前半と後半が別の話、映画『海難1890』

 田中光敏監督映画『海難1890』(2015年公開、日本・トルコ合作)を観た。前半と後半が別の話。特に関連性なし。見てもいいし見なくてもいい。
 小舟、着物の女が乗っている。なんか座っている位置がすごく高い。そんな不安定な乗り方するかなあ?。重心が高くなって転覆の恐れがあると思うけど。もしかして撮影用?。
 トルコと思われる設定の外人。水面に絵の具を垂らして紙で写し取っている。トルコが発祥の地と言われる絵画技法のマーブリングか?。
 話の進行が遭難を予想されるような展開になっている。まあ、歴史的な事実だからしょうがないけど、乗組員は遭難するために出たわけではないので、ここは普通に撮るべきなのでは?。
 CGわかりやすい。特に海や船はほぼすべてCG。日本のロケ地は串本町大島か?。
 トルコ人のムスタファとべキールが対立する理由がわからない。何か過去に因縁でもあるのか?。外人で顔も似ているので、すごい混乱する。日本、トルコともに演技はオーバーアクション気味。特に船の中は過剰。なのにムスタファが息を吹き返すシーンはほぼノーリアクション。うーん、何が見せたいのかよくわからない。
 トルコの民族弦楽器SAZ(サズと思われる)が出てくる。演奏シーン、舞踏シーンもあり。
 裸を期待させるシーンがあるけど、夏川結衣の足だけ。サービスひどすぎる。竹中直人、意味深に出てくるけど、全然物語に絡まない。
 日本で遭難して助けられてからのムスタファのキャラが意味不明。英語話せるのに話さない。仲間との会話シーンもない。ただの偏屈男にしか見えない。
 急に1985年のイランのテヘラン。フセイン(ニュース映像で出てくる)の停戦合意破棄でイラン・イラク戦争が激化。テヘランにいる日本人の国外脱出が描かれる。
 忽那汐里とムラト、見つめ合うシーンが長い。永島敏行、太っている。
 日本人を救援機に乗せるためムラトによるMEHRABAD INTERNATIONAL AIRPORTでの演説。てっきり昔、日本の漁民がトルコ人を救出した話をするのかと思ったけど、別になんの関係もない。前半と後半の話、同じ映画にする必要性ある?。

とにかく暴力で解決、映画『水戸黄門』

 山内鉄也監督映画『水戸黄門』(1978年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 山道、先を急ぐ栗原小巻と東野英心。追手との距離は目視できないのに、「気づかれました」だって。今見ると、展開が強引ですごい。
 採石場のような窪地に小屋。どこかで見たようなショット。戦隊モノと同じ。今も昔もジャンルが変わっても日本の邦画はずーっと同じ撮り方だとわかる。
 煙を見て里見浩太朗と大和田伸也がかけつける。鍬?を持っていて、野良仕事のようだけど、二人共一体全体こんな山の中で何をしていたんでしょうか?。謎すぎ。中谷一郎も来る。火事の小屋に風車を投げる必要がまったくない。中谷もこんな山の中で何していたんだろう?。探索のトレーニング?。状況が全くわからない。
 敵は刀なのに素手で戦う里見と大和田、すすごい。最後まで見るとわかるけど、とにかく争いごと、揉め事の解決は暴力。いやはや、これまでテレビドラマを見ていたけど、気が付かなかった。ご老公御一行、権威を振り回すかなりの暴力集団。
 安部徹など、悪役の面構えが素晴らしい。定型だけど、出てきた瞬間に悪そうな絵になるのはすごい。ハナ肇、谷啓、植木等はニセご老公一行役でコメディーリリーフ。
 仮面をかぶり一個の太鼓を数人で代わる代わる叩く御陣乗太鼓が出てくる。急に栗原、単独行動、捕まる。ここ全く意味不明。話、雑すぎ。
 三船敏郎の殺陣、黒澤明映画に出ていた頃に比べるとかなり落ちた感じ。良いのが竹脇無我。外観と同じく身のこなしがスマートできれい。
 今日の日本語。
 「賂(まいない)」賄賂のこと。遠藤太津朗がニセご老公一行に二百両を渡す。

ほぼ駄作SF列車閉鎖空間もの、映画『スノーピアサー』

 ポン・ジュノ監督映画『スノーピアサー(原題・SNOWPIERCER)』(2014年公開、韓国・米・仏合作)を観た。話、デタラメすぎ。ほぼ駄作。
 字幕とナレーションで「生物は絶滅した」と言っているのに、列車が走っている。冒頭だけですでに話の整合性がまったくない。画面を見ながらただただ埴輪顔。
 最後尾の列車、汚しは雰囲気あり。無理して褒められるのはここくらい。ほかはほとんどデタラメ。
 死体安置用と思われるスライド式の冷蔵庫?のようなものが出てくる。引き出しを引き出すと中からソン・ガンホ。むっくり起きる。寝るためのスペースなのか、冷凍冬眠なのか、はたまた刑罰?なのか、全く説明がない。本当にこいう後出しジャンケン的な話の展開がひどくてただただ飽きる。
 車窓、CG感ばりばり。超安っぽい。あとは列車内部ばかり撮る映画なのに、なんで三カ国で合作するんだろう?。この作品の制作陣は頭が悪いのか?。
 急に透視の話。ソンの娘役コ・アソンが列車の向こうを透視する。なんで?そんな能力があるの?。その上、全く役に立たない。床下の子供見つけたのはあれもしかして透視なの?。意味不明すぎて埴輪。
 列車の兵隊?。斧の刃の部分を魚の腹に差し込んで血をつける。まじない?。これまた説明も前フリもないので意味不明すぎ。またまた埴輪。
 とにかくスローが長い。何度もアクションシーンでスロー。飽きる。
 橋を超えたら新年。なぜ列車の移動と時間の新年がシンクロするのか?。この列車は光の速度で移動しているの?。話がバカすぎて、もう本当に飽きる。
 時々出てくる日本語、寿司を食べるとか、本当にいらない。
 メイソン総理役ティルダ・スウィントンと女教師役アリソン・ピルはキャラが立っていてちょっと面白い。
 最終ドアを前にしてクリス・エヴァンスがドアを足蹴にして暴れだす。バカすぎ。ドアの前でクリスとソンが長話。バカすぎ。
 人類最後のタバコなんだって。温室で栽培すればいいだけなのでは?。列車内部のシステムに出たらめな部分多すぎ。
 まず、冒頭でも書いた生物が絶滅したのに列車が動いているのはなぜ?。線路の保守点検は誰がしている?。チキンとか豚肉がぶら下がっていたようだけど、どこで飼育しているの?。上流階級の人がたくさん出てきたけど、どこで寝ているの?。まさか雑魚寝とか?。あと、なぜ最前線の銃に弾を込めないの?。本当に設定が色々バカすぎる。
 死んだはずのスーツの男、起き上がる。なんで?。本当にデタラメすぎ。
 先頭車両でごちゃごちゃしている間、二両目で上流階級?の若者の侵入を食い止めているソン。先頭車両にソンが頑張っている緊張感がまるでない。
 クロノールと呼ばれる麻薬?。後に爆弾に使われるんだけど、前フリがないのでただただ後出しジャンケンなだけ。本当に話の作りが雑。
 裏切り者がいたのと、クリスがエド・ハリスに取り込まれそうになる心の揺れは描かれている。ここがあるから駄作ではなくほぼ駄作かな。
 列車が脱線後の雪山の風景。ここだけ合成がきれい。なんか本当に今更な感じ。
 銃撃戦でクリスの銃はVz61スコーピオン、エドの部下と思われるスーツの男Vlad Ivanovが使っているのはLuvo Arms LA-15と思われる。
 今日の英単語。
 「an environmental group」環境保護団体。「global warming」温暖化。
 「ALL LIFE BECAME EXTINCT」生物は絶滅。
 「Now isn't the time.」時を待て、と訳されていた。今はその時ではない。クリスが攻撃タイミングを図っているときの言葉。
 「protein block」最後尾の列車の人々が食べている食料の名前。外観は黒い羊羹のよう。後にわかるけど、原料は虫。
 「PROPERTY OF WILFORD INDUSTRIES」列車の壁のマークに書いてある。propertyは所有物の意。WILFORD INDUSTRIESは列車を開発した会社の名前。ウィルフォード役はエド・ハリス。
 「KRONOLT」クロノール。説明がまったくない。多分、麻薬だけど爆弾にもなる、主人公たちに都合のいい物質。そのくらいの映画。
 「Put that useless gun down.」役に立たない銃をおろしなさい。ティルダが兵隊?たちに言う。
 「We need your help.」私達はあなたの助けが必要。クリスがソンに言う。最初は通訳機を使うけど、その後は普通に英語と韓国語で喋り合っている。なんか、本当にあちこちデタラメ。
 「sleeping car」寝台車。『ナインスゲート』(2018/9/11掲載)では寝台車をsleeperと言っていた。sleeperの方が口語的らしい。
 「clairvoyant」透視者、天眼通、千里眼。急にクリスがコに訊く。付け足し感ばりばりで、ものすごく不自然な会話。
 「A fucking long one.」すごく長い。コがトンネルを見て言う言葉。
 「surrender」降伏。「We go forward.」前へ進む。

吐いてばっかり、映画『シマウマ』

 橋本一監督映画『シマウマ』(2016年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 不良、チンピラ役、耳たぶつるつるの竜星涼が大根気味。斜め上を見上げる表情が無理していて、コメディーに見える。ミスキャスト。
 高橋メアリージュン、つかまって意識があるのに騒がない。後に裏切り者だとわかるんだけど、ここでは騒ぐべきだよねえ。あと、脚のやけどはどうなった?。フェイクということ?。映像もCGだし。
 竜星がヤクザを殴っているだけなのに須賀健太の手下が嘔吐。あのー、別に殴っているだけじゃん。サイコ野郎須賀の手下なのにそのくらいのことで吐くの?。その後も吐くシーンが何度も出てくる。ワンパターン。アクションシーンは可もなく不可もなし。グロいシーンは作り込んだショットもあり痛そう。ただし、ものすごく安っぽいCGは興ざめ。蜂の巣とか。
 「鍵は閉めないで下さい」「はとが入ってきますので戸は常にきちんと閉めて下さい」と病院の屋上に出るドアに張り紙がある。邦画初、屋上の設定がきちんとしている。洋画だと『ハングオーバー!』(2018/1/16掲載)がホテルの屋上を正確に描写している。屋上って出入り自由じゃないから。
 高校時代?の回想シーン。須賀、高校生に見える。回収屋のサイコ野郎の役もなかなかいい。役柄や演技の幅が広い。日南響子が高橋と似ている化粧をしているから、てっきり入れ替わったと思った。なんか見せ方、設定、下手くそ気味。
 オーディオが意外にいい。緊張感を演出する低域がぶるんぶるん鳴る。墓での読経も生々しい。ちなみに福士誠治の家にあるオーディオセットはSONYのHDDコンポCMT-E300HD(W)と思われる。
 ズボン履いているのにションベンを漏らす描写が変。ズボンにしみるだけじゃなくて、通常のおしっこのように弧を描きながら液体が出ている。やりすぎて恐怖の表現になっていない。
 日南響子が二人いる設定も意味不明。いてもいなくても別に。
 路上を歩いていると福士に襲われる竜星の手下三人。竜星を探すとビルの外階段に佇んでいる。なんで?。竜星、わざわざビルの内階段を使い登って外階段に出てきたの?。マメというか暇というか。設定がデタラメすぎ。
 後半、福士が出てきてから、話がどんどんデタラメに。回収屋の仕事の依頼はシマウマこと加藤雅也から受けるんじゃないの?。福士がらみの仕事は吉田という太った潜りの医者?からの依頼だよねえ。なんで仲間はみんなそこをスルーなんですかねえ。
 福士が出てきてから、映画は前半と後半が別の話のようになっている。結局、演技も顔も渋い福士が回収屋になるまでを描けば良かったんじゃない?。動機も理由も全部揃っているし、演技もちゃんとしているし。脚本の主人公間違いと、ミスキャストでかなり出来損ないになってしまっているように見えるけど。

色々宣伝臭い、映画『ミニミニ大作戦』

 F・ゲイリー・グレイ監督映画『ミニミニ大作戦(原題・THE ITALIAN JOB)』(2003年公開)を観た。真面目に作られているけど、どこかで見たような展開。見てもいいし見なくてもいい。
 シャーリーズ・セロンが最初に乗っている車はオールドミニ。ミニクーパーと思われるけど、黒いドアミラーや前輪のオーバーフェンダーはミニ1.3Lクーパーに似ている。後半出てくる三台はBMW MINI、フロントのライト周りのデザインから初代と思われる。まあ、本当によく出てきます。まるでMINIのCMみたい。それにしてもMINIの分類はわかりづらい。もう少し系統立てて、きちんと整理しているサイトはないものなのか?。
 イタリアのベニス、水路に面している家の一階(一部水没)に船を収納する部屋がある。へー、こういう造りになっているんだあ。初めて見た。
 金塊強奪の見せ方、割と丁寧。フェイクを見せておいての、本物は別にある、という仕掛けにもまんまとはまってしまった。観客を騙す見せ方はちゃんとしている。水路内でのモーターボートでのおいかけっこ、結構、迫力あり。
 シャーリーズが盗賊の仲間になることで、メンバー紹介。これ以降に二回目の盗みの計画と実行に移る。ジェイソン・ステイサムが出ているので、本当にどこかで見たような映像。倉庫の中で模擬逃走経路を作りドライブテクニックを磨くシーンは『ワイルド・スピード MEGA MAX』(2018/5/4掲載)にそっくり。ただし、このMINIによるトレーニングは生かされない。MINIの走行シーンを見せたいだけなのが、まるわかり。
 ハリウッドと思われる市街地でのカーチェイス。こういうの本当に邦画だと撮れないねえ。金もなければ場所もない。多分、地方自治体から警察組織まで許可を出さないんだろうなあ。だから韓国で撮影したりする(例『アイアムアヒーロー』2016/11/2掲載)。何が訪日観光客の倍増だよ。何がクールジャパンだよ。バカすぎる。
 路面が陥没して地下鉄トンネル内に装甲車が落ちてくるショットは迫力あり。その後、BMWのバイクとBMW MINIのおいかけっこが延々と続く。
 これまたこういう映画にありがちだけど、警察、一切出てこない。手荷物受取用ベルトコンベア(carousel?)の前で騒いだり、交通管制センターに自己主張の文字映したり、緊張感がなさすぎて、白ける。
 イタリアで使っているレーザー距離計はライカのDISTO。マーク・ウォールバーグが潜水中にはめている腕時計はCASIOのG-SHOCK。セス・グリーンが欲しがるオーディオ機器はNADのT770 digital decoder。調べてみると日本だとAVアンプと呼ばれるもののよう。盗賊にしては欲しがるモノが小粒すぎ。あと、セリフでBurr Brown DACSとも言っている。セスの乗る黄色のバイクはDUCATIの748。ジェイソンが乗っている車はBMWの850iかな?。倉庫内、モス・デフの作業台の上のラジカセはAIWAのCSD-FD73。
 ロケ地はイタリア、カナダ、アメリカのペンシルベニア州フィラデルフィア、カリフォルニア州ロサンゼルス、などと思われる。
 今日の英単語。
 「What the hell are you doing?」気は確かか?、と訳されていた。仲間と思っていたエドワード・ノートンが銃を取り出したので、マークが言う言葉。what the hellは信じられない、ときによく出てくる。一体全体、何してくれているわけ?、という強い気持ちが出ている。
 「carson security system」エドワードの家のセキュリティーシステム。調べてみるとアメリカのカリフォルニア州にある実在の会社みたい。なんか宣伝臭い。
 「ACTORS DO IT / ON "CUE"」役者(と思われる)が乗っている車に貼られているステッカー。「役者、芝居中」の意味か?。
 「nappy」縮れ毛。「napping」居眠り。セスがnapsterの語源を説明するときに使う単語。
 「Thanks for coming so soon.」すぐ来てくれてありがとう。エドワードの家の守衛が、変装しているシャーリーズに言う言葉。日常生活で使えそう。
 「avm processor」エドワードの家のでかいテレビの裏を覗いたシャーリーズが言う。調べてみるとAnthemのAVアンプみたい。それにしてもAVアンプの話題が出すぎ。これも宣伝臭い。
 「I'm confused, my English・・・」英語が下手で、と訳されていた。古物商?宝石店?のロシア人がエドワードに言う。I'm confusedで迷っている、戸惑っている、の意。
 「Don't stare.」ジロジロ見るな。「What did this man look like?」どんな男だった?。「I need a favor.」頼みがある。「holy spirit」霊感。
 「Give us the flag.」行こう、と訳されていた。金塊を積んだ車が横を通り過ぎたときに、マークが仲間に呼びかける言葉。

迫力のカメラ目線、映画『殺人の追憶』

 ポン・ジュノ監督映画『殺人の追憶(英語題・MEMORIES OF MURDER)』(2004年公開、韓国製作)を観た。1980年代、韓国の警察捜査状況と女性暴行殺人犯行の謎が絡み合って面白い。
 頭を垂れる稲穂、一面に実る米。農道、子どもたち。トラクターにひかれた荷車に乗る顔の丸いおっさん(ソン・ガンホ)。側溝の中を覗く、死体。ここでやっとソンが刑事だとわかる。映像から受ける印象は日本の60年代っぽい。
 死体の女性、ウジやコバエがわいている(CGか?)。その割に肌がつやつやしてきれい。
 タイプライターと思われる機械で書類を作成する。英語のタイプライター?、韓国語のタイプライターがあるのか?。
 とにかく野次馬が殺人現場を荒らす。警察の初動捜査がなおざり。土手から滑るシーンが何度か繰り返される。天丼で可笑しい。
 チョン・ミソンの部屋にあるブラウン管テレビはSAMSUNG、機種わからず。ソンたち刑事が使うマイクロカセットレコーダーはSONYのMICRO CASSETTE-CORDER M-9。殺人課?のフロアにあるモノラルラジカセはGold Star TCR-231と機種名が読み取れるが、調べても全くデータが出てこない。ソンが使う横長カメラはPREMIERと書かれているがこれまたデータ全く無し。刑事が使う車はDAEWOODのMAEPSY。
 訓練空襲警報のサイレンが鳴り灯火管制がしかれるシーンがある。こういうところを見せられると異国だと思う。ソンがチョンの膝枕で耳かきしてもらうシーンがある。ここは逆にアジアっぽい。
 ソウル市警?から来たキム・サンギョン。別所哲也に似ている。都会から来た刑事なのに、最初の登場シーンで農道歩いているのはどうなんだろう?。設定、かなり強引。
 検死で死体を詳細に見せてからの焼肉への場面転換、無毛症の話の後、銭湯へ場面転換、など、映像のつなぎだけで笑いやグロテスクさを作り出している。なかなかうまい。
 犯人を追い詰める採石場。ロケ地はどこなんだろう?。迫力あり。
 夜の車運転シーン、撮り方、割と雑。ソン、河川敷に寝転びながら点滴静注。チョンが医療関係?の仕事をしているようだけど、うーん、なんか映像として変。
 チョン、夜の山道で女子高生?とすれ違う。互いに黙って通り過ぎる。うーん、ここも不自然。田舎なんだから、もう少し会話なりなにかがあるだろう。学校と街との位置関係もわかりづらい。
 女子高生の殺人事件、急に別の刑事が調べている。なんで?。犯人と疑われたパク・ヘイル。手錠をかけたまま立ち去る。いいのか?。
 ラジオ局へのリクエストは必ず曲をかけてくれるとは限らない。リクエスト曲が運良く流れても雨とは限らない。犯人はラジオの曲を聞いて犯行を決行しているのか?。パクはなぜ同じ曲をリクエストし続けるのか?。なぜ放送局は同じリスナーの同じ曲を採用し続けるのか?。ここのあたりの描き方、都合良すぎ。
 ラスト、犯人が誰なのかは明かさない有耶無耶系。
 今日の英単語。
 「DNA fingerprint」DNA指紋。返送されたDNA鑑定結果に出てくる単語。DNA鑑定は時代とともに発展しDNA fingerprinting(DNA指紋法)は第一世代(1985年)の技術らしい。韓国で鑑定できないので、ソンたちは証拠(付着した精液)をアメリカに送っている。

赤ちゃん泣かせ過ぎ、映画『七人のおたく』

 山田大樹監督映画『七人のおたく』(1992年公開)を観た。色々程々、見てもいいし見なくてもいい。
 映画冒頭、中尾彬がマリルハウシャン?から赤ちゃんを奪うシーン。赤ちゃんをかばったり、中尾がマリルを足蹴にするアクションがもっさりしている。冒頭からこれだと、かなり期待薄。
 中学?高校?の校舎の屋上と思われる場所。ダンスしている男子二人の横にあるラジカセはSONYのCFS-99。
 無線オタクの浅野麻衣子が持っている無線機はSTANDARDのV/U FM TWIN BANDER C550。これで消防無線を傍受している。アナログの良き時代ですな。
 この無線機の映像にJJYのタイムカウント音と男の声をかぶせている。JJYを流しながらC550をワッチしているということなのだろうか?。
 江口洋介の使うパソコンはアップルコンピュータ。Macintosh Plus、Macintosh PowerBook 170などを使っている。乗っている赤い車はフェラーリのテスタロッサ。
 助手席の山口智子が先に下りて、後から追いかけて江口が山口のカバンを渡すシーンがある。もしかしてこれ、当時流行っていたカバン持ち男子の行為をやっているのかな。いたねえ、バブルの頃。彼女の小さいカバンとか持って彼女の後ろついていく男。当時の若い人、なんでこんな惨めな行動していたんだろう?。若さとは恐ろしい。
 江口の開発しているソフトの名はSIM KITE。Quick Timeとかマルチメディアとか出てくる。マルチメディア、聞かなくなったなあ。あんなに騒いだのに。映画のエンドロールにソフトウェア関係の会社名が多数出てくる。
 山口を観察者としてオタク四人を映像で紹介するシーン。正直、しょぼい。旅館の中ですごくこじんまりしている。特にガンアクションはエアガンとはいえ迫力がなさすぎる。洋画と比べると完全におもちゃ。
 南原、演技がどうこう言う前に顔が怖い。内村、得意?のカンフー?。壁蹴りバク宙など技や肉体美も見せる。山口、露出多めの服。黒の水着姿もちょっとある。浅野、意外なことに存在感ある。調べると出演作品を見ている。けど覚えていない。
 時代を反映したキャラ設定だけど、今と比べると浮沈が目立つ。アイドルオタク。ますます地下化、拡散化、広がりすぎてもうそろそろ腐りそう。ガンマニア、ミリタリーマニア。サバイバルゲームも静かに流行っている。彼らの最終目標は銃社会?。無線オタクは余命幾ばくもない。インターネット、デジタル化、携帯電話、ノイズの増加などで、電波を追い求める動機も意味も環境もなくなりつつある。パソコンオタクは、状況は拡大拡散しているが、パソコン自体に意味がなくなりつつある。ハードはよりブラックボックス化していじる楽しさは減少、ソフトは個人で開発なんて聞かなくなった。今の時代一人でプログラミングしていたらハッカー(クラッカー)と間違われそう。フュギュアも今も継続中。
 コミックマーケット、しょぼいアイドルのコンサート、など、今でも連綿と邦画に登場するシーンが、すでに描かれている。文化的な記録映像の意味はあるかも。
 ジオラマ製作風景が出てくる。そういえば『MIND GAME』(2016/9/11掲載)で箱庭療法という心理治療(セラピー?)が描かれる。だから、南原と内村と益岡徹が共同でジオラマを作るのは、意外に意味があったりする。
 ラストは割と後出しジャンケン多め。計画部分をちゃんと見せてないので、何が計画通りで何がハプニングなのかがわかりにくい。山口の乗るフライングボートが中尾の漁船に追いかけられるシーンも見せ方がうまくないのではらはらドキドキがない。後から出てきた南原たちのボートと遭遇するけど、空で旋回していたのか?。
 ラスト、赤ちゃんが母親と再会する感動的なシーンなんだけど、赤ちゃんが泣きすぎて可哀想に見える。
 ロケ地は東京都の伊豆大島泉津と思われる。

日本でそんな暇はない、映画『ラストベガス』

 ジョン・タートルトーブ監督映画『ラストベガス(原題・LAST VEGAS)』(2014年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 マイケル・ダグラスの家。窓の外は大海原、なんだけど合成。こんなところで手抜き、改め映画的省略。
 電話なのに三人で話している。へー、グループ通話機能があるんだあ。知らんかった。
 四人の男がバチェラーパーティーでラスベガスへ。『ハングオーバー!』(2018/1/16掲載)、『SiREN』(2018/1/30)がバチェラーパーティーを扱っていた。邦画にまったくないジャンル。結局、馬鹿騒ぎが見せ場になるので、映画としては薄っぺらい。
 モーガン・フリーマンの寝室にチューナーアンプ一体型のレシーバー、YAMAHA CR-450がある。
 ラスベガスのタクシーの屋根にある看板、でかすぎる。デザインがかっこ悪いし空気抵抗が大きすぎ。街全体がいろいろ大味。
 STRATOSPHEREの屋上にあるアトラクション、X-Streamが出てくる。最前の座席にカメラがあり、乗り物がせり出すとタワーから放り出されたような映像。反射的に画面を見ているこちらも足元に力が入る。
 モーガンの持っているスマホはSprint(電話会社)、ケヴィン・クラインの携帯電話はLGのLX610(電話会社はSprint)と思われる。
 EARTH,WIND & FIREの「SEPTEMBER」が流れる。懐かし〜。
 エンドロールによるとロケ地はアメリカのジョージア州アトランタ、ネバダ州ラスベガスと思われる。
 今日の英単語。
 「Noble Stag」四人が大切に取っておいたスコッチウイスキー。
 「temporary」一時的な、臨時の。
 「Clayton residence.」モーガンが電話に出るときに名乗る言葉。
 「I got nothing.」ノーコメント、と訳されていた。マイケルが葬式のスピーチで求婚したことを知ったケヴィンが言う。
 「bachelor partie」wikipediaによると「新郎が独身最後の夜を同性の友人と過ごすパーティーのこと」らしい。日本だと結婚式前にそんな暇はない。
 「Captain Sunshine」気難しがり屋、と訳されていた。ロバート・デ・ニーロに誰が電話するかで揉める場面。ロバートのことをこの隠語で呼んでいた。
 「Pleasure」ケヴィンが妻から渡されるコンドームの商品名。調べたけど見つからないので、架空の商品名と思われる。
 「WENT ON a church retreat.」モーガンが家に書き残すメモの文面。キリスト教用語辞典によればretreatとは「一定期間、静かなところで黙想や聖書の学びなどの宗教的修養を行なうことを目的とした集会」のことらしい。
 「Let go of the handle.」手をはなせ、と訳されたい。モーガンが車の外からドアノブを引っ張るので解錠できずにあせるケヴィンが言う言葉。
 「permanent scowl」仏頂面、と訳されていた。permanentは永続的な、scowlはしかめっ面。
 「I got to pack.」荷造りする。「schmuck」くず、と訳されていた。嫌な奴、バカ、間抜け、変人、などの意。
 「It's a gray area.」微妙なところ。
 「TAXI STAND」タクシー乗り場。5 Passenger Maximumという注意もある。
 「Put your hands up.」DJレッドフーの掛け声。両手を上げろ。警察もよく使う言葉らしい。
 「Papa Don't Preach.」お説教はゴメンよ。マドンナの曲名。
 「naptime」昼寝の時間。
 「CIRQUE DU SOLEIL ZARKANA」看板が出ている。シルク・ドゥ・ソレイユのメンバーが四人のパーティーに参加する。
 「immature」未熟。「wrong way」逆方向。「prostate」前立腺。

Family Mart、映画『私の頭の中の消しゴム』

 イ・ジェハン監督映画『私の頭の中の消しゴム(原題・내 머리 속의 지우개)』(2005年公開、韓国製作)を観た。いわゆる病気+恋愛もの。恋愛バカ映画ではないけど、見てもいいし見なくてもいい。
 コンビニ(ファミリーマート)で缶コカ・コーラを買い、コーラと財布を忘れるソン・イェジン。ま、その後、アルツハイマー病であることが判明するから忘れるのはいいけど、そのまま店を出てしまう。店員は何しているの?。韓国ではよく起こることなのか?。脚本、バカすぎ。日本ではありえない。
 ソンの務める会社TNGTに、背が高いモデル体型のけばいアンナという女がいる。演じているのはイ・ソンジン。存在感があるのにその後、全然物語に絡んでこない。恋の対抗馬として面白いのに。残念。
 理容店、失恋と髪を切ることを絡ませた会話が出てくる。韓国にもあるんだねえこういう話。日本だけだと思った。
 チョルス役、中村雅俊と福山雅治を足して二で割ったようなチョン・ウソン。4WDの車の中、角材やスコップが転がっている。窓ガラスが割れたためゴーグルと溶接面をかぶってドライブ。映像として面白く見せようとしている。
 チョンの仕事場の建築現場。駐車されたトラックの列や生コンの流し込みなど、生々しい。
 ソンの女友達四人、チョンの男の友人三人。これまた全然活躍しない。ただの風景なだけ。屋台での飲み会。会話が意味不明。後に出てくるカーテンをあけるとチョンがいるとか、こういうところは稚拙な感じ。
 チョンの読んでいる本は「MARIO BOTTA」。スイスの建築家ですな。チョンが建築士試験を受験する。実技会場では平行定規。チョン、家の中でT定規を持っているショットがある。2005年はまだCADではないのか。ちなみに平行定規が出てくる映画は『さまよう刃』(2015/6/21掲載)、『アルゴ』(2018/4/19)、『スペース カウボーイ』(2018/7/14)がある。
 肉体労働のことを「どかた」と言っている。日本語の土方と同じ発音。韓国語は似た言葉が多い。
 ソンと父親との関係が、若干気持ち悪い。ソンのキャラ設定。失恋すると化粧が変わる。病気のことを話さないとか、アジア的な女性像なことはわかるけど、韓国映画も女性の描き方はこのくらいなのかとちょっとがっかりした。この古臭い感じが日本の観客に受けるのか?。
 レストラン、ソンの家族とチョンが食事するシーン。BGMにショパンのプレリュード第7番イ長調 作品28-7が流れる。真剣なシーンなんだけどソンの父親が太田胃散を飲むんじゃないかとハラハラする。
 TNGTのバスケ選手?を使った写真撮影。カメラはHASSELBLADの503CX。病院の先生が使うマイクロカセットレコーダーはSONYのM-88、テープはMC-60。
 ソンのアルツハイマー病の描き方、症状がまだらに起こるのはわかるけど割と雑。とっくに社会生活無理だと思うけど。周りが気づくのも遅い。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2018/9/22)も遅かったなあ。
 重箱に食事を詰めている。なんか沖縄の墓参りみたいで懐かしい。韓国ドラマのこういうところが、日本で受けるのか?。
 バッティングセンター、ファミリーマートが何度も出てくる。離婚届が出てくる。韓国は戸籍があるから離婚届もあるというわけなんだ。部屋中にメモ。なんかどこかで見たような手垢の付いた風景。ありがち。
 ソンが施設に入っているということはお金はどこから?。父親が出しているのでは?。父親知っているのにチョンに黙っているということ?。
 エンドロールに原作は読売テレビのドラマ「ピュアソウル」と出る。

臨死体験?、映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』

 ラース・フォン・トリアー監督映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク(原題・DANCER IN THE DARK)』(2000年公開、ドイツ・デンマーク製作)を観た。ミュージカル映画と思わせて恐怖映画。臨死体験だと思ってみると怖い。
 オープニングのゆっくりと移り変わる模様(デザイン)、長すぎ。
 ビョーク、弱視からほぼ失明する設定。線路沿いを歩くとか、指でコップの中の水位を確認する、など、めくら描写が細かい。ビョーク、めくら演技うまい。びっくり。なぜ他の作品に出ないのか?。
 この作品の中で、かわいそう設定になっているけど、うーん、どうなんだろう。頑固だったり、偏屈なキャラはわかるけど、相手の心理を読まない(読みきれない)行動、割としているよね。ピーター・ストーメアの車を断っておきながら、その目の前でデヴィッド・モースの車には乗るなんて、相手に失礼すぎ。
 ビョーク、金は貸さないけど、お金を持っていることは伝える。別に恋愛感情を抱いているわけでもなさそうなのに、ピーターにだけ素直に話すのも奇妙。まあ、映画だからしょうがないけど。
 前半の工場(J. ANDERSON Tool. Co.)内部、プレス機の前に立つビョークがいつ機械に挟まれるのかと、めちゃくちゃ怖い。『マシニスト』(2018/8/5掲載)の工場内部と同じ勝負。
 工場内部でダンスシーンが挟まれるけど、普通に働いている人も見切れるので、すごく不気味。これもしかしてビョークが見ている臨死体験なのでは?と想像を巡らせてしまう。そのくらい、映像が不穏。
 あと、列車を使ったダンスはアイディア勝ち。ここでもビョーク以外のダンサーがゾンビ(死者)に見えてしまう。これ本当に臨死体験の瞬間に見たビョークの映像のつもりなのでは?。別の角度からも見れるというのはそれだけ力のある映画だという証拠。
 撮影は手持ちカメラ風。普通は画面ががちゃがちゃ動いて駄作になるのだけど、この作品はドキュメンタリー映像に見えるように画質などを工夫していて、撮影はうまい。
 貧乏人が搾取される構造は辛辣。ピンチを自ら招いている点と真実を話さない(主張しない)のは、めくら(身体障害者)だから設定されたキャラのようでお涙頂戴的。
 特に疑問なのは真実を伝えると病気の進行が進むという息子の病状。目の遺伝病なのになんで病気だと知ると病状が悪化するの?。ここ、ビョークが死刑になるかならないかの瀬戸際のキモの問題だけに、話が飲み込みづらくて若干白ける。
 周りの人たちがビョークの目がほぼ見えなくなっていることに気がつくのが遅すぎる。裁判シーンでビョーク側の意見が述べられない。国選弁護士だからという説明があるけど、ここ雑すぎる。真実を言わないから周りがどんどん混乱しているようにしか見えない。結局、身から出たサビ、なのでは?。
 刑務所の寒々とした描写、うまい。ドキュメンタリー風の映像効果もあり、絞首刑へのカウントダウンが怖い。甘さを排除した悲しい救いのないラストも良い。
 サイトIMDbによるとロケ地はスウェーデン、デンマーク、アメリカ、などらしい。
 今日の英単語。
 「Rust and women are the same.」サビと女は一緒。ピーターがデヴィッドに言う、自分の父親の口癖。rustは(金属の)サビ。
 「I'm going blind.」失明する。「It's a family thing.」遺伝、と訳されていた。「I'm prepared.」決心した、と訳されていた。prepareは準備する、用意する、などの意。「hanging」絞首刑。
 「I don't understand. In musicals・・・why do they start to sing and dance all of a sudden?」ピーターがビョークに尋ねる。全くそのとおりだと思う。ミュージカル映画は歌とダンス部分で停滞するのがきつい。それに映画という嘘の上に、歌と踊りまで嘘を重ねられると感情移入が著しく損なわれる。

Lincoln Town Car、映画『リンカーン弁護士』

 ブラッド・ファーマン監督映画『リンカーン弁護士(THE LINCOLN LAWYER)』(2012年公開)を観た。裁判映画。先を読ませない展開で引き込まれる。面白い。
 冒頭、映像、音楽ともにスタイリッシュ。
 主人公の弁護士はマシュー・マコノヒー。裁判所で袖の下を渡す。弁護料を嘘を言ってつり上げる。取材陣を仕込んで後でテープの買い取り料金を山分けする。などなど、汚い手を使い金のためにしか動かない弁護士として描かれる。
 けど、ライアン・フィリップの弁護を引受、自分がはめられていることに気が付き、犯人を追い詰めるため、誤審を正すために働くところが面白い。多面的なキャラをマシューうまく演じている。
 登場人物は非常に多い。一応、登場人物はほぼ最後に役割を果たして団円する。脚本、なかなかこっている。
 半分は裁判劇なので専門用語が頻出。事件も数件にまたがり展開も速い。ただし、二度見るとでかい穴がある。ライアンと被害者レジー・カンポ役のMargarita Levievaの再現映像が食い違っている点(ドアのチェーンロックと二人のおかま)を調べないのは可怪しい。レジーが部屋から逃げ出さないで取り調べを受けているのも可怪しい。証言が食い違っている点を調べればすぐに解決するはずなのに、煙に巻いている。あと裁判で証言しているレジーの顔が綺麗すぎ。殴られた痕ぐらい残すメイクをしたら?。
 ちなみにマシューの乗る車は運転手(アール)付きのLincoln Town Car 1987と思われる。ナンバープレートは「NTGUILTY」(無罪)となっている。
 マリサ・トメイの家にあるラジオはTivoli AudioのModel One、法廷で監視カメラ映像を見るブラウン管テレビはSONYのTrinitron(機種わからず)。マシューの仕事部屋、机の上にメカニックなラジカセがあるけど、メーカー、機種ともにわからず。このラジカセ、ショットが変わると位置が変わる。微笑ましいミス。
 ロケ地はアメリカのカリフォルニア州ロサンゼルス、と思われる。
 今日の英単語。
 「NO ADMITTANCE / BEYOND THIS POINT」ここから立入禁止。
 「How much time do you need?」いつまで?。
 「business card」名刺。「investigator」調査員。
 「tracer anklet」追跡用脚輪。保釈されたライアンが足首につけている追跡装置。GPS発信機本体は別にあるはずだけど、映画の中では出てこない。新型は一体型なのか?。『ワイルドスピード』(2018/2/3掲載)にもこの装置が出てくる。
 「hold on」待て。「pee」おしっこ。「custom made」特注品。
 「homosexual」同性愛の人。「faggot」ホモ、ゲイ、など女っぽい男性に対する蔑称。homosexualかfaggotかで議論する場面がある。基本的な違いがわからないので何に揉めているかがわからない。十把一絡げ、同じでいいじゃねえ?。
 「LOS ANGELES COUNTY DISTRICT ATTORNEY」ロサンゼルス郡検事局。
 「JAIL AREA / CALIFORNIA STATE PRISON」ひとつの看板にjailとprisonの二つの似た言葉が入っている。違いは?。サイト「英語発見日記」に詳しく書かれている。
 「colt woodsman」銃の名前。マシューの部屋からなくなっている22口径の銃。後にライアンの母親が使う。
 「bailiff」廷吏(ていり)。「Remove the jury.」陪審員を外へ。「You were splendid.」見事だった。
 「You got more balls than a chinese ping pong tournament.」図々しい奴だ、と訳されていた。中国が卓球で強いことの皮肉なのか?。
 「free」無料。「repeat customer」お得意様。

点字より白紙の方がいい、映画『ザ・ウォーカー』

 アルバート・ヒューズ監督映画『ザ・ウォーカー(原題・THE BOOK of ELI)』(2010年公開)を観た。穴多めの出来損ない。見てもいいし見なくてもいい。
 核戦争?、戦後の荒廃したアメリカという設定。セピア色のフィルターがかけられた映像。荒んだ街の風情は作り物っぽい。映像、美術ともに微妙。
 貨幣経済ではなく物々交換。銃、オートバイ、iPod、サングラス、あり。後出しジャンケンのように車も出てくる。水がすごく貴重品として扱われいているのに、手押しポンプで水筒に水を入れるシーンが雑。ソラーラ役ミラ・クニス、外なのにサングラス外している。デンゼル・ワシントン、弾が当たったり当たらなかったり。弓矢、持っていたり持ってなかったり(折りたたみ式?)。初対面で手のひらを確認する行為の説明がない。映画全体を通して設定、見せ方に一貫性がない。
 荒野の中の一軒家、蓄音機から流れる曲はANITA WARDの「RING MY BELL」。懐かし〜。
 一軒家前での銃撃戦。ここから見せ方が下手くそなのがわかる。
 まず、箱型の爆発物。レイ・スティーブンソンが拾い上げると爆発物だと気づく。その箱、その場に置いて逃げる。行動がバカすぎ。普通、投げてから逃げるでしょう?。アクションの見せ方が、間抜け。
 あと、これ駄作にありがちだけど、建物の正面からしか攻撃しない。緊張感がなくて本当に白ける。
 ミラが車の中で暴れて車を奪うシーン。いつの間にかレイが刺されている。狭い車内でそんな長い剣をどうやって腹に刺した?。かなりデタラメ。
 最大にひどいのが、ミラが車で引き返し一軒家に着いてから。車を家の前に止めるのだけど、撃たれて倒れたはずのデンゼルを探すシーンをちゃんと見せない。車から出て家の中に入ってそれだけ。見せ方、バカすぎ。ここすごく大切なシーンだよねえ。つまりデンゼルの超能力(目的のために守られている)の不死を見せないといけないシーンなのに、見せ方が下手くそ過ぎて、ミラが何しに来たのが全然伝わらない。
 更に酷いのが、ミラが歩いているデンゼルを見つけるシーン。撃たれても歩けるデンゼルを見ても、ミラ、全然驚かない。生死の心配もしない。バカすぎ。ミラはまだデンゼルの能力を知らないのに、なんで普通の対応なんでしょうか?。脚本、下手すぎ。手抜きしすぎ。
 ボートの上のデンゼル。腹の銃創の手当のためガーゼをラクトテープで巻いておさえているんだけど、Tシャツの上からテープを巻いている。もうバカすぎ。あのー、そんな巻き方だとずれるよねえ。小学生でもそんなことしないよねえ。バカすぎ、間抜けすぎで、笑える。
 ゲイリー・オールドマンが奪った聖書。開けてみると白紙と思いきや、点字。なんで?。デンゼルの顔のアップ、目のアップもあるけど、デンゼルもめくらってこと?。だとするとこれまでの行動と整合性がないよねえ。
 点字であることは、ジェリー・デュヴァル似のジェニファー・ビールスに読むことを拒否される以外に意味がない。設定がものすごくつまらない。白紙にすれば、単なるフェイクとデンゼルが最初に覚えたことをずーっと諳んじていたというキャラ設定にもなるのに。脚本、ひねりすぎて完全に滑っている。
 デンゼルの墓、川石のような丸い大きな石にEliと刻まれている。墓石って最初は本当に単なる石だったんだねえ。初めて気がついた。
 ミラ、デンゼル風の格好で元の街に帰ることに。うーん、別にミラがウォーカーになるわけでもないから、そんなファッションいらないと思うけど。
 ロケ地はアメリカのニューメキシコ州。
 今日の英単語。
 「Can't do that.」断る。
 「It's not your concern.」お前には関係ない。デンゼルが自分に言い聞かせるように言う。
 「That's the good stuff.」いいねえ。「Get it filled.」満タンにしろ。「straight to the point」単刀直入。「I was born this way.」生まれつきよ。
 「It' a flower of light in a field of darkness〜」デンゼルがミラに口ずさむ。Johnny Cashの「Greystone Chapel」の歌詞だと思われる。
 「ABSOLUTELY NO TRESPASSING」絶対に立入禁止。一軒家の前の立て看板に書いてある。「WATCH for CHILDREN」子供に注意。壊れたトラックのバンパーに書いてある。ここでのwatchは見るではなく注意する、の意と思われる。
 「It's good for the soil.」良い肥料になる、と訳されていた。the soilは土地、土、などの意。
 「Do for others more than you do for yourself.」人のために尽くせ、と訳されていた。
 「What's your business?」なんのようだ?。
 「I have a King James Bible in my possession.」聖書を持っている、と訳されていた。King James Bibleは欽定訳聖書(国王の命令により翻訳された聖書)のことらしい。in my possessinで私の所有している。

セックスセラピー?、映画『ドン・ジョン』

 ジョセフ・ゴードン=レヴィット監督映画『ドン・ジョン(原題・DON JON)』(2014年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 主人公ジョン役ジョセフ・ゴードン=レヴィット、祈りの言葉を唱えながらウエイトトレーニング、整理整頓きれい好き、車の運転が荒く喧嘩っ早い、女好き、ポルノ動画好き、オナニー好き、教会に行く、家族との食事を欠かさない、とまあ、几帳面だけど暴力性もある女好きな男というちょっと面白いキャラ設定。ジョセフ、一応そう見える。
 パソコンを開きポルノ動画を見ようとするとずーんという低音を歪ませた音。これが何度も何度も繰り返される。結構笑える。本人は充実していると言うけど、やることが同じオナニー生活を繰り返すだけ。それを印象づけ強調する音が面白い。
 ポルノ動画を見ていて、男優の場面で射精してしまう、などのオナニーあるあるが出てくる。これもちょっと笑える。
 映画館のロビーで、ジョセフとスカーレット・ヨハンソンとのキスシーン。カメラ、二人の周りを回るよねえ。なぜなんだろう?。これ以外の表現はまだ生み出せていないのかなあ。ベタすぎる定番表現でありショット。カメラの旋回による酩酊する感じがキスの感覚と同じなのか?。
 キスして触りまくっているのに目合(まぐわい)は駄目らしい。外人、よくわからない。スカーレットのヌード、おっぱいポロリなし。洋画も出し惜しみがあるんだ。ポルノ画像はいっぱい見せるのにねえ。
 ジョセフの部屋にある液晶テレビはVIZIO。アメリカのメーカーみたい。
 妹役ブリー・ラーソンのキャラが笑える。最初から出てくるけど、ずーっとスマホ見ながら喋らない。ラスト近く、やっと喋ると急に核心をついたことを言う。そのためだけに配役されていて、見せ方、面白い。
 ジョセフと父親がスカーレットのおっぱいが本物かどうかを話すシーンがある。美容整形、豊胸アメリカらしいセリフ。映画的な天丼ギャグ多め。教会での懺悔を何度も繰り返す。告白すればすぐ許される。これもアメリカ的。
 スカーレット、高飛車でジョセフが自分で部屋の掃除をすると言うと、そんな恥ずかしいことはやめなさいと言う。かなり金持ちの家の生まれなのかと思うけど、スカーレットの生活は描かれない。ここ説得力がまるでない。
 説得力と言えば、ジョセフの職業はバーテンダーということになっているけど、仕事のシーンは一瞬だけ。大学の講義を受ける風景と家の食事と教会、あと、遊び歩いているだけ。バーテンダーでそんな楽な生活ができるのだろうか?。ここもイマイチ。
 外人、すぐ怒る、すぐ仲直り。バカに見える。
 ジョセフの乗る車はシボレーの二代目シェベルSS、ジュリアン・ムーアが乗っている車はJeepの4ドアモデルのラングラーJKと思われる。
 今日の英単語。
 「Wait a minute.」ちょっとまって。
 「moneyshot」顔射、と訳されていたけど、調べてみると射精シーンのことらしい。「tits」おっぱい。「ass」お尻。「blowjob」尺八。「cowboy」騎乗位。「doggy」後背位。
 「You're fucking retarded.」とろとろ走るな、と訳されていた。retardedには知恵遅れの、という意味もあるらしい。
 「The Church of Saint Anthony of Padua」ジョセフ家族が通う教会の名前。ロケ地はアメリカのニュージャージー州ハッケンサックらしい。調べてみたけど情報は一件しか見つからなかった。本当に教会なのか真偽不明。
 「TiVo」HDDと訳されていたけど、正確には家庭用ビデオレコーダーのこと。アメリカでは動詞化するほど有名な機材らしい。
 「SPECIAL SOMEONE」ジョセフとスカーレットが見る映画のタイトル。この劇中劇の中にアン・ハサウェイが出ている。
 「love at first sight」一目惚れ。
 「Barbara what?」バーバラという名前を教えてもらったあとに姓を訊くときの言葉。
 「pretty hot」エロい。ジュリアンが「Forar for Sode Brigitte」というタイトルのDVDをジョセフにプレゼントする。
 「history」(ブラウザーの)履歴。「bother」悩む、心配する。「quitting」断ち切る、と訳されていた。やめる、終了、などの意。
 「I lose myself.」のめり込む。lose oneselfで自分を見失う、夢中になる、没頭する、などの意。
 「Barbara and I split up.」バーバラと別れた。split upで夫婦が別れる、離婚する。「She drop you?」彼女に振られた?。
 「Have faith, my son.」信じなさい。懺悔部屋の牧師?がジョセフに言う言葉。
 「Think for a second.」冷静に考えろ、と訳されていた。
 「Don't call me anymore.」もう電話しないで。

酔っぱらいコント、映画『RAILWAYS』

 錦織良成監督映画『RAILWAYS』(2010年公開)を観た。列車の撮影は丁寧でときに迫力あり。それ以外は見てもいいし見なくてもいい。
 中井貴一などの列車運転シーンあり。実写なのか合成なのかわからないほど車窓自然。ロケ地、島根県の風景も美しい。
 本仮屋ユイカのキャラクターが雑。そんな両親に意見できるほど行いのいい娘なのか?。全然描かれていませんけど。病院の外で大声で騒ぐって、バカだろう。
 奈良岡朋子が一人で住んでいたと思われる一軒家。庭木の手入れがすごい。家の中もきれい。行商もして畑もやっているにしては庭が綺麗すぎ。造園業を入れて庭の手入れをするのもキャラとの整合性がないような気がするけど。
 急にばたでん(一畑電車株式会社)の社員になると言い出す中井。会社をやめるのも急、その後、ばたでんに退職届を出すのも急。この辺の展開、割と安直。
 高島礼子、妻として物分りが良すぎ。基本、出てくる人、みんな人格者。そんな中、中本賢のみ、奈良岡の余命が短いことを廊下で会った本仮屋に話してしまう。会話、バカすぎ。
 京王研修センターで電車運転士になるための研修シーンは初めて見た。軌道自動自転車も出てくる。これも初めて見た。モノレールしか走ってない県の人間には鉄道関係は物珍しいものばかり。
 酔っ払いと中井のコント、面白い。酔っぱらい役、オーバーアクションが映画だと効果的。これ芸人のネタになるのでは?。それとも作家が書いたコントなのか?。
 ハーブの忘れ物ってなに?。単に高島が病院に来ていたことを中井に知らせるためだけの設定。雑に付け足しすぎ。
 阿部秀司、鉄道、医療シーン、夫婦、松任谷由実の曲、と『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』(2018/9/14掲載)と作りのパターンが似ている。もしかして寅さんとか狙っているの?。
 祭事のホーランエンヤのシーンが出てくる。エンドロールを見ると伝統ホーランエンヤ馬潟地区櫂伝馬とある。

唾吐き唾かけ、映画『息もできない』

 ヤン・イクチュン監督映画『息もできない(原題・똥파리)』(2010年公開、韓国製作)を観た。怒りの根源的なエネルギーを感じる。おすすめ。
 ヤン・イクチュンが通う甥の家の近くの売店。ブレーカーが野外にむき出しになっている。雨の日は漏電とか感電とかしないのか?。韓国の電気の配線、怖すぎる。
 多部未華子の顔をしゃきっとさせたようなキム・コッピ。若いのに(多分)面構え落ち着いている。
 とにかくあっちもこっちも家庭内暴力。ちゃぶ台返しを久しぶりに見た。日本では絶滅危惧種。「韓国の父親は最低だ。家族の前ではキム・イルソン気取り」という表現は秀逸。
 チョン・マンシク、お笑いの渡辺謙といった風貌。輪郭以外、顔、すごく似ている。
 暴力シーン、実際に殴ったり蹴ったりは見せない。観客に想像させるタイプ。
 とにかく、カメラを手持ちのように動かす。暴力シーンや、野外の引きの映像など、わからんでもないけど、やりすぎ。
 キムの通う学校。チャイムの音がサラウンドする。
 キムが食事するとき、使ったスプーンと箸をテーブルの手元に置き、食べるときに取って一口食べ終わるとテーブルの上に戻す。これの繰り返し。食器類を手に持ってはいけないのかなあ?。へー、韓国の食事マナーって不思議。
 子どもたちが木の枝を持ってちゃんばらごっこ。これまた日本では絶滅危惧種。いやはや、1960年代の邦画を見ているよう。子供の持っている枝が本当にヤンの目にあたるシーンあり。なんか生々しい。
 ヤンの心の底からふつふつと湧き上がる抑えがたい暴力衝動の表現が素晴らしい。敵味方、気質、素人、仲間、家族、友人、上司、後輩、などなど、とにかく関係なく暴力をふるう。通行人、警官も餌食になる。
 時々あるんだけど、警察の存在を「意図的に」消して物語をすすめる映画。こういうのはマイナス。犯罪を犯しているのに街中を普通に歩いているのが不自然に見える。ラストの、暴力の連鎖はわかるけど、殺人罪で捕まらないのはなんで?。
 韓国、死体を前にして泣きすぎ。多分、泣き女の風習が残っているからだと思うけど、日本で見るとただのオーバーアクションに見える。
 エンドロール、ハングル文字の名前、三文字が多い。取り立て屋、プレイステーション。

断熱塗装その後

audioroof

 上の写真は車庫スラブに断熱塗料を塗り、一ヶ月経過したところ。
 実はふゆー(手抜き)して下地のシーラーを塗っていない部分もあったのだけど、見事に断熱塗料が剥がれ始めている。いやはや、手抜きはいかんな。水で薄めたのも剥離を早めた模様。

 教訓1、断熱塗装は下地が大切。塗装面の清掃とシーラー塗装は入念に。
 教訓2、断熱塗料は薄めてはならない。缶を開けたら多少雑でもいいからローラーでぱっぱっと塗ってしまうのが吉。

 断熱塗装、塗装前と塗装後の車庫内の天井、壁温度の比較は後ほど。正直、劇的に変わった。データ見たらどぅまんぎる(驚く)よ。

適当タイムトラベル、映画『メン・イン・ブラック3』

 バリー・ソネンフェルド監督映画『メン・イン・ブラック3(原題・MEN IN BLACK 3)』(2012年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 できの悪いタイムトラベルもの。ラストに泣かせシーンがあるけど、ウィル・スミスの子供時代をトミー・リー・ジョーンズが知っているとなると『メン・イン・ブラック』(2018/5/6掲載)の前提が崩れる。まあ、そのくらいのレベルの映画です。
 同じタイムトラベルものでも『ミッドナイト・イン・パリ』(2018/9/16掲載)と比べると差は歴然。
 アメリカのフロリダ州ケープカナベラル空軍基地アポロ打ち上げを中継するテレビを見る家庭が出てくる。見ているブラウン管テレビは一軒目がMOTROLA、二軒目がSEARS(Touch in Tuneの文字?)、三軒目がZENITHではないかと思われる。機種は全くわからない。
 ウィルの腕時計はHAMILTONのベンチュラ、クロノグラフ。ウィルとリーが乗る車はFord TAURUS SHO。
 打ち上げるロケットから逃げる際は緊急脱出用ロープウェイで地上におりるウィルとトミー。調べたら本当にあるんだあ。結構原始的。
 現在から過去にタイムトラベルする際は手順を踏むのに、帰りはすぐ現代に戻ってしまう。雑というか適当。まあ、この映画にこった描写は誰も求めてないか。
 グリフィン役マイケル・スタールバーグ、なんか独特の雰囲気ある。調べたら、今、超活躍している。
 Filmed at Kaufman Astoria Studios, Queens, and Steiner Studios Brooklyn, New York.ロケ地はニューヨーク州にあるカウフマンアストリアスタジオ、クイーンズ区、ブルックリンのステイナースタジオと思われる。
 今日の英単語。
 「You complete me.」よくやった、と訳されていた。ボリス・ザ・アニマルが虫?に言う言葉。『ザ・エージェント』(2018/3/10掲載)では愛の告白として出てきたらしい。
 「funeral」葬儀。「eulogies」弔辞、と訳されていた。
 「Mind your own business.」大きなお世話だ。ウィルがリーの過去を訪ねると、リーの返答がこれ。
 「ACCESS RESTRICTED」アクセス禁止。「ACCESS DENIED」あっクセス拒否。
 「temporal fracture」時空破壊、と訳されていた。temporalには時間の、という意味の他に側頭、の意味もあるみたい。temporal bone fractureで側頭部骨折という意味になるらしい。
 「proximity warning」接近警報。「ALWAYS / GOING OUT OF BUSINESS!」年中、閉店大売り出し。「the way down」下降。タイムトラベルのためにビルから飛び降りること。
 「It's hidden.」畳んである。オープンカーの幌は畳んであることを言っている。
 「What kind of work do you do?」職業は?。警官がウィルに訪ねる。60年代は人種差別が激しいので、車や服装についていちいち質問する。
 「ROMAN FABULIST」語り部ローマン。fabulistは寓話作家、嘘つきという意味があるみたい。洋画を見ていると遊園地やサーカス会場で、半畳ほどの四面開放の小屋に人や人形が入っていて、コインを入れると喋りだすという見世物がある。ウィルたちがかけつけるCONEY ISLANDの小屋に書いてあるのがこの言葉。
 「May I see your watch?」時計見せてもらえる?。マイケルがウィルに尋ねる。ウィル、腕時計の現在時刻を答える。マイケルが見たかったのは懐中時計の方。
 「aerogynamically flaw」空気力学的欠陥。「Rolaids」Chattemが製造する胃腸薬。マイケルから奪った箱の中に入っている。
 「You don't need me anymore.」僕はもう必要ない。マイケルがウィルと別れるときの言葉。

タイムスリップもの、映画『ミッドナイト・イン・パリ』

 ウディ・アレン監督映画『ミッドナイト・イン・パリ(原題・Midnight in Paris)』(2012年公開)を観た。豪華なロケ地、意外な展開、失恋映画なのにほのぼの。おすすめ。
 安藤玉恵似のレイチェル・マクアダムスのファッションは綿のワンピース。身体の線が出るし微妙に透けていてエロい。
 レイチェルの両親と友人二人からお味噌扱いされるオーウェン・ウィルソン、キャラと配役がピッタリ。
 意外なことにタイムスリップもの。場面転換も自然でびっくりした。ウディ、腕あるわあ。
 ロケ地はフランスのパリ(Filmed on location in Paris, France)、観光地はもちろん、モネ美術館は迫力あり。白い空間にカラフルな絵、SFのよう。
 過去の有名作家や画家がたくさん出てくる。その中にルイス・ブニュエルがいて、オーウェンが映画のヒントとなる設定を話すシーンがある。これ未見だけど『皆殺しの天使』の話をしていると思われる。
 レイチェルの父親に雇われた探偵がオーウェンを追い道に迷った先に笑った。ウディってコメディなんだねえ。これまでウディの作品を全然見てこなかったので知らんかった。
 ラスト、我が道を行くことを決意するオーウェン。失恋映画なのに清々しくほのぼの。けど全体を通すと辛辣。恋愛映画嫌いにこそ絶対のおすすめ。
 今日の英単語。
 「sorbone」キャロルがソルボンヌ大学のことをソルボーンと言ってしまう。その後、レイチェルがsorbonneと訂正する。
 「Dior」キャロルが持っている紙袋の書かれいる。ファッションブランドChristian Diorと思われる。
 「It is divine.」素晴らしい。61年ものワインを飲んだキャロルの感想。divineは主に女性が使うらしい。
 「You should take a cab.」タクシーを拾ったほうがいいよ。「You'll get lost.」道に迷うから。徒歩で帰るというオーウェンにレイチェルがアドバイス。
 「You wouldn't pull any punches?」手加減しないでね。pull punchesで手加減する。手加減しない、という表現はpull no punchesもあるみたい。wouldは丁寧な依頼で使われているのかな。
 「We're all bored.」みんなうんざりしている。
 「laverie」フランス語でランドリー。過去(1890年代)のPOLIDORが現在(2010年)はコインランドリーになっている。
 「Let me just jump in.」乗せてくれ。過去へ行ける古いプジョーに乗り込むときにオーウェンが言う。後に「I jumped in the shower.」と使っている。
 「babbling poetic」たわごと、と訳されていた。「rhinoceros」サイ。「pedantic gentleman」知識人ぶる男。観光ガイドがマイケル・シーンの印象を語るときに言う。
 「He just looks at me.」あきれた、と訳されていた。レイチェルがオーウェンのパリでの行動を否定する言葉。he dosn't look at meではないのか?。私を見てくれるならいいと思うんだけど。
 「Cheap is cheap.」レイチェルの母ヘレンの口癖。主語のcheapは値段が安い意味のチープ、形容詞のcheapは質が悪いことを言っていると思われる。日本語だと、安物買いの銭失い、かな。
 「This is remarkable.」素晴らしい。オーウェンのプレゼントを見たアドリアナが言う言葉。
 「You lead the way.」案内してくれ。「antibiotics」抗生物質。
 「I'm not going back.」僕は帰らない。「We're breaking up.」私達別れるわ。break upには夫婦が離婚する、別れる、などの意味があるみたい。

学校の先生?、映画『裏切りのサーカス』

 トーマス・アルフレッドソン監督映画『裏切りのサーカス(TINKER TAILOR SOLDIER SPY)』(2012年公開、イギリス・ドイツ・フランス合作)を観た。役者もロケ地もいいけど、つまらない。見てもいいし見なくてもいい。
 1973年設定のブタペスト、イスタンブール、パリなどが出てくる。古い街並みなど映像の雰囲気は非常に良い。俳優はゲイリー・オールドマンやベネディクト・カンバーバッチなどキャラの濃い俳優が渋い演技をしていて、こちらも落ち着いて見れる。
 けどねえ、話が全く面白くならない。イギリスの秘密諜報部(通称サーカス)にモグラ(二重スパイ)が入り込んでいるとして、その調査をゲイリーが中心となって始める。
 で、調査するんだけど、最初から幹部の五人が怪しいということが示されるために、スパイが絞られてしまっているし、調査部全体は単なるさくらで疑う必要もなくなる。犯人当てのはらはらドキドキが最初から小さい。
 さらに調査することで危機を回避できるとかの、はらはらドキドキがない。ブタペストに送られるジムは拉致すれば済むだけの話なのになぜか撃たれる。ここのシーン何度も出てくるけど、最後まで意味不明。リッキーという男も出てきてソ連側のイリーナを助けてくれ、なんてお願いするけど、全然本筋に絡んでこない。早くスパイを見つけないと、命が危ないとか、犯罪が行われてしまう、などの手に汗握る展開なんてものが、まったくない。単に幹部連中の腹の探り合いがセリフ多めで進行するだけ。
 正直、二回見た。一回目、つまらなかったけど、なぜつまらなかったかがわからなかった。二回目、登場人物が多く、諜報活動で煙に巻いているだけ、脚本の出来が悪いのでつまらないということがはっきりした。
 ラジオが4、5台出てくるけど、メーカー、機種ともにわからず。Lanton & Sons AutosにあるのはRobertsのラジオだと思うけどなあ。ソ連側とのやり取りをする建物に設置されているオープンリールデッキはREVOXのA77と思われる。リッキーが押し入るフランスの諜報部の部屋にある小型ブラウン管テレビはVictorの5T-26と思われる。ベネディクトが運転する車はシトロエンのDS。停車すると車体が沈み込む。
 ジム、生きていて帰国している。学校の先生みたいだけど、キャンピングカーで生活している。設定が変すぎて、最初、回想映像なのかと勘違いした。諜報部員が目立ちすぎるだろう。撃たれたり拷問されたという傷はどうなった?。バカすぎ。
 あと、ベネディクトがホモだとか、ジムとコリン・ファースが視線だけで会話するとか、男色風味が邪魔でいらない。ジムがコリンを射殺する。親友なのかホモなのかはっきりしてほしい。
 あと、顔が出てこないゲイリーの妻のアン。思わせぶりなだけど、最後まで話しに絡んでこない。こんなんばっかり。
 格闘や銃撃戦などのアクションシーンはほぼなし。犯人を突き止める推理とか証拠がためもなく、真相をゲイリーが大臣に話し始める。あと、二重スパイの一人がペラペラ喋ってアジトやスパイの関係性がわかる。謎解きの面白さがまったくない。
 テレタイプ端末が出てくる。電動機械式タイプライターの印字音がかっこいい。すごいニュースが飛び交っているように思える。映像の刷り込みは怖い。ちなみに似たような装置が出てきたのは『オートマタ』(2018/9/7掲載)。こちらはドットプリンターだった。
 エンドロールに、Filmed on locations in Hungary, Turkey, England and Inglis Barracks, Londonとある。ちなみにロケ地のイングリスバラックは1904年に建てられた軍事施設らしい。
 今日の英単語。
 「mole」モグラ。the moleで二重スパイを指している。
 「leaky ship」水漏れ船。leakyには秘密を漏らしやすい、という意味がある。スパイのいるサーカス内部を皮肉っていると思われる。
 「greedy boy」欲張り。「carry on」続けろ。「double agent」二重スパイ。「beggar man」乞食。「thief」(暴力を行使しない)泥棒。強盗はrobber。
 「DO NOT DISCONNECT」サーカスビルのマイクロフィルムリーダーの横に書いてある。接続を解除するな、という意味だと思うけど。
 「Hand those out.」配ってくれ。ジムがノートの束を机の上に置き、生徒に配るよに言う。
 「The Hunchback of Notre Dame」ノートルダムのせむし男。『シャレード』(2018/7/27掲載)にも出てきた単語。どちらの作品の字幕も正確に訳されていない。「せむし男」を気にしすぎ。日本の映画関係者、デタラメすぎ。
 「REMEMBER TELEPHONE TALK IS NOT SECURE」電話での会話は安全ではないことを忘れるな。サーカスビル、資料室の壁のポスターに書いてある。
 「Hold on, please.」お待ちください。電話で相手を待たせるときの決まり文句。
 「Wicked wicked, George.」悪い人ね、ジョージ。医者から止められているというのに、酒を見せるゲイリーに対して、コニーが言う言葉。wickedで不道徳な、意地悪な、などの否定的な意味だが、肯定的な意味でも使われるらしい。
 「Give me the address.」住所を教えろ。「If I can.」構わんよ。
 「ticker tape」電信機、と訳されていた。本来の意味は紙テープのこと。ファストフード?でゲイリーと事件について議論するときにベネディクトが使う単語。テレタイプ端末から打ち出される暗号文のことを言っているのか?。
 「THE FUTURE IS FEMALE」未来は女性がリードする、という意味か?。情報受け渡し場所の建物。その横の壁に手書きで書かれている。余談だけど、アリックス・ドブキンというミュージシャンがこの言葉を書いたTシャツを着ていて有名になったらしい。

増毛?、映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』

 蔵方政俊監督映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』(2011年公開)を観た。撮影丁寧。一応、最後まで見れる、けどラストはずっこける。
 富山地方鉄道と風景の描写が素晴らしい(ロケ地は富山県か?)。雪山を背景に線路、手前に広がる田んぼ。故郷、を思い浮かべるとそのひとつに必ず出てくるであろう、原風景的な映像。
 定年前の電車の運転士が三浦友和(勤務地は南富山駅)。電車の運転ショット多数。引きのショット、アップのショットなんでもあり。車窓を見ても違和感がない。すべて実写なのか?。それほど電車運転風景が自然。運転の手順も映像で見せているし、電車関係の画は映画的にすばらしい(鉄道に詳しくないので技術的なことはわからない)。
 妻役余貴美子が家を出たので三浦が弁当を持っていない、とか、中尾明慶がマスターコントローラーとブレーキのハンドルレバーを引き抜く動作で彼の成長を見せるとか、映像、脚本ともに丁寧に作られている。
 離婚届が出てくる。『60歳のラブレター』(2018/9/13掲載)にも出てきた。定年と離婚は邦画の流行りなのか?。さすがに洋画に出てこないのがこの離婚届。アメリカだと財産分与が決まればサインして終わりのよう。アメリカはサイン、日本は届け出までが勝負なのは同じ。
 宇奈月温泉のりばへの案内板が上下逆さまになっている。なんで?。
 写真家になりたかった三浦の持っているカメラはPENTAXのフィルム式一眼レフと思われるが、機種わからず。
 三浦、不自然なほど髪の毛が多い。『彼のオートバイ、彼女の島』(2015/9/13掲載)では頭頂部分が薄くなりかけていたような気がするけど。もしかして増毛?。
 三浦の曰く有りげな同級生として出てくる仁科亜季子。うーん、なんか違うんだなあ。候補を出そうと思い65歳の女優を調べたけど、これまたうーん、だった。選手層が薄いというか、、、。
 土手の斜面での三浦と余との助け合いシーン。かなりわざとらしい。ベタすぎて、見ているこちらが恥ずかしくなる。
 余の医療行為のシーン。手を抜かず撮っている。三浦の回想に余の若い頃が出てくるけど別の女優。こういうところは難しい。『60歳のラブレター』ではちゃんと見せないことで逃げていたけど。
 三浦のラストラン、音楽の使い方がうまく(音楽・Nick Wood)、ここなかなか感動的で泣かせる。蔵方、うまい。
 ラスト、がっかり。『60歳のラブレター』と同じ。今更、二人でやり直しても何も出てこないし何もないよ。夢見すぎ。バカすぎる。
 エンディング曲、松任谷由実。なんと『60歳のラブレター』と同じ。なんかこんな感じの映画を見る年代に受ける方程式みたいなのが邦画界に出回っているのか?。
 企画・制作プロダクションとして阿部秀司事務所が出てくる。代表が60歳くらいらしい。うーん、金使ってなんのために映画つくるのかなあ?。ROBOTを独立した会社が夫婦が元サヤに収まる話かあ。羊頭狗肉を売る、かな。
 今日の英単語。
 「Department of Palliative Care」緩和ケア科。余が務める富山赤十字病院の部署。

熟年バカップル、映画『60歳のラブレター』

 深川栄洋監督映画『60歳のラブレター』(2009年公開)を観た。群像劇なんだけど、散漫。見てもいいし見なくてもいい。
 中村雅俊の家庭生活が描かれてからの、井上順、イッセー尾形、綾戸智恵、戸田恵子、原田美枝子の独白で自分のこれまでを説明する。その間、各人の現在の生活が描かれ、それぞれ薄く関係性があったりなかったり。特別、最後に、全員の話が収斂して大団円なんてことにはならない。
 中村が帰る家が原田のところと思わせてからの、ドアあける場面転換で原沙知絵の家。とういう見せ方はベタだけどうまい。終電風の列車内も実写。CGでごまかさずに割と真面目に撮っている。
 井上が身だしなみを直す店のガラス窓。多分、マジックミラーという設定で店の中から戸田が見ているのだけど、マジックミラーぽくない。あと、井上、墓行き過ぎ。夜の寝室、明るい。テレビドラマレベルの映像。
 綾戸が入院する病院。実際の病院でロケしていると思われ、手術室周りがすごく冷たく無機質な感じ。ここだけ映像に緊迫感がある。
 原田に財産を分けたと思われる昔の自宅。夜、玄関前に中村。車の音がすると庭に逃げ込む。玄関に赤い車が停車。出てきたのは原田と石黒賢。ここのシーン、かなりデタラメ。
 まず、車が来て中村が逃げ出すということは、車が誰のものなのかを知ってないといけない。中村と石黒は映画の中で面識がない。よって車の持ち主が石黒であることも知らないし、原田と付き合っていることも知らない。それなのに中村が逃げ出すのは可怪しい。
 ならば、車を知らないとして、助手席の原田を見つけて中村が庭に逃げ込んだとすると、さらに可怪しい。路上、徒歩の中村が車の中の原田を目視できたということは、原田と石黒はとっくに中村の姿を確認しているはず。だって、夜で車はライトつけているんだよ。圧倒的に車のほうが顔の確認をする場合、有利だよねえ。
 とまあ、細かく見ると、このくらいのレベルの映画です。
 戸田が取材で使うマイクロカセットレコーダーはSONYのM-640。中古楽器店HYPERIONに飾られているギターはMartinのD-28。イッセーが歌う曲はビートルズの「Michelle」。
 30年前?に撮影したという結婚写真、ちゃんと見せない。新しい会社でトラブルを解決したようだけど、トラブルの内容などはちゃんと描かない。とまあ、中村と原田のエピソードがメインのはずなのに、強引に群像劇風に作っているので、どの話も中途半端で薄味。
 ラストのラベンダー畑(北海道上富良野?)。しょぼすぎ。ポール二本立ててシーツ広げただけなのに、はあはあ言っている中村。病気なのか?。手持ち風で揺れる画面がうざい。中村と原田、やり直すんだって。60歳になってやり直すって、これまで何してきたんだあ。単なるバカップル。

映画『ビー・バップ・ハイスクール 髙校与太郎行進曲』

 那須博之監督映画『ビー・バップ・ハイスクール 髙校与太郎行進曲』(1987年公開)を観た。雑、適当、すぐ飽きる。見てもいいし見なくてもいい。
 コメディ要素強め。けど、全然面白くない。とにかく色々雑で適当。すぐ飽きる。
 高瀬将嗣が言う「この恨み晴らさでおくべきか」。懐かし〜。藤子不二雄の漫画「魔太郎がくる!!」に出てくる浦見魔太郎の決め台詞。再読したくなった。
 時々、映像の口の動きと音声がずれるときがある。なんで?。
 小泉亜沙香、五十嵐いづみ、宮崎萬純のパンチラシーンあり。だけど、パンツが変。テニスのアンダースコートみたいなデザインで、全くエロくない。那須、見せ方、下手くそ。
 格闘は編集で見せるというより、殺陣のように一連の流れを見せていく。キックやパンチが当たっていないし、倒れる側が反動をつけて倒れ込む感じ。今見るとかなり古さを感じる。ただ、スタントはなまなましい。シリーズ通して高瀬道場が関わっているみたい。
 ラストの喧嘩の場所。製鉄所の中と思われる。ロケ地はユニーク。
 クレーン車に吊るされた古川勉を追いかけているはずなのに、仲村トオルと清水宏次朗、細い通路にいる。そんなとこクレーン車は通れないよねえ。相手は感電しているのに支えている仲村は平気。全体的にこんなレベルの映画です。
 英語の曲が流れる。「英語の曲が流れる邦画は駄作」という格言がこれまた当たった。
 31年前の映画を見ると色々と世の中移り変わっているんだなあ、と感じる。
 まず、女子生徒のスカートの丈が長い。足首、ちょい上くらい。世の中が右肩上がりになると肌の露出をおさえ(男の性欲からの防御?)、右肩下がりになると露出が増える(男の性欲の促進?)。制服が集団心理を表現するアイテムとして使われているのは、日本ならではかな。アメリカだと服装は自由だから個人の意志として帰着するはず。だからアメリカは言論であり演説がうまくなるんだろうなあ。
 あと、街に活気ある。アーケード通り(ロケ地は静岡県静岡市清水駅前銀座アーケードか?)すべて店が開いている。今、各地のシャッター通りを誰が予想できただろう。各地の銀座通りはどうなっているのかな?。
 あと、百貨店?の屋上がよく出てくる。娯楽施設やバンド演奏(BEE PUBLIC、ワーナーパイオニア所属か?)が行われている。今、夏、ビルの屋上なんか出たら熱中症で死ぬ。時代の移り変わりは恐ろしい。

精神病は大変、映画『世界にひとつのプレイブック』

 デヴィッド・O・ラッセル監督映画『世界にひとつのプレイブック(原題・SILVER LININGS PLAYBOOK)』(2013年公開)を観た。畳み掛ける編集で先を読ませない恋愛映画。面白い。
 パットことブラッドレイ・クーパーが入院している精神病院。映画冒頭の字幕はKarel Psychiatric Facilityなのに、退院許可書はBaltimore State MENTAL HOSPITALになっている。なんで?。
 ブラッドレイが病室(独居房?)で使っているラジカセはCURTISのTop Loading CD Player/Radio RCD157。車の中、シートのヘッドレストなし。今時の映画で珍しい。
 とにかく展開が速い。例えば、キーオ巡査がブラッドレイの家に現れるシーン。呼び鈴が鳴ると次のショットでもう玄関にキーオ巡査が立っている。苦情の電話とか、パトカーを家の前に横付けするとかの説明映像一切なし。観客が理解できる範囲ですぱすぱ気持ちよく展開していく。編集の腕あるなあ。
 躁鬱病(鬱描写は殆ど無い)と性依存症のカップルという、邦画だと病気の恋愛バカ映画かなと見る前から敬遠したくなる設定だけど、これがちゃんと面白い。
 軽い精神病設定や演出演技がうまくて、ときに苦笑する。とにかブラッドレイとティファニー役ジェニファー・ローレンスが喋る喋る。人の話を聞かずに喋り続ける。自己主張の強いアメリカでも同じ症状なんだねえ。主張に疲れて黙るのかと思った。
 ブラッドレイの服装、ゴミ袋から頭と腕を出してジャージの上から着ている。汗をかくためらしい。Stevie Wonderの「My cherie Amour」を聞くとブチ切れる。なぜなら妻が浮気していたとき流れていた曲だから(結婚式でも使った)。夜中でも起き出して捜し物をする。など、ブラッドレイの躁状態の描写が面白い。
 それに負けず劣らず個性的なのがジェニファー。性依存だったわりに性描写はなし。抱きついて泣いたかと思えばその次はビンタ。気性の上げ下げが激しい。発言はすごい強気。調べて数字と理論で押す。ブラッドレイの父親役ロバート・デ・ニーロをやり込める場面はなかなかすごい。ぶったあとにビンのバドワイザーを飲む姿がかっこいい。洋画はこういう議論や演説のシーンは素晴らしい。日本の文化にないし、当然邦画にもほとんど出てこない。
 ブラッドレイの出ていった妻ニッキは回想の中でしか出てこない。最後の最後(ラスト20分前)にためて出てくる。映画の観客もニッキの実際を知らない。ジェニファーの恋心を揺さぶるうまい見せ方。デヴィッドも脚本も腕ありますなあ。
 キスシーン。カメラ、二人の周りを回ります。恋愛映画の定番ですな。必ず回るよねえ。回りたくなるんだろうねえ。
 今日の英単語。
 「EXCELSIOR」より高く。ブラッドレイの病室の壁に手書きで書いてある。ジェニファーが説明するシーンがあるけど、この言葉、ニューヨーク州の標語でもあるらしい。
 「HOSPITAL DISCHARGE APPROVAL FORM」退院許可書。hospital dischargeで退院、approvalが賛成、同意。
 「A Farewell to Arms」武器よさらば。ヘミングウェイの著書のタイトル。ブラッドレイが自宅窓から外に投げ捨てる。
 「Could you please turn it off?」音量下げてもらえる?。
 「One incident can change a lifetime.」一回の出来事でも人生を変えることがある。
 「garbage bag」ゴミ袋。ブラッドレイがゴミ袋を着ているので、ロバートがひつこく問いただす。ここ笑える。
 「restraining order」接近禁止令、と訳されていた。直訳すると禁止命令だけど、接近禁止命令を指すことが多いらしい。
 「That's sweet.」かわいい。花を見てジュリア・スタイルズが二度言う。「Keep going.」ジュリアが壁のオブジェ(実は暖炉)を見せて、何なのか当てさせるとき、答えを要求する言葉。これも二度続ける。
 「tremendous」素晴らしい、と訳されていた。改装した部屋を見せられたブラッドレイが言う言葉。若干、表現がオーバーすぎると思うけど。ネイティブにはそこが可笑しいのか?。
 「old kinderhook」紳士クラブ、と訳されていた。ブラッドレイがOKの由来を説明する。
 「Gimme a break.」ジェニファーが帰ろうとするのを引き止めるときにジュリアが言う。ここでのgive me a breakは許してとかごめんという意味だと思われる。「Just be nice.」落ち着いて。
 「big slut」アバズレ。ブラッドレイがジェニファーを罵るときに使う。
 「That's easier said than done.」言うは易く行うは難し。
 「I'm gonna shut my mouth.」gonnaはgoing toで〜する予定の意。私は口を閉じる予定です。英語ってめんどくさい。まあ、口チャック、ぐらいの意味かな。
 「asian invasion」アジア人の侵略。philadelphia eaglesの本拠地Lincoln Financial Fieldの駐車場と思わえる場所。白人の男がインド系の男たちを罵る言葉。
 「I'm Tiffany, by the way.」ロバートを議論でやり込めてすべて言ってあとに、やっと自己紹介。ちなみに私、ティファニーっていうんだけどね。みたいなニュアンスが笑える。by the wayにこんな言い回しがあるなんて知らんかった。
 「if it's me reading the signs・・・」ニッキからブラッドレイへの返信に書かれている言葉。この文章は、実は・・・ということで、ちょっと切ないシーンです。
 「Just leave me alone.」一人にして。洋画の中でよく出てくる言葉。

一人二役の意味なし、映画『天国の本屋 恋火』

 篠原哲雄監督映画『天国の本屋 恋火』(2004年公開)を観た。駄作気味。恋愛バカ映画気味。見てもいいし見なくてもいい。
 天国設定がずーっとセリフで説明。天国も路上に人が出ているだけ。現世となんの違いもない。天国と外界との行き来も映像で見せない。
 天国の本屋という設定なんだけど、本の売り買いがない。本を貸し出しているようにしか見えない。朗読会開いているから図書館にしか見えない。映画を最後まで見ても本屋である必要性がほぼない。玉山鉄二がしょうこ役竹内結子の持ってきた本に手書きの楽譜を見つけるのと、香里奈が弟に朗読するだけ。見せ方、下手くそ。脚本、手抜きしすぎ。
 とにかく初対面のシーンがバカすぎデタラメすぎる。
 まず、玉山と竹内の図書館で出会うシーン。玉山、子供の頃から竹内が憧れのピアニストで、コンサート会場楽屋で生でピアノを聴かせてもらっている。なのに、なのにだよ。図書館で竹内を見かけても知らん顔。うーん、玉山、記憶喪失?。それともバカ?。人の行動として可怪しいよねえ。
 次に、現世のかな役竹内(一人二役、しょうこの姪)が香川照之と初めて会うシーン。雑然としているガレージみたいなところから顔を出す香川。普通に変人キャラを演じるだけ。あのさあ、昔の恋人、それもワケアリの別れ方をしたしょうこと同じ顔をしたかなが現れたんだよ。なんで驚いたりしないわけ。なんのために竹内に一人二役をさせているんですか?。この映画作っている関係者、バカなの?。
 天国の竹内、聴こえない右耳が時々痛むらしい。苦しがっている竹内に、玉山、濡れたお絞りを持ってくる。天国では耳が痛むと濡れたお絞りで治るのか?。間抜けな行動で笑った。
 香里奈の昔話。これまた全部セリフで説明。回想シーンとかなし。だから手抜きしすぎだって。
 この映画で一箇所だけいいところが。雨の夜、かな役竹内が香川の家に上がり込む。口論となり。つい香川の手が出る。ビンタが結構本気。そのお返しに竹内もビンタのビンタ対決。ここ、盛り上がる。唯一、ここだけが良い。ここがなければ駄作間違いなし。篠原、竹内と香川に救われたな。
 ピアノ(YAMAHA)シーン、玉山は全体像を撮っている。竹内はバストショットのみ。激しい曲になると二人共バストショット。
 竹内が乗る車は小豆色のトヨタ・スターレット五代目と思われる。新井浩文が天国と現世を送り迎えする車はマツダのK360。
 花火大会、ラストのわびと呼ばれる花火がしょぼい。すごい期待はずれ。海岸の芝生の上にグランドピアノがある。なんで?。天国なら何でもありだけど現世では理由が必要だよねえ。脚本、本当に適当。
 ロケ地は北海道。K360で走る風力発電の風車が見える一本道は天塩町か?。音楽担当は松任谷正隆、主題歌は松任谷由実。夫婦で稼いでますなあ。

ボンクラな間違い探し、映画『ナインスゲート』

 ロマン・ポランスキー監督映画『ナインスゲート(原題・THE NINTH GATE)』(2000年公開、フランス・スペイン合作)を観た。主人公の職業は面白いけど、映画としては出来損ない。見てもいいし見なくてもいい。
 稀覯本のハンターをしているジョニー・デップ。本に関するペダンチックなセリフが頻出。主人公の設定として珍しい。本を扱った映画は『薔薇の名前』が有名。2000年頃、稀覯本を扱った映画をDVDで見たんだけど、タイトルも内容も思い出せない。とほほ。
 ジョニーに仕事を依頼するボリスことフランク・ランジェラの行動が不自然すぎる。ジョニーに本「影の王国への9つの門」の別バージョン二冊を探す仕事を依頼するのはわかるよ。だけどさあ、本を持っているのは老人たちなんだから、事を荒立てつずにフランクが密かに版画のページだけを盗めばいいだけなのでは?。だって探させるということは、真贋の確認という表向きの理由があるにせよ、9枚の版画の使い方はわかっていたわけだよねえ。ジョニーに仕事を依頼したことで、競争相手が増えて、殺人まで起こっているわけでしょう。うーん、ま、映画だからしょうがないか。
 ジョニーが本をパラパラページをめくって音を聴き、真贋を確かめるシーンがある。音でなにがわかるのだろう?。紙の材質?。
 画面明るめ。テレビドラマレベル。せっかくのミステリー風の内容が台無し。ジョニーが気を失うとき、ジョニーの映像が二重になる。見せ方が古臭すぎる。二重になるのはジョニーの主観であるべきはず。あと、ちょこちょこ入れるコメディ風味も全く全然いらない。音楽もひょうきんな部分あり。これも映画に全然あってない。
 最悪なのは怖いシーンの見せ方が適当なこと。最初のBERNIE' RARE BOOKS店内での殺人。ジョニーが店に入ると普通に明るい。歩いて中に入ると普通に死体を見つける。ちょっと驚くけど、その後、結構冷静に行動する。本のために命まで狙われているし、犯人もわからないミステリー調の展開なんだよう。もっとさあ、観客を怖がらせろよ。なんでそんな明るい画面で適当に済ますのかなあ。
 エマニュエル・セニエのキャラ設定もどっちつかず。前半、ジョニーの危機をバイクや格闘技で救ったりする。で、この世のものとは思えない身体能力を見せる(空中移動?)。で、ジョニーのボディーガードをして、弱いジョニーと強いエマニュエルという設定なのかと思いきや。
 レオ・オリンが幹事?を務める秘密結社の集まり。屋敷に侵入して捕まる二人。トニー・アモニに連行される。と、階段でトニーを投げ飛ばす。のがなんとジョニー。えー、エマニュエルじゃないの?。これまでのエマニュエルの強さを見せていたのはなに?。そもそもジョニーが強いなら助ける必要ないよねえ。なんかキャラ設定がぐだぐだ。
 あとさあ、そもそもエマニュエルはなぜジョニーを助けるんですか?。理由はなに?。ジョニーもフランク同様、割と汚い手を使って本を売買しているわけでしょう。なんぜジョニーだけが特別なのかの説明がないので、エマニュエルの行動も不可解なだけだし、ラストも意味不明。
 飛行機での移動の前後を撮らない。機内の映像のみ。予算削減ですな。
 世界に三冊しかないのにタバコすぱすぱ。本の扱いが雑。本当に稀覯本ハンターですかねえ。こういうところは見せ方、適当。
 エマニュエルの乗るバイクはBMWのR1100Sかなあ。勝手に乗り回す赤いスポーツカーはダッジのバイパーRTと思われる。
 ジョニー、殺人現場に三回も遭遇しているのに、普通に出歩いている。外国とは言え、警察の捜査はどうなっているのかな?。緊張感のないつまらない映画にありがちな展開。
 本好きで長年研究しているのに、そんな間違いを今まで気が付かなかったの?。ボンクラすぎる。
 集会でフランクとジョニーが出会うのに会話とかしない。なんでこんなところにいるんだとか、ありそうだけど。あと、エマニュエルが空中移動しているのに誰も驚かない。うーん、展開と見せ方、雑。
 Shell石油とかリコーとかのマークがでかすぎる。宣伝臭が強い。
 古城?のような石造りの崩れかけた建物(フランスのピュイヴェール城?)。火事になりエマニュエルとジョニーが野外Fuck(騎乗位)。あのー、エマニュエルがジョニーを選んだの単にセックスしたいだけなのでは?。
 ジョニー、城の光の中に消えていくけど、あんた、本当にそこ行きたいのか?。そんなこと映画の中で一度も言ってないよねえ。
 エンドロールにShot on location in France, Portugal, Spain and at Studios d'Epinay, Parisとある。
 今日の英単語。
 「Don't you sleep nights?」夜、眠れないのか?。「Like a baby.」ぐっすりさ。フランクとジョニーの会話。
 「valuable」貴重な、高価な。「a bill of sale」譲渡証、売り渡し証。「forgery」偽造、贋造、偽物。「the sleeper」寝台車。「descrepancies」不一致、食い違い。
 「The Nine Gates of the Kingdom of Shadows」ジョニーが真贋を確かめる本のタイトル。著者はAristide Torchia、1666年ベネチアで出版された、ことになっている。
 「I believe in my percentage.」信じるのは金だ、と訳されていた。自分の取り分の事を言っている。
 「You're a book detective.」本の探偵ね。レナ・オリンがジョニーに言う。
 「mumbo jumbo」死者を呼ぶ儀式、と訳されていた。なにを言っているのかわからない言葉、無意味な儀式、などの意味があるみたい。
 「PLEASE DO NOT SLAM DOOR」ドアをバタンと閉めないでください。タクシーのドアに書いてある。slamはバタンと閉める、打ち付ける、などの意味があるみたい。知らんかった。
 「It can be done.」可能。セニザ兄弟が贋作を作れるか訊かれて答える。
 「Italian. It means "run".」イタリア語で走るという意味だ、と訳されていた。ジョニーの役名Corsoの説明をしている。
 「What is it you wish to descuss?」ご用件は?。
 「The Order of the Silver Serpent.」銀の蛇結社。orderには意味がたくさんある。serpentが蛇。エデンの園が関係あるみたい。snakeだと文学的宗教的ではないのかな。

鉄の棺桶、映画『U・ボート ディレクターズ・カット』

 ウォルフガング・ペーターゼン監督映画『U・ボート ディレクターズ・カット(原題・Das Boot)』(1999年発売)を観た。名作だけどディレクターズカットは長い。
 オリジナル公開は1982年。『レオン 完全版』(2018/8/26掲載)もそうだけど、完全版とかディレクターズカットとかいらない。映画完成後に手を入れることを許せるのはデジタルリマスターくらい。
 ダンスシーン、迫力あり。手持ちカメラ風でヘルベルト・グレーネマイヤーを追いかける。ここ、後の潜水艦内のとり方と似ている。
 従軍記者のヘルベルトに説明するという形で潜水艦内の構造を説明する。観客が感情移入しやすい。ここ、設定うまい。
 艦内の細かい描写が続く。警報音で手のあいている水兵たちが狭い通路を船首や船尾へと走っていく。バラストの代わりね。狭いので通路を人が通るときは士官でも席を立って道をあける。レモン?と思われる柑橘類を食べている(脚気の予防か?)。室内の照明の色が変わる(暗順応、節電のためか?)。爆雷の数を黒板に記録する。水圧に耐えかねてボルトが飛ぶ。魚雷はすぐに命中しない。ちゃんとストップウォッチで着弾を確認する。呼吸が荒くなる(酸素不足)。髭面になる。神はディテールに宿る、は本当。
 映画を盛り上げるのに効果大なのが音。スクリュー音、爆雷の轟音、ASDICのソナー音、船体のきしみ、などなど、これでもかの神経を逆なでする音がかすかな音から大音量まで豊富に出てくる。
 艦内撮影はダイナミックで迫力あり。狭い空間を俳優とカメラがともに駆け回る。通常時もカメラは俳優と非常に近い距離で撮影。戦闘態勢になると汗やつばきがカメラにかかりそうなほど熱気を帯びる。
 同じ熱気でも駆逐艦に補足されたときの緊張感は尋常じゃなく上昇する。位置を探知されないように息を殺して静かにする。一旦爆雷が投下されると、画面は揺れ物は吹き飛び照明は割れ火災が起こりボルトが飛び浸水が始まる。いやはや、凄まじいのなんの。ウォルフガング、腕ありすぎ。
 U96?が浮上して海面に出ると、映画を見ているこちらもほっーと一息ついてしまう。そのくらい感情移入してしまう。鉄の棺桶とはよく言ったものだと思う。それを見事に表現している。素晴らしい。
 気になるところは、特撮だと気づいてしまうところが数カ所と、テーマ曲の流れる回数が多いのでワンパターン気味なこと。
 ラスト、やっと寄港するU96。なんとそこで空襲。爆発シーンで爆風を感じるほど。撮影、素晴らしい。ロケ地はフランスのラ・ロシェルと思われる。
 命からがらたどり着いた港でこの悲しい結末。戦争の虚しさを見事に表現している名作。
 エンドロールのテーマ曲。ストリングスに電子音のリズムで非常によくできている(音楽、クラウス・ドルディンガー)。潜水艦内で流れる曲はイギリスの曲「遥かなティペラリー」と思われる。
 今日のドイツ語。
 「tiefenmesser」水深計。潜水艦内のメーターに書いてある。ドイツはメートル表示。
 「wasser」水。これもメーターに書かれいる。
 「hauptruder」かじ。これもメーターに書かれいる。BbとStbに別れ0から35まで目盛りがある。
 「APFEL SAFT」リンゴジュース、と思われる。ヘルベルトが機関長のクラウス・ヴェンネマンに手渡す飲み物の瓶に書かれている。

古狸、映画『武士の献立』

 朝原雄三監督映画『武士の献立』(2013年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 台所御用を務める包丁侍が主人公。設定は珍しいけど、『武士の家計簿』(2014/3/12掲載)系列だと思うと流行りの一つとも言える。
 加賀藩六代目藩主前田が宝生能を見ているのに、横で上戸彩と夏川結衣が大声で話している。そんなことある?。明るい画面とあいまってテレビドラマレベルかなあ。
 上戸、江戸金沢間を徒歩?で移動。西田敏行の家につくと、疲弊した姿。汚しがすごく雑。顔に炭塗っているのがわかる。
 夕方と思える風景。影が短すぎる。フィルターで色をつけて、烏のSE入れているだけなのがまるわかり。邦画は本当に手を抜きすぎ。世界のレベルからどんどん落ちこぼれている。エンドロールを見ると金沢城CG協力とある。奥能登という設定の京都の民家の風景も、写真を見ると電柱などが林立している。CG処理で消しているんだろうなあ。こういう使い方はありだと思う。だったら影も消したり加えたりしろ。
 料理シーン多め。上戸と高良健吾が魚を三枚におろすシーンあり。料理もたくさん出てくるけど、つばを飲むくらい美味しそうに見えない。なんでだろう。映像なのか演技なのか。即物的な感じがする。出前で運んできたような嘘っぽい感じ。
 上戸が皿に葉っぱのようなものを燃やしてうちわで扇いでいるシーンがある。蚊遣(かやり)だろうか。邦画で出てきたのを初めて見た。上戸の所作、高良の刀を直接受け取らず着物の袖を使って持っている。
 上戸と高良、結婚したのに目合(まぐわい)シーンなし。余貴美子からの「孫が見たい」みたいな圧力もあるのに、目合を描かないのは変なのでは?。成海璃子への未練があり抱かないのであれば、そういうシーンも入れるべきでは?。
 高良が、饗応料理を作り始める前にまな板の前で儀式のような包丁を使った動作をする。踊りのようでちょっと珍しい。
 今日の日本語。
 「野天」野外のこと、露天に同じか。「仮祝言」自宅、仲人立会、身内のみ、など結婚式を小さくしたものか?。「ゆべし」柚餅子と書く。柚(ゆず)ともち米を使ったお菓子、らしい。「ご新造」武家の妻。

迫力紙芝居、映画『進撃の巨人 エンドオブザワールド』

 樋口真嗣監督映画『進撃の巨人 エンドオブザワールド』(2015年公開)を観た。特撮に一部迫力があるけど、ドラマ部分は駄作。ひどい。
 周りに人がいて、真ん中に二、三人が演技して、その間ずーっと周りの人棒立ち。その間ずーっと説明セリフ。すぐに飽きる。
 場所が変わっただけで、この構図と進行に全く変化がない。凄まじく画面がつまらないし、話が全然進まない。舞台じゃないんだから同じところだけ撮る必要ないよねえ。
 例えば、天井が崩れ落ちてきているのに、上を見上げて身構えているだけ。それ以外の動きがない。そんなことある?。逃げるとか何か行動おこすよねえ。本当に画面全体がバカすぎる。
 トラックの乗車シーンのみ。走行シーンをほとんど見せない。いかにも合成したかんじの風景。かと思うと、トラックが急ブレーキ。なんだ?と思うと、戦車登場。すごーく離れている。あのさあ、なんかいぶかるとか、あれはなんだ?とか、疑問に思うとか、ないんですかねえ。人の行動として可怪しいよねえ。
 エレンこと三浦春馬が戦車から出てきたのに、なんで助かったのかとか全然訊かない本郷奏多たち。また棒立ち。バカすぎ。
 腰の金属製?の箱がじゃま。デザインもファッションとしてもかっこ悪い。それとみんなオーバーアクションしすぎ(石原さとみだけ別な変な演技)。かと思えば、意味不明なだんまりショットもあるし。脚本も演出もデタラメ。
 三浦が巨人の首に剣を刺す最も盛り上がる場面なのに、急に石原さとみのショットに変わる。前フリショットなのはわかるけど、こんな重要な場面に挟むか?普通。編集もデタラメ、バカすぎる。
 時限爆弾の針、全然進まない。ありがちだけど、そのくらいの映画です。
 Sheeter Davisの「The End of the World」が流れる。
 壁の上に巨人がいるはずなのに、長谷川博己と水原希子が議論。ほんとに画面に緊張感がない。
 落下する三浦をつかむ水原、ここだけ急に宗教画のようなショット。こんなところ頑張るより、他にやることあると思うけど。
 エンドロール、文字が上から下にスクロールする。あまり見たことない流れ方。けど、見づらい。樋口、特撮に専念したほうがいいと思う。続編がありそうな金魚の糞のような映像がつく。大きなお世話だけどやめたほうがいいと思う。
 撮影協力に長崎市端島(軍艦島)とある。ロケ地なのか?。CG使い過ぎで、どこが軍艦島なのか全く印象に残らない。ロケ地の使い方下手くそ。
 町山智浩は映画批評をしているけど、脚本を書くとこの体たらく。結局、製作なんかに手を出さないで、映画を見て文句垂れている方が最も楽で楽しいという結論。見る才能と創る才能は全然違うことがよくわかる。言うは易く行うは難し。

SFぽい恋愛映画、映画『アデライン、100年目の恋』

 リー・トランド・クリーガー監督映画『アデライン、100年目の恋(原題・THE AGE of ADALINE)』(2015年公開)を観た。恋愛映画なのに科学的な主人公の設定が細かい。恋愛バカ映画に飽きている人におすすめ。
 宇宙空間の地球。男のナレーションで説明。サンフランシスコの中華街で暮らすブレイク・ライブリー。偽造IDカード製作者の嘘を見破ったり、外観だけから相手の職業を当てたり、ポルトガル語を話せたり、タクシー運転手より街の地理を把握している。市立図書館で働いている。聡明を通り越して、天才的。その理由は何なのか?。
 ブレイクの誕生日は1908年。2015年だと107歳。年を取らなくなってしまった理由の説明映像は、気象条件から始まり交通事故後の生命活動の状況、その時、雷とDNAの関係など「この映画はSFなのか?」と思わせるほど細かい。恋愛映画だとするとかなり新鮮。
 年齢と外見の差をごまかせなくなりFBIに追われる。逃亡して、偽名を使って点々とするようになる。で、ミキール・ハースマンに出会ってからやっと恋愛映画らしくなる。いやはや、なかなか設定、こってます。
 撮影、ちゃんとしている。転落する車の中の様子のショット、水没後の水の中のショットもおさえてある。カーアクションを鼻から諦めている邦画に比べると、洋画はこういう映像が当たり前になっている。邦画は、世界基準からどんどん引き離されていくようですなあ。
 ハリソン・フォードの若い頃を演じている俳優。喋り方を真似している。うーん、そこまでする必要はないのでは?。なんかわざとらしい。
 ミキールの実家を訪ねると新たな展開が。まあ、偶然すぎるけど、映画を面白くするためにはしょうがないか。
 デラC1981、ハリソンが発見した彗星の名前。1178年、月に隕石が衝突した話とか、こういうの好きなんだねえ、この映画の脚本家。
 二度目の事故。ブレイクの車にぶつかったピックアップトラック。全然壊れてない。ここ若干手抜きかな。
 ハリソンの乗る車はJeepのグランドチェロキー三代目(シルバー)と思われる。ブレイクの車はサーブ、ブレイクのデジタルカメラはGEのA1050。
 ラスト、カメラに映る自分の姿を見て喜ぶブレイク。普通の女性ならがっかりな現象なんだけど、ブレイクにとってはやっと普通の人になったことのあかし。見せ方、細かくてうまいですな。まあ、ありきたりな結論だけど、普通が一番、というお話でした。
 ロケ地はアメリカのカリフォルニア州サンフランシスコと思われる。と思ったらカナダのバンクーバーらしい。
 今日の英単語。
 「birth name」出生時の名前。「current alias」現在の別名。映画のナレーションがJenniferと言っているのに字幕はジェニーになっている。名前を変えることに意味があるのに、ここを愛称に意訳してしまっている。
 「IDENTIFICATION CARD」IDカード、身分証明書。SEX、HAIR、EYES、HGT、WGTの項目がある。HGTはheight、WGTはwightの略。ちなみにブレイクの体重は130lbと記されている。lbはポンドの省略記号。正確にはlbsではないかと思うけど、lbである理由はわからず。
 「You want my job?」交代する?、と訳されていた。地理に詳しすぎるブレイクに呆れたタクシー運転手の言葉。
 「anoxic reflex」無酸素による反射。「heartbeat」心拍。「digitize」デジタル化する。
 「A TRIP DOWN MARKET STREET」マーケット通りをゆく。記録映画のタイトル。trip downでたどる、の意味だと思われる。
 「a minor traffic infraction」小さな交通違反。
 「Vertigo and Dizziness」ブレイクの調べている医学書?の章のタイトル。vertigoが回転性のめまい、dizzinessがそれ以外のめまい、らしい。そう言われてどんな違いなのかわからん。外人は明確にわけられるのか?。
 「Federal Bureau of Investigation」FBIのこと。「communist party」共産党。
 「Thank you, but I'll manage.」ありがとう、だけど、構わないで。パーティー会場の玄関までついてくるミキールに対して、ブレイクが言う言葉。援助などを辞退するときに、I can manage.とかI'll manage.を使うらしい。
 「This is incredible.」信じられない。地下?トンネルの壁に露出した木造船の船体を見てブレイクが言う言葉。
 「XEROX」ゼロックス(会社名)。映画内でギリシャ語だという説明(It's Greek.)があるように、xeros(乾いた)+xの造語だったはず。
 「I'm patient.」辛抱強いのよ。patientは形容詞で忍耐強い、辛抱強い。名詞だと患者、病人。
 「signature card」クレジットカード、と訳されていた。うーん、けどねえ、クレジットカード誕生は1950年位じゃなかったけ。時代設定(モノクロ風映像、時代設定不明)から考えて、クレジットカードと訳すのは可怪しいと思うけど。signature cardの意味を調べたら、印鑑用紙、著名カード、なんだって。やっぱりよくわからない。
 「I had to put him down.」安楽死させた、と訳されたいた。himは犬のリースを指す。put downで老犬などを殺すという意味があるみたい。
 「YIELD TO PEDESTRIANS」歩行者に道を譲れ。地下トンネルの事務所と思われる部屋のドアに書いてある。

やっぱ実写すげ〜、映画『オーシャンズ』

 ジャック・ペラン、ジャック・クルーゾ監督映画『オーシャンズ(原題・OCEANS)』(2010年公開、フランス製作)を観た。実写はすごい、後半は説教臭い。
 夜空の星々からの海中プランクトンへの場面転換。こういう部分でCG合成が使わていると思う。それ以外は多分すべて実写(一部アニマトロニクス使用らしい)。海中撮影はすごい。被写体もすごいけど、動物や魚の群れの中で一緒に泳いで撮影しているダイバーがすごい。群れの中に同化して違和感なし。
 海の表情は多種多彩。普通の水面から、荒れ狂う嵐の海。一転、油のようなぬるっとした海面。水ってよく見ると不思議な液体。
 海の中の生き物、デザインがすごい。奇妙奇天烈。人為ではこういう発想がそもそも出てこない。後、数。とにかく数で勝負の世界。
 急にイルカ漁、フカヒレ漁、クジラ漁、海洋汚染と説教臭い内容に。現代社会は海をゴミ箱替わりに使っているというだけの話。本気で哺乳類の漁や海洋汚染が嫌なら人類の人口削減に取り組んだほうが早いと思うけど。ま、ナチスみたいなものがまたぞろ出てくるからパンドラの箱だとは思う。どっちが可愛いか、というだけ。
 サメ(多分実写)とダイバーが一緒に泳いでいるシーン。サメは尾びれのひとふりですーっと静かに進むのに、横のダイバーは必死で両足をバタバタしている。いやはや、進化は伊達じゃない。
プロフィール

FC2USER172171IPA

グブリー川平(かびら)
おすすめ映画の紹介は
毎月15日と末日
【使用機材】
プロジェクター BenQ HT2550M
スクリーン ファーストスクリーンMB-80W(ビーズ)
ヘッドフォン BOSE Quiet Comfort 25

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示