俳優老けすぎ、映画『今日、恋をはじめます』

     古澤健監督映画『今日、恋をはじめます』(2012年公開)を観た。本当にどうでもいいお話。見てもいいし見なくてもいい。
     武井咲のファッションショー。松坂桃李の選んだ服が似合っていない。髪型、イメチェンするけど、長い髪にパーマがあたっただけ。ショートカットになるとかすらない。挑戦する気まるで無し。
     武井の水着姿あるけど、痩せ過ぎ。それに海岸のシーン、これ夏かなあ。気のせいか寒そうなんだけど。
     まあ、邦画にありがちなことなんだけど、俳優がみんな老けすぎ。これで高校一年生なんだって。若い新人俳優を発掘する気がさらさらないのがまるわかり。
     松坂、宇宙に興味があるらしい。私設の天体望遠鏡のドームが出てくる(多分スタジオセット)。後、プラネタリウム。ちなみにプラネタリウムが出てくる邦画は『冷たい熱帯魚』(2014/3/19掲載)、『キサラギ』(2014/9/15)、『海炭市叙景』(2015/6/20)、『恋極星』(2015/7/2)、『ココニイルコト』(2016/5/2)、『流れ星が消えないうちに』(2016/7/15)、『よだかのほし』(2017/1/26)がある。
     急に武井、理容師になりたいと言い出す。一応、髪をいじる前フリあったけど、一度も切っているショット、撮らなかったよねえ。そんな簡単に採用されるんですかあ?。可愛い子は役得だねえ。
     電話すればいいはずなのに、武井、ヘアサロンの男の車で私設天文台へ。いいのか?。尻が軽すぎない?。松坂は終電乗り逃して、五万払ってタクシーで到着。だから電話すればいいだけなのでは?。
     見せ場なのに天文台の中でのキスシーンひどい。口を開けないし、口も横にずらしているように見える。武井、まもり硬すぎ。だったら出演引き受けるな。いつの間にか目合(まぐわ)ったことになっている。雑で適当。

    ホモ達の映画なの?映画『走れ、絶望に追いつかれない速さで』

     中川龍太郎脚本・監督映画『走れ、絶望に追いつかれない速さで』(2016年公開)を観た。すごーくつまらない。駄作気味。
     太賀のキャラ設定が映画を最後まで見てもよくわからない。何か拗ねているようだけど、太賀と小林竜樹はホモなのか?。
     小林、すぐ自殺。作品を最後まで見ても自殺の理由わからず。自殺を描く気はさらさらないよう。
     太賀の仕事、鉄工所。ファン付き作業着を着ている。ここは細かいところまで行き届いている。どうも大学中退という設定らしいけど工学部?。そいいう描写は一切ない。
     小林、太賀ともに車を運転できる設定になっている。免許を持っているということか。車は購入?、それともレンタル?。二人で暮らしている部屋の感じに比べるとちぐはぐ。
     この映画の良い点は車内映像。多分、実際に走行して撮っていると思われる。ヘッドレストもちゃんとついている。
     車で行くような自殺する辺鄙な海岸なのに子どもたちが凧あげしている。ものすごーく無理のある設定。この子たちはどうやって来たの?。
     理由はよくわからないけど、太賀の入浴シーンが多い。やっぱりホモ向け映画なのか?。
     この映画のバカ設定の白眉。小林が死ぬ前に描いた絵が初恋の人のデッサンらしい。だから、初恋の人にあってその絵を手渡すらしい。うーん、少し考えれば発想と行動が幼稚でバカすぎることすぐわかるよねえ。立場が逆ならただ迷惑なだけだよねえ。小学生なのかな?。
     案の定、飲み屋に勤めている件の初恋女に笑われます。まあ、当然なんだけど、すごいのは、このエピソードで小林の人となりとかが浮き彫りになるわけでは、全然なーい。バカすぎる。なんのためのエピソードなんだろう。ただただ無駄なシーン。
     太賀が泣いている岩場に老人が来る。お前は仙人か?。その岩場さあ、小林も太賀と黒川芽以も車で来たんだよねえ。老人とか子どもとかどこに住んでいてどうやってそこへ来ているの?。観光名所なのか?。
     太賀、公衆電話。実家の電話番号をそらで押している。うーん、これまで携帯使っていた人が電話番号覚えているかなあ?。実家と疎遠という関係みたいなのに。設定、雑。
     急に太賀、パラグライダーに目覚めます(一応、前フリみたいなものはある)。パラグライダーが出てくる邦画は『RISE UP』(2016/2/16掲載)がある。この作品にも太賀出ていた。
     老人に手作りの料理、ごちそうになったら吹っ切れたみたいな大賀。職場でも明るく引っ越ししてパラグライダーを趣味にするライフスタイルに変更。
     あのー、小林の自殺の原因は?。もしかして会社がブラック企業とか、今の時代ならいろいろ考えられるよねえ。それなのにご飯食べて泣いたら、太賀の中で友人の自殺は解決したの?。もう、ただただつまらなさすぎて画面の前で目が点。
     雲海の広がる頂き。パラグライダーが飛び立つ。すーっと流れるように落ちていく、ずーっと撮り続ける固定カメラ。ずーっと待っているけど、パラグライダー浮上しない。雲海に落ちていくだけ。キメのショットのはずなのに、うーん、なんかぱっとしない映像。中川、映像的なセンスもないような気がするなあ。
     本当に低予算の監督の独りよがり自慰作品を見ると邦画を見る気が失せる。車内映像が得意なら車を使ったロードムービーにするとかさ。せっかく太賀、小林、黒川の三人で事件前の旧ドリカム状態になったんだから、恋愛要素を盛り込むとかさ。三人で銀行強盗して車での逃走、最後はトンプソンマシンガンで蜂の巣にされるとか。いろいろやりようはあるよねえ。クソみたいな若造の心象風景とかマジ興味ねえし。
     エンドロールを見ると上映するのにクラウドファンディングで金を集めたよう。この作品を見て、上映するために金を出す人がいるんだあ。金返せならわかるけど。世の中には奇特な方々がいらっしゃるんだねえ。それが邦画をダメにしているような気がするけど。
    プロフィール

    FC2USER172171IPA

    グブリー川平(かびら)
    おすすめ映画の紹介は
    毎月15日と末日
    【使用機材】
    プロジェクター BenQ HT2550M
    スクリーン ファーストスクリーン MB-80W(ビーズ)
    ヘッドフォン BOSE Quiet Comfort 25
    ビデオプレーヤー Amazon Fire TV(第3世代、4K Ultra HD(最大60fps)対応)
    YAMAHA電子ピアノ P-125aB
    ポータブル電源 BLUETTI EB3A、ALLPOWERS R600

    最新記事
    カテゴリ
    月別アーカイブ
    検索フォーム
    RSSリンクの表示