2018年03月後半観たおすすめ映画(邦画・洋画)

2018年03月後半観たおすすめ映画(邦画・洋画)
 2018年03月後半観た邦画は1本、洋画は31本、計32本。

『遊星からの物体X』監督ジョン・カーペンター、1982年公開、2018/3/18掲載。
 いわずとしれた名作。今の眼で見ると作りもの感はあるけど、グロテスクで気持ち悪いクリーチャーのデザインは健在。閉鎖空間の作り方も完璧。

『ブルース・ブラザーズ』監督ジョン・ランディス、1981年公開、2018/3/21掲載。
 こちらもこれまた名作。やりすぎが映画的笑いを生むということをわからせてくれる。コメディなのにカーチェスが凄まじい。そこまでやるか。ミュージカルシーンも素晴らしい。本当の意味での娯楽作。

『セント・オブ・ウーマン 夢の香り』監督マーティン・ブレスト、1993年公開、2018/3/24掲載。
 この作品の存在をこれまで全く知らなかった。いやはや浅学でお恥ずかしい。恋愛映画かと思わせて、このラストは読めなかった。アル・パチーノの演技、ダンスシーン、など素晴らしいショット満載。ただタイトルだけいただけないんだけど、ミスリードを誘うという意味ではありなのかな。

【次点】

【次点の次点】

『ボーン・アイデンティティー』『ボーン・スプレマシー』『ボーン・アルティメイタム』『ボーン・レガシー』
 どれも格闘、銃撃、カーチェイス、サスペンスが程々に混ざりあって最後まで見れる。ビールのお供に最高かも。ちなみに『ボーン・レガシー』にはPanasonicのPROCEED4800が出てくる。BCLは必見。

『スカーフェイス』『カリートの道』
 アル・パチーノを主人公にブライアン・デ・パルマのヤクザ映画。暴力表現やエフワードは押さえておきたいところ。『カリートの道』の列車と駅を使った逃走劇は必見。

『摩天楼はバラ色に』監督ハーバート・ロス、1987年公開、2018/3/26掲載。
 マーガレット・ホイットンとマイケル・J・フォックスのリムジン内での駆け引きの見せ方が最高。音楽の使い方、ショットのつなぎ方、非常に単純でわかりやすい。

『宇宙人ポール』監督グレッグ・モットーラ、2011年公開、2018/3/29掲載。
 通常は親しみやすかったり神聖だったりと固定的なキャラ付がされている人物やキャラクターを世俗的で下品にして笑いを誘う設定。これは『テッド』(2018/3/2掲載)と同じ。下品で黒い笑いを楽しんだり、過去作品のパロディ部分を見つけて喜んだりと、最後まで飽きさせない。

【駄作】『バイオハザード』

牙の入れ歯、大変そう、映画『ウォークラフト』

 ダンカン・ジョーンズ監督映画『ウォークラフト(原題・WARCRAFT)』(2016年公開)を観た。CGと魔法、ありがちで薄っぺらい話。途中で飽きる。見てもいいし見なくてもいい。
 ほぼ百%CG。それはそれで違和感なく画面として見れる。人間が出てくると途端に違和感あり。
 魔法が出てきた時点で、飽き飽きする。CGで何でも描けます。魔法使えて何でもできます。登場人物が多いです。鳥に乗って空飛べます。怪物とかいっぱい出てきて戦争になります。三つ巴四つ巴の戦いになります。後出しジャンケン的にとにかくだらだら話が続きます。『ロード・オブ・ザ・リング』(2018/2/25掲載)で見飽きたパターン。小学生レベルで、本当にこういうの飽きる。
 魔法かけるまで動作が色々あって時間がかかる。笑える。
 怪物と人間との混血?のオーク?の女。何故か知らないうちに王様の横に待機するくらい信頼されている。なんで?。どこの馬の骨かもしれないのに、何か手柄を立てたわけでもないのに。人物の描き方、雑。
 途中、ショットが変わると、急に司令長官と守護者との戦いになっている。守護者が現れるショットとかの説明映像がないので、かなり意味不明な展開。すごく雑。
 『ベン・ハー』なのか、子供を川に流す。完全に続編を作りたいだけなのがまるわかり。暇だねえ。
 役者のつけている牙の入れ歯が大変そうで、映画見ている間、そればかり心配していた。そのくらい、つまらない。
 エンドロールのDigital Artistsの数が半端ない。凄まじい人数が参加している。いやはや本当にお疲れ様。View-Dというクレジットが多い。映像の3Dや音声のサラウンドに関係していると思われるけど、ネット上に情報が殆ど無い。

美人な女顔、映画『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』

 フランソワ・ジラール監督映画『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声(原題・BOYCHOIR)』(2015年公開)を観た。音楽映画なのに音楽の入れ方が下手くそ、見てもいいし見なくてもいい。
 音楽もの、師弟もの。『セッション』(2018/2/12掲載)と同じ設定。師弟の年齢差、楽器と歌声、才能か努力か、と違いはあるけど、全体の流れは似ている。
 ギャレット・ウェアリング、女顔。はっきり言って、美人と言っていいほど女性的な顔立ちをしている。ジーナ・デイヴィスの息子?なわけないか。
 国立少年合唱団付属学校への入学面接。先生たち、ギャレット、ギャレットの父親。ギャレット、歌声を披露。歌い終えると、父親がギャレットに退室を促す。変じゃねえ?。先生たちが決めることだよねえ。人の動きが不自然。
 ギャレットの相部屋の少年が持っているオーディオセットが変。左右のスピーカーの高さが違う。まあ、もうこれは慣れっこ。よくあるよくある。映画関係者にオーディオを理解している人はいないと諦めているけど、なんと、スピーカーの上下が右と左で逆転している。こんなでたらめなセットをしている映画を初めてみた。一応、音に対して敏感な人たちが集まっている学校だよねえ。それでこのレベルなの?。美術担当、監督共に映像に対して鈍感すぎる。後、ギャレットの使うヘッドフォンがしょぼい。学校の美品としてモニター用のヘッドフォンとか準備しておくとか、見せ方あると思うけど。
 今日の英単語「mi casa es su casa」。相部屋の少年がギャレットに言う言葉(スペイン語?)。僕の家は君の家、という意味らしい。
 日本テイストがちょこちょこ出てくる。ほたるこいを練習している。「スシ」と言う。東京のサントリーホールでコンサートをする(セリフのみ)。ダスティン・ホフマンの使うピアノはYAMAHA(ヤマハ)。
 国立少年合唱団付属学校の外観はアメリカ、コネチカット州のイエール大学とフェアフィールド大学。サークル状にコーラスの練習をするステンドグラスの綺麗な教会?はロケ地わからず。もしかしてスタジオ?。ダスティンの家(一軒家)はOld Greenwich Riverside Community Centerかな、よくわからない。ラストのコンサートシーンはYale University Woolsey Hall。
 コーラス部分はThe American Boychirによる吹き替えか?。一応、口の動きと歌声の不自然な感じはない。ダスティンのピアノ演奏は全体を映す引きの映像で撮っている。駄作だとバストショットで手元を見せないごまかし映像をよくやるんだよねえ。
 貧しくてひねくれているギャレットが歌声(才能)でのし上がっていく姿は少し感動的ではある。残された時間が一年か二年というボーイソプラノという才能が儚いものである点もうまく描けているとは思う。
 けどねえ、この映画、ものすごい欠点がある。合間合間に入る音楽。それもコーラスの歌声の音楽。少年たち、ギャレットがまだ歌ってないのに、コーラスの歌声が入るもんだから、実際、ギャレットたちが歌いだしても感動もカタルシスもない。歌声聴く前からものすごく盛り下がる。音楽映画なのにこの体たらく。この映画の監督と音楽担当は素人なのだろうか?。がっかりというより驚き。
 エンドロールを見るとロケ地はアメリカのコネチカット州、ニューヨークシティ、テキサス州とある。thanksとしてAMERICAN BOYCHOIR SCHOOL、Colchester Civic Orchestra、New Westchester Symphony Orchestra、Greenwich Choral Society、Yale Russian Chorusなどの名がある。

転がる王冠がサラウンド、映画『レポゼッション・メン』

 ミゲル・サポチニク監督映画『レポゼッション・メン(REPO MEN)』(2010年公開)を観た。ハードSFぽいけど、雑な設定も多め。見てもいいし見なくてもいい。
 荒廃したビル、夜景、林立するビル。CGなのはまるわかりだけど、風景としては悪くない。街の中に日本語や中国語風が散見される。後半の監視カメラ映像も中国語表記。
 ジュード・ロウの乗る車はVW(フォルクスワーゲン)のトゥアレグかな。ユニオン社の接客カウンターにSHARP(シャープ)のAQUOS LC-H1851と思われる液晶ディスプレーが置いてある。ラスト近くの海岸(ロケ地はフロリダか?)、テーブルの上に黄色いアルファベットで「Radio」と書かれたポータブルラジオが置いてある。けど、メーカー、機種名ともわからず。外国製品は手がかりが少なすぎて同定が難しい。
 ハードSFぽいけど、ネットが出てこない、車が普通に現代版、警察が全然出てこない、などなど、SFぽいのは一部だけ。現代社会より遅れているような気がしないでもない。未来なのか、別世界なのか、かなりいい加減。
 ユニオン社は人工臓器(フォーグ?)を貸し出している模様。レンタル料金?を滞納すると回収者(レポゼッションメン)が送り込まれる。
 回収者をやっているのがジュードとフォレスト・ウィテカー。テーザー銃で相手を失神?させてその場で人工臓器を回収する。
 回収シーンは賑やかな音楽でごまかしているけど、腹を裂き血糊どばどばで、単なる腑分けであり、かなりグロい。
 なぜそんな暴力的なことがユニオン社と回収者に許されているのか、全然説明はないし、警察などは全く出てこない。こういう必要なところを描かないところは駄作にありがち。
 フォレストの家。フォレストがビールの王冠を開け床に転がると、音が右の外側までサラウンドする。この映画の見どころ聴きどころはここ。
 ジュード、廃墟での生活。どうやってご飯食べているの?。そこが一番大事だと思うけど。廃墟の中に住人がたくさんいるみたいだけど、なんで回収者にたいして反抗しないの?。理由がわからない。逃げるだけ、やられ放し。
 ジュード、回収のときに滞納者を殺すことに気がとがめて逃げているはずなのに、ユニオン社の中ではわりと簡単に殺し回る。うーん、行動の大切な部分が支離滅裂。後、何故か銃で撃たないでナイフ対決。不自然過ぎ。
 臓器データが格納されている部屋。ドアが臓器のバーコード?でしかあかないらしい。つまり健常者(人工臓器の移植を受けていない者)は入室できない。えー?バカすぎる。なんでそんな設定にするんでしょうか?。理解不能すぎ。
 フォレストが急に寝返るのもねえ。ラストの展開でうーん?な感じになる。いろいろなんかどっちつかずで、見てもいいし見なくてもいい。
 エンドロールによるとロケ地はアメリカのフロリダ州、カナダのオンタリオ州とある。エンドロール後にユニオン社のCM、本当にどうでもいい。

映画『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』

 エドガー・ライト監督映画『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(原題・HOT FUZZ)』(2008年公開)を観た。編集のスピード感でごまかされているようなだけに感じるけど、、一応最後まで見れる。
 映画冒頭でサイモン・ペグがいかに優秀な警察官かを説明。とにかくこの作品は説明映像が速いしわかりやすいし事務的。うまいとも言えるしこの作品のお約束とも言えるし、編集の腕はありそう。場面転換の手法も多め。
 今日の英単語「Japanese peace lily」。peace lilyはスパシフィラムのことらしい。作品の中でなぜ「日本の」という前置きがあるのかがわからない。英語圏ではギャグになっているの?。
 サイモンの泊まるホテルの部屋。大型のラジオが置いてあるもメーカー、機種名ともにわからず。うーん、流石に外国製のオーディオ製品を同定するのはなかなか難しい。
 銃撃戦とカーチェス。正直、ほどほど。短いショットでカメラがガチャガチャ揺れるので騙されてしまうけど、それほどたいしたアクションをしているわけではない。
 グロい方の表現はわりと過激。あくまでもギャグとしてなんだけど、血糊は派手に飛び散る。
 ラスト近く、サイモンの乗るパトカーは右ハンドル。どうもスバルのインプレッサのよう。
 エンドロールによるとロケ地はイギリスのロンドン、サマセット州のウェルズらしい。
 表面的ににこやかな田舎町。都会から移動してきた警官が村の秘密を暴くという話。編集のテンポもいいし最後まで見れるけど、あくまで表面的。これといった特筆すべきショットもなかったし、二度は見ない。なぜ評価が高いのかよくわからない。

テッドの宇宙人版、映画『宇宙人ポール』

 グレッグ・モットーラ監督映画『宇宙人ポール(原題・PAUL)』(2011年公開)を観た。非常に人間臭い宇宙人に爆笑、最後まで見れる。
 1947年のワイオミング。木製キャビネットの美しい真空管ラジオと思われる映像が大きく出るが、メーカー、機種名共にわからず。
 今日の英単語「roll the dice」。冒険しろという意味で使われている。
 死んだ鳥を蘇生して食べてしまうギャグ、突然現れるギャグ、オタクいじり、宗教いじり、ゲイいじりとブラックな笑いが頻出する。
 進化論を否定するキリスト教原理主義ぽいクリスティン・ウィグ。自分の論理が否定されると、急に「アメイジング・グレイス」を歌いだして聞かないふりをする。ここ大爆笑。『ビッグ・リボウスキ』(2018/3/29掲載)ではユダヤ教ネタがあったように、洋画はちゃんと宗教を肴に笑いを取るところが偉い。
 世間で一定のキャラが形作られている人物や生き物(無生物の場合もあり)を不良化してイメージを破壊、そこから笑いを生み出すという設定は『テッド』(2018/3/2)でも使われている。
 そんな不良宇宙人とイギリスのオタクとロードムービーを組み合わせたところがみそ。この設定はユニークで新鮮。
 クリスティンの家、大型のラジオが出てくるけど、これまたメーカー、機種名同定できず。【2019/3/16追記】BROWNI PV-325ではないかと思われる。
 ジョン・キャロル・リンチがワッチするのはReqencyのMONITORADIO/SCANNER。警察無線を傍受する受信機と思われる。『ワイルド・スピード』(2018/2/3)、『スパイダーマン3』(2018/3/8)にはREALISTIC社のPATROLMAN SCANING RECEIVER PRO-48 UHF/VHF/AIRが出てきた。アメリカでは警察無線傍受に一定の需要があるようで、ネットでpolice scannerで検索すると受信機がたくさん出てくる。
 クリスティンの眼が治るシーン。驚き薄い。もう少しお涙頂戴で描いても良かったのでは。
 一軒家の爆発、すごい。CGでいろいろいじっているんだろうけど、もうすでに実写との境界線はわかりましぇん。
 無線の声でしか登場しなかった大御所登場、シガニー・ウィーバーです。SFで女ボスといえばこの人。最後の扱いがひどい。
 エンドロールにGarson studios、The Santa Fe National Forest、The States of New Mexico and Californiaの名があがっている。
 この作品、昔一度見たけどほとんど記憶に残ってなかった。今回、二度目の視聴。意外に面白くて笑えた。所詮、人の印象なんてこんなもん。作品は固定されているわけだから変化のしようがない。変わっているのはヒトの方。見方なんて移ろいゆくものなのだなあと思ったしだい。
【追記】
 クリスティンの家の大型ラジオ。パンチングメタルのラジオカバー、それも左右に2つに分かれている。ネット検索すると同じ画像は見つかったがメーカー名と機種名がなく同定できず。形やデザインが似ているものはROSSのRE-2775やLIFETIMEの404-F4などがある。

なぞのFM・AM WALKMAN、映画『ビッグ・リボウスキ』

 ジョエル・コーエン監督映画『ビッグ・リボウスキ(原題・The BIG Lebowski)』(1998年公開)を観た。映像表現は独特、人種差別ギャグなど大人の笑いもあり。一応最後まで見れる、けど、微妙。
 男のナレーションで場所はロスアンゼルス、時は1990年代の話だと説明が入る。ジェフ・ブリッジスが立ち寄るスーパーの中のテレビはPanasonic(パナソニック)の10インチ?ブラウン管テレビ。AC/DCの表示あり。調べてみると写真は見つけたけど機種名わからず。NMX-K10BやCT-1110Dに近いけど微妙に違う。ジェフがヘッドフォンで聞いているのはSONY(ソニー)のFM/AM WALKMANであることはわかるけど、機種名が全くわからない。雲間から月が顔をだしているようなデザインでシャレオツなんだけど、同じ形デザインの機種さえ探し出せなかった。映画用の特別仕様なのか?。
 ジェルの着ているTシャツ、野球のバッターのイラストに「菩提樹」?と書いてある。いろいろ微妙に変わっている。
 スティーヴ・ブシェミ、日本の俳優森下能幸に似ている。
 ボーリング場が頻繁に出てくる。『バッファロー'66』(2018/2/5掲載)、『ランダム・ハーツ』(2018/3/10)にも出てきた。ボーリング、日本では廃れたけど、アメリカは根強くポピュラーな娯楽なのか。
 ジャージ生地の上下つなぎ服でボーリングする変態男役ジョン・タトゥーロ。ラテンアメリカの訛があるので流れる曲が「HOTEL CALIFORNIA」のTHE GIPSY KINGバージョン。ここは笑った。
 今日の英単語「sabbath」。安息日のこと。ジョン・グッドマンがユダヤ人ギャグに使っている。会話、とにかくエフワードが多い。「johnson」は、すてんきゅう、魔羅、男根、陰茎、など男性器の隠語。
 芸術家役ジュリアン・ムーア、ロープにぶら下がりながら絵を描く姿から白髪一雄を思い出した。ジュリアンがジェフと目合(まぐわい)が終わり、ベッドの上で仰向けに寝て両膝を抱え込む仕草をしている。ジェフが「ヨガ?」と問うと「受胎の可能性を高める姿勢」と答える。これは笑った。
 イメージ映像面白い。裸の女が空中に浮くと、トランポリン。ダンスしながらボーリングの玉になり女の股間を通過していく。単純だけど意味がありそうな画作りがうまい。

外人って口論ばっかしている、映画『カリートの道』

 ブライアン・デ・パルマ監督映画『カリートの道(原題・CARLITO'S WAY)』(1994年公開)を観た。前半は普通にヤクザ映画だけど、ラスト近くの逃走劇は必見、最後まで見れる。
 『スカーフェイス』(2018/3/22掲載)に出ていた俳優たちの顔がちらほら。アル・パチーノ、歳を重ねソフィスティケートされた役で、暴力もエフワードも少なめ。
 車内撮影、ヘッドレストなし。
 アルが経営に参加するパラダイスクラブ内部。女が踊る奥のオーディオルームのような部屋。プリメインアンプはTRIO(トリオ)のKA-3500と思われる。
 ショーン・ペンの声を録音してあるテープを聞かせるシーン。オープンリールデッキはNAGRA Ⅲと思われる。
 ペネロープ・アン・ミラーなどのおっぱいポロリ多数。ダンスシーンやクラブの中でKC AND THE SUNSHINE BANDの「THAT'S THE WAY(I LOVE IT)」など懐かしい曲が流れる。
 RIKER'S ISLAND PRISON BARGE(ライカー島はしけ式刑務所)という非常に珍しい刑務所が出てくる。調べてみると実在する。艀(はしけ)の上に刑務所作るなんて、アメリカ、いろいろなこと考えるねえ。
 アルとペネロープのドアの隙間越しの会話。状況は全然違うのに白いドアと男女の会話というだけで、『シャイニング』(2018/1/10)を思い出す。
 アメリカ映画ってずーっと口論ばっかり。さすが肉食獣の毛唐。見ているこちらが疲れる。邦画の無意味で静かな会話が懐かしいよ。
 前半は普通にヤクザ映画。またブライアンの十八番か、若干あきあきしていると、アルが逃走を決意してから急激に面白くなる。
 まず、ショーン・ペンの入院している病院。警官の前フリや、銃の仕掛けなど面白い。
 殺しの現場にいたために恨みを買い追われるアル。地下鉄ホームに逃げ込んでからの、電車内、ドア、警官を使った追手との駆け引き。地下通路、エスカレーターを使った銃撃戦、アルを追うカメラの長回し、で、ラストからの冒頭と同じショット。いやはや緊張感の高い息をつかせぬ展開は、ブライアン、うますぎ。腕、ありすぎ。
 エンディング曲はJOE COCKERの「YOU ARE SO BEAUTIFUL」。FILMED ON LOCATION IS NEW YORK CITY AND AT KAUFMAN ASTORIA STUDIOS IN NEW YORK.とある。KAUFMAN ASTORIA STUDIOSは録音スタジオか?。
 今日の英単語「ESCAPE TO Paradise」。アルが最後に眼にするポスターの文字。

鐵拳無敵、映画『アイアン・フィスト』

 RZA監督映画『アイアン・フィスト(原題・THE MAN WITH THE IRON FISTS 中国語タイトル? 鐵拳無敵)』(2013年公開)を観た。中国風のいわゆるなんちゃって時代劇。駄作気味。見てもいいし見なくてもいい。
 中国と思われる場所なのにみんな英語を話している。なんで?。今時、現地を無視したこの程度の前提も消化しきれていないの?。時代錯誤では?。
 ほぼすべて野外スタジオセット風の映像。エンドロールを見るとHENGDIAN WORLD STUIOS、FANGYAN SHIGULIAO FILM STUDIOSの名がある。HENGDIAN WORLD STUIOSは横店影視城といい、世界最大の野外撮影スタジオなんだとか。
 いろんなものが現代風。調度品は金ピカ、髪は長髪、女の下着は現代のパンティー、色々適当。
 でまあ、この作品の売りでもあるアクションはどうかと言うと、これが意外にもっさりしている。ワイヤーアクションは多用しているものの、かっこいいショットはあまりない。スローや止めのショットが頻繁に出てきて、鈍重な感じ。後、後半になると意味のない分割画面がこれまた頻出する。映像的な技の引き出しが少ないことがわかる。
 後、音楽がうるさい。やられて立ち上がるときにジャジャーンみたいな音を挟んだり、すごく雑。後、RZAの独白で説明ばかりしている。これも駄作にありがち。
 いろんなことが後出しジャンケン気味。鍛冶屋役のRZAがリック・ユーンを助ける場面。ワンショット挟んでもう助けている。どんな方法で?。助ける動機は?。説明いっさなし。雑で適当。その後、RZAの女にでかい男がリックの居場所を聞きに来る。これまたなんでリックを助けたのがわかっているのか説明がない。全体的にこんな感じで進行します。
 レストランの中で大乱闘、だけど決着は毒吹き矢。普通に一人ひとり殺せば良いのでは?。アクションの意味なし。終わり方がしょぼい。
 ラッセル・クロウの中国風衣装が滑稽。目立ちすぎて、全然溶け込んでない。
 RZAの過去回想、黒人差別、中国拳法(クンフー?)の修行をした話(トレーニングシーンとかはない。あくまでも話)は語られるけど、なぜ高度な鍛冶技術を習得したのかは全然説明がない。そもそも鍛冶屋設定すら、物語にあまり関係しない。
 RZA、鉄の義手を得て急に強くなる。鍛冶技術の説明もないし、これまで拳法シーンもないので、なんで急に強くなるのか、全く全然説得力がない。だから、「だからどうした?」「なんで?」という感想しかいだけない。
 銀獅子との対決、わりと簡単につく。悪人側、分散していてカタルシスが薄い。善人側、分散(三人)していてカタルシス薄い。
 時代設定はスパイス程度、もともと真面目に描く気なし。売りのアクションもほどほど、というかかったるくて鈍重な部分もあり。脚本も雑で適当な部分多め。とにかく途中で飽きる。

ホモ達のカウボーイ、映画『ブロークバック・マウンテン』

 アン・リー監督映画『ブロークバック・マウンテン(原題・BROKEBACK MOUNTAIN)』(2006年公開)を観た。残念ながらホモに興味がないので全く感情移入できず。見てもいいし見なくてもいい。
 1963年のアメリカ、ワイオミング州が舞台。羊飼いの仕事にありつくヒース・レジャーとジェイク・ギレンホール。二人でブロークバック山に入り羊を放牧。ヒースが調理担当、ジェイクが羊の見張り監視役(羊がコヨーテに襲撃されるため)になる。互いに仕事は別行動で、食事の時と就寝時?に野営地で過ごすことに。
 と、突然、テントの中でホモ達関係が発生。急展開に正直びっくり。これ知らないで見ていたら完全に「あきさみよー」と叫ぶところ。ヒース、後背位でジェイクを攻め立てます。この俳優二人の女性ファンは、眼福なのかそれとも悲鳴なのか。かなり複雑な状況。
 ブローバック山とされている風景は素晴らしい(実際のロケ地はエンドロールによるとカナダと思われる)。ただし、夜のシーンはフィルターをかけたような、のっぺりした画作り。夜なのにテント中、明るい。これは興ざめ。Camera Systems by CLAIRMONT.
 ジェイク、真っ裸なのに足だけブーツを履いたまま、川で洗濯。このショットは笑った。
 ヒースの家族四人の家。真空管ラジオ?がおいてある。多分TELEFUNKEN(テレフンケン)と思うけど。流石に機種名まではわかりません。ジェイクが乗る車はGMCのピックアップトラック?、後にヒースの長女が乗っている車はCHEVROLET(シボレー)カマロZ28。
 アン・ハサウェイ、ミシェル・ウィリアムズのおっぱいポロリあり。こういうところはサービス良い。
 アンとジェイク夫婦、歳とってくると化粧がアニメ的記号的。すごくわかりやすい。ギャグかと思った。それに比べヒースは老け役でも渋い。
 なんかこの作品、評判いいみたいだけど、イケメン俳優が演じていることと時代の流れでホモも評価しましょうみたいなことに乗っかって色眼鏡で映画見ているだけじゃないの。ホモ映画で秀作は邦画『ハッシュ!』(2015/7/29掲載)がある。周りの雑音はいいから、ちゃんと映画見よぅ。

コーヒー嫌いなの?、映画『愛と哀しみの果て』

 シドニー・ポラック監督映画『愛と哀しみの果て(原題・OUT OF AFRICA)』(1986年公開)を観た。アフリカ、ケニアの空撮はすごいけど、恋愛バカ映画気味。見てもいいし見なくてもいい。
 メリル・ストリープの生まれ故郷がデンマーク。雪のシーンが合成。窓の外の風景、雑木林の雪の中、メリルが入ると合成。後に出てくるケニアの空撮に比べ、デンマークのシーンはものすごくしょぼい。映画冒頭のシーンとして印象が悪すぎる。
 フィルムの粒子ノイズが見えるほど画質が悪い。なぜ?。オリジナルフィルムが残っていないのか?、それともデジタルリマスターが下手なのか?。
 ロバート・レッドフォードの登場シーン、普通。もう少しためとか、期待させるとかないのかね?。
 白人の登場人物多めなれど物語にほとんど絡んでこない。この辺、バッサリ切って120分に収めて、メリルの物語に集中すべきでは?。
 オーディオ的には微妙。音楽シーンで太鼓の音、なかなか力がある。けど、牛を連れての旅行シーン。ムチの効果音が大きすぎ。最初、銃声だと思った。
 コーヒーの植え付けから、開花、実が熟して収穫、果肉取り、天日干し、袋詰までのショットあり。金かけたハリウッド映画なんだからもっとここを細かく描きたいところ。これまで見た映画の中でコーヒー栽培が出てきたのは邦画『ぼくのおじさん』(2017/5/13掲載)。ロケ地はハワイだった。
 猿に蓄音機を聞かせる。意味不明。本当にこういう映像が無駄。
 今日の英単語「Reload now!」。ライオンに襲われそうになり、メリルがボトルアクション式のライフルを発砲。ぼーっとしているメリルを見て、ロバートが言うセリフ。「今すぐ弾をこめろ」と弾薬の装填を促している。
 メリルとロバート、目合(まぐわい)シーンになりかけるけど、映像は無し。お上品です。
 複葉機が出てきてからのケニアの空撮はすごい。ここだけは見る価値あり。ちなみにサイト「地ムービー REGIONAL MOVIE」によるとロケ地は「ケニア、ナイロビ:マサイマサ国立保護区、リフト峡谷、ンゴロンゴロ盆地
 タンザニアマラウイ湖 【スタジオ】イギリス:シェパートン撮影所」
 コーヒー農園を経営しているはずなのに、コーヒーを飲むシーンがない。コーヒーに関するうんちくとかもない。かなりなんちゃって。
 ロバートが小高い丘の上に葬られる。沢山の人が集まるんだけど、どうやってそこまで来たんだろう?。バスとか映らなかったけど。すごく辺鄙な場所だけど。
 なんかメリル、アフリカのキクユ族のために身を粉にして働いた、みたいな描き方だけど、バラックの学校みたいなものを作って、傷口を脱脂綿で拭いて、後、現地の人をこき使っただけじゃねえか。
 まあ、帝国主義時代だからしょうがないけど、他の人より少しは現地に理解のある白人、なだけ。これをいいことしている人と描くあたりが恋愛映画がバカ映画化する所以。

機内サービスのご案内、映画『ウォーターワールド』

 ケヴィン・レイノルズ監督映画『ウォーターワールド(原題・WATERWORLD)』(1995年公開)を観た。SF的世界観、わりと雑。見てもいいし見なくてもいい。
 大海原なのに急に舟が現れる。急に水上バイクが現れる。気が付かないなんてあるのだろうか?。この時点で、なんか嫌な予感。その後、見ていると、舟の位置や砦?の位置などでたらめ。すぐに飽きる。
 映画冒頭、ケビン・コスナーの乗る三胴船。ローテクを駆使したような帆船でなかなかいいんだけど、面白いのはここだけ。その後、銃が出てきたり、電気を使っていたり、そんな小さな場所でなんで生きていけるのかの説得力、まるでなし。後出しジャンケン的に、飛行機や飛行船まで出てくると、これまた飽きる。
 今日の英単語「gills」。エラ呼吸とかの、エラのこと。ケビンは耳の後ろにエラがあり、これを見つけた砦?の住人に大声で叫ばれる。
 自爆攻撃を「かみかぜ」と言ったり、紙に「機内サービスのご案内」と印刷されていたり、日本語や中国語っぽい文字が出てくる。
 スモーカーズ、『マッドマックス』(2018/1/24掲載)風。みんな影響受けているねえ。水の中はミニチュア映像に人の潜水ショットを合成。当時は合成が非常にわかりやすい。ケビンとティナ・マジョリーノの水泳シーン。ずーっとスロー映像。本当にこういうの飽きる。ティナ、鼻の形が変わっている。ミュータントなのか?。
 ラストの島のロケ地はアメリカ、ハワイ州ハワイ島のWAIPIO VALLEY(ワイピオ渓谷)と思われる。
 椎名誠は「水域」の映画化をこの作品に先を越されたと悔しがっていたはず。『ウォーターワールド』の出来が悪いので悔しがる必要はないけど、ただ、邦画で「水域」を映画化しても、どうなんだろう。邦画のSFはもう予算的に終わっているから。映画化しなくて正解かも。

コメディ部分の見せ方うまい、映画『摩天楼はバラ色に』

 ハーバート・ロス監督映画『摩天楼はバラ色に(原題・THE SECRET OF MY SUCCESS)』(1987年公開)を観た。コメディ部分の見せ方うまい。最後まで見れる。
 カンザス州からニューヨークに就職しに出てきたマイケル・J・フォックス。面接で大学出は役に立たないと断られる。へー、アメリカにもそういうのあるんだあ。
 公衆電話ボックスの脇に立っている男が持っているステレオラジカセ、同軸2Wayぽいスピーカーが特徴的。調べてみたけどメーカー、機種名ともに同定できず。SHARP(シャープ)のMR-X830に近いんだけど、微妙に違うんだよねえ。
 マイケルのおじさんの会社の入っているビル。ロビー?に水飲み機がおいてある。懐かしい、今ではほとんど見かけないくなった。ロビーの壁には巨大なフランク・ステラ?の3D壁画が飾られている。この映画作品、現代アートっぽい絵画やオブジェが頻出する。
 ビルの屋上、空調設備と思われる黒い建物が乗っかっているんだけど、俯瞰映像だとみごとにパワーアンプに見える。トランスとフィルムコンデンサーにそっくり。
 マイケル、会社内の郵便物を扱う配送係に就職。この設定、他の映画でもあったような、思い出せない。
 マーガレット・ホイットン、うまいし、美味しい役柄。マイケルがリムジン?運転手でマーガレットを送迎するシーンが最高。マイケルに興味を持ったマーガレット、口紅を塗り直す、ヒールを脱いで足の組み直し、運転席と後部席との間の可動式仕切りの上げ下げ対決、ドアロック対決、など笑えるショットの撮り方がうまい。さらにここにYELLOの「OH YEAH」をかぶせる。テンポが出て非常にうまい。
 ちなみに女がやる気を見せていることを示すショットの定番は口紅(ルージュ)をひく、塗り直す。例『病院へ行こう』(2016/1/31掲載)、『ジェネラル・ルージュの凱旋』(2016/7/16)、『Chaos 【カオス】』(2016/11/11)など。
 マイケルのファッション、ベルトではなくズボン吊り(サスペンダー)。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』も同じファッション。時代もあるのか、マイケルの身長と関係があるのか。
 今日の英単語「Give me a break.」。マーガレットに迫られたマイケルが言う言葉。「助けてくれ」と訳されていた。後、尻軽女という意味で「bimbo」も出てくる。
 成り上がりの物語、仕事が一番、ビルの美術品、シンセや電子ドラムを多用した音楽など、バブル期当時の雰囲気満載。

ベースボールが好きなら、映画『フィールド・オブ・ドリームス』

 フィル・アルデン・ロビンソン監督映画『フィールド・オブ・ドリームス(原題・FIELD OF DREAMS)』(1990年公開)を観た。野球好き以外は、見てもいいし見なくてもいい。
 昔、映画館で見た時、面白いと思ったような。今見ると、設定が適当なのでびっくりした。
 声「If you build it,he will come.」を聞いてから野球場建設までが速っ。まあ、アメリカのアイオワ州の農家だから広々としたとうもろこし畑だし、作れてしまうんだろうけど、アメリカだからいいか。
 ケビン・コスナーの奥さん役エイミー・マディガンが面白い。PTA集会で演説をぶった後の帰る姿が楽しそう。美人じゃないけど、コメディセンスある。
 ケビンもエイミーもジーパン姿が似合っている。アメリカの農家、かっこいい。
 ケビンがミネソタ州チゾムへの旅で使う車はVW(フォルクスワーゲン)のバスT2bのスペアタイヤをフロントに積むタイプ。走行中にAllman Brothers Bandの「JESSCA」が流れる。ここかっこいい。
 幽霊たちの設定がわりといい加減。とうもろこし畑と野球場から外に出れない設定なのにルーキーは野外で普通にヒッチハイク。その後、野球場に入り外に出ると老人になる。現実世界で彼はすでに死んでいたのでは?。ケビンが出会えたのは夜の異界ということだと思ったけど。このあたり、ものすごく適当。
 後、土地の売却を迫る兄の豹変ぶりがよくわからない。幽霊たちを見える人と見えない人の区別がどこにあるのか、何が条件なのかがよくわからん。この辺が雑で適当なので、所詮野球バカのファンタジーになっていて、アメリカのベースボールに詳しくないと感情移入できない。
 今日の英単語「Go the distance.」。作品内で「やり遂げろ」という意味で使われていた。

ラッセル・クロウ太ってる、映画『消されたヘッドライン』

 ケヴィン・マクドナルド監督映画『消されたヘッドライン(原題・STATE OF PLAY)』(2009年公開)を観た。でかい事件がしょぼくなるオチでがっかり。見てもいいし見なくてもいい。
 映画冒頭の逃走シーン。ドキュメンタリー風で迫力あり。見せ方、なかなかうまい。
 ラッセル・クロウ、新聞記者。近代的な広々としたフロアだけど、資料などでゴミゴミしている。雰囲気は悪くない。エンドロールを見るとSPECIAL THANKS TO THE WASHINGTON POSTとある。
 記事の検討をする場面で法務担当者?がいて、法的にどうなのかの判断をしている。このあたり、なかなか細かい。
 ラッセルの乗る車はセリフによると1990年式SAAB(サーブ)。900GLEか?。あとCADILLAC(キャデラック)のXLRが出てくる。ホテルで録画映像の確認に使う業務用CRTモニターはSONY(ソニー)のPVM-9040にラックマウントハンドルをつけたようなやつ。残念ながら機種名までは同定できず。新聞社内でベン・アフレックの証言を録音するシーン。UVメーター付きのポータブルカセットレコーダーが出てくるけど、暗がりではっきり確認できない。SONY(ソニー)のカセットデンスケだと思うけど。
 暗殺者、携帯電話の処分に流し台のディスポーザーを使う。金属まで砕けるんだあ。知らんかった。
 ラスト、実は意外?な人物が犯人でしたというパターン。けどねえ、全然意外性もカタルシスもない。
 まずさあ、主人公はラッセルで、ラッセルの記者活動がメインに物語は進む。で、ベンがちょこちょこ描かれるだけ。だからベンの動機が全く映像として出てこない。ラッセルから過去などを含めてセリフで語られるだけ。だから、犯人が判明して動機が語られても、「だからどうした?」という感想しか持てない。
 さらに犯人は巨大銃器メーカーだったはずなのに、真犯人は個人。これじゃあ話が右肩下がりで、萎える。尻すぼみのラストにしか見えない。
 ラストは新聞を印刷する風景。アメリカの新聞印刷所を初めてみた。ちなみに新聞社が出てくる邦画は『My Back Pages』(2014/12/23掲載)、『社葬』(2015/5/28)、『クライマーズ・ハイ』(2015/8/17)、『HERO INTERVIEW』(2016/4/8)、『日本の熱い夏 謀殺・下山事件』(2017/5/24)、『帝銀事件 死刑囚』(2017/6/12)。洋画だと『スーパーマン ディレクターズカット』(2018/2/4)、『スパイダーマン』(2018/3/5)といったあたりかな。

最後は笑うだけ、映画『トリハダ -劇場版2-』

 三木康一郎監督映画『トリハダ -劇場版2-』(2014年公開)を観た。すごーくつまらない。見てもいいし見なくてもいい。
 石橋杏奈がストーカー被害を受ける話に短編が挟み込まれ、また石橋の話し、短編、というちょっと変わったオムニバス形式。
 冒頭の石橋の物語。この時点で石橋の行動が不自然。何者かにドアがこじ開けられそうになっているのに怖がるだけの石橋。警察に電話するとか、やることあるよねえ。脚本を練った後が見られない。その後、ドアがこじ開けられるんだけど、ドアチェーンはどうしたの?。石橋がわざわざかけるショットあったよねえ。チェーンが弾け飛ぶショットとか、入れるべきなのでは?。結構、雑。
 でまあ、「所有の不確かさが招く悪夢の結末」になる。とにかく、タイトルが長い。その上、何か言っているようでたいしたこと言ってない。「第一話」とかでもいいし、はっきり言ってオムニバスにする必要もないのが後にわかる。なんか色々下手だなあ。「シ」て書いてある傘をさしたら、向かいにいたバス停の女の眉間に傘の先が刺さる。暗殺道具?。シって死のこと?。小学生で漢字書けないの?。本当にもう邦画を見ると萎える。
 「思いつきの遊戯と不条理な愛着」ラブホテルが舞台。本当にどうでもいい話。だから何なんだ。細切れのつまらん映像ばかり見せられ、ただただ飽きる。
 石橋挟んでの「執着の真意と末路の現実」小人女優の笹野鈴々音が出ているけど、『トリハダ 劇場版』(2014/11/6掲載)で見せた活躍は無し。明らかに映画のレベルが落ちている。三木、やっつけ仕事か?。コインランドリーの液晶テレビはDX BROADTECのLVW-194Kと思われる。
 また石橋の映像。殺人事件の現場が自分のマンションだと気づくシーン。わざわざ玄関を出入りする映像を挟んでから石橋のびっくりした顔。見せ方、もたもたしすぎ。編集のテンポが遅い。事前にマンションの外観を見せておけば、石橋の驚いた顔だけで済むのに。ずーっと共通することなんだけど、とにかく警察に電話しないんだよねえ。いくら何でも人の行動として不自然だよねえ。
 「増悪の報酬と紙一重の勝利者」出た!駄作の必要十分条件、屋上。屋上から落ちる。そういうのを心配して学校や病院の屋上は立入禁止だよねえ。どうやってそこに入ったの女子高生三人?。ロケ地探すの手抜きしているのがまるわかり。本当に邦画の悪習。転落死している死体の位置も校舎から遠すぎる。もうほんとうに色々下手くそすぎ。手抜きしすぎ。
 またまた石橋。練馬南警察署北栄交番の警官の帽子のかぶり方、浅すぎ。かっこ悪。石橋、ドアノブで手をざっくり切る。なんで?。どうやったらそんな深手を負うの?。物事の辻褄が合わなすぎ。
 「負け組の嫉妬と共通の思惑」クラブ?のナンバーワン佐津川愛美が死ぬことで二番手が有利になることはわかるけど、運転手役森下能幸の動機は?。凶器が電動ドリル。前の前の話だと笹野が液体かけるとか、怖がらせ映像がしょぼすぎる。
 「軽微な出来心に忍び寄る悪意」水道の水滴の音、大きすぎ。いつの間にか石橋と食堂の店長が付き合っていることに。そんな前フリあった?。それに手紙が問題なのにSNSにすり替わっている。でたらめ過ぎ。
 話の最後に、みんな笑う。このつまらなさ、笑ったら許されるのか?。

タイトルが残念、映画『セント・オブ・ウーマン 夢の香り』

 マーティン・ブレスト監督映画『セント・オブ・ウーマン 夢の香り(原題・SCENT OF A WOMAN)』(1993年公開)を観た。この展開は読めなかった。名シーンもあり。おすすめ。
 映画冒頭の学校。ロケ地はTHE EMMA WILLARD SCHOOL。石造りの重々しい建物。広々とした敷地。この冒頭の映像だけですごい。映画内では男子校のようだけど、アメリカ、ニューヨーク州トロイにある実際の学校は女子校らしい。
 盲(めくら)、元軍人、超多弁、プライドが高く憎まれ口ばかり叩く嫌われ者の初老人をアル・パチーノが演じている。個性強くて一発で引き込まれる。
 給費生役をクリス・オドネル、積極的でないところが玉に瑕だけど、誠実で芯のある感じのチャーリー役にこちらも合っている。同級生役にフィリップ・シーモア・ホフマン、受け口で独特の喋り方。こちらも印象的。
 校長の乗る車はJAGUAR(ジャガー)のXJ-Sかな、後にアルとクリスが乗るFERRARI(フェラーリ)はMondial(モンディアル)T cabrioletと思われる。
 今日の英単語「ASAP」。As Soon As Possibleの頭文字。アメリカ軍の軍事略語みたい。ホテルの部屋でアルがクリスに「ぐずぐずするな」と命令する。
 元軍人が若者にメンター役として人生を教えるという形は『グラン・トリノ』(2018/1/12掲載)と同じ。嫌われ者の嫌な老人に若者が渋々付き合うという展開も同じ。
 ホテルのラウンジ?でドナ役ガブリエル・アンウォーに出会い、アルとガブリエルがタンゴを踊るシーンは素晴らしい。フロアーで踊る二人、見守る店の客、その中にクリスがいて、二人の姿を憧れの眼で見ている。クリスはアルが盲のひねくれ元軍人だけではないものを感じ始める。それを映像で説明しきっているところがすごい。
 名シーンと言うとラストにも準備されている。アルによる演説。父親が同席できない前フリもあるし、この展開は読めなかった。悔しい。
 一点だけいちゃもんをつけるとすれば、タイトル。邦題もイマイチだけど、原題を直訳すると「女の匂い」か?。確かにめくらで女好きのアルが香りで周りを認識するけど、この映画に女は直接関係しない。このタイトルはミスリードだと思う。映画見る前は正直恋愛映画だと思った。それも計算のうちなのか?。

幼稚園で国旗に忠誠、映画『キンダガートン・コップ』

 アイヴァン・ライトマン監督映画『キンダガートン・コップ(原題・Kindergarten COP)』(1991年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 子供の演技はいかにも(わざと)という者から、自然体まで千差万別。
 オレゴン州アストリア(Astoria)ロケ。コロンビア川に面したと思われる風景が落ち着いた風情で美しい。
 アーノルド・シュワルツェネッガー、冒頭部分のファッションは『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0』(2014/2/28掲載)のバトー風。
 幼稚園児?、全員で国旗に向かって忠誠を誓う時間がある。アメリカってこんな全体主義的行動を学校でやるんだあ。うーん、何が自由で何が全体主義なのかよくわからん。
 アメリカでも幼稚園の先生で男は珍しいらしい。アーノルド、オーストリア出身なので訛はOKという設定。A.A.MILNEの「When We Were Very Young」を朗読するシーンがある。
 TOMYのプラレールAURORA AFX THUNDERLOOP THRILLERの箱が出てくる。キャロル・ベイカーが薬局で薬を買い込むシーン。ここなんのためなのか今ひとつよくわからなかった。
 校長役のリンダ・ハット、同僚刑事のパメラ・リード、敵キャラ母親役のキャロルと安定感のある女性陣が脇を固める。
 ペネロープ・アン・ミラー、肩のソバカスがすごい。東洋人の肌がいかにきれいかがわかる。
 ラスト、病院から幼稚園に戻ったアーノルド、ズボンの上からサポーターを巻いている。そんなことある?。いくらんでも不自然過ぎ。
 エンドロールにCLAIRMONT CAMERAとある。パナビジョン以外は珍しい。

警備員がお見通し?、映画『デビル』

 ジョン・エリック・ドゥードル監督映画『デビル(DEVIL)』(2011年公開)を観た。閉鎖空間ものと思わせて広がりもある。ただオチ弱め。一応、最後まで見れる。
 男の声のナレーション、いらないかなあ。
 エレベーター内に閉じ込められた登場人物たち、身元確認が行われるのでラストで団円が期待されるも特になし。殺される理由は素行が悪いから。オチが弱い。
 飛び降り自殺を見せておいて、その後、ビルの屋上で整備担当の男が風に飛ばされた帽子を追いかけるシーン。ここちょっと怖い。
 警備室の監視カメラ用液晶モニターはSHARP(シャープ)のLC-H1850またはLC-H1851と思われる。
 エレベーター内の閉鎖空間ものと思わせて、ビルの封鎖、レスキュー隊の作業など、狭苦しい感じはしない(エンドロールにロスアンゼルスとフィラデルフィアの記載あり)。邦画だとビルの中だけしか撮らないだろうなあ、予算的に。
 警備室の男がすべてお見通しのような発言(悪魔?の解説)を繰り返す。特に理由なし。経験者?。この男に解決させればいいのでは?。
 フィラデルフィア市警刑事役のクリス・メッシーナ、渋くてなかなかいい面構え。
 まず最初に黒人を疑う。人種差別大国アメリカっぽいねえ。自白した人は助かってお咎め無し?。その他は惨殺。それでいいのか?。なんか西洋の善悪感、単純でつまらん。
 音楽、ちゃんとオーケストラを使っていて、今時珍しく重厚な感じ。演奏がTHE LONDON METROPOLITAN ORCHESTRA。

パン食い競争の後のよう、映画『スカーフェイス』

 ブライアン・デ・パルマ監督映画『スカーフェイス(原題・SCARFACE)』(1984年公開)を観た。成り上がっていくアル・パチーノの演技で一応最後まで見れる。
 1980年、キューバからアメリカ、マイアミに移住したアル。そこでヤクザとして成り上がりながら生きていく。
 最初のアクションシーン。チェーンソーでの拷問シーンが怖い。外に待機している仲間二人を野放しのままなのは行動として変。金の在り処を訊いたときに車の中か?と問いただしていたので車の存在を認識しているはず。
 アルが自分のボスを襲撃するシーン。話し合いは長めに撮って、殺すときは瞬殺する。テーブルにおいたままの銃で撃ったり、映画を見ているこちら側よりも速く場面が展開していく。バイオレンスシーンはかなりスピーディー。
 今日の英単語「THE WORLD IS YOURS...」。飛行船の電子掲示板、アルの家の吹き抜けのオブジェに書かれている言葉。
 アルの乗る車はポルシェ928。なんだけどウインカーが前輪の前に細長く付いている。このデザインは928GTSだと思うけど、GTSの発売は1992年なので時期が合わない。輸出モデルでデザインが違うなんてことがあるのか?。ホイールのデザインをみても928で間違いないと思うんだけど、ポルシェに詳しくないのでよくわからない。
 暗殺対象者の乗る車は白いシトロエンDSか。デザインが美麗。
 アルの屋敷、監視カメラ用モニターが六台並んでいるんだけど、どうもメーカーはSANYOと書かれているような。調べてみたけど、SANYOのモニターは一台も出てこなかった。
 アル、後半はコカインを鼻から吸いまくって薬中状態。鼻の周りを白くして、まるでパン食い競争でメリケン粉の中に顔を埋めたよう。衛星電話?で話している途中、外部スピーカーに八つ当たりする演技に笑った。
 アルの妹役メアリー・エリザベス・マストラントニオのアフロヘアーがすごい。
 ラスト、アル、撃たれすぎ。いくら何でも。「金曜ロードショー」だったかなあ、番組最後の次回予告(女の声)でこの映画、紹介していたなあ。懐かしい。

アメリカも三途の川?、映画『ジョー・ブラックをよろしく』

 マーティン・ブレスト監督映画『ジョー・ブラックをよろしく(原題・MEET JOE BLACK)』(1998年公開)を観た。恋愛バカ映画気味。見てもいいし見なくてもいい。
 アンソニー・ホプキンス、幻聴のような声に悩まされベッドから起き上がる。後のセリフでこの場面は夜中ということになっている。のに、部屋の中、明るい。駄作にありがち。調度品などは高級そうなのに、画はテレビドラマレベル。
 とにかくひつこくて長い演出やセリフ。コーヒーショップを出るブラッド・ピットとクレア・フォーラニ。互い違いに振り返る。これが四回?繰り返される。正直、イライラして飽きる。その後の意外な展開を見せるためとはいえ、いくらなんでもだらだらしすぎ。時間かけすぎ。
 全く同じ表現がまた繰り返される。死神が取り付いたブラッド、アンソニーの邸宅の厨房に現れ、ピーナツバターをすすめられる。初めて食べた喜びを表現するために、ずーっとブラッドがスプーンを舐めるショットを映す。これまた長すぎ。本当に飽きる。見せ方、編集の手際が悪すぎる。
 この映画のものすごくつまらない点がアンソニーとブラッドと出会ったことによる仕事の展開。
 アンソニー、ブラッドから死刑宣告されて急に仕事の方向転換をする。これがブラッドの影響なのかが全然描かれない。二人は人生の話、恋の話みたいなのはしていた(これもだらだら長い)けど、仕事のことは話してないよねえ。ラスト近くに会社乗っ取りと切り売りで儲けようとしたジェイク・ウェバーを一泡吹かせる作戦があるんだけど、これも事前の相談とか全然描かれてないよねえ。仕事関係はすべてものすごく唐突。ブラッドもつきまとうだけで影響を及ぼしていると思えない。
 さらにアンソニーの態度が飲み込みづらい。寿命が短いことを知るのに全然ジタバタしない。普通に仕事をやり続けるし65歳の誕生会の準備を見守っている。おかしくねえ?。少なくとも自分の人生を振り返るとか、身辺整理を始めるべきだよねえ。
 ジェイクの合併話はアンソニーの健康面を考えればいい話なのでは?。だって一線を退いて、自分の時間を作れるわけだよねえ。会社のゴタゴタに関わっていることこそ人生の時間の無駄だと思うけど。
 ブラッドとクレアの目合(まぐわい)シーン。下着を脱がすショットなし。そこが見たいのに、下手くそ。その後は顔のアップのみ。いつの間にか挿入したみたいだし、極力ヌードを撮らない姿勢がみえみえ。
 クレア、眩しそうな表情、視線を合わせない演技、最初はいいけど、わりとワンパターン。
 自宅前パーティー会場、その先に橋のようなものが。そこを超えるとアンソニー戻ってこない。えー、アメリカにも三途の川という発想があるんだあ。知らんかった。
 アンソニー、会話シーンで背中が映るとすごく違和感。もしかして背中は吹き替えとか?。
 エンドロールにFilmed on location in New York,New York Warwick,Rhode Island and Teaneck,New Jerseyとある。
 今日の英会話「spooning」。ブラッドとクレアがキスしている場面に遭遇したアンソニーが「ちょっかいを出す」という意味で使っていた。

絵のドタバタは面白い、映画『ビーン』

 メル・スミス監督映画『ビーン(原題・BEAN)』(1998年公開)を観た。テレビシリーズに比べ毒気が薄まった感じ。見てもいいし見なくてもいい。んだけど、絵描きなら爆笑シーンあり。
 ローワン・アトキンソン定番のひげそりギャグ、椅子での居眠りギャグ、などを見せるも、映画だと不発。
 それに比べ長いコントに爆笑。特にホイッスラーの「画家の母の肖像」を使ったドタバタは、ピーター・マクニコルの受けの演技のうまさもあって面白い。「ジーザス」以上の驚きの言葉があることを初めて知った。
 ローワン、結構しゃべる。正直、がっかりした。
 美術館内の監視カメラ用モニターはSONY(ソニー)のBVM-8040。
 ハリウッドやビバリーヒルズの観光シーンあり。ラスト、ローワンが引き起こした問題は何一つ解決していない。

真面目にやりすぎ、映画『ブルース・ブラザース』

 ジョン・ランディス監督映画『ブルース・ブラザース(原題・THE BLUES BROTHERS)』(1981年公開)を観た。やりすぎが映画的ギャグになることを証明している。爆笑しながら最後まで見れる。
 イリノイ州ジョリエット刑務所。出所の時、荷物受け渡し窓口。床にラインが引かれており、そこを超えてはいけないギャグ。これ『時計じかけのオレンジ』(2018/1/17掲載)に出てきた。ジョン・ベルーシが刑務所の扉から出てくるショット。ものすごい逆光、後光が射しているよう。これ後の展開にもつながるギャグ。とにかく映画冒頭からやり過ぎ感満載。このあと、ずーっとやりすぎで笑いを取り続ける。映画的笑いとは何か?を示していて勉強になる。黒のスーツ、帽子、サングラス。ファッションもキメキメ。
 EAST 95TH STREET BRIDGEという可動橋(跳開橋)が出てくる。
 教会のシスターに会うシーン。教会内部の撮り方がホラー風。厳しい(怖い)シスターを示すためなんだけど、床が鳴る、ドアが勝手に閉まる、と、これまたやり過ぎで爆笑。
 TRIPLEROCK BAPTIST CHURCHでのジェームス・ブラウンによる説教とダンス。いやはや、日本人とは基本的に何かが違うんだなあと思わせるテンポ感と身体の動かし方。ダンスはどんどん盛り上がりついに空中でのバク転や開脚などのウルトラ技まで出る。そしてジョンにまたまた光がさして神の啓示を受ける。ここの一連のシーン、本当に息をつかせぬ怒涛の畳込みで名シーン。
 ミュージカル要素が豊富に入り込んでくるため、音楽の使い方もうまい。カーチェイスに入るときのにぎやかし、ナチパーティーの登場時(ワグナーの「ワルキューレの騎行」)など、音楽でも笑わせてくれる。
 ちなみにヘンリー・ギブソンの乗った車が転落する車内で、男の運転手が男色的な告白をする。これ『あの頃ペニー・レインと』(2018/3/13)と同じ。飛行機が墜落する時、ゲイであることを告白していた。当時はまだ公に言うことがはばかられたので、、というギャグなんだろうなあ。有森裕子の夫が「I was gay.」と発言した(多分)ことを思い出す。
 パトカーの中で、スクマッズ?という免許証照会システムが出てくる。指令所の使っているモニターはSONY(ソニー)のブラウン管テレビと思われる。プッシュ式のチャンネルボタン、赤、緑、青のマークから間違いないけど、機種の同定までいたらず。ナチパーティーの司令官ヘンリー・ギブソンの部屋にCB無線機(と思われる)がある。デザインがかっこいいので調べたのだけど、これまたメーカー、機種名共にわからず。
 カーチェイス、とにかく物量、破壊がすごい。広いスーパー内部の商店街の破壊。歩道の出店とショーウインドーのみの破壊ではあるけど、今見ても面白い。路上(シカゴの高架下)に出てからはパトカーが「無数」に出てくる。本当に数えられないほど出てきて、なおかつ破壊、クラッシュしまくる。すべて実写、たぶん。いやはや本当にすごい。郡税務署(ロケ地はシカゴ・ピカソ)に到着すると、軍が出動、戦車、ヘリまで出てくる。映画は真面目なやりすぎが笑いになるということを証明してくれている。
 謎の女、初めは四連装ロケットランチャーで攻撃。この時点ですでにやりすぎで大爆笑。その後、ラジコンによる遠隔操作でビルを破壊。その次は火炎放射器。やり過ぎで笑える上、ジョンとダン・エイクロイドは何事もなかったように立ち去る。ひと粒で二度美味しい笑い。ラスト近くで謎の女ことキャリー・フィッシャー、自動小銃(M16?)を撃ちまくる。右肩下がりと思わせておいてジョンがサングラスを取ると、、。小物の使い方まで絶品。
 マット・マーフィは妻のアレサ・フランクリンを怖がっているという恐妻家設定。洋画で黒人夫婦が出てくると必ずこの関係になっている。例『再会の街で』(2018/3/12)、『バッドボーイズ』(2018/3/13)。
 エンドロールのキャストの出し方は登場順。洋画はこの順番多いなあ。キャストが多すぎていちいち順番考えるのが面倒くさいのかな。Milwaukee、Harvey、Park Ridge、Wauconda、Waukeganなどのイリノイ州の都市名が出ている。ロケ地か?。

なんとPROCEED4800、映画『ボーン・レガシー』

 トニー・ギルロイ監督映画『ボーン・レガシー(原題・THE BOURNE LEGACY)』(2012年公開)を観た。お話は右肩下がりだけど、バイクアクションはすごい。最後まで見れる。その上、BCLは必見。
 今回もボーンシリーズの常、世界中、あっちこっち移動します。アメリカのアラスカ州とメリーランド州ベセスダとバージニア州レストンとワシントンD.C.とニューヨーク州ニューヨークとイリノイ州シカゴ、イギリスのロンドン、韓国のソウル、パキスタンのカラチ、フィリピンのマニラ、タイのバンコクとまあいやはや忙しい。あちこち飛びすぎ、疲れる。
 29分頃、アラスカの雪の中の山小屋。室内になんとNational(ナショナル)のPROCEED4800(RJX-4800)があるではあーりませんかあ。赤いデジタル表示なので4800Dではない。久しぶりのBCL受信機の登場です。トニー、偉い。BCLは必見。
 出てくる液晶テレビがSAMSUNG。2012年となると韓国製かあ。時代の移り変わりを感じますなあ。
 山の中の一軒家。木造の三階建て。この中での銃撃戦は面白い。板張りの家の作りを利用したアクションが見れる。
 ジェレミー・レナー、老けているので最初、主人公だと思わなかった。マット・デイモンと同じ歳なのに老けて見える。若返りを図るための主人公交代ではないんだあ。ギャラか?。レイチェル・ワイズ、好きな女優なんだけど、痩せてギスギスしたかんじになっている。走り方が陸上走り。『ハムナプトラ』の頃、可愛かったなあ。
 タイのバンコクのアクションは見どころ。古い住宅街の屋根の上走り回り、路地裏のおいかけっこ、そして、バイクチェイス。特にバイクシーンは手に汗握る。ターミネーター風の暗殺者にとどめを刺すアクションも面白い。
 お話はシリーズの中で右肩下がり気味。自分探しがなくなり、レイチェルと一緒に逃げ回るだけになっている。前三作を引きずっている部分が全くいらない。単に『インクレディブル・ハルク』(2018/3/17掲載)と同じ単純な展開で良かったのでは?。そうすれば100分くらいのコンパクトなアクション映画として楽しめたのに。

やはり変装しないマット、映画『ボーン・アルティメイタム』

 ポール・グリーングラス監督映画『ボーン・アルティメイタム(原題・THE BOURNE ULTIMATUMU)』(2007年公開)を観た。自分探し完結。シリーズ三本、通しで最後まで見れる。
 今回も移動が激しい。ロシアのモスクワ、アメリカのヴァージニア州ラングレーとニューヨーク州ニューヨーク、イタリアのトリノ、フランスのパリ、イギリスのロンドン、スペインのマドリード、そしてモロッコのタンジール。ヨーロッパ旅行気分で見れる。
 まあ、シリーズ全般に言えることだけど、結構忙しい。場所移動のせいもあるけど、カメラも動かしすぎ。アクションのボロを隠すためとか、飽きさせないテンポにするためとか、理由はあるだろうけど、正直疲れる。
 シリーズ3本見ると共通点あり。CIAの上層部は計画(金や殺人がからむ)を隠蔽するためにマット・デイモンを逮捕?(後に暗殺)したい。司令室にいて部下に指示する。マットは捜査(後に暗殺)をかいくぐりながら自分の記憶を取り戻す行動(計画の全容知る)に出る。これらに銃撃戦、接近戦の格闘、カーアクションを交えていく、というのがシリーズ三本の共通パターン。
 あと、女性は髪を切ったり毛染めするのに、マットは一切変装をしない。そういうことは教育されなかったのかなあ?。変装すれば100分ぐらいで済む話なんだけど。まあ、マットの顔が見れないと映画見ている観客が困るか。映画だし。
 記者が持っているマイクロカセットレコーダーはPHILIPS(フィリップス)のPOCKET MEMO 381(または281)と思われる。
 回想は縦縞のノイズ入り。映画見ている観客がわかりやすいようにという配慮ね。『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2018/3/18掲載)みたいな回想の入れ方をすると観客はついていけなくなる。まあ、映画のジャンルが違うから比較するわけにはいかないけど。回想の入れ方一つでも印象が変わるという例として書いてみた。
 アルティメイタムでの見どころはニッキー役のジュリア・スタイルズ。超美人というわけではないけど、邦画でいうと二階堂ふみ風。無言、無表情に力がある。無表情なのに意思を感じる。シリーズ通して物語に直接絡まず観察者の役割。ラストに笑顔が準備されているのもシリーズ通しで演技していたのがわかる。

モスクワでのカーアクション、映画『ボーン・スプレマシー』

 ポール・グリーングラス監督映画『ボーン・スプレマシー(原題・THE BOURNE SUPREMACY)』(2005年公開)を観た。カーアクションが拡大、一応、最後まで見れる。
 フランカ・ポテンテ、『ボーン・アイデンティティー』(2018/3/19)の良さが消えた感じ。それに比べジュリア・スタイルズの登場時間が長くなった。怖がる演技、なかなかうまい。
 川に車ごと転落するマット・デイモンとフランカ。水の中なのにマウストゥマウスの人工呼吸をする。いくらなんでもありえない。『トランスポーター3 アンリミテッド』(2018/2/20掲載)に出てきたタイヤの空気で車を浮上させるやつと同じぐらい荒唐無稽な感じ。
 携帯電話のSIMカードを読み取るためにカードリーダーのTowitoko Chipdrive microと携帯電話SIEMENSのME45が出てくる。証拠の録音はOLYMPUS(オリンパス)のパルコーダーJ500。『16ブロック』(2018/3/16)ではSONY(ソニー)のM-530だった。2005年ぐらいだとまだまだテープレコーダーと日本製品が強いですなあ。今だと骨董品に見える。
 マット、パスポートは変えながら移動する。けど、変装はしない。うーん、まあ、主人公がわからなくなるしねえ。仕方ないか。
 マットの格闘シーン、ナイフVSペン。モスクワでのカーアクション。トンネルの中、並行して走る車をどんどん破壊していく。荒っぽくて、なんかロシアの風土とマッチしている。ここなかなか良い。
 お話は正直かなり忙しい。ドイツのベルリンとミュンヘン、イタリアのナポリ、イギリスのロンドン、オランダのアムステルダムとヨーロッパ各地を動き回る。さらにインド、モスクワと『ボーン・アイデンティティー』よりも拡大。カメラも動かし過ぎな感じ。108分とコンパクトにまとめるためにしょうがないのかもしれないけど、お話をもう少し絞ったほうが良かったのでは。

今見るとそこそこ、映画『ボーン・アイデンティティー』

 ダグ・リーマン監督映画『ボーン・アイデンティティー(原題・THE BOURNE IDENTITY)』(2003年公開)を観た。自分探しと近接格闘技、最後まで見れる。
 アメリカ領事館?ビル。屋上に出るドアに鍵がかかっている。ビルの屋上が立入禁止なのは当たり前のことなんだけど、邦画だと出入り自由なんだよねえ。邦画は学校や病院の屋上でロケを安上がりに済まそうとする姿勢がみえみえ。邦画の悪習。
 マッド・デイモンがビルの壁を伝って地上に降りるシーン。体型、身長共に似ていない。明らかに吹き替えとわかるショット。アクションにこだわっている割に雑。エンドロールにマッドのStunt DoublesとしてCYRIL HERTEL、LAURENT BOISMAREの名がある。それでも身体を近づけた格闘シーン(ボクシングスタイルではない)は迫力あり。
 クリス・クーパーのいるCIA本部?。パソコンのディスプレイがFUJITSU。洋画の中でFUJITSUが出てきたの初めて見た。マッドのアパルトマン、電話機はPanasonic(パナソニック)。DIGITALと大きく書かれていて機種名すぐに判明すると思いきや、国内商品(現行、販売終了)を当たっても見つからず。海外製品を調べても同定できず。
 サンルーフ付きミニクーパーが大活躍。パリを走り回る。川沿いの道、逆走するアクション。このシーン、最近本当によく見る。『96時間』(2018/1/2掲載)、『トランスポーター』(2018/2/15)とか。パリロケでカーアクションがあるとほぼ確実にこの場所の似たようなシーン。流石に飽きる。
 マッドを殺すために送り込まれた最初の暗殺者。街中のアパルトマンの中で自動小銃をぶっ放す。全然、プロの殺し屋じゃない。雑な部分わりとある。
 フランカ・ポテンテ、強気な感じが良い。髪を切るシーンあり。邦画だと『ビー・バップ・ハイスクール BE-BOP-HIGHSCHOOL』(2018/2/2)の中山美穂、洋画だと『レ・ミゼラブル』(2018/3/2)でアン・ハサウェイが髪を切られていた。
 記憶喪失の殺し屋という設定は『アンノウン』(2018/1/20)にも出てくる。
 ヨーロッパの観光風映像あり。サグラダファミリア、グランダルシュ、ポンヌフ橋などが出てくる。映画ラストはギリシャのミコノス島かな。エンドロールにParis、Prague、Imperia、Greeceの地名がクレジットされている。

Panasonic製品が活躍、映画『遊星からの物体X』

 ジョン・カーペンター監督映画『遊星からの物体X(原題・JON CARPENTER'S THE THING)』(1982年公開)を観た。閉鎖空間SFホラーとしてよくできている。おすすめ。
 映画冒頭の雪原が美しい。ヘリ(フロート付き)による捜索、射撃。逃げる犬。延々と続く雪原。このショットでアメリカの南極観測第4基地が地理的に孤立無援の閉ざされた空間であることを示している。いやはや、うまい。
 厨房にあるスティービー・ワンダーの「SUPERSTATION」が流れているラジカセ、Panasonic(パナソニック)のRX-5150。テレビはPanasonicのTH14-P7に似たモデル。残念ながら同定できず。RCAのテレビも出てくる(例『マンチェスター・バイ・ザ・シー』2018/3/18掲載)。ビデオデッキはPanasonic Video Cassette Recorder VHS PV-1400と思われる。平たいモノラルカセットレコーダーレコーダーが出てくるけど同定できず。マイクの位置などがPanasonicのRQ-409Sに似ているけど、細部に違いがある。SONY製品目白押しの洋画は多い(例『アメイジング・スパイダーマン』2018/3/11掲載)けど、Panasonic製品で固めてある作品を初めて見た。
 平原にできた巨大な穴。カート・ラッセルら三人が探検する。穴に二人が降りて一人は地上で待機。当然だよねえ。『バイオハザード』(2018/3/16)は誰も地上に残らなかったよねえ。駄作と名作の違いは基本的なこと、だとわかる事例。
 怪物、作りものだとわかるんだけど、いろいろな生き物が合体したデザインがおぞましくぬるぬる感があり気持ち悪い。よくできている。
 怪物の潜伏期間中は外見からわからないという特徴から、隊員みんなが疑心暗鬼、閉鎖空間での壮絶な腹の探り合いが始まる。設定が実によくできている。
 血液テストで怪物が侵入している人物を見つける。その瞬間、怪物が出現、隣に座る元隊長とキース・デイヴィッド、二人共縛られているものだからただジタバタするだけ。カートは火炎放射器で怪物を焼き払おうとするけど、放射器故障で火炎が出ない。ここ、ドタバタなんだけど、すごく手に汗握る。ジョン、見せ方、うまいなあ。
 ラストまで女が一人も出ないというのは潔い。エンドロールにTONGASS NATIONAL FOREST, JUNEAU, ALASKAとある。ロケ地なのか?。調べたけどわからず。

RCAのテレビ、映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』

 ケネス・ロナーガン監督映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー(原題・MANCHESTER BY THE SEA)』(2017年公開)を観た。回想の入れ方などイマイチ。見てもいいし見なくてもいい。
 今日の英単語「Kleenex」。病院内、テッシュのことを「Kleenex(クリネックス)」と呼んでいる。
 レンジでチンする時、わざわざラップを剥がしてチンしている。なんで?。ケイシー・アフレックの個性を出すための演出?。国によっていろいろだねえ。
 回想の入れ方がいまいち。人間関係がわかり始めると過去映像か区別できるようになるけど、映像的なサイン(モノクロになるとか)がないので戸惑う。
 変な間がある。まあ、行間(映画的な味)と言えば、それまでだけど、そのために尺が長くて飽きる。関連するけど、妻を救急車で搬送する時、ストレッチャーの足をたためなくて、搬送に手間取るというシーンがある。ここ、動作が長いし何度も繰り返すのでギャグに見える(ケイシーがMr.ビーンことローワン・アトキンソンに似ているせいもある)。こんなショットいるのか?。
 RCAのテレビが出てくる。RCAって家電メーカー(現在はブランド)だったんだ。調べて初めて知った。RCA端子もこの企業の名前からつけられたらしい。ひゃー、映画見ていると勉強になるねえ。
 洋画を見ていて本当によくわからないのが、人間関係。とにかく口論ばっかりしている。それもものすごーく些細なこと。日本みたいに空気を読んでその場は丸く収めるけど、陰口ばっかりというのも問題あるが、外国みたいに対立ばかりして物事が全然進まないのも、バカすぎる。これが映画の脚本がバカなのか、実際に外人はこんな議論ばかりして一日を過ごしているのかはわからない。けど、洋画を見ていると、とにかくこの議論ばかりを見せられるので飽きる。
 ケイシーは過去を引きずって孤立していて暴力的。演技、設定共にそれなりに見える。それに比べると兄の子供のルーカス・ヘッジズがバカ丸出しで飽きる。父親が死んだのに目合(まぐわい)ばかりしようとしている。バンド演奏とか。普通、もう少し悲しんだり喪に服したりするだろう。精神病なのか?。
 最終的に二人の妥協点を見出すんだけど、たったそれだけのこと(互いの住む場所と仕事)を決めるだけに137分もいる?。
 エンドロールにTHE TOWN OF BEVERLY、ESSEX、GLOUGESTER、LYNN、MANCHESTER BY THE SEA、MIDDLETON、TEWKSBURYの文字が並ぶ。オーラスにアマゾンスタジオの文字。アマゾンは映画製作(配給権?)にまで手を伸ばしてるんだねえ。CASTの並びは登場順(IN ORDER OF APPEARANC)、なんかしゃらくさい。

怪物の立ち位置が微妙、映画『パンドラム』

 クリスチャン・アルヴァート監督映画『パンドラム(原題・PANDORUM)』(2010年公開)を観た。微妙だけど、見てもいいし見なくてもいい。
 多人数の密室もの。宇宙船内の汚れ具合など美術は面白い。CG粗め、もう少しなんとかしたいところ。ロシア語?が流れ出す冒頭などハードSFとして一応見れる。
 無線、使えたり使えなかったり、かなり雑。みんなが疑心暗鬼になるのはわかるけど、敵がいるのなら逆に結束が固まるのでは?。あと、結構年月が経っているような説明があるけど、怪物のほうが多いのはなぜ?。精神病みたいな事故の首謀者が、怪物について語らないのも、片手落ち。
 エンドロールにFILMED ON LOCATION IN BERLINとある。
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グブリー川平(かびら)
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