2017年02月後半観たおすすめ邦画

2017年02月後半観たおすすめ邦画
 2017年02月後半観た邦画は26本。

【次点の次点】

『青空エール』監督三木孝浩、2016年公開、2017/2/19掲載。
 作りが丁寧で、吹奏楽部、野球部も違和感なく見れる。最後まで健気な女子高生を土屋太鳳が演じている。

『いしゃ先生』監督永江二朗、2016年公開、2017/2/22掲載。
 平山あやの女医役が意外なほどいい。未熟な感じが平山にぴったり。ツッコミどころは多々あるけど、女優している平山を見るだけでも価値あり。

『鈴木先生 Lesson11』監督河合勇人、2013年公開、2017/2/24掲載。
 長谷川博己の独白による分析が面白い。さらに富田靖子。新興宗教風キャラで笑える。土屋太鳳はラストに映画的なハチャメチャアクション。これで中学生のエピソードが面白ければ、青春映画として佳作になれたはずなのに。映画は難しいねえ。

『Take me away! ふりむけば愛』監督大林宣彦、1978年公開、2017/2/26掲載。
 サンフランシスコロケ。大林のエキセントリックな遊びが邪魔だけど、山口百恵がいい。目合(まぐわい)シーンの顔が菩薩に見える。改めて、山口に驚いた。

【おまけ】

『闇金ウシジマくん Part2』監督山口雅俊、2014年公開、2017/2/27掲載。
 映画としては散らかっていて見てもいいし見なくてもいい作品なんだけど、門脇麦は見てもいい。下着シーン多数。小さなパンティーにパンスト姿はエロい。山口、わかっているねえ。

【駄作】

『彼岸島 デラックス』
『紅い眼鏡』
『猫と電車』
『男子高校生の日常』
『リメンバーホテル』
『人狼ゲーム クレイジーフォックス』

緊張感ゼロ、映画『人狼ゲーム クレイジーフォックス』

 綾部真弥監督映画『人狼ゲーム クレイジーフォックス』(2015年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 とにかくこの手の低年齢のションベン臭いガキどもが閉鎖空間に閉じ込められて殺人や殺し合いのゲームをする作品。もう多すぎて手垢がつきすぎて、ただただ飽きる。低予算で撮れるからだと思うけど、発想が貧困すぎ、アイディアなさすぎ、量産しすぎ。この時点で、見てもいいし見なくてもいい。
 これまた定番のこの手の映画に共通するバカ設定。登場人物が逃げようとしない。この作品に至っては電話すらかけようとしない。バカすぎる。なんで施設の中だけという設定を鵜呑みにして、ゲームをするんでしょうか?。閉鎖空間であることをもっとちゃんと示すべきだよねえ。
 誘拐というだけで全然身の上話をしない。ゲームに参加するの初めての人もいるんだよねえ。ありえない。
 もうさあ登場人物を低能扱いにして、脚本や映画の粗を隠すのやめにしたら。いつまで経っても進歩も向上もないよ。
 生活感ゼロ。歯も磨かない、トイレもいかない。食事シーンなし、就寝シーンすらない。さらに、死が近づいている男女が12人もいるのに目合(まぐわい)シーンがない。この映画の関係者はバカなのかな?。残り少ない人生をただ殺し合いのゲームだけ考えて毎日過ごしているんでしょうか?。アホくさい。若者出すんなら、ちゃんと描こうよ。
 昼間、部屋の中。窓全開で高月彩良と冨手麻妙が大声で話す。うーん、緊張感なさすぎ。後、人狼の二人(冨田佳輔と冨手)、夜廊下で大声で話しすぎ。廊下で大声出すと普通に室内まで聞こえるのに、昼間になると誰が人狼なのかわからないらしい。こいつらバカなのかな?。熟睡しすぎ。全員、緊張感、なさすぎ。
 ドアに鍵がかかっている。え?。鍵かけていいの?。だったらなんでむざむざ人狼に殺されるの?。設定がバカすぎて、もう本当に飽きる。

定番の下着にパンスト姿、映画『闇金ウシジマくん Part3』

 山口雅俊監督映画『闇金ウシジマくん Part3』(2016年公開)を観た。散らかっている感じが継続。見てもいいし見なくてもいい。
 今回は天生塾と呼ばれるマルチ商法がメイン。新興宗教の教祖風のリーダーを浜野謙太が演じている。浜野、最近、よく見る。
 山田孝之の事務所内。ピコピコハンマーによるゲーム。うーん、こういうの全然面白くない。過去作の足かせで挿入したと思われるショット多め。かなり飽きる。
 マルチのセミナーの講習会。世界地図見せたり、子供だまし。外見は偽物でも、それでも信じてしまうような、もう少し映画を見ている観客まで納得させるような、作りがほしいところ。
 人体に火をつけるアクションあり。ただし、殴り合いなどのアクションは縮小。
 マキタスポーツ、高橋メアリージュンがただ出てくるだけ。こういうの本当にいらない。
 山田による搾取する感じがどんどん薄まっていて、いい人に見える。つまらない原因。
 下着にパンスト姿多め。山口が女のヌードを撮る時の特徴。身体のアウトラインがより際立つ。おっぱいポロリもあるし、最近の邦画では頑張っている方かなあ。女性器を見せないカメラワークはロマンポルノを思い出させる。懐かしー。
 カジノを使ったマネーロンダリングの説明がある。社会風刺も入れてみた感じ。今回も最後に綾野剛による解説。かなり後付。
 毎回、盛り込み過ぎで散らかっているし、山田の個性もどんどん薄まっている。130分オーバーはきつい。
 情報商材、フェラーリ、トゴ(10日で5割の金利)、キャバクラ、ジャンケット、農業体験ビジネス。

門脇麦のセクシーショット多数、映画『闇金ウシジマくん Part2』

 山口雅俊監督映画『闇金ウシジマくん Part2』(2014年公開)を観た。映画としては見てもいいし見なくてもいい。けど、門脇麦がかなり攻めている。
 菅田将暉たちがバイクを盗む。公道を三人乗りでノーヘル走行。このへんちゃんとしている。憧れのバイクがスクーターかあ。時代は確実に縮小傾向だねえ。
 柳楽優弥、変態というか変人というか社会の底辺で生きる役。うまい。出てきた時の表情だけで、説得力ある。『ディストラクション・ベイビーズ』(2016/12/11掲載)でもそういう役どころだった。
 門脇、ホストに貢ぐために転落人生。AVに出演。目合(まぐわい)シーン。白の下着姿になり、後背位で責められる。門脇、やるねえ。その後、ファッションマッサージと思われる店(エロリアーノ)の従業員になっている。ものすごく小さなパンティーを履いているけど、これが実にエロくていい。この姿は必見。
 山田孝之の事務所にあるシュレッダーはアコ・ブランズ・ジャパンのGF02320。
 光石研、ヤクザの割に周りの警備が手薄。山田や高橋メアリージュンとの関係も今ひとつわかりにくい。後、山田と高橋が対立しているのも意味不明。
 中尾明慶のキャラ設定も今ひとつ。まず強くなさそう。それほどの悪でもない。なのに山田と対立する。高橋にはペコペコして山田の命は狙うというのは、どう考えてもあべこべ。
 ラスト近くの説明は後付多め。ほとんどいらない。話がかなり散らかっている。山田と柳楽の格闘は迫力あり。
 リシャール、ドンペリゴールド、AIR、シャンパンコール、由紀さおり「ムーンライト」。

身障者設定がただのおまけ、映画『リメンバーホテル』

 園田俊郎監督映画『リメンバーホテル』(2010年公開)を観た。やっつけ仕事で作りが雑で適当。駄作。
 音楽がうるさい。
 徳澤直子がカウンターで財布がなくて困っているシーン。崎本大海が声をかける。ものすごく不自然。
 「俺と仕事、どっちとるんだよ」by大友陸。これ普通は女のセリフ。男が言うのは珍しい。最近はこんな風になっているのかな?
 「海って綺麗だよねえ」。うーん、本当にあちこちのセリフがつまらん。
 回想の中の事故シーン。ただサーフィンやっているだけにしか見えない。
 部屋をノックして返事がないだけなのに、野外を捜索することに。寝ているだけかもしれないよねえ。トイレやシャワーかも。行動がバカすぎる。
 ここからこの映画最大のバカ設定。佐藤ありさ、車いす。夜、徳澤、崎本、油井昌由樹の三人が捜索。海岸から突き出たコンクリート製の桟橋にいる佐藤を徳澤が見つける。徳澤、駆け寄るんだけど、途中、階段がある。うーん、バカすぎる。あのさあ、佐藤はさあ、車いすだよねえ。どうやってそこまで一人で来たの?。階段を車いすでおりたわけ?。この映画の脚本書いている人たち、多分、バカ。案の定、二人がホテルに戻るシーンを撮らない。確信犯で適当に作っているのがまるわかり。悪質。
 その後、徐々にREMEMBER HOTELの建物全体の平面プランが分かり始めるけど、あちこちに階段だらけ。どうやって佐藤は車いすで、それも一人で移動しているんでしょうか?。そんなこと興味ないか、この映画制作関係者には。あくまでもやっつけ仕事みたいだから。
 ロケ地、BY-THE-SEAのサイトを確認したけどバリアフリー化はされてないと思われる。身障者設定がただのおまけなことがロケ地選びからもわかる。
 タイムカプセル。集まったのが三人だけ。しょぼすぎる。他の二人に穴を掘らせて自分は見ているだけの徳澤。自分の手は汚さない性格、悪すぎる。これで悩める女役なんだから脚本家と監督の頭の中はすごい。
 ホテルなのに徳澤と佐藤以外の客がいない。それなのに崎本が部屋の掃除をするシーンが出てくる。誰が使った部屋なの?
 ぶははは、邦画にありがちな夜の花火。しょぼい上に、バカの一つ覚え。演出の引き出しが少ないことがまるわかり。後、ベランダや海岸でたそがれているショットばっかり。これまたバカの一つ覚え。
 ホテルのバーと思われるカウンター。店内が洞窟風。ここだけちょっと変わっている。
 ホタルがしょぼすぎる。光が点滅していると固定、空間移動すると点灯しているだけ。人工的な明かりなのがまるわかり。どこがホタルなんだよ。
 大友の電話を通した声、要潤にそっくり。キマグレンが海岸で歌いながらエンドロール。
 伊豆下田マリンセンター、伊豆急、あなたの夏のリメンバーコンテスト。

菩薩顔の山口百恵、映画『Take me away!(ふりむけば愛)』

 大林宣彦監督映画『Take me away!(ふりむけば愛)』(1978年公開)を観た。山口百恵の配役ドンピシャ。山口を見るならおすすめ。
 アメリカ、サンフランシスコロケ。ラッパズボンが懐かしい。そういう時代でしたねえ。
 山口の職業が調律師。調律師が出てくる邦画は珍しくて『天国はまだ遠く』(2016/8/21掲載)、『火星のわが家』(2016/8/23)くらいかな。
 明るいディスコ、ノリノリなのに三浦友和が歌い出すと突然どーんと暗くなる。ギャグでやっているのかなあ?。フォークの旋律って暗いんだねえ。
 三浦と山口の目合(まぐわい)シーン。当然、なんちゃっての首なめショットしかないんだけど、山口がすごい。感じている顔が菩薩に見える。すげー、平岡正明著「山口百恵は菩薩である」を思い出した。
 何度か東京とサンフランシスコを行ったり来たりするんだけど、ジェット機に乗ると、ジェット機の外観が模型。このショットいる?。ものすごく雰囲気をぶち壊している。
 さらに三浦が本気を出すと、ジェット機が実写になっている。あのー、あるんなら最初から実写使って。模型の映像いる?。
 あと、画面に漢字のでかい字幕出すのやめてほしい。雰囲気ぶち壊しだから。本当にこういう大林の自己顕示欲いらないから。見たいのは山口百恵だから。
 奈良林朋子の「お嫁入り前の大事な身体よ」。懐かしいセリフですなあ。今では死語。
 外人女優はおっぱいポロリどころか、普通に出しています。
 三浦に裏切られたことを知った山口がかっこいい。啖呵を切るシーンとかめちゃくちゃいい女。山口の演技に感動したの初めて。
 結婚式シーンが変。神社の中なのに白いウエディングドレス風。その上、ベールがなんかダサい。もう少し綺麗に撮ってあげたら。ここはちゃんと和服でしょう。
 山口、黙っている顔だけで画面が持つ。素晴らしい。よく考えれば、山口が中途半端な態度だから男が二人喧嘩することになるわけで、山口の中に悪女の要素も垣間見えて、やっぱり清濁併せ呑む菩薩ですなあ。

ゆるボディーの松たか子、映画『ジヌよさらば 〜かむろば村へ〜』

 松尾スズキ脚本・監督映画『ジヌよさらば 〜かむろば村へ〜』(2015年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 松田龍平、銀行でいろいろあって金(かね)アレルギーになり、都会から田舎ぐらしへ。貨幣経済を否定して物々交換で生活することになる。という前提があるにしても、松田、低能設定。邦画にありがち。まあ、何度も書くけど、こういうの本当に飽きる。雨の日にわざわざ薪を取りに行くとか、普通やらないし。
 阿部サダヲ、親切なんだけど所作が粗暴。壊れたキャラを楽しそうにやっている。奥さんが松たか子。『夢売るふたり』(2014/8/30掲載)でも共演していた。
 朽ちた日本家屋。松田住み始める。室内に入ると窓からの景色が見えない荷物配置。多分、外観と内部は別撮り。田舎暮らしにしては一体感がない。ここは手抜き改め映画的省略。
 松から三輪自転車をもらう松田。サドルに乗っているおしりのショットが挟まれる。こういう性的なイメージ映像はうまい。二階堂ふみが現れると、次のショットで松田とキスしている。制服のミニスカートでゴロゴロしてパンチラする二階堂。襲う松田。後、伊佐旅館の女将(中村優子)に阿部との子どもがいることを知ると、厨房で阿部が中村を後背位で攻めているショットが挟まれる。こういうところ、うまい。
 松、緑色のスリップ姿で縛られている。なんちゃってシーンなんだけど、紐が二の腕に食い込んでいる。ゆるくなった身体の雰囲気が出ていて、松のボディーは存在感あり。
 疲弊していく日本の地方の町や村。貨幣経済に頼らない生活があることを浮き彫りにしてはいる。けどねえ、やっぱり松田、なんちゃって田舎ぐらしにしか見えないんだよねえ。
 社会性を盛り込んだつもりかもしれないけど、コメディーとどっちつかずで中途半端なでき。
 限界集落、スーパーあまの、田植機、ネーミングライツ、ほでなす号、GTR、福島県柳津市、坂下町、三島町。

男子生徒たちは精神病なのかな?映画『男子高校生の日常』

 松居大悟監督映画『男子高校生の日常』(2013年公開)を観た。明らかに駄作。
 ありがちな高校生だから騒ぐ演技をさせておけばいいだろう演出。監督に引き出しが少ないのがまるわかり。冒頭から最後までずーっと騒ぐだけ。
 女子に質問されると固まる。こればっかり。固まる理由がわからないので精神病にしか見えない。登場人物を低能設定にして脚本や出来の悪さを有耶無耶にする手法。邦画にありがちなパターン。
 お化け屋敷の出口でお化け屋敷のチラシをまく菅田将暉と他の二人。人の行動として不自然すぎて、やっつけ仕事なのがまるわかり。
 真田祭の準備風景。結局、具体的な準備作業を撮らない。ガムテ持っているか、だべっているか。女子も同じ。何がしたいのかを具体的に撮らない。作りが適当で雑。
 一日、駄作二本はきつい。邦画を見続けることは苦行。

寄生虫みたいな生活の篠原ともえ、映画『猫と電車』

 香西志帆脚本・撮影・編集・監督映画『猫と電車 -ねことでんしゃ-』(2013年公開)を観た。すごーく作りが適当。駄作。
 中山彩のイラストに配役。これが長い。この時点ですでに飽きる。
 出てくる俳優がひどい。美人と不美人の差が激しすぎる。
 猫のショットに全く意味がない。お守り?が猫つながりというだけ。
 篠原ともえは就職が問題になっているはずなのに、つくし学園の採用シーンがない。バカすぎる。
 絵を描いているシーン、手元をほとんど見せない。篠原がキャラクター作家だということを映像として見せていない。ありがちなダメ演出と撮影。
 篠原の過剰演技で、飽きる。まあテレビに出ている状態で出ているわけだから篠原にすれば一番ふつうのコトなのかもしれないけど。見ているコチラ側は飽きる。
 この映画のバカ設定。ノートPCに表示されている画面を書き換えるショット。あのさあ、画面書き換えても更新すれば戻るよねえ。PDFを改変したの?。それをプリントアウトしたとしても、100周年記念イベントなら街中にポスターが貼りだされているだろうし、宣伝もされているはずだよねえ。イベント会社風の男(はた栄二)と知り合いなのに?。
 まだ篠原が誘拐したと決まっていない(携帯電話をバスから捨てたので連絡がつかない)のに姉役の藤真美穂が謝る。意味不明。謝る必要性が全く無い。
 電車の内部、篠原と兄弟二人。電車、走ってない。車窓がない。この映画、「ことでん路線開通100周年記念企画」と銘打たれているのに、車内シーンがやらせ。せっかくの見せ場なのに。関係者は、うーん、バカなのかな。
 ラスト近くの脚本がひどすぎる。連絡を取ってないのに、刑事の安達雅哉と兄弟の母親が会える。連絡を取ってないのに、高松築港駅前で兄弟二人と母親が会える。話の進め方が雑でひどすぎる。
 篠原と藤真の母親が死んだ理由がひどすぎる。篠原が子供の頃に篠原の靴が池に浮いていたので、衝動的に母親が池に飛び込み溺死したんだって。母親、バカすぎる。海に浮いたら海に飛び込むの。一応、姿、確認してその方向を目指して飛び込むよねえ。そうじゃないと助けられないからねえ。人の行動がずさんすぎて(それもセリフで説明するだけ)、ただただ画面の前で呆れる。
 海の近く、兄弟二人と母親と男がマジックショー。しょぼい上に、前フリも無し。何のために挟んだショットなのか理解不能。こういう思いつきのショットばっかり。
 ありがち典型的な地元宣伝バカ映画。地元に気を使って毒にも薬にもならない話をでっち上げてやっとけ仕事をこなしたのがまるわかり。駄作。地元宣伝映画は邦画のレベルを下げる元凶であり害毒。
 Box Gallery Make Merry!、片原町、うどん脳くん、高松市、しごとプラザ高松、ときたま、琴電屋島駅。

新興宗教風教師の富田靖子が面白い、映画『鈴木先生 Lesson11』

 河合勇人監督映画『鈴木先生 Lesson11』(2013年公開)を観た。映画前半とラストが面白くて、中だるみがあるという珍しいパターン。期待しなければ最後まで見れる。
 東京都三鷹市立緋桜山中学校が舞台。学校の雰囲気はなかなかいい。老けてる俳優もいるけど、全体とすればなんとか許容レベル。教室内は静かすぎず、はたまた映画だからと騒ぎすぎず、好感が持てる。
 長谷川博己のコメディー演技に心配したけど、映画冒頭のみ。その後は、観察と分析を独白(時々言い訳)で述べ続けるキャラが意外に面白い。大体、説明過多で失敗しがちだけど、長谷川、なかなかうまくこなしている。
 長谷川が夢にまで見る憧れの生徒が土屋太鳳。急に売春婦風の役になったりと忙しい。
 長谷川たちの避難小屋、喫煙室。壁に健康への害の張り紙やポスターがはられている。何気ないけど、基本はコメディー映画のよう。
 長谷川が教室で語る生徒への説得はなかなかうまい。社会と演技の関係、投票行為とは、など、うまい話をいい声で長谷川が語る。
 富田靖子、登場。キャラ設定がすでに美味しい。迷いのない笑顔。自分に都合の悪い情報はこの世から消す(白で消されていく)。など、完全に新興宗教信者風。これを富田がまたうまい。
 とまあ、設定は面白いんだけど、生徒会立候補はねえ。エピソードが弱くて、正直ダレる。生徒も少ないのに立候補者多すぎ。投票行為自体に不満があるのに立候補するという論理が飲み込みにくいし、なぜそこまで一生懸命なのか(小学生の頃の恨み)がわかりにくい。
 で、世の中とうまく付き合えない卒業生の風間俊介が乱入。土屋をレイプすると言い出す。ここの議論もダレる。教室を覗いた長谷川が「なんだこれは?演劇の練習か?」は爆笑。風間の学校に恨みを持つ理由がかなりこじつけ。学校教育を壊すって古臭いテーマ。さらに屋上。フェンス越しの対決、また議論。正直飽きる。
 ラスト、富田の登場、長谷川の救助、とここは実に面白いバカ設定が続く。これぞ映画、というハチャメチャ。土屋の運動能力(回し蹴りに屋上からのジャンプ)も遺憾なく発揮され、河合、腕あるなあ。
 神奈川県、静岡県富士市、茨城県取手市。

配役などいろいろいまいち、映画『風花』

 木下惠介脚本・監督映画『風花』(1959年公開)を観た。配役、キャラ設定、頻繁な時制の切り替えと、下手くそなところ多数。見てもいいし見なくてもいい。
 グランドスコープ、フジカラー使用と映像に対する意気込みは感じられる。村の風景。すごい。雪の残る山、広がる田んぼ。川、かかる木造の橋。でかい日本家屋。どれもがもう実写での撮影。これは見る価値あり。
 一転、中庭はスタジオセットと思われる映像。落差、大きい。
 で、「十九年前」と字幕が出て、時制が変わる。ここから映画冒頭の時制に戻るまで、ころころ時制が飛ぶ。さらに時制が変わるときに同じ映像が使われていたりして、がちゃがちゃしていてうるさい。木下にしては下手すぎるんだけど、どうした?。
 なぐら家と呼ばれる大地主。そこの一人娘(家長の永田靖からは孫に当たる)を演じているのが久我美子。正直、がっかりした。頬骨が目立って美人に見えない。女子高生役は無理。同級生の有馬稲子のほうが美人。などなど、ミスキャスト。
 久我が日本家屋の二階で弾くピアノの選曲は良い。
 で、もう一人の登場人物の川津祐介。最初の登場シーン、知恵遅れだと思った。走り方とか、ぼーっと庭に立っているショットとか。なんでこんな演技させるのか意味不明。集団と一人で喧嘩するのに、家の中ではうじうじ。キャラ設定も統一性がない。
 岸惠子、農作業するには美人すぎるけど、一応しょうがない。なぐら家の次男と自殺未遂(川に身投げ)したことになっているけど、理由は何?。永田の反対だとは思うけど、具体的に映像で描かれないし、説明もないので、今ひとつ感情移入できない。
 いとこ同士、古い村社会の閉鎖性など、恋のハードルがちゃんとあって面白くなりそうなのに、久我と川津の恋愛感情をほとんど描かないから、久我が嫁ぐシーンでカタルシスが無し。
 とまあ、木下が撮ったとは思えない、いろいろなところが微妙にいまいちな凡作。
 ラスト、風花の説明セリフあり。へー、そういう意味なんだあ。

オープンリール大活躍、映画『降霊』

 黒沢清監督映画『降霊』(2001年公開)を観た。予想通り、撮影はうまいのにお話はどうしょうもない。見てもいいし見なくてもいい。
 研究室、田んぼの中の一軒家。雰囲気は悪くない。役所広司の職業が放送局の音響効果。テレビ局なのかラジオ局なのかははっきり示されない。風吹ジュンとの会話で「BSで放送される」とあるのでテレビ局と思われる。生録シーンがあったり、オープンリールが大活躍したり、雰囲気は悪くない。
 ちなみに音に関する仕事が出てくる邦画は『こわい童謡 裏の章』(2015/6/5掲載)が音響研究所職員、『きみのためにできること』(2016/4/18)がテレビ撮影クルーの音声担当だった。
 風吹は物に触れると持ち主のことが判るらしく、大学?で草彅剛と岸部一徳の心理学の研究対象となっている。
 で、田んぼの中の一軒家で石田ひかりに降霊術を使う。髪を振り乱し唸っている風吹。石田が「しんじ!」、風吹「ごめん、まだ」。ここは爆笑。えー、黒沢、笑いのセンスのほうがあるんじゃないのかなあ。
 とまあ、ここまではいいのだけど、女の子が誘拐されてからは凄まじくつまらなくなる。
 森の中、女の子、誘拐犯から逃げる。役所、生録中。女の子、地面に置かれた中身が空の機材運搬用ケースの中に入る。ケースのロックをかけるショットがあり、場面転換すると役所の家のガレージの中。ワンボックスカーの横に運搬用ケースがある。
 うーん、ものすごくおかしな前後がつながらない映像。あのさあ、生録中にその運搬用ケースが外に置かれているということは、中の機材を出して使っているということだよねえ。で、中に女の子入りました。役所帰ってきます。当然、運搬用ケース開けるよねえ。だって中に入っていた機材、元に戻さないと帰れないよねえ。なのにどうやって家に帰ったの?。
 例えば、機材をケースに収めずに車にそのまま載せたとすると、空のケースを持ちあげなければならないよねえ。その時、女の子が入っていたらケースの重さで可怪しいと気がつくよねえ。この映画を作っている人たちはバカなのかな。
 その後も登場人物たちの不自然な行動の連続で飽きる。警察にも病院にも連絡しない役所と風吹。逡巡はあるけど、どう考えてもおかしな話。
 女の子、二階の部屋に軟禁?される。女の子、役所が来た時だけ暴れる。役所のいない時に逃げればいいだけなのに。もう、バカすぎる。
 雷、何故か電灯がついていない。二階の女の子の部屋。出ました、黒沢の十八番、カーテンひらひら。役所、倒れている女の子の生死を確かめない。役所が自分で殺したということ?。謎がありそうで、別に何もない演出やめない。それが映画をつまらなくしていること、誰か近くにいる人、言ってあげたら。腕はあるのに、こんなバカ映画ばかり量産させているのは、国家の損失だと思うけど。
 車で出勤したのに帰りは徒歩。意味不明。
 役所、棒を持って幽霊に対して「出てこいよ」「コソコソするな」「自業自得」と説教。爆笑。本当に黒沢、コメディ映画のセンスあると思う。
 わざわざ女の子の髪留めを持っている風吹、それを指摘する役所。うーん、結局、何がしたいんでしょうか。

追いかけてくる暗黒舞踏、映画『呪怨2』

 清水崇脚本・監督映画『呪怨2』(2000年製作)を観た。オリジナルビデオ版(OV)。見てもいいし見なくてもいい。
 「伽耶子」「響子」「達也」「神尾」「信之」「沙織」と分かれている。「伽耶子」「響子」は『呪怨』(2017/2/22掲載)とほぼ同じ。二度見ると響子役の大家由祐子の下手な演技が目立つ。
 問題の一軒家、雨戸が設置されていて開け閉めがある。室内の暗さを出すためとはいえ、結構、まめ。
 大家に資料を渡す男。誰なんでしょう。かなり唐突。説明一切無し。
 205号室、お札に気づく大家。それも戸の裏側。なんか余裕があるというか暇というか。
 大家の実家。庭にイタリア、ピアジオ社(PIAGGIO)のオート三輪Ape(アーペー、と思われる)が置いてある。邦画に出てきたの初めて見た。
 大家の兄役芦川誠が問題の一軒家に住んでいる藤井かほりを訪ねる。うーん、結局何しに来たんだあ?。『呪怨』同様、人の行動が非常に不自然な部分がある。
 雨のシーン。かなり雑。伽耶子出すぎ。子役の小山僚太とかみんな白塗り。お前らは追いかけてきて演技する暗黒舞踏なのか?。
 同じこと書くけど、なんでこれがシリーズ化されるのか、理解不能。

平山あやのベストアクトかも、映画『いしゃ先生』

 永江二朗監督映画『いしゃ先生』(2016年公開)を観た。平山あやが意外にいいのでびっくり。女の物語として最後まで見れる。
 昭和10年、秋、山形県大井沢村に電報で呼び戻された平山あや。東京女子医専(東京女子医学専門学校のことか?)を卒業後、東京の病院で働き始めたよう。
 日本家屋(ロケ地は旧遠藤家住宅か?)、村長だという父親の榎木孝明が呼び戻したらしい。その理由が、大井澤診療所を作るので医者として帰ってきてほしい。働く期間は三年間。迷いながらも榎木の申し出を飲む平山。
 で、無医村だった村に赴任したワンピースを着た(村では一人だけ)女医が誕生して、悪戦苦闘の日々が描かれる。
 病気はまじない祈祷で治すと信じ込んでいる村人との戦いは面白い。ワンピースを裸みたいな服、治療代をふんだくられる(治療代を払うのは当たり前なんだけど)、殺される、などなど、村人は噂ばりして誰も診療所に来ない。
 で、平山自らが各家を訪問するのだけど、門前払い。金が払えないので病人を診察させない。大きな病院にも運ばない。でも加持祈祷の坊さん?は呼ぶ。という仕打ちを繰り返される。この辺の村の閉鎖性の描き方はなかなかいい。
 平山の第一号患者となるよしバアの蘇生シーンは面白い。心停止しているよしバアの胸を殴る平山。期待通り組成するわけだけど、結構、ここ、手に汗握る。
 村人が方言を話している。こういうあたり、最近の邦画はちゃんとしている。まあ、地元の人はどう思っているのかわからないし、方言自体の程度はわからないけど。とりあえず田舎の雰囲気は高めている。
 雪の中、盲腸炎患者をそりに乗せて左沢(あてらざわ)の病院に運ぶシーン。途中、患者死ぬ。そりを引いていた男たちの歌。ここの重低音はちょっとびっくり。
 「頑張っている人をちゃんと見ている」と謎の言葉を残す男。ちょっと唐突。
 平山が謎の恋人(姿はほぼ出てこない。後ろ姿?)に手紙を書くことによって心情吐露と状況説明をこなしている。ここの設定はうまい。
 10年後の字幕の後、第十一回保健文化賞贈呈式。平山、受賞スピーチ。黒のドレスに髪アップ。昭和っぽいちょっとけばい感じ。だけど、美人に見える。平山を美人だと思ったのは初めて。
 田舎に戻り、初めての開業医姿が平山の細くて弱々しい感じにぴったり、少しずつ老けていく感じも誇張せず自然でうまい。そして化粧して着飾った姿。いや、ちょっと平山あや、女優している。見直した。
 ただねえ、食い足りない部分も多々ある。
 まず、村人の嫌がらせ。もっと陰湿にして欲しかった。できれば横溝正史シーリズのあの日本の田舎の共同体の暗さが出ていれば、もっと雰囲気が高まったのに、惜しい。
 あと、医療シーンが少ない。患者の例は多いけど、基本、平山が注射をうつショットしかない。流石にこれは医療映画として今ひとつ。
 後、榎木孝明。村長なのに家の中に座っているだけ。診療所の開設と学校に行ったくらい。村長なら村民の説得とか、医療費の回収とか、やることあるよねえ。いくら何でも榎木の設定、適当すぎ。
 肺結核、食道がん、志田周子(しだちかこ)、三山線間沢駅(さんざんせんまざわえき)、旧大井沢診療所、大井沢湯殿山神社、羽前成田駅、山形県ロケ。

行動が不自然すぎて飽きる、映画『呪怨』

 清水崇脚本・監督映画『呪怨』(2000年製作)を観た。劇場公開されていないオリジナルビデオ版(OV)。見てもいいし見なくてもいい。
 「俊雄」「由紀」「瑞穂」「柑菜」「伽耶子」「響子」とオムニバス風に分かれるけど、一軒家を舞台にしていていて住人が変わるだけ。
 登場人物の動きや設定に不自然な部分が多々ある。
 まず、柳ユーレイ。問題の一軒家を訪ねる。チャイム、ドアを開けて呼びかけ、反応がないので、家の裏側まで回る。そこまでやるかなあ。教え子の俊雄の足の怪我を見つけたのに怪我のことを尋ねない。急に絵の話。普通、もっと両親のこと訊かない。そのために家庭訪問しているのでは?。
 問題の一軒家、三輪ひとみが家庭教師で教えている女子高生の三輪明日美。学校に行くと途中でぬけ出すのはまあ判る(うさぎがどうのこうの)。けどさあ、兄役の安藤一志まで制服で外出するのはどうして?。早朝だと三輪ひとみが家庭教師をしているのがおかしいし、昼間だとなんで兄弟が二人も家にいるのかがわからない。部活?。それなら前フリを入れるべきでは。
 場面がかわり学校。栗山千明、先生役の洞口依子に呼ばれ職員室に連れて行かれる。これまた理由がわからない。学校が終わっているのなら、早く帰宅させるのが普通の行動では?。引き止める理由が、職員室で怖がるショットを撮りたいだけなのがまるわかり。
 その後、卓上ライトを点けたり消したりを繰り返して、何の理由もなく机の中に潜り込む栗山。コンセントが外れている。あのー、コンセント外れていたらライトつかないよねえ。携帯電話が鳴っているのに机の下から出ない。手だけだして机の上の携帯電話を取ろうとする。これまた人の行動として不自然。
 問題の一軒家、柳、伽耶子が押し入れに放置?されているのを発見して家から急いで外に出ようとする。と、玄関で携帯電話の呼び出し音。柳、電話に出る。あのー、今、急いでいるんだよねえ。そんな時に電話出るの?。
 大家由祐子、急に清酒の話を始める。え?そんなことで判断するの?。新しい女がガラス窓の向こうに立っているし。清酒チェックはどうなった?。
 なんでこの作品がシリーズ化するほど人気なのか理解不能。

優香の代表作が見たい、映画『体脂肪計タニタの社員食堂』

 李闘士男監督映画『体脂肪計タニタの社員食堂』(2013年公開)を観た。ツッコミどころはあるけど、減量の意味を掘り下げてはいる。
 タニタのビル(実際のタニタなのか?)。健康診断のシーンで女性社員がちゃんと下着姿になっている。作りが真面目。
 出てくる人がみんな太っている。ダイエットの中心になる浜野謙太、宮崎吐夢、小林きな子、草野イニの四人が太っている上、周りを取り囲む端役の社員も太った人が多い。
 特殊メイクと思われる太り方は面白い(特殊メイク、百武朋)。特に浜野は情けない二代目社長をうまく演じている。実に頼りない。優香が高校の時(駅弁研究会)に太っている姿。バカ殿を思い出す。
 水槽の中に太った人が飛び込む。体脂肪率を正確に測る方法なんだとか。へー、そうやって測るんですかあ。優香によるダイエットに関する注意点はなるほどと思わせること多め。なぜ早食いはダメなのか、なぜ酒と一緒の食事は太るのか、など。
 太った人が多いための反動なのか、吉田羊は無意味に胸の谷間を強調、壇蜜はナース服と、コスプレ風。
 タニタの社員食堂がメインの場所になるんだけど、ここが意外にがっかり。この大きさの企業で社員食堂で働く人数が三人。いくら何でも少なすぎる。それに食堂小さすぎる。いかにもスタジオセットとして撮影しいる。ここはちゃんと広々とした社員食堂で、ドキュメンタリー風に撮影して欲しかった。厨房の中までコメディータッチで描く必要はないと思うけど。
 小林がいちごのミルフィーユに突きを入れるショットは笑った。
 四人、ダイエットの停滞期に入り、禁を犯して猛烈に食べ始める。そこへ、小林がカラオケで熱唱する歌が何度も挟み込まれる。この辺の笑いの入れ方はうまい。後、カレー料理を食べようとすると優香によるインド風のダンスが披露される、という夢。こういう奇妙な挟み込み方がうまい。
 草刈正雄の厳しい社長演技はうまいけど、さらに浜野を叱責する酒向芳が最高。まったくおっしゃるとおりです、と平謝りしたくなる正しい感じ。
 新型体脂肪計TBF-531発表会。マントを着て登場、脱ぎ捨てる。けど、あまり痩せたようには見えない。ちょっと期待はずれ。カタルシス少なめ。コメディーなんだからもっとはっちゃけても良かったのでは?。
 優香、子どもを守る強い母親役とかやったらいい演技すると思うんだけどなあ。なかなかあたりがこないなあ。

ラーメン工場と豊富な海外ロケ、映画『燃ゆるとき』

 細野辰興監督映画『燃ゆるとき』(2006年公開)を観た。企業もの、海外もの、映画にする必要はあるのかなあ。見てもいいし見なくてもいい。
 カリフォルニア州オレンジ郡のSANSUN INC.に赴任する中井貴一。会社到着までのタクシー内部、車窓が合成風。舞台はアメリカなのでアメリカロケみたいだけど、エンドロールを見るとオーストラリアスタッフの名前がずらり。キャサリン役のSAMANTHA HEALYもオーストラリアの俳優のよう。
 邦画の中でラーメン工場が舞台というのは初めて。工場内の動き、オイルの調達が問題になるなど、初めて見る映像が多め。そういう意味で教育映画として見る価値はあるかも。
 風景は広々として映画的だけど、室内に入ると隅々まで光の当たるテカテカしたテレビドラマレベル。わざわざ映画にしてまで撮る必要があるのか疑問。
 製品の開発、品質競争が一段落すると、セクハラに巻き込まれ示談金を掠め取られ、さらにローカル2000によるユニオンが結成される動きが起きる。裏には投資銀行シックスツリーやリベラコーポレーションによる買収があり、と、海外進出した日本企業(東輝水産)の生き残りの様相に。
 セクハラの対策で相談に行く弁護士(Steven Grives)のいるビルはCorporate Centre One。円筒形の特徴的な外観のこのビルはフィリピンにある。うーん、なぜこんなにあちこちでロケするんだあ?。金余っているのか?。
 映画後半の見せ場、中井による演説。すごく長い。他の人たち棒立ち。
 アミーゴオイル、グリンゴ、移動性盲腸炎、静岡田子港。

宇田鉄平による皆殺しなら面白かった、映画『どんてん生活』

 山下敦弘監督映画『どんてん生活』(1999年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 16mmで撮影された作品らしい。時間は84分と90分の二つの情報がある。二つのバージョンがあるのか、ただの記載ミスなのか、わからない。今回の作品は84分と表示された。
 パチンコ屋(ロケ地はパチンコラッキー万代か?)の前で開店待ちしている山本浩司と宇田鉄平。初めて出会ったらしく友達になる。宇田がプー太郎だと知り、山本の部屋で裏ビデオのラビングの仕事を宇田にあてがう。でまあ、そこからにっちもさっちもいかないだらだら生活がただ続くだけ。という作品。
 二人以外の登場人物は裏ビデオ制作のリーダー前田博通、裏ビデオ出演している康季丹、山本の妻?の今枝真希、子どものダルビッシュ賢太。
 うまいなあ、と思わせるところ。
 宇田が部屋でダビングしていると棚からマスクが落ちる。開くと「呪」と書いてある。宇田の後ろの収納の扉がゆーっくり開く。ここ、ホラーテイストで笑える。
 後、万引き後、店舗裏の休息室のような場所に連れて行かれて座っている宇田。店員が電話に出ると、後ろから金属バットでめった打ち。大出血。無表情で天井を見上げる宇田。ここかなりグロい。けど、何事もなかった休息室に戻る。この辺の緩急はかなりうまい。
 音楽は赤犬(エンドロールの表示はフォントの色が赤色。赤の字は、右下の点が右上に移動した文字)。ドンカマを使ったチープな音色だけど、独特。

初代SUZUKI Jimny大活躍、映画『野良猫ロック ワイルドジャンボ』

 藤田敏八監督映画『野良猫ロック ワイルドジャンボ』(1970年公開)を観た。前半の若者描写がつまらさすぎる。ラストはいいのに。見てもいいし見なくてもいい。
 映画冒頭、スズキジムニーが海沿いの埋立地を走っている。映画の最後までジムニー大活躍。
 藤竜也、ギラギラしていて男臭い。地井武男、男前。夏夕介、すごい美形。福山雅治の顔を小さくした感じ。前野霜一郎、朴訥そうな演技がうまい。梶芽衣子、切れるような美しさ。ギターで鼻歌がすごくうまい。いやはや、素晴らしい女優。白のビキニ姿あり。謎の女役が范文雀。
 この五人の羽目を外した若者風行動が、見ていて辛い。おしりだして海岸走るとか、もう本当にどうでもいい。おしりも半ケツでいまいち吹っ切れている演出と演技でもないし。前半はすぐに飽きる。
 和田アキ子、歌を入れるのはいいけど、本人登場が全くいらない。ホリプロからねじ込まれているのかな。こういうの本当にいらない。邪魔なだけ。
 ジムニーで階段を下りるシーン。藤が運転、他の俳優も乗っている。吹き替えなし、スタント無しで撮っている。藤、運転上手いし、ジムニーの運動性能もすごい。この映画の主人公はスズキジムニーかも。
 范が運転する車はDodge Coronet 440。丸保自動車商会の前に駐車して、小型モノクロテレビを見ている。SANYO(サンヨー)の製品だと思われるが型番わからず。
 急に第五福竜丸が出てくる。前後何のつながりもない。こういうのが本当に飽きる。
 霧島兵団の隠した武器を見つける前野。南部十四年式、九六式軽機が出てくる。
 キャンプに三角屋根のテント。折りたたみ式赤い三角屋根のキャンドルランタン。懐かしー。左腕に種痘の痕。MANDOM(マンダム)の看板にチャールズ・ブロンソン。Bag full of LauGHSと書かれた袋(笑い袋)。と、いろいろ当時の風俗習慣が出てくる。
 遊んでいる若者たち、チンピラ連中の抗争かと思いきや、急に宗教団体正教学会の金3000万円を強奪する犯罪映画にすり替わる。
 全員死亡。夢も希望もない観客を突き放すラストは悪くない。
 海岸で死ぬ三人が誰による銃弾で死んだのかが適当。銃撃戦などのアクションはいまいち。盗まれた現金の袋に「海銀」とある。沖縄に海邦銀行という実在の銀行があるんだけど?。映画に協力したのか?。
 東都高校、せいぶ会、ペリカンクラブ、ちはな屋。

ミニラ顔の武田久美子、映画『愛と平成の色男』

 森田芳光脚本・監督映画『愛と平成の色男』(1989年公開)を観た。凄まじくつまらない。本当に見てもいいし見なくてもいい。
 映画冒頭「Playder of 24 hours. Morita's Film」と表示される。海外用のタイトルなのか?。検索しても出てこない。
 石田純一が乗る車が白のジャガー、久保京子が赤いコンパーチブルのBMW。とまあ、バブリーなはじまり。ワンレンボディコン、コンクリート打ちっぱなしのモダンな室内とまあ時代ですなあ。後、ほぼみんな遊んでいるシーンしか出てこない、というのも時代かな。
 車の走行シーン、後半になると乗っている真似だけ。それに比べ、ディーゼル機関車は走っているショット、列車内のショットと実際に走っている物を撮影している。車と列車を差別しすぎ。
 夜の海でサックスを吹く石田。すごく間抜けに見える。今見ると、ほぼ石田の設定、行動が間抜け。こんな意味もないつまらない生活が続いていたのかと思うと、つくづくバカな時代だなあと思う。
 そういえば『ラストラブ』(2014/2/16掲載)で田村正和がサックス吹いていた。駄作は設定まで似るんだねえ。
 石田、ライブシーンが何度も出てくる。一応、指の動きそれらしく見える。エンドロールを見るとサックス指導に二人も名前がある。俳優は大変だ。
 石田が演奏する店がある円筒形の建物はPARK CITY ISETAN 1。螺旋スロープが特徴的。
 女の部屋に行っては寝ないで帰る。意味不明。夜、財前直美の部屋から走って買い物に出て行くとか、もう、意味不明すぎるシーンが多数ある。コンビニの冷蔵庫の中に電球が並んでいるとか、もう本当にどうでもいい。何のために女の部屋にあがり込むのか全くわからない。どうも石田流のダンディズムらし。凄まじくつまらない。いちいち挟まれる石田の独白も実につまらない。
 ところが武田久美子とはすぐ寝る。理由が不眠症の解消らしい。ミニラ顔の武田を選ぶセンスもどうかしていると思うけど。すごーいハイレグ水着の武田が見れる。これまた時代だねえ。
 財前、武田、鈴木京香と女をとっかえひっかえ遊ぶ映画なのに目合(まぐわい)シーンが全く無い。ヌードすらない。サービス悪すぎ。財前のレモン色の薄衣のようなワンピースが少しいいかな。それだけ。
 ディスコでの鈴木京香の衣装はひどい。顔と声が小雪に似ている。京香の映画デビュー作なんだって。ご愁傷さま。
 鈴木保奈美のピンクの看護婦姿はあり。その他のファッションはかなりひどい。
 陸前高田市の朝市風景が出てくる。その場所は、今、存在しているのだろうか?。駄作にしない理由はこのショットがあるから。
 ギムレット、リアルバースデー、山王オーディアム(石田の経営する長島デンタルクリニックのロケ地)、ストライプハウス美術館、西武園ゆうえんち。

健気だけど押しかけて行く土屋太鳳、映画『青空エール』

 三木孝浩監督映画『青空エール』(2016年公開)を観た。作り丁寧。挫折も準備されていて、最後まで見れる。
 北海道札幌白翔高等学校の1年生と3年生の頃を描く。土屋太鳳が吹奏楽部、竹内涼真が野球部。学校校舎玄関にあるトロフィーの入ったガラスケースを見ながら決勝での応援を誓い合う。
 とまあ、ここまではわりとありがち。竹内は期待された優秀な一年生、それに比べ土屋は「いつも自分の靴を見ていた(下を向いている)」と独白するほど、内気な子。優勝常連吹奏楽部に入部するとき担当楽器をトランペットと希望を出すけども、全くの素人。練習を始めるも特別才能があるわけでもないので、補欠の位置に甘んじている。その後、三年になっても一年生に追い越される。というかなりトホホな状態。だけど、結構、土屋がうまいんだよねえ、健気な女の子役。
 野球シーン、吹奏楽シーンともにちゃんとそれらしく見える。当然、どちらも経験がないので細部の描写が正確なのかまではわからないけど、それらしく見えるというレベルまでちゃんと撮影されている。風船、アンブシュア、ホールでの撮影、スタジアムの客の入り、などなど。こういう基本的なディーテールすら描かない適当な邦画が多い中、ちゃんとしている。
 野球部員二人が休んでいることを示す、黒板の公欠の文字。セリフで済ますことができるけど、ちゃんと映像を押さえている。感心。
 「ほんとうに見えたんだ」とイメージを語り合うシーンはうまい。頭の中で想像できることは実現可能ともいうし、体操選手は新技の前に頭の中で自分の動きをイメージできるというし、この映画の着地点を最初でちゃんと提示していて映画の観客を物語に集中させる効果がある。
 吹奏楽部内のゴタゴタになるとちょっと湿っぽくなる。志田未来のマンションに10人も押しかけてきたらそりゃあ迷惑だよねえ。吹奏楽部のギスギスした人間関係は面白い。土屋の健気さが倍増。
 コンクールシーンのホールは八王子市南大沢文化会館と国立音楽大学。
 土屋、走るシーン多め。腕のふり、もも上げがちゃんとしている。土屋、陸上部設定がよかったのでは?と思わせるほど。走るシーンになると「いつも自分の靴を見ていた」とは思えない。
 雨のグラウンド。びしょ濡れになる土屋。制服のブラウス透けない。うーん、残念。ここはサービス悪い。
 竹内のリハビリしている野幌総合医療センターに吹奏楽部が押しかけて演奏。うーん、すごい迷惑だと思うけど。健気な割によく押しかける土屋。後、病院、他の患者が一切出てこない。手抜き改め映画的省略。
 竹内も怪我で二番手扱いに。これで土屋と状況は同じになる。
 土屋、スタジアムでの応援シーン。ソロを任せられるけど、ソロシーンなし。うーん、なんでかな?。見せ場なのに。ここ理解不能。そいういえば、土屋が新しいトランペットを買うシーンもなかった。編集でカットしたのか?
 まあ、面白いかどうかは別にして、丁寧な作りと健気な土屋のおかげで最後まで見れる。二番手の人物が頑張るという設定も感情移入しやすい。
 拓殖大学紅陵高等学校吹奏楽部(録音演奏)、青梅市住吉神社、住吉まつり、普門館、studio mon 自由が丘、千葉県立柏の葉公園野球場。

押井守は実写を面白く撮る才能がない、映画『紅い眼鏡』

 押井守監督映画『紅い眼鏡』(1987年公開)を観た。ジャンル適当、面白くする気もない。自己満足の駄作。
 20世紀末、警視庁は対凶悪犯罪特殊武装機動特捜班を組織。俗称を地獄の番犬=ケルベロスと呼ばれる。と字幕で説明。すごーく、期待が高まる。
 けど、ジープに乗って出てきた三人が、まず、鷲尾真知子。まったくアクション向きとは思えない女優。この時点で、なにか変だと思う。
 特殊強化服と呼ばれるプロテクター。なんとゴム製。もう映像が陳腐、貧相すぎ。さらに、機関銃で撃たれた人たち、一列に並んで後ろに倒れるだけのアクション。これまたひどい。見せ方、演出、演技がひどすぎる。
 まあ、前々から押井の実写がひどいのは気づいていたけど、この作品は輪をかけてひどい。
 でまあ、ケルベロスですから、当然、壮絶な撃ち合い、ガンファイト、組織内部の権力争い、魑魅魍魎の世界、とまあ真面目に見るよねえ。
 ところがどっこい、逃げていた千葉繁が帰国すると、ギャグ映画になる。これが凄まじくつまらない。いわゆる、邦画が陥りがちなべろべろばあのギャグの嵐。当然、この手のギャグは映画に不向きなので一切面白いくない。こんなことすら学習しない(または意図的にやっている)なんて、押井の作品がヒットしたのはまぐれなんじゃないかと疑わしくなる。押井、少なくとも実写を面白くしようとする才能は、ない。
 結局、ギャグが連発する世界は死に際の幻覚らしい、というラストに。何じゃそりゃ。アイディア、枯渇しているのかな、1987年で。
 玄田哲章、声しぶすぎ。見た目とギャップが激しすぎる。
 映画館の受付と思われる兵藤まこがいる部屋の中。BCLラジカセのようなものがあるも型番わからず。【追記】SONY CF-1760と思われる。
 オリエンタルホテル、山形県上山トキワ館。

吸血鬼ですらない、適当すぎ、映画『彼岸島 デラックス』

 渡辺武監督映画『彼岸島 デラックス』(2016年公開)を観た。お話部分が駄作な上に尻切れトンボ。アクションが続くので惰性で見続けるだけ。
 冒頭部分、意味不明なアニメーション映像。説明映像になっていない。勝俣州和似の森岡龍が海岸に打ち上げられている。目を覚ますと説明ゼリフばっかり。作りがものすごく安直。この時点で飽きる。その後、びっくりすると尻もちをつくシーンが何度か続く。演出と演技がワンパターン。
 アクションシーン、吸血鬼との対決と思っていたのに怪獣が出てくる。さらに三匹。三匹と戦う白石隼也。と思ったら栗原類が出てきて、栗原と戦う。あのー、三匹の怪物はどうなったんでしょうか?。戦いの途中だよねえ。設定がとにかく雑。その後、怪物もいろんなのが出てきて飽和状態。すでに吸血鬼ですらない。ただただ飽きる。
 とにかく色んな所が適当。映画内ロジックが雑すぎて飽き飽きする。
 名前をもらっている俳優は、吸血鬼に噛まれたのに吸血鬼にならない。白石、阿部翔平とか桜井美南。それなのに佐藤めぐみは斬られただけなのに目が赤くなる(吸血鬼の外見的特徴)。うーん、とにかく雑で適当。
 後、吸血鬼もゾンビみたいなものから、人間の意識があるものまでいる。その違いは何?。なぜ分かれるんですかねえ?。これま説明が一切ない。
 とにかく斬られた時の血に始まって、アクション、怪物、爆発、村と人物の配色、といろんなところがCG。怪物のデザインも統一性がない。吸血鬼は血を入れないと鬼か亡者になる、らしい。どこが鬼なのかよくわからないけど、なぜそんなに変化した生物が出来上がるのかの説明一切無し。これまた雑で適当。
 栗原に噛まれている女。喘ぎ声の後に失禁?する。あのー、これもしかしてエクスタシーの表現とか?。唐突すぎるしわかりづらいし、失笑。
 ダムの中、電灯がつく。なんで?。水力発電?。誰が制御しているのかな?。雑。
 怪獣に襲われる四人(白石、阿部、桜井、佐藤)。急に壁を壊し始める。そこから逃げるらしいけど、前フリが一切ないので、怪獣に襲われているのに壁壊しているという意味不明なショットがしばらく続く。本当にこんショットがあちこちに散見される。脚本を遡って検討したりしてないんだろうねえ。手抜きしすぎ。やっつけ仕事しすぎ。観客なめすぎ。
 阿部、急に爆弾を出す。阿部、螺旋階段(ロケ地は白丸ダム)にて急にワーム状の怪物と目を合わせてはいけないと言う。その情報は鈴木亮平が森岡に忠告したんだよねえ(ロケ地は荒沢ダム)。なんで阿部が知っているの?。以前に遭遇したことがあるの?。人間の間では知っていることなの?。そいう説明映像とか前フリとか一切無し。本当に作りが適当。
 ワクチンを探すはずが急に白石と佐藤が回想にふける。そんなこといいから早く探せ。見つけたワクチン。瓶に「五○一」と縦書きの紙が貼り付けてあるだけ。美術、しょぼすぎ。センス、なさすぎる。
 螺旋階段のシーン。怪物との位置関係がものすごく適当。本当にやっつけ仕事。
 四人、ワームに追いかけられトロッコでトンネルから脱出する。ワーム状の怪物、トンネルから出てくるもすぐにトンネルに引き返す。当然、観客は、ああ、日光に弱いんだ。暗闇の生物だもんね。と思うよねえ。なんと、その後、普通に外で動きまわります。この映画、作っている連中、バカだろう。
 その上、なんとこの出来で話が終わらずにエンド。続編つくる気満々。こんな狭いところで勝負出来て、邦画は本当におめでたい。
 エンドロールでびっくりした。監督のクレジットが最後ではない。製作委員会みたいな人たちの名前がづらづら続いて終わる。監督よりもエラソーにしている映画を初めて見た。普通、建前でも監督を立てるんだけどねえ、エンドロールは。そりゃ、駄作になるわなあ。船頭多くして船進まず。船頭多くして船山に登る。
 山形ロケ、鋸山ロケ、スタジオせディック庄内オープンセット、山形県鶴岡市、早坂大進坊。

振り子のようにはいかなかった清水富美加、映画『振り子』

 竹永典弘脚本・監督映画『振り子 furiko』(2015年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 ベッドに寝ている小西真奈美。そばに松井珠理奈がいる。演技、すごくわざとらしい。中村獅童もいる。で、中村が小西と出会った当時のことを回想する。
 小西の高校時代(1970年代と思われる)が清水富美加。うーん、幸福の科学なんだあ、この子。と色眼鏡で見てしまう。演技もわざとらしく見えてしまうから不思議。映像は変わらないはずなのに違って見える。見方、見え方、主観を考えさせられますなあ。
 タバコ屋のおばあが研ナオコ。昔取った杵柄。コントっぽい演技を見せる。
 ベッドの上の小西、そばにいる中村の映像(現在の時制)が度々挟まれて、邪魔だなあと思っていると、中村、『ハサミ男』(2014/4/17掲載)でした。そんな小細工、この映画にいるかなあ?。邪魔なだけだと思うけど。
 「1980年」の字幕。石田卓也が急に中村になっている。かなり違和感がある。
 科学万博つくば'85の会場が出てくるけど、流石に再現は無理。つくばエキスポセンターと思われる場所が出てくるだけ。
 年号が平成に変わるニュース映像。小渕総理、よく出てくるねえ。
 松井が中学生の設定。ひどい、ひどすぎる。
 社長が逃げて振り込んだお金が返らない中村。社長が逃げた設定は『新男はつらいよ』(2017/2/9掲載)にも出てきた。勧誘したのが知り合いの後輩だったという設定も同じ。
 ホンダ(Honda) CB400T HAWKⅡぽいバイクが出てくる。ワープロSANYO SWP-NS5が出てくる。
 中村、真矢みきの妹風笛木優子の部屋に入り浸り、なのに目合(まぐわい)シーンが出てこない。ベッドすら出てこない。そういえば、中村と小西の目合もないし、キスシーンすら出てこない。男女関係を描く気はさらさらない。まあ、この程度の映画です。
 ひどいのは登場人物が急に出てこなくなること。中村が荒んだ生活を送っているのに、ご意見番、親代わりの武田鉄矢が全然出てこない。なんで注意しないんですかねえ?。脚本、適当すぎる。
 後、松井、成長して働いているらしいけど、全然出てこなくなる。ラスト近くになって急に出てくる。おいおい、両親が大変な間、どこで何していたんだあ。全体を通して、登場人物の動きがすごーく雑。
 急に中村、いい人になっている。そんなに急に変われるかなあ?。
 松井「飾り付けがんばった」。モータース内部の飾り付けがしょぼいすぎる。雪、CG。これまた雑。
 科学万博つくば'85会場で行われていたポストカプセル2001。書いたはがきを16年後の2001年に配達するイベントに参加する小西。そのはがきが届いて、松井が読み上げる。文章、かなり長い。そんなにはがきに書けるかなあ?。
 鈴木亮平の役がものすごーく後付。そんなことで松井と付き合うわけ?。雑で適当な脚本。飽き飽きする。
 小西、小動物顔が健気な妻役にはまっている。一転、後半は脳梗塞後の後遺症で右半身麻痺、失語症、記憶障害の無表情な役。どちらもうまくこなしていて感心。
 武井壮、演技自然。映画の中で違和感なし。
 太東崎燈台(たいとうさきとうだい)、岩船漁港、高崎市、野崎浴場、橋本青果、

熟れた永島暎子がエロい、映画『極道戦争 武闘派 BUTOH-HA』

 中島貞夫監督映画『極道戦争 武闘派 BUTOH-HA』(1991年公開)を観た。松山千春が頑張っている。見てもいいし見なくてもいい。
 映画冒頭、セピア色の画面。アクション、銃撃戦、迫力あり。トラックの突入、撃たれた後の弾痕、ちゃんと機動隊が入ってきたり、見せ方がうまい。
 中井貴一、松山千春、増田恵子(元ピンク・レディーのケイ)の三人が、事件前のドリカム状態。中井と松山は暴力団で、組の抗争に巻き込まれていくお話。
 舞台が博多なので博多弁?をみんな話している。正確な発音なのかわからないが雰囲気は出ている。
 中井、暴力団員に見えない。松山はチンピラっぽい。
 増田、胸ないなあ。赤いドレス姿が残念。それに比べ、永島暎子は、顔がすでにエロい。当時36歳くらいだと思われるけど、熟れて滴るような感じ。火野正平との目合(まぐわい)シーンがあるもおっぱいポロリなし。うーん、残念。その後、雨に濡れるシーンがあるもチラッとしか映らない。じっくり撮ってほしいところ。多分、増田と永島、役を逆にしたほうが良かったのでは?
 奥村雄大、殺されて警察の遺体安置所のストレッチャーの上に寝ている。シーツを取ると、顔、白すぎ。バカ殿みたいになっている。いくら何でもメイクやり過ぎ。
 松山の行方を血眼になって探しているはずなのに、組が発行した絶縁状を持っている。どうやって松山のところまで届いたのだろうか?。行方がわからないから探していたのでは?。辻褄があっていない。
 西岡徳馬たちの会合場所を隣のビルからM16?で撃つ松山。命(たま)取ってくると息巻いている割に、行動が粗雑。
 松山の隠れ家。中井が松山を殺さなければならないシーン。すごく盛り上がるシーンなのに、さっきまでいた増田が途中から全然出てこない。あのー、増田、中井を止めるとか、いろんな演出できるはずですけど?。ものすごーく雑なシーンになっている。
 宴会会場の西岡を銃撃する中井、後ろからすぐに撃たれる。ここ割とあっさりしていて、期待を裏切る見せ方で面白い。
 ラスト、フェリー?に乗る増田。二等室に乗っている。なんか意外なところがちゃんとしている。カメラが微妙に揺れている。本当に船が走っている状態で撮影していると思われる。これまたちゃんとしている。
 ちなみに船の中が舞台の邦画は沢山ある。その中で走行中の船の中の撮影だとはっきりわかるのは『トワイライトシンドローム デッドクルーズ』(2015/10/28掲載)。撮影日に海が荒れていたのかカメラも出演者も本当に揺れている。後、沖縄県大東島の港の凄さがわかるのは『旅立ちの島唄~十五の春~』(2015/1/22)。外洋に直接面した港の構造から、港に横付けされている船なのにロールしている。
 出張る、的に懸ける、國友鉄砲火薬店。

外来種VS国内固有種、映画『妖怪大戦争』

 黒田義之監督映画『妖怪大戦争』(1968年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 バビロニアのウル遺跡(スタジオセット)からのスタート。特撮、独特な味わいがあるけど、ダイモンはきぐるみでしょぼいというより微笑ましいレベル。嵐に巻き込まれる帆船の特撮がなかなかいい。
 急に江戸時代と思われる海岸。神田隆とダイモンとの殺陣によるアクションシーン。ものすごーくのんびりしている。一部、何をしているのかわかりづらいショットもある。編集ももっさり。流石に、今の時代だと通用しないレベル。
 ダイモンに取り憑かれた神田、伊豆代官所屋敷に入るなり神棚を不浄なものとして壊す。ダイモンからすれば異教だからねえ。ここ面白い。後、ダイモン、他人の身体に乗り移っても目の怪我は治らない。一応、前フリの整合性は満たしている。こういうところは割と細かい。
 神田の娘役で川崎あかね(新人)が出ている。豊満なバストで脱ぐ女優らしいけど、この映画は着物姿でその片鱗は拝めない。惜しい。

中堅俳優の無駄遣い、映画『鬼哭 KIKOKU』

 三池崇史監督映画『鬼哭 KIKOKU』(2008年製作)を観た。劇場公開のないOV作品と思われる。見てもいいし見なくてもいい。
 伊達一家?の事務所内部。固定カメラでテーブル、組長席を撮る。最初のうちは、面白いけど、何度もこのショットが連続すると、流石に貧相で飽きる。
 天道会の資金源の家族を襲った後、バイクで立ち去る曽根英樹と竹内力。バイクの消え方がスピーディー。このへんの見せ方はちゃんとしている。
 ナレーション、説明ゼリフだったのに急に情緒的。なんか安定していない。
 食事シーン。情報屋がカメラを背にして座る。映画のお約束をちょっと逸脱している。
 海岸の雨のシーン。寒そうだし、カメラに水滴がかかるし、無音のショットが挟み込まれたり、三池っぽい感じがある。
 岩城滉一、ラジコン飛ばして、食事して、刑務所?の中の面会室に出てきて、後、殺される(殺されるシーンはない)。特別出演なだけあって、全然活躍しない。
 幹部連中に中堅の俳優がたくさん出ているのに全然活躍しない。俳優の無駄遣い。
 これまでアクションシーン、割とちゃんとしていたのに中山一也の爆破シーンになると急にしょぼいCG。予算が底をついたのかな。
 岩城の元妻?夏樹陽子。殺し屋の美木良介たちに店がバレているのに、竹内、何度か出入りしている。その上、全国指名手配のはずなんだけど。邦画にありがちな、すごくゆるーい設定。
 情報屋、竹内が夏樹に惚れていることを見ぬく。うーん、そんなに付き合いないよねえ。夏樹にあったの初めてだよねえ。セリフじゃなくて、二人の関係性の映像で恋愛感情を見せるべきなのでは?。まあ、ヤクザ映画にそんなこと言ってもしょうがないか。
 美木、冷酷な殺し屋のはずが、夏樹には優しい。竹内の居場所を聞き出すのに拷問するのか?と思いきや名刺を置くだけ。ラストは、殺さないで帰る。キャラがぶれぶれ。
 かちこみ、てっぺん、巌根駅。

2017年02月前半観たおすすめ邦画

2017年02月前半観たおすすめ邦画
 2017年02月前半観た邦画は30本。

【次点の次点】

『絵の中のぼくの村』監督東陽一、1996年公開、2017/2/1掲載。
 絵画の仕事をしている双子が、子供の頃の、高知県での生活を回想する。で、松山慶吾と松山翔吾が子供時代を演じるわけだけど、これがもうほぼドキュメンタリー。演技なのか実演なのかわからない状態。ロケ地、原田美枝子、ともに美しい。

『餓鬼魂(がきだま)』監督鋤田正義、1985年公開、2017/2/3掲載。
 ぬいぐるみのような造形が微笑ましくて、ホラーなのに怖くないという致命的な欠点があるのだけど、それを吹き飛ばす松居一代の熱演。スリップ姿で暴れ回ります。

『リアル鬼ごっこ3』監督安里麻里、2012年公開、2017/2/8掲載。
 閉鎖空間での殺し合いもの。低予算で作れるので、邦画ではまあこすり倒した企画。なんだけど、意外に丁寧に作られていて、演出にうまいところがあったり、運動部の前フリがちゃんとラストに回収されたりする。

『ラブ・レター』監督森崎東、1998年公開、2017/2/9掲載。
 中国女性耿忠(こうちゅう)が偽装結婚で入国。人知れず死んでいくまでを描く。設定が細かくて教育映画のような前半は名作なんだけど、後半がねえ。何にもしなかった中井貴一が急に善人面するのが白ける。残念作。

『Rambling Hearts(ランブリングハート)』監督村松亮太郎、2010年公開、2017/2/10掲載。
 映画としてはテレビドラマレベルでしょぼい。ただ、臼田あさ美の一人二役をエンドロールまで気が付かなかった。演技、演出、撮影ともに自然。なぜここだけ異常に突出してうまいのか謎。ただ、ぼくが臼田を知らなかっただけという可能性もある。

『化石の荒野』監督長谷部安春、1982年公開、2017/2/11掲載。
 映画としてはツッコどころ満載。なんだけど、1970年代、80年台の荒っぽいアクション(西部警察風)が満載で最後まで楽しく見れる。

『14歳』監督廣末哲万、2007年公開、2017/2/14掲載。
 中学生の暴力や非行やいじめを扱っているみたいだけど、ただの精神病にしか見えないという、なんか取り違えている感が半端ない作品。ただし、もしこれがサスペンスやホラーだったら?。名作になるのでは?。廣末、腕は確かみたいだから、同じテイストの性悪説を徹底した学園惨殺ものを撮ってほしい。

【駄作】

『ピカ★★ンチ LIFE IS HARD だから HAPPY』
『ピカ★☆★ンチ LIFE IS HARD たぶん HAPPY』
『先輩と彼女』
『NIN×NIN NINJA×HATTORI×KUN×THE×MOVIE(NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE)』
『ナインソウルズ』

便所の箱を璃乃亜にプレゼント、映画『むずかしい恋』

 益子昌一監督映画『むずかしい恋』(2008年公開)を観た。店の中だけで102分はきつい。うまい部分と稚拙な部分が混交。見てもいいし見なくてもいい。
 エレベーターを出るとNO〜MUという看板。バーの中に水橋研二がいて開店前の準備をしている。水橋の独白でバレエ界にいたらしいけど、それを示す映像はないし、ラストにちょっぴりダンスが出てくるだけ。ダンス設定、ほぼいらない。
 登場人物は高橋、安藤サクラ、前田綾花、載寧龍二、柳沢なな、三浦誠己、森岡龍、璃乃亜の八人。ラストで四つの番(つがい)になる。
 でまあ、このバーの中だけで物語は続く。急にカメラ目線になり語りだし、その時は照明もかわり、スポットライトが当たったりするし、音も無音になったり、時制もちょっとだけ過去に戻ったりと、一応、工夫は見られて、腕はありそう。
 だけどねえ、そういう舞台劇風の演出は舞台でやればいいわけで、正直、バーの中だけで男女のつまらない会話をグダグダ聞かされると30分で飽きる。これが102分も続くのはかなりきつい。
 暗騒音は盛大に入る。板張りの床を歩く音、外の自動車などのノイズ。都会の片隅で語り合っている雰囲気を高めている。
 前田と森岡のトイレでの目合(まぐわい)シーンあり。おっぱいポロリなし。姿勢も変だし、いまいち。二人の目合の間、他の出演者の顔をアップで撮るのは良い。
 ここからは納得しづらい部分。
 まず、トイレにさあ、オルゴールの箱をなんで置くのかなあ?。大事なものらしいのに、わざわざ公共の場になんで置くんですか?。案の定、箱の中の指輪、盗まれるよねえ。お話を広げるためにおいてあるのが見え見え。
 ラストに高橋が箱を持ちだして、璃乃亜に渡す。いやいや、便所においてあった箱だよ。汚すぎる。これで恋愛物の美しい話のつもりらしけど、脚本家は衛生観念が欠落しているのかな。恋愛映画の関係者ってホントバカばっかりだと思う。
 後さあ、83分頃。トイレを背にすると右側に店はあるはずなのに、安藤と三浦が店を出るとき、画面左から出てくる。あのー、そこは何があるんですかねえ?。倉庫とか?。別の店が入っているの?。撮影と設定が雑すぎ。ひどすぎるいい加減なショット。劇場公開映画でこんなボンミスするかあ?
 救いは、やっぱり安藤と三浦のうまさ。芸達者だねえ。
 ピエール・ド・マンディアルグ、プリンシパル、SONY MVR-Z1J、Final Cut Pro。

市原悦子面白すぎ、映画『雪国』

 豊田四郎監督映画『雪国』(1957年公開)を観た。この内容で133分は冗長。見てもいいし見なくてもいい。
 モノクロ、スタンダードサイズ。車窓風景は合成。煙吐いたり、電車だったり。電車関係詳しくないので、なんとも言えないけど、SLの方が絵になると思うけど。
 八千草薫の最初の登場シーンがガラスに写る姿。亡霊風。岸惠子の登場もガラスに写ってい顔から。鏡シーンも多め。何かこだわりがあるのか?
 市原悦子が芸者役でちょっとだけ登場するけど、すごいパワー。ぎゃはは笑いがすごくてインパクトあり。テレビドラマ「家政婦は見た!」のキャラとは大違い。
 男女の焦らし演技が長すぎて飽きる。井浦新似の池部良と岸、岸が窓際に行くと池部が追いかける、すると岸、窓際からカメラ方向に戻ってくる。これの繰り返し。野外でも奥に行ったり手前に来たりの追いかけっこ。ワンパターンで飽きる。
 後、男女関係が変。ずーっと焦らし演技だけで、キスシーンしか出てこない。ヌードやおっぱいポロリは当然無し。同衾シーンすらない。それで妊娠したと勘違いするのはいくら何でも。
 大庭秀雄監督『雪国』(2015/12/27掲載)も見たけど、なんでさあ、こんななよなよした優柔不断の男を好きになるんですかねえ。それにリメイクが行われるということは、この話が人気があるということだよねえ。うーん、理解不能。一回見れば、もう十分。
 岸、酔っ払うとかわいい演技。情緒不安定気味。火事現場では錯乱しているのか消火活動の邪魔をする。池部も岸もどうしょうもない。
 八千草薫、声を張るとアニメ声になる。残念ながら八千草の活躍シーンはあまりない。
 芸者のことをネコとも言うらしい。へー、知らんかった。映画を見ると勉強になるなあ。女達、上は着物なのに下はズボン(もんぺ?)という雪国ならではの機能性ファッション。
 岸の三味線ショット。実際に弾いている。
 こたつ、小さい。
 お話はつまらない男女のいちゃいちゃですぐ飽きるけど、風景はすごい。越後湯沢駅から、街の中、髙半旅館までの雪の量が半端ない。雪の壁ができていたり、商店街の道は雪が軒先を超えていて、歩行者は店の玄関から見上げる高さを歩いている。水道は凍りついているし、いやはやこの風景はすごい。すごすぎてCGに見えたりする(当時はCGないし)。昔は雪降ったんだねえ。
 日本画家、あけび、新派芝居、越後獅子、鳥追い祭、縮(ちぢみ)。
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グブリー川平(かびら)
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