2016年11月後半観たおすすめ邦画

2016年11月後半観たおすすめ邦画
 2016年11月後半観た邦画は30本。

【次点の次点】

『押繪と旅する男』監督川島透、1994年公開、2016/11/22掲載
 放浪(徘徊?)する老人浜村純。過去の回想になると兄嫁の鷲尾いさ子と旅をすることに。回想の中に浜村がはいり込んだり。子供の頃の浜村の夢の中に老人の浜村がはいり込んだりと場面転換が頻繁に起こり、酩酊するような不思議な世界。年上の女(鷲尾)を見る視線がエロい。もしかしてボケた徘徊老人が見ている世界を映し出しているのかもしれない、と思うと怖い。

『Let's 豪徳寺!』監督前田陽一、1987年公開、2016/11/23掲載
 豪徳寺家という超セレブ家族に三田寛子が女中として働くというだけの話。なんだけど豪徳寺家のロケ地がすごい。綱町三井倶楽部。いやはや本物の金持ちの映像的な力はすさまじい。[『白鳥麗子でございます! THE MOVIE』(2016/11/5掲載)と比べると雲泥の差。] 自動車を見るのも楽しいし、俳優が実際に乗って撮影されているのも素晴らしい。

『恋と花火と観覧車』監督砂本量、1997年公開、2016/11/29掲載
 恋愛映画はバカ映画になる傾向が非常に強いのだけど、この作品は丁寧に撮られていて、最後まで見続けられる。フィルムの良さが出た大観覧車コスモクロック21から眺める夜景はロマンチック。

『悪夢のエレベーター』監督堀部圭亮、2009年公開、2016/11/30掲載
 殺人計画の完成度はゆるゆるだけど、無駄のない登場人物と意外な人物が真犯人、など脚本がブラッシュアップされており、最後まで飽きずに見れる。惜しむらくは佐津川愛美の過去をもっと突っ込んで描いていれば、どんでん返しのカタルシスが増強されて、非常に面白い作品になっていたのに。うーん、本当に映画は難しい。特殊効果が頑張っている、管理人役の大堀こういちが気持ち悪い、など見所多数。

【駄作】

『風のダドゥ』監督中田新一、2006年公開、2016/11/19掲載
 とにかく下手くそ。まあ、それはいいよ。だけどさあ、骨折した馬を助けることが「善」みたいな描き方をして、競馬馬が骨折で殺される理由を説明しないし補足もない。バカなのか?似非ヒューマニズムが鼻持ちならない。俳優の演技も雑。榎木孝明のひどい演技ショットあり。地元宣伝映画は本当に駄作が多い。邦画をダメにする一端を担っている。

もっと弾けて欲しかった佐津川愛美、映画『悪夢のエレベーター』

 堀部圭亮監督映画『悪夢のエレベーター』(2009年公開)を観た。殺人設定はそこそこだけど、予想させない展開が続いて最後まで飽きずに見れる。
 エレベーターの中に内野聖陽、モト冬樹、斎藤工の三人。斎藤がエレベーターのステンレス部分を見ると女の顔が浮かび上がる。後ろを振り返ると佐津川愛美。この登場シーン、印象的でうまい。
 マンション管理人の大堀こういちが気持ち悪くてヘンテコで配役ドンピシャ。コメディーリリーフにもなっていて、印象深い役どころ。
 52分頃、六角形が組み合わさった特徴的な外観のビル、中野ワールド会館が出てくる。
 佐津川の登場が不気味だったように、SFXの使い方がピンポイントでうまい。エレベーターの中で意識を失う斎藤。床が透明になりカメラがどんどん落ちていき、透明なエレベーターボックスが暗闇の中に小さくなる。薄れゆく意識の中の出来事のようでCGに違和感を持たない。
 あとは、大堀に使われる特殊メイクや特殊効果。テレビ(ブラウン管)で顔が潰される。テレビを持ち上げると変形した顔が元通りに戻る。大堀だけにギリギリ笑いになっている。あと、監視カメラの位置に大堀の生首。エンドロールに「残酷効果」という見慣れないクレジットがあるだけのことはある。
 大堀が殺された理由が判明する場面。内野の勘違いだったというオチは可哀想すぎ。それもエレベーターもののアダルトビデオ(長澤つぐみ?)。
 エレベーター内の監視カメラを壊すと電池がぶら下がる。これ電源が入ってますよというLEDを光らすためだけの電源。つまりカメラ自体がダミーという説明映像。ガジェット類の見せ方はなかなか凝っている。
 映画前半の密室劇からの後半は事故対応への右往左往を見せる。このあたりの展開も飽きさせない。
 ラストになると、すべての出来事がある人物により仕組まれていたということになる。広げた風呂敷のたたみ方は、割と丁寧だし、登場人物に無駄がないし、脚本は遡って整合性を高めてある。
 惜しむらくは、佐津川の事件前の描き方かなあ。もっと、姉への執着心を描いていれば、佐津川の悲しみにまで感情移入できたのに、非常に惜しい。放火エピソードだけでは弱い感じ。
 あと、犯罪自体はなんちゃって部分多め。指紋残しすぎ。マンション、メゾンドレーヴの住人少なすぎ。など、完全犯罪を期待するとがっかりする。
 ストックホルムシンドローム、境界型人格障害、アガサ・クリスティ、西葛西ハイツ、砂漠の薔薇、Ccybac中野サンプラザ店。

生娘の吉永小百合、映画『伊豆の踊子』

 西河克己監督映画『伊豆の踊子』(1963年公開)を観た。吉永小百合は初々しくて役にあっているけど、高橋英樹はミスキャスト。見てもいいし見なくてもいい。
 大学教授?講師?の宇野重吉が教え子の彼女の吉永小百合を見て、若い頃を回想するという設定。当時は大学生も学生服を着ている人がいるんだあ。私服やスーツ姿もいるし、それに教室の中に人が多い。『卒業』(2016/11/26掲載)と比べると教室の形は変わらないけど、人の姿は様変わりしている。
 山口百恵、三浦友和の『伊豆の踊子』(2014/7/17掲載)と内容や場面までほぼ一緒。男尊女卑、学生や書生が厚遇される。など、身分制度による恋のハードルが設定されていて物語として完成している。
 ということになると見るべきは俳優ということになるんだけど、まず、吉永小百合。『キューポラのある街』(2015/11/8掲載)が吉永の最高傑作。初々しさという点ではその次ぐらいの吉永の演技。感情の起伏の激しいティーンの雰囲気は出ている。
 露天風呂で裸で出てくるシーンがあるけど、遠くからとらえているので吉永かどうかわからない。吹き替えかも。
 吉永、南田洋子などの入浴シーンは多数あるけど、ヌードなし、おっぱいポロリなし。サービス悪い。
 高橋はどうか。学生服に学生帽、腰に手ぬぐいぶら下げて高下駄。ぼーっとしているでくのぼうのようでもあり、周りを気にする小心者のようでもあり、キャラが今ひとつわかりづらい。チヤホヤされたり接待されるだけで、自分からは何もしない受け身な感じも印象が悪い。と役の設定の前に、高橋、学生ぽくない。町の若旦那といった体格と面構え。もう少し優男を配役すべきだったのでは。
 高橋が見る夢。夢の不合理な感じが出ている。『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(2016/11/29掲載)の夢と思わせる場面に工夫がないのが、見比べるとわかる。
 峠の頂上まで来ると急にスタジオセット。どうした?ロケ地が見つからなかった?スケジュールがあわなくて別撮りとか?
 物乞い、旅芸人は村に立ち入るべからず、とか、「女の後だと気持ちが悪い」など、区別や差別のメッセージが散りばめられている。
 お経を読む時の拍子木の音がSEになっていて、吉永の絶望感を高めている。ここの音の使い方がうまい。

普通っぽい高畑充希、映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』

 三木康一郎監督映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(2016年公開)を観た。作りは丁寧だけど、物語はかなり表面的。高畑充希を見るならありかな。
 寝ている顔が観月ありさそっくりな高畑。実に普通っぽい女なんだけど、見ているとかなりうまい。目立ちすぎず引きすぎず、すごく画面の中に馴染んでいる感じ。うふふふふ、という笑いに特徴あり。こんな女優がいたんだあ。調べてみると出演作品かなり見ていた。気が付かなかっただけでした。
 寝ているのに寝室が明るい。この辺はテレビドラマレベル。夢だというショットに幻想性や映像的特徴がない。独白による説明だけ。家の中に男が泊まることになったら、夢見る前に眠れないはず。特に高畑はそういう性格だと思われる。この辺、飲み込みづらい。
 更に、高畑が知らない男を家につれこむ理由も解りづらい。一泊ですらありえないのに半年も泊めるの?理由は?初対面なのに相手の氏素性を確かめる会話がまるでない。いくらなんでも不自然すぎる。
 更に同じ屋根の下に心身共に健康な男女が暮らしているのに目合(まぐわい)シーンが全く無い。岩田剛典は聖人君子?インポテンツなのか?それか高畑に魅力を感じてないということだよね。
 それなのに岩田、朝ごはんは作る。あのさあ、初めて出会った男女間で努力するところそこじゃないよねえ。いつ押し倒すかどうかでしょう?描き方がものすごーく上っ面のうすっぺらで、飽きる。
 水門のある河原、出過ぎ。そこしか行くとこないのか。水門が出てくる邦画は『月と嘘と殺人』(2016/11/14掲載)。
 料理、調理シーンは丁寧。ふき、バッケ味噌、ふきのとうの天ぷら、きゃらぶき、セリのお浸し、つくしの佃煮、のびる、いたどり、わらび、クレソン、とまあ、料理番組。料理シーンが丁寧といえば『Little forest』(2015/9/5、2015/9/8)、『あん』(2016/3/7)がある。
 河川敷で野草を収穫するシーンは、岩田、カメラマンというより野草俳優の岡本信人のよう。
 岩田のバイトシーンが全然出てこないので、これは岩田、他にも女がいて二重生活をしているなあ、と修羅場を期待するも普通にコンビニで働いている。今井華が出てくるけど、別に物語に関係なし。これまた薄味なお話。料理の味付けは薄味でもいいけど、映画は濃い口にして。
 やっと、やっと、岩田と高畑の目合シーン。ヌードなし、おっぱいポロリなし。すぐ朝になっている。サービス悪い。その後、高畑が雨に濡れながら歩くシーンあり。透けブラを撮る大チャンスなのに、それすらない。出し惜しみしすぎ。
 会社から帰宅後の日差しの描き方は丁寧。野草を扱っているだけに季節感は出している。
 今時、植物図鑑の出版でそんなパーティーを開きますかねえ。野草の写真取っただけでカメラマンとして食っていけるのか?ここの設定は古臭すぎる。
 二回目のキス(すでに目合を済ませている)も一回目と同じ軽いキス。久しぶりに会って身体が馴染んでいる感じ欲望(性欲)に燃えている感じが全く無い。これまた薄味表現。
 また、岩田が高畑の部屋で料理している。あのさあ、もうコンビニでバイトする必要ないよねえ。カメラマンてそんなに暇なの?
 神奈川県立秦野戸川公園、Nikon D7100。

深浦加奈子がちゃんとうまい、映画『恋と花火と観覧車』

 砂本量監督映画『恋と花火と観覧車』(1997年公開)を観た。作り丁寧。最後まで見れる。
 長塚京三の元へ送られているお見合い写真。中身の写真がひどい。ここでひと笑いあって、結婚相談所に娘の酒井美紀が勝手に登録。次のショットで樹木希林の顔アップがばーん。と、笑いのテンポがうまい。
 生瀬勝久がコメディーリリーフ、元野球選手の佐野重樹がいたり、大杉漣、鶴見辰吾、などなど、今でも活躍している俳優が端役で出ている。
 酒井、胸のラインの出る赤のニットが綺麗(髪の分け目、目立ちすぎ)。松嶋菜々子、事務の制服姿がなかなかいい。二人共初々しい。
 深浦加奈子がうまい。前半は自己中の積極的なおばさんだけど、後半はホロリとする演技と普段の生活に戻る演技を同時にこなす。芸達者。調べていたら深浦、死んでいた。『東南角部屋二階の女』(2016/11/28掲載)の竹花梓もそうだったけど、演技上手いのにあまりみないなあと思い調べると死んでいる、ということが続いている。正直、結構、寂しくなる。
 長塚が二次会のカラオケに誘われる場面。その後、松嶋たちが歩いていると、路上、画面左側から火花が落ちてくる。うーん、なんなんだろう。電線がショートしているのか?どういう演出?
 長塚と松嶋が二人で生バンドの演奏を聴くシーン。展開にかなり無理がある。ダンスもねえ。
 観覧車(横浜、コスモクロック21)の中に長塚と松嶋。フィルム画質?が夜の感じを強調していて非常にロマンチックな映像。キスのあと、カメラが空撮になるのもうまい。
 松嶋と男(椎名桔平か?)が別れ話。男は背中しか見せない。紅茶のカップ、砂糖を入れるシーンをアップで撮る。このあたり独特の映像の切り方。
 長塚と深浦が喫茶店。長塚がお付き合いの断りを伝える。カメラが物陰から覗いているような撮り方をしている。秘め事を盗み見しているよう。砂本、結構、腕ありそう。
 空港の停電。配電盤のショットは蛇足、説明過多。イギリスロケ。ちょっとしか出てこないけどちゃんと外国。『走れ!イチロー』(2016/11/28掲載)と見比べると差は歴然。
 紅茶、ゴールデンチップ、ティーインストラクター。

浅野ゆう子が古色蒼然なヘアスタイル、『走れ!イチロー』

 大森一樹監督映画『走れ!イチロー』(2001年公開)を観た。雑で適当な作り。ありがちな地元宣伝映画。見てもいいし見なくてもいい。
 妻の浅野ゆう子が家にいない。探しに行く中村雅俊と笹岡莉紗。ここから神戸ロケ。グリーンスタジアム神戸を探しまわるんだけど、なんで携帯電話を使わないんだろう?持ってないという設定なのかな?その割に中村も笹岡も持っているよねえ。妻の浅野だけが持ってないの?。不自然すぎない?
 セリフの中に出てくるダイアモンドとかの野球用語例えがうざい。震災復興住宅が出てくるだけで、震災設定が全然物語に関係ない。
 登場人物三人の名前がいちろうというだけでオリックスのイチローと一切何も関係がない。さらにイチローの登場シーンが球場の大型ディスプレイ、室内練習場、空港で福島弓子と歩いているシーンなだけ。全てにおいて別撮りでショットをつなぎあわせている。というトホホな映像と内容。なぜイチローを出すのか、全く意味がわからない。
 笹岡、水川あさみに対して急に大人口調で説教をたれる。お前に言われる筋合いはない。
 ショットが変わるともう試合は7回。早。
 水川、ソフトボールのピッチャー役。なんだけど、全く見えない。チームメイトと一度も練習しないのに、試合だけだしてもらえる。投球シーンは投げている風のショットをつないでいるだけなのがまるわかりの雑な作り。
 浅野のヘアスタイルが古色蒼然。2001年でもそんな頭なの。
 加藤武の店から新しいスパイクを包んで持ち出す中村。おいおい、盗まれた白いスパイクも持って行け。それも返さなきゃいけないだろう。
 急に松田龍平がくる。急に笹岡と会う。もう雑で適当な脚本。本当に飽きる。
 ミャンマーのシーンが現地風の人が中村と歩いているだけのワンショット。これだけ。手抜き改め映画的省略。
 とにかく話がつぎはぎだらけで杜撰。神戸の街と野球を出したいだけなのがまるわかり。「地元宣伝映画は必ず駄作になる」というセオリー通りの出来栄え。

バドミントンのうまい竹花梓、映画『東南角部屋二階の女』

 池田千尋監督映画『東南角部屋二階の女』(2008年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 藤野女子アパートという名の木造アパート(ロケ地は春光荘?)。本物の古ぼけた安いアパートの感じが出ている。
 西島秀俊のお見合い相手、竹花梓。スレンダーであけっぴろげな感じ。バトミントンのラケットさばきもうまい。もっと映画に出ていい女優なのに、と思って調べたらすでに死亡していました。なんか寂しい。
 事件前の旧ドリカム状態(男二、女一)になって同じ屋根の下で暮らすことになるのに、恋愛なし、ヌードなし、目合(まぐわい)なんて一切無し。サービス悪い。
 202号室の押し入れに指先が入るくらいの穴が開いていて、そこからメモを隣の201号室に投げ入れる。部屋の壁に穴が開いている邦画といえば『真木栗ノ穴』(2015/4/3掲載)がある。この映画にも西島が出ている。
 竹花の職業はフードコーディネーターのよう。小料理屋ふみとの女将香川京子。付き合いが出てきても二人が料理の話をするシーンがない。料理のプロ同士なのに。
 201号は開かずの間だと言っているのに、中に入ってみると綺麗な部屋。うーん、設定の整合性なし。
 西島のおじいさん(高橋昌也)のキャラ設定がわかりにくい。無言で意思表示をしないというのは面白いけど、性格が悪くて無視しているのか、ボケているのか、孫(西島)のやることが不満なのか、最後までわかりにくい。
 だからラストの香川の着物姿をおじいさんが見ているショットが、昔を懐かしんでいるだけにしか見えない。それで土地売らないなら、ただの嫌な性格のひねくれがんこ爺なだけだよねえ。
 西島、土地売却を回避したことになっているけど、特に解決策もないのだから昔のままでは?入居者がいないから土地を売ることになったはずなのに。
 エンドロールに流れる曲が映画に似合わずフュージョン風でかっこいい。音楽は長嶌寛幸。
 CCB、茨城県立自然博物館。

門脇麦、ただの年上好きなだけでは?映画『二重生活』

 岸善幸脚本・編集・監督映画『二重生活』(2016年公開)を観た。尾行して哲学の論文が書けるの?見てもいいし見なくてもいい。
 ベッドの中。門脇麦に目覚めのキスをする菅田将暉。うぉぇー、ありえない。気持ち悪すぎる。その後、目合(まぐわい)に雪崩れ込む二人。スカトロと同じレベル。衛生観念が低すぎ。
 残念ながらこの時点では門脇のヌードもおっぱいポロリもなし。ただし、後ほど長谷川博己との目合ではパンツを脱がされてこぶりなおしりのみ出てくる。ここはなかなか良。
 尾行シーン。都内の町並み?や地下鉄を使っていてドキュメンタリー風(通行人が振り向くこともないのでゲリラ撮影ではなさそう)。ちょっとドキドキさせられる。ただし、尾行、後半になると近づきすぎ。何度も行き帰りしすぎ。喫茶店やレストランに入りすぎ。タクシーも真後ろに駐めすぎ。
 長谷川の妻と子供、何故か外でお出迎え。ありえない。ただ単に室内の映像が出てくると、門脇が観察できないから。この辺の設定は雑。
 案の定、長谷川に見つかる門脇。「あなたに会っちゃいけないんですう」と逃げる門脇。なんかバカすぎ。
 菅田、尾行で論文を書くことに対して「そんなこと何の意味があるの?」。正論。よういうた。映画の前提自体がバカすぎる。
 西田尚美が妻役の人材代行サービスという設定は面白い。レンタル家族が出てくる邦画は『紀子の食卓』(2016/6/12掲載)、『リップヴァンウィンクルの花嫁』(2016/10/15)がある。
 尾行して尾行の論文を書くならわかるけど、尾行で哲学の論文が書けるんでしょうか?。最初の設定が荒唐無稽過ぎて、全然話に乗れない。それに門脇のキャラ設定を低能にしすぎ。邦画にありがちな主人公を低能にして脚本や映画のアラを隠す志の低い作戦。こういうの、もうやめよう、映画関係者の皆さん。
 城西大学、横浜・八景島シーパラダイス。

パドメ・アミダラ風の浜崎あゆみ、映画『月に沈む』

 行定勲脚本・監督映画『月に沈む』(2002年公開)を観た。衣装に独特なものはある。見てもいいし見なくてもいい。
 40分の小品。ストーリーはあるようでないような。どちらかというと映像美を見せるタイプの作品。
 映像の発色はこってりした感じ。特に衣装は発色もいいしデザインも独特(衣装デザイン、伊藤佐智子)。湖畔、壁のない小さな祠のような祭壇のようなところに座る浜崎あゆみ。化粧といいおおぶりなデザインの和服?といい洋画『スターウォーズ』に出てきたパドメ・アミダラを思い出す。浜崎が不気味なキャラを演じていて、ここのショットは見ておいていいかも。
 鉄格子ごしに伊勢谷友介。その前を歩く浜崎。伊勢谷を見つけ手を伸ばす浜崎。カメラが俯瞰の位置で鉄格子の壁を撮ると、天井のあたりに隙間がある。うーん、なんのための鉄格子?上から普通に出入りできるんですけど。建築物として意味不明。
 現代?の描写。大きな窓のある部屋に椅子一脚のみ。浜崎、座っている。白いマスクを被せられる。紐が伸びているんだけど、紐なのかコードなのかもわからず。このデザインが中途半端。牢屋風の鉄格子の壁といい、雑な部分も散見される。
 アクションはスローが多い。可もなく不可もなし。アクションシーンにパッヘルベルのカノンをかける。センス、いまいち。
 香川照之、急に伊勢谷と浜崎の味方になり「逃げろ」。なぜ変心した?
 浜崎の白マスクを外してあげる伊勢谷。椅子から立ち上がる浜崎、窓に駆け寄る。伊勢谷は無視。あのー、さっき鉄格子の前では伊勢屋に手を伸ばしていたよねえ。うーん、女心はわからん。
 伊勢谷、弓矢が貫通、その他数本背中に刺さっている状態で歩いている。森の中には倒れた青コスチュームの忍者風の男たち。みんな倒したの?その怪我で?強いのか弱いのかよくわからん。
 伊勢谷に向かって「あたしもずっとさがしていた」と浜崎。じゃあさっき無視したのは何なんだ?。夢の中の伊勢谷と浜崎が白馬にまたがり湖畔の二人の前に登場。もう何がなんだかよくわからない状況に。
 浜崎の笑顔をクローズアップしてエンドロール。うーん、笑っている場合じゃない。覚醒時に幻覚見るようなら、さらに精神状態不安定だと思うけど。
 菅沼キャンプ村。

胸のラインが出る白のニットの夏川結衣、映画『卒業』

 長澤雅彦監督映画『卒業』(2003年公開)を観た。丁寧な撮影で好感が持てる。けど、堤真一がわかりづらい。一応、最後まで見れるけど。
 カメラ目線の内山理名、多め。ちょっとかわいい。小悪魔的な表情もあり。ストーカー的な演技がエスカレートすれば、内山の代表作になっていたかも。惜しい。
 夏川結衣、やっぱり美人ですなあ。長い黒髪に白いニットが似合っている。胸のボリュームが意外にあるのでびっくりした。
 堤真一の性格が非常にわかりづらい。19年間も女名義で貯金し続けている通帳。どうも内山が娘のようなんだけど(映画内ではっきり語られない)、それ貯金しているだけじゃあダメだよねえ。遺産相続のために役立てるの?普通はさあ、送金している設定にしない?。知らない人からお金が振り込まれていて、その身元を確かめると父親だった、みたいな。貯金している通帳だけだと、それただ偶然内山が見つけただけだよねえ。
 夏川と通帳のことでギクシャクするけど、なんで堤は説明しないの?その態度だとほとんど知恵遅れレベルだよねえ。
 携帯電話をデスクに置きっぱなしでとらないとか、その割にグラウンドには落とすとか。常時身につけているのか、持たない主義なのか設定があやふや。
 あと、喋らないのはなんで?ホテルのロビーみたいなところでは急にしゃべりだすけどなんで?なんに対して吹っ切れたのかなあ?
 あと、なんで内山は自分が堤の娘だと打ち明けないの?打ち明けない理由がどこにもないんだけど。
 とまあ、登場人物の心理や行動が非常にわかりづらくて飽きそうなもんだけど、一応最後まで見れる。
 というのも撮影が非常にゆったりしていて丁寧。表情の変化や細かい動きまで追っていて、BGVのようで何気なくついつい見てしまう。
 赤い傘、ムーバD211i、The Way We Were、武蔵野女子学院、スターバックス、しながわ水族館。

映画『アイドル・イズ・デッド -ノンちゃんのプロパガンダ大作戦-』

 加藤行宏脚本・監督映画『アイドル・イズ・デッド -ノンちゃんのプロパガンダ大作戦-』(2014年公開)を観た。原発パロディは面白いけど、映画としてのクオリティーが低すぎて飽きる。見てもいいし見なくてもいい。
 映画冒頭、女子高生?の格闘シーン。パンツを見せているのは良。ただ、アクションはスローと早送りでごまかしているだけ。
 原発パロディは面白い。スリーマイル島原子力発電所風の放熱塔が三本。エレクトリックキスというアイドルが「身も心もオール電化」と掛け声をかける。電力会社をやゆしていてうまい。あと、「チェルノブイリ」と叫んで嘔吐とか。
 とまあ、原発パロディは評価するけど、映画としてのクオリティーが低すぎてすぐに飽きる。
 例えば、拘置所。外観はレンガ造りの重みがある。けど、内部が映ると、木造の梁が露出した物置のような部屋。そこでプー・ルイともう一人の女が歌を歌って騒いでいる。
 あのさあ、拘置所内部はちゃんと撮ろう。そういうきちんとしたところですら騒ぐということに意味があるわけでしょう。木造住宅の物置みたいなところで騒いだってその落差出ないよねえ。まあ、低予算のために、場所が準備できないんだろうけど、あまりにも映像がしょぼすぎる。
 外での作業風景。ほんとうにもうしょぼすぎるし貧相。学芸会レベルの動作。何をやっていて何を伝えたいのかも理解しがたい演出、演技。ひどすぎる。
 コンサートホールのはずなのに外は竹やぶ。意味不明すぎ。アクションの時、周りが棒立ち。
 四人揃っての登場が、普通。別に劇的に見せたりしない。ものすごく期待はずれ。衣装も地味。円陣の中で四人が歌い踊るショットは祭りっぽくて良。怪我している女が急にめちゃくちゃに踊り出すのは笑った。
 エンドロール、スペシャルサンクスに入江悠とある。

犯罪集団なのに海でまったり、映画『19』

 渡辺一志脚本・出演・監督映画『19』(2001年公開)を観た。一部、光る部分あり。見てもいいし見なくてもいい。
 三人の男(渡辺一志、野呂武夫、シンミョウリョウ)が乗る車。ミニバイクに乗る川岡大次郎を呼び止めて拉致する。で、目的のない四人の旅が始まる。
 車内撮影が多いのにヘッドレストはつけたままにしている。これは立派。
 通行人を殴りつけて財布を奪ったり、車を盗んだり、殺人を犯したり、と犯罪集団ではあるけど、追われている緊張感を全く描かないので、シリアスな感じはしない。というか海岸で四人でまったりしていたりする。
 海岸に赤い公衆電話がぽつんとある。こういうの映画関係者、本当に好きだねえ。例、『ドルフィン スルー』(2015/2/26掲載)とか。
 海岸でのスイカ割り。スイカの横に海岸で拉致した男を埋めて頭だけ出してある。これ、北野武の映画で見たような。
 見どころはトランクに死体を積んだ四人の乗ったパジェロが検問に引っかかるシーン。野沢那智による取り調べ、新米警官がトランクの点検を執拗に迫る。で、トランクを開け、無線が入り、配備変更までの一連の流れは非常にうまい。スローにしながら各人の表情を細かく撮っていく。渡辺、腕は確かそう。
 ゴミ収集車が死体の入った寝袋?をゴミと一緒に持ち去るのは、いくらなんでも。
 ラスト、フィアット500が出てくる。これまた映画関係者が大好きな車。例、『ルパン三世』(2015/7/2掲載)、『風の歌を聴け』(2016/3/6)、『ハルフウェイ』(2016/3/22)、『うつくしいひと』(2016/9/2)。

原田知世によるBlendyのCMが入る、映画『大停電の夜に』

 源孝志監督映画『大停電の夜に』(2005年公開)を観た。大停電を描く気がまるでない。見てもいいし見なくてもいい。
 映画冒頭、Bill Evansのアナログレコードが出てくる。アンプ、アナログプレーヤーが出てくるけど型番わからず。
 香椎由宇がいる屋上。病院の屋上らしい。屋上の周りが赤いネオンランプで飾られている。なんで?そんな病院ある。エンドロールに千葉市立青葉病院とあったけど、夜間は電飾ギラギラしているのかなあ?
 都心を映すのは空撮だけ。街の中が混乱している様子がほぼない。人通りが多いシーンと渋滞だけ。大停電を描く気が全く無い。馬鹿すぎる。
 田畑智子、いくらcandol shop wishを経営しているからとて、ローソクつけすぎ。店の中も多すぎるし、なんで外の通りがローソクで覆われているのだろうか?いつ設置した?
 そういえば『伊勢正三 詩の歌より、- 22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語』(2016/11/24掲載)でもローソクがつきまくっていた。美術の設定がそっくり。映画監督ってこんなことしたくなる職業なんだろうなあ。
 宇津井健がオープンカーを盗むシーン。雑。技術者だったみたいなセリフがあるけど、なんで宇津井が車泥棒までしなければいけないのか?話が適当すぎ。
 停電すれば活躍するのがラジオ。当然、ラジオを聴く場面が沢山出てくる。のに、ラジオ本体をちゃんと見せない。こういうところでBCLラジオとか出してくださいよ。ローソクは沢山立てるのに、ガジェット類に興味がないことがまるわかり。
 原田知世がブレンディーを開封してコーヒーを入れて飲むまでの一連の動作がきちんと描かれている。まるでCM。笑える。協賛するとここまでやってくれるんだねえ。
 天文台(ロケ地は堂平天文台?)の中の本郷奏多と香椎。香椎は明日、乳がんの手術することになっている。なのに二人は星を見ているだけ。バカなのかな?明日で乳房がなくなるんだよねえ。だったらさあ、本郷に見せてあげたら。その上、触らせてあげて、乳吸わせたら。「今日しかできないこと」ってそういうことだよねえ。
 例えば、本郷が香椎の胸に手を触れる。香椎、本郷の腕をがしっとつかむ。拒否されたのかな?とびっくりする本郷の顔。だけど、掴んだ手がゆっくりと本郷の手の甲に移動して、本郷に揉みしだくように促す。なーんてシーンはすぐに思いつくよねえ。こういうドキドキするシーン撮ろうよ。ねえ、邦画関係者の皆さん。
 あとさあ、天文台の中、明るすぎ。停電しているのになんで明るいんですか?男女が逢引しているロマンティックな場面だよねえ。なんでそんなに明るくするの?映像に対するセンスがなさすぎ。
 原田、豊川悦司の店(Foolish Heart)に来たのに、窓の外から店内を覗いてすぐ帰る。何しに来た?。その後、豊川、ベースを弾く(吹き替えではなく豊川本人が弾いている)。なんで?。こいつら何がしたいんでしょうか?。意味不明すぎ。
 吉川晃司がサンタクロースの姿で侵入する施設、そこ何?。夜遅くに子供が寝ているわけ?保育園が宿泊で子供を預かるのか?そんなことする?緊急事態だから?靴箱の様子を見ると他の子供は帰っているみたいだけ。他の子供はどうしてみんな帰れたの?。なんか、設定が雑すぎてものすごく飲み込みにくい場面。
 群像劇としての個々の話は悪くないけど、大停電が全然関係ない。エレベーターと地下鉄が止まったのが少し関係しているだけ。あと、田畑のローソク屋が繁盛しただけ。大停電を描く気が全く無いし、停電で困った様子もない。大停電でなくても普通に描ける話ばっかり。
 クリスマス、ジャズバー、人工衛星マニア、X00639、ホテル日航東京。

『伊勢正三 詩の歌より、- 22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語』

 大林宣彦監督映画『伊勢正三 詩の歌より、- 22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語』(2007年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 それにしてもタイトル長すぎ。映画タイトルもどこからどこまでかがわからない。そんなところに凝る必要ない。
 筧利夫がハイテンション演技を封印。ずーっと冷静キャラ。筧、独白が意外に良い。サスペンス映画かと勘違いしそう。
 寺尾由布樹と中村美鈴(新人)が別れる場面。段差のあるフロアを行き来する舞台劇のような動き。布団の取り込み忘れは不自然だけど、心が離れていく感じは出ている。
 「かりん、君は僕の娘だ」という筧。鈴木聖奈が筧の子供だという話し辺りから、全然ついていけない。筧は非閉塞性無精子症だと診断されているわけでしょう。中村とはキスすらしなかったはずでは。なんか話がよくわからん。
 窪塚俊介の自殺設定が急。野焼きの中を筧の車が走る。車窓がすべて野焼きの合成。うーん、なんか白ける。
 大分県津久見市のセメント工場プラントの映像はすごい。白い山とプラントが村を占拠している感じが異様。
 エンディング曲は当然、伊勢正三の「22歳の別れ」。昔と歌い方が変わっている新録音?で昔のファンだとがっかりする。
 ノストラダムス、彼岸花、援助交際、「美しい方はより美しく、そうでない方はそれなりに写ります」。

女子高生役の宮地真緒、老けすぎ、映画『村の写真集』

 三原光尋脚本・監督映画『村の写真集』(2005年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 旅客機に乗り込む海東健。海東の独白で回想に入る。今はちゃんとしてますよという現在の姿を見せるためだけの回想設定。特別物語に絡んでこないので、いらない。
 海東の東京での生活。中国語が飛び交い雑多な感じ。海東の彼女は中国語訛りのある日本語を話す黒髪スレンダー美人、ペース・ウー。新垣結衣に似ている。
 写真の仕事はモデル業界と関係があるからペースと付き合っているのだろうか?しかしなあ、写真家のアシスタント、見習いとモデルが付き合うだろうか?この辺の設定、若干無理を感じる。
 東海、父親(藤竜也)の写真撮影を手伝うために田舎に戻る。花谷村。山の風景、山々を埋める雲海、斜面に建つ家々。山の斜面の農家を見ていると『祖谷物語 おくのひと』(2015/8/30掲載)を思い出す(エンドロールを見ていたら西祖谷山村と出ていた)。同じロケ地か?
 東京から鳴り物入りで凱旋、戻ってきたけど使い物にならない嘘つきだったという設定は『ホコリと幻想』(2016/9/4掲載)と似ている。上げ底にしておいて落とす感じと青年の成長物語をあわせて語れる点が作りやすい物語設定なのかも。
 村の中、急に女二人が藤と東海に写真を撮るようお願いする。ものすごく取ってつけたような場面。デジタルカメラにうといという藤のキャラを示すための場面なんだけど、かなり雑な挟み込みだから違和感しか残らない。ここの場面もいらない。
 病院の描写、大部屋に他の患者もいる。個室になるとベッドの頭にあるべきコンソールはなし。その代わり酸素ボンベなどが準備されている。戸は引き戸。一応、気は使って撮影している。
 藤のキャラ設定、病気設定がわかりづらい。
 藤は頑固で変人なのか?黙ってばっかりだと思っていると、写真撮影の時は普通に喋っている。病気だと入院したはずなのに、山歩いたり、苦しみだしたと思ったら次のショットでは歩いていたり。なんか都合よく変わる感じ。
 ダム建設が特別絡んでこない。建設前に記録として残そうとかの切迫感は無し。映画冒頭の搭乗シーン同様、いらない。
 山の中にある山小屋風の建物での製材所職員とのやり取りがわかりづらい。藤と東海が来ると急に謝る。うまく撮れてないのは東海の責任だし、二回も写真撮影をするんだから職員側が謝る必要が全く無い。この辺、やっつけな感じ。
 藤と東海、見晴らしのいい頂き、桜の木の話をしてその木を二人で見ているはず、なんだけど、二人の視線が一致してない。それに桜の木は別撮り。ところどころ作りが荒い。
 ラスト近くで原田知世登場。ここまで引っ張るかと引っ張って配役が原田。それなりの効果はある。
 あ、書き忘れていた。女子高校生役の宮地真緒、老けすぎ。
 斜面の高台に住むおばあちゃん役の桜むつ子。堂に入っている。おばあ役、うまい。

綾瀬はるか似の北原三枝、映画『俺は待ってるぜ』

 蔵原惟繕監督映画『俺は待ってるぜ』(1957年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 北原三枝、綾瀬はるかをきつくしたような顔立ち。面構えがいい。シミーズ姿あり。
 それに比べ石原裕次郎。セリフ回し、早口だし、間も悪いし、たっぱはあるけど、おぼっちゃんな感じの外観だし。なぜ石原が人気なのかさっぱりわからない。
 海沿い、北原と石原のファーストコンタクト、石原、不審者すぎる。
 石原が経営する店、レストランREEF。カウンターに真空管ラジオ?があるけど型番わからず。北原が食器を落として割ってしまう。音がする瞬間声をかける。石原、反応早すぎ。
 額に傷がある男。石原が手を差し伸べると銃を渡してしまう。なんで?銃、ちっちゃ。
 尾行がものすごく不自然。目立つし、不審者すぎる。こんな演出、演技ばっかり。昔の映画だからしょうがないか。
 北原が自分のことを好きだとわかっているのに、石原、御託並べすぎ。早く、押し倒してくれ。そうすれば話が早いし、映画も短くできるし。
 でまあ、いろいろあってヤクザのボスと殴り合いの決闘する石原。一応、二人共元ボクサーという設定。アクションシーンは、嘘殴りがわかってしまう感じ。今の目からするとかなりがっかり。
 床にガラスブロック状のライトが仕込んであって、ヤクザのボスと石原を下からライティングするショットはうまい。
 ブラジル。

真っ赤なビキニの鈴木保奈美、映画『Let's 豪徳寺!』

 前田陽一監督映画『Let's 豪徳寺!』(1987年公開)を観た。ロケ地の豪邸がすごい。カーアクションも実写。最後まで見れる。
 鈴木保奈美の運転するシボレーのオープンカー。助手席に三田寛子。別の車、ベンツを運転する羽賀研二。一台の車に乗ればいいとおもうけど、なぜ別の車なのだろうか。
 車の中で無線機を使うシーンがある。送話と受話の切り替えスイッチを押す動作がないのに通信が成立している。この辺の描写は適当。邦画にありがち。あと、アンテナも立ってないし。
 まあ、二台に分乗したのは無線機での会話で男女の機微(羽賀の恋心の逡巡)を表現したかったからだろうなあ。
 車のシーンはすごい。特別カーアクションがあるわけではない。けど、ほとんどのシーンが実写、なおかつ俳優が実際に運転しているところを撮っている。最近の邦画の牽引車両に乗って撮っていたり、停まっている車内で撮って車窓をCG合成するのとはえらい違い。
 鈴木のオープンカー、羽賀のベンツ、紺野美沙子のクラッシックスポーツカー、岡安由美子のカマロ?、と俳優皆さん運転シーンが準備されている。
 映画後半に出てくるピエロメイクで走っている車の中で騒ぐショット。結構、危険運転。昔の俳優は体当たりだねえ(吹き替えではないと思われる)。
 でまあ、更に凄いのが、豪徳寺家のお屋敷。ロケ地は綱町三井倶楽部と思われる。この建物を見るだけでもこの映画は価値がある。これがあるからこそ三姉妹(紺野、岡安、鈴木)の高飛車な素振りが成立している。最近の邦画の貧乏くさいお金持ち設定は爪の垢でも煎じて飲むべき。特に『白鳥麗子でございます! THE MOVIE』(2016/11/4掲載)とか。
 待合室のあるラブホテルが出てくる。そこへホテルマンが呼びに来る。そんなシステムのラブホある?ありえない。
 柳沢慎吾と岡安の目合(まぐわい)シーン。ヌードもおっぱいポロリもなし。朝、二人で歌うショットはちょっとおもしろい。
 村上弘明と紺野の目合シーン。型板ガラスごしに紺野のヌード(パンティーにノーブラ)が見える。ショートカットの紺野、すごーくかわいい。
 59分頃、鈴木の真っ赤なビキニ姿あり。胸は小ぶり。三姉妹ともスレンダー。それに比べれば、三田が肉感的。だけど脱ぐシーンは無し。
 屋敷内部、紺野の部屋。デスクの上に横長の本体のワープロ?が出てくる。型番わからず。三田が村上の原稿を清書するシーン。数行しか表示されないワープロを使っている。時代だねえ。
 赤いアストンマーティン・ヴァンテージザガート、白のオープンカー、アストンマーティン・V8ボランテが展示されている。
 村上と紺野が付き合っているのに、村上が鈴木を知らないのは、どう考えても辻褄が合わない。だって超セレブの一家の三姉妹でしょう。当然有名人でしょうに。
 あと、男性不在の豪徳寺家が気になる。女ばかりなのはなぜなのか。
 ジグソーパズル、カルビーポテトチップス、ハーレーダビッドソン、神奈川大学。

痴呆徘徊老人の心理、映画『押繪と旅する男』

 川島透監督映画『押繪と旅する男』(1994年公開)を観た。虚構内虚構の場面転換がうまい。最後まで見れる。
 浜村純、ボロボロの服をまとい街の中を彷徨する。
 浜村の子供の頃、藤田哲也が演じている。兄との関係、兄の嫁(鷲尾いさ子)との関係が描かれる。
 この現代と過去の二つが交互に現れて、浜村の徘徊理由が徐々に明らかになる。けど、浜村の現実の世界に藤田が現れたり、藤田の夢の中に浜村が現れたり、虚構と現実の行き来や、虚構内虚構への場面転換など、非常に達者で面白い。ちなみにあらゆる場面転換の技が見れるのはアニメ映画『パプリカ』(2014/4/11掲載)。
 土蔵の二階、藤田がいる。お茶を持ってくる鷲尾。鷲尾が土蔵の窓から外を覗く。着物の裾から足首が見える。陽が照りつける。それを見る藤田の視線。うーん、エロいですなあ。
 天本英世のいる病院の描写。大部屋で他の患者もいてちゃんとしている。鏡の前の場面転換がうまい。
 浜村の部屋。食品を保存する蝿帳(はいちょう)が出てくる。懐かしーい。浜村がウジやゴキブリに囲まれているショットはかなり気持ち悪い。
 赤線地帯?風の細い路地。商売女のおっぱいポロリあり。「観音様を見せてあげようかあ」には笑った。
 藤田の兄と鷲尾の祝言の席。男たちによる祝歌?が歌われている。このあたりの描写、昔の映画は手抜きせずにちゃんと撮っている。
 藤田と鷲尾、二人で旅に出る。宿、夜、二人で絵を見る。泣き出す鷲尾。キスする二人。うーん、エロすぎる。中二(知らんけど、思春期男子の代表として)と義理の姉とのただならぬ関係。そりゃあ、鷲尾いさ子と同じ屋根の下、同衾することになったら、もう誰も止められない!。当然、そうなります。藤田、役得。
 とまあ、冗談のように書いてきたけど、真剣な話、これは痴呆老人が徘徊している時に見ている世界ともいえる。他人から見れば現代を徘徊しているだけにしか見えないけど、本人は過去を彷徨しているのかも。そんなことを考えさせてくれる不思議な映像と物語。
 双眼鏡、十二階(浅草十二階、凌雲閣のことか?)、蜃気楼、覗機関(のぞきからくり)。

明日香尚の下着姿、映画『サギ 共謀者(パートナー)』

 中田信一郎監督映画『サギ 共謀者(パートナー)』(1993製作?)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 ビデオ販売のみの作品か?劇場公開はしてなさそう。リアリティラインはかなり低めで、最初からコメディタッチ。無声映画のようにセリフが字幕で出る。
 高島礼子、若い。赤や青のワンピース、インド風、ウエディングドレス、悪魔っぽい緑のコスプレなどなどファッションは多め。身体のラインが出る服が似合っている。筧利夫との目合(まぐわい)シーンあるも、ヌードもおっぱいポロリもなし。シャワーシーンで背中が映るくらい。
 筧と高島の新居。新築と言っているのに男子トイレの朝顔にシミがある。
 いすゞのピアッツアと思われる車が崖から転落するシーン。実写で本当に落としている。ここは迫力あり。
 明日香尚(現在、明日香七穂)、洋画『アバター』のようにちょっと目が離れている顔立ち。下着姿多め。肉感的で高島よりもこちらがエロい。

南方たそがれメガネ民宿、映画『めがね』

 荻上直子脚本・監督映画『めがね』(2007年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 小林聡美、市川実日子、加瀬亮、光石研、もたいまさこが南の島でひたすらダラダラするだけの映画。
 もたいまさこ目が怖い。目だけで意思を表現できる。
 マリン・パレスのオーナー?薬師丸ひろ子がうまい。新興宗教風共同生活を笑いながら強要する演技がいい。
 俳優、女優含めてみんな肌が真っ白。もしかして日焼け止めクリームの厚塗りかな。
 与論島ロケらしいけど、五人以外の人影が殆ど無い。画面が整理されすぎて、黄昏というより若干不気味。携帯電話がつながらないのも孤立感を高める前フリかな。
 まあ、南方へ何を求めるかは人それぞれ。はっきり言っておくけど、日差しの下に長時間いるのは生死に関わるから。地元の人は絶対にそんなに外に出ない。だから島は無人なのか?あ、実情をちゃんと撮っているんだあ。
 スズキジムニー、メルシー体操、ドイツ語。

口パクでダンスしているだけ、映画『Girl's BOX ラバーズ☆ハイ』

 佐藤太監督映画『Girl's BOX ラバーズ☆ハイ』(2008年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 こういう映画の中の芸術問題が発生する作品は主人公の実力をどのように見せるのかが勝負になってくる。この作品の芸術は歌手としての歌声。
 同じ傾向の作品としては『味園ユニバース』(2015/9/23掲載)がある。こちらは邦画の最高峰。『BECK』(2015/6/30)は雲泥の泥の方。見比べると俳優の実力、映画としての表現の仕方、どちらも超えられない差があることはすぐわかる。
 では、『Girl's BOX ラバーズ☆ハイ』はどうなのか。正直に言うと箸にも棒にもかからないというか、別にそうなんだ、という程度。うまくも下手でもない。まあ、口パクだし。
 オーディションシーン、長澤奈央が歌うシーンがあって、長谷部優の番に。だけど、歌を見せない歌わない。作品の傾向として出し惜しみ戦法で作られているのがこの時点でわかる。これは『味園ユニバース』とは逆。『BECK』寄り。ということは俳優の実力がたいしてないことを作品のつくり手が認めているということでもある。
 Girl's BOXという名の店、ステージで踊る斎藤未知。黒のコスチュームでソフトSM風。ポールが二本設置されているのに、ポールダンスしない。ヘッドマイクをつけて歌っている。のに、ショットが変わると歌声が流れているのに歌ってない。とまあ、雑な作りなのか、暗に口パクであることを示しているのかわかりづらい。
 嘉陽愛子の歌うシーンは完全に付け足し。メンバーの活躍シーンを見せるためだけのショット。
 星井七瀬は外でギターで歌っている。アーティスト風。だけどあまりうまくない。
 Girl's BOXが存続の危機に。ここで売上200%アップを約束。これが物語上の乗り越えるべきハードル。さて、女達はどう乗り越えるのか。ステージにドラムセットなんかがあるのでてっきりガールズバンドを結成するのかと思いきや。そんなことやる気なし。撮る気なし。別にバンド映画ではない。
 映画ラスト、長谷部、歌わない。ひっぱりすぎ。見ていて飽きてくる。カーテンコール。オーナーの秋本奈緒美が舞台に出てくるのはわかるけど、星井と秋本の娘紗綾まで出てくるのはどうして?
 出てくる女達の中でもっとも控えめな服を着ている紗綾のボディーが目立つという皮肉。
 音楽がとにかくうるさい。音楽モノ映画なのに音の入れ方雑。バイクに乗っているシーンは撮らない。手抜き改め映画的省略多め。店内で水をまく演出がしょぼくて貧相。
 とまあ見ても見なくてもどうでもいい作品なんだけど一箇所だけ光るショットが。
 50分頃。騒いでいる店内。何故かクラッシク風の音楽がかぶせられる。そこへアルバイトで呼んだという女四人がスローで動きを合わせて踊っている。このショットが非常に意味深というか、不思議な映像。なんか薬物でトリップしている人の見ている映像のようで、もしこれを意識的に作って挿入したんだったら、佐藤、相当腕はあると思う。まあ、映画全体の出来を見るとたぶん偶然だと思うけど。

かわいい女優が一人もいない、映画『あした天使になあれ』

 港健二郎監督映画『あした天使になあれ』(2013年公開)を観た。つまらない。見てもいいし見なくてもいい。
 大阪道頓堀?ロケ。大阪弁だとギャグを入れないといけないと勘違いしているのか、ギャグがなんの脈絡もなく入る。これが恐ろしくつまらない。べろべろばあのギャグは映画に向かないって口酸っぱくなるまで言っているよねえ。ねえ、学ぼうよ。映画関係者。
 とにかくオーバーアクションの芸風。飽きる。
 病室、医療現場はそこそこ。可もなく不可もなし。
 階段でしゃべるピーター・ゴライトリー(Peter Golightly)の声、深いホールエコーがかかる。
 ピーター、劇団の演出家?役で出ている。しゃべりと所作が面白い。エンドロールを見ると劇中劇「あした天使になあれ」の演出・振付・音楽も担当している。芸達者。
 瞳梨音、ミュージカルが夢だったのに諦めて看護師になったらしい。その割に、ダンスシーンなど全く見せない。どこがミュージカル志望なのか説得力なし。劇中劇でやっと踊るシーンが出てくる。
 劇団員の何人かが劇団(Apple Panchi)を取るか仕事を取るかの選択を迫られる。けど、切迫感なし。だってそれほど仕事一生懸命やっているように見えないし。物語のハードルになってない。だから、最後のミュージカルシーンにカタルシスが全然ない。
 瞳が海岸で何か燃やしてますけど。なんですか?前フリなし、説明映像なし。燃えているモノが何なのかも判別がつかない映像。だから、全然意味がわからない。下手くそすぎ。
 仕事、適当、ミューカルの練習休んで観光。暇だねえ。これで、一生懸命なんだ。
 「寝ぼけながらキャベツ切っとったらこのざまやけどな」と手を見せる店長。小指がない。けど、曲げているだけなのがまるわかり。なんかもうひどい。それに小指だとヤクザという意味もあるので、もう何がなんだか。見せ方、下手くそ。
 安藤匡史のじいちゃん死ぬ。けど死ぬシーンなし。見ているといつの間にか死んだことになっている。生きるか死ぬかの議論をする瞳。説得力まるでなし。
 劇団の練習場が何度も出てくるけど、劇団員、ずーっとダラダラしているだけ。
 売れない劇団内のフラストレーションを男女間の目合(まぐわい)で解消するのかと期待したけど、ぐちょぐちょずぶずぶの男女関係は描かれず。まあどの女優さんのおっぱいも見たい感じはしないけどねえ。

SF設定がSEとセリフのみ、映画『憐 Ren』

 堀禎一監督映画『憐 Ren』(2008年公開)を観た。ものすごーくつまらなくて退屈。見てもいいし見なくてもいい。
 岡本玲の名前を二度聞くシーンあり。二度目は必要ない。
 SF映画らしい。これで。SF設定がセリフで説明される。映像は一切無し。あと、シンセ風のSEが入るだけ。
 高校の教室の雰囲気は良い。老けた俳優女優ばかりがでる最近の学園モノに比べると配役も違和感ない。あと、屋上が一切出てこないのが素晴らしい。見事に邦画の屋上問題をクリアしている。
 その代わり同じ歩道橋ばかり出てくる。そこでしか事件が起こらない。結構ワンパターン。
 宮下順子が服?を出して岡本を誰何するシーン。服をちゃんと見せないので何がなんだか。この辺の見せ方下手くそ。
 転校生の中山麻聖が席につく。教科書を貸すように先生が生徒たちに問いかけると、齋藤夢愛がわざわざ教科書を持ってくる。ものすごーく不自然な行動。普通、隣の女子が見せるよねえ。それ以外の展開はありえないと思うけど。見せ方、わざとすぎ。
 岡本と馬場徹、二人、それぞれ自転車に乗りながら町の人に挨拶。選挙にでも出るのか?もうこのあたりから映画の展開が意味不明になる。説明映像も下手だし、日付が前後する見せ方も下手だし、見続けるのがかなり苦痛。
 自殺した齋藤。三日も見つからないのに自殺した場所が河原の木。首吊しているんだけど、対岸から見通しが利くし、白のニットでものすごく目立つ。なんで三日も発見できない?。さらに首を吊った姿の背面が映されるだけど、ロープが首じゃなくて身体全体を支えているのがまるわかり。この背中のショットいる?
 無意味に河原に集まる同級生たち。あのさあ、同級生が死んだんだからもっとやることたくさんあるよねえ。葬式の手伝いとか。こいつら馬鹿なのかな?
 さらにここからワンショットの長回しでSF設定を中山がずーっとずーっと説明。もうただただ飽き飽き。映画なんだからさあ、映像で示せよ。まあ、低予算でそんなことできないだろうけど。さらに刻(とき)のナイフで刺されるアクションがひどい。簡単すぎて何しているのかわからないレベル。
 高校生の描き方は非常にうまいのに、SF設定が無駄でノイズなだけ。なんで出来もしないSFにしたんだろう。謎すぎ。企画倒れの出来損ない。

震災要素がいらない、映画『正しく生きる』

 福岡芳穂監督映画『正しく生きる』(2015年公開)を観た。震災を絡めてはいるようだけど、つまらん。見てもいいし見なくてもいい。
 少年院?から脱走してきた男三人(宮里紀一郎、浜島正法、上川周作)。二人(浜島と上川)は漫才が趣味のよう。この漫才がものすごくつまらない。映画内芸術問題発生。三人の粗暴な感じの撮り方はうまい。
 青山理紗の家の内部。台所流しの横に洗面台がある。非常に変な作りのキッチン周り。
 震災の描写。直接表現なし。低予算だからしょうがないけど、記録映像くらいは見せて欲しいところ。あと、東京都内でも一応は騒ぎになっているわけだし、揺れたわけだから。そういうところも撮ろうよ。それと関連して、周辺の風景を見せないようなアップ多すぎ。
 今時、固定電話を録音する機械が出てくる。ガジェットとして面白い。
 岸部一徳の作っているガラス固化体を封印した彫刻。だから何?それがどうした。テロのつもりなの。友人の柄本明から手に入れた?そんな簡単に入手できるの?。『太陽を盗んだ男』(2014/4/18掲載)と見比べるとわかるけど、『正しく生きる』は色んな点でしょぼい。
 青山の幼児虐待設定がよくわからない。あと、つんぼという設定だけど、ラストの方に会話している場面がある。全体的に説明不足でとにかく関係性とかよくわからない。
 少年院を脱走した(と思われる)と思われる三人、彫刻家の岸部一徳とその教え子水本佳奈子、弁当や店員青山とその娘の三グループの行動が独立して描かれる。
 でまあ、ラストにどういうふうに団円するのか期待するも、別に、これは団円しているのかあ。なんか震災のせいみたいに描かれているけど、その前にちゃんと真面目に生きろよ。その後で震災のこと考えろ。
 ガイガーカウンター、ヴァルラーム・シャラーモフ「センテンツィア」。

なんちゃってリストカッター、映画『風のダドゥ』

 中田新一監督映画『風のダドゥ』(2006年公開)を観た。ありがちな地元宣伝バカ映画。駄作。
 とにかく描き方が雑。今時、テレビドラマですらこんな雑には作らない。
 とにかく各登場人物にショットが飛ぶので、誰がメインの話なのかしばらくはわからない。
 馬の牧場が映画の舞台というのは邦画にしては珍しい。阿蘇の裾野の風景は雄大。
 馬の腹に耳をつけて腸の音を聞くシーンがある。その音を「だどう」というらしい。調べるとだ動と出てきた。
 ねずみ男のようなシワの出る木村文乃。裸馬にいつの間にか乗っている。一人で乗ったみたいだけどどうやって背の高い馬に乗れたの?
 榎木孝明、ずーっと意味不明キャラ。徐々に正体が分かり始めるんだけど、演技がすごく下手。特に骨折した馬のシーンではひどい。
 殺すと言ったり、殺さないと言ったり、ただのドタバタ。結局、殺さないことになるけど、それでいいのか?通常、怪我した競走馬は安楽死させるわけだけど、その説明がないので、助けるのがものすごくいいことのように描かれている。似非ヒューマニズムで反吐が出そう。
 とにかく丘の上と牧場を行ったり来たり、ワンパターン。木村と失語症?の男が牧場を逃げようとすると急に犬塚弘が出てくる。ものすごく脚本、雑。こんな偶然みたいな出会いの場面ばっかり。すぐ飽きる。
 急に犬塚、咳き込む。急に死ぬ。こんな適当な場面ばっかり。すぐ飽きる。
 とにかく台詞で説明。「完璧に折れとる」。うん、だからそういう流れだから。見ていたらわかるから。
 牧場から下る道。なんと車がすれ違うときに右側通行している。ありえない。なんの意味でこんな危ないことしているんだろう。映画上なんの関係もないのに。『女子カメラ』(2016/11/9掲載)でも非常に危険な運転していた。映画関係者って基本、馬鹿なの?
 萬田久子、丘の上に来たことあるらしい。え?なんで今まで黙っていたの?おかしいよねえ。もうほんとうにひどい。
 遺言で土地は木村にあげるんだって。犬塚、土地持ちなの?その割に装蹄師として小間使いだよねえ。山持っているなら、なぜ勝野洋を助けない?全部後付で、ただただ飽きる。

吹き替え?篠原涼子のおしり、映画『アンフェア the end』

 佐藤嗣麻子脚本・監督映画『アンフェア the end』(2015年公開)を観た。毎度のことだけど、見てもいいし見なくてもいい。
 映画冒頭からシャワーシーン。おしりとおっぱいがちらっと見える。吹き替えでなければ篠原涼子。
 落ちぶれた感じ。黒のロングコート。ほぼ男装。キャラの魅力は停滞気味。
 今回はデータをなぜネットに流さないか、先回りしてセリフで説明させている。『アンフェア the movie』(2015/5/25掲載)、『アンフェア the answer』(2015/9/7)と設定が雑すぎたのでその反省なのかな。それでも今回もこれまた雑。三作品続けて雑に作れるとは佐藤、肝が太い。
 まあ邦画にありがちなんだけど、とにかく画面に緊張感がない。取調室。普通にペラペラしゃべる永山絢斗。篠原、普通にテーブルの上に薬を出す。あのさあ、一応、警察の中だよねえ。もう、本当に雑。
 地理的な位置関係の示し方が下手くそ。移動シーンをすっ飛ばしたりするので建物から建物にすぐ移動する。永山の隠れ家がどこなのか、別荘のような建物はどこなのか、全くわからない。これまた逃げている追われている緊張感が全く無い。
 篠原の持っている銃がS&W M3913かな。一応、女性向けで日本の警察でも使われた実績があるみたいだけど、なんか映画の中の銃がシルバーでテカテカしていてかっこわるいんだよねえ。
 カーアクションはところどころCGかな。格闘アクションは可もなく不可もなし。
 え?永山の隠れ家に監視カメラが付いている。なんで?いつつけた?設定が雑で口あんぐり。
 佐藤浩市に音声ファイルを聞かせる篠原。携帯用MP3プレーヤーで再生。その音はどこから出ているんでしょうか?スピーカー付いているとは思えないけど。ブルートゥース?ガジェット関係のセンスはなさそう。
 エレベーターのトリックはあとづけで説明。付け足し感満載。
 エルドニア大使館、銃撃戦しているのに誰も出てこない。女性職員はどこに行ったのかな?
 最後は謎解きのような付け足し映像がダラダラ続く。それもみんな後付。前フリがあったのは永山のスマホぐらい。いるかなあ、こんなラスト。

江角マキコの出産シーンは迫力あり、映画『命』

 篠原哲雄監督映画『命』(2002年公開)を観た。印象的なショットあり。だが、独善的な登場人物についていけない。見てもいいし見なくてもいい。
 突然、ベッドの上の女(江口ナオ?)のおっぱい。出し惜しみしてないし意表をついていて好感。
 樹木希林が急に笑い出すシーン最高。変な母親役うまい。
 歩道橋の上、樹木と麻生久美子が歩きながら会話するシーン。周りの通行人のエキストラが下手くそ。不自然。20分頃、ものすごくパンティーラインの目立つ女性が歩いている。わざとか?
 病院の描写は細かい。がん患者の描写もそれなりに描いている。特筆すべきは江角の出産シーン。流石に股間は見せないけど大股開きで江角熱演。実物の生まれたばかりの赤ちゃんも出てくるし、その後、まだ目のあかない赤ちゃんも使っている。このあたりはすごく丁寧な描写。
 ワゴンタクシーというツーリングワゴンの形をしたタクシーが出てくる。都内では普通に走っているのか?初めて見た。
 このあたりまではそこそこ見れるんだけど、豊川悦司の病状が悪化し始めると、とたんにこの二人の行動についていけなくなる。
 まずさあ、豊川、あんた別に死んでもいい見たな事言っていたよえね。その変身ぶりはなに?一応、子供がいるからみたいなこと言っているけど、その子供、赤の他人の子供だよねえ。なんであんたがそんなに期待するんですか?人類みな兄弟とか?そんな超越した人格の持ち主に見えないんだけど。
 あと、江角、めそめそしすぎ。あと、二人共医者(平田満)にぎゃあぎゃあ言い過ぎ。禁煙できない奴で、それを止めないくせに、がんの治療法にくちだすな。
 とまあ、わがまま放題のバカカップルに付き合わされる周りの人がいい迷惑だろうなあ、という感想しかない。

国選弁護士、男の料理、映画『起終点駅 ターミナル』

 篠原哲雄監督映画『起終点駅 ターミナル』(2015年公開)を観た。見てもいいし見なくてもいい。
 スナック慕情の中にいる尾野真千子、悪くない。まあ、尾野となら、妻子も捨ててここでないどこかへ逃げたくなる気持ちもわかるけど、ショットが変わると佐藤浩市と尾野、ベッドの上。ヌードも目合もなし。若干、表現が手抜き気味。駆け落ちしたくなるような切迫感はなし。
 外、雪景色。なんかCG風。ホームに立つとかなりCG。印象的な場面なのにねえ。
 とまあ手抜きシーンが多いけど、佐藤の日常生活の描写になると急に念入りになる。特に男の料理。調理シーンから食事シーンまで非常に丁寧。
 本田翼の着替えシーン。これまたヌードもおっぱいポロリもなし。うーん、最近の邦画、女優たち、ものすごくサービス悪い。
 本田、眠そうな目で、語りもゆっくりした感じ。演技がうまいとはいえないけど、エキセントリックな役には一応あっている。
 中村獅童、チンピラな感じが良い。けど、何も物語に関わってこない。
 北海道ロケ、コーヒーメーカー Kalita MD-102。

中年旧ドリカム状態で精神的3P、映画『あ・うん』

 降旗康男監督映画『あ・うん』(1989年公開)を観た。ホロリとさせる技術は高め。見てもいいし見なくてもいい。
 お話の舞台となる一軒家。スタジオセット風と実写が入り交じる。高倉健がコメディっぽい演技。ちょっと珍しい。
 高倉、板東英二、宮本信子、山口美江の四人、高倉、板東、富司純子、富田靖子の四人、と四人でのドタバタシーンがある。映画内のお約束な感じ。
 日本放送協會認定品四球と書かれた真空管ラジオの箱が出てくる。
 雪が降っているのに畳の上に毛布だけで寝ている。寒そう。
 中年夫婦と寝台戦友が事件前のドリカム状態で精神的3Pを楽しんでいると思えば、普通に見れる。
 この映画は過去に一度見ている。面白かったような記憶があったけど、再度見るとコメディ演技が鼻についてそれほどでもない。映画をたくさん見るとこういうところが辛い。

小出恵介が中学生?バカすぎ、映画『十字架』

 五十嵐匠脚本・監督映画『十字架』(2016年公開)を観た。小出恵介が中学生役という笑える配役。いじめと自殺を大真面目に描いているのにコメディにしか見えない。珍作。
 川沿い、堤防上の道路。制服姿の集団が列をなして歩いている。その中に小出がいる。引率の先生だと思ってみていると、なんと生徒役。さらに見続けると中学生。口あんぐり。若い子どもたちの中におじさんが混じっているだけ。笑えるというか、異様。映画上の完全なノイズでずーっと邪魔。いじめに自殺、残された遺族を真面目に描いているのに、小出が出てくるとコメディになるというシュールさ。配役、ひどすぎ、馬鹿すぎる。
 しばらく見てるとわかるけど、当然だけど木村文乃も老けすぎ。よくまあ、二人共、こんな脚本を引き受けたなあ。金に困っているのか。
 死んだ小柴亮太の弟が大人口調。そんなこと訊く?。遊びにも来なかったやつなんだから親友じゃなかったのよく知っているよねえ、弟なら。
 富田靖子のちょっと変になりかけた多弁演技は上手い。老けメイクもきまっている。
 傍観していた小出と木村に確かに道義的な責任はあるけど、二人に責任追及しても意味ないのでは?いじめた張本人に対する永瀬正敏なたちの追求が全く描かれないのは不自然。なんか問題がすり替えられている感じ。
 雨のシーン雑。雷が鳴っているのに太陽雨。降り方もムラがある。永瀬の家の庭、雨、溜まり過ぎ。芝生でサッカーのドリブルをしているのに地面をこするようなSEが入っている。ビールを飲むシーンが多め。
 ところで榎木孝明はどうした?意味深に出てきて端役なの?
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グブリー川平(かびら)
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