。前半は素晴らしいのに、ラスト近くでお涙頂戴邦画にありがちなドヒャーな映像。色々邦画には限界がありそうで考えさせられる。
 銭湯が出てくる映画はいつくかあるけど、銭湯を経営している映画は初めてのはず。テレビドラマ「時間ですよ」で普通に銭湯なんて出てきたのに、時代が変わると銭湯すら手加減して写せない(女湯が出てこない)なんて。なんか色々面倒臭い。
 宮沢りえ、ステージ4の末期がん患者役。痩せ過ぎな感じなので適役なのかも。後の病人役のためなのか、映画前半は顔がテカリ気味。途中、菩薩のような表情のショットあり。これはすごい。
 オダギリジョー、なんか役に立たないふらふらした父親役がすごくうまい。杉咲花を先頭に子役たちは芸達者。杉咲の下着シーンあり。
 生みの親より育ての親とか、棺桶に片足突っ込んでからどう生きてゆくべきかとか、テーマがうまく家族生活の中に練り込まれていて見応え充分なのだけど、、。
 映画ラスト近くの病院の外の人間ピラミッドにドヒャー。貧乏くさいショットすぎ。病院の中庭で患者に見せるために何かする、という設定や演出、邦画の駄作に何度も出てくる。中野も同じ轍を踏むなんて。なんか、予算とかないのかなあ?。邦画の限界を感じてしまって、映画見ながら寂しくなる。
 あと、ラスト、非常に飲み込みづらい。まず葬儀屋がいなくて、霊柩車を探偵の男が運転するってどういうこと?。その後の、その行為。いいのか?。病院以降、ファンタジーですまそうとしているけど、それでいいのか?。
 宮沢の遺志を継ぐのであれば、オダギリが元妻との関係をどうするのかとか、杉咲は学校での立ち位置をどうするのかとか、松坂桃李は何を目標に生きていったのか、とかじゃないの?。中野の脚本、ラストで逃げたなあ。
 葬儀シーンで読経を流しているラジカセはVictor・JVCのRC-EZ57。ただし、色は黒と白のツートン。JVCのサイトを調べてもカラーバリエーションの中にこの色はない。輸出用?、記念モデル?。不思議、謎。
 ロケーション協力は、栃木県足利市花の湯、東京都文京区目白台月の湯、など。

雑で大味、すぐ飽きる、映画『GODZILLA』

 ローランド・エメリッヒ監督映画『GODZILLA』(1998年公開)を観た。イベント映画とはいえ大味すぎ。すぐに飽きる。
 映画冒頭、歴史フィルムと思われる核爆発の映像はすごい。実写ってやっぱりすごい。
 日本船という設定の船の中。警報がなっただけで、何が起こっているのかわからないのに大騒ぎ。レーダー画面には「ABUNAI」と表示される。なんでローマ字なの?。バカすぎ。まあ、全てにおいてこんな感じで雑で大味。
 SONY製の業務用ビデオカメラ、業務用ブラウン管モニター、ヘッドフォンなど多数登場する。CanonのビデオカメラL1(Hi8)が出てきたと思ったら、蹴り飛ばして壊されてしまう。こういう差の付け方の表現はアメリカ的で気持ち悪い。
 日本船の作業場に置いてあるモノラルラジカセはSONYのCFM-23と思われる。ロシアに現れるタンデムローターのヘリコプターはパイアセッキヘリコプターのH-21。空飛ぶバナナという異名があるらしく、すごく独特なデザイン。最初、ロシア製だと思った。バッタっぽいから。マシュー・ブロデリックの腕時計はSwatch。
 『ジュラシック・パーク』(2018/8/2掲載)の恐竜に似た設定や動きが出てくるけど、出来は雲泥の差。スティーヴン・スピルバーグの映画作りがいかにうまいかが如実にわかる。
 ロケ地は、アメリカのニューヨーク州、ハワイ州、カリフォルニア州などか。エンドロールに田中友幸の名が出る。
 今日の英単語。
 「You're being reassigned.」転勤だ。「earthworm」ミミズ。「worm guy」ミミズ男。「footprint」足跡。「summer cold」夏風邪。「EASTERN SEABOARD」東海岸沖。seaboardで、海岸、海岸線。「My life sucks.」人生最悪。suckで、吸う、最悪、つまらない。「Re-Elect」再選。プラカードに書かれている。「He disappeared.」(ゴジラは)消えた。disappearで、姿を消す、見えなくなる。
 「Have you got any glue?」接着剤持ってる?。glueで、のり、接着剤。「Give me the crowbar.」バールをかせ。crowbarで、バール、かなてこ。「negative impact」悪影響。「How have you been?」元気だった?。「You're still mad at me?」まだ怒っている?。be mad atで、腹を立てる。「Can I make you a cup of tea?」お茶でもどう?。
 「nest」巣、ねぐら、巣を作る、巣ごもる。「lizard」トカゲ。「asexually」無声生殖的に。「Godzilla」ゴッドジラ。ハリー・シアラーが現場中継中にゴジラのことをこう呼んでいる。マリア・ピティロが「It's Gojira, you moron.」と画面に向かって叫ぶ。moronは、バカ。「Let me out of here.」(車から)おろしてくれ。
 「FARE MUST BE PAID BEFORE LEAVING CAB」タクシーから下りる前に運賃を支払わなければならない。fareで、運賃、料金。タクシーに貼られているシールに書かれている。
 「DGSE」フランス対外治安総局。ジャン・レノが所属している団体。「It makes us look more American.」それは私達をもっとアメリカ人のようにみせる。ここではチューインガムを噛むことを言っている。「All circuits are busy rightnow.」只今、すべての回線が混雑しています。
 「transponder」トランスポンダー。増幅して異なった周波数で再送信する中継器。「blow up」爆破する。「You're all toast.」あなたはおしまいだ。toastで、終わる、おしまいになる。
「Save your mavericks.」指示を待て、と訳されていた。maverickは、独立独行の、独自路線を行く。だから、自分の判断を大切にしろ、という意味なので、戸田奈津子の訳は誤訳なのでは?。「Running would be a good idea.」逃げるが勝ち、と訳されていた。「suspension bridge」跳ね橋。「I quit.」(仕事を)辞めます。「insurance guy」保険屋。

邦画の教科書、映画『砂時計』

 佐藤信介監督映画『砂時計』(2008年公開)を観た。日本の田舎の撮り方がめちゃくちゃうまい。邦画はこう撮れという教科書のよう。
 戸田菜穂と夏帆が住む島根県の田舎の描写と撮り方が非常にうまい。見下ろした村の佇まい、醸造所のある町並み、木造の駅、など。その中に夏帆。これが非常にみずみずしくて、青春映画が俳優の青春も切り取っているような錯覚に陥る。これらが、今の目から見ると紗のかかったようなまったりしたフィルムで記録されている。青春映画の中でトップクラスの出来。佐藤、腕ある。
 戸田、夏帆、岡本杏理と美人揃いの女優陣で目の保養になる。松下奈緒と伴杏里は好みが分かれるところ。
 黒服の集団の見せ方辺りから、幻想映画風のテイスト。先が読めなくなって、おっと思わせるし、大林宣彦っぽい感じもするし、佐藤、芸達者。
 村内放送、葬式、三世代家族が描かれていて、ちゃんとしているのでびっくり。ま、当たり前のことなんだけど、今の邦画はこんなことすら描けない、描こうとしないから。
 出ました、事件前のドリカム状態(男2、女1)。恋愛映画の基本中の基本。後に岡本まで参戦して四角関係に発展?悪化?。面白くしようとする意欲が見える。
 非常にうまいと思ったシーン。池松壮亮と夏帆が山の中に入る。池松、どんどん先を進み、山小屋に案内する。で、まあ当然目合(まぐわ)うわけ(残念ながらヌードなし)。で、ことを済ませた二人、橋の上、「帰ろう」と帰り道は夏帆が先頭。ここの脚本、めちゃくちゃうまい。二人の関係や心境が変わったことが映像だけで如実にわかる。映画表現とはこういうこと、と教えられる。
 さらに、その夜、自転車を一生懸命こぐ夏帆。胸が強調されて汗ばんでいる。画面にムンムンした若いエロさが滲み出していて、素晴らしい。佐藤、わかっている。少女が女になる、青春映画の撮り方、うますぎる。これでおっぱいポロリがあったら完璧だったのになあ。惜しい。
 脇役で面白いのが倉科カナ。東京の高校で夏帆にちょっかいを出すちょい役なんだけど、セリフが面白く印象的。
 でまあ、10年後、夏帆が大人になると松下奈緒になる。正直、この現代のシーンになると、若干落ちる。
 まず、母親の自殺のトラウマを抱えた女性が、どうやって乗り越えていくのかが描かれていて非常にいいのだけど、幻想的な過去シーン(母親関連)が何度も挟まれて、わかりやすさのための編集かもしれないけど、若干邪魔。
 あと、池松の10年後が井坂俊哉。うーん、顔怖すぎ。池松のベビーフェイスとは流石にあわない。ミスキャストかなあ。
 松下を助けたのは井坂なんだけど、病院で松下が目覚めたときに抱き合うのは、まず家族。人間関係の描写がしっかりしていて感心した。ここ駄作映画だと、すぐ男女の抱擁シーンにしがち。
 映画冒頭の巨大砂時計、戸田が夏帆にプレゼントする砂時計、などおまけっぽい(あくまでも映像として見せる手段)。映画タイトルにもなっているけど、カットしてもいいような気がする。
 殺人事件が起これば横溝正史ばりの幻想ミステリーになりそうだし、山で行方不明者が出れば、ホラー映画になりそうだし、観客の想像力を刺激する作品であることは間違いない。
 ロケ地は、島根県、仁摩サンドミュージアム、木村酒造、など。サイト「しまね観光ナビ」に詳しく出ている。

魚は妻じゃない?、映画『ビッグ・フィッシュ』

 ティム・バートン監督映画『ビッグ・フィッシュ(原題・Big Fish)』(2004年公開)を観た。映画内の辻褄が割と雑。見てもいいし見なくてもいい。
 息子が死ぬ間際の父親を理解し認めていく話。父親役はアルバート・フィニー、回想になるとユアン・マクレガー。ユアンのシーンはほぼすべてファンタジー調。今の目で見るとCGは荒め。盛られた話を映像化しているんだけど、これがたいして面白くも珍しくもない。正直退屈。
 で、最も気になるのが、映画冒頭でユアンが指輪を餌にして巨大魚を釣り上げるシーンがある。後に、沼?で裸の女が出てくる。大雨の中、水没した車の周りに裸の女がいる。と、てっきり、妻になる女が水に関係している(もしくは巨大魚の精)と思っていると、なんと、妻もヘレナ・ボナム=カーターも普通の人。魚になるのはアルバートの方。思わせぶりな指輪や裸の女は何?。いくら虚構内の作り話とはいえ、話の出来が悪い。
 わかりづらいショットも散見される。例えば、緞帳の上に引っかかったパラシュート。二度みないと意味がわからなかった。あと、中国語ぽい会話なのに資料はハングル文字とか。病院、大部屋なのに他の患者なし。手抜き改、映画的省略。細かいところで雑な仕事しているなあ、という印象。ファンタジーなら許されると思うのは甘いのでは?。
 ヘレナ、癖のある顔立ち、小柄で味のある演技を見せる。脇役ながら記憶に残る女優。
 大男のカールの動きを見ると、テレビ番組「8時だョ!全員集合」に出てきたジャンボマックスを思い出す。
 アルバートの部屋にあるラジオはTivoli AudioのModel Oneかな。これ洋画でよく出てくる。ユアンが軍隊時代にはめている腕時計はHamiltonのKhaki Fieldか?。乗っている車はダッジの1967年型チャージャー(赤)かな。
 ロケ地はアメリカのアラバマ州、フランスのパリ、と思われる。
 今日の英単語。
 「extra」余分な、特別な。「dinosaur」恐竜、無用の長物。「peculation」推測、憶測、投機。「upriver and downriver」(川を)行ったり来たり。upriverで、川上の、上流の。「punch line」オチ。「I'm sorry to embarrass you.」恥をかかせてすまん。
 「A pleasure.」よろしく。息子が妻を紹介したときに医者のベネットが言う言葉。丁寧な表現らしい。「ENSURE」エンシュア。アルバートが飲まされる栄養ドリンクの名前。調べてみると実在していて医薬品みたい。「chicken pox」水疱瘡。「bowl」わん、鉢、どんぶり。作品内では金魚鉢のことを言っている。「landscaping」造園。「Calm dowan.」落ち着け。洋画の頻出語の一つ。
 「coward」臆病者。「all you can eat」食べ放題。「eternity」永遠。「dry goods」乾物。「feed」飼料。「farm supply」農機具。「bait」餌。釣りようか?。「mayor」市長、町長、行政長官。
 「"Bloom" like a flower?」花が咲くブルームか?。ユアンの姓のつづりを訊いている。bloomで、花。「expect」期待する。「shortcut」近道。「spectre」幻、と訳されていた。亡霊、生霊。「leech」ヒル。「I never knew.」初耳だ。「milkman」牛乳屋。「daffodil」水仙、と訳されていた。ラッパズイセンらしい。
 「You don't know me.」はじめまして、と訳されていた。ユアンが妻になる女性に初めて会った時に言う挨拶。「ORDER TO REPORT FOR INDUCTION」徴兵令状。inductionで、徴兵。「AIRBORNE」空挺。軍服の腕章に書かれている。「iceberg」氷山。
 「PLEASE WAIT HERE FOR NEXT AVAILABLE TELLER」窓口が空くまでここでお待ちください。銀行窓口が複数あり、待ち客は窓口ごとに列を作るのではなく、一本の列から窓口に振り分けていく並び方をしている。その列の先頭に掲げてある看板に書かれている。
 「empty handed」手ぶらで。「He's dying.」彼は死にかけている。「GOING OUT OF BUSINESS!」閉店。「midlife crisis」中年の危機。「Thank you for your time.」お邪魔しました。「It's stuck.」あかない。ドアが開かなくなったときに言っている。
 「PRESS FOR HELP」ナースコールのボタンに書かれている。「You're in no condition.」あなたは体調不良である。be in no conditionで、身体が不調である、身体が参っている。「wheelchair」車椅子。

セックスしないの?、映画『君の膵臓を食べたい』

 月川翔監督映画『君の膵臓を食べたい』(2017年公開)を観た。恋愛バカ映画にはなってないので、最後までは見れる、けど。
 タイトルからてっきりホラー映画だと思っていた。
 図書館の外観、もすごく合成っぽく見える。別棟だし、何度も映るし、古びた木造建築のロケ地、見つけることができなかったのだろうか?。
 図書の分類法などの説明があるので、図書館を舞台にした何かが起こるのかと期待したけど、校舎から離れた場所という以外は特に何もなし。ラストで一応図書館に関わる仕掛けが出てくるけど、これとて偶然であり、図書館である必要もない。本「星の王子さま」が何度も出てくるけど、内容関係なし。設定に無駄が多い。
 場面転換などの撮影、編集は丁寧。『22年めの告白 -私が殺人犯です-』(2019/5/14掲載)にも言えたけど、若い監督なのに仕事が丁寧でびっくりする。悪く言うと老成している。あと、なぜか今時、どちらの映画にも本がいっぱい出てくる。
 北村匠海、閉ざした感じのキャラをうまく演じていて、感心する。今後、伸びしろありそう。浜辺美波は微妙。可もなく不可もなし。癖がないというのか、記憶に残りにくい。明日になれば忘れてしまいそう。
 浜辺のキャラ、人生を悟りすぎ。例えば、長い闘病の末にそういう性格になると言うならわかるけど。ラスト近くで悟りキャラだけではないことが説明されるけど。なんかこのキャラ、浮世離れしすぎていてイマイチ。病気の症状も出てこない。ちゃんと病人を描け。
 あと、高校生の男女がホテルの同じ部屋で一つのベッドで同衾して、何も起こらない。バカすぎる。目合(まぐわ)えよ、バカ。浜辺の入浴シーンとかあるけど、泡だらけだし、サービス悪すぎる。ま、浜辺みたいなションベン臭い外観の女の裸は見たくはないけど、ちゃんとやれよ、女優も監督もさあ、仕事なんだからさあ。
 なんと浜辺、膵臓の病気では死なない。別の出来事で死ぬ。意外な展開にしたいのはわかるけど、単なる偶然なので、白ける。話、作りすぎ、盛りすぎ。
 浜辺が死んでからが長い。『22年めの告白 -私が殺人犯です-』も真犯人がわかってからが長かった。丁寧に描くこととダラダラ長いのは違うと思うけど。

2019年05月前半観たおすすめ映画(邦画・洋画)

2019年05月前半観たおすすめ映画(邦画・洋画)
 2019年05月観た映画は、邦画6、洋画9、計15本。

【次点】

『ニキータ』監督リュック・ベッソン、1991年公開、2019/5/10掲載。
 言わずと知れたリュックの出世作。久しぶりに見るとちょっとな部分も散見される。『レオン 完全版』(2018/8/26掲載)にも通じる、暗殺という殺伐とした職業と淡い恋の混ぜぐわいが絶妙。

【次点の次点】

『アルティメット』監督ピエール・モレル、2006年公開、2019/5/8掲載。
 パルクールと呼ばれる身体技を実写で見せる。映画は肉体、ということがよくわかる。ストーリーは意外なことに真面目に作られていて、大きな破綻もない。

『22年めの告白 -私が殺人犯です-』監督入江悠、2017年公開、2019/5/14掲載。
 見せ方や撮影が丁寧で途中までは結構見れる。けど、真犯人がわかると「そうかもね」という駄作推理モノにありがちな展開に。ラストがダラダラしている。

【残念】

『黒い騒動♥』監督宇賀那健一、2016年公開、2019/5/5掲載。
 『下妻物語』(2016/7/13掲載)と非常に似た設定。低予算で土着っぽいロケ地はこちらが上。牛小屋の中のガングロギャルには爆笑。パラパラが盆踊りの系譜であることがわかる発見あり。ただし、後半のフェスあたりから失速。ヒール役が弱いのが残念。

【珍作】

『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』監督ハンス・ペテル・モランド、2014年製作、2019/5/7掲載。
 お話は穴が多く、日本劇場未公開なのは正しい判断と思われる。けど、ロケ地と設定は独特。雪道をごんごんと力強く除雪車がすすむ風景は一見の価値あり。北欧の洗練されたデザインの家具や電気自動車など、異文化が覗ける。

【駄作】『パージ』『ドラゴンヘッド』『コメット』

ROBOTは信号機のこと、映画『逃走車』

 ムクンダ・マイケル・デュウィル監督映画『逃走車(原題・VEHICLE 19)』(2013年公開)を観た。車内映像のみという撮影手法は挑戦的で評価できるけど、お話はいまいち。
 映画冒頭のカーチェイスシーン。ポール・ウォーカーの乗る車内映像のみが映し出される(ラストで、車外映像になる)。実写と思われる映像は緊迫感がある。けど、なぜかスピード感は感じない。視点を限定した映像の限界を感じる。
 ロケ地は南アフリカのヨハネスブルク。街の中の映像は独特。ただ、最近、南アフリカが舞台の映画が多くて、食傷気味。
 でまあ、ポールが巻き込まれ型の事件に関わるようになるんだけど、その発端からわかりにくい。警察からの電話で、捜査用に使っていた車と取り違えている、という説明があった。だけどさあ、空港の駐車場にポールがいた時点で鍵を持っているということは、その車の鍵をどこかでレンタカー屋から受け取ったんだよねえ。なぜレンタカー屋は鍵を持っているの?。携帯電話、銃、拉致した女が乗っている車をいったん返したの?。出だしから話がものすごく飲み込みづらい。
 ポールが縛られている女を発見したシーンも変。普通さあ、二人共、すぐに名前訊いたり、状況説明するでしょう。互いに敵意がないなら。人の会話としてすごーく不自然。
 敵に追われているのに地下駐車場の中でライトつけっぱなし。運転中のポール、バックミラーに映る顔が別人。髪の生え際が全然違う。フロントガラスが割れていたり綺麗だったりを繰り返す。警察に止められるけど、何も起こらないという、いらないシーンがある。など、映画全体に雑な部分多め。
 今日の英単語。
 「earlier」ちょっと前。「I'll be waiting.」待っている。「The right car for you」あなたにピッタリの車。レンタカーのバックミラーにかけられているメッセージカードに書かれている。「This is weird.」これは変だ。右ハンドル車を運転したポールの感想。weirdで、変な、奇妙な。「They drive on the left.」彼らは左側を走行している。「Don't drive on the right.」右側を走らないで。
 「ROBOT VOOR / ROBOT AHEAD」ロボット、正面/ロボット、前方に。この単語、道路の標識に書かれている。robotは、なんと、信号機。南アフリカではそうなんだって。知らんかった。voorは、オランダ語か?。「Stay out of trouble.」問題を起こすな。stay out of troubleで、トラブルに巻き込まれないようにする。
 「PAROLE DIVISION」仮釈放課。調べると確かに、TEXAS DEPARTMENT OF CRIMINAL JUSTICEにこの部門がある。「DENIED」却下。書類に赤いスタンプが押されている。denyで、否定する、認めない。「Unread Message」未開封メール。「Make sure. Keep it clean.」誰にも知られるな、と訳されていた。直訳すると、確認してください、口を慎め、か?。
 「You'll get there, buddy.」うるさいぞ、と訳されていた。直訳すると、そのうちたどり着くさ兄弟。後続車からクラクションを鳴らされたときのポールの言葉。「turn off」(道から)それる、脇道へ入る。「Never mind.」気にするな。「vanish」(姿を)消す。「embassy」大使館。
 「sex trafficking」性的人身売買。traffickingで、不正取引、密売。「the chief of police」警察署長。「duck」(身を)かがめる、避ける、かわす。「township」黒人居住区。「I'm on my way.」向かっている途中だ。「diplomatic affairs」外交部。
 「She just stepped out.」彼女は今しがた外出した。「It's red.」赤よ。「cookie boy」クッキーボーイ。ポールが子供の頃、父親から呼ばれていたあだ名。「WANTED IN CONNECTION WITH MURDER」殺人容疑で手配。in connection withで、と関連して、と関係して。
 「I need my car sprayed.」車を塗装する必要がある。「You lost something?」探しものか?。「Don't you push me.」追い詰めるなよ。ダチョウ倶楽部の「押すなよ」だと思った。

推理部分が弱い、映画『22年めの告白 -私が殺人犯です-』

 入江悠監督映画『22年めの告白 -私が殺人犯です-』(2017年公開)を観た。推理モノ映画として穴があるけど、一応、面白い部分もあるので。みてもいいかな。
 SD画面、フィルムライクな画質など、過去映像の見せ方は丁寧。現代になるとドローンを多用して、迫力あり。劇場公開レベルではある。
 過去と現代の行き来が頻繁なので、手から手へ、目から目へ、など観客が迷子にならないように場面転換している。親切で細かい配慮。
 平田満の死ぬ仕掛けはちょっとありえない。これでは絞殺ではないし、屋上の人物を殺しては「観察者は生きて返す」という原則に反するのでは?。映画内の設定にズレがある。
 夏帆が急に事件のことで伊藤英明を難詰したり、出版記念会場に乱入したり、唐突で話の流れがギクシャクしている。
 伊藤、藤原、仲村トオルの三人は演技や設定などにツッコミどころがあるんだけど、映画後半にその理由が明かされるので、まあ、納得はできる。
 放送局内、豪華な別荘など、劇場公開しても恥ずかしくないレベルの映像は見せてくれる。
 映画後半、スタジオ内でのちゃぶ台返しはおっと思わせて、惹きつけられる。けどねえ、真犯人がわかるとねえ。その人、別に捜査線上に浮かんでいたわけでもなし、物語に関わってないよねえ。だから、真犯人がわかっても「ま、そういうこともあるかもね」レベル。推理モノとしてはありがちな失敗作。あと、真犯人がわかってからが長い。ものすごくダレる。
 仲村の別荘にあるスピーカーはMissinのSX-5、色はチェリー。捜査本部にあるモノラルカセットテープレコーダーはPanasnicのRQ-2112かな。

男女がだらだら喋っているだけ、映画『コメット』

 サム・エスメイル監督映画『コメット(原題・COMET)』(2015年公開)を観た。男女がダラダラダラダラ喋っているだけの恋愛バカ映画。駄作。
 五ヶ所?の別々なお話が、なんの脈絡もなく展開される(登場するのは同じ男女)。場面転換はノイズが混ざったりしてSF風というかファンタジー風というか、ちょっと期待させるものがあり、見入っていると、、。
 この男女がずーっと喋り続けるだけ。それも糞つまらない話を延々とし続ける。場面転換して、列車の中、部屋の中、墓地、ホテル、車の中の女と電話、と移り変わるんだけど、その全てで話がただただつまらない。本当に死にそうなほどどうでもい話を延々とする。物語が最初から最後までずーっと停滞している。ある意味、すごい。
 で、問題なのはそのつまらない話の中に「死」を匂わせる部分があり、50分頃に死後のニュアンスの会話があったりするんだけど、これが、その後の展開に一ミリも関係がない。脚本、バカすぎ。
 撮影が適当。映画冒頭、ジャスティン・ロングがドアの前にいる。緊張している演技がものすごく大根に見える。
 その後、ジャスティンが車に轢かれそうになるけど、なぜそんな場所に車が侵入してくるのかの説明がまったくない。さらに列を作っている人々の動きがものすごく不自然。撮り方が下手くそなのがまるわかり。
 墓地で流星群の観察会のはずなのに、会場に照明が煌々と焚かれている。映写までしている。会の主催者はバカなのかな。さらに墓地の中は電飾だらけ。アメリカでは墓地はそうなのか?。いつもクリスマスみたいなのか?。駄作にありがちなバカ設定。
 ちなみに墓地の中での野外上映会が出てくる映画は『バレンタインデー』(2018/2/1掲載)、『ゾンビ・ガール』(2018/10/1)がある。なんでわざわざ墓地で?と思う。アメリカって不思議な国。ま、沖縄には清明(シーミー)があるから人のことあまり言えないけど。
 英語の曲が流れ、映像がスローになる。「英語の曲が流れる邦画は駄作」という格言があるけど、洋画にも当てはまるとは、トホホ。
 結局、思わせぶりな死後の話の結末もなし、窓の外の異世界な感じの説明もなし、さらになんと映画タイトルの彗星が一ミリも物語に関係がない。それで面白みもない男女の会話をだらだら聞かされるだけ。ただただ苦痛。ここまでひどい恋愛バカ映画は久しぶり。
 列車の中で背の高い男が通り過ぎるとき「すんません」という日本語が聴こえる。
 ロケ地はアメリカのカリフォルニア州ロサンゼルスかな。
 今日の英単語。
 「following」次の、以下の。「parallel universe」平行世界、別世界。「Child Pugh Score」チャイルド・ピュー・スコア。肝硬変の重症度による分類法。症状や検査結果の値によりグレードA〜Cの3つに分類される、らしい。
 「Can I have your number?」電話番号を教えて。「Hold on.」そのまま待っていて。電話で話し相手にしばらく待つように言うときの言葉。電話を切るときとは「I gotta go.」。
 「MAGRITTE METEOR」マグリット流星。調べたけど出てこない。架空の設定なのかな。なんか色々適当。このぐらいのレベルの作品。「Is there something wrong with you?」あなたは頭がおかしいの?。「Watch out.」あぶない。注意しろ、気をつけろ、の意。「How do you do that?」どうやってやったの?。
 「Dude.」お前。知らない男性を呼ぶときの言葉。「She's with me.」彼女は俺の連れだ。「extremely dangerous」危険極まりない。「All aboard.」出発します。駅員が大声でアナウンスする。
 「I was leading you on.」魔が差した、と訳されていた。lead someone onで、けしかける、その気にさせる。「That's the business.」そんなものよ。「It's getting sized.」サイズを直し中。sizeで、合わせて作る。「vivid dream」鮮明な夢。「get back in my pants」エッチする、と訳されていた。直訳すると、パンツの中に戻る、か?。
 「mind game」心理戦。「gun range」射撃場。「I wanna break up with you.」君と別れたい。「Your mother passed away.」お母さんが死にました。「four point five」4.5。指輪のサイズ。

見ても見なくてもいい、映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』

 山崎貴監督映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』(2017年公開)を観た。本当に見てもいいし見なくてもいい。
 音楽、静かなんだけど流しっぱなしで気になる。
 ロケ地の鎌倉。情緒たっぷりの町並みに、魑魅魍魎たち。これが合いそうで合わない。人物との合成技術は素晴らしいのに、説得力がない。異世界感がない。人間世界と独立しているようにしか見えない。画面がきれいすぎて闇の感じがない。
 高畑充希、微妙に変な感じは出ている。
 身体を使ったアクションシーンはいまいち。人物の合成はここまで来たか、と驚きがあるけど、風景になると合成感ばりばり。こういうVFXの使い方が一番白ける。契約書のシーン、引っ張りすぎ。長すぎる。
 これ以上書くことが何もない。引っかかりが何もない。本当に毒にも薬にもならない作品。

駄作過ぎて笑える、映画『ドラゴンヘッド』

 飯田譲治監督映画『ドラゴンヘッド』(2003年公開)を観た。いやー、駄作。ひどすぎて、別な意味が出てきていて笑える。コメディ映画としてなら見てもいいかも。
 映画冒頭とからとにかくひどい。ずーっとおどおどよたよた演技を続ける妻夫木聡。これがなんと映画の最後まで続く。こんな演技を続ける俳優も問題だけど、そんな演技や演出をつける監督はさらにひどい。邦画は終わっている。
 落盤してトンネルの中で閉じ込められているという設定なのに、照明が点いている。かと思えば、急に懐中電灯を持っていたりする。明るかったり暗かったりデタラメ。設定が雑すぎて、真面目に見るほうがバカを見る。
 SAYAKA、何故か電車の下から出てきて移動する。で、山田孝之に見つかる。電車の下から出てきた理由がわからない。こんなんばっかり。登場人物の意味不明な行動ばかり。
 セリフがものすごく聞き取りづらい。「こんなに暑くて」と地下の様子をセリフで説明する。例えば汗をかいているとか、暑い表現が映像でない。駄作にありがち。
 部族山田に爆笑。どこかの原住民みたいなボディーアートに変身。山田はキレた役を生き生きと楽しんでいるように見える。えらいねえ。脚本読んだだけではこんな映画になるなんてわからないのかな。
 SAYAKAのよたよた演技が消えた。足の傷は?。もう治ったの?。速っ。
 野外の車(PATROL)のシーン。どこに向かって走っているのかわからない。ショットが変わると急に外にいる妻夫木。何がどうなったのかの説明は一切なし。ヘリから落ちる妻夫木。ショットが変わると生きている。その間の説明は一切なし。こんなんばっかり。典型的な駄作脚本。
 妻夫木、白い灰のせいで暗黒舞踏みたいになっている。笑える。SAYAKA、口の周りは灰色。ドロボーおじさんメイクに見える。もう、ギャグ映画としか思えない。
 とおもったらショットが変わると顔が綺麗になっている。もうつなぎがどうのとか、一切関係ない雑な作り。撮影も脚本も手抜きし放題。
 ヘリの中の描写。ベニヤに塗装したのかな?。貧相すぎて、批判するのも可愛そうなレベル。邦画の貧しさがありあり。
 感じることをやめさせる食料って何?。誰がなんのために?。火山の噴火は自然現象ではないの?。風呂敷広げて有耶無耶にしているだけ。本当に糞つまらない。
 音楽の入れ方も単調。エンドロールに特別協力ウズベキスタン共和国と出る。この映画とどんな関係があるのだろう?謎。

3100本目は、映画『ニキータ』

 リュック・ベッソン監督映画『ニキータ(原題・NIKITA)』(1991年公開、フランス製作)を観た。今見ても流石によくできている出世作。おすすめ。
 映画冒頭部、薬局への強盗シーン。展開が速い。ただし暗視スコープの必要性はないのでは?。アンヌ・パリローが初めて名乗るシーン。「ニキータァー」の言い方が雑。キャラが出ていて演技、見せ方ともにうまい。
 チェッキー・カリョの登場シーン。白い室内に真っ黒なスーツ。コントラストが美しい。チェッキーは渋い俳優で目を奪われる。
 この映画の若干の穴。チェッキーにSmith & Wesson 629 Classic Hunterで足を撃たれるアンヌ。S&W M29は.44マグナム弾なのでは?。それで足を撃たれたら一生片輪になるはずだけど。アンヌ、しばらくすると普通に歩いている。せめて、かすり傷という設定にしないと。銃器が見せ場の映画だけに、残念。
 あと、イタリアのホテルからジャンヌが狙撃するシーン。銃がSteyr AUG A1。わざわざアサルトライフルで狙撃というのは、プロとしてどうなんだろう?。ただし、未来的なデザイン、分解組み立てなど、映画に採用したい気持ちはわかる。
 アンヌが隔離される施設内部。古びたり傷んだり汚れたりしていて雰囲気はある。螺旋階段を登った上階にジャンヌ・モローがいる。ちょっとした別世界で悪くない。
 その部屋で口紅を塗るアンヌ。女が決意したことを映像で示すときの定番。基本に忠実に撮っている。あと、仕事をするときにレストランで黒い手袋を外すのも印象的。喫茶店での穴あきつばのでかい帽子とか、ファッションも生き生きしている。
 携帯電話が15Lのガソリン携行缶ぐらいある。時代だねえ。大使をおびき寄せるビル。金網で囲まれた古いエレベーター。箱の屋根にゴミが散乱している。この辺も雰囲気出すのうまい。
 大使に変装するアンヌ。無理すぎ、とか。人殺しで証拠残しすぎ。警察が動かないすぎ、とか。穴はあるけど、事件前の旧ドリカム状態の恋愛事情と殺し屋をうまく描いていて、最後まで一気に見れる。
 ラストシーン、「お互い、寂しくなるなあ」、ニキータを心配するチェッキーとジャン=ユーグ・アングラードの男二人の画で終わるのも渋い。
 MOZARTの「LA PETITE MUSIQUE DE NUIT」が使われている。ロケ地はフランスのパリ、イタリアのヴェニスと思われる。
 今日のフランス語。
 「S'il vous plait.」気に入った?、と訳されていた。シルブプレは、お願いします、じゃなかったっけ。かつらをアンヌにかぶせてあとにジャンヌが言う。「Taittinger Comtes」テタンジェ・コント。アンヌとチェッキーが入ったレストランで出されるスパークリングワインの名前。
 「mon amour」私の愛しい人。ジャンが家に帰りアンヌを呼ぶときの言葉。「glou glou」ごくごく(飲む)。「ACIDE」酸。「DANGEREUX」危険な。ジャン・レノが持ってくるカバンの中の瓶に書かれている。「Joséphine」ジョセフィーヌ。アンヌのコードネーム。

バカ家族、映画『パージ』

 ジェームズ・デモナコ監督映画『パージ(原題・THE PURGE)』(2015年公開)を観た。話がデタラメ。駄作。
 映画冒頭にあるシーン。今夜パージが始まるというので近所の人がその準備をしている。庭に出て山賊刀の刃をグラインダーで研いでいる。それも庭の真ん中で。ガレージで研げばいいのでは?。電源を繋いで、そんな背の高い台に乗せてわざわざ研ぐんですかねえ?。人の行動、画として不自然すぎる。すごーく、駄作の臭がする。
 家族の説明をする室内シーン。顔のアップ多すぎ。パージの説明がテレビのニュースやテレビ内の字幕。長すぎる。
 ヘンリーという長女の彼氏が家の中に侵入している。セリフによると食事中に侵入したらしい。窓を自動シャッターで塞ぐ警備体制を敷いているのに、不審者が侵入してくることは感知できないの?。イーサン・ホークの役は警備機器販売会社のエリート営業マンだよねえ。イーサン、オマヌケ。設定がバカすぎる。こんな抜け穴だらけの家なので後に外敵に襲われるんだけど、ハラハラ感がまるでない。
 弟がただただバカ。助けを求める人がいるので自動シャッターを開けてしまう。あのー、両親に相談とかしないの?。それにそんな大切なパスワードをなんで弟は知っているの?。前フリとかちゃんと挟め、バカ。脚本が下手くそ過ぎてイライラする。
 弟がバカだと、案の定、姉はもっとバカ。侵入したヘンリーがイーサンと話をつけると言い出す。なんとヘンリーが銃を持ち込んだことを知らない。なんで?。抱き合っていたよねえ。どこに隠していたの?。作りがただただ雑。デタラメ。
 家の外を見るカメラはあるけど、室内を見るカメラはない(弟のラジコンには付いている)。これでなんと2022年のお話なんだよう。時代設定が近未来なんだよう。家の中で別々に行動する馬鹿さ加減の上に、携帯電話で連絡を取り合う知恵もないんだようこの家族には。「登場人物を低能に描いて脚本や映画のアラや欠点を隠そうとする手法」。いやはや、この格言が洋画にも当てはまるとは、トホホ。
 母親もアホ丸出し。黒人を人質に取るのはやめようと言っておきながら、シーンが変わると人質を外に出すと言い出す。緊急事態なのにイーサンに議論ばかりふっかけてくるし。もう本当に足手まといで邪魔なだけ。
 さらに話がおかしいのが、銃を持ってイーサンは正面玄関、妻は裏口で侵入者を待ち伏せして対決するはずなのに。二人共、全然撃たない。二人分散して防御する意味がまったくない。もうほんとうに、話の辻褄があわなすぎて小学生レベルで呆れる。
 銃社会を皮肉る内容なのはいいけど、実力が全く伴っていない。未来社会の話なのに出てくるガジェットがでっかいサングラス状のメガネ型プロジェクターなだけ。しょぼすぎ。アクションシーンが残酷で急に動きを感じるけど、それ以外は登場人物の行動がただただバカすぎて見続けるのが苦痛。ちゃんと駄作。
 Clande Debussyの「Claire De Lune」が使われている。
 イーサンが持っているリボルバー式銃はTaurus Raging Bull、後に使うショットガンはMossberg 590 Chainsawと思われる。デザイン的に変わっていて目を引く。その他にも銃器関係は多種類出てくる。このあたりは洋画の強み。
 ロケ地はアメリカのカリフォルニア州チャッツワースと思われる。
 今日の英単語。
 「Unemployment is at 1%.」失業率1%。「Crime is at an all-time low.」犯罪率は過去最低。at an all-time lowで、史上最低、これまでになく低い。「Violence barely exists.」暴力はほとんど存在せず。barelyで、かろうじて、わずかに、ほとんど〜ない。「With one exception,,,」ある例外を除いて、、。with one exceptionで、一つの例外を除いて。
 「Blessed be America.」アメリカに祝福あれ。「Safe night.」安全な夜を。これが住民の挨拶になっている。「It's a team win.」チームの勝利だ。「62 min. until the start of The Annual Parge」パージ開始まであと62分。annualで、年に一度の、例年の。この単語によりパージは年に一回行われているとわかる。
 「What a day.」なんて忙しい日だ、と訳されていた。なんて日だ、という意味で好調不調ともに使えるらしい。「growl」うなる、がみがみ言う。「too much trouble」面倒。「heart attack」心臓麻痺。「Check it out.」チェケラッチョ。直訳すると、それを確認しなさい。ここでは、これ見てくれよ。「Not one carb.」炭水化物ゼロ。carbは、carbohydrateの略と思われる。「vitals」急所、脳・心臓などの生命維持に必要な器官。映画の中では心拍数のことを指していると思われる。「dormitorium」寮。ラテン語か?。
 「This is not a test.」これは試験ではない。「weapons of class 4 and lower」 クラス4以下の武器。「All other weapons are restricted.」その他の武器は禁止です。restrictedで、制限された、限られた。「for 12 continuous hours」12時間連続。continuousで、連続した、切れ目のない。
 「Of course you may.」もちろんいいよ。「Thank you for being here.」ここにいてくれてありがとう。「gunshot」発砲、銃声。「kick out」追い出す。「one on one」一対一。「man to man」男同士、と訳されていた。。英語のman to manは、腹蔵なく話すこと、の意。「No BS.」本当だ。BSは、bullshitの略と思われる。
 「Age difference is not a problem.」年齢差は関係ない。「The monitors are working on backup.」モニターは予備電源で動いている。「make the world a better place」世界をより良い場所にする。

実写アクションはすごい、映画『アルティメット』

 ピエール・モレル監督映画『アルティメット(原題・BANLIEUE 13)』(2006年公開、フランス製作)を観た。アクションシーンは迫力あり、お話も割と丁寧、最後まで見れる。
 壁を作り人や国を分ける。最近の洋画は壁がよく出てくる。
 階段、壁、屋上から屋上とアクションはすごい。パルクールと呼ばれる身体鍛錬の技で、『YAMAKASI』で有名になったらしい。銃撃と肉弾戦が一緒になった動作も目を見張る。映画において実写というのはつくづくすごいと思わせる。
 傭兵の部屋にブルース・リーのポスターが貼られている。ビルを駆け上るとさらに強い敵(巨大)がいる。『死亡遊戯』のジャンパーを思い出す。ブルースは永遠だねえ。
 中性子爆弾と思われる弾頭部分の時限装置。赤いデジタル表示が見えにくい。だからカウントダウンの緊張感が削がれる。
 ダヴィッド・ベルの右肩に「中夫」または「巾夫」と彫られているように見える刺青がある。
 タハの部下が持っている無線機はMIDLANDのALAN HP446。液晶テレビはLGのFLATRONかな。K2たちが乗り回す車はネット情報だとスバルのインプレッサらしい。けど、改造しまくられていて原型を留めない感じ。三菱のランサーエボリューションだと思っていた。
 国務長官の部屋にあるテレビはJVC。洋画の中でJVCも割とよく見かける。
 呆れるような強引な展開はなく、閉鎖空間になっている街や、ラストの落ちも割と丁寧。86分と短いので一気に見れる。
 ロケ地は、フランス、ルーマニアか?。
 今日のフランス語。
 「6 mois plus tard」六ヶ月後。「radioactive」放射性。「attend」待て。

映画『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』

 ハンス・ペテル・モランド監督映画『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車(原題・KRAFTIDIOTEN)』(2014年製作、日本劇場未公開、ノルウェー・スウェーデン合作)を観た。設定やロケ地など物珍しく面白いのだけど、欠点も多め。
 主人公ステラン・スカルスガルドの仕事が除雪作業。雪で覆い尽くされた道路を除雪車でごんごん除雪していく映像は力強く、珍しく、迫力満点。
 山々を背後に郊外の映像は非常に綺麗。都市部の住宅のモダンな作りに目を奪われる。車はEV化されているようで、駐車場に充電用のコンセントが立ち並んでいる。北欧は別の都市的進化をしているのだなとただただ驚く。
 けど、都市部に通じる一本道になると急にCGぽい映像に。あと、空港のジェット機もCGかな。この辺、ちょっと粗め。あと、なぜなのかわからないけど、画面に縦の白い線が入る。それも結構頻繁(学校のショット)に入る。こちらの機材に不具合はない。ノイズ入りで公開しているのか?。それだと結構雑。
 ステランが息子の死で自殺しようとするのは、説明不足でわかりづらい。妻が議論せずに出ていくのも外国っぽくない展開。脚本はあちこち穴がある。
 登場人物が死ぬと十字架(宗教によりデザインが変わる)にあだ名と名前が表示される。ここでギャグテイストで作られていることがわかる。ただし、かなりわかりづらい。
 この映画の最大の欠点。映像のつながりが変なところが散見される。例えば、ビルの前でステランが人を殴る、場面転換すると建築現場に移動していて、銃を持っている男がステランに捕まる。男が逃げる場面(逃走シーン)とか、撃ち合いになるとか、アクションの面白さがない。銃による殺しが多いので、肩透かしを食らう感じ。
 あと、ステランが強すぎる。言い方を変えると、敵が弱すぎる。スウェーデン人?で除雪作業員で市民賞を受けた以外、ステランの説明がない。なぜ強いのかがわからない。
 人を殺すと金網で死体を簀巻にして滝壺に放り込む。で、十字架と名前の表示。これが何度も天丼で繰り返されるので、苦笑する。一応、映画的なギャグにはなっている。
 セルビア人と麻薬市場を牛耳っている伯爵ことオーレ・フォースビー役ポール・スベーレ・ハーゲンが非常に面白い俳優でびっくりした。暴力団のボスなのに優しい語り口と物腰。手下のコーヒーを買ってきたりする。けど気に食わないとすぐ射殺。弱腰と強気が同居する表情や演技が非常にうまい。あと、長身で細い外見と甘いマスクで許してしまえる感じ。この俳優、今後、出てくるのでは?。期待大。
 ノルウェーが福祉国家であることが、二度セリフで説明がある。
 ポールの乗る車はEV車(プラグインハイブリッド?)で、フィスカー・オートモーティブのカルマ(白)。これ非常に珍しい車だと思う。ポールの妻はフィアットの500。
 ステランが油圧ショベルに取り付ける除雪用アタッチメントはUPV-425。ラスト近くに出てくるアタッチメントはハーベスター。木の伐採、枝打ち、切出し、丸太を同じ長さで切断、など一台でこなす林業用の機械。
 ステランの兄の家にあるオーディオセット、プリメインアンプとCDプレーヤー?はDENONと思われる。スピーカーはB&WのCM8(白)かな。ステランの家のノートPCはFUJITSU。
 ロケ地はノルウェーのオスロ、ベイトストレンなどか。
 今日の英単語。
 「DICKMAN」性器男。dickで、男性器、ペニス、陰茎。「hitman」殺し屋。「You can be my wingman.」君が俺のウイングマン。『トップガン』(2018/10/21掲載)に出てくるセリフらしい。「vegan」完全菜食主義。ポールのセリフにある。最近、洋画によく出てくる単語。
 今日のノルウェー語。
 「VELKOMMEN TIL」ようこそ。道路の看板に書かれている。「politi」警察。デンマーク語か?。警察の制服に書かれている。なんでデンマーク語?。「CREVEN」伯爵、と訳されていた。けど、調べても何語なのか全くわからなかった。
 今日の日本語。
 「カンフー太巻き」ポールの部下が日本語でこの料理名を言う。

ジェイソンの日本語がひどい、映画『ローグ・アサシン』

 フィリップ・G・アトウェル監督映画『ローグ・アサシン(原題・WAR)』(2007年公開)を観た。撮影、お話ともに大雑把で雑。見てもいいし見なくてもいい。
 敵がいるのかいないのかわからない夜の波止場。緊張している場面のBGMに銃声の効果音が入っている。うーん、緊張感を削ぐ効果しかない。
 短いショットの連続、と思うとスロー。画面がガチャガチャしてうるさい。カマシの映像なだけで、特に意味は無し。邪魔なだけ。日本風の美術はちょっといいかな。
 暴力団が縄張り争いしていると、警察も縄張り争い。同じ穴の狢とはこのこと。やっていることは同じ。刑事モノ洋画では定番の場面。妻が夫に仕事を取るか家庭を取るかを詰めるところも同じ。ありがちな脚本。
 ジェイソン・ステイサム、日本のヤクザ対応のために日本語が話せる設定になっているけど、彼の話す日本語がひどい。撮影現場で覚えさせられたのがまるわかり。本当に雑。
 石橋凌などの日本人俳優が出ている。けど、日本語を話す場面になると急に音質や音量や音場感が変わる。もしかして英語話している俳優に日本語の会話だけ別録りしたのか?。日本人の会話の場面にすごく違和感がある。
 吹き替えのスタントマンがわかり易すぎ。カーアクション中のジェイソンとか、殺陣中の石橋とか。あと、日本刀も竹光。なんか、色々雑。
 忍者みたいな格好で侵入してくるヤクザたち。何時代?。ヤクザたちコスプレにこっている?。暇すぎ。
 ラストのオチがものすごく強引。飲み込みづらいし雑すぎる。殺されそうなとき咄嗟にそんなこと思いついたの?。指輪をはめ替えたら死体の身元をごまかせるの?。警察の捜査をバカにしすぎ。脚本、デタラメ。
 映画冒頭、波止場の作業小屋の中にあるラジカセ(boombox)は、遠くてわかりづらいけどSHARPのGF-9191あたりかな。テリー・チェンの家の固定電話機はPanasonicのKX-TGだと思われる(機種読み取れず)、5.8GHz。ジェイソンの車はシボレーの1969年製シェベルSSか?。ジェット・リーの車はスパイカー・カーズのスパイカーC8かな。
 ロケ地はカナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバーと思われる。
 今日の英単語。
 「Try this.」これを試して。「toothpick」爪楊枝。「fixation」固定、固着。「bullshit story」デタラメな話。「He's right here.」彼はここにいます。right hereで、ちょうどこの場所。「He's fisher by now.」今頃は魚の餌だ、と訳されていた。by nowで、今頃、そろそろ。fisherは、漁夫。魚の餌という意味はなかった。
 「YAKUZA DISTRICT」ヤクザ街。districtで、地区、区域、地域。「VALET PARKING」バレットパーキング。ホテルやレストランの駐車サービスのこと。運転してきた車をそのまま置いてボーイや係の人に鍵を渡し、帰りは車を出してもらえるサービス。洋画によく出てくる。
 「Make a hole.」どいてくれ。「asian organized crime unit」アジア組織犯罪捜査課。「mansion」大邸宅、館。「estate」(邸宅のある広大な)地所、私有地。「Watch him closely.」やつから目を離すな。closelyで、接近して、ぴったりと。
 「warehouse」倉庫、貯蔵庫。「All lineup,,,」みんな並ばせて。lineupで、人の列、(面通しの為並ばせた)容疑者の列。「shots at the back.」背後から撃った。「headquarters」本部、司令部。「I said, open it.」開けろと言っている。「No wonder〜」〜でも不思議はない。
 「TOKYO SECURITY LICENSE」東京保安免許許可局、と英語の横に書かれている日本語。ジェットがパスポートと持っている書類でセリフでは護衛証と言っていたが、全く意味不明。「PERMIT TO CARRY FIREARMS」銃所持許可。permit toで、許可する、許す。その書類に書かれている言葉。日本が発行するのは猟銃・空気銃所持許可証では?。それ以外に許可が下りるのか?。
 「Give me a new one.」新しいのをくれ。「Copy that.」了解。「Make a New Life.」新しい人生を。

パラパラは盆踊り、映画『黒い暴動♥』

 宇賀那健一監督映画『黒い暴動♥ GANGURO GALS RIOT』(2016年公開)を観た。撮影は丁寧で劇場公開レベルではあるも、後半の失速が残念。
 馬場ふみかのふてくされた態度。身体の周りに「くそ」の文字が漂う。背景の動きがすべて止まり、カメラ目線で語りかける。高校時代は過去の出来事で、大人の自分たちが過去をどう思うかが描かれている青春モノ。
 アシックスの上履き、電車内部での撮影、実家におばあちゃんがいる四人家族、海岸のシーンや花火を引きで撮る、独特な方言など、撮影は十分劇場公開レベルに達していて丁寧。若い監督みたいだけど、落ち着いている。
 乳牛の世話をしているガングロたち。田舎であること以外に彼女たち(ブラックハマナス)と酪農になんの関係もない。シュール過ぎて爆笑。
 日本の田舎にファッションという異物を投入して騒ぎになる映画は『下妻物語』(2016/7/13掲載)がある。下妻はロリータファッションだった。どちらも主人公が若い女というのも共通している。わかりやすいVFXが使われているのも同じ。
 ロケ地は石川県内灘町と思われる。サンセットブリッジ内灘(内灘大橋)が何度も登場する。
 馬場の部屋にラジカセとブラウン管テレビが出てくるけど、メーカー、機種わからず。テレビは業務用モニターっぽい。高校生がそんなテレビをなんで持っているんだあ?。
 授業中にパラパラのステップを踏む三人(馬場、柳英里紗、平松加奈子)。練習やトレーニングの効果が無意識のうちに出る(身体に染み付く)という表現の定番。『ミリオンダラー・ベイビー』(2019/4/27)にもステップを踏むシーンがある。
 後半に入ると右肩下がり。特にフェスへの参加になるとリアリティーラインが極端に落ちる。ブラックハマナスの代わりのホワイトハマナスが参加して何をするのかが全く描かれない。ドアの仕掛け、音響関係者の拘束など、流石に白ける。
 過去回想(高校時代)に入る前の標語(ルーズに火を点けて)みたいな字幕がうざいし特に意味がない。
 セリフでは「金沢ロックフェス」と言っているのに、チラシでは「どぎゃん!!金沢!!フェスティバル!!」になっている。
 無表情でパラパラを踊る映像を見ていると西馬音内の盆踊りを思い出す。表情、感情を見せない匿名性(パラパラは無表情、盆踊りは笠で顔を隠す)、手の形は三角など、共通点が見て取れる。
 花火が出てくる邦画は駄作、という格言があるけど、この作品では打ち上げ花火用の筒を盗む。規模がでかい。ただ、別にたいして役に立たない。
 女三人の青春モノ。過去を振り返り海岸で青春に決着をつける(継続する?)物語は悪くない。だけど、ヒール役が弱いので、三人が何に抵抗しているのかが漠然としていてわかりにくい。特に学校の先生やホワイトハマナスをもっと悪く描かないとカタルシスがない。撮影が丁寧で前半は面白いのに、後半の失速が痛い残念作。
プロフィール

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グブリー川平(かびら)
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