2018年01月後半観たおすすめ映画(邦画・洋画)

2018年01月後半観たおすすめ映画(邦画・洋画)
 2018年01月後半見た映画は邦画7本、洋画23本、計30本。

『燃えよドラゴン』監督ロバート・クローズ、1973年公開、2018/1/21掲載。
 映画の面白さは人物を描くこと、映し出すこと、ということがこれほど明白な映画も珍しい。アクション映画の金字塔でもあるし、ブルース・リーこそがアクションスターであることを証明している映画。

『マッドマックス』監督ジョージ・ミラー、1979年公開、2018/1/24掲載。
 SFというより、ここではないどこかの物語。低予算で色んな面で荒っぽいけどそれが面白さに繋がっている。何が功を奏するのか映画というのは本当にわからない。必見はカーアクション。ただ車やバイクが走っているだけなのに、すごく怖い。次の瞬間何か起こりそうな怖さがすごい。

【次点】

『エスター』監督ジャウム・コレット=セラ、2009年公開、2018/1/23掲載。
 病気もの、殺人鬼もの。なんだけど、細かい前フリと、意外な病気の展開でぐいぐい物語に引き込まれる。俳優も適材適所、撮影にも金がかかっているし、娯楽作としておすすめ。偶然こういう拾い物作品に出会うから映画を見るのはやめられない。なあ、聞いているかあ、邦画『ミュージアム』制作関係者。病気で殺人鬼という同じ設定なのに出来は雲泥の差。爪の垢でも煎じて飲め!。

『釣りバカ日誌』監督栗山富夫、1988年公開、2018/1/29掲載。
 映画タイトルだけを知っていてずーっと食わず嫌いで未見だった。けど、見てみるとちゃんと売れている映画だけのことはある、面白い。西田敏行の押しの強いひょうきんさ、石田えりの可愛さ、三國連太郎の二役のようなおじいちゃん感、とまあ、シリーズ化するのもわかる。

【次点の次点】

『ハングオーバー!』監督トッド・フィリップス、2010年公開、2018/1/16掲載。
 男四人バチェラー・パーティーその後、という設定。『SiREN』(2018/1/30掲載)も同じ設定の出だしだった。日本にこの風習はないのでかなりとっつきにくい。巻き込まれ型の話を書くには作りやすいのかも。映画としては意外な展開もあり最後まで見れるけど、感情移入もしづらいし微妙。ホテルの屋上が立入禁止であることを映像と台詞で示しているのは、多分世界初。邦画は撮影の手抜きのためにすぐ学校や病院の屋上に登るんだよねえ。本当にダサイ上に悪習。

『時計じかけのオレンジ』監督スタンリー・キューブリック、1972年公開、2018/1/17掲載。
 初めてみたときはトラウマ級だったけど、この歳で見直すとギャグ映画に見えてしまう。特に3Pの目合(まぐわい)シーンを早送りする映像に爆笑。男根の置物とかも最高。一度は見ておいて損はない。

『アンノウン』監督ジャウム・コレット=セラ、2011年公開、2018/1/20掲載。
 一回目は面白いけど、二度見るとツッコミどころ満載。忘れ物するその職業って、その時点で失格でしょう。いつの間にかアクション俳優になっているリーアム・ニーソンを疑問を持たずに堪能するのがいいかも。

『モンスター上司』監督セス・ゴードン、2011年公開、2018/1/22掲載。
 友人三人が上司からのハラスメントに嫌気が差し、お互いの上司の殺人計画を実行するのだが、というお話。セクハラの歯科女医とか結構笑える。ワンアイディアでカーナビのオチちもある。

『さいはてにて やさしい香りと待ちながら』監督姜秀瓊(チアン・シュウチョン)、2015年公開、2018/1/31掲載。
 台詞を抑え、映像に注力している点は良い。能登の海岸線、永作博美の焙煎作業風景、長回し、など映像に力がある。そもそもそんな場所で商売が成り立つのか、などのツッコミは多数あるけど、最後まで見れる。もう邦画は外人の血を導入したほうがいい。

【駄作】

『ミュージアム』監督大友啓史、2016年公開、2018/1/26掲載。
 同じ犯人像なのに『エスター』と見比べれば雲泥の差。どちらが雲で泥かは、一目瞭然。

映画『さいはてにて やさしい香りと待ちながら』

 姜秀瓊(チアン・シュウチョン)監督映画『さいはてにて やさしい香りと待ちながら』(2015年公開)を観た。撮影、演出など丁寧、最後まで見れる。
 永作博美の回想、海の近くの小屋の中。夜なので暗い。撮影ちゃんとしている。海沿いの風景、コーヒー豆を売るヨダカ珈琲店の内部、など美しい。長回しも使っている。撮影監督は真間段九朗。
 台詞が少なく、動作を撮ることに重きを置いている。当たり前のことなんだけど、そんなことすら出来ない邦画の中では異色。姜、台湾の監督らしい。邦画は外から血を入れたほうがいいよ。
 海岸沿いに喫茶店がある同じ設定の『ふしぎな岬の物語』(2016/10/28掲載)と見比べるといい。珈琲の描き方の違いがはっきりする。
 永作、眉が薄くて顔怖い。佐々木希、性格悪そうな役、合っている。小学校教師役臼田あさ美が言う「給食費は銀行振込にしたほうがいい」は正論。
 病院、浅田美代子が患者役。隣のベッドにも患者がいて会話から浅田と子どもたちとの関係がわかるようになっている。病室を無駄にしない映画を久しぶりに見た。ただし、向かいの二つのベッドは空いていた。ここはマイナス。ちなみに大部屋の患者を無駄にしない最高峰は『続男はつらいよ』(2016/1/1掲載)。
 小学生の女の子がブラックコーヒーを美味しく飲む、佐々木と子供二人が夜なのにすぐに家に帰らず海岸をぶらつく、すごくわかりやすいなんちゃって運転シーン、永作が車を発進させるのあんまりうまくない、永作が特に理由もないのに店を閉めて出ていく、佐々木の二人の子供の父親は?、などなど、残念ながら脚本や撮り方をブラッシュアップすればもっと良くなるであろう部分も多々あった。
 永作の乗るのは日産ラシーン(RASHEEN)、この車が出てくる邦画は『パニック4ROOMS』(2017/2/1掲載)がある。珈琲店内部の棚にナショナル FM/AMラジオカセットRQ-548 MAC18がある。ロケ地は珠洲市木ノ浦海岸かな。
 宮沢賢治著「よだかの星」。

ロケ地はニューヨーク、映画『ニューイヤーズ・イヴ』

 ゲイリー・マーシャル監督映画『ニューイヤーズ・イヴ(原題・NEW YEAR'S EVE)』(2011年公開)を観た。ニューヨークロケ、金もかかっていそうだけど、映画としてはつまらん。見てもいいし見なくてもいい。
 ニューヨークの野外ロケ。群衆や空撮など金がかかっていて画面に迫力がある。タイムズスクエア、マディソンスクエアガーデン、ラジオシティミュージックホール、エレンズスターダストダイナーなど、名所多数。観光する目的で見るならありかも。
 とにかく登場人物が多い。各所で起こるドラマを並行して描く群集劇。だけどラストで大して団円しない。有名俳優を使ってとっちらかった感じ。
 2011年の大晦日から2012年の新年を描く。タイムズスクエアでボール・ドロップなんて行事があるんだねえ。正直、何それ?って行事ではあるんだけど、まあ、アメリカの行事に意味求めてもしょうがないか。所詮、歴史の浅い新興国家だから。
 カーナビギャグあり。『モンスター上司』(2018/1/22掲載)でカーナビが重要な働きをした。これからAI化されてTVドラマ「ナイトライダー」みたいな設定の映画が増えるのかな。
 ヒラリー・スワンク、美人とまでは言えないけど内に秘めた闘志を燃やす演技はうまい。ジョン・ボン・ジョビが出ている。配役見るまで知らなかった。演技、普通にうまい。ザック・エフロン、ここにも登場。恋愛映画に定番なんだ。アシュトン・カッチャー、若い頃のスティーブ・ジョブズに似ている。
 病院の屋上は立入禁止であることを台詞で説明している。『ハングオーバー!』(2018/1/16掲載)では映像と台詞で説明していた。邦画製作者、聞いているかあ!。病院とか学校の屋上、基本、立入禁止だよねえ。それなのにロケ地探しを手抜きして、すぐ屋上で撮る。手抜きバレバレ、やっとけ仕事バレバレ。邦画はぬるま湯でいいねえ。それが自分の首絞めているのに。
 リア・ミシェルにアシュトンが「グルーピー(groupie)」という単語を使う。軽蔑した意味があるんだねえ。知らんかった。
 ワン・タイムズスクエアのビルボード(看板)にTOSHIBAやTDKの広告。時代だね。映画内で出てくるテレビはSAMUSUNになっている。洋画の中で日本企業が出てくるのはそろそろ見納めだろうねえ。
 話や演出は結構雑、ジョンにすごく腹を立てていたキャサリン・ハイグルが急に笑顔とか、リアがエレベーターの中で急に歌い出すとか、リアはコーラスだと言ってなかったけ。なんでデュエット曲になっているの?。ジョルジュ・デュアメルと約束した女がサラ・ジェシカ・パーカー、前フリも何もないからLa Gambina(映画上のレストラン?)前での再会が全然感動的ではない。いろいろと適当。
 Louis Armstrongの「WHAT A WONDERFUL WORLD」など有名な曲が使われている。白いKAWAIのピアノ、Clavia nord electro 2が出てくる。

スロー映像とか花火とかしょぼすぎ、映画『SCOOP!』

 大根仁監督映画『SCOOP!』(2016年公開)を観た。今話題の写真週刊誌出版社の内情を描いてはいるけど、撮影、内容共につまらない。見てもいいし見なくてもいい。
 デザインされた配役のフォント、テプラ風の字幕などアイディアは面白いと思うけど、ただそれだけのこと。特に物語に関係してこない。
 アクションシーンがしょぼい。逃げる際にエアコンの室外機をドアの枷にする福山雅治。余裕のあるところを見せるためなのはわかるけど、てっきり追われる展開かなと思っていただけに肩透かし。
 実際に追われる展開になりカーチェイス、なんと花火。子供だまし過ぎ、劇場公開映画でありえない。しょぼすぎ貧相。花火が出てくる邦画は駄作が多い、という格言があるけど、本当だね。
 色々、映像がわざとらしい。会議のやり取り、リリー・フランキーの格闘、カメラ取材班など、外した感じ(真面目に撮らない)。それがかっこいいと思っているフシがあるけど、非常につまらない。大根、期待していたけど大したことないかも。
 後、無意味なスロー映像の多様。本当に飽きる。
 リリー、部屋で何発も発砲しているのにご近所が静か。二階堂ふみ、なぜ部屋を確認しない?。行き先を知っているの?。カメラ持ってうろうろしているだけの行動も意味不明。リリーを確保しない警察の動きも馬鹿すぎる。後、福山の死体を置いたまま、誰も来ない。馬鹿なのかな、警察は。
 Canon EOS-1D X。

目合(まぐわい)は騎乗位、映画『SiREN』

 グレッグ・ビショップ監督映画『SiREN』(2016年製作)を観た。B級ホラー、日本未公開と思われる。期待しなければ楽しめる、けど、見てもいいし見なくてもいい。
 バチェラーパーティーに男四人が出かける。ドラッグを試す。事件に巻き込まれる。設定は『ハングオーバー!』(2018/1/16掲載)にそっくり。
 室内のテカテカした照明、粗いCGなど低予算感は各所に見て取れる。
 リリィ(化物)役はハナー・フィーアーマン、楳図かずおの漫画に出てきそう。黒髪で目が大きい。
 兄役のマイケル・アーロン・ミリガンはマイケル・ビーンに似ている。
 ジョナ(チェイス・ウィリアムソン)が結婚相手やリリィと目合うとき、ほぼ全て騎乗位。巻き込まれ型映画だけに目合まで騎乗位とは。どんだけ受け身なんだ。まあ、普通、リリィには抵抗できないか。長い尻尾でチェイスのケツの穴まで刺激します。
 虫を身体に送り込むとき、その場所が首の後ろ。『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0』(2014/2/28掲載)とか『マトリックス』の影響なのかなあ。データのやり取りは首の後ろが定番になりつつある。それにしても、虫で用事を伝えるって、めんどくさい。電話すればいいだけだと思うけど。後、その銃で脅している女に言わせればいいだけ。

石田えりが元気溌剌、映画『釣りバカ日誌』

 栗山富夫監督映画『釣りバカ日誌』(1988年公開)を観た。キャラが立っていて面白い。最後まで見れる。
 西田敏行、ホンダスーパーカブに乗っている。女木島(めぎじま)に家を買い高松にフェリーで渡り通勤している。島内ではノーヘル、高松ではヘルメット着用。ちょっとしたことだけど細かい設定。
 西田と妻役の石田えりとの目合(まぐわい)シーンが近づくとオルゴールが流れ、暗転。「合体!」のでかい字幕。その後、目合ごとにビックリマークが増えていく。単純なギャグだけど笑ってしまった。
 海釣りシーン。ちゃんと船で海に出ている。当たり前のことだけど、船に乗るシーンすらCGで済ませる映画が増えている昨今(例えば洋画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』2018/1/13掲載、『タイタンの戦い』2018/1/14)。実写は映像に力がある。
 西田の上司の谷啓が勤労意欲の話をしている最中に西田の世果報(ゆがふ)顔のアップ。ここ爆笑。いやー、西田、釣りバカ役うまい。
 三國連太郎、鈴木建設株式会社の社長と定年後の老人?設定を二役のように演じ分けている。さすが芸達者。怒りを表すのに印鑑を押しすぎるギャグ。ベタだけど笑った。
 石田、すごく可愛い上に溌剌(はつらつ)としている(ちなみに溌剌には魚が飛び跳ねるという意味があるんだとか)。女優陣では山瀬まみ、戸川純などが出ている。
 ラスト、あっけなく終わる。登場人物のキャラが立っていて、続編が作られるのはわかる。
 エンドロールに英語の曲。すごく違和感がある。なんでこんな曲、選んじゃったの?。

アナログレコードが活躍、映画『君と100回目の恋』

 月川翔監督映画『君と100回目の恋』(2017年公開)を観た。SF設定など色々適当、見てもいいし見なくてもいい。ただし、オーディオマニアは見るべきかも。
 映画冒頭、子供の男女が出てきて約束。なんか以前、病院で子供の男女が出てきて約束する『僕の初恋をキミに捧ぐ』(2015/2/17掲載)という駄作映画があったなあ。
 バンド名ストロボスコープ、miwa(アコースティックギター、ボーカル)、坂口健太郎(エレキギター、ボーカル)、竜星涼(エレベース)、泉澤祐希(ドラム)の四人の演奏シーン。演奏全体を撮っていて不自然さがない。ちゃんと演奏しているよう。音楽映画の駄作は顔と身体の動きを別々に撮る(演奏してないから)んだよねえ。
 水道工事の事故シーン。水が噴出したショットの後に、miwaや真野恵里菜に水が降り注ぐショットをつないでいる。うーん、下手くそ。水が降り注いで観客に「なんだ?」とびっくりさせておいて、水道工事の事故でしたと説明映像を流すのが効果的だよねえ。見せ方下手くそ、編集が稚拙。
 miwaの演技、困り顔とか定型的。まあ、演技のプロじゃないから別にどうでもいいけど。後、泣くシーンで白目に血管走りすぎ。たぶん、撮り直しを何度も重ねたので目が炎症を起こしていると思われる。こういうのを見ると本職の俳優はやっぱりすごいんだなあと改めて思う。
 交通事故シーンから、急にミヒャエル・エンデ著「モモ」を使った講義風景に戻る。ここは意外で正直「おっ?」と思った。物語展開で面白かったのはここだけ。後は、タイムリープものになるのだけど、設定が雑であきる。SF撮る気がないのがまるわかり。他の人は記憶が残らないのはなんで?。都合良すぎ。
 田辺誠一の経営する喫茶店HASEGAWA CAFFE。ここに坂口が住んでいて田辺のことをおじさんと呼んでいる。関係性がいまいちよくわからない。で、この喫茶店においてあるのがTEAC(ティアック)のアナログプレーヤー(フォノアンプ内蔵アナログターンテーブル)TN-350。後ろの棚にはTEACのアンプ(AI-503?)が並ぶ。4つのつまみに二個のスピーカーが付いて大型筐体のオーディオ機器があるんだけど、ラジオなのか?。調べてみたけどよくわからなかった。
 坂口の部屋にはTHORENSのアナログプレーヤーTD158があり、これがタイムリープのガジェットとして使われる。
 チョコレート製レコードが出てくる。そんな馬鹿なと調べてみると実際にあるんですねえ。いやはや、疑ってすまんすまん。だけどねえ、そんなもの再生したらレコード針が死ぬでしょう。オーディオマニアが見たら卒倒しそうなシーン。ところでチョコレート製レコードどうやって作ったの?。製作シーンも外注シーンも一切出てこないんだけど。
 坂口のはめている腕時計はISSEY MIYAKE W 和田智デザインと思われる。
 海のシーン、夜なのに明るい。図書室でのmiwaと坂口のキスシーン。AV風の撮り方。なにがAV風かというと、カメラを意識しすぎて合体部分をカメラの方に開ける感じ。それがこの映画のキスシーンにも出ていて、唇をカメラに見せるために不自然に唇が見えてしまっている。かなりの部分、雑というかやっつけというか、下手くそなショットが散見される。
 後、地理的な位置がわかりづらい。海岸に近い喫茶店、大学、miwaの実家、防波堤が頻繁に出てくるけど、移動シーンが皆無。さらにmiwaの実家は外観が全く出てこない。二階と思われる窓辺から海が見えるショットが後半一瞬映るけど、これまで海の近くだという感じが全然ないし、港町であることが全然生かされていない。ちなみにロケ地は岡山県らしい。
 ラストのライブシーンは、撮り方が下手くそ。miwaは舞台に上がるとこれまでの演技に比べ堂々としている。さすが歌手だと思わせる(ボーカルマイクはSHURE SM58)。それなのに坂口とmiwaと演奏中に顔を見合わせるなどの、ものすごくつまらないショットを挟んでいる。すごく無駄で邪魔。せっかくバンドがちゃんと演奏できるんだからドキュメンタリー風にドライにとれば、盛り上がったのに。返す返す、映画作りのセンスがイマイチ。恋愛映画=バカ映画じゃないから。
 海の見える丘、波の音をかぶせる。あのさあ、そこから波の音、聞こえないから。本当に適当。

北野武が悪役なら面白いのに、映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』

 ルパート・サンダース監督映画『ゴースト・イン・ザ・シェル(GHOST IN THE SHELL)』(2017年公開)を観た。まずアニメ映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0』(2014/2/28掲載)を見てから、この実写版を見ることをおすすめする。
 映画冒頭の制作会社?のロゴ。中国企業と思われる会社の名が二社。
 キャラクター造形、キャラ設定、配役、それほど悪くない。草薙素子役のスカーレット・ヨハンソン。美人なのにアンドロイド役、肩から動く演技とか、黒髪とか、いつも疑問に思っているような表情とか、頑張ってはいる。
 バトー役のピルー・アスベック、体型や顔かたち、なかなかいい。
 問題なのが荒巻課長の北野武(ビートたけし?)。絶対、悪役に配役したほうが面白くなったと思う。恰幅が良くて落ち着きすぎていて、イメージが違いすぎる。後、射殺シーンがもろ『アウトレイジ』(2015/5/20掲載)っぽい。やっぱり悪役が良かった。
 アクションシーンは微妙。平均点だけど、驚きの表現とか演出とかはない。『マトリックス』風の壁蹴りながらの動き、『リベリオン』風の暗闇の中のフラッシュによる残像表現とか、なんかどこかで見たなあという気がする。
 期待した多脚戦車との対決。戦車の登場シーン、普通に出てくる。もう少し期待させていいと思うけど。見せ方がうまくない。ガトリング銃、スピードがかなり遅い。期待はずれ。少佐が壁を駆け上るシーン、合成感ばりばり、動きもぴょんぴょん跳ねてなんか変。
 後、困るのが銃器に対するうんちくとか見せ場がほぼない。もう少し銃の所作とか動作を念入りに見せてくれないと。アメリカでは銃は当たり前かもしれないけど、日本では映画の中でしか見れないから。
 未来都市のCG、これまたどこかで見たような。『ブレードランナー』とか『A.I.』をごった煮した感じ。それに比べると実写のロケ地は格段にいい。ゴミ回収車の運転手を追いかけるシーン。アニメそのままの実写シーンが出てきて驚いた。実際の場所を取材してアニメのシーンも制作されたということなのだろうか。押井守言うところのダレ場が実写版でもちゃんと描かれていて、ここは予想外に良かった。ロケ地は香港か?。丸い吹き抜けと廊下のあるビル(作品内名称アヴァロンアパート)が出てくる。後、段々墓地、墓の形が沖縄と似ている。
 桃井かおりが出てきてちょっとびっくり。
 アニメ版のかなりの部分を再現している。ただしそれがいいのか悪いのか。原作が同じでも、作品が別なんだから実写がアニメを追随する必要はどこにもないわけで、草薙素子の自分探しの旅に焦点を当てたことは正解だと思う。だけどねえ、全体的に見て新しくない。どこかで見たことのある映像の寄せ集めに見えてしまう。
 エンドロールに川井憲次の「攻殻機動隊 謡I-Making of Cyborg」が流れる。ロケ地の表記は、ニュージーランド、香港、ロスアンゼルス。関係者の名前の数がすごい。カメラはALEXA65、レンズはSUPER PANAVISION 70かな。ロゴがある。

また菅田将暉がガキ役、映画『キセキーあの日のソビトー』

 兼重淳監督映画『キセキーあの日のソビトー』(2017年公開)を観た。うーん、微妙だなあ。バンド物で音楽業界を切っている部分もあるけど、見てもいいし見なくてもいい。
 松坂桃李、髭面、茶髪、パンクバンド風の服装。やさぐれた感じ、男っぽくなっている。それに比べ菅田将暉が受験浪人生役。もうさあ、菅田、いくつなだよ。その歳で高校生とか20前後の役ばっかり。仕事受ける方も受ける方だけど、仕事発注する邦画のワンパターン。新しい役に挑戦する勇気も起用する志もないんだろうか。本当に邦画は終わっていると思う。
 菅田が聞いている曲が海援隊。海援隊聞いているやつが歌手になるかあ。武田鉄矢いいと思っている時点で終わっているだろう。
 松坂の行動に違和感。家賃12万円もする部屋をどうやって借りたのだろう。保証人はどうした?。職業バンドで借りたの?。ここかなり安直。後、パンクバンド?やっているのに家に帰ると、医者の父親に頭があがらない。そこまではいいけど、殴られても反抗しない。家を出るだけ。それに日本刀持ち出す父親って暴力団だよねえ。家族関係の描き方、意外に薄っぺらい。
 松坂をかばう麻生祐未、手や身体の位置がカメラに邪魔にならないようにしている。不自然すぎて笑った。
 菅田、歯学部学生になる。洋画『ハングオーバー!』(2018/1/16掲載)、洋画『モンスター上司』(2018/1/22)と歯医者が出てくる映画多いなあ。
 寝室、ライトが点いている。暗く撮る気なし。やっとけ映画にありがち。歯学部の実習など一応それなりの画は押さえてある。
 バンド映画にしては演奏シーンが微妙。松坂のバンドは短いショットの連続で楽器を演奏できているのかよくわからない。菅田のバンドは四人で歌しか歌わないし、宅録シーンは個別の歌声の録音で盛り上がっていて完成したときのカタルシスはない。
 音楽業界を使って、やりたいことと必要とされていることは違う、という点を見せているのは良い。最低限バカ映画にはなっていない。
 ローランドXP-10。

まばたきしないザック・エフロン、映画『一枚のめぐり逢い』

 スコット・ヒックス監督映画『一枚のめぐり逢い(原題・THE LUCKY ONE)』(2012年公開)を観た。飲み込みづらい設定あり。見てもいいし見なくてもいい。
 川がうねうねとはっている湿原。一艘の船。俯瞰映像。風景が美しい。こういうショットで邦画と洋画は差が付いてしまう。大自然のロケ地が多いのはアドバンテージが大きい。まあ、後予算ね。
 湾岸戦争後のイラク?アフガニスタン?を想定した戦闘シーン。割とちゃんとしている。戦争映画だったっけ?と勘違いしてしまった。これまた銃社会アメリカ映画の優位性。
 戦い終わって休息時間、瓦礫の中に光るものを見つけ拾い上げるザック・エフロン。その時、後方で迫撃砲弾が炸裂。九死に一生を得る。拾い上げたのはラミネートされた女の写真だった。でまあ、ザックはこの命拾いした写真の女(テイラー・シリング)を探す旅にでるわけ。
 グリーンケンネルで働いているテイラーを見つける。けど、写真の話をしない。うーん、なんで?。そのために徒歩の旅、人探しの旅したんだよね。その後も「言えなかった」というだけで深い意味はなさそう。まあ、ここで言ってしまうと話が続かないからしょうがないけど。若干、マッチポンプ気味。
 南部の白人警官役にジェイ・R・ファーガソン、憎たらしくていやーな役、うまい。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とかに出てきそう。
 ザック、ピアノが弾ける設定なんだけど、演奏の全体像を見せない。ありがちななんちゃって部分。夜なのに明るい。かなり昔のテレビドラマレベル。思わせぶりな英語曲多め。邦画だと駄作の必要十分条件なんだけど、洋画だから英語なのはあたりまえか。
 外人、食器の洗い方雑。後、墓地、雑。
 ザックとテイラーが互いに相手を思っているということを示す映像。別々の家でくつろいでいるショット。天井を見つめるショットを交互に撮る。月とか見るというのは基本中の基本ね。
 目合(まぐわい)シーン、ヌードなし。テイラー、逆光で産毛多い。
 ザックがジェイから銃を取り上げるシーン。マガジンを抜き、遊底を引いて脱砲。この辺の一連の動作、さすが銃社会アメリカ、惚れ惚れする。
 ザック、謎の海兵隊役、あっている。まばたきしない青い目は役作りとしてそれなりに見える。
 ラスト近く、ツリーハウスが活躍。洋画『エスター』(2018/1/23掲載)でもツリーハウスが重要な場所でしたねえ。『ホテル・ハイビスカス』(2017/3/16)にも出てきたような。記憶が定かでない。
 ローランドFantom-X6。

ず〜っと小栗旬が痛がっている演技、映画『ミュージアム』

 大友啓史監督映画『ミュージアム』(2016年公開)を観た。駄作。だらだら長い。
 カエルの仮面の犯人が太った人を拉致するシーン。鍵のかかっているドアを勝手に開ける。どうやって開けているのか説明がない。その後、殺人現場になるんだけど、どうやって運んだの。相当大きな人だよねえ。雨降っているとはいえ、でかい団地?だと人と会うよねえ。
 怖い映像が今ひとつ。ドアの裏にいる。とセリフで言い、実際に犯人がドアの裏にいる。その姿を長い間見せる。犯人のセリフとか蛇足。脚本、見せ方ともに下手くそ。
 食堂、満席の中、事件の話を大声でする小栗旬と部下。馬鹿なのかな?この刑事たち。関係者には詳しく言えないとか言っていたよねえ。その後、立ち去った男の後を追うけど、その前にコップの指紋採取しろ!。どいつもこいつも馬鹿なのか。
 家族(尾野真千子と子供)が犯人に狙われているかもしれないとわかると、小栗、携帯で電話するけど繋がらない。その後、なんと署の中で座っているだけ。後、イライラして暴れる。うーん、もう登場人物の行動が意味不明すぎて呆れる。普通さあ、家族が狙われているなら知り合いに電話かけまくるとか、探し回るとかするだろう。
 なんか、邦画って本当にレベル低くなっているだねえ。洋画と比べるのは酷だけど、同じ土俵とはとても思えないレベル。とにかく色々劣っている。
 田畑智子から尾野の居場所を聞き出すシーン。命が危ないと小栗が言えばいいだけなのに、長々と世間話。もう本当に馬鹿なシーン。
 カーアクション、しょぼい。小栗、犯人とは正反対の道に。なんで?。急に犯人、トラックを運転。どこから持ってきた?。もうほんとうに雑で適当な作り。
 あとさあ、追跡始めたらすぐに緊急検問かけるための応援の電話入れてよ。おそすぎるよねえ。登場人物のいろんな行動が、観客の発想よりも遅い。映画として致命的。
 屋上、蛙男を撃たない追わない小栗。あのー、なんのために刑事やってんの?。もう本当に画面にイライラする。
 尾野がさらわれているのに小栗の心配しているショットなし。もうよくわからない。意味不明すぎてコメントのしようがない。
 日光アレルギー(紫外線過敏症)ねえ。『ムーンライト・ジェリーフィッシュ』(2014/9/19掲載)、『タイヨウのうた』(2015/12/7)ともに色素性乾皮症で日光を嫌う設定だったねえ。
 市川実日子の働いている病院の建物。調べてみたらナミックステクノコアらしい。白く未来的な造形。この映画で見どころはここだけ。後、狭い室内での小栗と妻夫木聡のアクションはそこそこいい。
 犯人の家に侵入してから、テンポが悪くてだらける。さらにここからだらだら長い。ここ、相当飽きる。
 小栗、ずーっと痛がっている演技、人形に話しかけるとか、もう勘弁してよ。大根役者に見える。本人が大根なのか演出が悪いのか。
 小栗の回想、高校と言えば屋上。駄作邦画の定番ね。大森南朋、手錠の鍵を飲む。うーん、ただのバカ。頭悪すぎる。
 小栗の家に監視カメラが勝手に設置されている。あのー、それいつつけたの?。どうやって部屋に入った?。設定が本当に適当で雑。
 緊急事態なのに尾野、銃をとらずに「あなた(小栗のこと)しっかりして」だって、行動が馬鹿すぎ。
 犯人が双子。どこが双子なの?。似てないんですけど。後、女という設定だよねえ。なんで妻夫木がやっているの?。身体も男の身体だし。もう、意味不明すぎて頭が痛くなる。
 最後まで見ても犯人が小栗をパートナに選ぶ理由が一ミリもわからない。だから犯人の動機が全くわからない。馬鹿すぎ。後、小栗の子供が首掻いたから何?。子供が日光アレルギーってこと?。犯人の子供なの?。だけど犯人、女だよねえ。後、日光アレルギーなら雨の日じゃなくて夜ならいいんだよねえ。もうほんとうに話の辻褄がどこもあっていないしっかりした駄作。
 老婆心ながら『ミュージアム』製作関係者の方々は洋画『エスター』(2018/1/23掲載)を見て爪の垢でも煎じて飲んだほうがいいと思う。病気持ちで殺人者という同じ設定。それなのに細かい前フリと予想外の展開は雲泥の差。どちらが雲でどちらが泥かな?。このブログを読まれている方も両作品を見比べてほしい。差は歴然。私が何をいいたいのか見ればわかる。

『鎧武 ガイム外伝 仮面ライダーデューク 仮面ライダーナックル』

 金田治監督映画『鎧武/ガイム外伝 仮面ライダーデューク/仮面ライダーナックル』(2015年製作?)を観た。雑、適当、やっつけ、小学生向け、映画にする必要性なし。オリジナルビデオ作品で劇場公開作ではないので同列に比較するのもなんなんだけど、見てしまったんだからしょうがない。

『鎧武/ガイム外伝 仮面ライダーデューク』
 手足の長い女(佃井皆美)。タイトスカートで階段を駆け上がる。なかなかかっこいい。だけどなあ、アクションがあるのにパンチラしない。そういうショットもあるのにサポーター?かなあ。本当に最近の映画はサービス悪いねえ。佃井、ロープによるビル壁の降下シーンがある。アクション女優なのか?。
 久保田悠来と青木玄徳、外なのにキメキメの顔でキメキメの台詞回し。ギャグなのか、馬鹿なのか。その後も、臭い芝居の連続。ひどすぎる。
 病室の描写ひどい。ベッドの上のユニットなし。普通の事務室みたい。
 回想映像がひどい。髪型も違うしメガネもかけているから別人だと思った。回想のはさみ方もひどい。映画の基本的な技術に劣る部分あり。
 駄作にありがち、行動をセリフでしゃべってしまう。
 急にきぐるみの怪獣が出てくる。変身のときに声がする。変身する本人でなくナレで入る。もう、バカ設定過ぎて頭がくらくらする。
 この作品の致命的な欠点は、変身後の姿がかっこよくない。ものすごーく、ダサい。デザインひどい。デザインに必然性がない。
 悪役一人に対して、善役が二人で戦う。うーん、それ卑怯だと思うんだけど。勝てばいいのか?。そういう映画?。

『鎧武/ガイム外伝 仮面ライダーナックル』
 PHIAROの三輪自動車が出てくる(展示のみ)。
 ニューヨーク、一瞬町並みが映るだけ。オーディション風景。広い部屋で松田岳がダンス。審査する外人。会議用テーブル一つに外人三人が座っている。折りたたみの会議用テーブル、アメリカでも使うの?。さらにそんなくっついて外人が三人窮屈そうに座る必要性ある?。もう、本当に小学生レベルの映像。更に凄いのは、映画を最後まで見てもニューヨークに行く必要性がないし、物語に関係がない。
 急にオカマが出てきたり、メガネが助けたり。前フリがまったくない。どちらの作品も全編に渡り登場人物の説明がない、関係性の説明がない、突然出てくるので、何がなんだかわからない。これまた駄作の必要十分条件。
 変身普通。制約とかがない。どこでも変身する。道具がすぐ出てくる。いつ準備した?。
 男同士がみんなホモ風。松田、時々舞台俳優のような喋り方をする。
 ダンスシーンが多めに出てくるけど、みんな、あんまりうまくない。やっつけなのがまるわかり。
 アクションシーン、殴られると自分からジャンプして倒れる。変身したり生身の喧嘩になったり、設定に一貫性がなくて適当。

NG集のチャン・ツィイーが可愛い、映画『ラッシュアワー2』

 ブレット・ラトナー監督映画『ラッシュアワー2(原題・RUSH HOUR 2)』(2001年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 マイケル・ジャクソン、ポリスの曲が流れる。邦画ではとても考えられない。
 チャン・ツィイー、出番が多くアクションシーンもあり謎な存在ではあるけど、性格描写がほぼないので、かなりちょい役に見えてしまう。役者の使い方がもったいない。そのために?、エンドロールに流れるNG集で失敗したときのチャンがすごく可愛く見える。
 発泡スチロール箱に両足を入れてローブ伝いに海面を渡るアクションは面白い。
 ジョン・ローン、歳取ると榎木孝明に似ている。ロゼリン・サンチェス、『ハムナプトラ』に出ていたパトリシア・ヴェラスケスだと思った。似ているなあ。ロゼリンがプエルトリコ、パトリシアはベネズエラ出身。
 口の中に爆弾アクションとギャグは面白い。起爆スイッチがパーティー会場を転がるのは『レイダース』のパロディかな。ハリソン・フォードが解毒剤を探し回るやつ。
 バラエティーによりすぎてリアリティーラインが低すぎ。映画冒頭からちゃんと見ようという気が失せる。

オーストラリアはハエが多い、映画『マッドマックス2』

 ジョージ・ミラー監督映画『マッドマックス2(MAD MAX 2)』(1981年公開)を観た。カーアクションはすごいけど、、見てもいいし見なくてもいい。
 記録フィルムで人類の歴史と前作を振り返るシーン。「ガソリンを求めた」というナレーションがあったけど、『マッドマックス』(2018/1/24掲載)にガソリンが枯渇している話、出てこないよねえ。ジョージ、結構かましてくる。
 前作でもあったけど、ハエが写り込んでいる。水分のあるところにわーっと集まってくるという話を聞いたことがある。食べ物もすぐに黒くなるんだとか。
 登場人物が増えて、ローテクの乗り物や兵器が多数出てくる。若干、興ざめ。作り物感が増していて、前作にあった、ここでないどこか、というありそうな感じが減退している。
 子役のエミル・ミンティ、野生児という設定通り動きが猿のよう。すごくうまい。犬の出番が結構ある。
 爆弾、時限式だと思われたが導火線が付いている。うーん、なんかへんてこな設定。
 コンビナートの爆破シーンは規模がでかい。カーアクションの撮影は、高い位置のカメラが走行しているバイクや車を縫うようにかわしていく。ローアングルも健在。定番の正面衝突もあり。確かに実写によるカーアクションはすごい(一部早送りあり)。
 けども、前作にあった不安感はなし。鬼ごっこというかおいかけっこを見せられている感じ。後、お祭り騒ぎをみせられているような。すごいけど、かなり普通の娯楽作になっている。期待しただけに残念。
 エンドロール後に「EXIT MUSIC」と表示される。なんですか、これは?。

結局死人は出たの?、映画『マッドマックス』

 ジョージ・ミラー監督映画『マッドマックス(原題・MAD MAX)』(1979年公開)を観た。カーチェイスの不思議な恐怖感は唯一無二。
 数年後の字幕。数年未来という設定。特にSFという感じはない。地続きだけどここではない世界。
 車の衝突シーン、実写、すごい。どうすごいのか表現しづらいけど、やっぱりすごい。荒野だけのだだ広い土地、舗装された一本道が続く。そこを車やバイクが走っているだけなんだけど、非常に不安を覚える。低いカメラ位置、道の奥に何があるのかわからない不安、エンジン音のけたたましい連続。ザラッとしたフイルムの質感。いろんなものがとにかく独特。
 映画冒頭、MFPの黄色いパトカー、ギアがオートマチック。マニュアル車じゃないんだあ。これはかなりびっくり。
 悪役の暴走族。リーダーを中心に統制がとれている。ポップな動きなのにバイクやファッションは薄汚れた感じ。低予算ながらアイディアで勝負していてうまい。
 大型トラックにバイクが轢かれるスタント。人がトラックの下に入り込んでいる。公開当時、この映画で死人が出たと話題になったシーン。現在でも映画関係者で「死人が出た」と言っているのは仙頭武則(RBCiラジオ「リュミエールトリオの映画点検」で発言)。死人が出たと話題になったけどそれは嘘、と発言しているのは町山智浩(TBSラジオ「たまむすび」で発言していたはず)。ま、当時のオーストラリアの新聞を調べればわかることなんだけど、今でもまことしやかに噂されるすごいシーンではある。
 ラストは映画『SAW』のような残酷な選択。元ネタはここだったんだね。
 39年経過してもこのカーアクションを現代の映画が超えていない。映画史に残り続ける映画ではある。

仏像コンサート、映画『ラブソングができるまで』

 マーク・ローレンス監督映画『ラブソングができるまで(原題・Music and Lyrics)』(2007年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 1980年代、PoP!というバンドで一世を風靡したヒュー・グラント。今は地方の営業で稼いでいる。ヒューの家に植木屋代理のドリュー・バリモアが来て、作詞の才能をヒューに見出され、二人で曲を作るまでを描く。
 売れっ子歌手コーラ役のヘイリー・ベネット。一重でほっそりした体型が地球人離れしている。なんかすごい独特。仏教やインド趣味の曲が爆笑。仏教徒に怒られそう。
 ヒューのタレ目、母性本能をくすぐるタイプかな。ドリュー、口が歪んでいる。綺麗なのに覚えやすい顔。
 ヒュー、作曲をするときはBaldwinのピアノを使う。のだけど、手元はほぼ見せない。弾いているシーンは二箇所、一瞬だけ。後、DTMで曲作りしているときにベース弾いたりしている。うーん、かなりなんちゃって。
 ドリュー、植木屋の代理ってなに?。それに何も仕事してないんだけど。ここの設定もなんちゃって。色々適当部分多め。まあ、このレベルの映画です。
 ヒュー、ダンスシーン。腰の動きがいい。何度も出てくるし笑いにもなっている。
 コンサートシーン。大きな仏像のセット。コーラのコンサートなのに急にヒューが歌い出す。前フリもないからかなりの違和感。歌のシーンはアフレコかな。
 ロケ地やコンサートの群衆など映像はそれなりに金がかかっているので最後まで見れるけど、内容はかなりやっつけな感じ。恋愛映画に興味がない人はすぐ飽きる。
 シモンズの電子ドラム?、ローランドD-50、ヤマハDX7、アメリカ音楽業界。

シビックのカーチェイス、映画『ポリスアカデミー』

 ヒュー・ウィルソン監督映画『ポリスアカデミー(原題・POLICE ACADEMY)』(1984年公開)を観た。シリーズ化しているので期待したけど、見てもいいし見なくてもいい。
 駐車場、トランザムが出てくる。調べてみるとトランザムってグレード名なんだねえ。知らんかった。
 マイケル・ウィンスローがボイスパーカッションを披露。ホンダ・シビックのカーチェイスが見られる。足の裏に引っ掛ける足掛けが付いた三本ラインのトレパンが出てくる。懐かしい。おっぱいポロリ多数。
 雑多な一般人が警察学校に入学。シゴキに耐えて成長する、というまあ、これまでこすり倒された物語。映画的ギャグも大したことないし、この内容でどうしてシリーズ化されるのか全くわからない。ネイティブにしかわからない面白い要素(人種差別ギャグとか)があるのだろうか?。

「子供扱いしないで」、映画『エスター』

 ジャウム・コレット=セラ監督映画『エスター(原題・ORPHAN)』(2009年公開)を観た。面白くて二回見た。非常に丁寧な脚本、この展開は読めなかった。おすすめ。
 設計の仕事をしていると思われる父親役のピーター・サースガード、元教師?で妻役のヴィラ・ファーミガ、長男ダニエル役ジミー・ベネット、次女マックス役アリアーナ・エンジニアという家族が里親になることに。ST. MARIANA HOME FOR GIRLS(聖マリアンナ女子孤児院)から連れてこられた女の子がエスター役イザベル・ファーマン。でまあ、この家に血みどろのごたごたが勃発するというお話。
 とにかく脚本が非常に丁寧。あちこちに前フリが散りばめられて感心する。ワインショップの話、ヴィラが日記をつけている、リボンを含む衣装、お風呂に内鍵、補聴器、読唇術、池、白いバラの意味、「Fuck」の使い方、金庫のリボルバーなどなど、無駄な映像がほぼないのはすごい。
 車窓は一部合成、火事のシーンもよく見ると合成かな。豪邸なのにバスケットボールの音が響くのはありえない。それも外のコンクリート打ちっぱなしの壁にマックスがボールを投げつけているだけ。ここ、オーバーすぎ。
 ヴィラのピアノシーン、手元からバストアップ映像になる。一応弾いているショットを撮っている。音楽の先生?という設定なので映像的には及第点。後、面白いのはイザベルを絵画風に撮ること。落ち着いた色の壁紙を背に座るイザベルが静物画のようで不気味さを強調している。
 うまいと思ったのは公園の遊具の中での子供の移動シーン。視点が低くて迷路の中にはまった感じがいい。怖そう映像があちこちに出てくる。ただし、怖がらせはJホラーが上かな。得体のしれない怖さというよりは割と即ぶつ的。霊的な要素はないので、それでいいのかも。
 マックスが補聴器を取り外すと無音(音楽のみ)になる演出はちょっと面白い。イザベル、工具室での準備の仕方、細かい。病人を殺すときは、センサーを付け替える。うーん、本当に細かい。素晴らしい。
 堕胎、キッチンドリンカー?の前歴、精神的に不安のある母親役のヴィラは顔がYOUに似ていてうまい、頼りない父親役のピーターは顔が眠そうで適役。でまあ、エスター役のイザベルは二役か?と思わせる変身ぶり。化粧のうまさもあるだろうけど、夢に出てきそう。
 で、さらに上回るのがマックス役アリアーナ。子役と動物には勝てない、という映像界の格言があるけど、アリアーナ、可愛くてすごく普通。まるで雪の中の豪邸に住んでいる人みたい。そのくらい違和感がない。難聴設定もポイントをあげている。
 外人べたべたしすぎ。後、目合(まぐわい)しすぎ。そんなことでしか相手への信頼感が保てないのかなあ。アメリカ人、野獣から人間になりきれてなっくて粗野すぎ。
 ヴィラの乗る車はレクサス。『マッチスティック・メン』(2018/1/16掲載)で詐欺のカモにされる人物がレクサスに乗っていた。ヴィラの携帯はiPhone、ノートパソコンはApple。
 イザベルの厚化粧、ピエロのようで笑えるけど、ちゃんと意味があるんだよねえ。この展開は読めなかった。悔しい。
 ラストの惨劇。マックスが補聴器がないためにドアの光で相手の動きを読むとか、イザベルが血の跡を追うとか、本当に細かく映像の整合性をとっている。脚本を遡行して書き直ししているんだろうなあ。脚本はデヴィッド・レスリー・ジョンソン。
 「Fuckin'japぐらいわかるよ馬鹿野郎」的なヴィラの捨て台詞で終了。続編への変なつなぎ映像がないのはいい。
 ホルモン異常、下垂体性機能不全、HAMDEN SCHOOL FOR THE DEAF(ハムデン聾学校)、レクサスRX330。ちなみにorphanの意味は孤児。

脱線していく姿は笑える、映画『モンスター上司』

 セス・ゴードン監督映画『モンスター上司(原題・HORRIBLE BOSSES)』(2011年公開)を観た。キャラが立っていて結構笑える。最後まで見れる。
 上司のあだ名。字幕で表示。字幕でかい。こういうのはいらない。
 チャーリー・デイが歯科助手。『ハングオーバー!』(2018/1/16掲載)にも歯科医が出てきた。男性たちの馬鹿騒ぎという点でも二つの映画に共通点がある。
 ケヴィン・スペイシー、嫌な上司役うまい。最高なのがチャーリーのセクハラ上司のジェニファー・アニストン。Sっぽい感じがなかなかいい。麻酔で眠らせている間の目合(fuck)自撮り写真に爆笑。ジェニファーが入浴中、チャーリーがカーチェイス中に電話でエロい話をする場面も爆笑。コメディ場面、なかなかいい。
 ジェイソン・ベイトマンが乗るのはトヨタプリウス。車の小ネタが散りばめられている。車の夜間走行シーン。車内に照明を炊いているのがバレバレ。光強すぎ。
 映画『ヒマラヤ杉に降る雪』の話題が出てくる。未見なのでついていけなかった。
 ジェイソン、チャーリー、ジェイソン・サダイキスの三人の容疑が晴れる仕掛けはうまい。前フリありのワンアイディアで処理している。
 男友達の馬鹿騒ぎ、スラング頻出、など『ハングオーバー!』と映画の雰囲気は似ている。『ハングオーバー!』は巻き込まれ型の話で、かなり殺伐としている。『モンスター上司』はある計画を三人で力を合わせるんだけど、脱線していく展開。個人的に好きなのは『モンスター上司』の方。

外人はキスと口数が多い、映画『ミスティック・リバー』

 クリント・イーストウッド監督映画『ミスティック・リバー(原題・MYSTIC RIVER)』(2004年公開)を観た。最後まで見れるけど、気になるところも多め。
 外人はキスが多いし長い。毎度まいど気持ちを言葉にするので、いちいち疲れる。本当に阿吽の呼吸とかないんだ。
 刑事役ケヴィン・ベーコンとの電話。相手の姿、受話器の口元だけしか映らない。すごい謎のようだけど、別に離れて暮らしている妻?なだけ。ラストも事件に特に絡んでこない。この設定、いる?。
 三人の少年のうちの一人が拉致され性的被害を受ける。その後、大人になった三人が殺人事件をきっかけに再会する。でまあ、殺人犯は誰なのか、ということで三人の関係性や過去の出来事が明らかになるという趣向。
 だけどねえ、まず、子供の頃の拉致事件、ティム・ロビンス以外、特に関係ない。その事件をきっかけにショーン・ペンが悪になったり、ケヴィンが刑事になった、ということはない。ラストまで期待したけどがっかり。映画冒頭の意味有りげな導入映像がミスリードぎみ。
 刑事役、ケヴィンとローレンス・フィシュバーンは雰囲気いい。やり過ぎてなくて違和感なく見れる。ショーン・ペンは作り過ぎかなあ。激昂したら何するかわからない暴れん坊感を出すためだとは思うけど。
 ティム、吸血鬼の映画を見ながら、事件当日の出来事を告白する姿はなかなか怖い。ここは結構、引き込まれた。
 河原でのショーンとティムのやり取り。並行して、ある家庭内で事件の真相が暴かれる。二つの場面が交互に描かれていて、手に汗握る。
 ラスト、後妻ローラ・リニーの保守主義がもっとも冷徹で怖いという意外な落ち。

細マッチョ、映画『燃えよドラゴン』

 ロバート・クローズ監督映画『燃えよドラゴン(原題・ENTER THE DRAGON)』(1973年公開)ディレクターズカット102分を観た。今見てもブルース・リーの身体のキレは素晴らしい。いろんな意味を込めておすすめ。
 映画冒頭、ブリーフ型のパンツにグローブ姿でブルース・リーの肉体と身体能力を見せる。細マッチョな肉体、小細工なしのキレのあるアクション、いやー、素晴らしい。なんだこいつは?と引き込まれる。
 会話は英語。一部だが中国語の部分あり。オリジナルは中国語で収録しているのか?。英語版と北京語版の二種類があり上映時間も違うようだ。
 Don't think.Feel!。出た〜あのテーマ曲。アガるねえ。
 香港ロケ?。街の中で通行人は俳優を見ている。海上に出ると木造船がいっぱい。多分今では見られない貴重な映像と思われる。船の上での生活が撮られていて、ドキュメンタリー映像として見れる。
 ブルースのスーツ姿。ワイシャツの襟がでかい。時代を感じる。チャイナ服風のゆったりした格闘着?はめちゃくちゃかっこいい。後、まあ当然だけど上半身裸ね。男が惚れる肉体美。
 舞台となる島につくと、訓練している男たちがかなり雑。動作も機敏じゃないし、年齢もまちまち。とても格闘技をしているとは思えない。寄せ集めのエキストラ感が半端ない。
 顔に傷のある男とブルースとの対決。映画の中で取っ組み合いではない格闘を初めてみたのは、多分この映画から。劇場公開時の映像を今でも覚えている。瞬殺で技が決まるのは本当に画期的だった。
 悪党ハン役シー・キエン。左手は義手のはずなのに指が動いていたりするのはご愛嬌。ブルース、二度目も同じハッチから地下に侵入する。うーん、警備が手薄すぎる。
 地下での格闘、ブルースの独壇場。素手からの長い棒、短い棒二本、そしてあのヌンチャクシーン。すげー。そしてブルースのアクションを印象づけている怪鳥音「あちゃー、あちゃ、あちゃ」が出まくり。後、顔芸ね。
 出ました鏡の部屋。今見てもいいアイディアだよねえ。
 公開当時は年少のためブルースのかっこよさに夢中だったけど、今、改めて見てみると、話が良くできていることに気がつく。
 舞台を島にすることで閉鎖空間を作る。武器が持ち込めない。なので格闘技でしか戦えない。リーは妹を殺された敵、ローパーは友人ウイリアムズを殺された恨み、と個人的に動機がある。など、よくできているのでびっくりした。
 年少の頃見た感動が再来するとは思わなかった。確かに編集の技や大掛かりな仕掛け、CGなどで今の映画はアクションシーンが派手にはなっている。面白いとは思うけど、感動まで至るのは少ない。
 それに比べるとブルースの演技には感動がある。肉体の持つ圧倒的説得力、技の驚異的なスピード。すべてが実写による表現。この力を今の映画は超えてはいない。多分、細工のない実写はブルースの人間がフィルムに焼き付けられているからだと思う。映画は所詮光を白い幕に映しているだけなんだけど、それで感動できるのは人が表現できているときだと思った。
 なーんてね、ちょっと過去を思い出しておセンチになってしまったけど、年少の頃に手製のヌンチャクを作って振り回していた、ガキどもの直感は間違いではなかったなと改めて思った。超おすすめ。

おっちょこちょいの殺し屋、映画『アンノウン』

 ジャウム・コレット=セラ監督映画『アンノウン(UNKNOWN)』(2011年公開)を観た。記憶喪失もの。穴は多いけどそこそこ面白い。最後まで見れる。
 洋画みていて思うんだけど、海外の携帯電話小さい。それとも外人は顔の大きさが大きいのか。iPhoneが出てこないのも不思議。
 ドイツロケ?。冬の街が美しい。リーアム・ニーソン、空港にアタッシェケースを忘れたことに気がつく。妻(ジャニュアリー・ジョーンズ)に伝言もせず一人だけ空港に戻る。すごーく不自然な行動。最低限、ホテルに入ってどこ行くのか告げるよねえ。
 意識朦朧としている描写はなかなかいい。病院の先生(カール・マルコヴィクス)の鼻が曲がっているのがすごく気になる。
 植物研究なんて狭い業界だと思うけど。そんな中で一年間研究者を騙しているわけだよね。そんなことできる?。うーん、かなり飲み込みづらい内容。特に学会のパーティーみたいなところで、周りの人々が全然、学者風でないのが興ざめ。普通、怪しまれてヒヤヒヤするとかあるだろう。このあたり、かなり下手くそ。
 リーサム、妻のことを思い出す場面。半分くらいは目合(まぐわい)シーンを思い出す。記憶喪失だとリビドーが昂進するのだろうか。
 元東ドイツ秘密警察のおじさん(ブルーノ・ガンツ)、入国時の写真と殺人集団セクション15の話をするくらい。あんまり役に立たずに死ぬ。
 リーアム、大学教授なのにカーチェイスに接近戦での格闘と無敵。若干興が覚める、けど、後で意外な展開に。ここ、騙された。
 まあ、こういう映画にありがちなんだけど、警察、全然動きません。パスポートのない外人で不審者、二回、殺人現場にも居合わせている。それでもリーアム、普通に出歩いている。『96時間』(2018/1/2掲載)でも笑顔でアメリカに帰国したもんねえ。
 リーサムって最近、スティーヴン・セガール化しているんだねえ。知らんかった。弱そうだけど強い。ちょっとインテリ。泣きそうな表情で観客を魅了。アクションシーンはほとんど吹き替えだと思われる。アクションスターではないよねえ。
 ジャニュアリー、すごく美人なのに、なんと死ぬ。いやー、二回目のびっくり。
 身動きのできないリーアムがハサミを取り上げるシーンは手に汗握る。見せ方がうまい。病院のドアの構造を利用した逃走は面白い。ちょっとしたことだけどアイディア勝ち。
 なぜホテルごと爆破するのか理由が飲み込みづらい。教授を拉致してノートパソコンを奪い殺せばいいだけなのでは?。その前に、そんな大事そうにノートパソコン持つかあ?。機密が入っているなら、普通、外に持ち出さないし、コピーもあるよねえ。設定が雑で適当。
 なんでジャニュアリーが教授のノートパソコンのパスワードを知っているんでしょうか?。爆破失敗で結局、暗殺することに。暗殺でいいならそんなめんどくさいことする必要ないよねえ。
 とまあ、二度見るとかなり穴だらけで、興は覚めるのだけど、二度、意外な展開があったので、最後まで見続けられた。

雑でうるさい、映画『グーニーズ』

 リチャード・ドナー監督映画『グーニーズ(原題・the GooNies)』(1985年公開)を観た。雑でうるさい。期待しただけにがっかり。見てもいいし見なくてもいい。
 脱獄、仲間と逃走。カーチェイスが始まる。母親と息子二人という組み合わせの犯罪集団。この組み合わせはジブリにも出てくるので定形なのかな。子どもたちが三人に追われることでスピード感を出している。この辺の前フリはちゃんとしている。後、スペイン語やSMの前フリなど、映画前半は割と丁寧に作られている。
 主人公少年(ショーン・アスティン)の家。入り口ドア、ピタゴラスイッチ風の仕掛けが連続して開く。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でも映画冒頭見られた。スティーブン・スピルバーグ関係映画にありがち。その後もピタゴラスイッチ風の仕掛けが大小問わず頻出する。
 ショーン、吸入器を持ち歩き時々吸い込んでいる。映画に出てくる子供で割と定番の設定。アメリカは喘息持ちが多いのか?。
 シンディー・ローパーがテレビ内でThe Goonies 'R' Good Enoughを歌っている。エンドロールでも歌っている。
 宝が隠してある休業中のレストラン辺りから話が雑。まず、子どもたちがうるさい。正直うんざりする。地下に幽閉されている化物を見るために地下にみんなで降りたはずなのに、話が突然変わる(みんな興味がなくなる)。
 水をこぼすとトンネルを発見する。『大脱走』と同じシュチュエーション。
 地下トンネルのはずなのに明るい。煌々と照明がたかれている。画面がテカテカして作り物っぽくてしょぼい。太った少年を人質にされているのに、彼の心配をしないし、話題にも出ない。明るいのにローソクをつける(実はダイナマイトだった)とか、動作が意味不明な部分多め。
 とまあ、雑で適当ですぐに飽きる。良かったのはケリー・グリーンがチアリーダーのファッション?のままなので、パンチラ(アンダースコート?)があること、ぐらいかなあ。

ハッカーが古臭い、映画『ソードフィッシュ』

 ドミニク・セナ監督映画『ソードフィッシュ(原題・SWORDFISH)』(2001年公開)を観た。ビールのお供にならどうぞ。
 ジョン・トラボルタが映画批評をはじめる。『狼たちの午後』『スカーフェイス』『続・激突』などにコメントする。
 G4爆弾。『ラッシュアワー』(2018/1/18掲載)の映画冒頭でもこのプラスチック爆弾の取引があった。
 ハル・ベリーの下着姿、おっぱいポロリあり。
 ヒュー・ジャックマンが腕利きのハッカーらしい。その腕利き具合の映像的な表現が、尺八されながら国防省?のサイトに侵入。立体状のCGを組み合わせることがコンピュターワーム(コンピューターウイルス?)をプログラミングしていることらしい。その間、9台?のモニターの前で一喜一憂、踊ったりもしている。ワームを送信すると、ケーブルを伝い記録用オープンリールテープが回りだす。うーん、もうパソコン関係、ネットの表現が古臭いし手垢がついている感じ。テレビのニュースだと暗い部屋でキーボード叩いている感じ。
 CG合成は粗め。銀行での爆発シーン。『マトリックス』の静止した映像の周りをカメラが回るやつ。そういえば、最近この映像表現みないなあ。流行りだったんだね。
 ハル、現場からどうやって脱出したんだあ。話、適当。

グウィネスを誰が撮っているの?、映画『コンテイジョン』

 スティーブン・ソダーバーグ監督映画『コンテイジョン(原題・CONTAGION)』(2011年公開)を観た。パンデミックをシリアスに描いているのはいい。美術、ガジェット類はしっかりしているけど、、見てもいいし見なくてもいい。
 香港ロケ。お笑い芸人の又吉直樹に似た俳優が出てくる。
 水俣病の話題が出てくる。
 アメリカ疾病管理予防センター(CDC)の描写で、レベル4の実験室内部。防護服(与圧服?)や圧力ホースの硬い質感が本物っぽい。建物や実験室内部の様子など、なかなかいい。さすが洋画は金がかかっている感じで見続けられる。邦画だとこういうこところがどうしてもしょぼくなる。
 グウィネス・パルトローの行動を追うシーン。監視カメラの映像をチェックしているはずなのに、そこへグウィネスが写り込んでいる別映像で彼女の行動を見せる。こんなことすると観客は「え、この映像誰が撮っているの?」となるよねえ。うーん、見せ方下手くそ。不倫相手の回想にするとか、色々やり方はあるんじゃないの?。もし不倫相手が撮っているとすれば、その人、登場させないとだめだよねえ。
 CNNのニュースに出てくる医療系の話題を解説する男(Dr.?)が映画内でも司会をしている。
 香港の裏通りの雰囲気はいい、けど、アメリカの住宅街の荒れた様子は、かなり作り物っぽい。
 マット・デイモン、グウィネス・パルトロー、ローレンス・フィッシュバーン、ジュード・ロウ、ケイト・ウィンスレットなどなど、有名俳優たちがそれぞれ活動する群像劇。どうなるのか期待するも特に団円はなし。かなり肩透かし。ラストに感染の種明かしがついている。
 ちなみに接触感染はcontagion、空気感染はinfectionなんだって。へー。

神様が死ぬの?、映画『タイタンの逆襲』

 ジョナサン・リーベスマン監督映画『タイタンの逆襲(原題・WRATH OF THE TITANS)』(2012年公開)を観た。なんかもうどうでもいい感じ。本当に見てもいいし見なくてもいい。
 映画冒頭、セリフで地理や人間関係(神様関係?)を説明。古代を扱ったファンタジー映画にありがち。もうこういうのうざい。村の中を火を吐く怪獣が暴れまわるシーンはスピード感があり、見続けられる。
 女王(ロザムンド・パイク)らしいけど、荒野に軍隊と駐屯している。城とか出てこない。かなりの手抜き。
 地下施設の説明になるとかなりダレる。後出しの話ばかりで正直、本当にどうでもいい仕掛けやトリックばかり。アクションもインフレ、飽きる。
 火口を俯瞰で撮影したショット、『タイタンの戦い』(2018/1/14掲載)にも出てきた。実写じゃなくてCGなのかなあ、そうだとするとすごくよくできている。
 リーアム・ニーソン、神なのに死ぬ。うーん、だったら人間でよくない?。『アバター』(2018/1/3掲載)とか、ただ単に人間社会を別の時代や星に移動させただけ。こんなの見せられて誰が喜ぶんだ?。

黒幕が途中でわかる、映画『ラッシュアワー』

 ブレット・ラトナー監督映画『ラッシュアワー(RUSH HOUR)』(1999年公開)を観た。刑事のバディもの。ビールのお供にならどうぞ。
 ジャッキー・チェンの出ている映画を見るのはほぼ初めて。だからジャッキーのアクションがキレているのか衰えているのかの判断はできない。
 映画冒頭の曲、中国風の音色、賑やかで悪くない。
 クリス・タッカー、黒のオープンのコルベットに乗る。黒人刑事、早口の話術、スポーツカーに乗りスーツ姿。『ビバリーヒルズ・コップ』のエディ・マーフィーにかぶる部分多め。
 女の子、蹴りのショットでスカートの中が短パン?サポーター?。世界的に白パンツは履かないの?。少なくとも映画の中ではちゃんと幻想を守ろう。
 クリスの運転しながらのラップに合わせた動きは面白い。
 誘拐犯の黒幕が途中で観客にわかってしまう。特に重要な場面でもないのに普通に出てくる。観客にも秘密にして式典で正体を明かせばそれなりに引っ張れたのに。ここ脚本、下手くそすぎ。
 ジャッキーの美術品アクションは面白い。トラスの構造体がむき出しになったビルの吹き抜け。身体を張った落下アクションは今見てもびっくりする(ただし一部合成)。
 エンドロールにNG集がつく。アクションの撮影は大変なんだろうなあ、と思わせる。

ギャグ要素あり、映画『時計じかけのオレンジ』

 スタンリー・キューブリック監督映画『時計じかけのオレンジ(原題・A CLOCKWORK ORANGE)』(1972年公開)を観た。今見るとギャグに見えるシーンあり。先見の明の映像あり。見る価値あり。
 画面、横幅が16:9より狭い。ヨーロッパビスタか?。
 おやじ狩りが描かれている。マルコム・マグダウェルの母親が髪を紫に染めている。うーん、老女が髪を紫に染めるのはこの映画の影響なんだあ。知らんけど。
 ものすごく平べったいスポーツカーが出てくる。車窓がこってこての合成だったので、映画上の架空の車なのかと思ったらDurango95という実車らしい。
 スタンリーの映画にしてはテレビドラマのようなテカテカした照明を焚きまくった映像あり。後半、得意のシンメトリーやステディカムと思われる映像あり。
 股間を強調したファッション、女の裸のテーブル、女の裸の乳首から牛乳?が出てくる給乳機、ちんこの形をしたアメ、ちんこの形をした置物など、美術が弾けている。
 セリフ、椎名誠のSFのような無説明単語が頻出。字幕で見ているのでわからないけど、ネイティブにはイケているのかそれともダサいのか。
 マルコム、自慢のオーディオ装置がマイクロカセットテープ。うーん、どうなんだろう。その後、オーディオ装置が重要なガジェットとしてかなり出てくるんだけど、オーディオマニアが見ると微妙。スタンリー、ここははずしているかな。
 男1女2の3P目合(まぐわい)を早送りで見せる。ここ爆笑。性行為って早送りにするとすごく間抜け。ワインの味見を引き伸ばしたり、抱き合ったときに禿頭を撫でる、とかお笑いとしか思えないショット多数。記録フィルムの戦争シーンに明るい曲、とかうまい。
 マルコム、水の中に顔を沈められるんだけど、ワンショットで撮り続ける。肺活量すごい。
 この映画を初めてみたときは、トラウマ映画だと思っていたけど、今回見ると「情けは人の為ならず」の悪行版、悪い行いは回り回って結局自分に帰ってくるんだよ、という教えのようでしみじみしてしまった。

やっとけ仕事、映画『オーシャンズ13』

 スティーブン・ソダーバーグ監督映画『オーシャンズ13(原題・OCEAN'S THIRTEEN)』(2007年公開)を観た。やっとけ仕事で雑。本当に見てもいいし見なくてもいい。
 オーシャンズ?の仲間がアル・パチーノに土地を取り上げられ、カジノとホテルの入る高層ビルを建設されてしまう。ジョージ・クルーニーら仲間が立ち上がり、恨みを晴らす。という話。
 なんだけどねえ、これが実につまらない。
 まず、計画が少しずつ映像で説明される。そこはいいけど、実際に作戦が開始されると、全く同じ行動が普通に行われるだけ。失敗したりとか、予定外のことが起きたりとかいうことがほぼない。だから見ている観客はハラハラどきどきしない。うーん、作りが適当で手抜きしすぎ。
 一部、ラストで想定外の邪魔が入るんだけど、後出しジャンケンで、そのことはわかっていたという説明になる。うーん、馬鹿すぎる。
 映像、豪華だから騙されるけど、ジェット機に乗るけど飛行シーンはない、とか手抜きもちゃんとしている。
 セリフに「煎茶」「玄米茶」の日本語が出てくる。そういえば『マッチスティック・メン』(2018/1/16掲載)にも「いち、にい、さん」「乾杯」とか出てきていた。
 橋に佇むブラッド・ピットとジョージ、流れる曲がなんと冨田勲の「月の光」。ここだけ急に引きの映像で雰囲気のあるいい映画になる。別の監督が撮ったのかな。見るべきはここだけ。

世界初、屋上の描き方が正確、映画『ハングオーバー!』

 トッド・フィリップス監督映画『ハングオーバー!(原題・THE HANGOVER)』(2010年公開)を観た。一箇所、見るべき点がある。
 バチェラー・パーティーの名目でラスベガスに男四人旅。一夜開けると、最高級ホテルの部屋はトラがいたりと散らかり放題。それに結婚を控えたジャスティン・バーサがいない。行方しれずの彼を探すのだが、残された三人に前夜の記憶がまったくない。足取りを追うと、巻き込まれ型のてんやわんやが繰り広げられる。
 会話はスラングが頻出していると思われる。当方、英語に浅学なので、会話の楽しさは実感できなかった。
 意表を突く途中の展開(とにかく突然襲われる)は面白い。ジャスティンを探す三人同様、観客も何が起こったのか知らないので、謎解き要素や軽いサスペンスも加わり楽しめる。
 本物のマイク・タイソンが出てくる。
 この映画の特筆すべきはホテルの屋上の描き方。なんと屋上が正確に描かれている。まず立入禁止であることをセリフで説明、表示で明示している(現実世界では当たり前)。さらに、屋上のドアが内鍵になる(閉めると屋上に閉じ込められる)ので、ブロックでドアが閉まるのを防いでいる。こんな正確な屋上の描き方は初めて見た。多分、世界初。おーい、聞いているかあ、駄作邦画の脚本家と監督!。バカみたいに高校と病院の屋上ばかり出さないで、少しは爪の垢煎じて飲もうよ。
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グブリー川平(かびら)
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