ほぞとほぞ穴が目合にみえてくる、映画『セカンド・ラブ』

     東陽一監督映画『セカンド・ラブ』(1983年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。けど、大原麗子の喘ぎ声がたっぷり聴ける。
     撮影現場、MITCHELLの35mm?カメラが出てくる。
     大原の職業はグリーンコーディネーター。撮影用の植物、店舗への観賞用植物などを納品している。個人で個展を開き、雑誌にも取材されたりする。
     夫役が小林薫。一級建築士でHONDA(ホンダ)のオートバイVF750Fを乗り回している。小林と大原の二人乗りシーンあり。実写で吹き替えなし。昔の映画はこういうところはすごい。
     大原と小林の目合(まぐわい)シーン多数。正常位、対面座位が見られる。残念ながら大原のおっぱいポロリはなし。代わりに喘ぎ声はたっぷり聴ける。
     小林と大原の住んでいる家の居間にオーディオセットあり。アンプはLUXMAN(ラックスマン)のSTEREO INTEGRATED AMPLIFER L-560と思われる。スピーカーはJBLかな。アイ・ジョージの経営するJASS SPOTにもオーディオあり。レコードプレーヤーのターンテーブルがDENON(デンオン)のDP-80ではないかと思われる。
     建築現場でのバイクの駐め方、ひどすぎる。作業の邪魔になるだけ。小林、素人なのか?。
     山林伐採シーンあり。ロケ地は和歌山県日高市龍神村。チェーンソーで幹の半分まで切り、くさびを打ち込む(一回ハンマーで軽く叩くだけ)と思った方向へちゃんと倒れる。技術は素晴らしい。
     大原、ハスキーボイスで綺麗なのにかわいい。着物姿もある。季節が冬だけなのが残念。夏服も見たい、白いワンピースとか。だけど、もう見れない。
     小林、映画冒頭から木組みを作っている。ラスト近くになると気がつくんだけど、これ目合の暗喩だよねえ。小林と大原の目合の後に鎌ほぞの仕口のショット見せるんだもの。もろそれを連想させる。
     脱ぎ要因として中村れい子が出ている。こちらはおっぱいポロリあり。
     見知らぬ人の死体とか、大きな木の下で見える幻影とか、バイクの転倒とか、若干、イメージショットだけに走る部分あり。夫婦の問題をからめたサスペンスに話を持っていくこともできたはずなんだけど、残念。

    マザコンにおすすめ、アニメ映画『銀河鉄道999』

     りん・たろう監督アニメ映画『銀河鉄道999 GALAXY EXPRESS』(1979年公開)を観た。映画としては見てもいいし見なくてもいい。けど、マザコンには大好物と思われる。
     星の海、と強調する割に列車。なんか設定がちぐはぐ。のっぺりした画で遠近感がない。昔のアニメな感じ。フィルムノイズも多め。
     キャラクターは独特。理想を定型化したような同じ顔に同じスタイルの女性たち。男は不細工からイケメンまで幅広い。こういうクセのある画やキャラが、今のアニメにはない。
     見ていると気になる点が多め。
     星野鉄郎の母親、死にそうなのに言葉でいろいろ説明。マントの下は裸。子供の頃の鉄郎は不細工なのに成長するとかっこよくなっている。メーテルと鉄郎の座る車両が貸切状態(邦画の病院の描き方と共通する)。「男の子」という表現が頻出する。宇宙なのに窓を開けたり、窓越しに銃を撃ったり、列車の窓の構造が適当。アクション場面なのに歌謡曲風の曲が流れる。時間を操る設定が全然出てこない。鉄郎、右利きのはずなのにギターは左で弾いている。鉄郎のメーテルへの告白と思われるセリフが聞き取れない。ハーロック、漁船のように船外で操舵。機械化母星メーテルの崩壊場面にムードミュージック。メーテル機械なの?人間なの?。人間の機械化って何?。
     とまあ、気になるところや突っ込みどころは多め。けど、設定はやりたい放題で面白い。
     まず、鉄郎の行動の目的が母親のかたきを討つこと。すでにマザコンです。
     さらにメーテル、年上の女性なうえになんと母親の肉体を使っているんだって。うーん、マザコン設定がエロすぎ。年上の女+近親相姦、年頃の男の子のごちそう満載。母親的な庇護も受けるし、性的願望も満足させる。いやはや、どんだけわがままな環境やねん。
     鉄郎を助ける男性陣はキャプテンハーロック、アンタレス、酒場の主人のみ。この三人以外で鉄郎を助けるのはみんな女性。それも味方の女性は恋愛感情があるし(もしくは恋人の知り合いだから助ける)、敵の女性は鉄郎の肉体を欲しがっている。いやはや、鉄郎、モテまくり。
     「私はあなたの少年の日の心の中にいた青春の幻影」byメーテル。声優は池田昌子、大人な感じでいいですな。ゴダイゴの「銀河鉄道999」が流れてEND。
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    グブリー川平(かびら)
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