2018年10月観たおすすめ映画(邦画・洋画)

2018年10月観たおすすめ映画(邦画・洋画)
 2018年10月観た映画は邦画15、洋画35、計50本。

【次点】

『モーターサイクル・ダイアリーズ』監督ウォルター・サレス、2004年公開、2018/10/1掲載。
 こむつかし議論なく、雄大な南米の自然を見せつつ、ゲバラの思想がどうやって産まれたのか?を描いているとこが素晴らしい。現在、中米で起こっている移民キャラバンにも低通する部分あり。ロケ地、南米の映像は必見。

『ジュラシック・パークⅢ』監督ジョー・ジョンストン、2010年公開、2018/10/3掲載。
 監督も変わりシリーズ三作目。アクションが飽和してつまらない作品になるのが常だけど、速い展開でコンパクトにできていて最後まで飽きさせないのは立派。

『ウォーリアー』監督ギャヴィン・オコナー、2015年公開、2018/10/16掲載。
 今月最も驚いた作品はこれ。なんの知識もなく見てしまった。総合格闘技シーンがすごい。演じているのが俳優とは思えない。アクション、格闘シーンはこれまで見た作品の中でも出色。ラストにちゃんと決着がつくのも良い。おすすめ。

『ニュー・シネマ・パラダイス』監督ジョゼッペ・トルナトーレ、1989年公開、2018/10/20掲載。
 今更何も付け加えることはない作品。それにしてもロケ地が絵になること。ロケ地選びが映画製作上重要な要素になっていることがわかる。

【残念】

『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』監督ヤルマリ・ハランダー、2015年公開、2018/10/11掲載。
 通過儀礼に臨むフィンランドの少年とアメリカ大統領が山の中でテロリスト?と対決するというかなり壮大な設定。けど展開も雑だし、映像も話のデカさについていけてない感じ。これ、ハリウッドが真面目に作っていたら結構面白くなっていたかも。大人になる少年とメンターとしてのサミュエル・L・ジャクソンの関係がいいんだけどねえ。残念。

【駄作】『その女諜報員アレックス』『女が眠る時』『神様メール』『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』『イヴ・サンローラン』『私の男』

童貞三人とゾンビ、映画『ゾンビワールドへようこそ』

 クリストファー・ランドン監督映画『ゾンビワールドへようこそ(原題・SCOUTS GUIDE TO THE ZOMBIE APOCALYPSE)』(2015年製作、日本劇場未公開)を観た。笑える青春ゾンビ映画。ビールのお供にどうぞ。
 映画冒頭、BIOTINE LABORATORIESの見せ方。廊下と研究室は音が遮断されていることを印象づけている。で、研究室内部で惨劇が始まると、廊下側では自販機の調子が悪くて、なかなか買い物が進まない。廊下のまったりした雰囲気と、ガラス越しに見える血みどろの研究室内部の対比。ここの冒頭部分だけで、面白く見せたいという熱意が伝わってくる。
 ボーイスカウトの入隊説明会が開かれている教室。ビデオを見せているテレビデオに「テレビ」という日本語の紙片が貼り付けられている。なんで日本語なの?。
 携帯電話やスマホは圏外とか、ショピングセンターが出てくるとか、トイレに逃げ込んで一つ一つのドアを開けていくとか、武器による血みどろの人体損壊とか、馬鹿騒ぎする若い男女とか、ゾンビものホラーものの基本は押さえている。
 Lawrence of alabia(ストリップ小屋の名前)の中の照明、非常に面白い。レーザー光のように光の光跡がはっきりしていて、エッジの効いている映像。セーラ・デュモントがショットガンを持ちながら振り返ると後光が射している。光の使い方がうまい。
 爆笑ポイント多め。
 ゾンビの頭に割れた瓶を刺すと、ボトル口から血が吹き出してくる。面白く見せたい気持ちが伝わってくる。老婆ゾンビの入れ歯が取れてお尻に吸い付くとか、窓から落ちそうになりつかむと、それがゾンビのチンコで、どんどん伸びてしまい、終いにちぎれるとか、アイディア満載。
 女保安官?の制服がはだけると巨乳がまろびでる。保安官、すでにゾンビなんだけど、ローガン・ミラーが反射的に彼女のおっぱいをもんでしまう。こういった思春期性的ギャグも散りばめられている。ローガンの姉役Halston Sageの部屋で日記を探すシーン。タイ・シェリダンが洋服タンスの引き出しを開けると女物の下着が。バーンと音が広がり、タイの動きがスローになる。
 ゾンビが来ているのにスマホいじったり、SNS用の写真を撮ったりするのは今っぽい。
 SONYのカーステレオXplod 52W×4が出てくる。機種まではわからず。
 ゾンビのチンコのため日本劇場未公開なのかな。糞つまらない邦画の学園もので人生の貴重な時間を無駄にするくらいなら、こちらを見るほうが吉。
 今日の英単語。
 「INSERT DOLLAR BILL HERE」自販機のお札投入口に書いてある。dollar billでドル札の意。
 「D.O.D.」死亡日、と訳されていた。調べてみるとDead of diseaseの略とあり、病死の意味らしい。死亡日と訳すのは意訳しすぎなのでは?。それともday of deathのことなのか?。
 「Takis FUEGO」自販機からなかなか出てこないお菓子の名前。
 「Scouting!!」ビデオに字幕で出てくる。ボーイスカウトの活動。「SCOUT RECRUITMENT DAY」入隊説明会、と訳されていた。recruitmentは補強、新兵募集、求人、などの意。
 「bambi」「deer」どちらも鹿という意味で使っている。bambiって子鹿という意味ではないんだねえ(子鹿はfawn)。元はイタリア語らしい。へー、知らんかった。映画を見ると勉強になりますなあ。
 「liquor」酒(主に蒸留酒を指す?)。「NO PERSONS UNDER 21 ALLOWED」21歳以下は許可しない。ストリップ小屋のドアに書いてある。この言葉も洋画の酒場のシーンでよく見る。ちなみにアメリカの多くの州でお酒が解禁される年齢は21歳なんだって。
 「a sheet bend knot」継ぎ結び。セーラのバッグの紐が切れたとき、タイが直すときに使う結び方。「a double overhand stopper knot」固め止め結び。ゾンビになった隊長をジョーイ・モーガンが椅子に縛り付けるときに使う結び方。「It's impossible to break.」ほどけない。
 「Why the hell can't I get service?」なぜ圏外なんだ?。森の中、スマホを振りかざしてローガンが言う言葉。
 「downer」うんざりさせる人。「loser」敗者、負け犬。「cocktail waitress」バーのホステス。この単語『ユー・ガット・メール』(2018/8/3掲載)に出てきましたねえ。「Any more questions?」他に質問は?。
 「municipal waste treatment plant」廃棄物処理場。「Speak up.」言えよ。「fertilizer」肥料。「pervert」変態。「EVACUATION」避難。バスに書いてある。
 「GED」高卒認定、と訳されていた。General Educational Developmentの略。アメリカの高卒認定試験のこと。

ガイ、痛がれよ、映画『メメント』

 クリストファー・ノーラン監督映画『メメント(原題・MEMENTO)』(2001年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 ガイ・ピアースの使っているカメラはPolaroid 690、乗っている車はJAGUARのXK8。
 主人公のガイは短期記憶喪失。10分後のことが思い出せない(事件前のことは覚えている?)。で、出来事をメモに残したり、体中にメモの刺青を入れたりしている。主人公が忘れっぽいという設定に加えて、映画全体が、少しずつ過去へ遡行していく作りになっている。つまり、映画の冒頭が物語の最後で、映画の最後が、物語の発端になっている。
 この映画を最初に見たとき、驚いた記憶があるけど、今見ると、割と普通。記憶喪失は映画の定番だし(多すぎて書ききれない)。時間を遡行(タイムマシーンではなく)する映画は何があるかなあ。よく見ると、物語に穴があり、かなり白けた。
 モノクロ映像でずーっと電話しているけど、誰と電話しているの?。刑事役のジョー・パントリアーノだとすると、なんでそんなにガイの面倒を見ているのだろうか?。ジョーになんの利益なり義理人情があるのかが不明。それにキャリーがジョーの身辺調査した時点で、警察関係者かどうかぐらいわかると思うけど。
 ビールにつばを吐くシーン、汚い。刺青シーンが痛くなさそう。身体に覚えさせるという映像的な効果が薄い気がする。ガイ、痛がらないと。
 今日の英単語。
 「Tracks? What are you, Pocahontas?」跡?、お前は先住民か?。トラックの轍を見てガイが新しい跡だと判断すると、ジョーが言う言葉。trackは人や車が通った跡、Pocahontasはインディアン・ポウハタン族の女性の名前。
 「gideon bible」ギデオン教会の聖書。ガイが泊まるモーテルに置いてある。「Discount Inn」モーテルの名前。innは安価な宿泊施設のこと。この看板は洋画によく出てくる。
 「amnesia」記憶喪失。「CERTIFICATE OF TITLE」(車の)所有権証明書。この書類には「DO NOT DETACH UNTIL SOLD」「PLATE NUMBER」などの言葉も見える。
 「I'm sick of hearing.」耳にタコだよ。「CPA」公認会計士。Certified Public Accountantの頭文字。「calm down」落ち着いて。これもよく出てくる。
 「It's all backwards.」逆だわ。ガイの胸の刺青が鏡文字になっていることに対して、キャリー=アン・モスが言う言葉。
 「Amazon Escorts」ガイが電話するデリヘル?の名前。「vegetable」植物状態。無気力な人、などにも使うらしい。
 「It's time for my shot.」注射の時間。サミーに妻がインシュリンの注射を打ってもらうときの言葉。「diabetes」糖尿病。
 「snitch」情報屋、と訳されていた。密告者。「officer」警官、巡査。「lieutenant」警部補。「undercover」覆面捜査官。

流氷に乗った藤竜也、映画『私の男』

 熊切和嘉監督映画『私の男』(2014年公開)を観た。つまらん。駄作。
 流氷、急に海から女が出てくる。二階堂ふみ、ここ驚きがある。冒頭のつかみとしてなかなかいい。地震の後、津波の跡、と思われる夜の風景。避難所、照明暗めで悪くない。
 河井青菜と浅野忠信との目合(まぐわい)シーン。後背位で、ピストン、背中なめて休む、ピストン、背中なめて休む、の繰り返しが面白い。
 ロケ地が北海道の紋別と思われる、港町の風景。雪が深く寒そうで風情あり。荒れた海は素晴らしい。そんなに沖まで出る必要ある?。ここ、多分CGだと思うけど。どっちらけ。今までの冬の実写が台無し。楽するとすぐバレる。
 駄作なのにロケ地の風景に助けられているのは『捨てがたき人々』(2018/10/29掲載)と同じ。低いレベルの比較になるけど、『私の男』のほうがより内容、見せ方がひどい。
 ひどいのは、駄作にありがちな意味不明のイメージ映像の連打。全く関係のない過去のショットが短く挟まれたり、前後の物語のつながりに関係なく場所が変わったり、物語をちゃんと成立させきれない脚本や監督にありがち。ただただ監督だけが自己満足している映像を見せられるだけの、オナニー映画。
 例えば、浅野と二階堂の目合シーンがあるのに急に赤い液体が二人にたれてくる。なのに二階堂のおっぱいポロリはなし。観客がみたいのは、二階堂のおっぱいの方だと思うけど。思わせぶりなイメージ映像でごまかしているだけ。本当にいらない。その間、ずーっと話が停滞。ただただ飽きる。
 藤を殺したのに二階堂の取り調べがない。モロ師岡を殺したのに、死体は?。その後、普通に生活しているけど、なんで?。駄作にありがちだけど、浅野と二階堂に人を殺したという緊張感がまったくない。本当にデタラメ。
 自分の指なめている浅野とか、本当どうでもいい映像の連打。太賀と二階堂結婚したの?。話、適当。
 撮影にこるのはいいけど、別に撮影見るために映画見るわけじゃないからね。邦画の自己満映画は本当にきつい。

ロケ地に救われたな、映画『捨てがたき人々』

 榊英雄監督映画『捨てがたき人々』(2014年公開)を観た。すごくつまらない。見てもいいし見なくてもいい。
 五島列島(ロケ地は長崎県福江島の五島市か?)。人の少ない島の中、港町、寂れた風景が今の日本の地方自治体を象徴しているかのよう。夜も暗めで生々しい。映画の舞台は合格。『悪人』(2014/10/20掲載)、『そこのみにて光輝く』(2015/1/25)も日本の地方が舞台だった。
 ゴミみたいな学園ドラマばかり学校の屋上で撮っている邦画も、地方や田舎にロケ地探しに出てみては?。少しは良くなると思うけど。
 キャラクターの見せ方、設定が下手くそ。
 大森南朋。登場してからずーっと無口。女の尻ばかり見ている。てっきり、性犯罪者だと思っていると、別にそういうわけでもない。粗暴で暴力的に女と目合(まぐわ)うだけ。女の尻とか、足とかばかり撮るショット、いる?。急に土下座とか、意味不明すぎ。
 無口なのに、急に独り言。これが、単なる説明セリフなだけ。なんか、キャラ設定がブレるし、映像で見せるのを手抜きしているようにも思えるし。脚本、撮り方ともに下手くそ。
 次にキャラがぶれいているのが、三輪ひとみ。顔のアザが、全然、全く、キャラに影響していない。その後、アザのことは全く出てこない。設定自体が無意味。馬鹿すぎる。三輪の宗教設定がセリフのみで、これまた物語に絡んでこない(ラスト近く、不倫するだけ)。登場人物のキャラづくり、本当に適当。
 映画全体に言えることだけど、セリフがものすごく硬いし唐突だし赤面するほど浮世離れしている。各登場人物が急に人生とは、生きるとは、みたいな人生について語りだすシーンがある。これがもう本当に白けるし、うんざりする。あと、児童憲章の朗読とか。子供のセリフも生硬。
 大森、立ち止まって首を傾げるショットが二度ある。演出、古臭すぎる。監督は舞台劇出身なのか?。
 三輪ひとみ、内田慈のヌード及びおっぱいポロリあり。美保純のヌードはないけど大森との目合シーンはある。内田のときだけぼかしが入るのはなぜ?。
 三輪が「セックスセックスって、みんな豚ったい」と叫びながら自転車をこぐショットは、青春映画のワンシーンみたいで、面白い。
 大森が海上タクシーで別の島に移動する。ロケ地は赤島か?。石灰岩と思われる古い石垣の狭い路地。草が伸びた墓地から見下ろす海の風景が、寂寥感があり雰囲気良し。ロケ地の映像だけは、この映画、良い。それがなければ駄作。

なんで向かいのビルにいる?、映画『インセプション』

 クリストファー・ノーラン監督映画『インセプション(原題・INCEPTION)』(2010年公開)を観た。話はつまらないけど、映像はすごい。
 日本の新幹線が出てくる。渡辺謙が出てくる場面で日本語が出てくる。
 レオナルド・デュカプリオがオートマチックの銃を撃つとき、飛び出した薬莢をつかむシーンがある。薬莢は熱いのでは?。やけどはしないの?。虚構内での出来事という設定になっているけど、ジョセフ・ゴードン=レヴィットは足撃たれたら痛がっていたよね?。若干、辻褄があってないような。
 カフェの前の通りの爆破シーン。エレン・ペイジとレオナルドの周りのものがスロー映像ですべて吹き飛んでいく。ここは正直、どぅまんぎた。
 レオナルドたちのアジト、平行定規が出てくる。ちなみに平行定規が出てくる映画は『さまよう刃』(2015/6/21掲載)、『アルゴ』(2018/4/19)、『スペース カウボーイ』(2018/7/14)、『私の頭の中の消しゴム』(2018/9/23)がある。
 ホテルにレオナルドが花束を持って入ると、マリオン・コティヤールがいない。どこにいるのかというと、向かいのビルのひさし。そこから飛び降り自殺しようとしている。うーん、設定がよくわからない。なんで向かいのビルにいるの?。その位置関係だとどうやっても助けられないよねえ。同じビルのひさしなら、手が届きそうだけど届かない、とかハラハラドキドキ場面も作れるのに。ここの場面、設定が不自然すぎる。見せ方が下手くそで作品に恐ろしくマイナス。
 廊下で重力が四方八方、前後左右に変化する。非常に面白い映像。たぶん、実際の廊下の作り物を回転させていると思われる。実写だとやっぱり面白くなる。ここも見る価値あり。あと、無重力(無重量?)での喧嘩も。
 映像はすごいけど、正直、お話はつまらない。夢の中に入り込む設定はありがち。例『ザ・セル』(2018/10/18)とか。で、その夢を現実で設計したりコントロールできるというのがちょっと新しい。その上、夢には深さで階層化しているというのも新しい。けど、その設定が生かしきれていない。
 エレンに夢の設計を頼むのはよい。エレンの作り上げた世界が現実離れして変化する様の映像も面白い。で、実際にキリアン・マーフィーの夢に入り込んでのカーチェイス、銃撃戦なども迫力あり。
 だけどさあ、夢の階層化いる?。単に時間の流れが違うというだけだよねえ。見せ方も別々の世界を比較して片方をスローにしたりしているだけで、時差があることによるドキドキがない。エレンに設計させる必要性も薄い。
 あと、現実の飛行機の中(実は、、、)、都会の車による逃走、雪山、レオナルドの深層心理?、と夢の階層を見せるけど、別に場所が変わっただけでもいいよねえ。普通に、夢に入りこむ装置が、タイムマシーンでも、瞬間移動装置でも、なんでもいいよねえ。決定的な夢である必然性がない。だから見ていてもつまらない。どうせ夢なんでしょう、としか思えない。
 EDITH PIAFの「NON, JE NE REGRETTE RIEN」を再生するportable solid state audio recorderはNAGRAのARES-M(詳細な機種は不明)と思われる。
 ロケ地は日本、イギリス、フランス、モロッコ、アメリカ、カナダと思われる。
 今日の英単語。
 「audition」試した。「You failed.」失格だ。「inception」植え付け、と訳されていた。開始、発端、などの意味。「forger」偽装師、と訳されていた。捏造者、偽造者の意。あと、鍛冶屋の意味もあるみたい。
 「STAEDTLER pigment liner」エレンとレオナルドが迷路の問題を出題回答するときに使っているペン。
 「pure creation」天地創造、と訳されていた。「penrose steps」ペンローズの階段。Penrose stairsとも表記される。無限階段の不可能図形。
 「maze」迷路。日本にいるとlabyrinthの方をよく聞くけど。「ex-wife」元妻。この単語は洋画に頻出する。それだけくっついたり離れたりが多いのかな。「sedative」鎮静剤。
 「After you.」案内しろ、と訳されていた。ディリープ・ラオが地下室?を案内するとき、レオナルドが言う言葉。after youに「どうぞ」以外のニュアンスが込められていて(たぶん)面白い。
 「riddle」なぞなぞ。「limbo」虚無、と訳されていた。宗教用語?で辺獄。キリアンの夢の中に入り込んだあと、夢の中で死ぬとlimboにとどまることになると説明する。
 「personal safe」金庫。「combination」(金庫の)番号。
 「Just step back inside.」中に戻れ。ビルのひさしにいるマリオンにレオナルドが言う言葉。

映画『緋牡丹博徒 仁義通します』

 齋藤武市監督映画『緋牡丹博徒 仁義通します』(1972年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 清川虹子の病気顔。怖い。
 川のシーン。レンガで作られた水門?のような場所が出てくる。ロケ地はどこなんだろう?。船の爆破シーンあり。第八作、ダイナマイトまで出てくると緋牡丹博徒シリーズも終わった感じ。
 若山富三郎、菅原文太をお姫様抱っこしながら歩き続ける。力あるなあ。
 今日の日本語。
 「おおつごもり」大晦日のこと。「うまずめ」石女。子供の産めない女のこと。

公害問題、映画『緋牡丹博徒 お命戴きます』

 加藤泰監督映画『緋牡丹博徒 お命戴きます』(1971年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 映画冒頭、オープニングクレジット。いつもの藤純子の歌がない。なんでかな?。チンピラのちょい役で川谷拓三の顔が映る。
 藤の着物姿の所作、きれい。鶴田浩二と子供、藤と子供のシーン。長い。物語が弛緩したり停滞したりして飽きる。
 緋牡丹博徒シリーズに共通することだけど、微妙にピントがずれるというか、映写機のピントがずれたように、変なボケ具合で画像が不鮮明になる部分がある。フィルムのせいなのか、テレシネ?のせいなのか?。こういう作品こそ、デジタルリマスターをするべきなのでは?。
 これまたシリーズに共通することなんだけど、とにかく俳優の使い回しがひどい。短期で売れる作品を乱造する昔の悪い習慣。映画関係者の腕を磨くメリットはあるだろうけど、見せられる方は混乱する。
 藤の乗馬シーンあり。藤の髪型、不思議。長い髪を頭頂で結っているんだけど、引きの画で見ると頭頂部が平らに見える。
 棺桶を開けて顔を確認するシーンがある。映画によく出てくるけど、この作品の場合は棺桶が丸い樽。つまり文字通りの桶。だから樽の蓋をずらして中を確認する。奇妙というか、滑稽というか、不思議なショット。
 深刻な場面になると急に背景が暗くなる。舞台演出の手法?。
 汐路章、顔独特。フランケンシュタインとか怪物くんに出てほしい。
 ラストの藤と子供のシーン、いらない。やっぱり、子供の設定で人情噺に落とし込むのは、話として安易。藤を、もっとハードでスタイリッシュに撮っていれば、緋牡丹博徒、上に行けたはずなのに。残念なシリーズ。

映像がちょっと独特、映画『緋牡丹博徒 お竜参上』

 加藤泰監督映画『緋牡丹博徒 お竜参上』(1970年公開)を観た。印象的なショットあり。シリーズの中から見るとすればありかも。
 めくらの前フリあり。シリーズ初と思われる警察の出動もある。ただ、つなぎのおかしな部分あり。編集、話の展開は粗め。
 かっこいいショットを短く編集している。ここ、現代のアクションの見せ方に共通する部分あり。画面の切り方もこっているショットあり。シリーズ中、この第六作目は見てもいいかも。
 シリーズに共通することだけど、同じ俳優が別の役をしているので、連続してみると若干混乱する。あと、急いで製作しているせいか同じ小道具、大道具の使い回しが見られる。例えば、第四作と第五作の馬車とか。
 山岸映子、下膨れの顔立ちがおかめのようで独特。ただ、めくら設定が弱視なのか、これからどんどん目が悪くなるのか、などわかりづらく中途半端。だから、感動シーンが今ひとつ生きない。

女としてはかたわ、映画『緋牡丹博徒 鉄火場列伝』

 山下耕作監督映画『緋牡丹博徒 鉄火場列伝』(1969年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 徳島縣監獄。藤純子が室内にいるときは昼間だったはずなのに、外に出ると雨の降る夜になっている。出所にそんなに時間かかるかなあ。それに監獄の営業時間が終わっていると思うけど。
 明治中期の徳島県でのお話。かたわ、小作、白い顔、無職(ぶしょく)、三下風情、頑是(がんぜ)ない、御見(ごけん)、廻り兄弟、大臣博打、バラケツ、渡世の義理、父無(ててな)し子、など、時代がかった言葉とヤクザの専門用語が頻出する。ちなみに、「頑是ない」はあどけない、とか、無邪気とかの意。
 「白い顔にしちゃ、えらい粋な文句知っているやねいけ」と言っているので「白い顔」は気質(かたぎ)とか、女性でおしろいを塗って生活できる人、などの意味で使っていると思われる。調べても該当する言葉は見つからなかった。
 藤や待田京介、鶴田浩二、などおしゃべりに夢中で川に落ちたお爺は助けない。ひどすぎる。渡世の義理とか言う前に目の前のオジー助けろ。
 花札賭博の手順を見せる。ただし、ルールの説明がないので、勝っているのか負けているのかがわからない。この辺、見せ方が不親切。
 フィルムノイズ多め。ピントは中央はびしっと決まるけど、周辺部で画像がずれたような二重に見えるときがある。スタジオ収録シーンはわかりやすい。昔のテレビドラマの時代劇風。
 まあ、いつものことだけど、人がいくら死んでも警察が出てこない。鶴田浩二の役が若干わかりづらい。煮え切らないというか。あと、有名俳優(里見浩太郎など)が死ぬ。
 阿波踊りのシーン。踊り手が持っている弓張提灯。ひっくり返したりしている。ローソクだと無理だと思うけど、明治時代に提灯型の電灯は開発されていたのだろうか?。
 ラストのちゃんばら。スローが長すぎる。

藤のパンツルック、映画『緋牡丹博徒 二代目襲名』

 小沢茂弘監督映画『緋牡丹博徒 二代目襲名』(1969年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 カーチェイスならぬ、ホースチェイス。乗馬ショット、全体像を撮らない。ここでこの作品がどのくらいのアクションのレベルを目指しているかがわかる。アクションシーンは古め、人情部分が多め。
 炭田で栄えた福岡県の筑豊地方。石炭を運ぶのは遠賀川の船だったが、需要と供給の拡大で鉄道を敷設することに。で、まあその利権と工事に藤純子が巻き込まれるというお話。ちなみに『青春の門 自立篇』(2018/10/15掲載)の佐藤浩市と杉田かおるの出身地が筑豊地方だった。
 無職渡世(ぶしょくとせい)、陸蒸気(おかじょうき)、侠客(きょうかく)、簀巻(すまき)、川人足(かわにんそく)、ろうたけたお人(洗練されて美しい女性の意)、監獄兄弟、作法忘れ、川筋もん、など、現代ではあまり聞かなくなった言葉や専門用語(ヤクザの)が頻出する。
 鉄道敷設工事現場で藤がズボンを履いている。緋牡丹博徒シリーズの中で藤の洋装は珍しいのではないか?。第一作しか見てないので、断定はできないけど。
 たくさん人が殺されるけど、警察が全然出てきません。こういうところを我慢できるか見過ごせるかが、シリーズを見続けられるかどうかの分かれ目。気になって気になって、白ける。
 かんざしが重要アイテム。装飾品でありプレゼントであり、武器でもある。映画の中で、再評価したい小道具。

調整役、映画『次郎長三国志』

 マキノ雅弘監督映画『次郎長三国志』(1963年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 佐久間良子、若くて美人。焦点の定まらない視線が、ちょっと謎な感じ。鶴田浩二、演技がわざとらしい。まあ、そういう演出や演技指導なんだろうけど、古臭い。松方弘樹、男色風。藤山寛美の妻役、千秋に似ている。
 コメディ設定がいらない。邪魔。
 山城新伍に嘘のかんざし渡して笑っている次郎長と子分たち。ひどい。当時、旅に出たり、戦のとき女からかんざしをもらう習慣があったのか?。
 「ぶしょく(無職?)」「しんりょう(神領?)」「こうじょう(口上?)」など、映画が古いのと専門職(ヤクザ)を扱っているので、セリフをすぐに理解するのが難しい。
 話がコメディ設定で停滞していると思うと、急に新しい登場人物が出てきたり、若干飽きる。
 鶴田、親分のなのに尻が軽く、あっちこっちに自ら顔を出す。中間管理職というか調整役。子分思いなのはわかるけど、なぜこの人物像が人気なのか、わからない。

ブラウン管が大活躍、映画『未来世紀ブラジル』

 テリー・ギリアム監督映画『未来世紀ブラジル(原題・Brazil)』(1986年公開、イギリス製作)を観た。ローテクを駆使したガジェット類、美術は見る価値あり。
 紙テープの入力装置?、筐体が剥ぎ取られブラウン管が裸になっているディスプレイ、モノクロテレビがカラーのように見える拡大疑似フィルター(商品名わからず。ネット上では視力防止用スクリーンだったという記述もある)、タイプライター、カプセルがパイプ内を移動して手紙を届ける仕組み、など、ローテクガジェットが目白押し。機械好きなら全く飽きない。
 とにかくホースとパイプがよく出てくる。天井の高い建物、天井に穴が開き人が降りてくる、突然壁が爆発する、など、同じパターンの映像が繰り返されるので天丼の笑いになる。
 ジョナサン・プライスが仕事で乗る三輪車(情報省の車)はメッサーシュミットのKR175(またはKR200)と思われる。この車は『アダムス・ファミリー』(2018/5/26掲載)に出てきた。キム・グライストが運転するトレーラーはscammell(軍用トラックを製造するイギリスのメーカーかな)。
 クリスマスの描写で「クリスマス・キャロル」の読み聞かせと思われるシーンがある。スクルージの名が出てくる。
 ジョナサンがイカロスのように空を飛び回るショットは印象的。日本の鎧(甲冑?)を着た巨人が出てくる。特撮の部分あり。
 ロケ地はイギリスのLEE INTER NATIONAL FILM STUDIOS、ロンドン、カンブリア(郡?)、フランスのマルヌ=ラ=ヴァレ。
 GEOFF & MARIA MULDAURの「BRAZIL」が印象的。
 今日の英単語。
 「duct」ダクト。
 「DEPT. of RECORDS」記録局。書類に押される青いスタンプ。「receipt」受け取り、領収書。
 「THE TRUTH SHALL MAKE YOU FREE」真実は自由をもたらす。記録局入り口ホールにある巨大彫刻に書いてある。
 「triplets」三つ子。ちなみに双子はtwins。「PORTER」門番、玄関番。記録局入り口カウンターにいる男の前に書いてある。
 「DO NOT OBSTRUCT」手荷物検査の機械に書いてある。邪魔するな、妨げるな、という意味だけど、なんの邪魔のことを言っているのか?。
 「paperwork」書類仕事。「no need」不要。「You may go in now.」どうぞ。「LIFT OUT OF ORDER」故障。エレベーターに貼られている注意。out of orderで故障して、不調で。
 「DZ-015」ディーゼット ストリック オーワンファイブと発音していた。-のことをハイフンでもダッシュでもなくストリックと言っている。調べてみたけど単語を同定できない。もしかして、streak(線、しまの意)のことか?。
 「Don't touch anything.」触らないで。「You're very attractive.」あなたはとても魅力的。「Just my type.」私好み。
 「MIND THAT PARCEL」不審な小包に注意。街にあるポスターに書いてある。「KEEP YOUR CITY TIDY」街を清潔に。ダクト状のゴミ箱に書いてある。tidyは小奇麗な、きちんとした。
 「complication」合併症。
 「Care for a little necrophilia?」死人とセックスしたい?。キムが透け透けのネグリジェでジョナサンに言う言葉。キムは書類上、死んだことになっているため。

ドルフが放流?、映画『ドルフ・ラングレン 処刑鮫』

 ジェリー・デューガン監督映画『ドルフ・ラングレン 処刑鮫(原題・SHARK LAKE)』(2015年製作、日本劇場未公開)を観た。話の展開が雑。見てもいいし見なくてもいい。
 湖に殺人生物、保安官が出てくる、アメリカの田舎、など、『ビッグ・クラブ・パニック』(2018/5/22掲載)に設定が似ている。洋画のB級映画はいろいろ似てくるのかな。
 撮影、映像、雑。映画前半部分、湖に人が落ちるシーンとか撮らない。サメが接近する姿、なし。怖さが全然伝わらない。『ジョーズ』のスティーブン・スピルバーグがいかにうまいかを思い知る。湖の岸で騒ぐ人々の撮り方もただうるさいだけ。サメを扱った『ディノシャーク』(2018/10/7)よりも更に落ちる感じ。荒くて雑。
 湖底が白い砂で覆われている。へー、そうなんだ。サンゴ礁の海岸みたい。不思議。
 アイスボックスの中を見せないとか、パラセーリング中に足がなくなるのに襲うサメを見せないとか、犬が湖に入るのを見せないとか、怖がらせるためにあえて見せてないのかもしれないけど、全然、怖くない。怖がらせの見せ方が下手くそ。というより単なる手抜きかな。
 とにかくサメはCG。湖に浮いている人も合成。周りの波は同じ大きさなのに、人物の姿だけ小さくなっていくシーンがある。ものすごく不自然な映像。CG合成が雑すぎる。
 ピーター、海洋学者で重要人物なのに名前が出てくるまでが遅い。レストランで自己紹介の場面を作ればいいだけなのに。カーリーが行方不明なのに探し出すまでが遅い。など、展開に不自然な部分が多々ある。
 夜の湖なのに照明がある。なんで?。水上バイクがサラ・マラクル・レインのモーターボートに衝突する。こんなだだっ広い湖なのに?。すごい確率。奇跡すぎ。海洋学者なのに夜の湖で大声出して足をばたつかせている。サメがいる緊張感がなさすぎる。話が本当にデタラメ。
 急にドルフ・ラングレンに助けられるサラ。こんな広い湖なのにどうやって見つけたの?。エンジン音がしなかったけど、どうやって接近したの?。もう本当にデタラメ。
 止まっているボートから落ちただけなのに、ものすごーく遠くにいるカーリー。デタラメすぎて、もう話の設定がよくわからない。
 結局、サメを湖に捨てたのはドルフなの?。そうだとすると、一番の悪人はドルフのはずだけど。なんでベビーフェイス役なんでしょうか?。
 サラが乗っている車はダッジのチャレンジャーR/T。せっかくのアメ車なのに全然活躍しない。ドルフが乗っているのはフォードのピックアップトラックF-150。アメリカ映画の田舎描写で定番の車。サラの上司ルイスがボートの上で水中カメラの映像を確認する液晶モニターはPanasonicのBT-LH1700と思われる。
 ロケ地はアメリカのネバダ州タホ湖と思われる。
 今日の英単語。
 「I changed may mind.」気が変わった。
 「By Order Of Sheriff」保安官からの命令。刑務所?の出入り口に出ている看板の文頭に書いてある。
 「CAUTION:BEARS ARE ACTIVE IN THIS AREA」クマ出没注意。湖畔の雑木林にある看板に書いてある。
 「14 PINE Rd」パイン・ロード14番地。ドルフの家の住所。
 「Ph.D.」博士。ピーターがロードアイランド大学の博士だと言っている。ラテン語で Philosophiae Doctorisの略らしい。
 「bull shark」オオメジロザメ。「In English?」つまり?。『ディノシャーク』にも全く同じセリフがあった。パクった?。
 「BEACH CLOSED」遊泳禁止。湖の岸に立てる看板に書いてある。一人で砂浜に刺していく映像。看板がしょぼい。
 「Trust me.」おまかせを、と訳されていた。直訳だと信じて、かな。
 「You have a day.」一日でやれ。ドンがドルフに仕事を命じるときの言い方。
 「I love your accent by the way.」てゆーか、あなたの訛が好き。英国訛で喋るレポーターにインタビューされている女が言う言葉。
 「You need a break.」休息が必要だ。「I'm fine.」大丈夫。
 「pink futon」ピンク色の布団。ピーターが思い出話の中で使う単語。布団は英語の中に外来語として使われているんだあ。知らんかった。
 「kidnapping」誘拐。洋画で頻出する単語。ある意味、怖い。
 「APS underwater rifle」ソビエトが開発した水中銃。弾が細長く特殊な形をしている。

貧乏くさいSF、映画『サクラダリセット』

 深川栄洋監督映画『サクラダリセット』(2017年公開)を観た。つまらない。本当に見てもいいし見なくてもいい。
 高校の屋上と思われる場所からスタート。「屋上が出てくる邦画は駄作」という格言があるけど、この作品はどうかな?。
 能力の見せ方がしょぼすぎ、貧乏臭すぎる。リセットは目をつぶるだけ。セーブはスマホ?に話しかけるだけ(JJYのSE)。手をかざすだけ、肩に手を置くだけ、首に手を置くだけ、見つめ合うだけ。映像的な驚きが一切、一ミリもない。本当にもう貧乏臭すぎて涙が出る。邦画でSFみたいなものやるの、やめよう。
 とにかくずーっと能力とか村の仕組みとかの説明セリフばっかり。喋って説明しているだけ。その間、ほぼ棒立ち。映画である必要性がない。
 とにかく屋上が出てくる。ロケ地探す手抜きするなよ。
 野村周平、料理シーンが出てくる。家族とか一切出てこない。最近の邦画でありがち。予算ケチるために年配の俳優を出さない作戦。だけどさあ、主人公がどういう生い立ちなのか、どういう家庭環境なのか、どういう部屋でどういう生活をしているのか。全て、これキャラクターを形作る情報だよねえ。そんな基本的なことも描かない、描けないんですかねえ、最近の邦画は。本当に呆れる。
 音楽、テレビドラマ「JIN」風の曲が何度も何度も流れる。
 大石吾朗の使っているカメラはHASSELBLADと思われる。500Cにポラロイドバックを取り付けているみたい。レンズはplanar 1:2.8 f=80mm T*。健太郎の腕時計はYAKPAKのYPW-1101(ブルー)と思われる。
 高校生が乱入してきたのに警備をしている丸山智己は何しているんだろう?。人の行動がデタラメすぎ。
 逆四角錐の独特な建物、八王子大学セミナーハウスが出てくること。野村の住んでいると思われる部屋が松下館であること。あと、屋上シーン(屋上にフェンスが張り巡らされていることから、ロケ地はメリノール学院中学校・高等学校か?)で奥の方に大きなグランドプレーンアンテナ(アマチュア無線用?)がそびえ立っていること、野村の敬語、など、かろうじて良い点かなあ。

つまらんハサミ男形式、映画『ファイト・クラブ』

 デヴィット・フィンチャー監督映画『ファイト・クラブ(原題・FIGHT CLUB)』(1999年公開)を観た。駄作。だけど、前半の映像と編集は良い。
 前半、エドワード・ノートンの生活が独白で描かれる部分は、映像、編集ともに面白く、なんだろうと期待させるものがある。
 だけど、ファイトクラブが設立されてからが、話自体が幼稚。資本主義批判、消費社会批判を織り交ぜて煙に巻いているけど、小学生レベルの集団。恐ろしくつまらない。
 更に、なんとブラッド・ピットがハサミ男。完全に白ける。ハサミ男形式はこれまで何度も書いてきたんだけど、つまり、『ハサミ男』(2014/4/17掲載)に出てきた豊川悦司の役のこと。最初は豊川が存在する設定で話が進むけど、途中から幽霊でしたとか、この世のものではないとか、妄想だとか、いうやつ。そんなこと周りが気づくだろう、バカ。
 ハサミ男形式の映画をあげると『パーマネント野ばら』(2014/5/5)、『鞄 KABAN』(2014/12/12/)、『ルームメイト』(2015/9/14)、『KOWABANA 憑神の館』「憑神の館」(2016/12/10)、『振り子 furiko』(2017/2/17)、『羊をかぞえる。』(2017/3/13)、『心霊病棟 ささやく死体』(2017/6/7)、『マシニスト』(2018/8/5)、『今度は愛妻家』(2018/9/4)がある。ほとんど駄作だけど、この中でハサミ男形式が効果的なのは『心霊病棟 ささやく死体』のみ。
 ファイトクラブの小学生レベルから、社会へのいたずらに発展。映像も話も、糞つまらない。
 映像、編集に興味がある人以外、普通の人は手を出さないほうがいいと思う。139分が時間の無駄。
 今日の英単語。
 「tiny bubbles」気泡。「resurrect」復活させる、生き返らせる。「microwave cordon bleu hobby kit」エドワードが機内食のことをこう呼んでいる。cordon bleuとはフランス語で料理名人のことらしい。
 「dildo」張型。映画内ではおとなのおもちゃのバイブレーターを指している。
 「cigarette burns」フィルム映画のロール交換を示すチェンジマークのこと。「haiku poems」俳句。
 「Lucent」タイラー刑事が使っている固定電話の送話口に書いてある。メーカー名か?。外国映画によく出てくる。受話器が角ばったデザインがかっこいい。

最後のドッグファイトか?、映画『トップガン』

 トニー・スコット監督映画『トップガン(原題・TOP GUN)』(1986年公開)を観た。THE U.S. NAVY全面協力。F-14トムキャットがみたいなら。
 ドンカマの音、シンセの音が懐かしい。Kenny Logginsの「DANGER ZONE」とか、Berlinの「TAKE MY BREATH AWAY」とか、泣いちゃうね。
 空母の飛行甲板からノースロップ・グラマンF-14トムキャットが発艦するシーン。甲板上の作業員の行動を撮っている。こういうところは絶対に邦画で見ることができない。
 インド洋上、最初に現れる敵機。MiG-28と言っているけど、どこから見てもノースロップ・グラマンF-5E/FタイガーⅡにしか見えない。映画内の架空の設定らしい。
 トム・クルーズがトップガンに配属されて第一回目の飛行。ミグシミレーターとしてF4、F5を使うとケリー・マクギリスが言っているのに、実際に空中戦に使われるのはボーイングA-4スカイホーク(と思われる)。
 トムの白ブリーフ姿が見れる。
 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(2018/5/17掲載)に出ていたジェームズ・トールカンが怖い上司役で出ている。背の高い俳優がちらっと出ているのはティム・ロビンス。メグ・ライアンも出ているんだねえ。忘れていた。
 トムがノーヘルで乗り回すバイクはカワサキのGPZ900Rと思われる。トムの部屋、ベッド脇にポータブルラジオがおいてあるけど、引きの画なのでメーカー、機種ともにわからず。ラスト、喫茶店?(ロケ地はアメリカのカリフォルニア州サンディエゴのカンザスシティー・バーベキューか?)においてあるJUKEBOXはWURLITZERの1050と思われる。
 撃墜したあとの艦上はお祭りムード。おめでたいなあ、アメリカ映画。
 戦闘機の空中戦が描けるのも1980年代のこの映画までかな。ミサイルの発達した現代では、よほど設定をうまく考えないと戦闘機の空中戦は嘘くさい。
 今日の英単語。
 「dogfighting」(戦闘機の)空中戦。「ACM」air combat maneuveringの頭文字。空中戦再教育、と訳されていた。maneuveringは策略、工作、などの意。
 「naval aviator」海軍飛行士。「call sign」コールサイン。航空関係者はみんなコールサイン(あだ名?)で呼びあっている。
 「It's classified.」秘密です。「lieutenant」(米英海軍だと)大尉。ケリーがトムを呼ぶときに使う。「too aggressive」強引。
 「5:30 SHARP!!!」五時半、きっかりに。ケリーがトムに渡すメモにある。sharpを時刻の後ろに置くときっかり、ピッタリの意味になるらしい。
 「You stink.」臭うぞ。「Just a walk in the park.」公園の散歩。トムがトムキャット操縦中に余裕があることを示す言葉。
 「Excuse me. May I?」座ってもいい?。ケリーがトムの横の席に座るときに尋ねる言葉。
 「quit」やめる、断念する。「FOR RENT」貸家。
 「EXOCET」エグゾセ。「antiship missile」対艦ミサイル。フランス製。フォークランド紛争で話題になった。「break left」左旋回。
 「jetwash」ジェットウォッシュ、ジェット後流。戦闘機の排気のこと。これを後ろの戦闘機が吸い込むと最悪の場合、墜落の危険があるらしい。トムのトムキャットが墜落する原因。
 「USE QUARTERS ONLY」25セント硬貨のみ使用。JUKEBOXのコイン投入口にある張り紙。

わざとらしい演技の福山、映画『三度目の殺人』

 是枝裕和監督映画『三度目の殺人』(2017年公開)を観た。是枝、調子に乗ってスベっている。見てもいいし見なくてもいい。
 福山雅治の登場シーン。吉田鋼太郎に対してタメ口。演技、キャラともにすごくわざとらしい。違和感アリアリ。なんでこんなキャラでOKが出るんだろう。是枝、本当に腕あるのか?。主人公ですでにスベっている。
 殺人事件の犯人が役所広司。ふわふわ証言を変えるキャラで、なかなかうまい。犯人が本当に役所なのかと疑い始める福山。で、真犯人がどこかにいるサスペンスなのか?と期待すると、死刑がどうとか、真実がどうとか、裁判制度がどうとか、という議論が挟まれる。これみんな会話で説明。正直、飽きる。
 で、途中から法定劇になるけど、真犯人が捕まるわけでもないし、役所が真実を証言しているかもわからないまま終わる。なんじゃこりゃ。日本の裁判制度批判も中途半端だし、事件も中途半端だし、映画としても中途半端。是枝、何がやりたいの?。
 娘設定も邪魔。福山の娘も物語に絡まず意味なし。斉藤由貴の娘役の広瀬すず、重要人物で裁判をひっくり返すのかと思いきや、証言は無し。子供の頃の怪我とか、父親からのレイプとかも、話だけ、映像なし。駄作にありがちな手法でびっくり。是枝、海外で評価されてから調子に乗りすぎ。手抜きしすぎ。
 斉藤が不倫しているという設定で、マスコミに追い掛け回されている。なんか現実とリンクしていて笑った。逆境をはねのける勝負に出たのかな。不発だけど。
 だだ、良い点が一箇所だけ。裁判前の裁判長と弁護士と検察の三者会議みたいなものが出てくる。こういうのは初めて見た。会議の最後に次の予定を打ち合わせるのがリアリティある。あと、阿吽の呼吸、目配せで裁判の方針を決めるとか。
 裁判所のロケ地は名古屋市役所か?。撮影協力には、横浜税関、甲府刑務所、神奈川県立氷取沢高等学校、北区立滝野川図書館、留萌市、増毛町、など。

破傷風をホラー風に描くと、映画『震える舌』

 野村芳太郎監督映画『震える舌』(1980年公開)を観た。当ブログで取り上げるのは二回目(一回目は2014/4/5掲載)。やっぱり怖い映画の名作。よくできている。
 病気をホラー調に描くとこうなる、というお手本のような作品。葛西南団地の周りの世間から隔絶したような空間とか、病名がなかなか判明しないとか、光と音でけいれん発作を起こすので暗くて静かな(随時呼吸音)病室の中とか、中野良子の観音様のような笑顔とか、渡瀬恒彦と十朱幸代がノイローゼに陥るとか、物理的にも精神的にも隔絶された閉鎖空間の作り方、設定がうまい。
 二度目の視聴で気づいたことがいくつかある。
 まず、十朱がバカ母親設定なのが気になる。精神的におかしくなるなら前フリが必要。流石にここまでひどいのはどうか。
 使われている音楽はチェロによるバッハ「無伴奏チェロ組曲」とシンセサイザーのみ。シンプルだけど、ドスンとくる。あと、SEは若命真裕子の呼吸音ね。これが恐怖感、不安感を煽る煽る。
 若命、ほぼずーっとけいれん発作の演技。いやはや子役も大変だ。カテーテルを入れたりするシーンは顔が作り物。オープニングロールにロボット製作、小野俊一とある。
 東京医科大学附属病院という名前で出てくる建物。ロケ地は聖路加国際病院か?。
 十朱や渡瀬が外出して外の風景になると、見ているこちらもホッとする。そのくらい、病室の中の映像が息苦しい。
 小児科の大部屋。1970年代のテレビやラジカセが出てくる。最初に出てくる縦型小型ブラウン管テレビはNationalのTR-509A、その後出てくる横型はVictorの5T-26Vと思われる。ラジカセはSONYのCFM-30。渡瀬の団地の居間?にあるレコードプレーヤーとカセットデッキとAM/FMチューナーとアンプが一体となったコンポーネントステレオはCOLUMBIAのSR-K33とかSR-K53Fとかに似ているけど、違うんだよねえ。メーカー、機種ともにわからず。
 北林谷栄の「おんなじ苦労の繰り返しだよ」「今度はあんたたちの番だ」は至言。子育てと世代交代を端的に表現している。
 今日の英単語。「pediatrics」小児科。

キスシーン最多、映画『ニュー・シネマ・パラダイス』

 ジュゼッペ・トルナトーレ監督映画『ニュー・シネマ・パラダイス(原題・nuovo cinema PARADISO)』(1989年公開、イタリア製作)を観た。泣かせる見せ方がうまい。最後まで見れる。
 舞台はシチリア島のジャンカルド(GIANCALDO)、ロケ地はイタリアのパラッツォ・アドリアーノらしい。風景がいたるところいわゆる「絵になる」ショットばかり。さらに子役サルヴァトーレ・カシオの魅力で異国に引き込まれる。
 大人のトトがアルフレードの死を聴かされ、回想によって過去が語られる。大人のトト、ジャック・ペランが無骨なおっさんで違和感が拭えない。
 1940年代?。子供の扱いが雑。母親や教師が子供を平手で叩きまくる。懐かしい時代だねえ。生活に忙しくて、今みたいに親が暇じゃないから、身体に教える最短距離のしつけ。昔は親が忙しく子供は自由。今は親が暇で子供を拘束。どっちも一長一短。ちなみに女子高生の扱いが雑な映画は『高校教師』(2018/8/17掲載)がある。
 映画館、映写室が頻繁に出てくる。観客席明るめ。ちょっと白ける。当時の映画館あるあるが描かれる。ちなみに映写室が出てくる映画は『POV~呪われたフィルム~』(2014/8/9)、『ジェニファ 涙石の恋』(2014/9/1)、『シグナル』(2015/1/21)がある。
 映画館前の広場?。板に赤いものを塗りつけて天日干ししている。食品なのか塗料なのか全くわからない。何をしているのだろう?。
 映画館で上映されるモノクロ映画の中に出てくる俳優がルー大柴に似ている。けど、顔が怖い。イタリアの喜劇俳優トトなのか?。
 アルフレードによる野外上映は若干無理があるような。火事の時、建物の周りに誰もいなくなるのも映像として不自然。
 エンニオ・モリコーネの音楽が印象的なんだけど、繰り返しすぎ。この音楽が泣かせの原因になっている面も多々ある。
 懺悔室内部から外にいるアニェーゼ・ナーノのショット、女性をきれいに撮る技、使いまくり。懺悔室の細かい網とアニェーゼのかぶる白いレースでソフトフォーカス効果が出ていて、美しく見える。暗い部屋から明るい外の彼女を覗いている気分になるのも、うまい。
 新年になると、家の窓から通りに物を投げ捨てている。イタリアにそういう風習があるの?。色々不思議。
 青年期のトトが使っている8mmフィルムカメラはPAILLARD-BOLEX B8と思われる。
 この映画が最後まで見れるのは、成長物語になっていることと、村を捨てることが描かれているから。『トレインスポッティング』(2018/10/19)も村を捨てる話だった。村を出ることがハードルになり、通過儀礼でもある。『ビッグ・ゲーム 大統領と少年ハンター』(2018/10/11)では一人で狩りをすることが通過儀礼になっていた。面白い物語のポイントはハードルと成長かも知れない。
 今日のイタリア語。「fine」終了。

主人公がおバカ、映画『ジャンパー』

 ダグ・リーマン監督映画『ジャンパー(原題・JUMPER)』(2008年公開)を観た。つまらない。見てもいいし見なくてもいい。
 イギリス、ロンドンのBIG BENの鐘の音が入っている。BBC日本語放送のIS(インターバルシグナル)だったなあ。BCLには懐かしい響き。
 移動の能力を日常生活に使っている。そんなことしか思いつかないのか?。小学生?。それになんで周りの人は平気なの?。なぜ話題にならないの?。緊張感がなさすぎる。犯罪映画に警察が出てこないのと同じ手抜き。
 大人になったエミリー(レイチェル・ビルソン)、可愛くない。なんで最近の映画は美女が出てこないのだろう?。美醜の基準が変わりつつあるのか?。受け取るこちら側の問題か。
 エミリーの部屋にステレオラジオが置いてある。BostonのDuo-iにつまみ類の並びがそっくりだけど、全体のデザインが違う。メーカー、機種ともにわからず。
 イタリアロケ。ローマのコロッセオが外観、内観ともにたっぷり見れる。映画の二人同様、観光気分で見れるのは良い。
 東京ロケ。地下鉄銀座線とか地上でのロケあり。メルセデスベンツを乗り回すシーンあり。そんな荒い運転していたら、話題になると思うけど、周りの日本人、全然驚かない。本当にバカ設定。さらに、この日本への移動が、全然全く物語に関係がない。脚本、デタラメすぎ。適当すぎ。
 ジャンパー仲間の男の隠れ家。外で何やら作っているんだけど、これがまたまた特に意味がない。本当にデタラメ。
 駄作なんだけど、コロッセオが見れるので、まあどうでもいいかという程度の作品。
 ロケ地はカナダのトロント、ピーターボロ、イタリアのローマ、日本の東京、アメリカのニューヨーク、ミシガン州アナーバー、メキシコのバハ(バハ・カリフォルニア州か?)、チェコ共和国のプラハ、などと思われる。
 今日の英会話。
 「riceball」おにぎり。マークがエッフェル塔が入ったスノーグローブのことをおにぎりと呼んでいる。
 「ANNARBOR REGIONAL LIBRARY」アナーバー公立図書館。デヴィットが最初のジャンプで移動した場所。
 「EMIGRANT SAVINGS BANK」移民貯蓄銀行。デヴィットが最初に盗みに入る銀行。

街を捨てよう、映画『トレインスポッティング』

 ダニー・ボイル監督映画『トレインスポッティング(原題・TRAINSPOTTING)』(1996年公開、イギリス製作)を観た。最下層の描き方が面白い。最後まで見れる。
 バー?のトイレに駆け込んで、便器から座薬を拾うシーン。便器の中に吸い込まれる映像はCGなしの特撮?で撮っていると思われる。それが効果的で、汚い感じが生々しい。あと、ユアン・マクレガーが禁断症状に陥るシーン。ここも赤ちゃんとかが人形。それでも楽しく見れる。あと、ヘロインを注射してトブときの床に落ちていく映像。これも実写。見せ方のアイディア満載で飽きさせない。
 人里離れた駅に四人が降りる。トミーが山に登ろうとスタスタ歩いていく。スコティッシュの空気を吸おうと三人を誘ううと、ユアンがスコティッシュを卑下するセリフを並べる。絶望的な状況に押しつぶされる気持ちが吐露されていて、ちょっといいシーン。
 この人里離れた駅の停止位置を示すと思われる看板(Stopと書いてある)。白地に赤丸で日の丸のよう。一瞬、びっくりした。
 ショーン・コネリーの話題が度々出てくる。出身はこの町(エジンバラ)だと言っている。あと、イギー・ポップの話も出てくる。
 靴で家の中に入っている。外国、やっぱり、どう見ても汚い。
 ユアンの実家。幽閉される部屋に出てくるブラウン管テレビはPYE。StudioCOLOURと書かれているが、機種名なのかシリーズ名なのかはわからず。ネット上に写真が多数発見されるのでヒット商品なのかも知れない。VHSビデオデッキはPanasonicのOmnivisionと思われPV-1100、PV-1200と似ているのだけど、チューナー部分のチャンネルがボタンスイッチになっている。1100、1200はチャンネル式、ボタンスイッチのPV-1600でもない。機種がわからない。謎。
 ユアンが鏡で自分を見つめるシーンが二度ほど出てくる。ありがちだけど、カメラ目線。実写で鏡に映る自分を撮影する方法はない。カメラが映り込むから仕方ないけど、そろそろ新しい撮影方法を編み出してもいい時期なのでは?。
 ユアン、逃走シーンで車にぶつかる。その後の表情が完全に薬物中毒。ここ非常に印象的なショット。ユアンはこの作品で有名になったはず。当時、イギリス映画はぱっとしなかったけど、このあたりから盛り返してきたんじゃなかったかな。
 ロケ地はイギリスのグラスゴー、エジンバラ、ロンドンと思われる。
 今日の英会話。
 「WELCOME to Mother Superior's」修道院長の館へようこそ。ユアンたちがヘロインを注射するたまり場の壁に書いてある。
 「the worst TOILET in Scotland」スコットランドで最悪のトイレ。ユアンが駆け込むトイレの出入り口のドアにかぶせてある字幕。
 「sympathy vote」同情票。「tightrope」綱渡り。「Fire Exit」非常口。
 「It's shite being Scottish.」こんな国、くそったれだ。と訳されていた。ユアンがトミーに現状を吐露するシーンで使われる言葉。
 「methadone」メタドン、またはメサドン。薬物依存症の治療に使われる薬。ユアンが一日三回飲むことになっていた。
 「toxoplasmosis」トキソプラズマ症。トミーの死亡原因。猫からの感染症。
 「ensuite room」四人が宿泊するホテルのエントランスのガラスに書いてある。バス、トイレが完備している部屋のことらしい。

ジェニファーがミスキャスト、映画『ザ・セル』

 ターセム・シン監督映画『ザ・セル(原題・THE CELL)』(2001年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 美術、衣装、CG合成、場面転換など頑張っているのはわかるけど、なんか微妙。
 『マトリックス』とか『羊たちの沈黙』とかいろいろなものからの寄せ集めで、新鮮味はない。
 ジェニファー・ロペスがミスキャストなのでは?。ボディコンが映えるから選んだのか?。精神世界の探索に向いているキャラとも外見とも思えない。
 CAMPBELL CENTERと呼ばれる白い医療施設?研究所?。ロケ地はアメリカのカリフォルニア州、Neurosciences Instituteの建物らしい。実際に神経科学研究所が置かれていた建物とのこと。
 犯人の乗るピックアップトラックはフォードのF-150。
 思わせぶりな映像が多すぎて、途中で飽きる。特にラスト近くのジェニファーの精神世界を描いた映像が、箱庭風にさくら?。うーん、しょぼすぎ。なぜここだけ手抜きなんだろう?。
 なんと、誘拐監禁されているジュリアの救出にジェニファー、特に役立たない。FBI捜査官のピーターが勝手に精神世界に入り込んで勝手に証拠探して、自分で解決する。話の作りが雑すぎ。
 エンディング曲、中東の民族楽器とテクノポップが融合していて、ちょっと面白い。
 今日の英単語。
 「coma」昏睡。「bleach」漂白剤。「surveyor」測量技師。「cell」監禁槽、と訳されていた。小室、独房、監房、などの意。「SYNCHRONO」精神世界の中で壁にかけられている時計風メーターのメーカーまたはブランド名。「prosecutor」検事。「positive side」希望、と訳されていた。「hoist」巻き上げ機。「CARVER INDUSTRIAL EQUIPMENT」巻き上げ機のメーカー。

りんりんの死、アニメ映画『西遊記』

 薮下泰司・手塚治虫・白川大作演出アニメ映画『西遊記』(1960年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 手塚の火の鳥のような鳥が出てくる。
 沙悟浄のことを「おおにゅうどう」と呼んだりしている。沙悟浄、どもり設定。特別意味があるとは思えない。孫悟空が胃の中に入り、沙悟浄を操りダンスをさせるシーンの動きはスピード感があり楽しい。
 りんりんが山の上の「洞星三」(ちなみに読みは三星洞)に立ち寄るシーン。門が開き、出てきた石猿をみてりんりんが「あ、悟空」と言う。うーん、さっき、仙人から孫悟空という名前を授かったばかりなのに、なんでりんりんが知っているの?。悟空って名乗ってた?。
 手塚はりんりんが最後に死ぬ設定にしたかったらしい(wikipedia情報)。この映画の中で感情移入できるのはりんりんだけ。確かに今見ると、ハッピーエンドで物語が弱くなっている。

Canonのカメラ、映画『おやすみなさいを言いたくて』

 エリック・ポッペ監督映画『おやすみなさいを言いたくて(原題・A THOUSAND TIMES GOOD NIGHT)』(2014年公開、ノルウェー・アイルランド・スウェーデン合作)を観た。カブールの描写は緊張感が高いのに、家庭の描写がべたべた。見てもいいし見なくてもいい。かな。
 暗い中に光跡、ホコリの粒、ドアが開くと乾燥した土地。カメラを取り出し撮影する女。土の穴に横たわっていた女が目を覚ます。家の中に連れて行かれ化粧を施し着せられるのは、自爆テロ用の爆弾ベスト。ここまで、セリフ無しで非常に緊張感の高い映像。監督、腕はありそう。
 なのに、この戦場カメラマンのジュリエット・ビノシュがアイルランドの自宅に帰ってからが大甘で飽きる。
 夫のマーカス役ニコライ・コスター=ワルドウや娘二人が母親の帰りを心配している。で、どうもそのことで家庭内がギクシャクしていて、マーカスは離婚を考えているよう。うーん、だけどさあ、変じゃねえ。娘二人が心配するのはわかるよ。だけどニコライはジュリエットが戦場カメラマンだと知っていて結婚したのでは?。何を今更、わかりきったことを議論しているのだろう。ニコライのキャラが似非正義の味方過ぎて白ける。
 あと、洋画全般に言えることだけど、外人、とにかくベタベタしている。本当に気持ち悪い。それなのに他人に娘を保護するためにすぐに出ていけだの、ニコライもジュリエットも自己中心的なことを胸を張っていっている。こいう論理が本当に気持ち悪い。報道カメラマンや環境保護に興味がある人(ニコライのこと)だけが正義の味方じゃねえぞ、バカ。
 ジュリエットの持っているカメラはCanonのEOS-1D X、EOS-5D MarkⅢ、PowerShot G12。シュー部分をガムテで塞いでいたり、美術、芸が細かい。
 スカイランタンが出てくるシーンがある。日本だと天灯(てんとう)か。『プール』(2016/1/8掲載)にはタイの天灯、コムロイが出てきた。
 ロケ地はアイルランド、アフガニスタン、ケニア、モロッコと思われる。
 今日の英単語。
 「signature」(受取の)サイン。「technetium」テクネチウム。ニコライが調べている物質。「blackmail」脅迫。
 「Are you boring now?」飽きた?。海岸でニコライが子どもたちに訊く。「A cat has nine lives.」猫に九生あり。洋画によく出てくることわざ(例『メン・イン・キャット』2018/5/6掲載、『ティファニーで朝食を』2018/6/12)。日本と西洋で同じ認識なのが面白い。
 「NRC」ノルウェー難民委員会。NORWEGIAN REFUGEE COUNCILの頭文字。ケニア、スーダン国境付近のキャンプで、ジュリエットと娘のステフ、仕事仲間のスティングと運転手の乗る白いトヨタのランドクルーザーに書いてある。

格闘シーンはトップクラス、映画『ウォーリアー』

 ギャヴィン・オコナー監督映画『ウォーリアー(WARRIOR)』(2015年公開)を観た。格闘技ものとしても、家族映画としても面白い。おすすめ。
 ニック・ノルティの家に末っ子のトム・ハーディが訪ねてくる。会話から、ニックの酒乱のせいで家族が離れ離れになったことがわかる。
 高校で物理を教えているジェエル・エドガートン。借金で首が回らなくなり、抵当に入っている家が流れそうになる。昔取った杵柄、格闘技のアルバイトを始めるも、学校から停職の罰をくらう。その間にトレーニングを開始し、SPARTAという総合格闘技の試合に出ることにする。しばらく見ていると、ジェエルはトムと兄弟で父親のニックとは絶縁状態であることがわかる。
 一方、トムはニックに格闘技のトレーナーをしてくれるよに依頼。トムは元海兵隊であったり、戦友の妻への施しなどが描かれ、SPARTAへ出場することになる。ここ、この映画の中で唯一説得力が弱いところ。トムは脱走兵なわけだから、有名になると軍法会議にかけられるはず(結果的に拘束される)。それでも試合に出るのは、戦友の妻への送金だけでは動機が弱い。父親との仲直りが目的なら、大きな試合である必要はない。脚本の中で、ここ非常に惜しい。
 この映画が素晴らしいのは総合格闘技シーン。無茶苦茶生々しい。二人を調べると、この肉体美でなんと俳優だって。信じられない。特に、キアヌ・リーブス似のトムは筋肉量といい、ヴァンパイアのようなハングリーな顔つきといいかっこいい格闘技選手にしか見えない。いやはや、洋画の俳優は人材豊富で参る。
 さらに撮り方も非常にうまい。引きの映像だと吹き替えかな、と思われるショットが時々見受けられるけど、接近戦は本当に打ち合っているようにしか見えないし、本当に技をかけているとしか思えない。ギャヴィン、アクションシーンの撮り方、めちゃくちゃうまい。撮影はマサノブ・タカヤナギ。これまで見た映画の中で(『ウォーリアー』で2868本目)、格闘シーンはトップクラス。
 SPARTAの16人のトーナメント戦。それぞれの試合、ちゃんと見応えあり。ラスト、引き分けとかいい加減な終わり方ではなく、ちゃんと決着がつく。
 ジョエルの入場曲にBeethovenの「"SYMPHONY NO.9 IN D MINOR, OP. 125, 'CHORAL', 2ND MOVEMENT"」が使われている。
 格闘シーンが素晴らしくて、目を奪われるけど、家族の再生というテーマもちゃんとクリアーしていて、手に汗握りながらホロリとさせる作品。140分、あっという間に見てしまった。
 今日の英単語。
 「So you want to join?」入会する?。「Put your name and contact info on the card.」名前と連絡先を書いてくれ。
 「NORTH HILLS SENIOR HIGH SCHOOL」ノースヒルズ高校。ジョエルが働いている学校。「physics teacher」物理の先生。「superintendent」教育長。監督者、管理人などの意。
 「bankruptcy」自己破産、と訳されていた。倒産、破産の意。
 「The devil you know is better than the devil you don't.」知らぬ神より馴染みの鬼。喫茶店でニックがトムに言う。「You copy?」わかったか。
 「Guy hasn't been inside a school since nine eleven.」教育長は古い考え方の男だ、と訳されていた。同時多発テロ911のことを言っているのか?。
 「UFC」Ultimate Fighting Championshipの頭文字。アメリカの総合格闘技団体。ジョエルが過去に出ていたと言っている。
 「Detail, a ten hut.」一同、気をつけ。イラク、ラマディのアサド空軍基地で、指揮官が兵士に言う。detailは全体の意味で使っているのか?。a ten hutは軍隊用語で気をつけ。
 「STAIRS」階段。SAINT IGNATIUS HOSPITALの地下駐車場出入り口に書いてある。
 「kimura lock」技の名前。関節技のダブルリストロックのこと。「mixed martial arts」総合格闘技。
 「VJ day」対日戦勝記念日。Victory over Japan Dayの略。

電気式人工喉頭、映画『貞子3D2』

 英勉監督映画『貞子3D2』(2013年公開)を観た。つまらない。見てもいいし見なくてもいい。
 最初の驚かせ方が雷の大音量。古典的というか安直。
 凪役の子役が不気味とか怖い顔ではなく、どちらかというと親しみやすい。ま、後でなぜなのかが判明するけど、ここは不気味な子役を使わないと映画として意味ないだろう。もし親しみやすい子役を使うなら、二面性を見せないと。今のままだといい奴なのか悪いやつなのかどっちつかずで中途半端。見せ方、配役ともに下手くそ気味。
 パートのおばさんが意味不明。安藤兄妹とどういう関係なのかが全く説明されない。二人に家政婦を雇う経済力があるのか?。設定がデタラメ。
 無差別殺人の上に、前半の設定上は犯人が凪ということがわかっているので、怖さがまったくない。ここ話の進め方として致命的。
 森の中のかごめかごめ。倒れた女の子が井戸が出てきて怖がる場面。ここリアクションが変。怖がるということは貞子が井戸から出てくることを知っていることになるよねえ。こんな幼女がなんで貞子のことを知っているの?。井戸が出てきたら、普通、不思議がったり恐る恐る覗き込むとかが正解なのでは?。人の行動の描き方がデタラメ。
 垣内刑事?、渡部篤郎に表情や演技が似ている。大西武志という俳優らしい。ちょっと面白い役回り。
 地下鉄、前フリをしているので、大惨事が起こるのかと思ったら、単に乗客が騒ぎ出すだけ。とほほ。予算不足で大惨事の起こる設定は却下されたのかな?。エキストラが多い割にしょぼいシーン。ロケ地は群馬音楽センターか?。
 思わせぶりな意味不明ショットが多すぎて、話が全然前に進まない。飽きる。3Dを意識しているせいか、奥行きのある無駄なショットが多い。刑務所?の廊下とか、吊橋とか。
 瀧本美織の通う施設が、大学なのか何なのかわからない。大学の講堂風があるとおもうと、普通の中学や高校の教室もある。設定が適当。
 瀬戸康史の制服にHANABUSA SECURITYと書いてある。多分、警備会社で働いていて、勤務地が浅川総合病院(ロケ地は加藤学園御殿場キャンパス)という設定だと思われる。けど、働くシーンが全く出てこない。ずーっと憂鬱な顔してゴミ燃やしているだけ。働くシーンで瀬戸のキャラクターを見せればいいだけなのに。脚本、下手くそ。
 恐怖シーンの見せ方が下手くそなのがよくわかるシーン。凪が犯人だと疑い始め自宅に戻る瀧本。凪がいるので部屋に籠城する。ドアが破られる。瀧本、ベッドの下に逃げる。うーん、おかしいよねえ。窓開けたりして偽装工作してベッドの下に逃げないと、こんな狭い部屋だとクローゼットかベッドの下しか逃げる場所ないよねえ。偽装工作がないので「どうせ見つかる」としか思えない。だからドキドキハラハラがない。脚本も見せ方も、下手くそ。
 あと、怖いシーンのあとは、必ず夢から覚めるのもワンパターン。話の展開の引き出しが少ないのがまるわかり。
 田山涼成が使っている電気式人工喉頭はSECOMのマイボイスMIC-ELX0010(またはMIC-ELX0020)と思われる。
 女が座る温室は多摩市立グリーンライブセンター、海や遊歩道は伊東市城ヶ崎海岸と夕やけ小やけふれあいの里、スタジアムはフクダ電子アリーナ、がロケ地と思われる。
 エンドロールの音楽、うるさい。
 ちなみに長い黒髪が出てくる恐怖映画は『EXTE(エクステ)』(2015/2/16掲載)がある。加藤学園御殿場キャンパスは『やるっきゃ騎士(ナイト)』(2015/10/18)、『MARS マース 〜ただ、君を愛してる〜』(2016/12/3)にも出てきた。

手加減しすぎ、映画『夢千代日記』

 浦山桐郎監督映画『夢千代日記』(1985年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 吉永小百合、被爆者健康手帳を持っている。ピカの映像に余命幾ばくもないことを知る。暗い出だしで、死へのカウントダウンが始まる。
 トンネルを抜けると雪国だった、的な列車風景は情緒があり素晴らしい。乗車シーンは実写。フィルムノイズがあり、ボケた感じの映像なのが惜しい。途中、余部橋梁が出てくる。
 吉永が置屋(はる家)をしている温泉街は兵庫県美方郡温泉町。薄暗い中に水蒸気のたゆたう街は心理的閉鎖空間を作り上げていて、良い。
 配役に「チビッ子玉三郎(白龍光洋)」と出てくる。
 ヌード多数。おっぱいポロリ多数。けど、なんか必要ないような。多分、吉永の薄命との対比で裸を見せているんだろうけど、効果は薄い。正直、いらない。
 芸者遊び、お座敷芸のシーンが多い。今の邦画はこういう場面を本当に撮らなくなった。場所も金もなければ、日本舞踊を踊れる女優もいなくて、撮れなくなったのか?。
 原爆症の話題、前に見た『青春の門 自立篇』(2018/10/15掲載)にも出てきた。太平洋戦争がまだ身近だったんだねえ。
 田中好子の乗るフェンダーミラーの赤い車は三菱(MMC)のミラージュ、ハッチバック(二代目)と思われる。前田吟と名取裕子が泊まる旅館のブラウン管テレビはSHARPのタッチセンサー搭載、CT-1603に似ているんだけど、当時の資料が全然ネットに出ていない。よってメーカー、機種ともに同定できず。
 置屋の廊下、落ち込んでいる吉永の横で酔って笑っているのが樹木希林。吉永に対抗できるのは樹木。外観、演技ともにさすが。
 隠岐諸島西ノ島にある摩天崖が出てくる。北大路欣也の回想シーン。若作りがひどい。
 「私の体の中に、あなたの命を下さい」なーんて過激なこと吉永から言われたらもう辛抱タマランです。けど、目合(まぐわい)シーンが適当。ヌードなし、おっぱいポロリなんてまるでない。首なめ問題発生。作品中に出てくる裸はいらないから、ここで吉永のヌード見せろよ。
 なんか、本当に邦画は吉永を使えないというか、手加減しているというか、腫れ物に触るみたいな撮り方で、彼女の良さを全然引き出せていない。
 吉永作品は『キューポラのある街』(2015/11/8)が最高で、後は箸にも棒にもかからない作品ばかり。別の時代に生まれていれば、ハリウッド映画に出ていたかも知れないのに。飼い殺しが残念。
 老婆心ながら、作品中に出てくる「ピカ」とはピカチュウじゃなくて原子爆弾のことだから。

杉田のおっぱいポロリ、映画『青春の門 自立篇』

 蔵原惟繕監督映画『青春の門 自立篇』(1982年公開)を観た。杉田かおるファンなら見る価値あり。
 SLの走行シーン。前照灯がものすごく暗い。こんなものなかのか?。
 大学構内(ロケ地は早稲田大学)。学生服に学帽、米軍基地拡張反対の垂れ幕、デモ、テーブル兎の路上販売、売血、青線赤線、下宿、ブックバンド、腰に手ぬぐい、演劇(劇団べリョースカ)と当時のファッションや風俗は一応おさえてある。
 ちなみにテーブル兎の路上販売が出てくるのは『My Back Pages』(2014/12/23掲載)。ブックバンドが出てくるのは『ノルウェイの森』(2015/5/18)、『キューポラのある街』(2015/11/8)、『That's カンニング! 史上最大の作戦』(2016/1/13)、『ねらわれた学園』(2016/2/10)、『就職戦線異状なし』(2016/4/2)、『ろくでなし』(2016/6/4)、『地下鉄(メトロ)に乗って』(2016/8/20)がある。
 撮影は割と雑。売春宿一竜でおこる刃物振り回しシーンとか、学生運動の隠れ家、歌声喫茶とか、舞台風の演技と見せ方で、今見るとかなり古臭い。
 照明も昔のテレビドラマ風。渡瀬恒彦の目合(まぐわい)シーン。部屋の中、煌々と明かりがついている。いくら何でも。
 佐藤浩市のボクシングトレーニングシーン。縄跳びの飛び方が両足飛びで素人っぽい。試合は細かい編集で見せるのではなく、カメラを揺らしてごまかしている感じ。エンドロールにはボクシング指導として具志堅用高の名前がクレジットされている。
 女優陣は見る価値あり。まず、桃井かおり。ヌードはないけど、肌が小麦色で野性味も溢れている。城戸真亜子、若くてスレンダー。杉田かおる。顔の肌荒れが目立つ。けど、田舎娘だからいいのか。ヌードとおっぱいポロリあり。肉感的で見る価値あり。
 杉田が歌声喫茶で歌うのは「ぼんぼの子守唄」。筑豊地方の歌だと説明している。

尻軽妻に呆れる、映画『間奏曲はパリで』

 マルク・フィトゥシ監督映画『間奏曲はパリで(原題・LA RITOURNELLE)』(2015年公開、フランス製作)を観た。妻のキャラが雑すぎてつまらない。見てもいいし見なくてもいい。
 フランス、ノルマンディーのコー地方で牛のシャロレー純血種を飼育販売している夫婦の物語。隣の家でパーティーをしている若者たちに興味を示した妻のブリジットことイザベル・ユペール。調子の良いスタンにのぼせてしまい、夫のジャン=ピエール・ダルッサンに皮膚科の病院に行くと嘘をついてパリへ単身旅行。パリで働くスタンの店(American Apparel)を尋ねる。ま、当然だけど、おばさん扱いをされて、振られてしまうイザベル。
 これで少しはこりたのかと思ったら、今度は同じホテルで知り合ったデンマーク人の男ジェスパーとデート。観覧車、見世物小屋、挙句の果にホテルの部屋までノコノコついていく。もう尻軽すぎて呆れ果てる。恋愛に寛容なフランスならこういうのが普通の女性像なのか?。日本ではこういう女を尻軽とか、バカ女とか言うだけど。国が違うと認識まで違うのか?。謎すぎ。
 牛の飼育農家という設定は非常に良いんだけど、服装がオシャレすぎ。特にイザベルが農業やっているとはとても思えない。リアリティーライン低すぎ。牛の出産シーンがあるのは良い。
 イザベルの胸の湿疹?が、全然物語に絡んでこない。重大な病気の前兆だとか、仕事との関係とか、そういうことは一切ない。単にパリや死海への旅行の口実になるだけ。ものすごい付け足し感。
 豆腐、しいたけ、などの日本語や日本人観光客が時々出てくる。
 農場で働くレジスのバイクはPEUGEOTのVogue。ジャンの車はモーリスのミニ、トラベラー。後部の窓が木枠という非常に特徴的な車。
 息子がトランポリンの演技を見せる場面がある。道化の格好で無言の一人芝居になっていて、ちょっと面白い。ジャンがレストランでヒレ肉かランプ肉かで揉めるシーンも面白い。
 ジェスパーの歯の講演会まで顔を出すイザベル。もう本当にこいつ何なんだ。単なるバカなのか?。それならそういう風に描け。
 今日の外国語。
 「cincin」「salute」どちらも乾杯の意。イタリア語と思われる。「skal」こちらはデンマーク語の乾杯。
 「HALAL」ハラール。パリの夜、イザベルが入るファストフードの店のガラスに書かれている。イスラム法上で食べることが許されている食材や料理があることを表示しているらしい。
 「MUD AREA」泥エリア。死海に立っている看板に書かれている。
プロフィール

FC2USER172171IPA

グブリー川平(かびら)
おすすめ映画の紹介は
毎月15日と末日
【使用機材】
プロジェクター BenQ HT2550M
スクリーン ファーストスクリーンMB-80W(ビーズ)
ヘッドフォン BOSE Quiet Comfort 25

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示