2018年02月後半観たおすすめ映画(邦画・洋画)

2018年02月後半観たおすすめ映画(邦画・洋画)
 2018年02月後半観た映画は邦画5本、洋画19本、計24本。

【次点】

『ゼロ・グラビティ』監督アルフォンソ・キュアロン、2013年公開、2018/2/18掲載。
 細かいスペースデブリの表現がなかったり、無線関係が微妙だったり、みんな喋りすぎと、イマイチな部分もあるけど、宇宙空間の表現は画期的。有機ELテレビか4Kプロジェクターを導入したら再挑戦してみたい。

【次点の次点】

『エクス・マキナ』監督アレックス・ガーランド、2016年公開、2018/2/16掲載。
 ノルウェーのホテルで撮影した映像が素晴らしく綺麗。室内と外の配色も独特。美女のおっぱいポロリも多数ある。眼福な一本。

『ガタカ』監督アンドリュー・ニコル、1998年公開、2018/2/21掲載。
 これまたロケ地の建築物が美しい。低予算感はあちこちに見受けられるけど、クールな美男美女が見れるのでよし。

『バーレスク』監督スティーヴ・アンティン、2010年公開、2018/2/22掲載。
 歌とダンスシーンは迫力がある。ミュージカル映画なれど舞台を見ているという設定なのでミュージカル映画にありがちな恥ずかしさを回避している。
 ただし、歌の収録に難有り。映画内で口パクを問題視しているのに、生声で歌うシーンで声の収録が全然変わっていない。これはオーディオ的にめちゃくちゃ減点。ここは正直ひどい。

『メン・イン・ブラック』監督バリー・ソネンフェルド、1997年公開、2018/2/23掲載。
 楽しい映画を作ろうとする意欲を感じられる。導入部分もうまいし、ウィル・スミスの手足の長い体型を活かした登場の仕方も印象的。グッゲンハイム美術館も美しい。ちなみに今回はSFでロケ地の建築物が美しい作品が多い。

『キューティ・コップ』監督アン・フレッチャー、2015年米公開、2018/2/23掲載。
 几帳面で融通の利かない小柄で多弁な女性警察官という珍しいキャラ設定。女二人の逃走劇になりカーアクションなども楽しめる。期待していなかっただけに意外な拾いもの。本国では批判されているようだけど、なぜなんだろう?。

『コーヒー&シガレッツ』監督ジム・ジャームッシュ、2005年公開、2018/2/26掲載。
 オムニバス形式。九話目「COUSINS?」がおすすめ。電話一本で関係性を逆転させる脚本はうまい。

『世界侵略:ロサンゼルス決戦』監督ジョナサン・リーベスマン、2011年公開、2018/2/28掲載。
 宇宙船と宇宙人のCGは出色の出来。物語もサクサク進むので一気に見れる。けどねえ、海兵隊賛美が鼻につくんだよねえ。ここを全カットしてシリアスな局地戦のみを描けば名作なのに、返す返すも残念。

【駄作】『メン・イン・ブラック2』『アイデンティティー』

米軍よいしょがうざい、映画『世界侵略:ロサンゼルス決戦』

 ジョナサン・リーベスマン監督映画『世界侵略:ロサンゼルス決戦(原題・WORLD INVASION:BATTLE LOS ANGELES)』(2011年公開)を観た。海兵隊バンザイが鼻につくけど、面白い。
 戦闘地域の空撮、CGであることはわかるのだけど、荒んだ感じが出ていて雰囲気がいい。CGを気にせず映画の世界観に入っていける。
 アメリカ軍のPR映像のようなよいしょしまくりの隊員紹介映像。エンドロールを見るとMARINE、AIR FORCEから協力を得ているのがわかるけど、そこまで迎合しなくても。
 少尉の持っている時計はCASIO(カシオ)のG-SHOCK MUDMAN GW-9000Aと思われる。
 宇宙人の登場シーン。非常にうまい。スモークがたかれ得体がしれない感じ。音色も工夫されていて、奇妙な音があちこちから聴こえてくる。デザインも機械なのか生物なのかわからない感じ。汚れた感じも出ていて、正直、ここは魂抜(たましぬ)ぎた←「驚いた」意の琉球語。この感じどこかで見たなあ、と思ったら『第9地区』。宇宙船や宇宙人がぴかぴかしている必要はない、というデザインは斬新。見る価値あり。
 敵をやつけたら雄叫び、指でサイン、互いに笑い合う、とか、本当にそういうのいらないから。そういうガキみたいなことしているから世界中から嫌われるんだ、バカ!。
 今日の英単語「Retreat,hell」。第一次世界大戦で流行した言葉のようで「撤退NO」と訳されていた。1952年の同名タイトルの映画もあるよう。
 時間になっても空爆起こらず。すぐ、建物を出る。いくら何でも急ぎすぎ。映画全体的にテンポ速め。物事がサクサク進む。
 巨大宇宙船が出てくる。噴射による空気の歪みとか、表現うまい。実写とCGの組み合わせも違和感なし。本当に感心する。
 エンドロールにアメリカ、ルイジアナ州Baton Rouge、同州Shreveportの名前がクレジットされている。ロケ地か?。
 アメリカ軍よいしょが鼻について男色趣味でもない限り人間関係の描写は見る価値なし。けど宇宙人関係は出色の出来。米軍ヨイショの映像を全カットして、局地戦のみに焦点を当てて描いていれば名作になったはずなのに、惜しい。

散漫で冗長、映画『ドラゴン・タトゥーの女』

 デヴィッド・フィンチャー監督映画『ドラゴン・タトゥーの女(原題・THE GIRL WITH THE DRAGON TATOO)』(2012年公開)を観た。監督の映像の腕はありそうだけど、物語が散漫で冗長。
 映画冒頭、オープニングロールにかぶせてある映像が『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0』(2014/2/28掲載)の草薙素子誕生シーンをCG化したような映像。SF的で映画をミスリードしている。攻殻機動隊の実写化はデヴィッドにやらせたほうが良かったのでは?。
 ダニエル・クレイグとルーニー・マーラの二人が交互に描かれる。後に事件の調査で合流するのだけど、正直長いしルーニー側の登場人物、後に絡んでこない。はっきり言って無駄。主人公が二人いて散漫、冗長。脚本が下手くそ。
 ルーニー、地下鉄に乗るときにひったくりに会うけどリュックを取り返す。ルーニーの運動神経などを示す映像なんだけど、その後、ルーニー、その能力を使うシーンがない。
 セクハラを受けているシーンも意味不明気味。福祉局?の男からセクハラを受ける。ルーニーにたいして後見人の老人からお金が出ているみたいだけど、セクハラ男の報告で出金を止められるようで、ルーニー、セクハラを甘んじて受ける。
 だけどさあ、ルーニーは調査会社の優秀な社員なんだよねえ。技術系の仲間がいる描写があるし調査員なんだから証拠を押さえることぐらい簡単にできるはず(と思っていたら後に録画する)。そこまで我慢する必要あるのかなあ。なんで尺八のときにそれやらないの?。その証拠で首飛ばすくらいのこと簡単にできるよねえ。まあ、後の展開のために性的に虐げられている描写を入れたかったんだろうけど、冗長だし後に絡んでこないし、わざと感ありあり。
 MacBook大活躍。ルーニーがメール読む時、文字が左から右に徐々に表示される。昔のブラウン管画面にぴぴぴと表示されるやつね。今時、そんなことある?。Apple商品に疎いので、なんとも言えないのだけど、IT使いまくりの映画なのに、表現があまりに古臭いので目が点になった。
 ルーニー、配電盤にNokiaの装置をつける。なんか情報収集のためらしいけど、機能とか仕組みの説明は一切ない。とにかくルーニーはいろんな調査活動ができるし、ハッキングもお手のもの。だけど技術的裏付けの説明映像は一切ない。
 連続殺人に旧約聖書の名前。『セブン』(2018/1/8掲載)みたいな雰囲気になる。なんか信心が足りない人間にはどうでもいい感じ。外人、こんなの好きだねえ。雰囲気が出るのはわかるけど。と、調べてみたら同じ監督。なんだバカの一つ覚え。
 ルーニーのおっぱいポロリあり。だけど、なんかありがたくない。
 地下室。犯人が手をアルコール消毒する。ここは淡々とした描写として怖い。無慈悲な感じがよく出ている。
 結局、死んだと思われていた女の子は生きていて、それもロンドンに住んでいる女ということ。うーん、この人を長年見つけられなかったわけ?。隠れているとか、整形しているわけでもないよねえ。ただの家出。これまで調べた警察とか調査した人、バカばっかり。謎でもなんでもない。
 ルーニー、ダニエルにプレゼントを準備。だけどダニエルが女編集長?と二人でいるのを見てプレゼントを捨てる。失恋みたいに描いているけど、あのさあ、ダニエルの身辺調査した際に女編集長と肉体関係があるの知っているよねえ。それにダニエルに告白するとかのシーンもないよねえ。それで失恋なの?。独りよがりな描き方。基本的に脚本が下手。
 ロケ地が綺麗で撮影の腕があるし有名俳優(外人)が出ているのでつい見てしまうけど、物語やお話の構造はお粗末。邦画で作れば確実に駄作。

洋画は閉鎖空間が楽、映画『モーテル』

 ニムロッド・アーントル監督映画『モーテル(原題・VACANCY)』(2007年公開)を観た。突っ込みどころあるけど、最後まで見れる。けど、微妙。
 オープニングロールのフォントと音楽、かっこいい。怖そうでサスペンス映画が始まるぞ、という気にさせてくれる。その文字が集合して車のナンバーになる。なかなか凝っている。音楽はポール・ハスリンジャー。
 「圏外だわ」と携帯電話が通じないショット。洋画は閉鎖空間を作る上で恵まれているなあ、と思う。辺鄙なところを車で走っている映像と「圏外だわ」と携帯電話のショットを撮れば、もう観客を閉鎖空間だけに集中させられる。『アイデンティティー』(2018/2/26掲載)も全く同じ設定。『アイデンティティー』の足かせは雨、『モーテル』は車の故障。
 日本だと向こう三軒両隣、歩いて通報できるし、物音が聞こえる。邦画は閉鎖空間を作り出すのに苦労するし、だいたい下手くそ。または、端っから諦めている作品が多い。
 夜間走行。車の中、暗い。けど、何故か外部から照明が当たっている。人里離れた道なのに、煌々と光がある。この辺、わりと適当で雑。昔のテレビドラマレベル。
 ハザードランプをつけたまま車を乗り捨てる。意味不明。修理するときにバッテリーも充電しなければならない。なんのためのショットなのかよくわからない。
 一旦、ガソリンスタンド(GAS SMALL'S)に立ち寄ってモーテル(MOTEL Pinewood)に泊まり込むことになる、という設定は、一応巻き込まれ型の物語にするために手数は踏んでいる。
 怖そう表現、なかなかうまい。特に部屋でビデオを再生してルーク・ウィルソンとケイト・ベッキンセイルが自分たちの置かれている状況を理解するのは怖い。けど、その後、犯人たちがなかなか襲って来ない理由がよくわからないので、正直ダレる。快楽殺人の愉快犯だけだと説得力は弱い。
 二人、殺人鬼たちが迫っているのに、部屋の中でこれまでの人生を反省。二人、余裕ありすぎ。
 ケイト、屋根裏に隠れ、朝になる。ケイト、起き上がる。なんと、寝ていたの?。本当に余裕ありすぎ。
 殺人鬼の一人、わざわざ車のサンルーフから車内に侵入しようとする。すごいわざわざ感がある。その後の展開に関係しているのがまるわかり。
 ホテルフロント裏の部屋に隠れるケイト、二丁目の銃をすぐには取らない。泊まる時、フロントで確認したし、ルークが銃のこと話していたし。この辺の行動、かなり不自然。
 ルーク、生きている。ケイト、警察に電話?。何かあるのかあ、と期待させて別に何もなく、エンド。うーん、なんか微妙。

九話「COUSINS?」は面白い、映画『コーヒー&シガレッツ』

 ジム・ジャームッシュ監督映画『コーヒー&シガレッツ(原題・COFFEE AND CIGARETTES)』(2005年公開)を観た。モノクロ、前半はかなり眠いけど、九話目の「COUSINS?」はよくできている。
 全十一話のオムニバス形式、「STRANGE TO MEET YOU」(変な出会い)、「TWINS」(双子)、「SOMEWHERE IN CALIFORNIA」(カリフォルニアのどこかで)、「THOSE THINGS'LL KILL YA」(それは命取り)、「RENEE」(ルネ)、「NO PROBLEM」(問題なし)、「COUSINS」(いとこ同士)、「JACK SHOWS MEG HIS TESLA COIL」(ジャック メグにテスラコイルをみせる)、「COUSINS?」(いとこ同士?)、「DELIRIUM」(幻覚)、「CHAMPAGNE」(シャンパン)。
 前半は正直眠い。テーブルを挟んで登場人物は二人(三人の場合もある)。場所の変わらないほぼ会話劇(話題に詰まったり、気まずい雰囲気はうまい)なので、集中力を維持するのはかなり難しい。けど、八話目の「JACK SHOWS MEG HIS TESLA COIL」(ジャック メグにテスラコイルをみせる)からコント劇のようになってきて面白い。
 よくできているのは九話目の「COUSINS?」(いとこ同士?)。ほぼ男二人だけの会話劇なのに、電話一発で関係が逆転する。脚本、よくできている。アルフレッド・モリーナは午前中に見た『アイデンティティー』(2018/2/26掲載)にも出ている。芸達者な脇役ですな。
 十話目の「DELIRIUM」(幻覚)は「〜よ、よ」という変な語尾の英語(ラッパーの喋り方?)が笑える。前のオムニバス作品の中からの引用があったり、ビル・マーレイが出てきたり、なかなか楽しめる。
 ちなみに七話目「COUSINS」(いとこ同士)で、ケイト・ブランシェットがタバコの吸い殻をテーブルの上の灰皿にもみ消している動作をしているのに、テーブルの俯瞰ショットになると灰皿がない、というミスがある。
 四話目「THOSE THINGS'LL KILL YA」(それは命取り)で日本人差別をするときの両手で目尻を釣り上げる動作がある。その時、息子役が食べているのが春日井(Kasugai)のグリーン豆(KASUGAI ROASTED GREEN PEAS)と思われる。

ただのこじつけ、映画『アイデンティティー』

 ジェームズ・マンゴールド監督映画『アイデンティティー(原題・IDENTITY)』(2003年公開)を観た。ストーリーでたらめ、見せ方も下手くそ。駄作。
 SONY(ソニー)のカセットテープレコーダー(CASSETTE-CORDER)TC-1100(色シルバー)が出てくる。再生しているテープはSONYのHF。
 死刑にする殺人犯を再審するために呼び出す。
 映画冒頭の登場人物の説明映像。わざわざ時制が行ったり来たりする。ウザくて集中力が途切れる。普通に撮ればいいのに。音楽もうるさいし、この時点で下手くそなのがすぐわかる。
 とにかく見せ方が下手くそ。夜、雨の中、病院に向かうジョン・キューザック。で、アマンダ・ピートがヒッチハイクする。カメラの視点はアマンダ側。近づいてくるジョンの車、全然急いでない。うーん、下手くそすぎる。
 水たまりに前輪が脱輪した車のショット。どうやって突っ込んだんでしょうか?。アマンダが事前に水たまりになっていること知っているよねえ。それでも突入したの?。説明映像なし。カップルを拾うための設定なのがみえみえ。
 ジョン、カップルに携帯電話を貸せと要求する。アマンダには訊かなかったよねえ。なんで?。行動がものすごく変。
 ジョン、けが人の首の傷口縫っている。けが人が痛がらない。そんなことある?。
 ランドリー小屋の洗濯機の中に女の首。刑事?(レイ・リオッタ)とモーテルの主人が来るんだけど、生首を見てもたいして驚かない。それに主人、なんでバット持っているの?。事件が起こっていること知らないはずだけど?。
 同じショット内、手前と奥に登場人物がいる。セリフごとにカメラのピントが動く。さらに画面が微妙に歪む。うーん、この監督、素人なのかな?。ありえないほど下手くそ。
 でまあ、連続殺人事件が起きて、場面転換すると、映画冒頭に再審のために呼ばれた犯人が登場する(つまり殺人事件は回想で語られている)。だけどさあ、なんと、殺人事件の犯人と呼ばれた死刑囚の犯人、俳優が別なの。バカすぎる。同じ俳優が違う人格を演じるから「俳優」なんだよねえ。もう本当にバカすぎる。
 この形式、『ルームメイト』(2015/9/14掲載)の北川景子と深田恭子がやっていた。これも駄作だった。違う役者がやったら、単なる別人なだけだろう。こういう映画作る人たちはみんなバカなんですかねえ。
 ジョン、撃たれたのに生きているとか、死体は結局どうした?とか、あげればきりがないほど雑で適当。さらになんと子供が犯人なんだって。もう本当にバカ。子供が大人を殺せるの?。それも大量殺人。爆薬も仕掛けたの?。血の後始末するだけでも大変だよねえ。これほど適当設定も見たことない。ミステリーでもなんでもない。ただのこじつけ。
 ジョンになったり、子供になったり、そう見える視点は誰の視点なの?。犯人の回想だったら映画冒頭に犯人の語りを入れないといけないし、神の視点(第三者、観客の視点)を入れるのは反則だよねえ。ここがこの映画の肝なのに、それすら徹底していない。脚本が駄目な証拠。本当に本当に色々適当で雑。
 アマンダ、庭の土を掘ったら鍵が出てくる。最初からそこに隠されていたの知っていたのかなあ?。二、三回掘ったら出てくる。偶然すぎて爆笑。
 一応、少ない良い点を。夜の雨天映像、閉鎖空間を作ろうとする努力は雑だけどしている。展開が速いので飽きさせない(その分、雑だけど)。レイ・リオッタなど配役は良い。
 Kodak(コダック)バカチョンカメラ(One-Time-Use Camera)MAX flash Cameraが出てくる。

暇で女陰に見える、映画『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』

 ピーター・ジャクソン監督映画『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔(原題・THE LORD OF THE RINGS/THE TWO TOWERS)』(2003年公開)を観た。つまらない。どうでもいい。見てもいいし見なくてもいい。
 『ロード・オブ・ザ・リング』(2018/2/25掲載)にも書いたけど、後出しじゃんけん的にあとからあとから出てくるので、すぐ飽きる。
 冥王サウロンの塔の火の玉風のやつ。なんか女陰に見える。暇すぎてこんなことでも考えてないと見続けられない。
 唯一面白いキャラクターはゴラム(個人名はスメアゴル?)。虐げられた境遇から二重に人格が分離しているようで、外見ともども悲しい。薄っぺらいキャラ造形ばかりの登場人物の中で、ゴラムのみ面白くなりそうで見ていられる。
 あ、書き忘れていたけどショーン・ビーンって浅野忠信に似ている。

小人だから助けるのかな?、映画『ロード・オブ・ザ・リング』

 ピーター・ジャクソン監督映画『ロード・オブ・ザ・リング(原題・THE LORD OF THE RINGS/THE FELLOWSHIP OF THE RING)』(2002年公開)を観た。後出しジャンケンでつまらん、見てもいいし見なくてもいい。
 CGの合成感がすごく目立つ。2000年前半はまだこんな感じだったんだねえ。小人族(ホビット?)の村とか、作りものっぽい美術も今ひとつ。実写のロケ地(ニュージーランド?)は美しい。
 とにかく寄り道が多い。別行動する理由もわかりづらい。後出しじゃんけんでいろいろな村?国家?や色々な怪物が出てくる。すぐ飽きる。
 旅の先導はメンター役のイアン・マッケランなはずなのに、急にイライジャ・ウッドに決めさせる。なんじゃそりゃ。雑。
 アクションは可もなく不可もなし。老人の杖対決とかある。石橋が崩れるシーン。すぐに飛べば済むところをなかなか飛ばない。バカすぎる。
 指輪、すぐ奪い取れるのにみんな盗らない。理由がよくわからない。どうも取り憑かれて疑心暗鬼になるらしい。ならば主人公のイライジャは意思が強いのかというと別段そうでもない。ただ指輪を譲り受けただけ。イライジャを助け旅についていく八人?も理由がよくわからない。イライジャが高潔とか志が高いとかもない。なんで助けるんでしょうか?。小人だから。
 むさ苦しい男前が多い中、オーランド・ブルームのみジャニーズ系。
 エンドロールを見るとカメラとレンズはARRI。SPACECAM Aerial Camera SystemとWESCAMは空撮用の機材と思われる。

やっつけ仕事がみえみえ、映画『メン・イン・ブラック2』

 バリー・ソネンフェルド監督『メン・イン・ブラック2(原題・MEN IN BLACK Ⅱ)』(2002年公開)を観た。作りが雑で適当、やっつけ仕事なのがみえみえで駄作。
 つまらなすぎて何も書くことがないけど、仕事が雑なことを示すシーンをあげる。
 ロッカーの中の腕時計を取るシーン。最初、デジタル時計が入っている。トミー・リー・ジョーンズが取る。空いた場所にウィル・スミスが自分の腕時計(おむすび型のアナログ時計)を代わりに置く。次に時計のショットがくると、なんとデジタル時計のまま。前後が繋がっていない。
 編集後、確認する暇がないほど急いで公開したのがまるわかり。そのぐらい、この作品雑。
 レンタルビデオ屋の女店員役コロンブ・ヤコブセン=ダースティン(Colombe Jacobsen-Derstine)、この人、どこかで見たような。調べたけどわからない。すごく既視感がある。
 マイケル・ジャクソンが出ている。
 The Lower East Side Tenement Museum。

女の眉がすごい、映画『鍵』

 市川崑監督映画『鍵』(1959年公開)を観た。作りすぎて失敗した感じ。見てもいいし見なくてもいい。
 路面電車の床下のアングル、場面転換前に一時停止する映像。竹林、女それぞれの独特な眉、日本家屋のライティングなど、凝った画面で不穏な雰囲気に最初は引き込まれる。
 けど、わりと虚仮威し。まず各登場人物のキャラ設定というか行動や演技が変すぎ。特に仲代達矢。カメラ目線で語りかけて映画が始まるのだけど、終始、自分一人だけ他の人から浮いたような演技や演出をしている。違和感ありすぎて意味不明気味。医者なのに病人を前にしてぼーっと突っ立て何もしない。バカすぎる。
 最後まで見ると、実は仲代はこの家にいる必要性がないという境地に陥るから、という理由は見いだせるけど、それにしても最初からエキセントリックにする理由にならない。ここが決まらないので、ずーっと感情移入できずに白けてしまう。完全な演出、キャラ設定ミスだと思う。
 POLAROID MODEL 95.と思われるカメラが出てくる。仲代が「ポーラロイド」と発音している。
 目合(まぐわい)シーンに突入と思ったら列車の連結ショットを挟むとか、京マチ子が裸になると砂の海岸?のショットを挟むとか、うーん、市川、外している感じ。
 で、この映画、最大の謎というか意味不明なところ。北林谷榮がブリキ缶の中身を入れ替えるシーン。色盲だから間違えているわけで、容器を変えたら逆にどっちがどっちだったかさらに混乱するだけだよねえ。さらになんで殺意があるんですか?。そんなのどこにも描かれてないけど。ここ、北林の行動に全く説得力がなく、飽きる。
 エロ要素があるけど、京のおっぱいポロリはなし。そこまで隠すか、というほど不自然。目合シーンすらほぼない。期待はずれ。どこが成人映画なんだよ。
 京は切れ長でピンと跳ね上がり、叶順子はへの字の眉。これ性格設定のためにやっているんだろうけど、なんかここだけすごい。
 恋愛映画なのか、サスペンス映画なのか、ものすごく中途半端。京都と思われるロケ地や日本家屋の雰囲気はいいのに、市川のやり過ぎが出た失敗作。こんな作品が評価される理由が全くわからない。

なぜ米国で酷評されるの?、映画『キューティ・コップ』

 アン・フレッチャー監督映画『キューティ・コップ(原題・HOT PURSUIT)』(2015年米公開、日本劇場未公開)を観た。拾いもの、面白い。
 リース・ウィザースプーンのキャラ設定が抜群。真面目、几帳面、四角四面で融通が効かない。「I gotta shotgun.」と叫んだ少年を見て、テーザーガンで撃ってしまう。なおかつその少年がウイスキー?を飲んでいたものだから引火する。この件で警察の同僚からは「クーパー」と呼ばれるようになる(実はこれが前フリになっている)。そのくらい世間に疎くて周りが見えていないキャラ設定。
 この小柄のリースが犯罪組織のドン、コステロの裁判で証言台に立つ男の妻(ソフィア・ベルガラ)の護衛に当たることになる。ここから物語が転がりだす。
 巻き込まれ型でなかなか先が読めない。実は仕組まれた罠で、ソフィアとのドタバタコンビで難局を乗り切ってていくけど、これまた裏切りがあり、となかなか凝った作り。途中、リースとソフィアが手錠で繋がれたままバスを運転するカーチェイスはかなりドキドキする。
 あと、所々に挟まれるエロいギャグや、テレビで犯人扱いされている二人の情報が、リースの身長は低くなっていくし、ソフィアの年齢は高くなっていくのは笑える。コカインの粉をかぶると更に早口で饒舌になるとか、スペイン語?を交えたセリフの応酬は痛快。犬へのハイムリック法とか映画的なギャグが散りばめられている。
 携帯電話で警察無線が聴けるのは無理があるような。
 今日の英単語「shotgun」はスラングで助手席のことらしい。リースはスラングの助手席の意味を、そのまんまショットガンと勘違いするほどほど世間に疎いという場面で使われている。
 エンドロールにカントリー風の曲が流れるのも雰囲気があって良い。
 ちなみに、この作品、本国では酷評されているらしい。どうしてだろう。これまで2500本以上映画を見てきたけど、このキャラ設定は珍しい。ストーリーは先を読ませないし、バスのカーアクションも面白く作られている。映画的な笑いもあるし、酷評される理由がわからない。自分の目で確かめてみるのにうってつけの作品。

ウィルってラッパーなんだ、映画『メン・イン・ブラック』

 バリー・ソネンフェルド監督映画『メン・イン・ブラック(原題・MEN IN BLACK)』(1997年公開)を観た。久しぶりに見ると、意外によくできていて最後まで見れた。
 映画冒頭のCGのトンボからのいかにもなスタジオ内撮影。こういう映画ですよという宣言がされていて、観客が映画内に入り込みやすい作りになっている。
 ウィル・スミスが犯人を追いかけるアクションシーン。ウィル、走る姿だけで手足が長く目立つ。キャラが申し分ない。リンダ・フィオレンティーノ、すごい美人というわけではないけど、ファッション(身体の線の出るミニスカート)も相まってエロい感じがいい。
 白くて彫刻のような建物はアメリカ、ニューヨークのGuggenheim Museum(グッゲンハイム美術館)かな。MIB本部入り口、壁にBROOKLYN BATTERY TUNNEL TRIBOROUGH BRIDGE & TUNNEL AUTHORITYの文字が見える。ロケ地はManhattan Ventilation Towerという地下鉄の通気口のよう。宇宙船のある場所はコロナパークか。
 車の中のカーステレオは8トラック。
 巨大宇宙船からの攻撃と猫の首の「銀河?」との関係がよくわからない。時間制限のカウントダウンもあるけど、たいして効果をあげていない。宇宙からの攻撃関係をバッサリ切って、リンダの生い立ちなどを掘り下げたほうが良かったのでは?。後々、MIBに入るわけだし。
 ウィル、主題歌にも参加している。ラッパーだったんだあ、知らんかった。

ミュージカルだけど恥ずかしくない、映画『バーレスク』

 スティーブ・アンティン監督映画『バーレスク(原題・BURLESQUE)』(2010年公開)を観た。面白いけど欠点も多々ある。惜しい。
 キャム・ギガンデットが作曲に使っているキーボードはアナログキーボードシンセサイザー&ボコーダーmicroKORG XL。シルバーの筐体カバーなのでXL+ではないと思うけど。+の発売は2012年?だからありえないか。
 オカマ役のスタンリー・トゥッチ。『プラダを着た悪魔』(2018/1/3掲載)でも女たちへの服選びの役柄だった。この俳優の使い方、ワンパターン。
 クラブBURLESQUE Loungeの舞台上での歌と踊り、かなり見せる。古風なファッションを取り入れた衣装で激しく踊りまくるパワフルな女たちをつい見てしまう。キャムの部屋からの場面展開で舞台、楽屋からの場面展開で舞台など、スピードのある編集で飽きさせない。舞台の歌や踊りを見ているという設定なのでミュージカル映画にありがちな急に歌い出すなどの恥ずかしい感じはない。このあたり、うまい。
 ただし、欠点も散見されるのが非常に惜しい。
 まず、オーディオ的なボーカル。クリスティーナ・アギレラが舞台でのショーは口パクではなく、生歌を聴かせたいと提案する。これによって、ああ、これまでの歌とダンスシーンでボーカルとダンスの違和感(ホールなのにもろスタジオ録音の声)があるのは、口パクを示すためにわざとなんだ、と思ったわけ。
 ところが、クリスティーナが主役に抜擢され、ひょんなこと(同僚の嫌がらせ)から生歌を披露するんだけど、これが全然これまでのボーカルと変わってない。映像の口と声に違和感アリアリ。前フリまでしているのに、このオーディオ的な体たらくは何なのか?。不可解な部分。
 あと、クリスティーナが人間的にたいして成長しないところ。結局、才能があるから成功しただけにしか見えない。クラブの舞台に立ったときから完成されているし、クラブBURLESQUE Loungeである必要性も感じられない。
 シェール、美輪明宏に似ている。
 空中権の前フリが効いている。こういうところはちゃんとしている。
 エンドロールにでかいSONYのロゴ。

新しい夫の心配は?、映画『2012』

 ローランド・エメリッヒ監督映画『2012』(2009年公開)を観た。予想通りちゃんと大味。見てもいいし見なくてもいい。
 暦って星の動きから周期性を示しているものだよねえ。マヤ暦が地球滅亡を示しているなんて言っているけど、その周期性を確認したのは誰なんですかねえ。確認した第三者がいないと周期性はわからないはずなんだけど。あと、ニュートリノが地殻を沸騰させるとか、もうバカ設定から始まる。いつものローランド節炸裂、ここまで来るとおおらか。ローランド映画だから、とハードルが下がって見やすい。
 地殻変動の発表がアメリカから。世界的な異常が続いているなら他の国の研究者も気づいているはずだけど。ネット繋がっているよねえ?。
 ジョン・キューザックの元妻アマンダ・ピートの家にSONY(ソニー)の小型テレビKV-10PR1がある。ブラウン管テレビながらデザインがかっこいい。パソコンもソニー。時代だねえ。今の映画だと韓国と中国製ばかり。
 カタストロフシーン、そこだけ見るとわりと統一感が取れていて見ていられる。実写が入ると合成感が強くなる(車窓風景とかかなり雑)。フルCGアニメーションなら面白かったかも。
 世界的な大問題が起こっているのに、舟のギアに挟まった異物を取り去る作業に大騒ぎ。バカ息子が付いてきたり、船内の乗務員が抱き合い大騒ぎしたり。そんなこと描くより、飛行機の操縦手伝った元夫とか、ロシア人の女とかはどうなったんでしょうか?。群像劇みたいだけど、登場人物の処理が雑。

邦画もガラパゴス化、映画『超高速!参勤交代 リターンズ』

 本木克英監督映画『超高速!参勤交代 リターンズ』(2016年公開)を観た。テレビドラマに毛の生えた程度。本当に見てもいいし見なくてもいい。
 城内部からカメラが上昇して城外の俯瞰映像。わかりやすいCG。その後、日光社参の行列は絵巻物の絵で処理。わかりやすい手抜き改め映画的省略。海岸を走る佐々木蔵之介たち。ロケ地がないんだねえ。
 最初はあまり人を斬らない。それに意味があるのか?(佐々木の藩主としてのポリシーとか)と見ていると、後半、普通に切り捨てている。
 あのさあ、怒り心頭に発し斬るとかさあ、そういう場面挿入しないと設定が活かせてないよねえ。具体的に書くと、富田靖子の場面、最初の敵は槍の柄で突いただけ。わざと殺さなかった(佐々木の教え?)と思っていたら、二人目は普通に刺す。ショットに意味を持たせていない。見せ方がすごく下手くそ。
 アクションシーン、殺陣シーン、わりとゆっくり。2016年でこのレベルではかなり遅れている感じ。邦画もガラパゴス化している。
 コントシーンもつまらない。井戸のシーンとか何をやりたいのか、意味すらわからない。落ちそうで落ちないとか、実は釣瓶に捕まって戻ってくるとか、何かしらひと笑いできそうなもんだけど。そんな努力をする気配すら画面に見られない。やっとけ仕事。
 中尾明慶が捕まり評定所で取り調べられるシーン。上地がまだ疑問が残ると中尾を引き止める場面。その後、上地がセリフで全部説明してしまう。別に引き止める必要なし。
 馬のシーンがかっこ悪い。時代劇が廃れた中これはもっとも致命的。かっこよく撮れないし撮ろうという気すら感じられない。
 ラストはじゃんがら念仏踊りにエンドロール。赤穂市、姫路市、いわき市などのクレジットがある。

尿検査、映画『ガタカ』

 アンドリュー・ニコル監督映画『ガタカ(GATTACA)』(1998年公開)を観た。未来というよりここではないどこかの世界観は独特。最後まで見れる。
 ガタカ施設の現代建築が美しい。ロケ地はTHE MARIN COUNTY CIVIC CENTER(設計はフランク・ロイド・ライト)。雰囲気を出すためか建物内の音にエコーをかけている。若干やり過ぎかな。
 遺伝子によって適正者と不適正者にわけられる時代。イーサン・ホークは不適正者、ジュード・ローは適正者。二人は入れ替わりの契約を結んで、イーサンは宇宙関連施設ガタカで働き始める。
 生体認証は血液、尿、あと、刑事が殺人事件の捜査で唾液やまつげなどを調べている。未来社会にしては確認作業がローテクで古風。世界観が独特なSF映画『未来世紀ブラジル』を思い出した。古風といえば、並んで座って仕事しているシーン。ディスプレイとキーボードのみ。画面は土星の衛星タイタンへの軌道を示しているよう。うーん、たいした仕事しているようには見えない。
 イーサン、幼少の頃、優秀な遺伝子を持つ弟に体力的に勝つシーンがある。理由がよくわからない。まあ、遺伝子だけでは決まらないということを示すシーンだとは思うんだけど。
 あと、イーサンとジュードが共にレストランで食事をする。二人一緒に外出して大丈夫なの?。二人同時にいると偽装の仕様がないと思うんだけど。
 1960年代、1970年代の車にモーターの音をかぶせて未来ぽくしている(充電シーンもある)。この手法、邦画『太陽』(2016/10/13掲載)に使われていたなあ。
 ロケット打ち上げシーン。スタイリッシュに徹しているのかもしれないけど、しょぼすぎる。このあたりは低予算感が出てしまう。
 映画全体の雰囲気、未来というよりもここではない別のどこか、的な世界観の表現はいい。ロケ地、俳優たちののっぺりした表情の演技など、管理社会の演出としてうまい。
 あと画作り。エンドロールにOTTO NEMENZ CAMERAS AND LENSESのクレジットあり。NASAのお墨付きももらっているみたい。

「安」てなに?、映画『トランスポーター3 アンリミテッド』

 オリヴィエ・メガトン監督映画『トランスポーター3 アンリミテッド(原題・TRANSPORTER3)』(2009年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 ナタリア・ルダコーワをなぜ運ばなければいけないのか?。さっぱりわからない。悪役のロバート・ネッパーが車とナタリアを渡して、またロバートが受け取る。なんでそんな面倒くさいことをするんでしょうか?。理解不能。ナタリアをイビザ島で誘拐したあと、島にとどまるか、小舟とか使って脱出すればいいだけのこと。この時点で物語はほぼ駄作。
 ナタリア、ものすごいそばかす顔。意図的なのか顔のアップが多い。ジェイソン・ステイサムと恋愛関係に発展するんだけど、そういうのいらないなあ。
 格闘技としては、今回は上着アクションが多めにみれるくらい。ぬるぬる相撲、消火ホースと来たのに、今回はネタ切れか。
 ロシア人は暗い、や、ウクライナ人がロシア人と間違われるのを嫌う、などは笑った。
 湖にジェイソンの運転するアウディ(AUDI)のA8 W12が沈没するシーン。タイヤの空気をバッグに詰めて車を浮かせる。空気の量は同じなのだから、沈んだまんまだと思うけど。
 列車の屋根の上でのアクションシーン。ジェイソンの吹き替えをしているスタントの人の髪型が全然違う。いろいろ、大味。
 ナタリア、首の後ろに「安」の入れ墨。役名はバレンティーナだから名前の意味でもなさそう。安い女、という意味か。それとも外人にありがちな、意味は知らないけど漢字だから何でもいい、みたいなこと?。映画をアジアにも販売しているのに、雑すぎ。

白い豪邸はCG、映画『アイアンマン』

 ジョン・ファヴロー監督映画『アイアンマン(原題・IRON MAN)』(2008年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 アフガニスタン、ハンヴィー内部の映像。ヘッドレストがないので撮影用に取り去ったのかと思い調べると、ハンヴィーのシートにはもともと装着されてない模様。確かにヘッドレストがあるとM4A1?とか操作しづらいだろうからなあ。追突されるとむち打ち症にはなるだろうけど。
 トニー・スターク(ロバート・ダウニー・ジュニア)の自宅。海沿い、岸壁に立つ白い現代建築。調べてみたらなんとCG合成らしい。アメリカのカリフォルニア州マリブ市にあるPoint Dume State Beachという場所らしい(『猿の惑星』のロケ地として有名?)。海岸の写真を見るとそんな白い豪邸、建っていません。CG合成のこういう使い方は素晴らしいと思う。
 垂直尾翼のない旅客機が出てくる。流石にこれはCGと思われる。調べてみたけど実機はなし。
 ロバートの腕時計はBVLGARI(ブルガリ)のディアゴノ、フェイズ・ドゥ・リューン。乗っている車はAUDI(アウディ)のR8。
 ポロックの絵の話題が出てくる。『エクス・マキナ』(2018/2/16掲載)で研究所の壁にかかっていたし、セリフにも出てきた。映画関係者にポロックは人気なのかな。
 ロバートの変身シーン。『スーパーマン』(2018/2/4)の時代は変身は着替えだったが、アイアンマンは装着というか組み立て。結構、時間がかかるところが新しい。足かせとして今後使えそう。
 ラスト、せっかくの見せ場なのに、ロバートとグウィネス・パルトロウとの位置関係がわかりにくい。前フリがないので大型アークリアクターを作動させるとなぜ敵を倒せるのか、よくわからない。

XO(hugs and kisses)、映画『ケイト・レディが完璧な理由』

 ダグラス・マクグラス監督映画『ケイト・レディが完璧な理由(I DON'T KNOW HOW SHE DOES IT)』(2012年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 ありがちな登場人物へのインタビュー、だけど、映画を見終わっても,
誰がインタビューしているのかわからないし、それが物語に関係することでもない。ただただ無駄な形式。この時点でつまらない。
 夜なのに部屋の中が明るい。つまらない映画にありがち。本当に外人ベタベタしすぎ。目合(まぐわい)の話しすぎ。気持ち悪い。
 家庭と仕事の両立をめざし日夜頑張る妻役にサラ・ジェシカ・パーカー、何でも引き受けてしまう人のいい女性役がうまい。サラに対比する性格設定としてオリヴィア・マンをおいている。
 サラの家族の車はVOLVO V70XC AWD。雪景色のワインディングロードに出かけるので設定としてちゃんとしている。サラとピアース・ブロスナンのボーリングシーンが出てくる。
 妻と夫の設定が逆転している。妻が家にいないので夫の方から話がしたい時間を持ちたいとお願いする。馬鹿馬鹿しい。家にいなくてせいせいして、羽を伸ばすだろう普通。家族至上主義が馬鹿らしくてつまらない。
 ロケ地はアメリカ、ニューヨークかな。
 今日の英単語「XO」。ハグとキスのことらしい。映画の中でこれをメールの最後に添えている。男女間だと好意があるとみなされる、らしいのでご注意を。

2500本目は、映画『ゼロ・グラビティ』

 アルフォンソ・キュアロン監督映画『ゼロ・グラビティ(原題・GRAVITY)』(2013年公開)を観た。最後まで見れるけど、宇宙がうるさいのはがっかり。
 有人機動ユニットを身に着けて宇宙空間を命綱なしで自由に飛び回るジョージ・クルーニー。そんなに自由に動き回れるものなのか?。それならなぜ今は廃れてしまったのか。せっかく、静謐な宇宙空間をCGで精密に描いているのに、ジョージの騒がしい行動が邪魔。医者が手術中に音楽流して軽口を叩くイメージか。まあ、今時、『2001年宇宙の旅』(20181/11掲載)のようにシリアスに描いても金は出ないか。
 スペースデブリが接近、破壊していく様子はすごいけど、もっと細かいゴミが脅威となる表現も見たかった。数ミリのゴミで宇宙服が損傷するとか。近くで爆発が起きても割と安全。緊張感薄め。
 ソユーズの宇宙船はなぜ宇宙空間でパラシュートが開いているのか?。状況がよくわからない。あと、空気抵抗がないのだからジョージを切り離す必要はないのでは?。それとも高度が下がり微妙に空気がある高度という設定なのか?。
 中国の有人宇宙船神舟に乗り込んだサンドラ・ブロック。計器パネルの表示が中国語。当てずっぽうでボタンを押す。ちょっと笑える。あと、中国の宇宙ステーション天宮の中で浮遊する卓球のラケットとか。
 宇宙でこぼれ出た水の表現は見たことあるけど、炎の表現は独特。火の玉のように炎が分離して空間に浮かんでいる。
 サンドラ、うるさい。喋りすぎ。状況説明のセリフではないんだけど、セリフ減らしてほしい。
 神舟の中で、中国語?と思われる中波?短波?での無線通信を傍受するシーンがある。これがよくわからない。アマチュア無線家と話しているのか?。さらに無線通信は単信式だと思うけど、サンドラ、無線のPTTスイッチを操作する様子もない。会話も成立しているように見えないし、何を傍受しているかわかりにくい。
 通信関係でもう一つ。事故は宇宙空間で起きていて、無線機にトラブルはないはずなのに、なぜ地上が通信トラブルに見舞われているのかがさっぱりわからない。あと、宇宙なんだからもう少し会話にタイムラグがあってもいいのでは?。こういうところはご都合主義。
 宇宙空間の表現、無重量状態のふわふわした感じ、上下がなくなる感じ、宇宙船内のアナログな機器のリアルな感じ、操縦マニュアルを読む、など、これまでのSF映画の中では出色の出来なんだけど、ジョージがひょうきんだったり、サンドラのセリフが多すぎたり、音楽がうるさかったり、変に興味を削ぐ要素も多め。もっと静謐なSFが見たい。
 サンドラの喘ぎ声がたくさん聴ける。地上に降りてもすぐには立ち上がらない(筋力低下のため)。
 アメリカ、ロシア、中国かあ。日本は一番になれませんでしたねえ。身の丈を知る、ということかな。
 私ごとだが、『ゼロ・グラビティ』でブログ掲載映画作品数が2500本になった。邦画はさすがに飽きてきたけど、2018年から洋画に手を出したので、もう少し書き続けることができそう。

吉本興業で良かったのか?、映画『岸和田少年愚連隊』

 井筒和幸監督映画『岸和田少年愚連隊』(1996年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 正直言って、あまり書くことがない。矢部浩之と岡村隆史をダブル主演風に起用しているのはまあいいけど、その他大勢も吉本興業のお笑い芸人を起用。その後、俳優として活躍している人も多いけど、この時点では微妙。矢部と岡村以外は本職の俳優で固め二人を引き立てた方が良かったのでは?。
 え?。なんと中学生の話なの?。役者老けすぎ。昔からあったんだねえ。お笑い芸人から俳優発掘する前に、若い俳優、発掘しようよ。
 矢部の家のテレビから「野生の王国」が流れている。懐かしい。懐かしいといえば、映画内の選曲。「今はもうだれも」「BLOOSOM LADY」「岬めぐり」「グッド・バイ・マイ・ラブ」。エンディング曲はT.REXの「Get It On」。
 邦画『黒部の太陽』(2016/5/3掲載)の話題が出てくる。
 「バスおりば」が出てくる。バス乗り場は知っているけど、降り場があるのを初めて知った。inがあればoutがあるのは当然か。盲点だったなあ。
 志賀勝の散髪屋、棚の上につまみの四つ付いた大型のラジオと思われるものがある。Tが雨傘のような東芝の古いロゴマークも見える。調べてみたけど型番わからず。
 ホンダ N360が出てくる。

運び屋じゃなくて運転手、映画『トランスポーター2』

 ルイ・レテリエ監督映画『トランスポーター2(原題・TRANSPORTER Ⅱ)』(2006年公開)を観た。大味すぎて飽きる。運び屋ですらない。
 駐車場、ライトつけすぎ。ジェイソン・ステイサムの乗る車はアウディのA8 W12、腕時計はLUMINOR PANERAI Daylight。女子高生風の女が持っている銃はVEKTORのCP1か。突起部分が丸い独特の形をしている。ガジェット関係を大きく見せるのは良い。
 剣道の防具をつけて訓練?している。その後、剣術の達人とかという設定などはない。ただのかませ映像なだけ。射撃シーン。昼なのに弾の光跡が見える。CG合成なんだけど、荒い。空間が歪む描写があるんだけど、あれ何?。本当に何だったのかわからない。金属のパイプのはずが振り回すとたわんでいる。あちこち大味。
 カーアクションから格闘まで色々やりすぎ。車の下に仕掛けられた遠隔操作の爆弾(ものすごくでかい)を取り外すシーンで流石に飽きた。
 それにしても洋画に出てくる携帯電話、全部小さい。外人は顔がでかいのか、本体が小型なのか。
 『トランスポーター』(2018/2/15掲載)はぬるぬる相撲、今回は消火ホースを使ったアクション。いろいろアイディア出さないといけないので大変だねえ。
 悪役側のケイト・ノタのキャラ設定がちょっと面白いくらいかな。
 ジェイソン、子供の送り迎えしているだけで、運び屋が全然関係なくなっている。なんか本末転倒。ロケ地はアメリカのフロリダ州マイアミかな。

どれか一本だけ見ればいい、映画『宮本武蔵』

 内田吐夢監督映画『宮本武蔵』(1961年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 以前見たような内容だなあと思ったら三船敏郎版の『宮本武蔵』(2015/10/1掲載)を見ていた。リメイクというよりほぼコピーのような映像で、配役が変わっただけ。特別書くことがない。どちらか片方を見れば事足りる感じ。
 木暮実千代が木村功の傷口を吸うシーンは良い。ここにエロを持ってくるとは意外。
 農家内での格闘シーン。投げた槍が柱に刺さる。竹光でなく本物なんだ。たいして戦ってないのに、野盗軍団、倒れすぎ。いつの間にそんなに倒した?。
 浪花千栄子、ちゃんとお歯黒している。今の時代劇で見なくなったねえ。
 お風呂からあがったばかりという設定なのに中村錦之助、ふんどし締めて外に転(まろ)び出る。
 届けられた手紙、板に挟まれている。三船版でも驚いたけど、当時はこういう形式だったんだろうねえ。山の中(スタジオ収録)での焚き火、火力が強い。
 風見章子が捉えられていると思われていた小屋。周りの風景がカルスト地形と思われ不思議。仮面ライダーとか撮りそう。
 三船版以外に高橋英樹の『宮本武蔵』(1973年公開)もあるみたい。なんか俳優だけ変えて同じ内容って集客以外に意味あるのかなあ。一本見ればお腹いっぱいなんだけど。

ノルウェーのホテルが美しい、映画『エクス・マキナ』

 アレックス・ガーランド監督映画『エクス・マキナ(原題・EX MACHINA)』(2016年公開)を観た。最後まで見れるけど、オチが弱い。
 氷河のような氷、低い山岳地帯、自然の風景が美しい。その森の中に一軒家。木造、ガラス、コンクリート打ちっぱなしが混在。現代建築の写真集を見るよう。調べてみるとJuvet Landscape Hotelというノルウェーに実在するホテルがロケ地らしい(室内は主にスタジオ収録)。いやはや外国は閉鎖空間を作るのにロケ地がたくさんあっていいねえ。『リアル鬼ごっこ4』(2018/2/8掲載)、『リアル鬼ごっこ5』(2018/2/14)と比べると雲泥の差。いや、銀河系と砂粒の差かも。
 室内は極力色数を減らして、彩度の低い映像(タングステン球を使った照明らしい)。それに対して時々挟まれる山々の風景が非常に冴える。このあたりの対比は見事。
 CGの威力はすごい。透明なボディーが違和感なく見ていられる。今の技術はすごいね。エヴァ役のアリシア・ヴィキャンデル、きょうこ役のソノヤ・ミズノともにフルヌードシーン、おっぱいポロリあり。
 人工知能と人類との戦いを描いた映画。と書くと『ターミネーター2』のスカイネットとの大戦争を想像しがちだけど、この『エクス・マキナ』は森の中の一軒家の中だけで起こる戦い。それもほぼ心理戦。登場人物もほぼ四人。閉鎖空間の作り方に成功しているし、人工知能の非情な怖さはわかるんだけど、ラストが弱い。ケイレブ役のドーナル・グリーソンにもっと手伝わせてから裏切らないと。脱出にもうひと盛り上がりほしかった。
 ジャクソン・ポロック。

岡本真実が出ている、映画『ジャズ大名』

 岡本喜八監督映画『ジャズ大名』(1986年公開)を観た。佐藤忠男著「ビデオ&DVDで観たい 決定版!日本映画200選」で紹介されていたので期待したけど、たいしたことない。見てもいいし見なくてもいい。
 岡本のはちゃめちゃな作りについていけるかどうか。黒人の英語(南部訛?)に東北の方言をアフレコ。こういうのを面白がれるかどうか。
 一つのメロディをアレンジを変えることで、曲調や感じ方まで変わってしまう、その変わる過程を映し出しているのは面白い。
 手を振らず腰を上下動させない走り方をしている。今の時代劇、こういうのやらないもんねえ。
 長い廊下、その横に並行してふすまや障子で仕切られた部屋。この間をカメラが横移動する。映像として面白い。
 ラストの大団円、クライマックスのどんちゃん騒ぎ。正直、いまいち。楽器と音が合っていない。ここかなり興ざめ。流石に音楽映画なんだからここは合わせてくれないと。昔はこれで良かったのかもしれないけど、今の目で見ると白ける。
 古谷一行の末の妹役岡本真実(新人)が女剣士風で魅力的。岡本真実の面構えと役も合っている感じ。もしかして岡本喜八の娘なのかな。『助太刀屋助六』(2015/12/31掲載)に出ていたらしい。全然気が付かなかった。

2018年02月前半観たおすすめ映画(邦画・洋画)

2018年02月前半観たおすすめ映画(邦画・洋画)
 2018年02月前半観た映画は、邦画13本、洋画17本、計30本。

『許されざる者』監督クリント・イーストウッド、1993年公開、2018/2/7掲載。
 洋画はまだ西部劇が撮れるんだから羨ましい。邦画の時代劇なんて全滅状態。馬準備するだけでも数が足りないんだとか。日本の映画は死にかけ。なんておセンチになるほど、面白く作ってある。

『セッション』監督デミアン・チャゼル、2015年公開、2018/2/12掲載。
 楽器を弾ける人が見ると異論反論が噴出するらしいけど、一般の客にとっては、楽器をちゃんと弾いているように見えればいいだけの話。音楽以外の部分もちゃんとできているし、最後も師弟関係で閉めている。

【次点】

『ONCE ダブリンの街角で』監督ジョン・カーニー、2007年公開、2018/2/2掲載。
『バッファロー'66』監督ヴィンセント・ギャロ、1999年公開、2018/2/5掲載。
 二作品ともに恋愛映画の拾いもの。どちらも低予算ながら撮影や編集に独特の味わいがあり、恋愛もべたべたしない。と、大人が見てちゃんと面白い映画になっている。バカ映画になりがちな恋愛映画に辟易している方にこそおすすめ。

『大いなる旅路』監督関川秀雄、1960年公開、2018/2/6掲載。
 SLがすげー。雪がすごい。すべて実写。脱線転覆シーンまである。これまで見た邦画の中でSLの映像は最高峰。三国連太郎の若い演技は流石に無理があるけど、家族三世代の物語はホロリとする。

【次点の次点】

アニメ映画『ガールズ&パンツァー劇場版 GIRLS und PANZER der FILM』監督水島努、2015年公開、2018/2/7掲載。
 音がいい。大砲の発射音は自衛隊実弾演習の生録と非常に近い。大太鼓の芯のある低域もいい。

アニメ映画『長靴をはいた猫』演出矢吹公郎、1969年公開、2018/2/9掲載。
 絵のタッチや映像、ギャグに古臭さは感じるけど、ラストの塔を使ったアクションは必見。宮崎駿の元ネタはここにあるんだねえ。

アニメ映画『シング』監督ガース・ジェニングス、2017年公開、2018/2/9掲載。
 歌がうまい。前半はだるいけど、後半は面白くしようとする演出や設定多数。制作に日本がかんでいるらしい。邦画も外国の血を入れたほうがいいよ。

【駄作】『リアル鬼ごっこ4』『黄金バット』『リアル鬼ごっこ5』『ワイルドなスピード! AHO MISSION』

ぬるぬる相撲、映画『トランスポーター』

 ルイ・レテリエ、コリー・ユン監督映画『トランスポーター(原題・LE TRANSPORTEUR)』(2003年公開)を観た。シリーズ化されているので期待して見たけど、たいしたことない。ビールのお供にどうぞ。
 運び屋ジェイソン・ステイサムが乗る車はBMW。洋画『ビートルジュース』でジーナ・デイヴィス?がBMWのことをビーマーと言っていたような気がする。
 ジェイソンが突きつけられる銃は「MADE IN ITALY MOD.P.C.9」と刻印されている。Pardin社製のPC9か。
 カーチェイス、そこそこ面白い。ただ後半になるとやりすぎていてマンガ。格闘シーン、わざとらしい部分多め、『忍者狩り NINJA HUNTER』(2018/2/15掲載)を責められない。洋画は仕掛けがでかいので見ていられるだけでやっていることは同じ。
 ディディエ・サン・ムランがなんで部下一人だけを殺すのか、海水の中にアクアラングを隠しているのは変なのでは?、海水の中のゲートが新品のまま、トレーラートラックは二台いらないのでは?、などなど、適当な部分多め。門を突破すると破片が発泡スチロールに見える。このあたり作りがアバウト。あと、音楽、うるさい。
 笑ったのがオイルを流しての格闘。完全にぬるぬる相撲を連想して大笑い。この映画の中で見どころはここ。
 ディディエ、クセのある感じがいい。スー・チー、結構かわいい。
 今日の英単語「beamer」または「beemer」。調べてみるとスラングでBMWのことを言うらしい。

ダンス格闘技が長い、映画『忍者狩り NINJA HUNTER』

 千葉誠治監督映画『忍者狩り NINJA HUNTER』(2015年公開)を観た。構成が下手でだらだらしている。見てもいいし見なくてもいい。
 記憶喪失の男が記憶と自分を取り戻していくという話自体はこすられたおしていて、別にどうでもいいんだけど、回想がだらだら長くて飽きる。
 まず、回想の入り方が短いショットのつなぎと音楽。観客に対するサインなのはわかるけど、いちいち音がうるさいし邪魔。自然に見せる腕がないのかな、多分。
 あと、主観や情報によって記憶(回想)の内容が変わるというのはちょっとおもしろい。けどさあ、四回も同じシーンを見せるかあ、普通。意味があるのは最初と人格が変わる二回目だけ。その他はだらだら格闘シーンを見せるだけで、回想による新しい情報がほぼない。時間の無駄。
 ファッションが現代のファッション、顔の入れ墨もいまいち。なんちゃって時代劇なのがバレバレで時代劇作る気なし。なにが伊賀甲賀だよ。
 で、そんな雑な作りなのに、見せたいアクションがそれほどでもない。打ってない蹴ってないショットが散見される。とにかく大問題なのはだらだら長いこと。それも場所がずーっと洞窟の中だけ。格闘技風のダンスを見せるだけ。格闘技が見せたい監督の割に格闘技の見せ方が下手くそ。基本的なところを履き違えている。
 辻本一樹が裏切り者として島津健太郎に殺されるシーン。刀による切り合いが始まって辻本が刺されてから、三元雅芸のびっくり顔のショットが挟まれる。どう考えてもおかしいよねえ。切り合った瞬間びっくり顔挟まないと。編集と見せ方、下手だねえ。
 黒川芽以、ほとんど活躍しない。派手なコスチュームの割に格闘シーンがほぼない。洞窟と寺をいったり来たりしているだけ。なんのために起用しているのか意味不明。
 これまで『AVN(エイリアンvs忍者)』(2014/12/21掲載)、『巌流島-GANRYUJIMA-』(2016/4/9)、『work shop』(2016/11/12)と見てきたけど、この監督の作品はワンパターンで全然進歩してないように見える。格闘だけを見せて二時間持つなんて『燃えよドラゴン』(2018/1/21)のブルース・リーぐらいしかいないんだから。少しは過去作品から学ぼうよ。

映画『ワイルドなスピード! AHO MISSION』

 ジェイソン・フリードバーグ、アーロン・セルツァー監督映画『ワイルドなスピード! AHO MISSION(原題・SUPERFAST!)』(アメリカ2015年製作、日本劇場未公開)を観た。凄まじくつまらない。駄作。
 まずパロディにする面白さがない。カーチェイスシーンもこれといってすごいわけでもないし、面白いわけでもない。内容もだからどうした?というだけ。
 会話はネイティブにとっては面白いのか?。英語に堪能ではないのでここは判断ができない。けど、大してギャグがあるようには見えないけど。ギャグといえば、殆どがベロベロバーのギャグ、映画的なギャグはかなり少ない。日本劇場未公開なのもうなずける。
 ただ、映画をメタ的に笑いにしている点は良い。嫌な予感がする。どうして?。重い感じ、オーボエが入ってくる、など映画内の効果音について登場人物がコメントしている。また、ラップの曲を使うのはサントラの費用が浮くなどと説明。正直、笑いどころはここぐらいしかなかった。
 携帯電話でメールのやり取りができないのは電波の種類(2G、3G、4G、5G)と機種によるからというやり取りは、ガジェット好きには笑えるかな。
 今日の英会話「Mask on. Mask off.」マスクはオンオフなんだねえ。

これで劇場公開したの?、映画『リアル鬼ごっこ5』

 安里麻里監督映画『リアル鬼ごっこ5』(2012年公開)を観た。しょぼすぎて邦画を見るのが嫌になる。駄作。
 王様の支配している都市がしょぼい。しょぼすぎ。
 井上正夫がダメ社員だという表現、転ぶだけ。上司のセリフで「コピーをシュレッダーにかけるわ」だって。コピーはシュレッダーにかけても損害は少ないのでは?。原稿またはオリジナルの間違いでは?。脚本を雑で適当に書いているのがまるわかり。
 ナレーションで西暦三千年がどうのこうの言ってなかったけ?(もうわざわざ確認するのも面倒くさい)。一ミリも未来世界に見えないんですけど?。テレビ画面が4:3だよ。どこが未来?。
 王様、しょぼい。王様の出てくるテレビ映像、しょぼすぎる。ルーレット、楽屋裏から出してきた感じ。ひどすぎる。
 まあ、このシリーズに共通している適当な描き方なんだけど、とにかく閉鎖空間の作り方が雑で適当で下手くそ。今回はオフィスビルが舞台なんだけど、玄関前を工事用の足場で封鎖して数人立っているだけ。その後、普通に駐車場に出てしまう。封鎖する意味がまるでない。
 逃走シーンになると音楽がうるさい。その割にアクションがひどい。カットを割ってショットを細かく撮りなおすこともしてない。とにかくやっつけ。それを隠すために音楽をうるさくしている。手抜きしすぎ。
 『リアル鬼ごっこ4』(2018/2/8掲載)の場面が使われている。当然、観客は何か絡んでくるのかなあ、と思うよねえ。最後まで見ても、なにも関係がない。ただただ映像の水増しをしているだけ。ここまで来ると悪質。
 設定が後付。鬼が頭に突き刺す装置で埋め込まれたボルトの頭部分が落ちている。ここでリアル鬼ごっこの意味と王様の関係が説明される。全然そんな前フリなかったよねえ。それなら、なんで以前にボルトの頭部分が落ちる対象者が出ないんですかねえ?。後付な上、辻褄すら合っていない。
 まあ、他の社員がいなくなっていたり、井上が急に現れたり、「あと20分」とか勝手にタイムリミット切ったり、王様の施設に人が少ない、急に英語とか、もう、本当に適当。あげだしたらきりがない。
 仲間リサの血液採取シーン。部屋の雰囲気が全然怖そうじゃない。注射針を刺すショットすらない。監督に映像の才能ないのがまるわかり。
 笑ったのが、井上が死ぬ(と思われる)シーン。井上、銃で撃たれるんだけど、なんと、銃声が小さい。だから一瞬何が起こったのかわからない?。てっきり感染症に侵されて死んだと思った。巻き戻して二度見したくらい。主人公が死ぬんだよ。見せ方が下手くそ過ぎて笑ってしまった。ここまでひどいのも珍しい。
 急に井上の血を輸血、意味不明。王様が死ぬと手下逃げる、意味不明。仲間リサ、拘束されていた椅子から自力で逃げる、意味不明。
 井上、植物状態から目覚めたはずなのにすぐに仲間リサのいる方向に顔を向ける。うーん、井上、狸寝入りしていたんだねえ。もう爆笑。
 ちなみに浅利陽介が持っている腕時計はマルマンのGet Wave MJW081オレンジ色と思われる。『リアル鬼ごっこ4』ではCASIOのG-SHOCKが登場していたけど、腕時計も予算削減なのかな。
 撮影協力、桐生市。
プロフィール

FC2USER172171IPA

グブリー川平(かびら)
おすすめ映画の紹介は
毎月15日と末日
【使用機材】
プロジェクター BenQ HT2550M
スクリーン ファーストスクリーンMB-80W(ビーズ)
ヘッドフォン BOSE Quiet Comfort 25

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示