2017年03月後半〜05月観たおすすめ邦画

2017年03月後半〜05月観たおすすめ邦画
 2017年03月後半〜05月観た邦画は43本。これまで15日と月末におすすめ邦画をアップしていたが、今後は月末のみに変更。まあ、そのへんはその都度、見た本数によっていい加減に。

『シン・ゴジラ』監督庵野秀明、2016年公開、2017/5/4掲載。
 大人向けの怖いゴジラが帰ってきた。震災を逃げずに表現したのも素晴らしい。

アニメ映画『この世界の片隅に』監督片淵須直、2016年公開、2017/5/17掲載。
 ディテールにこそ神は宿る、を映像でちゃんと表現している。誰が描いたかわからないようなアニメの絵が氾濫する中、ド直球で最後まで描ききった感じ。

【次点】

アニメ映画『GANTZ:O』監督川村泰、2016年公開、2017/3/18掲載。
 誰が描いたのかわからないタッチのアニメなれど、『妖怪大戦争』(2017/2/16掲載)風の妖怪の頻出、女体や怪獣などなど、こちらの予想を上回る展開は最後まで見れる。ただし、アニメはこの描き方の方向でないことは『この世界の片隅に』を見れば明らか。

【次点の次点】

『インターン!』監督吉田秋生、2016年公開、2017/5/22掲載。
 男に頼らない女子大生の自立のお話として面白い。男演技の岡本杏理もいいし、タクシー内のギャグは映画的で爆笑。

『典子は、今』監督松山善三、1981年公開、2017/5/24掲載。
 辻典子の身体性が映画の映像表現に適しているのがよくわかる。障害ではなく、能力に見えてくる描き方がすごい。新幹線の中の弁当を注文して食べるシーンは名シーン。

『みな殺しの霊歌』監督加藤泰、1968年公開、2017/5/26掲載。
 映画としては大したことないけど、映画冒頭のレイプシーンはうまい。ここだけは見るべき。

『雨の町』監督田中誠、2006年公開、2017/5/28掲載。
 ホラー部分はあんまり怖くないけど、昔の日本のお化け映画の手法が使われていて雰囲気は独特。最後が少し物悲しいのも日本的。

【駄作】『エミアビのはじまりのはじまり』『ボクの妻と結婚してください』『学校の階段』

【番外】

『ベトナムの風に吹かれて』監督大森一樹、2015年公開、2017/5/10掲載。
 映画としては可もなく不可もなし。なんだけど、なんと邦画初。海外日本語放送のベトナムの声放送局のビルが出てくる。さらに放送も流れる。さらにベトナムの声放送局のアナウンサーも出演している。BCLは必見。

走りたいなら外で走れバカ!、映画『学校の階段』

 佐々木浩久脚本・監督映画『学校の階段』(2007年公開)を観た。久しぶりの小学生レベルの学芸会。駄作というより、すごーくダサい。
 出ました駄作の必要十分条件。屋上。何度もいいますけど、基本的に屋上は立ち入り禁止です。許可取りましたか?。階段のドアは施錠されているはずですけど鍵を開けるシーンないよねえ。学校側から煙たがられている階段部(このネーミングセンス、すでに駄作)なのにどこから鍵を手に入れているのかな?。野外ロケを手抜きしたいのが見え見え。邦画は精神が腐っている。
 走る二人のヘッドセット(無線機?携帯電話?)がほぼ意味無し。パソコンもほぼ意味無し。それ以前に、その装置は誰が作ったんですかねえ。それに廊下を閉鎖したみたいな描写があるけど、映像は一切ない。うーん、手抜きしまくり。
 足を怪我した部員を背負う松尾敏伸。手を借りたいと黒川芽以が誘われるけど、全然、黒川が必要ない。他に二人も手があいている人がいる。もうさあ、映像自体が矛盾しているよねえ。小学生なのかな、この映画関係者は?。また、おぶるしーん。本当に演出がバカの一つ覚え。引き出しがない証拠。
 急に黒川、歌い出す。しゃぼん玉がしょぼい。急に廊下で歌い出す。部員紹介がラップ風。もうこのシーン、ひどすぎる。ものすごーくダサい。
 突然登場する三輪ひとみに爆笑。黒川のジャンプがひどい分、三輪の演技の怖さ「のろわれているんだあ」がギャグになっている。意図しているのかわからないけど、この映画の見どころはここだけ。
 神楽坂恵、乳でかい。
 女子高生が制服で走るという設定なのにパンチラがない。バカなのかな、この映画作っている人たち。
 黒川、身体能力が高そうに見えない。配役ありきで後から話をでっち上げたのが見え見え。邦画って、志が低いねえ。
 小阪由佳と黒川の対決。とにかくここからバカシーンの連続で書くだけ無駄。だけどねえ、最大の欠点がゴールを示さないこと。だからこの二人が何を目指しているのか、どこに向かって走っているのかがわからない。だから見ている観客は別にハラハラしない。脚本といい撮り方といい、下手くそというか手抜きしすぎ。やっつけ仕事なのがまるわかり。
 黒川がゲームの勝敗を捨て、命をかけて守った乳母車。なのに、母親と思われる三輪が助けに行かない。ゴール地点で立っているだけ。ここ感動的にすべき見せ場だよねえ。見せ方が下手くそ、というよりやる気が全く無いのが見え見え。
 先輩たちは陸上部に入るんだって。今ごろ?。こいつらみんなバカなの?。外で走ればいいこと、小学生でもわかるよねえ。
 ロケ地、東京至誠館道場。セカンドユニット監督、安里麻里。エンディング曲は安次富奈菜子「君は君だから」。

極妻風の十朱幸代、映画『日本一短い母への手紙』

 澤井信一郎監督映画『日本一短い母への手紙』(1995年公開)を観た。映画としては大したことないけど、飲み屋のママ役の十朱幸代が豪華。
 4分頃、ラジオ放送のブース内にDIATONE 2S-305(305形)と思われるスピーカーがちらっと映る。
 裕木奈江、可愛い。鈴木砂羽、綺麗(水着姿あり)。で、十朱幸代。飲み屋のママ役なんだけど、着物姿や店の従業員天宮良とか、乗っている車がBMWとか、店の客の作家が江守徹とか、中華料理店の円卓に座る謎の人たちとか、何か『極道の妻たち』(2015/7/24掲載)を思い出させる設定と存在感。実際、チンピラに啖呵を切るシーンまである。これヤクザが絡んできたら完全に極妻。
 原田龍二、学生でバイトしてるだけにしては住んでいる部屋が立派すぎる。後、生き別れになっていた母親十朱と会うのに葛藤がなさすぎるような。一応、そういう性格描写があるからそのへん考えてはいるんだろうけど、裕木との差がありすぎる。
 駒ヶ根光前寺での美術品修復作業。一応、それなりに見える。原田がトラックに轢かれるシーン。スタントマンによる吹替と思われるけど、ちゃんと撮っている。澤井、手抜きややっつけではなく仕事をしている。ただし、ショーウインドウ前の中学生とか、原田に医者が声をかけるだけとか、意味不明シーンもあることはある。
 十朱、すっぴん(という設定の顔)のショットあり。ワンピースに着替えるとスタイルが素晴らしい。性的に現役感をバリバリ感じる。
 この映画、鈴木の借金から十朱がピンチに陥り、ヤクザと対抗することになり、家族を捨てた負い目から鈴木と原田と裕木を守るというお話だったら、結構面白かったかも。まあ、それだとお涙頂戴ではなく全く別の映画だけどねえ。
 エンディング曲は山口百恵の「秋桜」。福井県、丸岡町、松本市。

「その火を飛び越して来い」by吉永小百合、映画『潮騒』

 森永健次郎監督映画『潮騒』(1964年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。けど、吉永小百合を見たいならあり。
 吉永、漁港で高笑い。笑い声が怖い。蛇にかまれた後、地面に横たわり苦しむ。その声がセクシーすぎる。潮騒の見せ場、監的哨(かんてきしょう)跡の中、焚き火、雨でずぶ濡れの吉永が服を脱ぐ。当然、おっぱいポロリはないんだけど、浅黒くて濡れた吉永の肌がめちゃくちゃエロい。浜田光夫に向かって「その火を飛び越して来い」だって。吉永、かっちょよすぎ。そりゃ火の中水の中、どこへでも飛んで行きますよおじさん。けど、浜田、急に目合(まぐわい)ストップ。ありえない。ラストは浴衣姿。髪アップでこれがめちゃくちゃかわいい。吉永小百合の若い頃はすげー。
 お話は可もなく不可もなし。一応、婚約相手と噂される男とか、吉永の父親が恋のハードルになっているんだけど、あっけなく乗り越えてしまう。後、浜田、モテモテで、灯台守の娘役松尾嘉代が嫌がらせをするんだけど、これが弱い。このキャラを膨らませて恋のハードルにすれば面白かったのになあ。
 吉永の代表作なら絶対『キューポラのある街』(2015/11/8掲載)、内容はどうでもいいから吉永を賞味したいなら『潮騒』もあり。
 レコードコンサート、神島、八代神社。

現役で活躍している俳優多め、映画『お吟さま』

 田中絹代監督映画『お吟さま』(1962年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 セリフ多め。ほぼ静止画のような映像が続く。さすがに飽きる。
 利休の家、建物の構造が独特。門が竹であんだような、今で言うラティス。このラティス状の戸が跳ね上げ式になっている。いやはや利休、なかなかの数寄者。茶室の天井にも跳ね上げ式の戸があり、開けて障子を下ろすと天窓になる。当時、これ本当にあったのか?。雨の日はどうするのだろう?。当時の建築技術では雨が駄々漏れだと思うけど。外に出ても茶屋の入口が跳ね上げ式。うーん、ここまで来ると田中、バカの一つ覚えに見えてくる。なんで跳ね上げ戸ばっかり出すんだろう?。
 田村正和が出ている。めちゃくちゃ若い。ちょい役で岸恵子が出ている。
 まあ、お話の内容はというと、キリスト教に凝り固まっている仲代達矢が利休の娘役有馬稲子の猛アタックを振り切ったために、どんどん状況が悪くなっていく。で、豊臣秀吉に二人共目をつけられにっちもさっちもいかなくくなり、有馬、自害、ということに。
 うーん、仲代が悪い。結局、雨の日の茶屋で目合(まぐわ)うんだから、映画冒頭で有馬を押し倒しておけば、なーんの問題も起こらないわけだよねえ。仲代に妻がいるという設定だけど、有馬はそれを納得ずくで好きだと言っているわけだし、まあ話がこじれたとしても痴話喧嘩で済んでいたはず。
 邦画の恋愛映画は最初で男が女を押し倒して目合っていれば、問題は解決する話がほとんど。だから、十分ぐらいで済むお話を二時間に水増ししているマッチポンプなだけ。そいうのが面白いという人がいるんだろうけど、個人的には恐ろしくつまらない。
 ちなみに茶室が舞台になる邦画は『千羽鶴』(2017/3/18掲載)、キリシタンが出てくるのは『眠狂四郎 女妖剣(じょようけん)』(2016/1/5)がある。
 映画を見終わって調べていると有馬につかえている(女中?守役?)宇乃役が冨士眞奈美だったと気がついた。かわいい。今とは別人。

おっぱいポロリないのにエロい、映画『淵に立つ』

 深田晃司脚本・編集・監督映画『淵に立つ』(2016年公開)を観た。微妙〜。見てもいいし見なくてもいい、かなあ。
 画面、シンメトリー多め。浅野忠信、眉が細く顔色が白い。白シャツにスラックス、丁寧な言葉、白いつなぎ。独特の不気味さ。川岸で突然キレる場面は、怖え〜。
 筒井真理子、女の子の子どもがいて、あまり話をしない夫役の古舘寛治がいて、食事の前にアーメンと唱えるプロテスタント。そこへ浅野が来るんだけど、もう絶対、この二人、目合(まぐわ)うよね、という雰囲気がビシバシ伝わってくる。じっくりねっとりした描き方がめちゃくちゃうまい。深田、ロマンポルノとかすごいの撮りそう。
 8年後の筒井。やつれているのは化粧とか撮り方でどうとでもなるかもしれないけど、ファッションのせいもあって太って見える。ピッタリしたジャージのようなズボン(介護で動きやすいためか?)の腰のあたりから肉が見え隠れするのがエロい。役作りで太ったとか?。
 金属加工会社の描き方、割とちゃんとしている。ロケ地は藤田製作所か?。
 公園のベンチに座る筒井。娘が隣に座ると、足元のショットになり波が打ち寄せる。引きの絵になると海にベンチ。このあたりの虚構(夢?)の描き方はきちんと映画的。
 橋の上。筒井と娘、飛び降り。川、深すぎ。こういうの邦画にありがち(『海猿 LIMIT OF LOVE』2017/1/31掲載)。逆に全然深くないとか(『魔法少女を忘れない』2016/12/25掲載)。
 筒井を助けた古舘の行動はわかるけど、娘と太賀が岸に打ち上げられているのはどうしてかな?。そこで力尽きたの?。このラストは、映像としてしょぼい。
 この映画がすごく残念なのは、筒井に太賀が父親(浅野)のことを打ち明けるシーン。ここで共犯者が古舘だとわかり、筒井は愕然として、離婚、自殺にまで至る。なんだけど、古舘が共犯者だというのは河原で浅野がすごんだ時から観客はすでに知っているわけだよねえ。だから、筒井の驚きが全然観客にとって驚きではない。観客に知らせなければ古舘がひつこく浅野を追いかけるのかも謎として残って物語の推進力にもなっていたのに。ここは脚本が致命的。非常に残念。
 茨城県立海洋高等学校。

久しぶりの小島聖、映画『続・深夜食堂』

 松岡錠司監督映画『続・深夜食堂』(2016年公開)を観た。箸にも棒にもかからないエピソードの羅列。見てもいいし見なくてもいい。
 エンドロールを見ると「焼肉定食」「焼きうどん」「豚汁定食」の三つに分かれてキャストが紹介されている。オムニバス形式風だけど作品内でタイトルが字幕で出ることはなかった。
 食堂映画にしては料理シーンは少なめ。具材を切ったりするシーンはほぼない。煮込んだり焼いたりする場面はフライパンや鍋と手元が映るだけで俳優の姿はない。後、サンマを焼いている姿の小林薫。まあ、調理シーンの演技を俳優に教える手間を惜しんでの手抜き改め映画的省略と思われる。エンドロールに方言指導はあっても「料理指導」はなかったと思う。
 後、池松壮亮は蕎麦屋の跡取り息子のはずなのに出前のシーンのみ。そばを打つシーンなし。これまた手抜き改め映画的省略。こんなんばっかり。ディテールを描く気が全く無いのがばればれ。
 「焼きうどん」のエピソードに小島聖が出てくる。小島、でかい。手足が長い。後、顔が男顔。正直、画面内で違和感がある。片桐はいりを何故か思い出す。後、事務員姿、制服姿が似合わない。役も固定されている感じで、池松の年上の恋人役。大きなお世話だけど、それならどんな役があるのか?。全然、思いつかない。刺激してくるものがない。
 気になった女優は女刑事役の篠原ゆき子。顔が小さくて端正な感じが、アクションとかサスペンスに似合いそう。洋画『羊たちの沈黙』を何気に思い出した。
 『深夜食堂』(2015/8/5掲載)では多部未華子を指導するという役割があったけど、『続・深夜食堂』では全く何もしていない小林薫。食堂の部分をバッサリ切って、オムニバス形式にすれば済む話。『深夜食堂』大したことなかったけど、さらにどうでもいい感じになっている。
 高層ビルの風景の中に墓地。ロケ地は常円寺か?。

昔の日本のお化け映画テイスト、映画『雨の町』

 田中誠脚本・監督映画『雨の町』(2006年公開)を観た。ホラーシーンが怖くないけど、昔懐かしいお化け映画の雰囲気と物悲しさがある。最後まで見れる。
 子供の頭に袋をかぶせる。どうも能力を無力化する方法みたいだけど、前フリとして説明が欲しい。
 オカルトなどをでっちあげる雑誌のライターをしている和田聰宏。ロン毛、髭面。やる気のない感じがうまい。配役は当たり。子供の頃の体験から、お化けに好かれてしまう理由みたい。
 解剖を担当した医者役の安田顕?もいい味出している。
 この映画の残念なところは警察が全く出てこないこと。遺体はあるのに事件性がないとか、村で惨殺が行われているのに全然事件にならないとか、設定で警察を出さないよう予防線がはられているけど、さすがに苦しい。
 橋が村と現代社会の境界線になっている。携帯電話の電波が圏外、など閉鎖空間の設定も抜かりはない。
 成海璃子、和田にどんぐりを渡す。お前はトトロか?。成海、演技が硬い感じ。髪が広がり歌舞伎の隈取のような怒り顔になる。怖いというよりユニーク。四足歩行も微笑ましい印象。この当たりの見せ方、Jホラーを見慣れていると若干稚拙な感じ。
 草薙幸二郎が自分の息子を仕留めるシーン。匍匐前進を横位置からしか撮らない。ここはもう少しハラハラドキドキさせて欲しい。バケツの仕掛けも前フリが欲しい。こういうところを怖く撮れていれば、いい作品になっていたのに、残念。
 ただし、暗闇から直立した状態の成海近づいてきたり、遠ざかったりするのは、邦画のお化け映画の伝統的な表現「うらめしやー」に通じるものを感じる。ここは印象的。
 絵沢萠子が逃げこむ押入れ、中が明るい。ここは雑。
 ラスト、真木よう子いなくなる成海殴るどんぐりまでのシーンはちょっと切ない。ここも邦画のお化け映画の伝統を引き継いでいる。ただなあ、やっぱり成海、演技が硬いなあ。切ないシーンが薄まっちゃっている。
 エンディング曲、寂しげ。菊地成孔の「愛の感染」。

俳優老けすぎ、映画『今日、恋をはじめます』

 古澤健監督映画『今日、恋をはじめます』(2012年公開)を観た。本当にどうでもいいお話。見てもいいし見なくてもいい。
 武井咲のファッションショー。松坂桃李の選んだ服が似合っていない。髪型、イメチェンするけど、長い髪にパーマがあたっただけ。ショートカットになるとかすらない。挑戦する気まるで無し。
 武井の水着姿あるけど、痩せ過ぎ。それに海岸のシーン、これ夏かなあ。気のせいか寒そうなんだけど。
 まあ、邦画にありがちなことなんだけど、俳優がみんな老けすぎ。これで高校一年生なんだって。若い新人俳優を発掘する気がさらさらないのがまるわかり。
 松坂、宇宙に興味があるらしい。私設の天体望遠鏡のドームが出てくる(多分スタジオセット)。後、プラネタリウム。ちなみにプラネタリウムが出てくる邦画は『冷たい熱帯魚』(2014/3/19掲載)、『キサラギ』(2014/9/15)、『海炭市叙景』(2015/6/20)、『恋極星』(2015/7/2)、『ココニイルコト』(2016/5/2)、『流れ星が消えないうちに』(2016/7/15)、『よだかのほし』(2017/1/26)がある。
 急に武井、理容師になりたいと言い出す。一応、髪をいじる前フリあったけど、一度も切っているショット、撮らなかったよねえ。そんな簡単に採用されるんですかあ?。可愛い子は役得だねえ。
 電話すればいいはずなのに、武井、ヘアサロンの男の車で私設天文台へ。いいのか?。尻が軽すぎない?。松坂は終電乗り逃して、五万払ってタクシーで到着。だから電話すればいいだけなのでは?。
 見せ場なのに天文台の中でのキスシーンひどい。口を開けないし、口も横にずらしているように見える。武井、まもり硬すぎ。だったら出演引き受けるな。いつの間にか目合(まぐわ)ったことになっている。雑で適当。

ホモ達の映画なの?映画『走れ、絶望に追いつかれない速さで』

 中川龍太郎脚本・監督映画『走れ、絶望に追いつかれない速さで』(2016年公開)を観た。すごーくつまらない。駄作気味。
 太賀のキャラ設定が映画を最後まで見てもよくわからない。何か拗ねているようだけど、太賀と小林竜樹はホモなのか?。
 小林、すぐ自殺。作品を最後まで見ても自殺の理由わからず。自殺を描く気はさらさらないよう。
 太賀の仕事、鉄工所。ファン付き作業着を着ている。ここは細かいところまで行き届いている。どうも大学中退という設定らしいけど工学部?。そいいう描写は一切ない。
 小林、太賀ともに車を運転できる設定になっている。免許を持っているということか。車は購入?、それともレンタル?。二人で暮らしている部屋の感じに比べるとちぐはぐ。
 この映画の良い点は車内映像。多分、実際に走行して撮っていると思われる。ヘッドレストもちゃんとついている。
 車で行くような自殺する辺鄙な海岸なのに子どもたちが凧あげしている。ものすごーく無理のある設定。この子たちはどうやって来たの?。
 理由はよくわからないけど、太賀の入浴シーンが多い。やっぱりホモ向け映画なのか?。
 この映画のバカ設定の白眉。小林が死ぬ前に描いた絵が初恋の人のデッサンらしい。だから、初恋の人にあってその絵を手渡すらしい。うーん、少し考えれば発想と行動が幼稚でバカすぎることすぐわかるよねえ。立場が逆ならただ迷惑なだけだよねえ。小学生なのかな?。
 案の定、飲み屋に勤めている件の初恋女に笑われます。まあ、当然なんだけど、すごいのは、このエピソードで小林の人となりとかが浮き彫りになるわけでは、全然なーい。バカすぎる。なんのためのエピソードなんだろう。ただただ無駄なシーン。
 太賀が泣いている岩場に老人が来る。お前は仙人か?。その岩場さあ、小林も太賀と黒川芽以も車で来たんだよねえ。老人とか子どもとかどこに住んでいてどうやってそこへ来ているの?。観光名所なのか?。
 太賀、公衆電話。実家の電話番号をそらで押している。うーん、これまで携帯使っていた人が電話番号覚えているかなあ?。実家と疎遠という関係みたいなのに。設定、雑。
 急に太賀、パラグライダーに目覚めます(一応、前フリみたいなものはある)。パラグライダーが出てくる邦画は『RISE UP』(2016/2/16掲載)がある。この作品にも太賀出ていた。
 老人に手作りの料理、ごちそうになったら吹っ切れたみたいな大賀。職場でも明るく引っ越ししてパラグライダーを趣味にするライフスタイルに変更。
 あのー、小林の自殺の原因は?。もしかして会社がブラック企業とか、今の時代ならいろいろ考えられるよねえ。それなのにご飯食べて泣いたら、太賀の中で友人の自殺は解決したの?。もう、ただただつまらなさすぎて画面の前で目が点。
 雲海の広がる頂き。パラグライダーが飛び立つ。すーっと流れるように落ちていく、ずーっと撮り続ける固定カメラ。ずーっと待っているけど、パラグライダー浮上しない。雲海に落ちていくだけ。キメのショットのはずなのに、うーん、なんかぱっとしない映像。中川、映像的なセンスもないような気がするなあ。
 本当に低予算の監督の独りよがり自慰作品を見ると邦画を見る気が失せる。車内映像が得意なら車を使ったロードムービーにするとかさ。せっかく太賀、小林、黒川の三人で事件前の旧ドリカム状態になったんだから、恋愛要素を盛り込むとかさ。三人で銀行強盗して車での逃走、最後はトンプソンマシンガンで蜂の巣にされるとか。いろいろやりようはあるよねえ。クソみたいな若造の心象風景とかマジ興味ねえし。
 エンドロールを見ると上映するのにクラウドファンディングで金を集めたよう。この作品を見て、上映するために金を出す人がいるんだあ。金返せならわかるけど。世の中には奇特な方々がいらっしゃるんだねえ。それが邦画をダメにしているような気がするけど。

冒頭のレイプシーンは迫力あり、映画『みな殺しの霊歌』

 加藤泰監督映画『みな殺しの霊歌』(1968年公開)を観た。映画冒頭のレイプ殺人シーンは非常にうまい。けど、その後どんどん失速。
 犯人を見せない、セリフ無し、問答無用の感じ、と暴力シーンの描き方として秀逸。映画のつかみとしてもうまい。『恋空』(2014/6/19掲載)のレイプシーンと見比べると違いは明白。まあ、こんな駄作と比べられると迷惑だろうけどねえ。
 倍賞千恵子、文句なくかわいい。
 レイプシーンでアップが多いのは全体像を見せずに観客の想像力を掻き立てる手法として成立していたけど、その後もアップが多い。これはマイナス。音声なし口の動きのみの演出が何度か出てくる。
 鎌倉駅前、新宿駅地下の排気口(竹の切り口風)、横浜駅前と当時の風景が出てくる。
 新宿駅近く、佐藤允と倍賞が偶然?出会う。かなり強引で説明不足。
 警察の動きが雑。捜査会議は見せるけど、外での張り込みとか殆ど無い。指紋、血痕、精液と証拠を残し放題なのに、二人目の犠牲者が出ても、犯人を特定していない。それに隣のビルで働いていてモンタージュ写真が似ているんだったら、すぐバレるよねえ。警察、バカに見える。
 水死体になった女。口元が動いている。急にスタジオセット。白ける。
 和服の川村有紀のダンスシーン。すごーく変。なんでまた一人でビルに舞い戻るでしょうか?。行動が意味不明すぎ。偶然、佐藤がいるし。もう脚本、雑すぎる。
 佐藤の殺人動機が分かり始めると、恐ろしくつまらなくなる。動機が飲み込みづらい。過去の殺人はセリフで説明するだけ。知り合いの若い男が女五人から性的いじめ(サービスにしか見えないけど)を受けたという話なんだけど。それで自殺しますかねえ。さらに佐藤はなんに対して恨みを抱いて五人も惨殺するんですかあ?。全く動機が理解できない。
 ノイローゼ、ラッパ手。

逆に、田辺誠一はミスキャスト、映画『schooL daze』

 守屋健太郎脚本・監督映画『schooL daze(スクールデイズ)』(2005年公開)を観た。虚構と現実との間を行き来するという設定は面白いけど、逆に、ものすごーくつまらない。駄作気味。
 顔のアップ多すぎる。飛び降りシーン、下手くそ。アクションのとり方下手くそ。ハンバーグが生煮えであることの見せ方、これまた下手くそ。
 まあ、駄作邦画にありがちなんだけど、学校の屋上出し過ぎ。何度も何度も言うけど、学校や病院の屋上は立ち入り禁止です。事故や飛び降り自殺されたら管理責任問われるからねえ。社会人ならこのくらいのことわかるよねえ。なのに屋上に出るための手続きを描いた邦画が一切ない。これまで(この作品を入れて)2,310本見てきたけど、屋上のドアの鍵を借りるシーンを描いている邦画はひとつもない。邦画の制作者はみんなバカなのかな?。
 屋上で撮れば許可も簡単だし、周りの風景も見れるから、屋上で撮影するんだろうけど、はっきり言ってただの手抜き。
 先生役の田辺誠一がミスキャスト。熱血漢なのか冷静なのかわかりづらい。田辺、歯が黄色い。
 いとうまい子の設定と演技は面白い。豆腐とダイエットと精神病をつなげている点、後、電話の相手が時報というのは面白いアイディア。
 いじめる側の三人(小林且弥、谷口翔太、横山竜之介?)は面構えがいい。
 急に、鶴見辰吾が後背位で攻める目合(まぐわい)シーンが挟まれる。意味はないけど、悪くもない。
 市川由衣が倒れるシーン。アクションが適当。こういうところをちゃんと撮らないと意味ないよねえ。せっかく、虚構と現実の違いがテーマなんだから。
 階段落ちもスローで撮るだけ。例えば、『蒲田行進曲』(2014/10/4掲載)、『病院へ行こう』(2016/1/31)、『風の中の牝鷄』(2017/3/10)と参考にすべき階段落ち邦画は沢山あるよねえ。
 田辺の説明が長い。その上、大して面白くもない。キャラ設定といい配役といいい、つまらない。
 いじめに関するエピソードが適当で場当たりで飽きる。お腹をこわすとか、赤いハイヒールとか、ジュースとか、だから何?。
 レイプシーン、観客をなめている。市川、スカートの中は黒のサポーター。パンチラすらない出し惜しみ。だったらその役、引き受けるな。
 ラスト近くに本当に脚本が下手くそだなあと思うシーンがある。屋上でいじめっ子の小林に森山が仕返しをするシーン。他人の痛みをわからせるために小林ではなく彼女の水川あさみを刺す。
 けどねえ、これまで小林と水川が付き合っているシーンが一度も出てこないので、なんで水川刺すの?としか思えない。かなり間抜けなショットに見える。いちいちあちこち下手くそ。
 ラスト、森山の家族が夕食の食卓を囲み団円。うーん、なんで家族の絆を取り戻したんだあ?。勝手に成長物語にするな。よさ気につくるな。森山、まだ田辺が見えているみたいだけど。森山がただの精神病で、現在進行中にしか見えないんだけど。
 ちなみにいじめられて幻覚を見るという設定の邦画は『死んだ目をした少年』(2016/7/25掲載)がある。
 Canon AE-1、SONYマイクロカセットレコーダーM-529、le coq sportif(ルコックスポルティフ)

生活風景がすごい、映画『典子は、今』

 松山善三脚本・監督映画『典子は、今』(1981年公開)を観た。お涙頂戴かと思いきや映画としてちゃんと見れる。惜しむらくはラストのエピソードが蛇足。
 海の空撮と三上寛の歌を覚えていたので、この作品は劇場公開時に見ているはず。だから今回が二回目。だけど内容、全然覚えてなかった。
 足で習字、足でスプーンでスイカを食べる。足で、冷蔵庫からコーヒーポットを取り出す。ドアノブはあごで開ける。足をタオルで拭いてから足でお箸を持ち夕食を食べる。ミシンの針の穴に足で糸を通す。すげー。足だということを忘れる。ものすごい不思議な映像。足で歯磨き、顔を洗う。朝食のトーストを食べる。じゃがいもの皮むき。ここは結構大雑把。足で電話を取る、足で口紅をひく。足で鉛筆を持ち数式を書く。
 昔から超能力を描くことは身体障害者を描いていることと同じだと書いてきたけど、いやはや、この作品を見てさらに意を強くした。
 サリドマイド障害児を撮っているはずなのに、どんどん超能力に見えてくる。人の可塑性とか、補完能力とか、身体性とか、足の指が長くて柔軟に曲がっているとか、肩と胸の間にくぼみができて物をつかめるようになっているとか。セリフではなく映像として表現できていることがすごい。百聞は一見に如かず。辻典子の映像的な説得力はすごい。
 熊本市から広島県大竹市のペンパルに一人で会いに行く典子。ここから野外ロケがドキュメンタリー(風?)になる。白眉は新幹線内部。三列シートの真ん中に座る典子。車内販売の売り子が来る。通路側のスーツのおっさん。自分の弁当のみを買い、典子の呼びかけを全て無視。窓際のお兄さんが買い物を助けてくれて、食事まで手伝ってくれる。
 いやー、このシーン、凄まじく手に汗握った。何か自分が試されているよう。自分ならこの状況でどちら側の人間になるんだろう?。世間の世知辛さと親切さが画面の中に同居していて、この映画の中の名シーン。ワンショットでほとんどドキュメンタリーに見えるのもすごい。
 惜しむらくは広島の車いすの女のエピソード。セリフによる説明がないのはいいけど、仏壇の前の合奏はかなり白ける。
 後、舟に乗った典子。三上から妹の死んだ原因を聞かされるのに、全然反応がない。いくら何でもここのショットひどすぎる。人の動作としても、エピソードとしてもおかしい。
 エンドロールを見ると典子の演技指導は松山の妻高峰秀子が担当している。

属国は辛いねえ、映画『日本の熱い夏 謀殺・下山事件』

 熊井啓監督映画『日本の熱い夏 謀殺・下山事件』(1981年公開)を観た。設定に無理があり途中で飽きる。ただし、日本の近代史を知る上で教育映画として見るならあり。
 浅茅陽子、新聞社のフロアをウロウロするだけ。物語に絡まない。ものすごく若い役所広司が出ている。役所も物語に絡まず。
 見ていると気がつくんだけど、まず、新聞記者役の仲代達矢が新聞記者っぽくない。べらんめえというのか、デスクワークをしそうにない演技。実際に机の上で記事を書くシーンがほぼない。
 さらに、仲代、自殺に見せかけた現場に出向きルミノール試薬を使って血痕を調べたりする。警察から感謝されるんだけど、これ、事件現場を荒らしているだけじゃねえ?。新聞記者に先越されるなんて、鑑識は何をしているんだろう?。
 でまあ、その働きから仲代、東大の特別研究生になる。うーん、もうここで仲代の設定の新聞記者がいらないような気がするけど。
 で、そのまんま、血液の調査研究を続けた上に、遺体の衣服に付着した油と色素の調査まで山本圭と一緒に始めてしまう。うーん、だったらさあ、仲代の役さあ、刑事でよくねえ?。
 とまあ、新聞記者なのに記事は書かずに、刑事と同行しながら事件を調べるという何か意味不明な行動が最後までずーっと続く。
 國原鋼材の前、風吹きすぎ、砂舞すぎ。その後、北海道の宿で窓を開けると雪と風、入り込み過ぎ。不自然。
 大滝秀治を取り調べた時の回想シーン。なんと山本、取り調べに同席している。なんでそんな大切なことこれまで仲代に話さなかったんだあ。ありえない。不自然すぎ。
 仲代と山本、命を狙われているはずなのに人気のない海岸で話をしている。なんでわざわざそんなところに行くの?。以前に仲代、ホームから突き落とされたよねえ。その時、誰にも話さないし記事にもしなかった。うーん、緊張感がなさすぎる。
 戦争に勝った国(アメリカ)は好き放題やれる、属国(日本)は辛いねえ、という映画。まあ、今もそうだけど。
 ドッジ・ライン、HARIO CENTER(針尾収容所)、CAMP SCOTT、小樽築港機関区の扇形庫、Amラージ旧型?。

田中美奈子をもっといたぶらないと、映画『DOORⅢ』

 黒沢清監督映画『DOORⅢ』(1996年公開)を観た。前半は期待して見れるけど正体が分かり始めると設定が適当でがっかり。見てもいいし見なくてもいい。
 田中美奈子がやりて保険の外交員役。つんつんした外見が役にあっている。それでいて女らしいしぐさも見せる。田中、包装されたパンストを投げるのうまい。何テイク目のショットなんだろうか。
 オフィスビル、トイレの中での目合(まぐわい)シーン。真弓倫子のおっぱいポロリあり。その後も真弓、脱がされる。完全に脱ぎ要員。痩せ過ぎで裸に魅力なし。田中は脚だけ。脱ぐ気無し。
 田中が脚を怪我するシーン。怪我するショットを撮らない。不気味さを出すために意図的なんだろうけど、こういうところが黒沢の下手くそなところ。設定はちゃんとしてから怖がらせろよ。そうしないと意味不明なショットが連続するだけに見える。
 中沢昭泰が宿主役。ゆったりした口調で奇妙な雰囲気はある(時に催眠術風)。新人らしいけど、その後、全く見たことがない俳優。
 諏訪太朗、ISDN公衆電話(いわゆるグレ電)にノートPCを繋いでモバイル。うーん、懐かしい。
 カメラは横移動が多い。黒沢の十八番のカーテンひらひら出てくる。資料室と思われる部屋なのに工事用の半透明ビニールがさげられている。こういうの集中力を途切れさせて本当に陳腐。
 中沢の行動の原因が寄生虫だと分かり始めると、途端に面白くなくなる。
 まず、中沢が何をしたいのかがよくわからない。どうも寄生されるとフェロモンが出て周りの異性を惹きつけるらしいんだけど、だから何?。惹きつけて後、どうすんの?。
 諏訪が中沢の家を訪ねると、ドアの下に寝ている中沢。ギャグなのかなあ?。何しているんでしょうか?。意味不明すぎ。
 中沢、田中に近づくんだけど、別に何をするわけでもない。セクハラまがいのことをして帰っていくだけ。目的はなんなのか?。周りにいるゾンビみたいな女達はなんなのか?。さっぱりわからない。だから、全然、怖くないし、ドキドキもしない。普通にスケベ男がいいよっているだけにしか見えない。
 田中の匂いに敏感なキャラ設定も特別いかされるわけでもない。さらに意味深に出てきたステンレス製のドア。全く物語に関係ない。脚本、下手くそすぎ。
 スロー映像で真弓が変な姿勢で近づいてくる。何もしないで帰る真弓。何しに来たんでしょうか?。こんなんばっかり。黒沢の平常運転は本当に飽きる。
 中沢の舌を噛みきったら寄生虫が出てくる。うーん、どういうこと?。宿主が死んだからなのかどうなのか、わかりづらい。
 ラストの落ちも弱い。田中、大して危機に陥らない。中沢、弱い。その後もなあ、だからさあ、寄生虫は何がしたいわけ?。
 以前見た『DOOR』(2015/5/26掲載)とシリーズ物のよう。内容の関連性は全く無いらしい。Ⅱはまだ見てないけど、見るなら断然『DOOR』。ストーリーに穴はあるけど、追い詰めれる高橋惠子が凄まじく美しい。

男っぽい岡本杏理がうまい、映画『インターン!』

 吉田秋生監督映画『インターン!』(2016年公開)を観た。若者の成長物語として面白い。しょぼい部分があるけど、脚本はよく出来ている。最後まで見れる。
 風間トオルが事故にあう。事故シーンなし。病院のICUのはずが普通のベッドに寝かされている。このあたりは低予算感が出ていて残念。
 霊魂や死神(佐野岳)になって、ドアを通りぬけるシーン。CG荒い。岡本杏理に風間が憑依するショットをエレベーターの中にしたのは低予算を感じさせなくするうまい処理。
 血液型の相性があるという強引な設定に笑った。これにより新木優子への憑依ができなくなる。ちゃんと物語の穴を消している。
 新木の大学でのサークル活動がかるた同好会。かるたシーンはものすごくしょぼい。さすがに『ちはやふる 上の句』(2016/9/22掲載)を見てしまってからは雲泥の差。比べられるのがわかっているからか作品の中で『ちはやふる』について触れている。ここは意識的に作っているみたい。競技かるたのシーンはばっさりカット。映画的省略として潔くていいんじゃないですか。
 新木は知っていたけど、他のあまりみない女優陣もかわいい(肌荒れはきになるけど)。風間に憑依される岡本は男っぽい女子大生を好演。
 七つの大財(myself、question、wall、mistake、merit、chat、weak point)で難局を切り抜ける新木と岡本。けど実は新木は自分の力で道を切り開く。岡本も風間の知恵で乗り切っていく。
 タクシーの中の岡本の行動に大爆笑。土平ドンペイがいい味出している。久しぶりに邦画で笑ったなあ。映画的ギャグとはこういうことですよ『金メダル男』の内村光良さん!。
 脚本はちゃんとしている。言い合いになるとセリフが生き生きしている。脚本は太田善也。肉体の入れ替わりものとして、年齢のギャップ、経営者と大学生のギャップも表現されているし、登場人物にちゃんと役割が与えられているし、若い女性が男に頼らずに自分の力で歩き出す姿も清々しい。
 同じく就職戦線を扱った『何者』(2017/5/11掲載)を見て暗くなるよりも、『インターン!』を見て明るい気持ちになったほうがいいと思うけど。
 映画内に出てくる会社は実在しているようで協賛にWORKS APPLICATIONSとある。ロケ地は明星大学、首都大学東京、としまえん、など。

織田裕二も落ちたなあ、映画『ボクの妻と結婚してください。』

 三宅喜重監督映画『ボクの妻と結婚してください。』(2016年公開)を観た。恐ろしくつまらない話をよさ気に描いているだけ。駄作。
 織田裕二の独白で説明。ロッジのような場所。雪雑。登場人物の顔のアップ多め。テレビドラマの撮影手法と同じ。なぜこの内容でこの撮り方で映画にするのか、理由が理解できない。テレビドラマでやればいいだけのこと。
 織田、婚活の資料を集めるために本屋で本を買う。今時、そんなことする?。ネットで調べろ。それで放送作家か?。
 「パンチが効いている」という写真がすごーくつまらない。
 織田と妻役の吉田羊と子役が行くたつみ寿司が『闇金ウシジマくん the Final』(2017/5/12掲載)に出てきた寿司屋のカウンターとそっくり。
 この話、結婚詐欺じゃないの?。だって原田泰造に提示している内容、嘘だよねえ。それにそもそもこれいい話かあ?。
 死に別れる妻の再婚相手まで勝手に決める、死んだ後も影響力を行使しようとする欲深未練男なだけなのでは?。こんな話をよさ気に描いてどうするのだろう。この映画の制作関係者はバカなのかな?。
 結局、すい臓がんを告白する織田。だったら最初から話せ!バカ。
 後、放送作家とすい臓がんの描き方が雑。人物像のディテールを描く気がないのがまるわかり。手抜きしまくり。やっつけ仕事。
 結局ありがちな事件前のドリカム状態(男ニ女一)に。ものすごく安易。3Pとかあったら盛り上がるのに。
 織田が若いタレントと偽装で浮気をするシーンがある。この相手が高島礼子だったらドロドロして面白かったのに。まあそんな込み入った話を描く気はないようだけど。面白くする気が全く無い脚本。
 なんか音楽がTBSドラマ『仁 -JIN-』に似ているような。
 それにしても織田も落ちたなあ。『踊る大捜査線 THE MOVIE』(2015/8/1掲載)のその後の駄作シリーズ全てに関わったんだから、もう捨てるものは何もないはず。だったらここは芸風を広げる意味でごく悪人とか女ったらしとか、観客を脅かすぐらいの役をやればいいものを。こんなワンパターンのそれも恐ろしくつまらない役柄を引き受けるとは。これ脚本読んだ時点でわかるよねえ。織田は、これ以上伸びそうもないねえ。がっかり。

内村光良、老けたなあ、映画『金メダル男』

 内村光良脚本・監督映画『金メダル男』(2016年公開)を観た。予想通りつまらない。見てもいいし見なくてもいい。
 とにかく出てくるエピソードがしょぼい。ギャグも映画的なギャグにまで昇華していない。お笑い芸人が映画を作ると必ずリアリティーラインを下げてくる。それで映画の出来が稚拙になっても平気で開き直っているようだけど、ギャグは免罪符じゃないから。
 「能面みたい」というと能面をかぶる。鳥の糞が落ちてくるとか、こんなんばっかり。
 中庭での知念侑李によるダンスシーン。暗殺と書かれた小さなステージ前のスピーカーに特に意味無し。過去の時代の美術に気を使っているようだけど、ところどころいまいち。
 どんどん繰り出されるエピソードに全く関連性がない。無人島で過去の経験が役立つのと、田舎に戻り友人たちのその後を聞かされるだけ。団円せずエピソードを食い散らかしているだけ。
 努力するシーンが殆ど無い。理由もなくカメラマンになり、他人が応募して賞を取る。棚ボタばっかり。大人になって家庭を持っても、文化系に進むのか芸能がしたいのかスポーツにかけるのか、未だに迷っているなんて、ただのバカだろう。ゴルフをする理由もこれまた無し。雑で適当な脚本。
 世界旅行が写真に合成しただけ。これまた特に意味のないエピソードの羅列。芸人を出したいだけ。こういう内向きの仲良しクラブ的発想がただただ飽きるし観客を舐めている。
 急にマネージャーが木村多江。なんの前フリも無し。雑。
 ささの友間が大人になると温水洋一。歯並びがそっくり。CGなのか?。そこまで計算しての配役なのか?
 エンドロールを見ると制作応援(沖縄)とか沖縄映像センターとかあるので無人島のシーンは沖縄ロケかもしれない。
 まあ、しいて見るべきところをあげるとすれば、土屋太鳳のダンスシーンかなあ。

上原謙がドラキュラに見える、映画『夜の河』

 吉村公三郎監督映画『夜の河』(1956年公開)を観た。山本富士子が美人だけど、結局、不倫もの。見てもいいし見なくてもいい。
 ろうけつ染め屋が舞台。山本の父親が東野英治郎。邦画の『古都』(2015/11/15掲載)では呉服問屋と機織り屋が出てきた。同じく京都が舞台。京都ロケは昔の佇まいが映像の中に残っている。
 山本の知り合いの画家と思われる若い男。どういう関係なのかすごくわかりづらい。恋人なのか?。
 タクシーの運転手、画家の若い男、ともに詰め襟を着ている。今の目で見るとかなり目立つ。洋服姿の女性の胸がすごくとんがっている。多分ブラジャーの縫製がまだ稚拙だったからだと思われる。着物が変わるとバッグも変わる。白の横長のバッグが建築的でものすごくモダン。ハエのデザインの着物はやり過ぎ。1950年代のファッションなのか、女性の頭に小さい布切れを載せいている。調べてみたけど名称わからず。ロリータファッションにでてくるやつ。当時は流行っていたのか?。
 女性がタバコを吸うシーン、酒を飲むシーンが多い。メーデーの行進など、権利を主張する描写があったりするので、女性が開放されて自由になった象徴としての描写なのだろうか。
 夜の描写はちゃんと暗い。山本と上原が目合う部屋の中はセピア色の影絵のようで神秘的。
 山本の髪を洗うシーン。胸元が少しだけ見えるけど結構豊満。丸顔で綺麗な女優が最近は少ないなあと思った。みんな、ガリガリに痩せ過ぎ。エロくない。
 上原ってかっこいいかあ?。ドラキュラにしか見えないけど。27分頃、田中絹代がちょい役で出ている、と思われる。
 編集は部分的に雑。つなぎでわかりづらい部分あり。
 山本、作業場の中では足の裏も汚れている。細かいところまでメイク、ちゃんとしている。
 脊髄カリエス、ショウジョウバエ。

大沢たかおが逃げまわるだけ、映画『桜田門外ノ変』

 佐藤純彌監督映画『桜田門外ノ変』(2010年公開)を観た。やっつけ、テレビドラマレベル。見てもいいし見なくてもいい。
 アヘン戦争は絵とナレーションで説明。急に国会議事堂前のショット。作品を最後まで見ると、ラストにも同じショット。どうも歴史は現代にまでつながっているんだよと言いたいらしい。うーん、このショット、いるかなあ。
 街中のシーンはありがちな撮影所っぽいショット。奥に橋が見えるあのショットね。後、真ん中に川が流れて左右に町並み。これまたもう見飽きたショット。桜田門はオープンセットにCGかな。
 大沢たかおの妻役が長谷川京子。農家の出、という設定なのに、鍬の使い方がひどい。それに物語に全くかかわらない。ものすごく雑な演出、演技と脚本。
 大沢、愛人の中村ゆりがいる。日本史に全然明るくないのだけど、当時は本妻以外に愛人を囲うのは普通だったのだろうか。中村、これまた特別、物語に関わってこない。真面目なのか不真面目なのか、大沢のキャラがよくわからない。
 大沢と中村の目合シーン。中村が大沢の首を舐めるだけ。邦画にありがち。雑。
 薩摩弁になると腹の底から発声する感じ。他のドラマや邦画でも同じ。どうしてなんだろう。不思議。
 桜田門の前の襲撃シーン。緊張感がなく本当にひどいやっつけ。
 雪が降っているのに一軒だけ屋台がある。客は水戸のテロリストのみ。ものすごーく不自然。
 通行人が誰もいないので、水戸藩の武士連中が立っているだけ。目立ちすぎるし、映像としても不自然。で、普通に籠に乗った伊武雅刀の行列が出てきて近づいてくる。襲撃の情報も受けているのに、もうお馬鹿ショット。もお話としての流れがバカすぎる。
 もう少し身を隠すとか、紛れるとか、あるよねえ。それとも史実に忠実で、当時の人達はみんなバカだったのかなあ。
 単筒が五丁もあるのに発砲は一発のみ。その後も使うシーンなし。うーん、みんなバカなのかなあ。
 伊武の首を取る頃になると見物人も出てきているのに、怪我をしたと報告なんだって。うーん、これまた話がバカすぎる。
 とにかくオーバーアクション。人がすぐ死ぬ。家宅捜索がただ室内で暴れているだけ。なんか飽きる。
 腹に短刀を刺したまま歩く。わざわざ寺の座敷で切腹。ふすまに血で落書きまでしてある。迷惑かけすぎ。
 西村雅彦のびっくりした演技。茶碗を落とすんだけど、演技、下手くそ。その後、大沢のびっくり演技。これまた茶碗を落とす。演出、ワンパターン。佐藤、本当に適当でやっつけ仕事。
 大沢、鳥取藩の指南役と決闘。なんと指南役より強い。だったらさあ、伊武を襲撃する時、なんで見てるだけなんですかねえ。キャラ設定が適当すぎる。キャラ設定といえば、大沢は襲撃の班のリーダー、協力する藩の説得及び交渉役、とすごく重用されるんだけど、その裏付けとなるショットや描写が全然ない。だからキャラに説得力まるで無し。
 薩摩にいくんだけど、映像が止まり、セリフで説明するだけ。手抜き改め映画的省略。
 大沢、逃げる姿が武士のまま。変装すればいいのでは?。
 121分頃、大沢の高笑いから、逃げる計画を温水洋一に話して温水を帰す。大沢のわざとらしい演技から当然、ああこれはブラフを温水に話しておいて、追手を撹乱する作戦なんだろうなあ、と観客は思うよねえ。
 なんと、普通に大沢、捕まる。バカすぎる。なんもひねりなし。作りが単純すぎ。その割にダラダラ長い。この内容で137分もいる?。

ほのぼのした絵、視線は冷徹、アニメ映画『この世界の片隅に』

 片渕須直脚本・監督アニメ映画『この世界の片隅に』(2016年公開)を観た。ほのぼのしたタッチの絵でありながら、凄まじく冷徹な描き込み。素晴らしい。おすすめ。
 小梅ちゃんのCMを思い出したほのぼのタッチの絵。それなのに、多くの大人の日本人は、この映画冒頭を見ただけで悲しさがこみ上げてくる。それは、この物語が絶対にハッピーエンドで終わらないことを歴史的知識として知っているから。
 主人公のすず。声優をつとめる能年玲奈(現・のん)の声も相まってすぐに感情移入できる。この絵のタッチでエロさすら表現できているのは驚嘆する他ない。広島弁も効果的。
 ほのぼのタッチと書いたけど、描き込みはすさまじい。広島や呉の町並みの表現はみごと。伝統的なアニメーションのタッチで描いたことがちゃんと個性の表現につながっているし、省略することこそアニメーションであることをまざまざと見せつけている。
 例えば、静止画風の止めの場面に顔は漫画風の表情。これが面白さや笑いにつながっている。さらに、すずの趣味、特技が絵を描くこと。この設定を利用したアニメの中に水彩画タッチの表現を取り込んでしまう手法は面白いし、虚構内虚構へ軽々と飛翔できる。このあたり、めちゃくちゃうまい。
 戦時中の表現、エピソードは冷徹ですさまじい。
 空爆の後は海に魚が浮く。砲弾の破片の表現。空襲の後はすすが落ちてきて洗濯物が汚れる。不発弾に見せかけた時限爆弾(へー、初めて知った)。焼夷弾の表現。原子爆弾の表現、閃光の後、遅れて衝撃波がくる。ラジオ放送(JOFK)が入らなくなる。広島の残骸が呉まで飛ばされてくる。焼け後の街を歩くと頻繁に人違いされる。
 最も残酷なエピソードが淡々と描かれるシーン。広島原爆投下の後、呉の街、隣保館に黒焦げの男が佇んでいる。その後、死ぬ。しばらくして女がリアカーをひきながらすずにあの黒焦げの男は自分の息子だったと告げる。皮膚がただれ黒焦げだったので気が付かなかったと。
 気になる点、わかりにくい点も少しある。
 まず、夫とすずの関係。まあ、無理に嫁入りしたという設定ではあるけど、流石によそよそしすぎる。それといくら二度と会えないからとて、自分の奥さんを他の男(すずの幼なじみ。現在、海軍)に一晩貸すかなあ。すずの旦那、そんなに太っ腹な男としては描かれていないんだけど。
 後、すずの右腕の怪我。手首が切り落とされる重症なのに痛がるシーンがない。病院に行くわけでないし、医者が治療しているシーンもない。その状態で、元気がないだけというのは、流石にいくらんんでも。すずの世界観、キャラ設定を支える重要な絵を描く特技を失うという場面だけに、もう少しリアル寄りに表現して欲しかった。
 エンドロール。資料・情報協力した団体、個人の名前多数。クラウドファンディングに協力した名前多数。『シン・ゴジラ』(2017/5/4掲載)もそうだったけど、多数の協力者を束ねてまとめ上げる力が邦画にもあるんだなあ、とほとほと感心した。

2300本目は、映画『悪い奴ほどよく眠る』

 黒澤明監督映画『悪い奴ほどよく眠る』(1960年公開)を観た。期待したけど割と穴が多く途中で白ける。見てもいいし見なくてもいい。
 結婚式、披露宴風景。取材記者のおしゃべりで登場人物、登場人物同士の関係性、日本未利用土地開発公団と建設会社との贈収賄事件を説明する。この辺の作りは自然でうまい。教科書のようにきっちり描いている。
 三船敏郎の妻役香川京子がびっこ。この人物が重要ですよという映画的な記号。これまた基本。邦画だと『マルサの女』(2014/11/10掲載)、洋画だと『ユージュアル・サスペクツ』とまあびっこはよく出てくる。
 公務員の日本的性格描写(真相を喋らない、すぐ自殺する)が皮肉交じりで描かれる。『生きる』(2015/1/15掲載)にもそういう部分があったような。そういえば、公務員攻撃映画、最近、少ないなあ。
 31分頃、美術的に変なシーンがある。検事と記者集団が廊下を歩いている。検事がドアを開けると、また廊下になっている。廊下を壁で二つに分ける理由があるのだろうか?。ものすごく奇妙な映像。
 33分頃、三船が登場して嫌がらせの内容がわかりはじめる。ここ正直期待はずれ。サスペンス要素、犯人探しの面白さはここで無し。43分頃に三船の復讐だとわかる。
 三船の性格描写として口笛を吹くシーンが6回あるけど、曲に特に意味はなさそう。
 葬式に明るい曲を流すのはうまい。
 最後まで見ると気がつくけど、香川がかなりお馬鹿な性格設定。これ、かなり白ける。
 タクシーに「暖房車」のシール、後部ドアは逆に開く。第二次世界大戦時のドイツナチスの車両を思い出す。
 藤原釜足、自殺したことになっているけど、死体は探さないのだろうか?。火山だから警察は捜索を諦めているということなの?。だけど、西村晃が藤原は生きていると騒いでいるんだから、警察が動きそうなものなんだけど。
 車窓は全シーン、合成。三橋達也と三船との関係が映像として描かれない(すごい親友らしいけど、家の中だけ)のはかなり不自然で違和感あり。田中邦衛が殺し屋役でちょい役。何故かすぐ撃たない。
 藤原、西村、志村喬、森雅之と、とにかく悪役連中みんな演技上手い。三船だけが若干場違いな感じ。ミスキャストかなあ。写真の中の三船、すごくわざとらしい。
 わざわざギターを持った関係ない男をちらっと見せてからの、映画内にギターの曲が流れる。いやはや仕事が細かいねえ。
 空襲の後だという工場の廃墟が映像として素晴らしい。当時は、こういう風景がまだまだ沢山あったんだろうなあ。
 ラストの説明がセリフのみ。黒澤作品でこの出来。うーん、かなり期待はずれ。証拠の現金や通帳のありかを訊きだしたのに、結局、現物を押さえてないという加藤武の説明。なんか間抜けな感じ。15億もリベートに使っているなら警察だって資金の流れ調べるよねえ。脚本に五人も名を連ねている割に作りが雑。

役所広司と田中健がケーナを吹く、映画『絆 -きずな-』

 根岸吉太郎監督映画『絆 -きずな-』(1998年公開)を観た。二度見るとストーリー運びが雑なのがわかる。見てもいいし見なくてもいい。
 映画冒頭流れる曲。歌JAIME GUARDIA、曲名PARIONITA。アジアっぽいけど西洋のようで奇妙な味わいの曲。環境ノイズなどがサラウンドする。一応、オーディオ、音響関係は気を使っているみたい。
 二回目見るとわかるのだけど、フリーライターが役所広司の過去を調べ始めるきっかけが描かれていない。役所はチンピラとのいざこざに直接関わっていないし、土屋久美子が声をかけただけで、過去のことを話した形跡も場面もない。ここの描き方が弱いためにかなり意味不明なまま話は進む。
 斉藤洋介のかたきを討つというのを利用して同時に死ぬつもりでいる役所。ここの動機も行動も今ひとつ。斉藤との関係が付け足しに見える。
 役所の母親の行動も非常にわかりづらい。まあバカな母親で昔の亭主に金を貢いでいたのはしょうがないけど、自殺する前に子どもがいる家に火をつけるかね。遺書のような手紙で説明しているけど、ものすごく飲み込みづらい。
 役所の父親が田中健。ケーナを吹いています。海の見える丘の上の墓地。役所、ケーナを吹きます。ラスト、倒れて死に際までケーナを吹きます。なんか、親子揃ってケーナ職人の家のよう。ケーナ設定は田中の入れ知恵なのか、先に縦笛の設定があって田中をキャスティングしたのか。まあ、どっちでもいいか。
 役所、撃たれた後、電車に乗って駅で休んだりしている。最初からタクシーに乗ればいいのでは?。
 銃を油紙に包んでおくのはちゃんとしている。斉藤が殺される時、役所が現場にいたのに警察が全然調べない。うーん、なんで?。
 役所の妹役は川井郁子。コンサートシーン(ロケ地はよこすか芸術劇場か?)でチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を弾く。アンコールに答えて、子供の頃に聞いた曲を演奏するシーンはちょっといい。
 川井といえば『きみのためにできること』(2016/4/18掲載)に出ていた。沖縄にいる川井が奇妙にエロい作品だった。川井がみたいなら『きみのためにできること』がおすすめ。

街宣車で流せばおしゃれかも、映画『新喜びも悲しみも幾歳月』

 木下惠介原案・脚本・監督映画『新喜びも悲しみも幾歳月』(1986年公開)を観た。ロードムービーっぽい。豪華なショットあり。けど、見てもいいし見なくてもいい。
 灯台守の加藤剛と妻の大原麗子、おじいさんの植木等などがからんで全国神社仏閣、名所めぐり、灯台巡りの旅。といった様相。昭和48年から昭和61年までを描く。
 字幕で名前が出る灯台は経ヶ岬(きょうがみさき)灯台、石廊埼(いろうざき)灯台、部埼(へさき)灯台、水ノ子島(みずのこじま)灯台、尻屋埼(しりやざき)灯台、恵山岬(えさんみさき)灯台、矢越岬(やごしみさき)灯台。途中、八丈島の灯台が出てきて舞台になるのだけど字幕による名称は出なかった。八丈島灯台か?。もうひとつ空撮だけでちらっと映る姫島?の灯台があったけど、登場した灯台と同一なのかどうかわからず、名称わからず。
 名所は成相寺(なりあいじ)、舞鶴市松尾寺(まつのおでら?)、明通寺(みょうつうじ)、八丈島の各所、安芸の宮島、広島原爆ドーム、北海道、九州など。
 ホンダシビックが活躍する。田中健のキャラ、わかりづらい。台風?になると急にミニチュアの特撮。ここちょっと白ける。八丈島の港は中までうねりがあり船がローリングしている。女優陣、大原麗子、紺野美沙子、篠山葉子とほっそり美人が登場。木下の好みなのか?。灯台守は海上保安庁職員なんだって。へー、知らんかった。北海道の生活で大原が長靴に雪が入ったとセリフで言うけど、履いている靴が長靴じゃないように見えるけど。一番下の息子の中学時代。目がむちゃくちゃ細い子役。セリフ棒読み。独特な形をした函館聖ヨハネ教会が出てくる。呉海上保安大学校の食堂と思われる入口、大きな声で挨拶する加藤の長男。待っている紺野の位置が結構遠い。かなり不自然な行動。全日空の協力を得ているからか旅客機の飛行ショットがかっこいい。さらに乗り継ぎシーンもものすごく詳細に撮っている。植木が自分の妻のことをばばあと何度も蔑むように言い捨てる。けど本人は一度も出てこない。ここ刑事コロンボ風。植木が死んだことを示すのが、植木の顔を黒い枠で囲む。うーん、木下、おちゃめなのか、やる気がないのか、微妙。
 安芸の宮島での加藤と植木のシーン。かなり弱った父親と息子のお涙頂戴シーンなのに、加藤が植木を「おじいちゃん」と呼んでいる。あのさあ、ここはさあ、「おやじ」とか「父さん」と呼びかけるべきだよねえ、絶対。脚本も詰めが甘い感じ。
 この映画の見どころ。海上保安庁の観閲式。協賛を得ているだけあって巡視船からヘリまで大量投入。そこへ映画『喜びも悲しみも幾歳月』の主題歌「喜びも悲しみも幾歳月」が流れる。これがマーチ風でかなりアガる。正直、かなり右翼っぽくて街宣車で流せばおしゃれかも。大原が「戦争行く船じゃなくて良かった」とおまけのように言う。左翼に気を使ったよう。映画作りは大変。
 映画には関係ないんだけど、「安芸の宮島」を「秋の宮島」と勘違いしている日本人、さらに外人も多数いるみたい。日本語は正しく伝えないとなあ。

松田龍平のキャラ設定が弱い、映画『ぼくのおじさん』

 山下敦弘監督映画『ぼくのおじさん』(2016年公開)を観た。少し面白い。けど見てもいいし見なくてもいい。
 小学四年生の大西利空がおじさんの松田龍平を語る設定。おじさんを観察するという視点は面白い。同様なタイトルの洋画で『ぼくの伯父さん』というのがあるけど、未見。
 映画の出来はそこそこ。食い足りない。まず、松田のキャラ設定。ぐうたらで口ばかりなのはいいのだけど、一応社会生活はできていて変人というほどではない。決め言葉とか奇妙な癖とか何かもっと濃いキャラ付けが欲しい。
 後、ハワイロケまでしてコーヒー農園が出てくるのはいいのだけど、農園がアメリカの広い庭レベルでしょぼい。農園の話になると説得力なし。ロケ地はKONA HOTELなど。
 松田のエピソードはあるけど、大西にも苦難を乗り越えて大人になる設定が欲しい。
 真木よう子(小泉今日子に似ている)と戸田恵梨香が痩せ過ぎ。病気でもしているかのように見える。

時給五万円の清掃、映画『闇金ウシジマくん the Final』

 山口雅俊監督映画『闇金ウシジマくん the Final』(2016年公開)を観た。作りが雑でやっつけ。見てもいいし見なくてもいい。
 映画冒頭、一日九百円で泊まれる物件を紹介するシーンあり。最近焼けた中村荘も一日九百円だったような。なんかこの辺はリアリティあり。
 貧困ビジネスの描写はリアリティーラインが低すぎる。みんななぜ脱走しないのかが不明。銅線泥棒をする場面。警備員に捕まれば警察沙汰になりみんな助かるのでは?。囚われている連中の行動が意味不明すぎ。飽きる。
 特におかしなのが、この作品の中での重要人物の永山絢斗。山田孝之と中学の頃からの友人で聖人君子なのはわかるけど、中学校卒業してどうしたの?。普通の家庭だと言っていたよねえ。それでルンペンしているの?。これまた設定が意味不明。
 で、山田の金融会社に金を借りるんだけど、その後、山田に敵対するような行動をとる。あのさあ、山田は永山を助けてくれているんだよねえ。だったら貧困ビジネスのこと話せばいいだけなのでは?。きついけど合法的な仕事知っているというセリフがあるよねえ。そこで働けば、そんなに大事になるわけないよねえ。とまあ、ストーリーがマッチポンプだらけで飽きる。
 貧困ビジネスの監禁されている場所がしょぼすぎるとか、やべきょうすけの中学時代の俳優が違いすぎるとか、「うさぎまだ元気?」というセリフが変(中学時代のうさぎが生きているわけねえだろう)とか、落とした豆腐を片付けないとか、催眠ガスってなに?とか、永山がいつ金を盗みいつ隠したのかが描かれないとか、所沢駅に車を停めるのが遠すぎるとか、太賀がなぜ暴走族に追われるのかがわからないとか、回想の中に回想が入り込んでわかりにくいとか、まあ、上げればきりがないほど作りは雑。
 無駄に湊莉久のおっぱいポロリがあるのはいい。後、真野恵里菜が記憶に残る。今後、活躍するかも。
 時給五万円の清掃作業の仕事。ただし廃人になる。ていうのがあるけど、もしかして原発事故後の除染作業のことかな?。

「頭の中にあるうちは何でも傑作」、映画『何者』

 三浦大輔脚本・監督映画『何者』(2016年公開)を観た。構成、撮影など腕はあるのだけど、登場人物の誰にも感情移入できず。対象観客は20代から30手前までの就職活動経験者かなあ。かなり絞られる。
 映画全体のトーンが非常に暗い。毎日飯を腹いっぱい食べられているようなのに何をそんなに悩んでいるのだろう。まあ、若者は悩むのも仕事のうちか。
 就職活動を扱った邦画といえば『就職戦線異状なし』(2016/4/2掲載)が有名。あの明るさはどこへ行ってしまったのだ。時代だといえばそれまでだけど。『何者』、暗すぎ。
 佐藤健、ずーっとスマホを使っている。他の登場人物が使っているシーンが全く無い(最後に有村架純が使う)。一応、後半の仕掛けがあってのことなんだけど、かなり不自然。
 後さあ、用事があるなら直接会って話せ!、バカなのか。後、好きなら押し倒せ!。行動がすべて嘉手納みぐい(遠回りの沖縄語)でイライラする。
 達観しすぎ。社会にも出てないくせに耳学問で理解早すぎ。の割に全然わかってない。この辺の見せ方は、たしかにうまい。
 プリンター、借り過ぎ(二階堂ふみの部屋に集まる理由になっている)。EPSONのPX-045Aかなあ。五千円以下で買えると思うけど。
 オーディオ的には、大太鼓が小さく鳴り続けていて、心理描写として盛り上げてくれる。79分頃、価値の転換が起こってからの音楽がかっこいい。アクション映画に使ってもおかしくないほどスリリング。
 佐藤によるSNSの多用とガジェット、演劇部の設定がちゃんと映画の構造と連帯(79分以降)するので、意味があるし効果的。映画の構成はかなりねりこまれている。二度見るとより良くわかる。
 けどねえ、やっぱり見ていてつまらないんだよねえ。出てくる奴がみんな精神が暗い。友人になれそうなのは菅田将暉ぐらい。夢さえ語らない若者映画って、どうなんだろう?。後、裸も目合(まぐわい)シーンもないし。

BCL必見、映画『ベトナムの風に吹かれて』

 大森一樹監督映画『ベトナムの風に吹かれて』(2015年公開)を観た。映画としての出来は大したことないけど、BCLは必見。
 映画冒頭、ベトナムロケの映像にベトナムの声放送局のアナウンス(アナウンサーの声は同じだけどIDは録り直していると思われる)。どぅまんぎた。邦画の中で海外日本語放送が出てきたのは初。いやはや、これだけでも価値はある。
 28分頃、VOV5のビルが出てくる。松坂慶子と会うのがリュー・アィン・トゥアン(東北アジア支局長兼VOV日本語放送電子版編集長)。これまで声は聴いていたけど顔を見るのは初めて。登場場面が多く役者している。「ベトナムディスカバリー」「ハノイ便り」「経済フォーカス」なんて番組名もセリフの中にある。
 VOV5にお便りが来たということは、藤江れいなは日本で海外日本語放送を聴いているという設定なのだろうか(この辺の経緯は描かれない)。だったらBCLラジオで放送を聴いているショットが欲しかった。ラジオは今ならTECSUN・PL-660などの中華ラジオでいいし、父親のおさがりとかならNational・クーガー2200かSONY・スカイセンサー5900あたりをこれみよがしに見せて欲しかった。
 とまあBCLにとっては実に興味深く見れるんだけど、映画としてはかなり雑なお涙頂戴もの。オーバーアクションの演技で老人介護とベトナムの文化と歴史を同時に取り込んだものだから、消化不良な感じ。ベトナムの独立戦争の後、残留日本兵の家族を取り上げているのはいいのだけど、それとてかなり表面的で食い足りない。学生運動などもあり、やっぱり話が詰め込みすぎ。どちらの顔も立てた日本・ベトナム合作のデメリットが出ている。
 シクロの撮影、シクロの地上からの高さが高すぎる。多分何か台に乗せて牽引しながら撮影しているものと思われる。その後の事故シーンの撮影、かなり雑。回想シーンの中の草村礼子。若作りが雑で無理すぎる。セリフによる説明多め。吉川晃司がベトナムに来るだけの単なるちょい役。吉川の必要性まるで無し。歌手だという茶髪のベトナム人女性(俳優名わからず)。長渕剛の「乾杯」を歌うけど、下手くそのような。松坂のアオザイ姿。ムチムチボディーに張り付いてエロい。
 松坂と草村が食堂でフォー?の汁を丼から直接飲むシーンがある。これベトナムではマナー違反らしい。自由に行動するという表現としていいシーンなんだけど、一応、前フリとしてマナー違反であることを示すショットが欲しかった。作りやっぱり雑。
 エンドロールの協賛企業多め。結局、邦画にありがちな地元宣伝映画に成り下がっている。
 ベトナム人俳優の名前が同定できない。エンドロールにしっかり記載して欲しい。カフェ店の女主人がグエン・ラン・フーンらしい。ベトナムにはグエンという姓が多いのにびっくり。
 ちなみにVOVはVoice of Vietnamの略、IDはIdentificationの略で局名アナウンスのこと。

映画『RANMARU 神の舌を持つ男 鬼灯デスロード編』

 堤幸彦原案・監督映画『RANMARU 神の舌を持つ男 鬼灯(ほおずき)デスロード編』(2016年公開)を観た。ずーっと最初から最後までただただつまらない。見てもいいし見なくてもいい。
 とにかく最初から最後まで続く監督だけが面白がっている自慰のようなギャグがただただつまらないだけ。105分も見せられるのは苦痛。
 閉鎖的な村、特殊能力を持つよそ者が殺人事件を解決する。どこかで見たようなこすり倒されたお話。『トリック劇場版』(2016/2/24掲載)の二番煎じ、二匹目のどじょうを狙っているのが見え見え。2016年にまだこんなことしているという古臭さ。時代から取り残されている感じ。
 細かく見ていくと撮影も雑で下手くそ。
 例えば、アクションシーン。手抜きしまくり。竹中直人の切腹シーン。介錯人が映像的に無駄。黒谷友香が車から降りるシーン。動きが変。露天風呂の女暴走族。バスタオルで入っている。胸を隠すのは手ブラ。見せ方、手抜きしまくり。
 向井理の脚の怪我はどうなった?。とか、死に方が不自然すぎる。とか、こんな作品にツッコミをいれるこちらのほうが馬鹿らしくなるほど、リアリティーラインが低い。
 佐藤二朗によるかごめかごめの歌詞をイラストで説明するシーンは面白い。この作品で見れるのはここだけ。
 木村文乃、頬のシワがねずみ男みたい。財前直見、老けたなあ。黒谷、熟れて熟れて、まだ持ちこたえている。
 滝壺は裾野市、茅葺の家が美しい鬼灯村は京都の北村がのロケ地かな。

沖縄+ラップバンド、映画『チェケラッチョ!!』

 宮本理江子監督映画『チェケラッチョ!!』(2006年公開)を観た。バンド映画としては大したことないけど、光るシーンが二箇所ある。
 宮本、映画の腕は大したことなさそう。例えば、KONISHIKIの登場シーン。平田満と陣内孝則が前フリしているに、普通に出てくる。それも正面から山口紗弥加とのツーショット。何のための前フリなのか。
 後、ビーチで大道具の作業中、色の塗間違い。デッサン画の見せ方が短いので、塗間違いに気が付かない。このあたり、稚拙な感じ。
 沖縄ロケが豊富。出だしの市原隼人がバイトしている伊藤歩が泳いでいる水族館。本部町にある美ら海水族館と思いきや、新江ノ島水族館でした。
 ジンベイザメが出てくるのは美ら海水族館っぽい。ここで亡霊役として樹木希林が出てくるんだけどこれが爆笑。実にうまい。その後、ライブハウスにも出てくる。これまた爆笑。配役、演技、ともにぴったし。
 伊藤、白のビキニなんだけど、下着のように見えて妙に生々しい。女性監督だからか?。
 市原の家は本部町にある喫茶風の丘。
 市原、井上真央、平岡祐太、柄本佑の通う学校がロケ地本部高校。屋上に出ると伊江島が海の沖に見えている。ここでも安易に屋上。もうさあ、邦画で屋上出すのやめない?。病院とか学校の屋上は立入禁止だから。
 街から出るにはタクシーに乗り橋をわたらなければならない。この設定はうまい。彼岸というか、日常と非日常を分ける結界のよう。ちなみにロケ地は今帰仁村の古宇利島と名護市の屋我地島を結ぶ古宇利大橋。陸側に二本のアンテナが立っているので間違いなさそう。
 ガレッジセールのゴリが運転するタクシーが止まる道路、ロケ地は沖縄市(昔はコザ市ね)の空港通り(ゲート通り)。向かいに見える店PLAYAZの看板からわかる。ライブハウスの名はslum。これは那覇市にあるslum跡地でのロケと思われる。その場所はslum-jumとなり、今は駐車場になっている。ちなみにslumの前は問屋のビルだった場所。なんか、沖縄の変わりゆく歴史を感じますなあ。
 KONISHIKIと山口のパーラーANDY'S DINER、ロケ地は南城市のあざまサンサンビーチ。映画ではご近所のように描かれるけど、ものすごーく遠い。映画内ではパイナップル・ビーチと学校の黒板に表記されている。ちなみにダイナー(DINER)とは北アメリカ特有のプレハブ式レストランのことらしい。へー、映画を見ると勉強になりますなあ。
 40分頃、バイクが並んでいる店は恩納村のシーサイドドライブイン。46分頃、市原と伊藤がバイクで買い物に出るのは沖縄市のパークアベニュー。
 市原の家(ロケ地風の丘)から伊藤の働く万座ビーチホテルの打ち上げ花火が見えるという設定だけど。駄菓子屋で売っている花火では無理無理。
 64分頃、市原と市原に思いを寄せる井上との会話が切ない。この映画の中の最も良いシーン。ロケ地は備瀬海岸と漁港。風景としても素晴らしい。宮本、こういうシーンが撮れるんだから、ギャグとかやめて真面目に撮ればいいのに。本当につまらないギャグで時間稼ぎするのが無駄すぎる。
 68分頃、伊藤の家(外人住宅)。室内にブルールームのスピーカーMINI PODがある。81分頃、AKAIのサンプラーMPC3000が出てくる。オーディオ関係、ちょっとマニアック。
 生録風景でダチョウや豚が出てくるけど、ロケ地は北部農林高校かなあ。
 市原、海に落ちると髪型がものすごく変。もしかして、なにか、問題があるのか?。後、陣内、すごく太っている。びっくりした。
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グブリー川平(かびら)
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