2018年04月後半観たおすすめ映画(邦画・洋画)

2018年04月後半観たおすすめ映画(邦画・洋画)
 2018年04月後半観た映画は邦画9本、洋画13本、計22本。

『アルゴ』監督ベン・アフレック、2012年公開、2018/4/19掲載。
 作りが非常に丁寧。歴史的事実なので結末を知っているのに手に汗握る。主人公が最後まで無表情なのもいい。なんと監督、ベン・アフレック。天は二物を与えず、は嘘。

『ベン・ハー』監督ウィリアム・ワイラー、1960年公開、2018/4/22掲載。
 今更何も言うことのない名作。ガレー船内部の汗臭さは記憶に残る。戦車競走は今見ても驚き。実写の凄さをまざまざと見せつけられる。

【次点】

『バトルシップ』監督ピーター・バーグ、2012年公開、2018/04/24掲載。
 バカ映画なんだけど、浅野忠信が出ていたり、接近戦の描き方がうまかったり、宇宙人の宇宙服がかっこよかったりで最後まで見れる。ビール片手になら最高のイベント映画。

『ボーダーライン』監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ、2016年公開、2018/4/27掲載。
 宇多丸が麻薬映画にハズレ無しと言っていたのはホント。主人公と思われる人物がほぼ物語にかかわらない(観察者)という不思議な作りの映画。無駄を省いた銃撃シーンなど見るべきところ多数。今、戦争映画より麻薬映画の方が怖い。

【次点の次点】

『ジュリエットからの手紙』監督ゲイリー・ウィニック、2011年公開、2018/4/20掲載。
 イタリアのヴェローナ観光映画と言っていいほど、風景が美しい。イタリアに行く理由、キャラ設定など割としっかり作られている。『映画 ホタルノヒカリ』(2015/4/18掲載)とあわせて見ると、作りの差がよくわかるはず。

『麗しのサブリナ』監督ビリー・ワイルダー、1954年公開、2018/4/28掲載。
 映画としてはどうということもない作品。なんだけど、オードリー・ヘップバーンがすげー。もろファッションショー。モデルが服を着ている、じゃなくて、個性的な人が服を着こなしている。モノクロなのに眼福。

『VR ミッション:25』監督チャールズ・バーカー、2016年公開、2018/4/30掲載。
 わざわざ取り上げるほどの作品ではないけど、閉鎖空間殺人ゲームものの中では割とちゃんと作らている。このジャンル、安く作れるからなのか邦画に駄作が多いので、最低限、関係者の方々がこのくらいのクオリティーで作って欲しいなあという願望を込めて取り上げてみた。

【番外】

『肉体の門』監督五社英雄、1988年公開、2018/4/29掲載。
 作品としてはおっぱいポロリ多数ということ以外書くことがない。けど、ラスト近く、爆風で顔が歪む西川峰子のショットは必見。大爆笑してしまった。

【駄作】『CMタイム』『STEING;GATE 負荷領域のデジャヴ』

意外なことに女戦士もの、映画『VR ミッション:25』

 チャールズ・バーカー監督映画『VR ミッション:25(原題・THE CALL UP)』(2016年公開)を観た。うまいところと下手なところが混在。一応、最後まで見れる。
 いわゆる閉鎖空間での殺し合いゲームもの。このジャンルの肝は、閉鎖空間をきちんと作り上げて、映画の観客に閉鎖空間内への集中力を高めてもらうこと。ゲーム参加者の動機づけ。最後のオチ(誰が何のために殺し合いのゲームを仕組んだのか?)。など。このジャンル、低予算でできるためか多くの作品がある。『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』(2014/10/3掲載)、『リプレイガールズ』(2014/11/11)、『リアル鬼ごっこ』(2015/2/4)、『人狼ゲーム』(2015/3/29)、『バトル・ロワイアル』(2015/8/13)、など多数。けど、だいたい駄作。『VR ミッション:25』はどうか?。
 映画冒頭部で主催者側からの視点で集められた八人の説明。ビルに入り八人が勢揃いする。八人があまり会話をしないのはマイナス。普通、もっと互いを確かめるだろう。
 17分までゲーム(βテスト)の説明。ここかなり細かく丁寧。白いゲーミングスーツやヘルメットバイザー越しの仮想空間の映像は、それなりに面白い。
 ゲームの目的はビルから地上に脱出すること。途中テロリストが妨害する。得点の多い人が勝者で賞金がもらえる。
 ゲーミングスーツの機能と仮想空間での防弾チョッキとの関係。仮想空間で防弾が使えるのは一回のみ。二度撃たれると仮想空間、現実でも怪我をする。怪我を治すにはメディパック(ステック状の注射器)がいる。
 でまあ、仮想空間での対戦が始まるんだけど、一応、そこそこ面白い。ワンパターンの感じはあるけど、八人のキャラでごまかしている。仮想なんだからもう少し派手にドンパチしてもいいとは思う(イギリス映画だから慎み深いのか?)。特に、窓の外を飛んでいるロシア製?の攻撃ヘリが全然物語に絡んでこないのはマイナス。
 八人に与えられる武器は、SIG SAUER、M4、手榴弾、ナイフ、12ゲージのレミントン、バズーカ。
 後半になると適当部分多め。
 敵を倒すると得点スコアの表示があるけど、点数を気にしていたのは前半だけ。スコアが映画を盛り上げるのに役に立っていない。
 仮想空間で被弾すると現実の肉体が傷つく仕組みはわかるけど、仮想空間のテロリストから撃たれた反動とか、殴られた反動で身体が現実空間で移動する(後ろに吹っ飛ぶ)のはどうしてなのだろう?。仕組みの説明がない。あと、仮想空間で障害物なのに通過できるものと通過できないで現実の物体として存在しているものがある。例えば、ビール瓶はつかめないのに箱は銃弾の遮蔽物として利用している。どちらも仮想空間の物体(現実にはない)はずなのに、違いが曖昧。この辺も説明がない。
 脱出が目的で一階を目指しているはずなのに、途中から地下駐車場?に仕掛けられた爆弾処理に目的がすり替わる。うーん、一応、カウントダウンで緊張感を出すためだとはわかるけど、なんか、微妙。
 拷問する際の電気ショックの前フリがないから、拷問シーンがたいして痛そうじゃない。ここ見せ方下手くそ。Dino Fazzaniが階段を転げ落ちて足を骨折するシーン。ここも下手。現実と仮想との怪我の関係も考えてみれば微妙。
 悪役のTom Benedict Knight。仲間を殺したりするけど、泣いていたり、キャラがぶれているような。Tomが結果的にマックスに殺される仕掛け(消火器)は前フリが効いていてうまい。
 主催者側のパソコンが映る。CTIのロゴマーク。これ主人公(実は違う)のマックス・ディーコンの家のテレビにもメーカー名風についていたけど、なんで?。あと、マックスのBurn Cream(やけど用塗り薬)と右の脇腹のケロイドは一体何?。前フリしておいて回収がないんだけど。このあたり、結構雑。
 閉鎖空間の見せ方は、ビルの25階、硬い窓ガラス、エレベーターが使えない、脱走しようとすると教官から体罰を食らう、などでほどほど。
 GLOBAL ADVENTURER Family Holidaysのポスター?。『カリートの道』(2018/3/28掲載)では駅の構内に看板が出ていた。
 ラスト近く、立場の逆転と女が戦士として成長している点はうまい。ここなかなかよくできている。ただ、天井を撃っただけで全照明が消えるのはいくら何でも。もう少し丁寧に作って欲しい。
 今日の英単語「I like to kill shit.」。攻撃前に連呼して自分たちをこぶする言葉。「I'm supposed to be at a fucking party!」。めそめそしていたAdriana Randallがテロリストをナイフで刺殺して言う言葉。人格が崩壊しているようで、面白い。
 エンドロールに、Filmed on location in Birmingham and London,United Kingdomとある。ロケ地はイギリスのバーミンガムとロンドンかな。

最近クローンありがち、映画『オブリビオン』

 ジョセフ・コシンスキー監督映画『オブリビオン(原題・OBLIVION)』(2013年公開)を観た。後出しジャンケン多め、バカ設定もあり、見てもいいし見なくてもいい。
 映画冒頭、トム・クルーズによる独白で説明。攻撃を受けて核爆弾で反撃、戦争に勝利したけど地球は住めず。衛星軌道上?にある宇宙管理センターテットと衛星タイタンに移住する。トムは地球上の海水を汲み上げる採水プラントを警備する仕事をしている。
 でまあ、生活風景が描かれる。トムの乗るトンボみたいなパトロール機、『2001年宇宙の旅』(2018/1/11掲載)に出てきたような丸い監視攻撃ポッド型ドローン。空中住宅。CG合成はもう殆ど違和感がないレベル。どこから合成でどこからが実写なのか、正直判断しかねる。ここまで来たんだねえ。
 今日の英単語「Do you copy?」。無線用語だと基本ですねえ。了解しましたか?という意味。
 エンパイアステートビルから未確認電波を送信している送信機はHarris Falcon Ⅲ RF-7800V-HH戦術無線機と思われる。軍事用のトランシーバーなのかな?。この分野、詳しくないのでわからない。トムの隠れ家においてあるオーディオ機器はPANASONIC(パナソニック)のRS-257DS(何故かメーカー名が消されている)。ラジオ、カセット、レコードプレーヤーの一体型。後に、オルガ・キュリレンコがレコード、ルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界(What a Wonderful World)」をかける。
 後半になると、疑問点、後出しジャンケン多数。
 なんでトムは本部のメリッサ・レオと直接やり取りしないの?とか、ドローンのプログラム変更はどうした?とか、フライトレコーダー探したのにどうなった?とか、トムが二人、実はクローンでした、ありがち。とか、もう一人のトムはどうなった?、とか、なんでモーガン・フリーマンの団体、レーダー使わないの?とか、なんでそんなにクローンがいるのに鉢合わせしないの?とか、たった二人だけでそんな重大な任務を任されているの?馬鹿すぎ、とか、フライトレコーダーを再生すると過去回想になるのは変じゃねえ?(未来の技術による映像なのか、単なる見せ方が下手なのか)とか。
 一応答えも準備されてはいるんだけど、そういうのはちゃんと前半で前フリしておけよ。前半の映像を見る限り、全然謎じゃないから、種明かしされても、そういうことあるかも、としか言いようがない。脚本、前フリと回収が下手くそ。
 エンドロールに、NEW YORK UNIT,ICELAND UNIT,JUNE LAKE UNITの文字が見える。ロケ地はアメリカのニューヨーク州ニューヨーク、カリフォルニア州ジューンレイク、あと、アイスランドかな。IMDbを見ると、バトンルージュ、ハワイなどの名があがっている。WikipediaによるとカメラはソニーのCineAltaF65が使われているらしい。
 ちなみに宇宙空間でクローンであることに悩む男を描いていたのは『月に囚われた男』(2018/3/6)。

風圧で顔が歪む西川峰子、映画『肉体の門』

 五社英雄監督映画『肉体の門』(1988年公開)を観た。舞台劇のようなオーバーアクション、雑な部分多め、見てもいいし見なくてもいい。ただ、西川峰子ファンなら必見ショットあり。
 戦後の闇市?の描写。もろスタジオ収録風の映像。古臭い感じ、萎える。
 かたせ梨乃のセリフに「ちゃきりもんだけど」と根津甚八にウイスキーをわたすシーンがある。「ちゃきりもん」の意味を調べたけどわからず。茶切り節からの派生なのだろうか。パンパンはインドネシア語でいい女の意味、とか、カストリ、軍隊手帳など、終戦直後用語や文化が出てくる。
 廃墟の中でかたせがラジオを売るシーンがある。取っ手のついたカバンのようになるケース入りで、キャビネットの周波数表示を見ると中波の真空管ラジオと思われる。調べてみたけど、メーカー、機種ともにわからず。
 山咲千里、松居一代、マッハ文朱、西川など、懐かしい顔ぶれが見れる。かたせ梨乃、西川、加納みゆきなどがおっぱいポロリ要員。派手に出しまくりアップありの揉まれまくり。サービス、景気ともに良し。
 西川、眉が細く性格悪そうな表情がうまい。演技というより地でやっている感じ。ラストにすごいショットあり。
 アクションシーンはもっさりしている。ナイフをすぐに取らないとか、アクションというより取っ組み合いの喧嘩という感じ。あと、すぐMPが来るので決着がつかないままで終わる。
 編集に雑なところあり。場面、シーンが変わっているのに後ろで流れる曲がずーっと同じ。かなり違和感がある。
 戦争責任を問いかけるくだりがあるも、男の責任という話に矮小化される。天皇や旧日本軍の話にはならない。
 全体的にオーバーアクション。舞台劇を見ているよう。映画でこれをやられると正直興ざめ。全員、大根役者に見える。
 意味不明なショットやシーンも多め。過去に目合(まぐわ)ったのに渡瀬恒彦がかたせのことを覚えてないとか、急に名取裕子がピアノを弾きかたせとダンスするとか、急に大本営発表と叫ぶとか、急にドスを準備しているとか、銃撃しているのにかたせと芦田伸介が棒立ちとか、銃声がして親分の根津甚八が殺されているのに駆けつける子分が一人だけとか、子分たちが来てから相手を刺す芦田とか、かたせが白いドレス着てからのダンスが長いとか、1トン爆弾の横で死んだはずの渡瀬なのに爆弾が落ちるときはいなくなっているとか、1トン爆弾が爆発したにしては爆発が小さいとか、まあ、脚本と撮影の雑さをあげればきりがない。
 筆記体でToaと書かれた拡声器が出てくる。
 見どころが一箇所ある。1トン爆弾が爆発して、その風圧を受けている西川の顔がアップになるんだけど、風圧のためにぐにゃぐにゃ歪む。それをスロー映像で撮っている。ここ大爆笑、必見。

喫茶店もの、アニメ映画『イヴの時間 劇場版』

 吉浦康裕監督アニメ映画『イヴの時間 Are you enjoying the time of EVE? 劇場版』(2010年公開)を観た。近未来の世界観やラスト近くの泣かせ部分はうまいと思う。けど、見てもいいし見なくてもいい。
 人間型ロボットが実用化、日常化している世界。アンドロイドの頭の上にリングと呼ばれるホログラム風の光の帯が回転している。ふたつ折り携帯電話からデータをダウンロード。主人のことをマスターと呼び、ロボット工学三原則に従って行動するようにプログラムされている。
 高校と思われる教室。各机の上の角に携帯電話くらいの装置が設置されていたり、電子黒板だったり、教室の後ろや、喫茶店の角にNAS風ケースが何台か据え付けられている。ペーパー状のディスプレイで新聞を読む。未来の世界観としてはそこそこ。驚きもないけど、手抜きでもない。
 浮浪ロボット、ハウスロボット、ロボットと人との関係を監視する倫理委員会などロボットに対する感情移入というテーマも今後起こりそうで違和感はない。
 コーヒーが出てくる喫茶店が主な舞台。店に出入りする客を描くという意味で、SFだけどジャンルは喫茶店もの。ちなみに『ふしぎな岬の物語』(2016/10/28掲載)や『さいはてにて やさしい香りと待ちながら』(2018/1/31)などがある。
 大型杭打ち機(パイルドライバー)のSEが印象的。
 お話の内容はそこそこ面白そうなんだけど、映画としては面白くない。というのは、会話と場面展開、いじりすぎ。どんな効果を狙ってなのか知らないけど、喫茶店内での会話などにすごい違和感。会話の途中でぶつ切りにして場面変えたり、意味不明、繋がらない会話にしたり、カメラアングルでの映像を前後左右に振ったり、とまあ腕見せたいのかもしれないけど、ガチャガチャしてうるさいだけ。
 リクオを描いておいて、実はマサキの話だったというラスト近くの泣かせる場面はそこそこうまいのに。会話場面など普通に作って、倫理委員会の取締り部分をもっと風呂敷広げても描いても良かったと思うけど。大きなお世話か。
 エンドロールに、中国企業と思われる名前が見える。仕事を出しているはずが、いつの間にか下請けなんてことも今後あるのかな。原作、脚本、絵コンテ、撮影、編集、音響監修にも吉浦の名前。他人のチェックとかなかったんだろうなあ。

オードリーのファッションショー、映画『麗しのサブリナ』

 ビリー・ワイルダー監督映画『麗しのサブリナ(原題・SABRINA)』(1954年公開)を観た。オードリー・ヘップバーンのファッションショー。眼福。映画的には見てもいいし見なくてもいいけど、映画の中の衣装という意味では見る価値あり。
 画面サイズはスタンダード(5:4?)、モノクロ。
 金持ち屋敷の住み込み運転手を父に持つ娘サブリナ役がオードリー。細かい水玉のワンピース。自分の部屋に入ると籐の椅子。服と籐の網目が似ている。壁紙も水玉風。意図的か?。
 今日の英単語「To begin with, you must stop looking like a horse.」。ハンフリー・ボガードがオードリーのポニーテールを揶揄する言葉。
 二年間のフランス料理修行を終えて、帰ってきたオードリーがすごい。ショートカットに黒のタイトスーツ(ウエスト細っ!)。そこまでやるか、のキメキメ、キラキラ。美人モデルが最新のファッションを着ているというより、存在感のある人物が服を「着こなしている」という感じ。こういう人のために、ファッションてあるんだねえ。
 その後、白いドレス、黒のワンピース、白のショートパンツ(めちゃくちゃ似合っている)、黒のロングパンツにタイトニット?。ちなみに靴は低いパンプス。これは背の低いハンフリー・ボガード対策かな?。
 余談だけど、ハンフリーって正直良さがわからない。背の低い、ただのおっさんにしか見えないんだけど。なんでこの人が有名俳優なんだろうか?。わからん。
 ファッション関係からすると、この作品画期的らしい。「麗しのサブリナ ファッション」で検索すると熱いサイトがたくさん出てくる。人によって作品の見え方は違うというのがよくわかる。

OTTO NEMENZ Cameras and Lenses、映画『ボーダーライン』

 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督映画『ボーダーライン(原題・SICARIO)』(2016年公開)を観た。作戦に同行しているような緊張感。撮り方独特。面白い。
 エミリー・ブラントが主人公。誘拐即応班のリーダーだが、CIAとの共同作戦で麻薬カルテルの捜査に加わることになる。ここでちょっと珍しい設定なのだけど、エミリー、活躍しない。あくまでも観察者、新参者、おまけ、おみそ扱い。後半になると作戦に賛同できず、邪魔者扱いに。何かしら後半に活躍する設定があるのかな、と見ているけど、そういうものはない。最後まで、辛口でシリアス。
 アメリカとメキシコの国境と思われるフェンス。空撮による風景がすごい。そういえば『モンスターズ 地球外生命体』(2018/4/9掲載)はメキシコ側からアメリカに旅する映画だった。『キック・オーバー』(2018/4/10)はアメリカの犯罪者がメキシコ側で逮捕され、メキシコの刑務所が舞台になっていた。トランプといい、今、メキシコ大注目なのか?。
 CIAチームが乗り回す車はChevroletのSUV、黒いTAHOE。メキシコの市街地に入ると道路に大きなハンプがあり、乗り越えるごとにゴッ、ゴッと鳴り、車の乗員もバウンドする。その時流れるバックの音楽が、低い通底音がひっきりなしに流れる曲で、これが非常に緊張感を高めている(音楽、ヨハン・ヨハンソン)。こういうところの見せ方、非常にうまい。
 ベニチオ・デル・トロがジョン・バーンサルへ仲間の名前を聞き出すために行うリンチが、耳の穴への指ねじ込み。指をしゃぶってから耳をゴリゴリいじるんだけど、ここなんだか笑える。
 銃撃戦は緊張感あり。とにかくすぐ撃つ。銃を構えて対峙する、などの映画的お約束は無し。
 暗視ゴーグルにサーマルカメラ、夜はちゃんと暗い。立派。エンドロールを見るとThermal Camera provided by FLIR. Filmed with OTTO NEMENZ Cameras and Lenses.とある。ちなみにこのカメラとレンズは『ガタカ』(2018/2/21)でも使われている。
 IMDbの情報だとメキシコのメキシコシティ、アメリカのニューメキシコ州アルバカーキなどがロケ地らしい。

とにかくバイトしろ!、映画『ハイヤー・ラーニング』

 ジョン・シングルトン監督映画『ハイヤー・ラーニング(原題・HIGHER LEARNING)』(1995年公開)を観た。意外な展開あるも、テレビドラマレベルの映像や作りやバカな行動に萎える。見てもいいし見なくてもいい。
 COLUMBUS UNIVERSITY(架空の大学?)に入学した新入生。オマー・エップス、クリスティン・スワンソン、マイケル・ラパポートの三人周りの群像劇。
 隅々まで光の当たった昔のテレビドラマのような映像。場面転換はカメラがパンすると別の場面、とか、パンすると別の人との目合(まぐわい)シーンとか、技を使うんだけど、これが何度も繰り返されてワンパターン。飽きる。
 大学内の描写。人種ごとに別れて徒党を組む。それぞれはほとんど交流することはない。町山智浩の話などで聞いてはいたけど、そうなんだねえ。警備員?は警察の縮小版のようで人種差別しまくり。このあたりの描写はあからさまで、日本人が見ると新鮮。
 校内と思われる外の道路沿いにPUSH ONCE TO TALKと書かれた緊急電話がある。治安も悪い。いやはや、アメリカは頭がいいのかバカなのか、よくわからない。
 夜中なのに寮に帰ると大音量を出す。道で挨拶しただけだのに喧嘩腰。外人てバカなのか?。本当にそういう生態なのか、脚本がバカなのか、判断ができない。
 今(1995年だけど)の大学生はカードで管理されているんだあ、知らんかった。オマー、陸上部という設定。一応、陸上走りのフォーム、ちゃんとしている。
 マイケルの寮の部屋にある3wayスピーカーはCERWIN VEGAのDX3(DX7?)と思われる。アイス・キューブの部屋のプリンターはHPのDesk Writer 310。ビーズののれんがあるのは笑った。アメリカにもあるんだあ。
 クリスティン、セックスしている最中に男がコンドームしてないことに気が付き暴れて部屋を逃げ出す。泣きながらレイプされたと言い出す。あのー、酒のんで部屋に上がり込んだのお前だよねえ。挿入まで普通に楽しんでいたよねえ。それでレイプなの?。話がバカすぎ。その後、「勉強したかった」だって。テメー、遊び歩いていたよなあ。外人も脚本もバカすぎ。
 目合シーンの見せ方も下手くそ。とにかく肌を隠しまくりで動きがものすごーく不自然。結合していたはずなのに、男を突き倒すと、クリスティンの股間がスカートで隠されている。もう何がなんだかよくわからない。
 唯一この作品でいい所。マイケルが銃(レーザー照準付きグロック9mm)を突きつけるシーン。キレた感じの演技に迫力がある。
 アクションシーン、殴り合いはスロー映像のみ。撮り方、うまくない。
 無線機は怪しまれるから切る、とわざわざセリフがあるのに、屋上に上がると無線機を使っているマイケル。辻褄が合っていない。雑。
 急に大学内銃乱射事件になる。『パニック・イン・テキサスタワー』を思い出す。すごく昔、テレビで見た覚えがある。
 オマー、救急車呼ばずにビルに向かう。うーん、行動が変。
 今日の英単語「 If there is no struggle, there is no progress.」。ローレンス・フィッシュバーンがオマーに向かって投げかける言葉。オマー、フレデリック・ダグラスの言葉だと言い当てる。
 スキンヘッド連中がホワイトパワーと叫ぶと、画面ホワイトアウトする。なんか、作り、単純。そういえばオープニングロールもフォントだけで無駄に長かった。
 ところで授業料の問題はどうなった?。人種問題なんて大きな話する前に、クリスティンもオマーもバイトしろ!バカ。
 エンドロールに撮影はSONY PICTURES STUDIOS Culver City,Californiaとある。ネット情報としてロケ地にRoyce Hallもあがっている。写真で確認したけど裏は取れなかった。

SLが活躍、映画『男はつらいよ 望郷篇』

 山田洋次監督映画『男はつらいよ 望郷篇』(1970年公開)を観た。第五作目、物語がかなりパターン化し始めている。見てもいいし見なくてもいい。
 HDリマスター版らしい。フィルムノイズなどなく見やすいけど、色は微妙に変。発色がパステルカラーっぽいというのか、淡い感じ。
 やっぱり、倍賞千恵子、可愛い。超美人というわけではないけど、デコッパチで動物系で、愛らしい。ヒロイン役として長山藍子が出てくると、差は歴然。体型、演技ともに倍賞の凄さがわかる。驚いたことに、倍賞、茶髪。1970年代の映画だということを考えると、先進的すぎる。倍賞、すげー。
 北海道の札幌ロケ、路面電車が走っている。病室のシーン。大部屋で各ベッドに患者がいる。病室をちゃんと撮る監督は山田だけ。『続男はつらいよ』(2016/1/1掲載)の大部屋の描き方は素晴らしい。
 小樽ロケ。住宅街をSLが通り過ぎる映像に驚く。転車台(回転台、ターンテーブル)が出てくる。偶然だけど昨日見た『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌』(2018/4/25)にも回転台が出てきた。映像的に面白いからつい撮っちゃうんだろうなあ。気持ちはわかる。SLの走行シーン、機関室のショットなど多数。
 長山の家、豆腐屋の居間にあるブラウン管テレビはモノクロテレビ、三菱の14T-120。とらやの居間にあるブラウン管テレビはメーカー、機種共に同定できず。
 千葉県浦安の川と思われる風景。木造船が多数係留されている。今はほぼ見ることができない風景と思われる。

ボンタン狩り、映画『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌』

 那須博之監督映画『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌』(1986年公開)を観た。雑、適当、見てもいいし見なくてもいい。
 タイトルの哀歌の部分に「エレジー」とルビがふられている。
 とにかく人の行動としておかしな演出が多すぎて、すぐに飽きる。武器を見せて対峙しているのに、戦わないとか。こんな意味不明部分多数。
 女子高生の自転車の乗り方下手。こういうショット多め。撮り直しとかなくサクサク撮影していったことが予想される。
 不良女子高生のスカート長め。懐かしい。天然記念物レベル。後、屋上の赤い消火用バケツとか。
 キング卓球場でおばさんが見ているブラウン管テレビはSONY(ソニー)と思われるけど機種わからず。ネット上に写真は出ているんだけどねえ。
 乱闘シーン多数。殴り合いは今見ると微笑ましい。けど、スタントははっとするものがある。転落するショットなど雑で荒々しいだけに、怪我しているじゃないかと見ているこちらが心配になる。技闘、高瀬将嗣(高橋道場)。
 清水宏次朗が多数から攻撃される場所は転車台(ターンテーブル)。エンドロールに協力静岡鉄道とあるので、静岡ロケと思われる。
 左犬歯の目立つ中山美穂のアップ多め。中学生役の中野みゆきがしっかりした顔立ち。屋上から転落シーンあるもパンチらなし。浅野ゆう子が「ダンシングオールナイト」を歌うシーンあり。

バカ映画部分あるも面白い、映画『バトルシップ』

 ピーター・バーグ監督映画『バトルシップ(原題・BATTLESHIP)』(2012年公開)を観た。アメリカ万歳が鼻につくけど、最後まで飽きさせない。面白い。
 電波の視覚的表現が光の束。うーん、レーザーじゃあるまいし。なんか攻撃しているように見える。
 RIMPAC(環太平洋海軍合同演習)2012の演習風景が出てくる。映画で取り上げられているのを見たのは初めて。日本の海上自衛隊みょうこう艦長役で浅野忠信が出てくる。主役に絡む役柄で登場シーン多数。NOAAデータの利用を提言する。こんにちは、夏キャンプなどの日本語が出てくる。
 テイラー・キッチュとブルックリン・デッカーの乗る車はフォードのF-250。テイラーが駆逐艦の中でブルックリンと交信する無線機はMOTOROLAのSPECTRA。ハミッシュ・リンクレイターがサドルリッジ衛星基地から持ち出すスーツケースの中にANRITSUの小型スペクトラムアナライザ、Spectrum Master MS2713Eが入っている。
 今日の英単語「Chicken,Kentucky Fried Chicken.」。リアーナがジェシー・プレモンスを弱虫呼ばわりするときに使う。アメリカにもダジャレがあるんだねえ。
 実写とCG合成部分はほとんどわからない。ただし、登場人物と海とか登場人物と船とか、人間が絡む映像だとまだ若干不自然なところがある。けど、海上の宇宙船だけとかだと、十分な迫力。自然の中の建築物も自然。アンテナとか。
 バリアで閉鎖空間を作る。ここの設定うまい。観客が集中できる。接近戦でしか互いに攻撃できないのも面白い。後、宇宙人の設定も面白い。敵対しないと攻撃してこない。宇宙人の外骨格状のスーツの傷や汚しがうまくて雰囲気抜群。
 なんですぐにパラボラアンテナを攻撃しないの?、すぐに連射できなかったはずなのでは?、なんで宇宙人のヘルメットがすぐに脱げるの?、とか、わりとご都合主義な場面もちらほらある。まあ最大の疑問は、テイラー、そんなに勝手なことして勲章もらっていいのか?。
 『インデペンデンス・デイ』(2018/4/14掲載)のようなアメリカ万歳バカ映画にはなってないけど、鼻にはつく。
 エンドロールを見ると、アメリカのハワイ州オアフ島、ルイジアナ州バトンルージュ、テキサス州サンアントニオ、カリフォルニア州サンフランシスコ、中国の香港がロケ地と思われる。

何の自慢?、映画『ポルターガイスト』

 ギル・キーナン監督映画『ポルターガイスト(原題・POLTERGEIST)』(2015米公開、日本劇場未公開)を観た。雑で大味、穴多め。見てもいいし見なくてもいい。
 高圧電線鉄塔と隣接する住宅街。こういう設定は珍しい。けど、映画を最後まで見ても高圧電線、別に物語に絡んでこない。静電気と電磁波っぽいノイズだけ。
 静電気の見せ方、いまいち。静電気は金属とか化学繊維に触れたときに起こるのでは?。階段の手すり(木製)でビリっとするとか、木製クローゼットのドアノブで静電気が発生するとか、なんか、生活で起こる静電気の場所がいまいち。
 柳?の木が揺れる。アメリカにも柳と幽霊という発想があるんだあ。日本だけかと思った。
 一家の乗る車、Dodge(ダッジ) Grand Caravan SEか?。最初は赤、ラストで青に乗り換えている。途中、ローバーMINIにも乗る。
 赤外線サーモグラフィーFLIRのT640が出てくる。ビデオカメラ風で独特な形状をしている。テレビとヘッドフォンはSONY(ソニー)、機種わからず。
 ポルターガイスト現象が起こり始めると、サム・ロックウェルのキャラがおバカ設定で、映画としてつまらない展開に。
 まず、警察に電話しない。DEPT. OF PARANORMAL RESEARCH(超常現象学科研究室)というところから三人が一家の元に出向いて調査。娘が行方不明だぞ。警察呼べ、警察。
 機材を並べて、配線を引きまわるんだけど、どういう仕組みか、原理か、何を調べているのかは、説明しない。
 二階にサムが娘を助けに向かうんだけど、行かないでとかなんとかセリフで止めるだけ。誰も追いかけない。サム、二階で危険な目にあっているのに、一階の人たち、ただ棒立ち。人の行動として変。脚本、下手くそ。
 今日の英会話「She was a little bit off?」。ジャレッド・ハリスが家族に次女の状態を「普通じゃなかった?」と訊く。offとはどういうことだと言い争いになる。
 一階からドローンを飛ばし二階を偵察するシーン。二階に上がると廊下にニコラス・ブラウンが待機している。え?、だったら二階からドローンの操縦すればいいじゃないの?。
 妻と言い争いになるサム。急にジャレッドの肩を持つ。えー?、さっきまで信用してないとか言っていたよねえ。
 長男が魔界?あの世?に次女を助けに行っているのに、待機しているジャレッド、横になっている。緊張感なさすぎ。
 家からの脱走シーンになると行動が変すぎ、ひどすぎ。家族五人、窓から外に逃げる。けど、ジェレッド、普通に階段から二階に上がる。あのー、だったら家族は階段から逃げればいいのでは?。
 さらにジャレッドが玄関から家に入る時、階段を上がろうとしているショットで、次にシーンに変わる。それから、ショットがジャレッドに戻るとジャレッド、まだ家の中に突入した車の横にいて、そこから階段をのぼり始める。編集が変、つなぎ下手くそ。
 夜、家、破壊と火災で大変なことになっているのに、周りの住宅街、ひっそり。人っ子一人いない。バカすぎる。
 ジャレッドが登場する時、長女のサクソン・シャービノにテレビの人だと言わせるとか、アメリカの家庭なのに拳銃が出てこないとか、少し、良いところもある。
 エンドロールに、FILMED ON LOCATION IN ONTARIO, CANADAとあるので、ロケ地はカナダのオンタリオ州と思われる。最後の最後にThe making and authorized distribution of this film supported over 1300 jobs and involved hundreds of thousand of work hours.と自己アピールみたいな文章が出てくる。こういうのは面白い作品を作ってから言ってよ。これでリメイクって、オリジナルに対して恥ずかしくて。

雪女ヒルダ、アニメ映画『太陽の王子 ホルスの大冒険』

 高畑勲演出アニメ映画『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968年公開)を観た。ヒルダの外見、キャラ設定は独特。一応、最後まで見れる。
 岩や子熊が喋ったりする、そんな世界観。SFぽかったり、ファンタジー風だったり。
 ホルス、着替えショットでノーパンだとわかる。『風の谷のナウシカ』の中のナウシカはパンツはいているか?問題というのがあった。その答えのヒントになるかも。
 描画は粗め。動きは独特。映画冒頭の狼から逃げ回るホルスの姿はおっと思わせるものがある。静止画の連続、イメージ映像、移動するカメラ目線の画角など、凝った作りが散見される。場面設計と原画に宮崎駿の名前がクレジットされている。
 ホルスの声、いまいち。14歳の設定で女性声優の声を当てるのはどうなのか?。14歳に夢見過ぎなのでは。
 ヒルダ、アイヌ風の衣装、竪琴(音はリュートか?)、茶色?の瞳、雪女風になったり、不気味な感じは出ている。高畑、宮崎系のアニメでこういう悪女系はなかったのでは?。

馬の躍動感が半端ない、映画『ベン・ハー』

 ウィリアム・ワイラー監督映画『ベン・ハー(原題・BEN-HUR)』(1960年公開)を観た。いわずと知れば名作。やっぱり面白い。
 「OVERTURE」(序曲)と出て6分半、静止画に音楽。悠揚迫らぬ作り。さすが大作は違いますなあ。けど、早送り。
 馬小屋でのイエス誕生。まるで絵画のような光の差し込み方と構図。わざとらしいけど腕はある。
 オープニングロールにMGM CAMERA 65、PANAVISION LENSESのクレジット。当時はまだ使用機材が売りになる時代だったんだねえ。
 城?の中や室内に入ると、ものすごーく作りものっぽい。スタジオ収録なのがまるわかり。
 エスター役ハイヤ・ハラリートの腰、細っ。
 今日の英単語「Down Eros, up Mars.」。チャールトン・ヘストンとスティーブン・ボイドが槍を持って復唱する言葉。エロス下げて、火星(戦いの神)上げ上げ。字幕では「武芸万歳」と訳していた。ちなみにこの時、二人が梁の交点をめがけて槍を投げるんだけど、槍の動きがホップする。
 「Lepers」。業病と字幕に出た。らい病、ハンセン病患者のことと思われる。ちなみに業病が出てくる映画は『もののけ姫』、『砂の器』(2014/3/23掲載)、『愛する』(2014/8/22)、『あん』(2016/3/7)。
 食事の姿勢は横に寝そべりながら、食事で満足した時はゲップをする。指輪が印鑑の働きをする。玄関、呼び鈴の位置に穴(ポケット状)が開いていて、トイレットペーパーの芯のような筒状のモノが収められている。チャールトンが触ったりキスしたりしているので、何か宗教的な、守り神的なものかもしれない。何故か男も横座り、足を揃えて座っている。オカマ風の所作が流行っていたのか?。ローマ軍の敬礼は右手を前方に伸ばしてナチス風。と、珍しい風俗習慣が出てくる。
 イエスの顔、撮らない。神秘性が増して効果的。
 出ました、ガレー船内部。半裸の囚人であり漕ぎ手たち。足は逃げられないように鎖で繋がれる。ドンドン、ドンドンという太鼓のリズム。漕ぎ手の調子を揃えるために鳴らされていて、通常速度や戦闘速度などがあり、命令されると太鼓に合わせて漕ぎ続けなければならない。海戦に勝つも地獄(生き延びても囚人のまま)、負けるも地獄(船もろとも海の藻屑)。ここの太鼓の音は耳に残る。
 ローマ軍の行進のショット、遠景は絵と思われるけど、エキストラの数が膨大。
 INTERMISSIONがある映画は久しぶり。ENTR'ACTE(間奏曲)まである。いやはや、大作は映画の構成からして余裕の作り。
 出た〜。ついにあの馬四頭立て戦車競技シーン。競技に向かう前、チャールトンの右手にいた族長のヒュー・グリフィス、ショットがかわり引きの画になると、左手になっている。後ろに控える下男みたいな人も多くなったり少なくなったりする。
 競技シーン、すごい。コマ送り、早送りのような映像的にいじっている部分も見られるけど、アクションはすごい。戦車の破壊、横転、前転、衝突、人間落下、引きずられ、後続の馬に跳ね飛ばされ、などなど、実写。すごすぎる。一部、スタントマンとはっきりわかるショットもあるけど、それにしてもすごい。半世紀以上前の映画のアクションシーンが今見ても驚けるというのは、これを越えるショットをまだ撮れないとも言える。必見。
 一転して、母と息子の物語。業病の母親がチャールトンの身を案じるシーンは、落涙。いやはや、泣かせもうまい。ウィリアム、腕ありすぎ。
 めくらの乞食が、業病患者がいることを知ると、チャールトンからもらった布施(金貨?)を静かに捨てる。こういうところの演出、うまい。
 後、いくらイエスに会いに行くとはいえ、死にそうな妹を炎天下、連れ回すのはどうかと思うけど。奇跡が起こったから結果オーライでいいか。

1959年版に比べすべてほどほど、映画『ベン・ハー』

 ティムール・ベクマンベトフ監督映画『ベン・ハー(原題・BEN-HUR)』(2016年米公開、日本劇場未公開)を観た。1959年版と比べると、映像、俳優、お話、共に後退。リメイクの意味なし。見てもいいし見なくてもいい。
 草原、周りは山がちな荒れ地が広がる。馬から落馬してジャック・ヒューストンが怪我。駆け寄ったトビー・ケベルが周りを見渡して「Help!」だって。周りに誰もいないのに。バカすぎる演出。なんかこんな感じです。
 石造りの建物、室内の調度品などは重々しくて雰囲気はある。
 ジャック、お人好しというかバカに見える。
 海戦シーン。船首に人が縛り付けられている。昔の人身御供的なしきたりとか儀式とかなんだろうか?。視点がずーっとガレー船内部、ジェックの位置で視点が展開するのは、緊迫感、閉鎖感があり良い。
 ジャック、幽閉されている母親と妹に会ったのに、妹には話しかけない。なんで?。人の行動としておかしいのでは?。
 ジャック、戦車競技に出場するために身支度を整えると、現代的なかっこいい青年になる。二千年前の話にしては、うーん、やり過ぎなのでは?。
 奇跡とか、改心するのが早い。ジャックとトビー、殺し合いの死闘を繰り広げたのに、急に仲直り。イエスが死ぬと、心も優しくなるのか?。だったらイエスが早く死ねば世界は平和になったてこと?。うーん、不信心者には理解し難い展開。
 主役の二人も今ひとつ印象に残らないし、モーガン・フリーマン以外はいまいち知られていないし、お話も駆け足で新鮮味はないし、映像はCG多用で、1959年版の戦車競技実写シーンを見てしまうと、たいしたことないし、と、やっぱり見てもいいし見なくてもいい。
 エンドロール、文字が戦車競技場内を土煙をあげながら走り回る。なんか、暇だねえ、わざわざ。FILMED ON LOCATION IN MATERA AND REGION OF LAZIO, ITALY. GILMED ON THE STAGES AND BACKLOT OF CINECITTA' STUDIOS SPA, ROME ITALY.ロケ地はイタリアのマテーラとラツィオ州地域、映画撮影所チネチッタの野外撮影施設、ということかな。

駄作、アニメ映画『STEING;GATE 負荷領域のデジャブ』

 若林漢二監アニメ督映画『STEING;GATE 負荷領域のデジャブ』(2013年公開)を観た。すごーくつまらない。駄作。
 映画冒頭からひどい。オープニングロールのバックにジェット旅客機とそれを追いかける青い線。後にわかるんだけどその青い線は平行世界を表現しているみたい。で、ずーっとオープニングロールが終わるまでジェット機と青い線が続くんだけど、この冒頭の映像、後になんの関係もない。女が日本に来ただけ。映画冒頭のつかみだよ!。貴重な時間をしょぼい映像だけですます。ひどすぎ。
 画もひどい。細身で高身長、瞳がでかい。どこにでもありがちな至って凡庸なアニメ画。線も荒く手抜きしまくりの描画。
 さらに世界観。現代なのか過去なのか意味不明なガジェットが並ぶ。テレビはブラウン管テレビと思われる。パソコンは富士通のFMタウンズ風。それなのにコスプレしていたり、喋りは現代風。時代はいつなんだよ?バカ!。
 さらにひどいのが、その世界観の説明がほとんど独白とセリフのみ。なんと映像で見せない。アニメなのに。実写なら低予算で表現できませんでしたという邦画にありがちなしょぼい映画になるだけだけど、アニメだよ。手と頭使って描け!。
 シュタインズゲートとか世界戦?とか観察者とかいう単語でけむにまくけどそれがどういう構造や作りになっているのか映像として出てこない。手抜きしすぎ。
 過去にとんだ後、覚えていることと忘れることが、適当で雑。タイムマシンは最初は携帯電話と電子レンジとヘッドフォンで作る。雑で適当すぎ。SFアニメとしてレベルが低すぎる。その後、でかいタイムマシーンが出てくる。あのさあ、技術が進歩すると小型化するのが普通だよねえ。タイムマシン大型化してなんのメリットがあるの?。この映画の製作者連中、大丈夫なのだろうか?。これまでみたタイムリープもの映画の中でもダントツでレベルが低い。
 後さあ、タイムマシンの使い方。岡部がなんで時空間を飛べるのかも説明がない(あるけど意味不明単語だけで説明になってない)。その後、女がタイムマシンを開発するんだけど、岡部と会いたいだけ。その後、映画はメロドラマ風になる。うーん、どこがSFなんだ?。
 女が転んだのを助けようとして、子供の岡部、トラックに轢かれる。うーん、女、岡部を助けるどころか足手まといなだけ。それに転ぶシーンが二回ある。なんか演出の引き出し少ないなあ。
 あまね?は観察者だから自由に行き来できるらしい。じゃあ、別に問題ないじゃん。好きな場所と時間に飛べよ。時間移動の仕組みが適当すぎて呆れる。
 登場人物が無駄。たいして物語に絡んでこない。ラスト近くになって人体実験とか言っている。この期に及んでまだ後出しジャンケン。脚本、ひどすぎる。駄作。

ヴェローナ観光、映画『ジュリエットからの手紙』

 ゲイリー・ウィニック監督映画『ジュリエットからの手紙(原題・LETTERS TO JULIET)』(2011年公開)を観た。ロケ地が美しい。恋愛バカ映画ではない。一応、最後まで見れる。
 アマンダ・セイフライドの仕事は雑誌THE NEW YORKERの事実調査員。このキャラクターが最後まで生かされる。このあたりはわりと丁寧に作られている。
 結婚前にアマンダと婚約者のガエル・ガルシア・ベルナルとイタリアのヴェローナを旅することになる。ガエル、料理人なのでぶどう畑、ワインの蔵、チーズの蔵、ワインのオークションなどを赤いフィアット500キャンバストップで飛び回る。
 アマンダはガエルの食材探しに飽きて、CASA DI GIULIETTA(ジュリエットの家)を訪ねる。壁に観光客が手紙を貼り付けて帰る。その後、女(ルイーザ・ラニエリ)が手紙を剥がして持ち帰る。尾行するアマンダ。壁に貼り付けられた手紙への返事出しを手伝うアマンダ。それでヴァネッサ・レッドグレイヴとクリストファー・イーガンと知り合い三人旅に出る。
 とまあ、イタリアのヴェローナを旅する理由が確定してからの、ロケ地は美しい。街の中も雰囲気抜群なのだけど、郊外がこれまたいい。石造りの民家がぶどう畑の間にぽつりぽつりと点在。道路は未舗装、または石畳で、いやはや素晴らしい。
 登場人物のキャラは立っていて覚えやすい。胸を強調したアマンダはみんたまー(出目)だけどかわいいし、ガエルは人の話を聞かない超早口が面白し、イギリス兄ちゃんぽい(何故かがに股)クリストファーは意地悪で知的な雰囲気。
 細かいところで気になるところも多め。まず、名前が出てくるのが遅い。顔が出たら登場人物の紹介まではセリフで押さえたい所。後、ジュリエットの家の事務所内、事務仕事をしていたのに急にテーブルの上に食事が並んでいるショットがある。ここはつなぎが下手くそ。後、車の中の三人のショット、ほとんど同じでワンパターンだし意味がない。後、アイスクリームの扱いがぞんざい。後、CAPARZO VIGNE DI TOSCANAと道路の左に看板が出ているのに、三人の車、右に曲がる。後、ヴァネッサ、急に帰ると言い出す。これまで積極的だったのに説明がないので意味不明。後、その後のヴァネッサの撮り方、気持ち悪い。結婚式とか。
 細かい部分でいい点もある。クリストファーが運転するレンタカー?(ランチアのデルタⅢと思われる)が徐々に泥で汚れていく。グラベル(未舗装道路)を走っている設定なので描写が正確。
 同じイタリア旅行を描いている『映画 ホタルノヒカリ』(2015/4/18掲載)とは雲泥の差。『ジュリエットからの手紙』はイタリアに行く理由、イタリアを旅する理由がちゃんと説明されているし、登場人物のキャラクターも生かされている。多少穴はあるけど、イタリアのヴェローナ観光映画だと思えば、得した気分になれる。
 エンドロールに、NEW YORK UNIT、the Magical City of Veronaとある。タイムズスクエア。

陳腐、映画『ミラクル・ニール!』

 テリー・ジョーンズ監督映画『ミラクル・ニール!(原題・ABSOLUTELY ANYTHING)』(2016年公開)を観た。つまらん。本当に見てもいいし見なくてもいい。
 宇宙人が全能の力をサイモン・ペグに与える。サイモンが力をどう使うかで地球の破壊を判断する。そのテストを十日間行うという話。
 なんだけどねえ、これがものすごくつまらない。宇宙人の判断基準が示されないので、サイモンがどう力を使えば地球の破壊を免れることができるのかが、全然、こちらにわからない。だからハラハラドキドキしない。ただ、画面の中でイギリス的なお馬鹿なことが垂れ流されるだけ。
 このイギリス的な笑いみたいなのが、ことごとくべろべろばあー的で映画的な笑いになってなくて、つまらない。例えば、イギリス警察の制服がピンク色に変わるとか。映画の中の登場人物は大笑いしているけど、見ているこちらとしては「だからなんだんだ!」と怒りしか湧いてこない。
 宇宙人とサイモンとの関係も一切ないので、特に宇宙人である必要もない。力を持った男がそれをどう使うのか?。そして改心して普通に戻るという、こすられたおしたストーリなだけ。新規性も面白さも全く無し。ただただつまらない。

フェイクムービー、映画『アルゴ』

 ベン・アフレック監督映画『アルゴ(ARGO)』(2012年公開)を観た。歴史的事件なので結論はわかっているのに手に汗握る。二回見た。面白い。
 Based on a true story.と表示。イランのアメリカ大使館警備主任?のような人がドアを開けてしまうけど、かなり間抜けな行動。歴史的事実だとすると反論もできないけど、いくらなんでも、そんなことするかなあ。
 大使館を脱出するかどうかで議論。いやはや、結局、脱出する六人。アメリカ人、議論すぎだねえ。その後、ベンの持ち込んだ救出方法にいちゃもんつけて議論。けど、やっぱりベンに頼ることに。うーん、はい、そうですかと言えんのかなあ。
 多くのブラウン管テレビが出てくる。ホワイトハウス首席補佐官室にある大型テレビ三台。SONYだとわかるけど機種はわからなかった。ベン・アフレックの部屋のテレビはSONY(ソニー)のKV-1741RかKV-1941R。台所にはRCAのXL-100がある。このテレビはその後、the BEVERLY HILTONの厨房とイランのカナダ大使私邸の中にもある。当時大ヒット商品だったのか、それとも撮影用備品の使い回しなのか。ベンの子供の見ているテレビはSONY(ソニー)のKV-1216かKV-1513。プロデューサー役のアラン・アーキンの家と映画事務所のテレビはどちらもメーカー、機種共に同定できず。
 フェイクムービーを扱うだけに映画の話題が豊富。『最後の猿の惑星』が流れる。『スター・ウォーズ』のポスターやフィギュア。ニセ映画作りとニセ関係者になりすますのは簡単「猿でも監督になれる」と映画界に皮肉の効いた説明をジョン・グッドマンがする。オプション権と脚本(ARGO)の買い取り。マスコミを巻き込む映画制作発表会などなど、映画が観客をだます装置だということを逆に利用しているところが面白い。
 ディテールにこだわった描写が印象的。ベンの仕事机に平行定規が取り付けられている。映画の中で出てきたのを初めてみた。イラン革命が起こったイラン内部の描写は細かい。ベンがイランの空港に降り立つと、音楽がイラン風になる。ビザ刻印の破壊。外の喧騒と室内の静寂。フィルム風の映像で歴史的事実を強調。イランのアメリカ大使館で機密文書をシュレッダーにかける。その細く短冊状になった紙片を、イランの子どもたちが一枚一枚ジグソーパズルの様に復元していく。入国時に裏写りする質問用紙があり、一枚を本人が一枚を空港の入国管理窓口が保管することになっている。イラン国内にケンタッキーフライドチキンの店がある。見せしめの首吊り死体。ラジオ(メーカー、機種わからず)を分解してアメリカ本国へ電話。カナダ大使私邸の中にある電話回線を衛星電話に切り替える装置。VWのバス、デモに遭遇した後、ドアミラーがなくなっている。CIAスター勲章などなど、初めて眼にする設定や細かい描写が目白押し。
 でまあ、実際に六人を脱出させるまでの見せ方がめちゃくちゃうまい。バザール(ロケ地はGRAND BAZAAR,TURKEYか?)でのロケハン?から始まり、イラン側の調査捜索の進展具合と交互に描くんだけど、これが結末(歴史的事実)を知っているのに手に汗握る面白さ。旅券の予約取り消しを復活させる、STUDIO6事務所A006号室の電話のベル、作戦に反対していたメンバーがペルシャ語で乗り切る、空港送迎バスのギアが入らない、など畳み掛ける編集テンポ、うまい。
 ラストに地元民?でベンたちを助けてくれるサハル役ジェイラ・ヴァンドが無事、国境を越えるショットを挟んでいるのは良心的。
 監督ベン・アフレック、うーん、二枚目なのにこんな映画も撮れるんだあ。天は二物を与えず、なんて嘘だね。才能ありすぎ、撮る側、撮られる側、どちらもうますぎ。
 ほぼ絶賛なんだけど、一箇所だけ。やはりBased on a true story.はいらない。歴史的事実なんてどうでもいい。映画は面白ければいい。映画冒頭で歴史的事実ですといわれると、映画なの中の不自然な展開に反論できなくなる。口封じされているようで卑怯な気がする。
 それに歴史的な事実だと書くと必ず反論が起こる。それは当然。アメリカは昔から今まで他国から見れば不合理なことを押し付け続けている国。攻撃する理由なんて捏造してもへっちゃら。バレても知らないふり忘れたふりを平気でできる国。所詮、歴史なんてそんなもの。だったらフィクションという映画内部でちゃんと面白く料理して、映画内部で完結すればいいだけの話。
 エンドロールで救出された六人などの写真と彼ら彼女らを演じた俳優を並べて見せてくれる。かなり似ている俳優を配役している。後、ベンが表情を表に出さない演技をしているのが好印象。まあ、顔はかっこよすぎるとは思うけど。しょうがないか、映画だし、俳優だし。
 今日の英単語「Argo fuck yourself.」。何度も出てくる。なんかargoとGo fuck yourselfの掛詞らしい。ネイティブだけがわかればいいか。
 エンドロールを見るとロケ地はアメリカのWASHINGTON,DCとカリフォルニア州ロサンゼルスとビバリーヒルズ、とトルコ共和国かな。CROSS ROADS OF THE WORLD。

いまさら曲目変更?、映画『桜ノ雨』

 ウエダアツシ監督映画『桜ノ雨』(2016年公開)を観た。いろいろひどい。見てもいいし見なくてもいい。
 映画冒頭、つかみのショット。歌声、曲もいいのに、歌っているのが久松郁実。ヤンキー顔で歌声にそぐわない。多分、口パクだし。ピアノ伴奏しているのが浅香航大。高校生にしては老けすぎ。ピアノを弾くショットは手元とバストショットを別々に撮る。多分弾いていない。この一連の映画冒頭シーン、つかみの大切さなところなのに見せ方下手くそ。この時点でたいしたことない作品なのがまるわかり。
 演技というか演出がひどい。山本舞香、引っ込み思案な性格を見せるのにびくびくして肩をすくめる。広田亮平のやるきがないいやいや演技が引きずられるだけ。膝が笑う演技、もう本当にひどい。ウエダは舞台出身なの?。映画でオーバーアクションすると大根に見えるのわからないのかなあ。
 出ました邦画駄作の必要十分条件、屋上。何度も何度も書くけど、学校や病院の屋上は基本的に立入禁止じゃないですかあ。その屋上、フェンスもないんですけど、そんなところが出入り自由なんですかねえ。本当に、邦画は手抜きしすぎ。観客なめすぎ。
 歩道橋の文字からするとロケ地は静岡県の沼津市西浦平沢か。
 山本の母親役奥貫薫が入院している病院。ここはめちゃくちゃひどい。まず、広田が病室(個室)を訪ねるショット。入り口で柔軟体操?身体を揺らしているだけ。不審者?バカなの?。登場人物を低能扱いするこれまた駄作邦画の十八番。邦画製作者は腕というより、もはや精神の問題を抱えていると思う。精神年齢が低すぎる。
 で、奥貫が広田を病室に招き入れると曲「桜ノ雨」の話題。あのさあ、この二人初対面だよねえ。自己紹介とかしないの?。脚本担当者はバカなのかなあ?。人の行動として不自然だよねえ。小学生でもわかるよねえ。
 撮影も下手くそな部分が散見される。「おはよう」と言っているのに、影が真下。光がものすごく眩しい。どうみてもこのショット(二回ある)、晴れた日差しの強い真昼だよねえ。少しは気を使おう。
 音楽室にあるラジカセはHitachi Living SystemsのCDラジオカセットレコーダーCK-11。ピアノはDIAPASON。初めてみた名前なので、調べると河合楽器のブランド名と思われる。山本が港の波堤に座っている。使っているヘッドフォンはPanasonicの白いRH-HTX7。持っているキーボードはCASIOのMINI KEYBOARD SA-46。
 山本が北村を呼び出す。北村が音浜高校合唱部をやめたので「テノール弱くなった」だって。北村、音痴で合唱部で活躍しているシーンないんですけど。セリフの前後繋がっていない。説得力がない。
 今の高校生、水筒は持参なんだねえ。なんか不思議。昔の小学校の遠足みたい。
 浅香、全体像のピアノを弾いているショットちょっとだけあり。こういうのは最初で見せておかないと。
 第35回静岡県芸術文化合唱コンクール、舞台袖。出番が次というときに山本が「ちょっとまってよ」。お前はねるとんの告白タイムか!とつっこみたくなる展開。「こんなんじゃ楽しめない」と合唱曲目変更を提案。お前はバカなのか?。山本、お前が今まで一番暗い顔していたよねえ。暗くしているのお前だよえね。キャラ設定、展開ともに、ぐだぐだでバカすぎ。
 後、合唱発表前後の客席のノイズがまったくない。オーディオ的に不自然すぎる。ただ、客がまばらなのは逆に超リアル。もしかしてエキストラを集められなかったのかな。
 とまあ、作品としてはひどい所多数なんだけどいい点も一箇所だけある。沼津アーケード名店街をネギ入りビニール袋をさげて歩く山本。暗い顔に合唱部のギスギスした関係の短いショットを挟む。バックに合唱曲の「情熱の道標」。ここは山本の置かれている状況心理を映像で説明できていてうまい。うまいのはここだけでした。
 後、山本、明るい顔のセーラー服より、麗子像のような髪型で暗い顔の私服姿が記憶に残る。若い女性心理を描いたサスペンスやホーラーで活躍しそうな面構え。
 出演、静岡県立沼津西高等学校音楽部、加藤学園。ロケ協力、沼津市立西浦小学校。
 ちなみに合唱部、合唱団が出てくる邦画は『こわい童謡 表の章』(2015/6/4掲載)、『くちびるに歌を』(2015/11/10)、『ビルマの竪琴』(2015/10/19)、『歓喜の歌』(2016/10/23)。洋画だと『ボーイ・ソプラノ』(2018/3/31)がある。

ホモ関係と女装いらない、映画『クラウド アトラス』

 ラナ・ウォシャウスキー、トム・ティクヴァ、アンディ・ウォシャウスキー監督映画『クラウド アトラス(原題・CLOUD ATLAS)』(2013年公開)を観た。風呂敷を広げるけど、団円しない。だらだら長い。つまらない。見てもいいし見なくてもいい。
 時代も場所もばんばん飛ぶ。太平洋諸島1849年、ケンブリッジ1936年、サンフランシスコ1973年、ロンドン2012年、ネオソウル2144年、「崩壊」後106度目の冬(2321年?)、知らない惑星?2346年?、とまあ、回想も交えてあちこちに話が移る。さらに俳優が一人何役もこなしているので(トム・ハンクスは6役)、何かしら意味があるのかな?と思いながら見てしまい、正直、ストーリーを追うだけで疲れる。
 でまあ、その疲れた分だけ感動があればいいだんけど、これがたいしたことない。映像の切り替えのうまさなどで関連があるように見せているけど、ほとんど関係してこない。コメット形のあざとか、ソンミ451が選ばれる理由とか、黒人を船員に採用する理由とか、被爆に対する恐怖感がないとか、広げた風呂敷はほぼ回収されない。映画を見終わると「だからどうした?」と疲労感が残る。この内容で172分はだらだらしすぎ。
 1973年、ハル・ベリーが車の中で使っている録音機材はマイクロカセットレコーダーOLYMPUS OPTICAL CO.,LTD.のPEARLCORDER S 201。ホテル1404号室にあるブラウン管テレビはHITACHI(日立)のCSU-690に似た機種。機種同定できず。
 ペ・ドゥナ(DOONA BAE)、おっぱいポロリ多数のクローン(複製品)役。『空気人形』(2014/2/5掲載)では裸のダッチワイフ役だった。人工的、工業製品的な雰囲気を持つ女優なのか?。
 ベン・ウィショー、武田真治に似ている。ベン、作曲家を目指しているのにピアノシーンで全身像が映らない。手元とバストショットが別々。ピアノ弾ける俳優を配役しようよ。
 今日の英単語「I will not be subjected to criminal abuse.」。作品内で何度も繰り返される言葉。ユナ939役周迅(Xun Zhou)が自我に目覚めて言い放つシーンはかっこいい。「犯罪者の餌食にはならんぞ」と訳されている。周迅、満島ひかりに似ている。
 「Soylent Green is made of people!」これは映画ネタ。クローンたちのオチの前フリになっている。
 映像はそこそこ。夜なのに明るい。石造りの邸宅やネオ・ソウルのSFぽい都市のCGも悪くないし、喫茶店?の店内(PAPA SONGのロゴ)もポップでそこそこ見れる。画面を半分だけ残したり、水から水へ、列車の外は過去回想映像、ビルにかけられた脱出用橋から帆船のマストへ、などの場面転換はアイディア豊富。アクションシーンは期待したけど可もなく不可もなし。
 首輪に爆薬は邦画(『人狼ゲーム』(2015/3/29)、『バトル・ロワイアル』(2015/8/13)、『CINDERELLA GAME』(2017/6/6)など)でこすられ過ぎているアイディア。
 ウォシャウスキー兄(姉?)弟が監督だからなのかホモ関係や女装が出てくるけど、物語に関係ない。監督の趣味趣向なだけ。
 エンドロールを見るとロケ地はドイツ、イギリス構成国スコットランド、スペインのマヨルカ島と思われる。1849と2144と2321年はウォシャウスキー兄(姉?)弟、1936と1973と2012年はトム・ティクヴァが監督しいるらしい。

ドアが違う、映画『CMタイム』

 久保田誠二脚本・監督映画『CMタイム』(2012年公開)を観た。凄まじくつまらない。駄作。
 映画冒頭、配役が出るまで、映像のテンポがものすごく悪い。間延びして見ているこちらのほうがイライラする。映画が始まっても全然話が前に進まない。撮影は玄関先と建物内だけ。映像に変化は乏しいし、話は停滞しまくりだし、いちいち字幕で説明するし、ただただ飽きる。
 佐藤和樹のいる控え室C。ドアの外には本仮屋ユイカと寿大聡がいる。ドアを挟んだ内部と外部が交互に写されるんだけど、なんと室内から見たドアと廊下側の外から見たドアが全然違う。外から見ると観音開きの親子ドアなのに室内から見ると一枚ドア。さらに開く方向も違う。撮影、雑で適当でやっつけ仕事なのがまるわかり。
 それでいて、作品内で、映画論みたいなことをぶっている。手抜きはするのに口だけは達者なようで。邦画って、こういう連中が多いんだろうなあ。
 ベートベン第九、結樺レイナ、峯が岡八幡神社(正式名称は峯ヶ岡八幡神社?)。

ライカM、映画『白河夜船』

 若木信吾撮影・監督映画『白河夜船』(2015年公開)を観た。眠い、つまらん。本当に見てもいいし見なくてもいい。
 長いショット、ほぼ音楽なし、寝てばかりいる安藤サクラ。うーん、こっちまで眠くなる。寝て、井浦新と不倫して、谷村美月とだべって、寝て、これの繰り返し。だから何なんだ!。ずーっと安藤の独白で説明、これまた眠くなる。
 中華料理レストラン、客は井浦と安藤だけ。すごく不自然。東京と思われる雑踏、江戸通り、浅草通りのロケは通行人が時々二人を見ている。今時、こういう撮り方、珍しい。
 エンドロールを見ると、撮影機材はライカM。このカメラ、外観は普通のデジカメ、一応フルHDの動画も撮れる。夜景のキラキラした感じはこのカメラの特徴なのか?。ゲリラ撮影に向いているかも。確かに百万円近いお値段のことはあるか。

2018年04月前半観たおすすめ映画(邦画・洋画)

2018年04月前半観たおすすめ映画(邦画・洋画)
 2018年04月前半観た映画は邦画4本、洋画26本、計30本。

『ルーム』監督レニー・エイブラハムソン、2016年公開、2018/4/8掲載。
 ジェイコブ・トレンブレイの子供演技も素晴らしいけど、その演技を子供の視点で捉え続けるカメラが素晴らしい。世界には腕のある監督がいるなあ、と改めて思い知らされる。

【次点】

『エリート・スクワッド ブラジル特殊部隊BOPE』監督ジョゼ・パジーリャ、2010年ブラジル公開、2018/4/3掲載。
 前半は、ブラジルのことだし、ポルトガル語慣れてないし、と、戸惑う点が多めだけど、後半に入ると政治、警察の癒着と汚職が凄まじくて恐ろしい。スラムの中の銃撃戦はドキュメンタリーを見るよう。ラストのナレーションも怖い。前作があるらしいので期待。

『ランナウェイズ』監督フローリア・シジスモンディ、2011年公開、2018/4/6掲載。
 女性ロックバンド、ランナウェイズの絶頂から没落を描いた青春音楽映画。孤独でレズのタチ役っぽいギターのクリステン・スチュワートがかっこいい。プロデューサー役マイケル・シャノンのロック英才教育は爆笑。

『モンスターズ 地球外生命体』監督ギャレス・エドワーズ、2011年公開、2018/4/9掲載。
 低予算SFなのに風景とCGの溶け込ませ方が絶妙。男女がメキシコからアメリカへ渡るロードムービーであり、なんとラストは恋愛映画。不思議な味わい。

『タイタニック』監督ジェームズ・キャメロン、1997年公開、2018/4/13掲載。
 いわずとしれた超ヒット作。改めて見ると映像もお話もちゃんとできていることにびっくりした。恋愛バカ映画ではないけど、ケイト・ウィンスレットの婚約者役ビリー・ゼインを悪者にしすぎ。彼に何一つ落ち度はない。

【次点の次点】

『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』監督バーナード・ローズ、2014年公開、2018/4/2掲載。
 ヴァイオリニストをロックのギターリストの様に撮っている点が新鮮。パガニーニ役はヴァイオリニストで二枚目のデイヴィッド・ギャレット。彼を愛でるのもいいかも。

『新しい人生のはじめかた』監督ジョエル・ホプキンス、2010年公開、2018/4/10掲載。
 エロなし、恋愛映画にありがちなバカ展開ほぼなし、洋画にありがちな無駄な口論少なめ。大人の恋愛映画がみたいならどうぞ。

【残念作】

『先生を流産させる会』監督内藤瑛亮、2012年公開、2018/4/13掲載。
 これでホラーだったら、すごく面白くなったのに、監督の生真面目さが悔やまれる。誰か、内藤にホラー撮らせてあげたらいいのに。大きなお世話だけど。

【珍作】

『リリカルスクールの未知との遭遇』監督デモ田中、2016年公開、2018/4/15掲載。
 凄まじく稚拙な作品なんだけど、ラスト近くのライブシーンが生々しくアイドル映画になっている。『ピッチ・パーフェクト』(2018/4/15掲載)と見比べると映画は不思議なものだなあ、と改めて感じる。

【駄作】

『マキシマム・ライド〜翼ある者たち』『悪魔の秘め事』『ロスト-完全なる嘘-』『地球、最後の男』『ブシドーマン BUSHIDO MAN』『アウトレイジ・ギャング OUTRAGE GANG』『インデペンデンス・デイ』

珍作、映画『リリカルスクールの未知との遭遇』

 デモ田中編集・監督映画『リリカルスクールの未知との遭遇』(2016年公開)を観た。ままごとレベルの稚拙さで駄作に分類しようと思ったけど、ラストで意外な盛り上がり。珍作。
 とにかく古いオーディオ製品、ラジオ、ラジカセ、テレビ、家電が出てくる。テクニクスのアナログレコードプレイヤー(型番わからず)、PanasonicのパーソナルPAシステムRX-PA7(RIDDIM VOX)、デジタル一眼レフカメラCanon EOS 5D、SHARPのラジカセGF-909、BCLラジオRajisan MK-59、LASONiCのラジカセTRC-931とTRC-975、BEHRINGERのPRO MIXER VMX200、Victorのブラウン管テレビC-3614、VictorのラジカセRV-X70、DK TechnologiesのマスターサウンドディスプレイMSD600M、TOSHIBAのラジカセACTAS2800(RT-2800)、ナショナル白黒テレビTR-509Aα、シャープの電子レンジRE-T2、などなど、レコードショップではなくリサイクルショップではないのかと思わせるほど、出てくる。
 映画としては凄まじい低予算に稚拙さ。宇宙人設定のバムさんは人形だし、WEEKDAY TRIP RECORDSというレコード店は10畳くらいの広さしかないし、地下?の作業場兼リリカルスクール練習場はガラクタばかり散乱しているし、リリカルスクールの六人は顔普通、演技下手というより学芸会レベルだし、レコード店の店長のレコード扱いが雑、CGと言っていいのか、今時見かけない超古風な映像効果、などなどきりがない。
 ひどいのは、135kHzの高域が必要な音だと言っているのに、収録するのが上記にあげたラジカセ。技術系と思われるメガネ女(yumi?)はRajisan MK-59と集音マイクを持って生録している。あのー、それラジオなんですけど。なんで理系なのに一番でたらめな組み合わせなんだ。背景はすごくわかりやすい合成。もうなんか、映画同好会ですらやらないだろう雑で適当な映像。ずーっと飽きる。
 上には上がいるけど、邦画の下のレベルも底なし沼だなあ、と落胆していると、屋上。出ました屋上。経費削減、ロケ地探すの面倒くさいし、撮影許可とるのも大変だし、邦画はみんな手抜きで屋上。と思っているとOIOI(マルイ)のマークのある円柱の構造物。渋谷マルイの屋上。この場所がロケ地になっている映画を初めてみた。ロケに許可出るんだあ。ちょっとびっくり。
 日が暮れて、ラップグループ、リリカルスクールのライブがこの渋谷マルイ屋上で行われる。これがねえ、なんというのかなあ、ライブ自体もそれほどうまくない、撮影もそれほどお金かかってない。けど、なんかねえ、その場にいるような生々しさがあるんだよねえ。
 映画前半のままごとのような演技や映像見せられているので、その落差でこのライブシーンがうまく感動的に見える、というのも正直あると思う。
 けどねえ、それだけではない何か。なんというのかなあ、若い人の一瞬のきらめきが切り取られているんだよねえ。つまりアイドル映画になっている。
 映画は難しいなあと思う。今日午前中に見た『ピッチ・パーフェクト』。『リリカルスクールの未知との遭遇』と同じ音楽を取り上げた映画。ラストにライブシーンがあるのも同じ。機材が多数出てくるのも同じ。当然、金のかけ方は比べ物にならないので『ピッチ・パーフェクト』の方が盛り上がるはずなんだけど、正直、つまらない。口パクであることもすぐにわかるし、女性のアカペラなのに男の声やボイパまで入り込んできて、興ざめ。
 『リリカルスクールの未知との遭遇』は映画的には全てにおいて(予算、演技、撮影、演出などなど)悲惨なんだけど、ラストのコンサートはすごく生き生き見える。
 もう一度見たのはどちらかと問われれば、当然、『リリカルスクールの未知との遭遇』。映画は時々、計算できない何かが写り込んでいるから面白い。
 HYPER RELAX(LPレコードのタイトル)、メンズブラ、スチャダラパーのANI、塩屋浩三。

韓国人への人種差別、映画『ピッチ・パーフェクト』

 ジェイソン・ムーア監督映画『ピッチ・パーフェクト(原題・PITCH PERFECT)』(2015年公開)を観た。アカペラがテーマなのに歌うシーンは口パク。その他、いろいろ雑。見てもいいし見なくてもいい。
 映画冒頭、大学アカペラ選手権(INTERNATIONAL CHAMPIONSHIP OF COLLEGIATE A CAPPELLA)の様子。舞台上で複数人が歌って踊るのだけど、マイク持っているのは一人だけ(または二人)、なのに多数の声がすごいオンマイク。画面と音の乖離が激しくて違和感ありあり。これは『バーレスク』(2018/2/22掲載)でも見られた。少なくとも音楽がメインの映画はもう少し音像のこと、音像定位のこと、オーディオのこと考えてくれないと。
 男性ボーカルグループがかっこ悪いのが映画として致命的。
 DJが耳の悪いユダヤ人の略、という人種差別ギャグが出てくる。その後も人種差別、性的ギャグが頻出。特にひどいのは韓国人への差別。アナ・ケンドリックがバーデン大学の寮でルームメイトになるのがキミー(Jinhee Joung)という韓国人なんだけど、これがガンつけて挨拶すらしない。その後、韓国人学生会のブースでは楽しそうに話しているというショットを挟む。また、キミーが友人を部屋に連れてくるんだけど、全員が一言も話さないで無表情のまま。で、この設定に何か意味があるのかと思うと、最後まで、一切、キミーも韓国人も物語に絡んでこない。ただただ、嫌な性格の韓国人を出したいだけという、人種差別的設定。アメリカだとこれが笑いになるのか?。作品内で邪魔なだけ、粗野な精神の人物が考えた設定にしか思えないんだけど。
 アナ、音楽の仕事がしたいらしい。AppleのMacBookProで編集作業(ソフトウエアはTRAKTORと思われる)をしている?。大学寮に入ると机の上に機材を並べる。Remix controller ReLoop Jockey 3(正確な機種名までは不明)やキーボード(鍵盤)が置いてある。だけどねえ、具体的に音楽作っているシーンがないんだよねえ。ノートPCを触ったりしているだけ。とてもマニアックにDTMしている風には見えない。このあたりの作り込み、雑。
 アンの使うヘッドフォンはSONY(ソニー)のMDR-7506。左右逆に装着している。バカすぎる。これで作曲とか音楽に興味があるわけ?。作りが雑すぎる。オーディオについて言えば、完全に駄作。ちなみに、『こわい童謡 裏の章』(2015/6/5掲載)でもヘッドフォン(Bose QuietComfort 2)の左右が逆だった。所詮、映画、こんなレベルです。もう慣れた。その後、beyerdynamicのDT770Pro(250?80?)が出てくる。左右はあっている
 アンが実習で通う85.7(FMの周波数?)STUDIOと書いてある建物。WBUJとアナウンスしているインディーズ音楽専門の放送らしいけど、ミニFM局なのか大学内の校内放送なのか設定がよくわからない。後にミックスしたUSBメモリーを放送に使われて喜ぶシーンがあるんだけど、放送が流れているのがスタジオ内だけなので全然見ていて喜びが伝わらない。アンの音楽の仕事って何がしたいの?。このスタジオの設定、ほとんど意味がない。
 女性アカペラグループBARDEN Bellasのオーディション風景。一人ひとりの歌声、特徴を見せればいいだけなのに、分割画面で合唱しているように見せている。特徴が薄まって映像が散漫。賑やかにすればいいだけだという安直な見せ方。
 不思議ちゃんのリリー(Hana Mae Lee)、菊地凛子に似ている。
 アンナ・キャンプ、大量の吐瀉物を吐き出す。『スタンド・バイ・ミー』(2018/3/3掲載)でも劇中劇の中で吐くシーンがあった。どちらも面白くもないし笑いにもなっていない。
 アナの性格設定が意味不明。ラスト近くに説明があるけど、明るい性格なのか、ただのひねくれものなのか、わかりづらい。ここの描き方が成長物語のキモなのに、下手さは致命的。
 大学生活は寮の部屋、スタジオ、練習に使う講堂、リフ・オフの行われる夜の野外、中庭、このくらいしか映らない。講義風景なし、食事風景まるでなし。大学生活の描き方がものすごく雑。邦画ですらもう少しマシに撮るのに。手抜きしすぎ。
 今日の英単語「This is awesome.」。パーティーでスカイラー・アスティンのセリフ。「最高」ぐらいの意味かな。CNN Student Newsで「Friday is awesome.」とカール・アズースが毎週言っている。
 ダース・ベイダーのベイダー(Vader)はドイツ語で父の意味なんだって。知らんかった(ちなみにこの場面の中庭はアメリカのルイジアナ州バトンルージュにあるルイジアナ州立大学がロケ地)。映画を見ると勉強になるねえ。
 映画『The Breakfast Club』のDVDが小物として使われているんだけど、作品内容を知らない人には何がなんだか。どうしてアンが泣くのか全然わからない。やっぱ、この監督、見せ方下手だし、脚本、出来が悪い。
 夜の野外、小型プロジェクターで壁に映像を写して、ルーレットを見せる。これ今時な感じ。ここはちょっと面白い。
 2012年大学アカペラ選手権決勝(建物外観のロケ地はニューヨーク州ニューヨークのリンカーンセンター)。バーデン・べラーズの歌うシーン。声帯結節で低い声が出るという前フリがあるにしても、女性アカペラチームの歌声に男の声、それもボイスパーカッションをかぶせている。もう、何がこの映画は見せたいのか、意味不明すぎ。口パク(歌と口の動きがシンクロしていない)な上に違う声ってどういうことだよ。バーデン・べラーズのみ各自がマイク持っていて、歌う条件が他のチームと違う。歌の見せ方が、下手すぎて呆れる。
 エンドロールにThis Film was shot on location in Baton Rouge,Louisiana. Special Thanks to Louisiana State University, Southern University, Baton Rouge Community Collegeとある。

犯人も警察もバカ、映画『トカレフ』

 パコ・カベサス監督映画『トカレフ(原題・TOKAREV)』(2014年公開)を観た。突っ込みどころ多数。謎が解けると、犯人も警察もバカすぎる。見てもいいし見なくてもいい。
 ニコラス・ケイジの腕時計はU-BOATの7236。乗っている車はキャデラックのATSかな。
 ニコラスの家の庭。犬の鳴き声が遠くにサラウンドする。ビルの屋上での射殺シーン。こだまする発砲音。この音は珍しい。
 カーアクション、格闘、ガンアクションなど、可もなく不可もなし。走るシーン、アクションシーンになると変なコマ送りのような映像効果が使われている。多分、アクションをごまかすためのはったり。パトカー、衝突すると爆発炎上する。爆弾でも積んでいたの?。
 ニコラス、マックス・ライアン、マイケル・マグレイディの三人、わざわざ2ドアのスポーツタイプの車で殴り込みに向かう。あのー、逃げる時、乗り込むの大変だよねえ。特に頭の悪い集団という設定でもないし、映画関係者がバカなのかな。
 殺人の後、証拠隠滅のため(と思われる)車に放火するんだけど、周りに倉庫街の密集した埠頭のような場所。それもまだ明るい。目立ちすぎ。うーん、この三人バカなの?。さらにこのときのある行為で、後に大変なことが起こるんだけど、そのことを、ニコラス、忘れている。健忘症なのかな。
 ニコラスとレイチェル・ニコルズ、避難するだけの話なのに、洋画に毎回毎回出てくる無意味な口論で時間つぶし。本当に外人ってバカなのかなあ。「じゃあ、先に避難するわ」で済む話だよねえ。時間の無駄すぎる。
 ニコラスの娘のオーブリー・ピープルズが殺された一部始終がわかると、どっちらけ。ニコラスたち三人と警察がバカすぎて口あんぐり。
 まず、ニコラスたち三人。ただのいいがかかり。それもなんの根拠もなく、周りの知り合いとか関係者にいちゃもんつけて殺しているだけ。昔の出来事も今やっていることも全部、自分たちが悪いだけ。仕返しされて当然だよねえ。行動が幼稚すぎ。
 後、警察がバカすぎ。刑事?役のダニー・グローヴァーがニコラスをかばったり、逃したりするんだけど、理由が全くわからない。
 で、誘拐殺人事件の内容がわかると、これが突っ込みどころ満載。あのさ、ニコラスの家の庭で起こったんだよねえ。警察さあ、現場検証しないの。発砲したり、引きずったりしたんだよねえ。死体はどうやって運んだ?。アリバイはどうやって作った?。発砲音を聞いた人がいるはずだけど?。雷で聴こえなかったの?。証拠があちこちに残りまくりだよねえ。警察がバカすぎて、これまた口あんぐり。
 最大のバカすぎが、先に書いたけど、ニコラスが銃の在り処を忘れていること。健忘症なのか。車は処分したのに銃(トカレフTT-33)は処分しないって、行動が不自然過ぎ。話が雑すぎ。
 ひとつだけいいところが。ロシア人ギャングのボス役パシャ・D・リチニコフ(Pasha D. Lychinikoff)。元ボクサーという設定で、リンチのときに笑いながらボディを執拗に打ち続ける。態度が丁寧でソフトな語り口で、奇妙な怖さがある。この人、もっといろいろな役、できそう。
 エンドロールにThe City of MobileとかFilmed in Alabamaとあるので、ロケ地はアメリカのアラバマ州モービルと思われる。
 今日の英単語「alea iacta est」。古典ラテン語で賽は投げられたの意。英語だとTHE DIE IS CAST.

地球も宇宙もバカばかり、映画『インデペンデンス・デイ』

 ローランド・エメリッヒ監督映画『インデペンデンス・デイ(原題・INDEPENDENCE DAY)』(1996年公開)を観た。雑、適当、大味、駄作。
 月の近くまで接近した未確認の宇宙船。直径が550kmもあるのに、国防総省宇宙軍が大統領に見せる写真が全体的に赤いドット絵風、サーモグラフィー風の写真だけ。うーん、この政府関係者、みんなバカなのかな。月の近くに550kmの物体が浮かんでいるのなら、双眼鏡で見れば確実に詳細に見えるよねえ。少なくとも肉眼で大まかな外形はわかるよねえ。出てくる関係者が低能すぎて、もう映画冒頭で飽きる。映画全体の設定がレベル低すぎる。小学生でもこんなこと気がつくだろう。
 さらに宇宙船の接近に気がつくのがニューメキシコ州のSETI(地球外知的生命体探査)のみ。あのー、他の科学者は?。天文学者は?。市井のアマチュア天文マニアは?。みんな何しているの?。人類全体の話をしている割に、活動しているのはアメリカの一部だけ。発想が貧困過ぎて呆れる。
 ホワイトハウスと思われる室内。陰影のないてかてかしたテレビドラマレベルの画が続く。ものすごくチープ。配役も演技もチープに見える。
 場面転換に爆発音の効果音をつける。すごーく安直。
 野外のテーブル、父親とチェスをしているジェフ・ゴールドブラム。テーブルの上にPocket Radioが置いてある。REGENCY TR-1風の丸ダイヤルが付いているデザインなんだけど、メーカー、機種名共に同定できず。ランディ・クエイドの子どもたちが見ているブラウン管テレビはHITACH(日立)のCT1302かも。大統領執務室?にある電話機はAT&TのMLX-20L。ウィル・スミスの家のブラウン管テレビはSAMSUNG(サムスン)のC55-131に似ているけど微妙に違う。機種名わからず。ヴィヴィカ・A・フォックスが働いているストリップ小屋の楽屋にあるブラウン管テレビはKVTの13インチ?と思われるが、機種名わからず。後、ウィルの働く基地にあるブラウン管テレビ。特徴多めなれどメーカー、機種名わからず。ジェフの使うノートパソコンはアップルコンピュータのPowerBook XXXX M-2 0113。Macintosh PowerBook 5300のプロトタイプという噂があるようだけど、そうなのか?。アップル、詳しくないのでよくわからん。
 爆破シーンはミニチュアとCGの組み合わせ。エンドロールにminiature pyrotechnicsとある。
 ハーヴェイ・ファイアスタイン、声がすごくハスキー。ジェフが会社(COMPACT CABLE)のビル屋上に登る。ものすごく貧相な屋上。これがケーブルテレビ会社のビルの上なの?。やっつけ仕事すぎる。
 ジェフ、ケーブルテレビの画像の乱れは宇宙船からの電波のせいで、その電波を解析すると六時間のカウントダウンをおこなっていると主張する。だけど、根拠なし。調査、分析するシーンもなし。ノートブック見せると画面にカウンターが出ているだけ。バカすぎ。
 ウィルとヴィヴィカ、宇宙船が眼の前に飛来しているのに、玄関前で長話。緊張感がまるでない。
 ジェフによる放送が乱れている図解説明。衛星同士、地球の影に隠れて通信できないことを説明。宇宙船は地球の衛星を利用して通信しあっているんだって。まあ、たしかにFM波より高い周波数は直進するから、目視ができないなら通信できない可能性が高いけど、周波数下げて短波にすればいいだけなのでは?宇宙人。それにたかがカウントダウン。通信しなくても正確な時計を持っていれば同時に攻撃するのは可能。宇宙空間を飛び回っている宇宙船が地球の近くで通信できないなんて、物事の辻褄が合わなすぎて、口あんぐり。地球人も相当バカだけど、宇宙人も同じくバカばっかり。
 宇宙船への攻撃が戦闘機だけ。あのさあ、世界の警察アメリカ軍でしょう。いろいろ腐るほど武器あるよねえ。政府の人間がバカばっかりで、もう笑える。
 メアリー・マクドネル、致命傷を負って長くないとセリフで説明があるのに、ベッドの上で元気溌剌。演出と設定がチグハグ。雑すぎ。
 エリア51の地下24F?にある研究所。ジェフ、急に若い黒人の研究員を名前で呼んで手伝うように指示する。いつの間に友だちになったの?。前フリなし。雑。
 マサチューセッツ工科大学卒のジェフが考え出した宇宙船攻撃計画が、コンピューターウイルスを母船にばらまくんだって。もう、バカすぎ。なんで宇宙から来た生命体が地球と同じパソコン使っているんでしょうか?。Windows?Apple?Linux?。OSが違うだけでもソフトが動かないのに。そもそもなんで宇宙船にパソコンがあるんでしょうか?。発想が、インディアンを皆殺しにした西部開拓時代と変わってなくて、今更、びっくり。
 7月4日の独立記念日と、人類の戦いになんの関係もない。ただのこじつけ。まあ、宇宙船にパソコンがあると思い込んでいるんだから、疑問なんか持たないか。
 今日の英単語「You are lifesaver.」。ウィルが葉巻を二本もらうときに発言。大げさな。
 母船に乗り込んだウィルとジェフがコンピューターウイルスを放出。通信も何もしていないのに、地球の基地がウイルス送り込み完了を確認。もう、テレパシー、以心伝心の世界。
 エンドロールにNEW YORK UNIT、WASHINGTON D.C. UNIT、UTAH UNIT。ウィルが不時着する場所のロケ地はアメリカのユタ州ボンネビル・ソルトフラッツか?。Earth Photgraphs Probided by NASA.らしい。作品中にNASAの文字が使われている。こんなバカSF映画に名前使われるなんて、いい迷惑。これからは脚本を確認したほうがいいのでは?。

これがホラーなら、映画『先生を流産させる会』

 内藤瑛亮監督映画『先生を流産させる会』(2012年公開)を観た。学校教育の一面を切り取ってはいるけど、生徒の設定が馬鹿すぎて残念。見てもいいし見なくてもいい。
 女子中学生と思われる五人。スーパーのショッピングカートのようなものを押して親子の通行を妨害する。妨害された親子、身をすくめて立っているだけ。棒立ち。人の行動として変だよねえ。普通さあ、何かアクション起こすよねえ。小林香織が生理のときも周り棒立ち。こういう意味不明気味なショットが多い。
 モンスターペアレントと訴訟費用保険についての説明がある。こういう先生が置かれている立場の描写はそれなりに見れる。
 悪ガキ五人組のいたずら。何故か教室全体の生徒(女子校)が黙認している。なんで?。中学生をバカ設定にしすぎなのでは?。悪ガキがいるのはいいけど、それに対抗する生徒もいるはずだよねえ。集団なんだから。リーダー役小林香織。五人の中ではリーダーだけど教室全体を仕切っているようには描かれていない。
 映像、全体的に紗がかかったような眠たい映像。廃墟のラブホテル内部(外観はホテルキャッスルという名前だが、内部のロケ地は第一ホテルみほし館?)に入ると、先生役宮田亜紀の声が変。アフレコなの?。
 ガスを発生させる小林。手間暇かけたわりに、高良弥夢は人工呼吸を受けて助かる。宮田は攻撃受けて大出血しているし、救急車呼ぶとか何かしないのか?。
 草むら、風車が多数刺されているこんもり盛り上がった土。うーん、もしかして土葬とか?。いくらなんでも、今の日本で空き地に胎児を土葬していいのか?。橘市児童相談所からかなり近い場所みたいだけど。すごく目立つんだけど。いいのか?。
 この全体の雰囲気でホラー映画なら結構面白くなったのにねえ。宮田の旦那が悪いことをして、その恨みを返すために宮田のお腹の中の子供を狙っているみたいな。妊娠に何か秘密があるというのでもいいし。『ローズマリーの赤ちゃん』ぽく、宮田の意見を周りが真剣に聴いてくれなくて、孤立するとか。なんか、いくらでも面白くできそうなんだけどなあ。
 内藤、映画の雰囲気を出す腕はちゃんとありそう。社会問題入れ込むのは大切だけど、それをどうエンタメとして料理するかを考えてよ。つまり、見せ方ね。
 エンドロールに撮影協力として、足立生物園、大網白里町立白里中学校、大網白里町立大網東小学校、旧白里高校、東金市立西中学校。

不倫バンザイ、映画『タイタニック』

 ジェームズ・キャメロン監督映画『タイタニック(原題・TITANIC)』(1997年公開)を観た。今見るとよく作られていて感心した。最後まで見れる。
 沈没したタイタニック号を調査するシーン。母船からダイブする深海探査艇、泥に埋まったタイタニック号を見つける。スクリュウが発生させる渦で泥が舞い上がる。船内の調査するのはsnoop visionと手書きされたヘッドセットスコープを装着して遠隔操作する孫探査艇。水の中に静止している微小生物の白いホコリのような姿。ここ一連の海底シーンは実写(プール?一部沈没船?)で素晴らしい。エンドロールを見るとSPECIAL DEEP OCEAN CAMERA SYSTEM MICHAEL CAMERONとある。
 グロリア・スチュアートの家にある小型ブラウン管テレビ。白くて丸っこくてなかなかかわいいデザイン。SANYO(サンヨー)の14062と思われる。
 サウサンプトン港、タイタニック号が接岸している。今見ると、ものすごいCG感。いやはや逆にびっくりした。CGの進歩(実写と馴染む感じ)を思い知る。
 モネ、ドガ、ピカソなど絵を知っている意識高い系設定のケイト・ウィンスレット。後にレオナルド・ディカプリオが絵の才能があることなど、物語の整合性、わりとちゃんとしている。恋愛バカ映画だと思いこんでいたので、びっくり。
 夕日に映るケイト、綺麗。ただ、逆光になると産毛がすごい。
 自殺未遂するケイト、タイタニック号の記念室?でケイトを説得するレオナルド、と、二度、一緒に海に飛び込む話が語られている。これ後の沈没に二人で飛び込む前フリになっている。うーん、丁寧に作られているじゃん。
 ケイト、脱出用ボートに一旦は乗り込むけど、また、戻る。ケイト、お騒がせ女。ケイト、水から逃げるシーン、顔が変。合成?それとも吹き替えなのか?。
 みんなあまり寒そうじゃない。冬設定と演技は今ひとつ。
 エントランスホール?と思われる階段にガラスの天蓋がある広場。水が天蓋を突き破り侵入するショットは迫力あり。そういえば急に『ポセイドン・アドベンチャー』を思い出した。
 沈没後の海上、ケイトにつかまる男をレオナルドが鉄拳制裁。うーん、そんなに殴らなくてもいいのでは?。毛唐肉食獣の倫理観がわからん。
 ちょいちょいいい場面であの泣かせの映画テーマ曲(インストルメンタル)が流れる。
 ケイト、すぐは助けを呼ばない。わざわざレオナルドを水葬してから、笛で合図。深海探査の母船のグロリアに戻りいの、タイタニック号吹き抜けホールに戻り拍手でキス、ホワイトアウト、あの映画テーマ曲「MY HEART WILL GO ON」CELINE DIONの歌声つきでございます。うーん、泣かせのサービスしまくり。ジェームズ、映画の女性観客もちあげるのうまい。
 見終わってみると、海底探査シーンがうまいのと、閉鎖空間の作り方がうまいのが印象的。ほぼ物語が海の上や中だけで進行するので観客は気が散らなくて集中して見ることができる。
 ただ、若干気になるのは、ケイトの婚約者ビリー・ゼインを悪者にしていること。婚約者寝取られたらビリーの反応は当然だよねえ。悪いのは完全にケイトとレオナルドの方であるわけで。まあ、大海原で沈没する間際なら社会規範よりも欲望(性欲)のほうが正しいということを描きたかったのかな。
プロフィール

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グブリー川平(かびら)
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